JP3267263B2 - 電子冷却装置 - Google Patents

電子冷却装置

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JP3267263B2
JP3267263B2 JP03202799A JP3202799A JP3267263B2 JP 3267263 B2 JP3267263 B2 JP 3267263B2 JP 03202799 A JP03202799 A JP 03202799A JP 3202799 A JP3202799 A JP 3202799A JP 3267263 B2 JP3267263 B2 JP 3267263B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信用光半導体素
子モジュールのうち、特に半導体光アンプのモジュール
素子の温度調節に用いられる電子冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光通信で用いられる半導体レーザ、半導
体光アンプあるいは導波路集積による波長合分波素子な
どの光素子は、その出力光強度、出力波長、利得特性あ
るいは波長特性等が温度に依存して変動する。そこで、
電子冷却素子(ペルチェ素子など)を光モジュールに内
蔵し、温度検出器と組み合わせた帰還回路による素子の
定温制御を行い、光素子の特性安定化を図っている。
【0003】図6は、従来から使用されている冷却装置
を用いた光モジュールと温度調節回路の構成の概要を表
したものである。光モジュールとしては、例えば半導体
レーザを用いる。半導体レーザモジュール301は、半
導体レーザ331と、この半導体レーザ331を冷却す
るためのペルチェ素子311と、半導体レーザ331の
温度を検出するための温度検出器(サーミスタ)321
が、チップキャリア341に搭載され、熱的に接触して
いる。
【0004】サーミスタ321が出力する半導体レーザ
331の近傍の温度に対応した検出信号501は、温度
調節回路101に入力されている。温度調節回路101
は、検出信号501を基にサーミスタ321で検出され
る温度が、温度設定回路101から出力される設定温度
と一致するようにペルチェ素子311の冷却あるいは加
温能力を調節する。
【0005】このように、個々の半導体レーザモジュー
ル301〜30nに内蔵されたサーミスタ321〜32
nで検出された温度を基にして、半導体レーザ331〜
33nの周辺の温度を高精度に一定に保ち、出力光の強
度と波長の安定化を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の方法による第1
の課題は、多数の光モジュールの温度調節を行う場合、
制御装置内部において消費される不必要な電力が大きく
なることである。その理由は、例えば、光スイッチが半
導体素子を用いて構成する入出力各8ポートの光スイッ
チの場合、図7に示すように、64個の半導体光アンプ
が必要となる。このとき、従来の技術では、個々の光モ
ジュール毎に温度調節を行うため、64個の温度調節回
路を設置することが必要となる。
【0007】特開平7−239720に記載されている
ように、パワーオペアンプの発熱を押さえるなど、これ
までにも温度調節回路の低消費電力化の工夫はされてい
るが、温度調節回路そのもので消費される電力、及びペ
ルチェ素子への電流を制御するトランジスタでの電圧降
下に伴う発熱は存在するため、回路の実装数が大きくな
ると、全体では無視できない発熱量となっていた。
【0008】例として、ペルチェ素子へ最大1Aまでの
電流を流す光モジュールを考える。このとき、温度調節
回路内を流れる電流も1Aとなる。この電流を制御する
回路内のトランジスタのバンドギャップに起因する電圧
降下をトランジスタ1個当たり約1.2Vとすると、そ
こで1.2Wの発熱が生じる。この光モジュールと温度
調節回路を前記の例のように、64個実装する場合に
は、80W近い発熱がトランジスタの電圧降下だけで発
生する。この発熱は、ペルチェ素子そのものではなく、
電流の経路上で付随的に発生する、本来は無用の電力消
費である。
【0009】第2の課題は、装置化における実装設計に
大きな困難を伴うことである。その理由は、第一の課題
で述べたことと同様に、多大な発熱を伴う温度調節回路
を数多く実装する必要があるためである。装置化に於い
ては、ラック内のスロットに搭載するため、有限な面積
で規格化されたプリント基板に部品を搭載し、基板間を
接続する信号線はバックボードを介して接続される。
【0010】問題は、まず回路数に比例した単純な部品
占有面積の増加に伴ってプリント基板の枚数が増加する
ため、基板間を接続するバックボード配線数と配線距離
が増加し、その結果としてバックボード配線に対するバ
ッファ回路の大型化と遅延設計の複雑化を招く。そし
て、膨大な発熱を円滑に放熱するための熱的な設計が必
要となる。一般に、発生した熱の処理は空間に放熱する
以外に手だてが無いため、発熱の伴う回路に対しての小
型化設計では、強制空冷などによる外部への熱運搬路の
設計が非常に困難が伴う。
【0011】第3の課題は、不要な温度調節に伴う消費
電力の増大である。第1の課題で述べた構成の光スイッ
チについて考える。光スイッチの構成のブロック図を図
7に示す。光スイッチの入出力が8ポートある場合、半
導体光アンプモジュールは、光スイッチ全体で64個あ
る。これら半導体光アンプモジュールのうち、光信号が
通過するものは、全体の8分の1の8個だけである。つ
まり温度調節が必要なものも8個のみである。しかし、
従来の光モジュールの温度調節回路は、全部半導体光ア
ンプモジュールに対して常時温度調節を行っていたた
め、最低限必要な温度調節に要する電力の8倍を消費し
ていた。
【0012】本発明はこのような背景の下になされたも
ので、温度調節回路内のトランジスタの電圧降下による
不必要な電力消費を低減すること、温度調節回路の実装
面積を削減すること、および温度調節に要する総消費電
力を低減することができる電子冷却装置を提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数の光モジュールのそれぞれに内蔵され、直列に
接続された電子冷却素子と、該電子冷却素子によって前
記複数の光モジュールの温度調節を一括して行う温度調
節回路と、該温度調節回路を駆動する電源回路とからな
り、前記複数の光モジュールのそれぞれに内蔵された温
度検出素子と、複数の前記電子冷却素子とそれぞれ並列
に接続され、動作していない前記光モジュールに内蔵さ
れた前記電子冷却素子に流れる電流をバイパスする複数
のバイパススイッチと、該複数のバイパススイッチの動
作を制御する光スイッチ接続制御回路と、該光スイッチ
接続制御回路からの指示に基づいて最高温度を示す前記
温度検出素子を選択する温度検出素子選択回路とを具備
し、前記温度検出素子選択回路によって選択された前記
温度検出素子の指示に基づいて前記複数の光モジュール
の温度調節が行われることを特徴とする。
【0014】具体的には図1に示すように、1枚の同一
プリント基板上に搭載された光モジュール301〜30
nの、それぞれの電子冷却素子311〜31nを極性を
同一方向にそろえ直列に接続する。この一連の電子冷却
素子の両端の電極を、一つの温度調節回路100に接続
する。また、光信号を透過する半導体光アンプモジュー
ルに対してのみ温度調節を行う。さらに、直列に接続し
た一連の電子冷却素子に、それぞれ、電流のバイパス経
路と電流経路を選択するスイッチ701〜70nを設け
ている。この構成に於いて、光スイッチ制御回路600
から光スイッチの動作状態を得て、温度調節を行うべき
半導体光アンプモジュールを判断し、その情報を基にス
イッチを用いて、個々の光モジュール毎に電流の経路を
電子冷却素子かバイパス経路かを選択する。そして、最
高温度検出を用いた帰還回路による冷却制御を行う。
【0015】上述のように、複数の個別に電子冷却器
(ペルチェ素子)が内蔵された光モジュールを直列に接続
し、1つの温度調節回路を用いてこれら複数の光モジュ
ールの温度調節を一括して行う。本発明に依れば、従来
は個々のペルチェ素子毎に必要であった温度制御回路内
部の電流制御トランジスタの数が大幅に低減されること
により、トランジスタでの電圧降下による発熱の削減が
可能になる。さらに、上述のように、光信号透過に必要
な半導体光アンプモジュールのみの温度調節を行うこと
により、温度調節に要する消費電力の大幅な低減が可能
になる。また、光信号透過に不要な半導体光アンプモジ
ュールのペルチェ素子への電流をバイパスさせることに
より、直列接続した各々のペルチェ素子で発生する電圧
降下上昇が回避され、温度調節回路の電源電圧の上昇が
緩和される。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】請求項2に記載の発明は、複数の光モジュ
ールのそれぞれに内蔵され、直列に接続された電子冷却
素子と、該電子冷却素子によって前記複数の光モジュー
ルの温度調節を一括して行う温度調節回路と、該温度調
節回路を駆動する電源回路とからなり、前記複数の光モ
ジュールのそれぞれに内蔵された温度検出素子と、複数
の前記温度検出素子の示す温度のうち、最高温度を検出
する最大値検出回路とを具備し、前記複数の光モジュー
ルのうち、最高温度の光モジュールが所定温度に制御さ
れることを特徴とする。
【0022】具体的には、最高温度を検出する最大値検
出回路を温度調節回路に用いて、前記直列に電子冷却素
子を接続した一連の半導体光アンプモジュールそれぞれ
の内部温度から、最高温度を検出する。電流の注入によ
り半導体光アンプが発熱するため、温度調節回路におい
て最高温度を検出することは、動作状態にある半導体光
アンプモジュールを特定することに他ならず、検出した
最高温度を一定に制御することは、動作中の半導体光ア
ンプモジュールの内部温度を一定に保持することにな
る。ペルチェ素子を直列接続した光モジュールから最高
温度を検出することにより、電流注入により温度上昇し
た半導体光アンプの内部温度を設定温度に保つことが可
能になる。
【0023】また、請求項3に記載の発明は、前記電子
冷却素子は、ペルチェ素子であることを特徴とする請求
項1または2のいずれかに記載の電子冷却装置を提供す
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明による第一から第
四の実施形態について図を参照しながら説明する。
【0025】<第一の実施形態>図1はこの発明の第一
の実施形態による電子冷却装置の構成を示すブロック図
である。本構成は、光モジュール301〜30nと、そ
れに内蔵されるペルチェ素子311〜31nと、温度調
節回路100と電源回路200とからなる。光モジュー
ル301〜30nにそれぞれ内蔵されたペルチェ素子3
11〜31nの正極(+)と負極(−)がそれぞれ同一
の向きに直列に接続されている。この直列に接続された
ペルチェ素子311〜31nの最外端となる2つの電極
は、温度調節回路100に接続される。温度調節回路1
00から出力される電流400が、一続きとなっている
上記のペルチェ素子を流れる。温度調節回路100は、
電源回路200から電力供給を受ける。
【0026】次に、第一の実施形態の動作について説明
する。温度調節回路100から出力される電流400
が、一続きとなっているペルチェ素子311〜31nを
流れる。この結果、n個の光モジュール301〜30n
の内部温度調節が1個の温度調節回路100により同時
に成されるため、n個の温度調節回路を用いる従来の方
式に比べ、温度調節回路100内部の温度調節電流40
0制御トランジスタでの電圧降下による発熱と、回路実
装面積の低減が成される。
【0027】光モジュール301〜30nとしては、半
導体光アンプゲートモジュール、電界吸収型ゲートモジ
ュール、またはレーザダイオードモジュール等が考えら
れる。ここで、上記のどのタイプの光モジュールに於い
ても、ペルチェ素子の電極の極数と極性は同様に考える
ことが可能である。この光モジュールを前記の如く、直
列に接続し、最外端となるペルチェ素子311の+極と
31nの−極を温度調節回路100に接続する。
【0028】ペルチェ素子を直列に接続する時の光モジ
ュールの個数は、ペルチェ素子の最大電圧降下と電源電
圧から決定される。光モジュールに内蔵されるペルチェ
素子の最大定格の例として、最大電流1.3A、最大電
圧降下2Vとする。図1に示すように、n個のペルチェ
素子を直列接続した場合に、温度調節回路100の両端
子間で見た最大絶対定格は、最大電流は1.3Aのまま
不変だが、最大電圧降下がn×2Vとなる。
【0029】図2に、電源電圧の検討に必要となる温度
調節回路100の内部の構成例を示す。電源回路200
から供給される電源電圧を12Vとする。温度調節回路
100の内部に於いて温度調節電流400を制御するト
ランジスタで発生する電圧降下を1個あたり1.2Vと
する。ペルチェ素子を用いた温度調節は、冷却と加熱の
両方があり得るため、温度調節電流400の極性を正逆
に切り替えるために、前記トランジスタは2段必要とな
る。
【0030】図2ではこのトランジスタを151aと1
51bで示している。この電圧の関係を式で表す。 電源電圧 > 総電圧降下 12V > n×2V + 1.2V×2 この条件を満たす最大のnは4となる。つまり、直列接
続する光モジュールは4個となる。これを従来の回路と
比較すると、温度調節回路100の数から実装面積が1
/4に削減される。温度調節電流制御用トランジスタで
の発熱も、その数に比例するため、1/4に削減され
る。
【0031】<第二の実施形態>図3は、本発明の第二
の実施形態の構成を示すブロック図である。本構成は、
光モジュール301〜30nと、それに内蔵されるペル
チェ素子311〜31nと、同じく内蔵される温度検出
素子321〜32nと、温度調節回路101〜10n
と、電源回路200と、光スイッチ接続制御回路600
とからなる。光モジュール301〜30nは、半導体光
アンプゲートモジュール、または電界吸収型ゲートモジ
ュールとする。温度調節回路101〜10nは、各光モ
ジュールに内蔵されたペルチェ素子311〜31nへそ
れぞれ1個づつ接続されている。
【0032】各光モジュール301〜30nには、内部
の光素子近傍の温度検出を行うために、温度検出素子3
21〜32nが内蔵されている。この温度検出素子によ
り検出された光モジュール内部の温度情報501〜50
nを温度調節回路101〜10nへ帰還し、光モジュー
ル内部温度の一定化制御を行う。温度調節回路101〜
10nは、その温度調節電流401〜40nの出力を強
制的に遮断制御するための、イネーブル入力を備える。
【0033】光スイッチを構成する半導体光アンプゲー
トモジュールは、光スイッチ制御回路600からのスイ
ッチ接続制御信号620により、光信号の透過・遮断の
状態を変化させ、スイッチの接続を切り替える。この光
スイッチ制御回路600から出力されたスイッチ接続制
御信号を分岐して生成した温度調節イネーブル信号60
1〜60nを温度調節回路のイネーブル入力に接続す
る。
【0034】次に、第二の実施形態の動作について説明
する。前述の「発明が解決しようとする課題」の第三の
課題で述べたように、ゲート型光素子を用いた光スイッ
チの構成では、温度調節が必要な光素子モジュールは、
全光モジュールのうちの一部である。この点に着目し
て、光信号を通過させている光モジュールのペルチェ素
子にのみ温度調節電流を流し、光信号を遮断している光
モジュールに対しては、電流を供給しないように制御を
行う。
【0035】具体的には、光スイッチ接続制御信号を分
岐して得た温度調節イネーブル信号601〜60nに従
って、該当する光モジュールに対してペルチェ温度調節
電流を出力して、光信号が通過する光モジュールに対し
てのみ、温度調節を行うようにする。この構成による温
度調節電流の制御を行う結果、光信号遮断で光スイッチ
出力光信号に対して影響を与えない光モジュールの温度
調節を省き、消費電力の大幅な低減が可能となる。
【0036】<第三の実施形態>図4は、本発明の第三
の実施の形態を表すブロック図である。本構成は、光モ
ジュール301〜30nと、それに内蔵されるペルチェ
素子311〜31nと、同じく内蔵される温度検出素子
321〜32nと、温度検出素子選択回路(サーミスタ
選択回路)120と、温度調節回路100と電源回路2
00と、光スイッチ接続制御回路600と、温度調節電
流バイパススイッチ701〜70nとからなる。n個の
光モジュールは、そのうちのただ1個のみが光信号透過
状態となる一群である。n個のペルチェ素子は、極性を
揃えて直列に接続され、最外端の両極を温度調節回路1
00に接続する。
【0037】温度調節電流400は、温度調節回路10
0から出力されて、一続きに直列接続されたペルチェ素
子を流れる。ペルチェ素子311〜31nには、それぞ
れ個別に温度調節電流400のバイパス経路が併設さ
れ、その途中に、バイパス経路を短絡・開放するバイパ
ススイッチ701〜70nが挿入される。バイパススイ
ッチ701〜70nの状態は、光スイッチ接続制御回路
600からのバイパススイッチ制御信号601〜60n
に従って制御される。
【0038】n個の温度検出素子321〜32nで測定
された光モジュール内部温度情報501〜50nは、温
度検出素子選択回路(サーミスタ選択回路)120に接
続される。温度検出素子選択回路(サーミスタ選択回
路)120は、光スイッチ接続制御回路600から得ら
れる光モジュール動作情報610に従って、光信号の透
過状態となっている光モジュールに該当する光モジュー
ル内部温度情報を選択し、温度調節回路100に帰還す
る。
【0039】次に、第三の実施形態の動作について説明
する。上述の「発明が解決しようとする課題」の第三の
課題で説明した光スイッチの構成では、出力ポートに接
続される一群の光ゲート素子のうち、光信号透過状態と
なるものはただ一個のみである。このため、光スイッチ
を8ポートとした場合、残り7個の光モジュールの温度
調節は不要となる。この一群の光モジュールのペルチェ
素子を直列に接続し、1個の温度調節回路回路で温度調
節電流の制御を行う。
【0040】ここで、光信号を遮断する7個の光モジュ
ールのペルチェ素子に対しては、温度調節電流をバイパ
スして流すことで、使用しない7個ペルチェ素子での電
圧降下の発生を回避し、ペルチェ素子1個分の電源電圧
のままで必要な光モジュールの温度制御を行うことが出
来る。バイパススイッチ及び温度検出素子選択回路の動
作は、光スイッチ接続制御回路で生成する光ゲート制御
信号と一対一で対応した信号として得ることが出来る。
【0041】<第四の実施形態>本発明の第四の実施の
形態について説明する。図5は、本発明の第四の実施の
形態を表すブロック図である。本構成は、光モジュール
301〜30nと、それに内蔵されるペルチェ素子31
1〜31nと、同じく内蔵される温度検出素子321〜
32nと、最高温度検出回路(最大値検出回路)110
と、温度調節回路100と電源回路200とからなる。
n個のペルチェ素子は、極性を揃えて直列に接続され、
最外端の両極を温度調節回路100に接続する。
【0042】温度調節電流400は、温度調節回路10
0から出力されて、一続きに直列接続されたペルチェ素
子を流れる。n個の温度検出素子321〜32nで測定
された光モジュール内部温度情報501〜50nは、最
高温度検出回路(最大値検出回路)110に接続され、
n個の光モジュール内部温度の最大値を選択し、その最
高温度情報を温度調節回路100に帰還する。温度調節
回路100は、最高温度検出回路110から出力される
温度が設定温度となるように、温度調節電流400の制
御を行う。
【0043】次に、第四の実施形態の動作について説明
する。前述の「発明が解決しようとする課題」の第三の
課題で説明した、光スイッチ、特に光ゲート素子として
半導体光アンプゲートを用いた光スイッチの場合、素子
温度の上昇は、半導体光アンプゲートを通過する光信号
に対する利得低下となって現れ、光スイッチ特性を劣化
させる。それに対して、素子温度の低下は、例えば、0
℃程度までであれば、透過光信号に対して半導体光アン
プゲートの利得が上昇するため、悪影響は見えず、光ス
イッチの特性劣化とはならない。
【0044】そして、ペルチェ素子を直列に接続したn
個の半導体光アンプゲートモジュールが、近接してプリ
ント基板上に搭載され、かつ熱的に接触している場合で
あれば、各半導体光アンプゲートモジュールの温度差は
充分に小さいと仮定できる。この2点から、小さな誤差
の範囲で、n個の全半導体光アンプゲートモジュールの
内部温度を設定値以下に制御することが可能となる。
【0045】簡単な最大値検出回路110の付加で、温
度調節回路の実装面積とトランジスタにおける発熱の削
減と、光スイッチを透過する光信号の劣化の無い安定な
動作を両立することが可能となる。以上、本発明の第1
から第四の実施形態について、動作を図面を参照して詳
述してきたが、本発明はこの実施形態に限られるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等が
あっても本発明に含まれる。
【0046】
【発明の効果】これまでに説明したように、この発明に
よる第1の効果は、光モジュールの温度調節に要する消
費電力を低減することである。その理由は、一つには、
光ゲート素子を用いた光スイッチのように、多数の光モ
ジュールを実装していながら、実際に機能している光モ
ジュールはそのうちのごく一部であることに着目し、使
用している光モジュールのみの温度調節を行うことで、
ペルチェ素子での電力消費を削減していることである。
他の一つには、多数の光モジュールの温度調節を1つの
温度調節回路でまかなうことにより、ペルチェ素子に流
す電流を制御するために温度調節回路に含まれているト
ランジスタに於ける電圧降下による発熱を削減している
ためである。
【0047】第2の効果は、プリント基板上に温度調節
回路が占める面積の低減である。その理由は、多数の光
モジュールの温度調節を1つの温度調節回路でまかなう
為である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施形態を示すブロック図。
【図2】 本発明の第一の実施形態に於ける電源電圧と
光モジュール数の関係を示すブロック図。
【図3】 本発明の第二の実施形態を示すブロック図。
【図4】 本発明の第三の実施形態を示すブロック図。
【図5】 本発明の第四の実施形態を示すブロック図。
【図6】 従来の温度調節回路の構成を示すブロック
図。
【図7】 光ゲート素子を用いた光スイッチの構成を示
すブロック図。
【符号の説明】
100、101〜10n 温度調節回路 110 最高温度検出回路(最大値検
出回路) 120 温度検出素子選択回路(サー
ミスタ選択回路) 151a〜151b 冷却用トランジスタ 152a〜152b 加熱用トランジスタ 200 電源回路 301〜30n 光モジュール 311〜31n ペルチェ素子 321〜32n 温度検出素子、サーミスタ 331〜33n レーザダイオード素子、半導
体光アンプ素子 341 チップキャリア 400、401〜40n 温度調節電流 501〜50n 温度情報信号 600 光スイッチ接続制御回路 601〜60n 温度調節電流イネーブル信号 620 光スイッチ接続制御信号 701〜70n 温度調節電流バイパススイッ
チ 810 光入力ポート 820 光分岐器 830 光合流器 840 光出力ポート 850 光ゲート素子
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50 H01L 33/00 G02F 1/313 H01L 35/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光モジュールのそれぞれに内蔵さ
    れ、直列に接続された電子冷却素子と、該電子冷却素子
    によって前記複数の光モジュールの温度調節を一括して
    行う温度調節回路と、該温度調節回路を駆動する電源回
    とからなり前記複数の光モジュールのそれぞれに内蔵
    された温度検出素子と、 複数の前記電子冷却素子とそれぞれ並列に接続され、動
    作していない前記光モジュールに内蔵された前記電子冷
    却素子に流れる電流をバイパスする複数のバイパススイ
    ッチと、 該複数のバイパススイッチの動作を制御する光スイッチ
    接続制御回路と、 該光スイッチ接続制御回路からの指示に基づいて最高温
    度を示す前記温度検出素子を選択する温度検出素子選択
    回路とを具備し、 前記温度検出素子選択回路によって選択された前記温度
    検出素子の指示に基づいて前記複数の光モジュールの温
    度調節が行われることを特徴とする 電子冷却回路。
  2. 【請求項2】 複数の光モジュールのそれぞれに内蔵さ
    れ、直列に接続された電子冷却素子と、該電子冷却素子
    によって前記複数の光モジュールの温度調節を一括して
    行う温度調節回路と、該温度調節回路を駆動する電源回
    とからなり、 前記複数の光モジュールのそれぞれに
    内蔵された温度検出素子と、 複数の前記温度検出素子の示す温度のうち、最高温度を
    検出する最大値検出回路とを具備し、 前記複数の光モジュールのうち、最高温度の光モジュー
    ルが所定温度に制御されることを特徴とする 電子冷却装
    置。
  3. 【請求項3】 前記電子冷却素子は、ペルチェ素子であ
    ることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載
    の電子冷却装置。
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