JP2918230B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2918230B2
JP2918230B2 JP63209070A JP20907088A JP2918230B2 JP 2918230 B2 JP2918230 B2 JP 2918230B2 JP 63209070 A JP63209070 A JP 63209070A JP 20907088 A JP20907088 A JP 20907088A JP 2918230 B2 JP2918230 B2 JP 2918230B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、手振れ等により発生する像ぶれを補正す
るための補正光学手段を備えたカメラに関するものであ
る。
[従来の技術] 最近、我国で製造されるカメラは高度に自動化された
ものが多くなっている。このように自動化されたカメラ
ではカメラに対する知識のない人でも被写体に対してカ
メラを構えることとシャッターボタンを押すことだけを
間違いなく行いさえすれば適正露出でピントの合った写
真を撮影することができ、また、従来は種々の撮影テク
ニックを駆使しなければ撮影できなかった写真さえ簡単
に撮影することができるようになった。
しかしながら、上記の如き高度に自動化されたカメラ
でも“手ぶれ”等に基因する“像ぶれ”の発生だけは阻
止することができなかった。それ故、最近では、撮影時
にカメラに“ぶれ”が生じても結像面上で“像ぶれ”を
生じさせぬようにするための“像ぶれ防止装置付きカメ
ラ”や“防振装置付きカメラ”に関して種々の提案がな
されている。これらの諸提案に開示されている“像ぶれ
防止装置”もしくは“防振装置”は一般に次のような諸
要素で構成されている。すなわち、結像面上の“像ぶ
れ”を生じさせぬための補正光学系、カメラの振動の大
きさや方向を検出する振動検出手段、該振動検出手段の
出力に基いて該補正光学系に与えるべき補正移動量を演
算する演算手段、該演算手段の出力に基いて該補正光学
系を駆動する補正光学系駆動手段、等によって構成され
ている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、“像ぶれ防止装置”付きカメラでは
“流し撮り”ができず、従来のカメラに比べて使用方法
が限定されてしまうという欠点がある。
すなわち“像ぶれ防止装置”付きカメラでは、シャッ
ターボタンを押した瞬間のカメラぶれに感応して該像ぶ
れ防止装置が動作し、該補正光学系を移動させることに
よって結像面上の像移動を阻止させるようになってい
る。しかし、このカメラを手でホールドしつつ“流し撮
り”を行うと、該補正光学系がシャッターボタンを押し
た瞬間のみの像ぶれを阻止し得る状態に保持されるにも
かかわらず、カメラに加わるカメラぶれは時々刻々に変
化する。このため、結像面上にて主被写体像が入らなく
なったり、或いは著しい構図の変形や著しい像変形が生
じたりして、実質的に“流し撮り”は不可能である。
そこで、本発明は、像ぶれ防止装置を備えながら流し
撮りも可能なカメラを提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本願第1の発明のカメラは、撮影光学系の一部として
設けられ、変位することにより像ぶれを補正する補正光
学手段と、該補正光学手段の変位を機械的に拘束するも
のであって、前記撮影光学系の光路外で、前記撮影光軸
方向には前記補正光学手段の近傍の所定位置において該
拘束を行い、該拘束を行う位置と行わない位置とに移動
可能な拘束手段と、前記撮影光学系の光路上前方を蔽う
ものであって、開閉自在なバリア手段と、前記バリア手
段の開動作に機械的に連動して前記拘束手段を前記拘束
を行う位置から行わない位置へ移動させるものであっ
て、該機械的連動を前記撮影光学系の光路外で前記光路
に平行な領域において前記撮影光学系の光軸方向に沿っ
た方向に移動する連動部材を介して行う連動手段とを有
することを特徴とする。
また、本願第2の発明のカメラは、撮影光学系の一部
として設けられ、変位することにより像ぶれを補正する
補正光学手段と、該補正光学手段の変位を機械的に拘束
するものであって、前記撮影光学系の光路外で、前記撮
影光軸方向には前記補正光学手段の近傍の所定位置にお
いて該拘束を行い、該拘束を行う位置と行わない位置と
に移動可能な拘束手段と、前記撮影光学系の光路上前方
を蔽うものであって、開閉自在なバリア手段と、前記バ
リア手段の閉動作に機械的に連動して前記拘束手段を前
記拘束を行わない位置から行う位置へ移動させるもので
あって、該機械的連動を前記撮影光学系の光路外で前記
光路に平行な領域において前記撮影光学系の光軸方向に
沿った方向に移動する連動部材を介して行う連動手段と
を有することを特徴とする。
[実施例] 以下に図面を参照して本発明の実施例を説明する。な
お、本発明の実施例の説明に入る前に、第22図乃至第28
図を参照して像ぶれの発生原理及び有効な“像ぶれ”防
止方法などについて説明しておく。
第22図において、カメラの撮影光学系の光軸をZ軸と
し、側方への水平軸線をX軸、鉛直方向にY軸、をとる
ことにする。カメラの自由度は各座標軸X,Y,Zの各方向
と平行な3自由度のほか、各座標軸まわりの回転方向の
3自由度があり、合計6自由度となる。なお、説明を簡
単にするために、カメラは35mmフィルム使用のフルサイ
ズ(画面サイズ24×36mm)カメラ、使用レンズは85mmの
望遠レンズ(画角は対角で28゜30′,FナンバーはF4.0)
とする。また、このカメラの場合、1.7mm以上(焦点距
離の20倍以上)での撮影を“一般撮影”と定義し、その
代表距離を4.25mとし、0.85〜1.7m(焦点距離の10〜20
倍)での撮影を“近接撮影”と定義し、その代表距離を
1.3mとする。また、0.85mよりも近い距離で撮影する場
合を“接写”と定義し、その代表距離を0.43mとする。
以上の如きカメラ及びレンズに対して像ぶれが生じる
場合を以下に説明する。
1.X軸方向の移動(横ぶれ) 第23図に示すように、レンズLから被写体0までの距
離がa、レンズLからフィルムFまでの距離がb、であ
った場合、仮りにカメラが手ぶれ等により横方向にDだ
け動いたとすると、カメラを静止系として考えると、被
写体0がDだけ横方向に動いたということに相当する。
それ故、ぶれの大きさ(すなわち、結像面上での像移動
量をd、レンズの焦点距離をf、横倍率をmとすると、
次式が成立する。
この両式から、ぶれの大きさdは、 となる。
ここで、“一般撮影",“近接撮影",“接写”の各場合
において横ぶれの大きさを調べてみる。
(i)一般撮影の場合(a=4.25メートル) となり、たとえば、カメラが1mmだけ手ぶれしたとする
と、フィルム面上での像ぶれは0.02mmとなる。
35mmフィルムを使用する場合、許容錯乱円の径を0.03
5mmとすると、上記の像ぶれは許容錯乱円径よりも小さ
いのでこの像ぶれが撮影写真上において認識されること
はない。すなわち、手ぶれ等が生じても像ぶれは起らな
い。
(ii)近接撮影の場合(a=1.3メートル) となり、カメラが1mmぶれると、像は0.07mm移動するの
で許容錯乱円径0.035mmの2倍の像ぶれ量となる。従っ
て、引伸ばし倍率が約3.5倍のサービスサイズのプリン
トの場合はプリント上での像ぶれは0.25mmとなる。この
像ぶれはサービスサイズのプリント上では目立たない
が、これ以上の倍率に引き伸ばした場合は容易に認識で
きる程の像ぶれとなるので、近接撮影では横ぶれの悪影
響があると言える。
(iii)接写の場合(a=0.43メートル) 従って、カメラの移動量が1mmであると、フィルム面
上の像は0.246mm移動することになり、サービスサイズ
のプリント上では約0.9mm近くの像ぶれとなる。それ
故、接写では横方向へのカメラぶれはフィルム面上で大
きな像ぶれを起すことがわかる。
2.Y軸方向の移動(縦ぶれ) 縦ぶれについては横ぶれの場合と全く同じである。従
って、近接撮影の場合にサービスサイズ以上の引伸ばし
倍率のプリントで像ぶれが生じ、接写の場合にはサービ
スサイズのプリントでも大きな明確な像ぶれが発生する
ことになる。
3.Z軸方向の移動(前後ぶれ) 第24図を参照して説明する。前記と同じく、レンズL
と被写体0との距離をa、レンズLとフィルム面との距
離をb、焦点距離をfとし、レンズLの有効半径をr、
被写体0の光軸方向の相対移動量をZ0(実際にはレンズ
Lの光軸方向移動量であるが、カメラを静止座標系にと
っているので被写体0の移動量として表わされる)、被
写体0の光軸方向相対移動量Z0に対してフィルムF上で
光軸と直交する方向に像が移動する量をρ、像が光軸方
向に移動する量をZi、とする次式が成立する。
以上の3式のうち、まず、(3.2)式を変形すると、 次に(3.1)を変形すると、 (3.5)を(3.4)に代入すると、 一方、(3.3)を変形すると、 すなわち、(3.6)は像の光軸方向の移動量、(3.7)
は光軸と直交する方向の移動量、を表わすことになる。
(i)一般撮影の場合(a=4.25メートル) Z0=1mmとした場合、a=4250、 (∴FナンバーがF4である)、f=85、を(3.5)〜
(3.7)に代入すると、Zi=4.17×10-4,b=86.732693,
ρ=5×10-5、となる。従って、Zi及びρ共に非常に小
さいので無視することができる。すなわち、像ぶれを認
識することはできない。
(ii)近接撮影の場合(a=1.3メートル) a=1300,f=85,r=10.625,Z0=1を前記の(3.5)〜
(3.7)の各式に代入して、Zi=4.898×10-3,b=90.946
5,ρ=5.721×10-4、を得る。従って、この場合もZi
びρ共に小さいので像ぶれを認識することはできない。
(iii)接写の場合(a=0.43メートル) a=430,f=85,r=10.625,Z0=1を前記(3.5)〜
(3.7)に代入してZi=0.0609,b=105.942,ρ=0.006、
を得る。従って、この場合にはわずかな像ぶれが生じる
が、ρの値が小さいので像ぶれが写真の質に与える影響
は小さい。
4.X軸まわりの回転(横軸まわりの角度ぶれ) 第25図を参照して説明する。カメラがX軸を中心とし
て角度θだけぶれた場合、被写体はレンズLに対して相
対的にaθだけ鉛直方向に動き、フィルム面上の像はd
=bθだけ鉛直方向に相対移動することになる。
それ故、第25図において次式が成立する。
この両式から が得られる。
ここでカメラの巾がたとえば140mmであると仮定する
と、カメラ端部が1mm動くと、ぶれ角θは で表わされるので となる。
(i)一般撮影の場合(a=4.25メートル) 前記(4.3)式にa=4250,f=85, を代入してd=1.24mmを得る。すなわち、結像面上の像
ぶれは1.24mmとなるので像ぶれを肉眼で認識することが
でき、かなりの悪影響が出ることになる。
(ii)近接撮影の場合(a=1.3メートル) 前記(4.3)式にa=1300,f=85, を代入してd=1.30mmを得る。従って、この場合も肉眼
で認識できる像ぶれが発生し、一般撮影の場合よりも更
に悪い状態となる。
(iii)接写の場合(a=0.43メートル) 前記(4.3)式にa=430,f=85, を代入してd=1.513mmを得る。従って、近接撮影の場
合よりも更に像ぶれが大きくなる。
なお、a≫fである場合はdfθとなって像ぶれ量
dは焦点距離fに比例するので、焦点距離が長くなる程
(つまり、望遠撮影になる程)、像ぶれ量が大きくな
る。従って、望遠レンズ付きカメラでは広角レンズ付き
カメラよりも一層、像ぶれ写真が出来上る確率が高くな
り、ぶれ量も大きくなることがわかる。また、望遠レン
ズ付きカメラでは“手ぶれ”のうち、特に、角度ぶれが
像ぶれに対して大きな悪影響を与えることがわかる。
5.Y軸まわりの回転(横軸まわりの角度ぶれ) Y軸まわりの角度ぶれはX軸まわりの角度ぶれと同じ
解析方法で論ずることができる。従って、一般撮影,近
接撮影、及び接写のいずれにおいても像ぶれ量は前項4
で算出した値となる。
6.Z軸まわりの回転(光軸を中心とする角度ぶれ) 第26図に示すようにカメラが光軸を中心として微小角
度θだけ回動されると、結像面上には(6.1)式で表わ
されるぶれが現れる。
d=Rθ …(6.1) なお、Rは35mmフィルムの1駒の対角線の長さであ
り、R=21.6である。また、θの値は前項4項で仮定し
たように1/70であるとする。
前記のR及びθの数値を(6.1)に代入すると、d=
0.31が得られる。すなわち、画面の周縁では0.31mmのぶ
れが生ずることになる。この値は前項4で検討したX軸
まわりの角度ぶれの場合にくらべてかなり小さいもので
あり、しかも、画面中心部(R=0)におけるぶれ量は
0であるから、このぶれが写真の質に与える悪影響は小
さいと言える。また、一般に、撮影時のフレーミングに
おいては主被写体を画面の中央に設定することが多いの
で画面周縁部に多少のぶれが生じても、そのぶれが写真
の質を著るしく低下させる原因とはなりにくい。しか
も、画面周縁部は元来、レンズの諸収差によって像に歪
みが出やすい場所であるから、前記のぶれによる影響を
殆んど無視することができる。
なお、Z軸(光軸)まわりの回転は前記したように写
真の質を著るしく損うほどの像ぶれの原因とはならない
が、Z軸と平行な軸を中心とする回転はX軸方向とY軸
方向への移動とZ軸まわりの回転とを含んでいるため、
写真の質を損う像ぶれの原因となる。
以上に説明したように、撮影時に“手ぶれ”等によっ
てカメラに微小移動が生じた場合において、像ぶれが問
題となるのは次の場合である。
A.一般撮影(a=4.25メートル)の場合 X軸まわりの角度ぶれ及びY軸まわりの角度ぶれ。
B.近接撮影(a=1.3メートル)の場合 X軸まわりの角度ぶれ及びY軸まわりの角度ぶれ。更
に、X軸方向の移動量及びY軸方向の移動量が大きい時
には、これらの方向の移動に基因する像ぶれも問題とな
る。
C.接写(a=0.43メートル)の場合 X軸及びY軸まわりの角度ぶれのみならずX軸及びY
軸方向への移動もかなりの像ぶれを生じさせ、また、Z
軸方向の移動による像ぶれも無視できない。更に、Z軸
と平行な軸を中心とする回転が生じた時には、この回転
に基因する像ぶれの影響も無視できない。
前記の如き像ぶれを発生させぬためには、カメラに生
じた運動を相殺するように撮影光学系を運動させること
が必要となる。
前記したように、一般撮影及び近接撮影並びに接写に
おいて最も大きな像ぶれを生じさせる原因となるカメラ
運動はX軸及びY軸まわりの回転運動とX軸及びY軸方
向の直線運動であるから、カメラにこれらの運動が生じ
た時には結像面上の像は動かぬように撮影光学系を動か
せば結像面上での像ぶれの発生を防止することができ
る。具体的に言えば、カメラにX軸及びY軸まわりの揺
動やX軸及びY軸方向の移動が生じた時には、結像面も
しくは撮影光学系を結像面上の像移動を相殺する方向に
揺動させることによって像ぶれ発生を未然に防止するこ
とができる。このような像ぶれ防止方法を具体的した例
としては、たとえば天文台で使用している星野写真儀が
挙げられる。星野写真儀では、カメラをぶれの回転角速
度ωでぶれ方向とは逆方向に回転させることによって像
ぶれを防止している。しかし、このような像ぶれ防止装
置は大型の撮影装置に対しては適しているが、手持式カ
メラのような小型撮影機器には不適である。
本発明では、撮影光学系を像ぶれ速度で揺動させるこ
とによって像ぶれ発生を防止する。
第27図及び第28図は本発明のカメラに適用される像ぶ
れ防止方法の原理を説明するための図であり、第27図は
カメラがY軸もしくはX軸を中心として揺動した時の結
像面上の像の移動を表わした図、第28図は像ぶれ防止の
原理を説明するための図、である。
手ぶれ等によりカメラの撮影レンズLが角速度ωで揺
動された時、該レンズLを静止しているものとみなせ
ば、結像面上の像と被写体は共に角速度ωで撮影光軸に
対して直交する方向に動く、第27図において、結像面上
の像の動く速度はv=bωであり、また、 の関係から であることから なる関係が得られる。なお、a≫fの場合にv≒fωと
することができる。
第28図は像ぶれを相殺させる方法の原理図である。第
28図においてカメラぶれがない時に光軸l上の点0がレ
ンズLによってフィルムFの中心点0′に結像されてい
たものとし、カメラぶれが起ってレンズLが傾くと、フ
ィルムFの中心点0′に結像されていた像はある時間後
には点0″に移動する。カメラぶれによるレンズLの傾
動の角速度をωとし、フィルム面上での像の移動速度を
vとすれば、v=bωであるから、レンズLをフィルム
面上の像移動方向とは逆向きにvの速度で動かしてやれ
ばフィルム面上の像ぶれを防止することができる。
このような像ぶれ防止方法においては、レンズLを移
動させる速度vが となるため、被写体までの距離aによってvが変ること
になり、従って、vを正確に制御するためには測距装置
の出力を利用しなければならない。また、ωの値はカメ
ラに搭載する角加速度計の出力から得ることが必要であ
る。
なお、銀塩フィルムの代りにCCD等の画像素子を結像
面に配置した型式の電子スティルカメラ等において前記
像ぶれ防止方法を実施する場合は、画像素子の出力信号
から角度ぶれと横ぶれとを区別することなく同時に検出
することが可能であるため、レンズLの移動速度制御の
ために測距装置出力や角加速度計出力を取込む必要はな
い。
“像ぶれ”に関する以上の如き検討に基き、本発明の
カメラにおける像ぶれ防止装置は、X軸まわりの揺動に
よる像ぶれと、Y軸まわりの揺動による像ぶれと、を防
止するように構成されている。
以下に第1図乃至第9図を参照して本発明の第1実施
例を説明する。
第1図において、1はカメラ本体、3はカメラぶれ補
償用のレンズ2を担持しているレンズ保持枠、である。
レンズ保持枠3は第1図に示されるように、正方形の板
の各辺の央部を切欠いたような形状を有しており、その
四隅には後記の支持棒4の一端を結合するための筒形ビ
ス3eが設けられ、レンズ2よりも外側の位置には後記の
バリア兼クランパーの一部と係合する4本の被クランプ
ピン3a〜3dが前方に突出している。
4は一端をレンズ保持枠3に固定されるとともに他端
をカメラ本体1の後面板部分に固定されて該レンズ保持
枠3を片持式に支持している4本の可撓性の支持棒、で
ある。支持棒4は燐青銅製の金属芯材4aの周囲をゴム等
の柔軟弾性材4bで被覆したものであり、金属芯材4aの両
端は第2図に示されるように柔軟弾性材4bの端面から外
側へ突出してレンズ保持枠3に固定のビス3eとカメラ本
体1のビス1bとにそれぞれハンダ付等により支持されて
いる。ビス3e及び1b並びに支持棒4は第4図に示すよう
にカメラ本体1のアパーチャ1aの対角線長さよりも大き
な直径2rの円の円周上に中心角45゜間隔で配置されてい
る。支持棒4は光軸と平行に配置され、且つ、互いに等
しい長さを有している。レンズ保持枠3は4本の等長の
支持棒4の先端に片持式に支持されているため、第3図
に示すようにレンズ保持枠3が光軸に対して直交する方
向に動くことができ、その時、支持棒4は弾性的に撓
む。
レンズ保持枠3の各辺の切欠き部には長方形断面形状
の巻枠に巻かれたコイル6,8,10,12がレンズ保持枠に固
定して配置され、カメラ本体1の後面板部分に第1図に
示すようにビス17で片持式に固定された4個のヨーク5,
7,9,11が前記コイルと対を形成し、該コイルと該ヨーク
とによって2個の電磁アクチュエータと2個のレンズ保
持枠移動速度検出手段とが構成されている。各ヨーク5,
7,9,11の先端には第5図に示すように(第5図ではヨー
ク5及び9のみが示されているがヨーク7及び11も同じ
構造である。)、紙面に直交する方向(光軸に対して直
交する方向)に延在する3枚の歯もしくは突条部5a〜5
c,9a〜9cが形成されており、中央の突条部5c及び9cはコ
イル6及びコイル10の中に挿入されている。突条部5c及
び9cを挟んで配置された突条部5a及び5b、9a及び9bには
永久磁石5d,5e,9d,9eが固定されている。ヨーク5とそ
れに取付けられた永久磁石5d及び5eはレンズ支持枠3を
Y軸方向に動かすための電磁アクチュエータの静止部を
構成しており、コイル6は該電磁アクチュエータの移動
部となっている。つまり、ムービングコイル型の構成と
なっている。また、ヨーク9、永久磁石9d及び9e、コイ
ル10、はレンズ保持枠3のY軸方向の移動速度を検出す
るための移動速度検出手段を構成している。なお、ヨー
ク7及びコイル8はレンズ保持枠3をX軸方向に動かす
ための電磁アクチュエータを構成し、ヨーク11及びコイ
ル12はレンズ保持枠3のX軸方向移動速度を検出するた
めの移動速度検出手段を構成している。
18はX軸まわりのカメラぶれ運動の角加速度を検出す
る第1のカメラぶれ検出手段、19はY軸まわりのカメラ
ぶれ運動の角加速度を検出する第2のカメラぶれ検出手
段であり、これらのカメラぶれ検出手段は、たとえば、
公知のジャイロや角加速度センサ等で構成されている。
第6図は像ぶれ防止装置及びそれに関連する電気的装
置の概略結線図である。同図において6,8,10,12は前記
のコイル、18及び19は前記のカメラぶれ検出手段、20は
X軸まわりのカメラぶれが生じた時に該カメラぶれによ
る結像面上の(アパーチャ1aにおける)像ぶれを防止す
るためにレンズ2に与えるべきカメラぶれ補償移動量又
は移動速度を演算してコイル6に対する電流を制御する
第1のぶれ補償回路、21はY軸まわりのカメラぶれが生
じた時に像ぶれ防止のためにレンズ2に与えるべき補償
移動量又は移動速度を演算してコイル8に対する電流を
制御する第2のぶれ補償回路、26は公知の測光演算回
路、27は公知の測距回路、28は公知のストロボ発光器、
である。像ぶれ防止装置は、カメラぶれ検出手段18及び
19、第1及び第2のぶれ補償回路20及び21、前記ヨーク
及びコイルから成る2個の電磁アクチュエータと2個の
レンズ保持枠移動速度検出手段、レンズ2及びレンズ保
持枠3並びに支持棒4で構成される補正光学系、測距回
路27、測光演算回路26、等で構成されている。
前記の如き構成の像ぶれ防止装置における制御動作は
次の通りである。すなわち、X軸まわりの角度ぶれがカ
メラに生じた時にはカメラぶれ検出手段18からそのカメ
ラぶれの大きさ及び方向に対応する出力電圧が生じ、こ
の出力電圧が第1のぶれ補償回路20に入力される。ぶれ
補償回路20はカメラぶれ検出手段18の出力のほかに測距
回路27の出力や測光演算回路26の出力をも取込んでレン
ズ保持枠3に与えるべき像ぶれ補償移動量に対応したコ
イル6の電流を演算するとともに該電流をコイル6に流
入させるように制御動作を行う。コイル6に該電流が流
入するとコイルとヨーク5との間に生ずる電磁力によっ
てコイル6及びレンズ保持枠3がY軸方向に動かされ
る。従って、レンズ2は支持棒4の基端(カメラ本体1
に固定されている端部)を中心として支持棒4の長さを
半径とする円弧面に概略沿ってY軸方向に動かされ、そ
の結果、結像面上の像はカメラぶれが生じなかった場合
と同じ位置に保持されることになる。そして、レンズ保
持枠3がY軸方向に動かされるとコイル10とヨーク9と
の間に相対位置関係の変化が起こるため、コイル10に誘
導電流が生じ、この誘導電流に応じた電圧信号がぶれ補
償回路20にフィードバック信号として入力される。従っ
て、ぶれ補償回路20はコイル10の出力とカメラぶれ検出
手段18の出力との偏差に対応した像ぶれ移動補償量を演
算し、その演算結果に対応する電流をコイル6に供給す
ることによって像ぶれ補償用のレンズ2の位置又は速度
を制御する。
また、Y軸まわりの角度ぶれがカメラに生じた時には
前記の如き像ぶれ防止制御動作は、カメラぶれ検出手段
19、ぶれ補償回路21、電磁アクチュエータとしてのコイ
ル8、レンズ2の移動量検出手段としてのコイル12、等
の諸手段によって前記と同じように行われる。
ところで、前記構成において、カメラぶれ検出手段18
及び19が加速度センサーであるか速度センサーであるか
もしくは位置センサーであるかによって前記像ぶれ防止
装置の他の制御要素や制御ループが多少変ってくるが、
このような変更が前記像ぶれ防止装置の本質的な変更に
ならぬことは明らかである。たとえば、レンズ保持枠3
の移動を検出する検出方法として、レンズ保持枠3の移
動速度を検出しているが位置を直接に検出してもよい。
また、レンズ保持枠3の制御方法として移動速度を制御
してもよいが該保持枠3の位置を直接に制御してもよ
い。なお、像ぶれ防止装置及びカメラの全体の動作につ
いては後に説明する。
ここで再び第1図を参照して、像ぶれ防止装置の動作
を禁止するための動作禁止手段に関して説明する。
第1図において、29及び30は該動作禁止手段としての
レンズ保持枠拘束手段を構成している回動式のレンズバ
リアである。一方のレンズバリア30はそれ自身に突設さ
れたピン30dを中心として回動しうるようにカメラの構
造部材に枢着されており、レンズ2の一方の半部を遮蔽
しうる半円形の主要部を有している。該主要部の周縁部
にはバリア閉状態においてレンズ保持枠3の右側の上下
のピン3a及び3bにその側方から係合する係合片30a及び3
0bが突設されており、ピン30dの近傍には他方のレンズ
バリア29の歯車部29cと噛み合う歯車部30cが形成されて
いる。(歯車部30cはピン30dを中心とする円弧上に設け
られている)。ピン30dよりも下方に該主要部から突出
された腕部30fがあり、該腕部30fに突設されたピン30e
は後記のバリア操作摘み31の縦溝31a内に上下方向にの
み相対摺動可能に挿入されている。
レンズバリア29はレンズ2の他の半部を遮蔽しうる半
円形の主要部を有し、ピン29dにおいてカメラの構造部
材に回動可能に枢着されており、他のレンズバリア30の
歯車部30cと噛み合う歯車部29cを有している。(歯車部
29cはピン29dを中心とする円弧面上にある。)レンズバ
リア29の主要部にもレンズ保持枠3のピン3c及び3dにそ
れぞれ係合する係合片29a及び29bが形成されており、レ
ンズ2がレンズバリア29で遮蔽された時には該係合片29
a及び29bがレンズ保持枠3のピン3c及び3dに係合するよ
うになっている。
バリア操作摘み31はカメラの前面カバーに貫設された
横長の開口(不図示)に挿入されて横方向にのみ移動可
能であり、該摘み31の下面には突起31bを有した部分31c
が形成されている。該部分31cの移動径路と平行に延在
する部材32の上面には該突起31bを落し込むクリック溝3
2a及び32bが形成されており、該摘み31は突起31bがクリ
ック溝32aに落ち込む第1位置と突起31bがクリック溝32
bに落ち込む第2位置との間を移動できるようになって
いる。該第1位置から該第2位置に該摘み31が動かされ
た時にはレンズバリア30が第1図の位置からピン30dを
中心として反時計方向に回動されると同時にレンズバリ
ア29がピン29dを中心として時計方向に回動されるので
バリア閉の状態となり、レンズ2はレンズバリア29及び
30によって遮蔽され、その時、各レンズバリア29及び30
の係合片30a及び30bと29a及び29bとがレンズ保持枠3の
ピン3a〜3dに係合してレンズ保持枠3を拘束し、レンズ
保持枠3の上下及び横方向への動きを不可能にする。す
なわち、像ぶれ防止装置の動作が禁止されることにな
る。
該摘み31が該第2位置に移動した時に該摘み31と係合
するメインスイッチ33(すなわち、電源スイッチ)が設
けられており、該摘み31が該第2位置にある時(つま
り、バリアが閉じられている時)にはメインスイッチ33
はオフとなるように(電源がカメラ内電子回路及びアク
チュエータから切離された状態に)該摘み31によって操
作される。
第1図に示した本発明の第1実施例では、以上に説明
したように、像ぶれ防止装置の主要構成部分である補正
光学系が動作禁止手段としての拘束手段によって拘束さ
れるようになっており、該拘束手段はレンズバリアと一
体に構成されている。また、該拘束手段によって該補正
光学系が拘束される一方、電源スイッチがバリア閉に閉
じて開かれるように構成されている。従って、非撮影時
にはレンズバリアが閉じられるので補正光学系が拘束さ
れ、同時に電源スイッチがオフとなるため、この状態で
カメラを撮り落してカメラに強い衝撃が加わったとして
も補正光学系が鏡筒内もしくはカメラ内で激しく揺り動
かされることがなく、その結果、像ぶれ防止装置の故障
やカメラの光学系に狂いが生ずる等の事故を発生する恐
れがなくなる。
次に本発明のカメラにおける露光決定方法と像ぶれ防
止装置作動の条件とについて説明する。
前記の如き像ぶれ防止装置を搭載しているカメラにお
いては像ぶれ防止装置を搭載していない従来のカメラよ
りも露光決定の方法が複雑になる。すなわち、像ぶれ防
止装置を有しているカメラの場合、露光条件の決定は、
測光結果及び測距結果のほかに像ぶれ防止装置における
カメラぶれ補償可能範囲をも考慮することが必要になる
からである。
以下示す第1表は像ぶれ防止装置付きカメラに関して
本出願人が提案している露光決定方法を表にしたもので
ある。なお、第1表に表示されている方法は本発明のカ
メラにおいて実行されてもよいが、本発明のカメラでは
以下の第2表に示す方法を実行することもできる。
第1表において、GNはストロボのガイドナンバー、F
はレンズ開口値、lは被写体距離、AEは測光演算の結果
によって決るシャッター速度絞り、FAは予め設定された
特定のシャッター速度(たとえば、1/80)で、絞り値は
ガイドナンバーGNと距離lから決まる値で写すものを表
わす。
第1表に示された露光決定方法を本発明のカメラの制
御装置に実行させることによって像ぶれ防止装置を適時
有効に動作させることができる。
しかしながら、第1表に示された露光決定方法ではセ
ルフタイマー使用時の撮影条件が考慮されていないた
め、たとえば次のような問題が発生することになる。す
なわち、第1表の露光決定方法に従ってカメラの制御動
作が行われる場合、かなり暗い所でセルフタイマーを使
用して撮影を行った時には(セルフタイマー撮影は通常
は三脚等を使用して行われるので)第1表によればAE撮
影となり、従って、かなり遅いシャッター速度でシャッ
ターが切れることになるが、シャッター速度が遅いた
め、カメラぶれではなく“被写体ぶれ”が起る可能性が
大きくなる。
それ故、本発明のカメラでは、このような問題を生じ
させるために、セルフタイマー使用時をも考慮して第2
表の如き内容の露光決定方法を採用した。
第2表に示された露光決定方法では、セルフタイマー
使用時には“被写体ぶれ”が生じない一定秒時(これは
レンズの焦点距離や被写体までの距離によって異るが、
通常の場合は50mmレンズでは1/50秒、のように焦点距離
の逆数で表わされる時間)より速い場合にはAE撮影が選
択され、前記一定秒時より遅い場合にはFA撮影が選択さ
れる。つまり、セルフタイマー使用の撮影時には、被写
界が明るければAE撮影となり、被写界が暗い時には被写
体の距離が遠くてもストロボ使用のFA撮影となる。従っ
て、セルフタイマーを始動した時には被写体である撮影
者が画面内に居ないため遠景が測距対象となるが、この
ような場合でもストロボ撮影が選択されるため、“被写
体ぶれ”が生じる恐れが少くなる。
第7図及び第8図はカメラぶれの振幅の時間的変化
(すなわち、カメラぶれ振動)と前記像ぶれ防止装置に
おけるカメラぶれ補償可能範囲R(レンズ2を光軸に対
して直交方向に動かし得る範囲)との関係を表わしたも
のであり、同図において正弦波に類似した曲線C1及びC2
はカメラぶれの振幅の時間的変化である。第7図はカメ
ラぶれの振幅が像ぶれ防止装置におけるカメラぶれ補償
可能範囲を越える大きさである場合を示し、第8図はカ
メラぶれの振幅が像ぶれ防止装置におけるカメラぶれ補
償可能範囲にある場合を示している。
本発明のカメラでは、カメラぶれの振幅がカメラぶれ
補償可能範囲Rよりも大きい場合(第7図)には、振幅
が零の時点からカメラぶれ補償可能範囲Rの上限値に達
する時点までの時間をTAとし、カメラぶれ検出手段の出
力信号から該時間TAを算出して該時間TAをカメラの制御
のための一変数として制御装置に取込み、像ぶれ防止装
置の制御、露出決定、カメラのシーケンス制御、を行
う。
なお、第8図に示すようにカメラぶれの最大振幅が像
ぶれ防止装置のカメラぶれ補償可能範囲R内にある場合
は前記TAの値はTA=∞であり、また、カメラぶれの最大
振幅がカメラぶれ補償可能範囲よりも著るしく大きい時
にはカメラぶれ曲線の勾配が著るしく急峻にたるため、
TA≒0となる。
第9図は本実施例のカメラにおける撮影時の露出決定
動作を表わしたフローチャートであり、先に説明した第
1表の露出決定方法に基いたフローチャートである。
ここで第9図に記載された各種の記号について説明し
ておく。
SW−1:シャッターボタンを軽く押すことにより投入され
るスイッチ TV:外光の測光結果に基いて決定されるシャッター秒時 l:測距手段によって測定された被写体距離 TA:カメラぶれ補償可能限界のシャッター開閉時間(第
7図に示される時間) GN:ストロボのガイドナンバー F:撮影レンズの開口値(Fナンバー) SW−2:シャッターボタンを深く押込んだ時に投入される
スイッチ(露光開始スイッチ) TS:ストロボ撮影の際のシャッター秒時(TS<TA) 次に第1図乃至第9図を参照して本実施例のカメラの
操作及びカメラ動作を簡単に説明する。
非撮影時もしくは携帯時にはレンズバリア29及び30は
閉じられており、バリア操作摘み31の突起31bが部材32
のクリック溝32bに落込んでいる。レンズバリア29及び3
0が閉じられているので該バリア29の係合片29a及び29b
がレンズ保持枠3のピン3c及び3dに係合するとともにバ
リア30の係合片30a及び30bがレンズ保持枠3のピン3a及
び3bに係合して該保持枠3をクランプしている。そし
て、バリア操作摘み31がスイッチ33の長い接片を第1図
で右側に押しているので該スイッチ33は開かれて電源は
オフとなっている。
撮影を行うためにカメラ使用者がバリア操作摘み31を
第1図の実線表示の位置に動かすと、レンズバリア27及
び30がそれぞれのピン29d及び30dを中心として反時計方
向及び時計方向に回動されてバリアが開かれるとともに
レンズ保持枠3に対する拘束が解除される。また、該摘
み31とスイッチ33との接触が断たれるのでスイッチ33は
ONとなってカメラの各部と電源とが接続される。撮影の
ためにカメラ使用者がカメラを備え、レリーズボタンを
軽く押込むと第9図のスイッチSW−1がONとなり、これ
に応じて測光手段により測光が行われて前記の値TVが決
定され、続いて測距が行われて前記lの値が決定され
る。更に、カメラぶれ検出手段18及び19によってカメラ
ぶれ量が検出されるとともに前記TAの値が決定される。
そして第9図に示すようにTVとTAとの比較の結果、TV
TAならば像ぶれ防止装置の動作が可能であると判定さ
れ、前記スイッチSW2が投入されるのを待つことにな
る。一方、TV>TAの場合は像ぶれ防止装置の動作が不可
能であると判定され、被写体距離lと との比較がなされる。そして、 ならばストロボの光がとどくのでストロボ撮影をするこ
とに決定しTV=TSとする。また、lが よりも大きければlが∞であるか否かが判定され、lが
∞でない時はストロボ撮影、lが∞の時は外光撮影が選
択される。なお、lが∞の場合の撮影及びストロボ撮影
の時には像ぶれ防止装置が動作しない。なお、本来スト
ロボがとどくか否かの判定はlとGN/lとで比較するべき
であるが、実用上はマイナス二段程度の露出アンダーは
問題ないとしてlと2GN/Fとを比較した。
第10図は本発明の第2実施例を示した要部斜視図であ
り、第1実施例と同じ構成については第1図と同じ符号
で表示されている。
本実施例では、レンズ保持枠3の移動速度検出手段と
なっているコイル10及び12と、該コイルと対になってい
るヨーク9及び11と、がレンズ保持枠の拘束手段を兼ね
ており、また、レンズバリアがスライド型となっている
点で第1実施例と異っている。
第10図において、スイッチ42及び43はスライド型のレ
ンズバリア44のバリア開位置においてレンズバリア44と
係合するように配置されたスイッチであり、該スイッチ
42及び43はレンズバリア44と係合しない時には常に閉じ
られている常閉型スイッチとして構成されている。スイ
ッチ42の二つの接片はコイル10の両端に接続されてお
り、該スイッチ42が閉じられている時には該コイル10が
短絡されるように結線されている。また、スイッチ43の
二つの接片もコイル12の両端に接続されており、該スイ
ッチ43が閉じられている時には該コイル12が短絡される
ようになっている。
レンズバリア44の開位置においてレンズバリア44の上
方には下側に向ってV形に突出する突出部45aを有した
クリックばね45がカメラ前面カバー等に固定されてお
り、レンズバリア44の上面には該突出部45aが落ち込む
二つのクリック溝44a及び44bが形成されている。クリッ
ク溝44aにクリックばね45の突出部45aが落ち込んだ時に
はレンズバリア44は開位置に係止され、クリック溝44b
に該突出部45aが落ち込んだ時にはレンズバリア44は閉
位置に係止される。
44cはレンズバリア44と一体に形成されたバリア操作
摘みであり、該操作摘み44cはカメラの前面カバーに露
出している。
33はレンズバリア44が開位置に来た時に該バリア44に
よって閉じられる電源スイッチであり、レンズバリア44
がバリア閉位置(図示実線位置)に位置決めされた時に
は該スイッチ33は開かれている。
第10図に示した実施例において、レンズバリア44が図
示実線の如くレンズ2を遮蔽するバリア閉位置に位置決
めされると、スイッチ33が開かれて不図示の電源とコイ
ル6,8,10,12との接続が断たれる一方、スイッチ42及び4
3が閉じられるので、コイル10及び12の両端はそれぞれ
短絡され、コイル10及び12はそれ自身のみで閉回路を構
成する。このような状態においてたとえばカメラを取り
落してレンズ保持枠3が激しく動かされた場合、コイル
10及び12には該コイルと対のヨークとの間に生じた相対
運動を抑制する方向の誘導起電力が生じるため、コイル
10とヨーク9との間には該誘導起電力によって該コイル
10の運動を阻止する電磁力が生じ、また、コイル12とヨ
ーク11との間にも該誘導起導力によってコイル12の運動
を阻止する電磁力が生じる。従って、レンズ保持枠3は
該電磁力によって実質的にクランプされた状態となり、
像ぶれ防止装置の動作が禁止された状態となる。また、
レンズ保持枠3の振動は阻止され、補正光学系及び像ぶ
れ防止装置の破壊や狂いが未然に防止される。
本実施例の補正光学系拘束手段はレンズ保持枠移動量
検出手段を兼ねているので第1実施例の拘束手段にくら
べて機械的構造の複雑化を避けることができ、しかも、
レンズ保持枠3に加わる加速度が大きい程、コイル10及
び12に生ずる誘導起電力と電磁力が大きくなるのでレン
ズ保持枠3の振動を阻止する手段として極めて有効であ
る。
なお、本実施例ではレンズバリアが閉じている時にの
みコイル10及び12の各々を短絡させる場合を示したが、
レンズバリアの開閉状態に関係なく、カメラに所定値以
上の加速度が加わった時にはコイル6,8,10,12を自動的
に短絡させてレンズ保持枠3を電磁力で拘束するように
してもよい。
第11図は第10図に示した実施例の変形実施例を示した
ものであり、第11図において第10図と同じ符号で表示さ
れている部材は第10図に示した部材と同一である。
第11図に示した本発明の第3実施例では、コイル10及
び12を短絡させるための常閉型のスイッチ42及び43がレ
ンズバリア44に連動せずにレリーズボタン46に連動する
ように配置されていることが第10図の実施例と相異して
いる。すなわち、第11図に示した実施例では、撮影者が
レリーズボタン46を押してカメラ内で測距及び測光が終
了するとともにオートフォーカス機構が動作してピント
合わせが終了した時からコイル10及び12の短絡が解除さ
れ、その時点以降ではコイル10及び12が像ぶれ防止装置
の補正光学系のレンズ移動量検出手段として動作する
が、その時点以前では両コイルがレンズ保持枠3のクラ
ンプ手段として機能することになる。従って、本実施例
ではレンズバリア44が開かれている状態でカメラを取り
落しても、その時点でまだピント合わせまでの動作が終
了していなければカメラに衝撃が加わっても補正光学系
が狂ったり破壊したりする恐れは少くなる。勿論、レン
ズバリアが閉じている非撮影状態では常に該コイル10及
び12が短絡されている両コイルが補正光学系のクランプ
手段として機能しているので、この状態でカメラに強い
衝撃が加わっても、補正光学系が著るしく動かされるこ
とはない。
第12図に示した本発明の第4実施例は第1図の第1実
施例の思想と第10図の第2実施例の思想とを加え合せた
思想に基いて構成されている。すなわち、第12図には回
動式のクランプ手段と直線移動式のレンズバリアとを有
したカメラが示されている。
第12図において、206はピン206cにおいて不図示の構
造部材に回動可能に支持されている半円弧形の第1クラ
ンプ部材であり、該クランプ部材206はピン206cを中心
とする歯車部206dを有するとともにレンズ保持枠3のピ
ン3aに係合しうる係合片206aと該保持枠3のピン3bに係
合しうる係合片206bとを有し、更に、下方に突出する腕
部206eと該腕部206eに突設されたピン206fとを具備して
いる。
レンズ保持枠3のピン3cに係合しうる係合片207aとピ
ン3dに係合する係合片207bとを有した半円弧形の第2ク
ランプ部材207が突設ピン207cを中心として回動しうる
ように該ピン207cにおいてカメラの構造部材に支持され
ており、該第2クランプ部材207はピン207cを中心とす
る歯車部207dが第1クランプ部材206の歯車部206dに噛
み合うことによって該第1クランプ部材206から回転さ
れるようになっている。
該クランプ部材206及び207の下方には第13図に示すよ
うにカメラの前面カバーの横長の開口212g内に露出して
いる撮影モード選択摘み201が配置されている。該選択
摘み201には上方に突出する直立部201cが形成されてい
るとともに該直立部201cとの間で第1クランプ部材206
のピン206fを上下方向にのみ相対摺動可能に弾性的に挟
持している板ばね部材203が取付けられている。また、
該選択摘み201の下方に突出された突出部201dの下面に
は突起201aが形成されており、該突起201aが落ち込む3
個のクリック溝202a,202b,202cを有した該選択摘み位置
決め部材202が該選択摘み201の走行路に沿ってカメラの
構造部材に取付けられている。クリック溝202a〜202cは
以下に説明するスイッチの動作位置に対応して設けられ
ている。
該選択摘み201の直立部201cには上記スイッチの一方
の部材である2本の接片204が取付けられており、接片2
04に摺動する導体パターン205a〜205cを有した導体パタ
ーン板205が上記スイッチの他方の部材として該選択摘
み201の走行路と平行にカメラの構造部材に固定されて
いる。導体パターン板205上の導体パターン205a〜205c
は不図示の信号判別回路に電気的に接続されており、該
信号判別回路では接片204の先端が該導体パターン205a
〜205cのいずれに接触しているかによって該選択摘み20
1の位置が電気的に検出される。導体パターン205bは該
選択摘み201の突起201aが該選択摘み位置決め部材202の
クリック溝202bに落ち込んだ時に接片204の一方の先端
に接触する位置に形成されており、導体パターン205cは
突起201aがクリック溝202cに落ち込んだ時に接片204の
一方の先端に接触する位置に形成されている。また、導
体パターン205aは接片204の全摺動行程において常に接
片204の他方の先端と接触し続けるように長いパターン
として形成されている。
カメラの前面カバー212には横長の開口212gに沿っ
て、「像ぶれ防止装置(Image Stabiliger)動作可能状
態」を表わした「I・S」マーク212c、人が走っている
絵によって表示される「流し撮り」モードを表わすマー
ク212、稲妻形矢印によって「ストロボ撮影」を表わし
たマーク212等が表示されており、これらのマークの位
置に該選択摘み201上のマーク201bを合わせるように該
選択摘み201を位置決めすることによって各々の撮影モ
ードを選択することができる。
前記開口212g内には第12図に示すレンズバリア208の
バリア操作摘み208aも挿入されており、該摘み208aは該
開口212g内において該選択摘み201の右隣りに(カメラ
の右側)配置されている。バリア操作摘み208aは直線移
動型のレンズバリア208と一体に形成されており、該摘
み208aには前面から右斜め後方へ向って傾斜する指かけ
面208bと、該選択摘み201の右側面の鉛直面に対向する
左側鉛直面208cと、が形成されている。
カメラの前面カバー212の開口212g内において撮影モ
ード選択摘み201が第13図に示すように最も右側へ寄っ
た位置に位置決めされている時にはバリア操作摘み208a
も開口212gの最も右側にあり、該選択摘み201の右側の
側面とバリア操作摘み208aの左側鉛直面208cとが互いに
接触し、もしくは両摘みは互いの間にわずかな間隙のみ
が残るように並ぶことになる。従って第13図に示した状
態では、バリア操作摘み208aを単独では動かすことがで
きなくなるため、撮影モード選択摘み201を先に動かし
た後でなければバリア操作摘み208aをカメラの左側へ向
って動かすことはできない。バリア操作摘み208aが第13
図に示した位置にある時にはレンズバリア208は開かれ
た状態になっており、該摘み208aの前面に形成されたマ
ーク208dはカメラ前面カバー212に形成された「電源オ
ン」を表わす電源ONマーク212aに合わされている。
第12図に示されたレンズバリア208の状態と第12図に
示されたクランプ部材206及び207の状態とは、バリア操
作摘み208aが第13図の位置に位置決めされ、且つ、撮影
モード選択摘み201が第13図の位置に位置決めされてい
る状態を示している。第12図において、210はバリア操
作摘み208aの移動径路と平行に延在するバリア操作摘み
位置決め部材であり、該部材210の上面にはバリア操作
摘み210に取付けられたクリックばね209の突部209aが落
ち込むv形のクリック溝210a及び210bが形成されてい
る。
レンズバリア208がバリア開位置(第13図に示された
位置)に位置決めされた時にはバリア操作摘み208aは前
記開口212g内で第13図の位置に位置決めされ、クリック
ばね209の突部209aは第12図に示すように該部材210のク
リック溝210aに落ち込んでいる。
211はレンズバリア208が第9図に示す開位置に位置決
めされた時にレンズバリア208によって閉じられるバリ
ア開状態検出スイッチであり、該スイッチ211の出力は
不図示の制御回路に入力されるようになっている。
バリア操作摘み208a上のマーク208dがカメラ前面カバ
ー212上の電源OFFマーク212bに合わされる位置まで該摘
み208aが移動された時には、クリックばね209の突部209
aが前記部材210のクリック溝210bに落ち込み、同時にレ
ンズバリア208はバリア閉じ位置に位置決めされてカメ
ラ前面カバー212のレンズ開口部212fがレンズバリア208
によって閉じられる。
以下に本実施例のカメラの操作方法とカメラ動作とに
ついて説明する。なお、本実施例のカメラにおける露出
決定方法も第1図の実施例のカメラと同じであり、露出
決定は第1表及び第2表に基いて行われる。
撮影時のカメラの動作は第14図に示したフローチャー
トに従って行われる。なお、第14図において、TV,l,TA,
GN,Fなどの記号は既に第7図乃至第9図に関して説明さ
れているものであるから説明を省略する。また、第14図
においてSW−3と記載されているスイッチは第12図に示
す接片204の2つの先端が導体パターン205a及び205bに
接触した時に閉じるスイッチであり、第14図にSW−4と
記載されているスイッチは接片204の2つの先端が導体
パターン205a及び205cに接触した時に閉じるスイッチで
ある。また、第14図において「防振停止」と記載されて
いるステータスは像ぶれ防止装置(すなわち防振装置)
の動作を禁止する(すなわち、レンズ2及びレンズ保持
枠3を含む補正光学系のカメラぶれ補償動作を禁止す
る)ことを意味している。
非撮影時もしくはカメラ携行時には、バリア操作摘み
208aと撮影モード選択摘み201は第13図においてカラー
前面カバー212の開口212g内で最も右端位置に停止され
ており、バリア操作摘み208a上のマーク208dがカメラ前
面カバー212上の電源OFFマーク212bに合わされている。
また、撮影モード選択摘み201は第13図において該開口2
12gの右端面に当接しており、マーク201bは前面カバー2
12上のマーク212dよりも第13図において更に右側に位置
している。この時、カメラ内ではカメラ前面カバー212
のレンズ開口部212fがレンズバリア208によって閉じら
れ、クリックばね209の突部209aがバリア操作摘み位置
決め部材210のクリック溝210bに落ち込んでレンズバリ
ア208を係止している。また、クランプ部材206及び207
はそれぞれの係合片206a及び206b、207a及び207bによっ
てレンズ保持枠3のピン3a〜3dを外側から押さえつけて
レンズ保持枠3をクランプしている。一方、撮影モード
選択摘み201の突部201aは部材202のクリック溝202cより
も第12図において更に右側に位置しており、該摘み201
は開口212g内の最も左側(第13図では最も右側)の位置
に停止している。この時、接片204の先端は導体パター
ン205aと205cとに接触し、スイッチSW−4はONとなって
いるが、スイッチ211はOFFであるため電源はOFFとなっ
ている。
撮影を行うためにカメラ使用者がバリア操作摘み208a
の指かけ面208bに指を当てつつ該摘み208aを右側へ(第
13図では左側へ)動かして該摘み208a上のマーク208dを
電源ONマーク212aに合わせると(すなわち、該摘み208a
を第13図に示す位置まで動かすと)、レンズバリア208
は第12図に示す状態となり、スイッチ211がONとなって
カメラ内の電子回路等に電源が接続される。この後、カ
メラ使用者は撮影モードを選択するために撮影モード選
択摘み201を操作することになる。
以下にはカメラ使用者によって選択される撮影モード
毎にカメラ動作及びカメラ操作を説明する。
I.〈I・Sモード〉 第13図は該摘み201をバリア操作摘み208aに衝突する
まで右側へ(第13図では左側へ)移動させた状態を示
し、この状態では該摘み201上のマーク201bがカメラ前
面カバー212上の「I・S」マーク212cに合っている。
そして第12図に示すように、該摘み201の突部201aが部
材202のクリック溝202aに落ち込む一方、クランプ部材2
06及び207が開かれてレンズ保持枠3に対する拘束が解
除されている。このため、像ぶれ防止装置の動作が可能
となる。
この場合、接片204の先端は導体パターン205aのみに
接触した状態となっているので前記スイッチSW−3及び
スイッチSW−4は共にOFFとなっている。
このように撮影モードが選択された後、カメラ使用者
は構図を設定し、続いてシャッターボタン213を軽く押
し込む。すると、第14図に示すように不図示のスイッチ
SW−1がONとなり、これに応じて公知の測光手段により
測光が行われて前記TVの値が決定される。続いて公知の
測距手段により測距が行われて被写体までの距離lが測
定される。測距終了後、スイッチSW−3及びSW−4の状
態が調べられ、両スイッチが共にOFFであるため、次の
動作としてカメラぶれ検出手段18及び19の出力からカメ
ラのぶれ量が測定されるとともに前記TAの値が決定され
る。次に、TVとTAとの大きさの比較を行い、TV≦TAの場
合は露光開始可能と判定され、スイッチSW−2(シャッ
ターレリーズボタン213を深く押込んだ時に投入される
スイッチ)の投入を待つ状態となる。そして、スイッチ
SW−2が投入された後は、像ぶれ防止装置の動作によっ
て像ぶれを未然に防ぎつつ露光が行われる。この場合は
外光撮影となる。
また、TV>TAの場合は、被写体距離lがストロボ光の
届く 距離内にあるか否かが判定され、ストロボ光が届かない
場合には被写体が背景乃至景色である場合に限り外光撮
影が選択され、被写体が背景でない場合はストロボ撮影
が選択される。なお被写体距離lがストロボ光の届く距
離よりも大きく且つ被写体が背景ではない場合は、シャ
ッター開閉時間TVの値として外光の明るさにより決定し
た値が採用され、そのシャッター開閉時間でストロボ撮
影が行われる。
また、被写体距離がストロボ光の届く範囲内にある場
合はシャッター開閉時間TVをTSと等しくなるように設定
してストロボ撮影を行う。
II.〈流し撮りモード〉 流し撮りモードを選択する場合には、モード選択摘み
201のマーク201bをカメラ前面カバーのマーク212dに合
わせるように該摘み201を位置決めする。この時、摘み2
01の突起201aは部材202のクリック溝202bに落ち込んで
該摘み201が係止される。また、接片204の先端は導体パ
ターン205a及び205bに接触して前記のスイッチSW−3が
ONとなる。一方、クランプ部材206及び207によってレン
ズ保持枠3がクランプされる。
この状態で撮影者がシャッターボタン213を軽く押す
と、第14図に示すように先ずスイッチSW−1が閉じて測
光が行われた後、測距が行われる。測光及び測距が行わ
れて前述のTVおよびlが決定された後、スイッチSW−3
の状態が判定されると、SW−3はONとなっているので第
14図に示すようにプログラムシフト(すなわち、シャッ
ター開閉時間TVを測光演算で求められたものよりも長く
するように修正)が行われる。また、像ぶれ防止装置の
補正光学系がクランプされているのに対応して該装置の
アクチュエータであるコイル6及び8に対する通電を禁
止する等の該装置の動作禁止処置(防振停止)が行われ
る。そして、この後、スイッチSW−2が投入されるまで
待機し、スイッチSW−2の投入に応じて露光が行われ
る。この場合、露光中にカメラを被写体の動きに合わせ
て動かしても像ぶれ防止装置(防振装置)の像ぶれ補償
動作(サーボ動作)が禁止されているので(たとえばレ
ンズ保持枠3がクランプ部材によってクランプされてい
るので)、旧来のカメラと同じように流し撮りをするこ
とができる。
また、この場合のシャッター速度(シャッター開閉時
間)は測光結果に基いて得られた値よりも遅く設定され
ているのでシャッター速度の設定を特別に行う必要なし
に撮影を行うことができる。
III.〈ストロボ強制発光モード〉 たとえば、オートバイに乗りながら本発明のカメラで
撮影を行う場合には、防振装置(像ぶれ防止装置)にお
いて設定されている。“ぶれ周波数”(たとえば0.5Hz
〜20Hz)よりも高い周波数で且つ振幅の大きなぶれがカ
メラに発生する。このような場合には、コイル6及び8
への通電によりレンズ保持枠3を動かす力よりもカメラ
ぶれによってレンズ保持枠3が動かされる力の方が大き
くなると、レンズ保持枠3の動きが更に像ぶれを促進さ
せてしまうという事態を招く危険性がある。
本項の〈ストロボ強制発光モード〉は上記の如き危険
性を回避するのに有効なモードである。
このモードで撮影を行う時にはシャッターボタン213
を押込む前に撮影モード選択摘み201のマーク201bをカ
メラ前面カバー212上のマーク212eに合わせるように該
摘み201を第13図の位置から右側へ動かす。これによ
り、該摘み201の突部201aが部材202の溝202cに落ち込ん
で該摘み201は溝202cの位置に係止される。この時、接
片204の二つの先端は導体パターン205a及び205cに接触
した状態となるため、前記スイッチSW−4がONとなる。
また、クランプ部材206及び207がレンズ保持枠3のピン
3a〜3dをクランプするためレンジ保持枠3は光軸に対し
て直交する方向の運動ができぬように拘束される。
この状態でシャッターボタン213を軽く押込むと、第1
4図に示すように不図示のスイッチSW−1が投入され、
これに応じて前記したように、測光、測距が行われる。
そして、スイッチSW−3がOFFであり、スイッチSW−4
がONであることから、前記と同じく防振装置(像ぶれ防
止装置)のサーボ動作が禁止され(防振停止)る。そし
て測光演算の結果に基いて得られたシャッター開閉時間
TVをストロボ撮影時のシャッター開閉時間TSに変更する
動作が行われた後、ストロボ充電、スイッチSW−2の投
入待ち、の順に制御動作が行われる。このモードによる
撮影ではカメラぶれが起っても防振装置が働かないので
像ぶれが起ることになるが、この像ぶれは撮影状況を考
慮した場合、当然であると考えられるものとなる。
第15図は本発明の第5実施例の要部斜視図であり、第
1乃至第4実施例と同じ構成部材については第1図及び
第10図及び第11図と同一符号で表示してある。
第15図に示す実施例では、レンズ保持枠3の拘束手段
がカム型回動部材38及び46と、該回動部材38及び46を回
動させるモータ48及び35と、によって構成されている。
第15図において、35及び48はそれぞれカメラの構造部
材に取付けられているモータ固定台37及び36に支持され
ているモータであり、両モータはそれぞれの両端に軸が
突出した両端軸突出型モータである。両モータの各々の
軸には、カム型の回動部材46及び38,エンコーダ板49及
び39,が取付けられている。回動部材46はモータ35の軸
と一致する軸46cを中心として該モータ35により回転さ
れるようになっており、一方の端面に突設されたピン46
aと、外周部から突出する偏平な突部46bと、を有してい
る。また、回動部材38もモータ48の軸と一致する軸48c
を中心として該モータ48により回転されるようになって
おり、一方の端面に突設されたピン38aと、外周部から
突出する偏平な突部38bと、を有している。
該回動部材38及び46のそれぞれの突部38b及び46bが挿
入される穴部3f及び3gがレンズ保持枠3に貫設されてお
り、該突部38bが該穴部3fに挿入された時にはレンズ保
持枠3のX軸方向の移動が阻止され、突部46bが該穴部3
gに挿入された時にはレンズ保持枠3のY軸方向の移動
が阻止される。なお、レンズ保持枠3と回動部材38及び
46との係合関係、レンズ保持枠3の構造、については後
に第16図及び第17図を参照して説明する。
第15図において、34及び40はエンコーダ板49及び39上
の白黒縞の移動に対応して“H"(ハイ)及び“L"(ロ
ウ)の2値信号を出力として発生するフォトカップラー
の如き無接触式回転量(位置)検出器、41及び47は、そ
れぞれに対応する回転部材38のピン38aと回転部材46の
ピン46aに各々係合した時に閉じられる常開型のスイッ
チである。該検出器40及び34はカメラぶれ補償時にレン
ズ保持枠3の鉛直方向の移動量及び横方向移動量を検出
し、スイッチ41及び47は回動部材38及び46によってレン
ズ保持枠3が拘束されたことを検出する。
スイッチ42はレンズバリア44が第15図に実線で示され
るようにバリア閉じ位置に停止した時に閉じられる常開
型の電源スイッチ、43はレンズバリア44がバリア閉じ位
置に停止した時に開かれる常開型のスイッチ、である。
スイッチ43は後記のスイッチ41及び47に直列に接続され
ており、スイッチ43及び41並びに閉じられた時にはモー
タ35及び48の内蔵コイルは独立した閉回路となるように
短絡される。
第16図及び第17図は、回動部材46及び38とレンズ保持
枠3との係合関係を示したものである。(なお、回動部
材38とレンズ保持枠3との係合関係は回動部材46とレン
ズ保持枠3との係合関係と同じであるから回動部材46と
レンズ保持枠3との結合関係のみを説明する。) レンズ保持枠3の上面及び左側面の各中央部にはボー
ル50を回転可能に支持するボール支持座51が突設されて
おり、ボール50はボール支持座51内でのみ回転可能であ
るとともに回動部材46及び38の外周面に接触している。
本実施例では、レンズ保持枠3は支持棒4により第15
図において矢印A及びBの向きに(鉛直上向き及び左向
きに)付勢されており、このため、ボール50は該支持棒
の弾発力により回動部材46及び38のそれぞれの外周面に
圧接されている。
第16図はレンズ保持枠3に対して回動部材46からY軸
方向(鉛直方向)の運動が加えられている状態(すなわ
ち、鉛直方向のカメラぶれ補償運動がレンズ保持枠3に
与えられている状態もしくはレンズ保持枠3の非拘束状
態)を示し、第17図はレンズ保持枠3が拘束されている
状態を示している。
第15図に示す実施例のカメラでは非撮影時もしくはカ
メラ携行時にはレンズバリア44が第15図に2点鎖線で示
すバリア閉じ位置にある。一方、回動部材38及び46は第
17図に示す位置で停止しており、各回動部材38及び46の
突部38b及び46bは同図に示すようにレンズ保持枠3の穴
部3f及び3gにそれぞれ挿入され、レンズ保持枠3は水平
方向及び鉛直方向に動けないように拘束されている。ま
た、この時には回動部材38のピン38aがスイッチ41の接
片を押してスイッチ41がONとなっており、回動部材46の
ピン46aがスイッチ47の接片を押しているのでスイッチ4
7がONとなっている。一方、この時、スイッチ43は閉じ
られているのでスイッチ43及び41並びに47と直列になっ
ているモータ35及び48のそれぞれのコイルはそれぞれ独
立の閉回路を形成するように短絡されている。従って、
この状態でたとえばカメラに外部から強い衝撃が加わっ
てレンズ保持枠3から各回動部材38及び46を介して各モ
ータのロータを回動させる力が加えられても、各モータ
のコイルは該ロータを回動させようとする力とは逆向き
の電磁力を発生させる誘導起電力が生じるのでレンズ保
持枠3から各ロータに加えられる外力と該誘導起電力に
よる力とが該ロータにおいて結抗し、その結果、各モー
タがレンズ保持枠3に対して一種の電磁制動装置として
作用するのでレンズ保持枠3の動揺が生じても瞬時に抑
制される。
撮影を行うに先立ってカメラの使用者がレンズバリア
44を第15図の2点鎖線表示位置から同図の実線表示位置
に移動させてレンズバリア44をバリア開位置に位置決め
すると、レンズバリア44に押されてスイッチ42が閉じる
と同時にスイッチ43がレンズバリア44に押されて開かれ
る。このため、モータ35及び48はスイッチ43から切離さ
れ、それ以後はスイッチ41及び47によって制御されるよ
うになる。
撮影を行う際には前記のようにレンズバリア44を開い
た後、不図示のシャッターボタンを軽く押込むと、第1
図乃至第9図の実施例と同様に、測光及び測距が行われ
るとともに前記のシャッター開閉時間TV(シャッター速
度)及び被写体距離lが決められる。そして不図示のオ
ートフォーカス機構により合焦が行われた後、モータ35
及び48が起動されて回動部材38及び46は第17図の状態か
ら時計方向に回転され、各回動部材38及び46の各突部38
b及び46bがレンズ保持枠3の穴部3f及び3から抜き出さ
れるとともに各回動部材38及び46のピン38a及び46aがス
イッチ41及び47から離れてゆくのでスイッチ41及び47が
開かれる。このため、レンズ保持枠3に対する機械的拘
束が解除され、レンズ保持枠3は光軸に対して直交する
面内で微小移動可能となる。また、モータ35及び48はそ
れぞれスイッチ47及びスイッチ41の回路から切離される
のでそれ以後は前記回路21及び20の制御信号のみによっ
て運転されるようになる。
回動部材46及び38の回転量はエンコーダ板49及び39の
回転として検出器34及び40に検出され、該検出器34及び
40に生じた電気的パルス信号が前記回路20及び21に入力
される。前記回路20及び21は該検出器34及び40の出力信
号が所定のパルス数に達した時にモータ35及び48を停止
させて回動部材38及び46を基準位置(すなわち、レンズ
保持枠3にカメラぶれ補償運動を生じさせぬ位置)に停
止させる。これによりレンジ保持枠3に対する剛性的な
拘束が解放され、レンジ保持枠3はカメラぶれ補償運動
可能な状態となる。
次いで、カメラぶれ検出手段18及び19からカメラぶれ
量を表わす出力信号が前記回路20及び21に入力される
と、前記回路20及び21内で前記TAの値が決定された後、
TAの値が前記TVの値よりも大きいか否か(TV≦TA)が判
定され(第9図参照)、TV≦TAの場合はレンズ保持枠3
に与えるべきカメラぶれ補償移動量が演算される。そし
て、該演算結果に基いてモータ35及び48が回転され、更
に回動部材46及び38が回転されることによりレンズ保持
枠3は光軸に対して直交する面内で動かされ、その結
果、結像面上での像ぶれを生じさせぬようにレンズ2が
動かされる。そして、このような像ぶれ補償が行われて
いる最中に、カメラ使用者が更にシャッターボタンを押
込んだ時に不図示のスイッチSW2が投入されて露光が行
われる。
一方、カメラぶれ検出手段18及び19の出力信号に基い
てTV>TAであると判定された場合は第9図に示すよう
に、まず被写体距離lがストロボ光の届く範囲内にある
か否かが判定され、ストロボ光が届かず且つlがほぼ無
限大である場合のみは前記と同様にレンズ保持枠3に与
えるべきカメラぶれ補償移動量が演算されるとともに、
その演算結果に基いてレンズ保持枠3が動かされるが、
これ以外の場合はストロボ撮影となり、カメラぶれ補償
が行われない。
撮影終了後は不図示の制御装置からの信号によりモー
タ35及び48が回転され、回転部材46及び38とレンズ保持
枠3との相対関係は再び第17図の状態に戻される。この
ため、最終終了後はレンズ保持枠3が機械的にクランプ
されるので、カメラを取落しても補正光学系に狂いが生
じたり、像ぶれ防止装置が容易に破壊される危険性を少
くすることができる。
第18図乃至第21図は本発明の第6実施例のカメラにお
ける要部概略図である。本実施例では像ぶれ防止装置
(棒振装置)が可変頂角プリズム装置によって構成され
ていることを特徴とする。
第18図において、101はカメラ本体、101aはカメラ本
体101に形成されたアパーチャ、102は結像光学系を構成
する撮影レンズ、103は該レンズ102を保持して光軸方向
に沿ってのみ移動しうる鏡筒、104はレリーズボタン、1
05及び106はレリーズボタン104を軽く押込んだ時にOFF
となる常閉型のスイッチであってスイッチ105は第11図
のスイッチ43に相当し、スイッチ106は第11図のスイッ
チ42に相当するスイッチ、である。107は直線移動式の
レンズバリア108が第18図に実線で表示されたバリア開
位置に来た時にONとなる常開型のスイッチであって第11
図のスイッチ33に相当するスイッチ、109はレンズバリ
ア108に固定されたクリックばね109の突部109aに係合す
る二つのクリック溝110a及び110bを有したレール部材、
111は第11図のカメラぶれを検出手段19と同じく鉛直軸
まわりのカメラぶれ検出する第1のカメラぶれ検出手
段、112は第11図のカメラぶれ検出手段18と同じく水平
軸まわりのカメラぶれを検出する第2のカメラぶれ検出
手段である。
像ぶれ防止装置(防振装置)を構成している可変頂角
プリズム装置は鏡筒103の前方位置に配置されており、
該可変頂角プリズム装置の主要部は以下に明らかにされ
るように、後方の第1揺動枠体113、前方の第2揺動枠
体117、第1揺動枠体113に固定された透明な後方板ガラ
ス130、第2揺動枠体117に固定された透明な前方板ガラ
ス129、該両板ガラスに両端を接着されて第19図に示す
ように両板ガラス間に配置された伸縮及び変形可能なベ
ローズ131、前記両板ガラスとベローズ113とで囲まれた
空間に充填された屈折率が1ではない透明液体132、該
両枠体113及び117を必要に応じて揺動させる機構、から
成っている。
以下には該可変頂角プリズム装置の各構成部分につい
て説明する。なお、第1及び第2の揺動枠体について
は、単に枠体と記載する。
113は鏡筒103の軸線と直交する鉛直軸線を中心として
回動可能な第1枠体であり、該枠体113は光軸と同心の
リング形の主部を有し、該主部には第19図に示すように
円形の透明な板ガラス130が嵌め込まれている。該枠体1
13の主部の外周面頂部には該枠体の回動中心となる鉛直
軸が突設され、該鉛直軸は該軸及び該枠体113の軸受を
兼ねる回動角センサー116の回転体に第19図に示すよう
に結合されている。該センサー116はたとえば公知のロ
ータリーエンコーダ等で構成されており、鉛直軸線を中
心として回転可能な回転体と該回転体の周囲を囲む静止
体とを有し、該静止体はカメラ本体1等に固定されてい
る。
該第1枠体113の下部外周面の頂部には該回動角セン
サー116の軸線の延長上に整列する下向き鉛直軸が突設
されており、該下向き鉛直軸は第19図に示すようにカメ
ラ本体等に固定されている軸受138に回転可能に支持さ
れている。従って、第1枠体113は回動角センサー116と
軸受138とに回動可能に支持されており、該枠体113の回
動量は該センサー116によって検出される。
また、該枠体113は第18図に示すように側方へ突出す
る腕部113aを有し、該腕部113aには第18図及び第21図に
示すようにカメラの前方側から見て上下方向に長い長方
形断面形状を有する角筒形のコイル巻胴137が固定さ
れ、該コイル巻胴137の外周面にはコイル114が巻かれて
いる。該枠体113の腕部113aの前方には不図示の構造部
材に固定されたヨーク115が配置され、該ヨーク115に固
定された永久磁石135が第21図に示すようにコイル巻胴1
37の中に挿入されている。
コイル144及びヨーク115並びに永久磁石135は第1枠
体113を該センサー116の軸線を中心として揺動させるた
めの電磁アクチュエータを構成しており、コイル114に
流す電流は後記の制御回路によって制御される。
該枠体113の前方には、リング形の主部と該主部から
鉛直下向きに突出する腕部117aとを有した第2枠体117
が配置されている。該主部は鏡筒103の軸線(すなわち
光軸)と同心のリング形を成し、該主部には透明な板ガ
ラス129が固定されている。また、該主部の外周面には
左右方向に突出する一対の軸が設けられ、該軸の一方は
軸受121に回転可能に支持され、他方の軸は水平軸線を
中心として回動する第2の回動角センサー122の回転体
に結合されている。該センサー122は第1の回動角セン
サー116と同じものであり、該センサー122の外側の静止
部はカメラ本体等に固定されている。また、軸受121も
カメラ本体等に固定されている。従って、第2枠体117
は軸受121及び第2の回動角センサー122の軸線を中心と
して回動可能となっている。
該枠体117の前記腕部117aには第1枠体113と同様にカ
メラ前方側から見て横方向に長い長方形断面形状の角筒
形のコイル巻胴が固定され、該コイル巻胴の外周面には
コイル118が巻かれている。該枠体117の腕部117aの前方
には不図示の構造部材に固定されたヨーク119が配置さ
れ、該ヨーク119に固定された永久磁石136が該コイル巻
胴内に挿入されている。コイル118及びヨーク119並びに
永久磁石136は第2枠体117を回動角センサー122の軸線
を中心として揺動させるための電磁アクチュエータを構
成しており、コイル118に流す電流は後記の制御回路に
よって制御される。
第2枠体117の主部の外周面の頂部には鉛直方向に突
出する突部117bが設けられ、該突部117bには平衡用重錘
120が取付けられている。該重錘120は枠体117の重心を
光軸(リング形の主部の中心)上に位置させるための重
錘であり、腕部117aによる回転モーメントと該突部117b
による回転モーメントを均衡させるように該重錘の質量
が定められている。
前記の如き構成の可変頂角プリズム装置によって構成
される本実施例の像ぶれ防止装置にも前記各実施例と同
じように像ぶれ防止装置の動作を禁止するための動作禁
止手段が設けられている。
すなわち、該像ぶれ防止装置の主要部としての補正光
学系を構成する可変頂角プリズムを機械的に拘束するた
めの拘束手段が設けられている。更に具体的には、該第
1枠体113と該第2枠体117とを拘束する拘束手段が設け
られている。
以下には、まず、第2枠体117用の拘束手段について
説明する。該重錘120の前方には光軸と平行なスライド
棒125が配置されており、該スライド棒125はカメラ本体
等に固定された棒受け部材123によって軸方向移動可能
に支持されている。該棒受け部材123はスライド棒125を
2ケ所で支持する二つの支持腕を有し、該支持腕の各々
の先端には該スライド棒125の外周面に弾性的に係合す
る上下一対のフィンガーが形成され、該フィンガーによ
って該スライド棒125が脱落せぬように且つ軸方向移動
可能に弾性的に把持されている。2つの支持腕の間のス
ライド棒125には該スライド棒125を常に前方へ付勢する
ためのつる巻きばね124が遊嵌され、該ばね124の後端は
後方の支持腕123bの前方側面に圧接され、該ばね124の
他端は該スライド棒125の前方部分の抜け留めカラー125
aに圧接されている。該抜け留めカラー125はスライド棒
125の外周面から外側へ張り出すように該スライド棒125
と一体に成形されており、該カラー125aは前方の支持腕
123aに当接している。スライド棒125の前端はレンズバ
リア108が閉じられる時には該バリア108の左側端部に形
成されている斜面108bに係合し、レンズバリア108が第1
8図の2点鎖線で示される閉じ位置へ動かされる過程で
該スライド棒125はレンズバリア108の裏面に押されて後
方へばね124を圧縮しつつ動かされ、スライド棒125の後
端が重錘120を後方へ押すようになっている。レンズバ
リア108が開き位置から閉じ位置へ移動する過程でレン
ズバリア108によってスライド棒125が動かされるストロ
ークは第2枠体117の突部117bの光軸方向の最大ストロ
ークよりも長くなるように設計されており、従って、レ
ンズバリア108によってスライド棒125が後方へ押される
と、スライド棒125の後端は重錘120を介して第2枠体11
7の突部117bをその一方の揺動限界位置まで押すため、
該第2枠体117は揺動不可能状態となる。
以上の如き第2枠体117用の拘束手段とほぼ同じ構造
の第1枠体用拘束手段が補正光学系の左隣りに配置され
ている。
すなわち、枠体113及び117の左側に隣接して光軸と平
行な第2のスライド棒128が配置され、該スライド棒128
は前記棒受け部材123と同一構造の棒受け部材の二つの
支持腕128a及び128b(第18図においては図面が煩雑にな
るのを避けるために該支持腕の先端のフィンガーのみが
描かれている)のフィンガーによって軸方向移動可能に
弾性的に把持されている。スライド棒128の後端は第1
枠体113の腕部113aの前面に係合しうるように配置さ
れ、スライド棒128は該支持腕128a及び128bの間でスラ
イド棒128に遊嵌されたつる巻きばね127によって常に前
方へ付勢されている。スライド棒128には前記スライド
棒125と同様にカラー128aが形成され、該カラー128は該
ばね127の力によって前方の支持腕128aに対して圧接さ
れている。
この第1枠体用拘束手段の作用も前記の第2枠体用拘
束手段と全く同一である。すなわち、レンズバリア108
が第18図の実線位置から同図の2点鎖線位置(バリア閉
じ位置)に動かされる過程でレンズバリア108の斜面108
bがスライド軸128に係合して該棒を後方に押し始め、ス
ライド棒128の前端がレンズバリア108の裏面に当接した
時にスライド棒128の後端が第1枠体113の腕部113aをそ
の揺動限界位置まで押し、その結果、第1枠体113が拘
束されることになる。
以上のように本実施例では、補正光学系を構成する可
変頂角プリズムの二つの揺動枠を拘束するための拘束手
段が設けられ、該拘束手段がレンズバリアの動作と機械
的に連動するように構成されている。
第20図は本実施例のカメラにおける要部の電気結線図
であり、同図において133及び134は第6図に示したカメ
ラぶれ補償回路20及び21とほぼ同じ機能を有する制御回
路である。本実施例のカメラにおける電気的制御動作は
第9図に示されたフローチャートに基いて行われる。
以下には撮影の前後における各部の動作について第9
図及び第18図乃至第20図を参照しつつ簡単に説明する。
非撮影及びカメラ携行時などにおいてレンズバリア10
8が第18図の2点鎖線表示位置に位置決めされている場
合には前記したようにレンズバリア108によってスライ
ド棒125及び128を後方へ向って押されており、第1の枠
体113の腕部13a及び第2の枠体117の突部17が該スライ
ド棒125及び128によってそれぞれの後方揺動限界位置ま
で押された状態に保持されている。すなわち、第1の枠
体113及び第2の枠体117は共に揺動不可能な状態に拘束
されているため、像ぶれ防止装置の動作は禁止された状
態にある。そして、該枠体113及び117から成る可変頂角
プリズムは機械的に剛固に拘束されているので、この状
態でカメラを取落したとしても第1枠体及び第2枠体が
激しく振動することがなく、従って、可変頂角プリズム
(すなわち像ぶれ防止装置の主要部)が破壊されたり狂
ったりする危険性は少い。
レンズバリア108が閉じ位置にある時にはレンズバリ
ア108と一体の板ばね109の突起109aがレール部材110の
クリック溝110bに落ち込んでいる。また、バリア閉じ状
態では電源スイッチであるスイッチ107が開かれている
コイル114及び118には電源が接続されていない。なお、
シャッターボタン104が押されていない時にはスイッチ1
05及び106がONとなっているので、コイル114の両端及び
コイル118の両端はそれぞれスイッチ105及び106を介し
て短絡されており、コイル114及び118はそれぞれ別々に
独立の閉回路を構成している。従って、この状態でたと
えばカメラを取り落してヨーク115とコイル114との間、
もしくはヨーク119とコイル118との間に相対運動が生じ
たとするとコイル114及び118には該相対運動を抑制する
方向の誘導起電力が発生するのでは該誘導起電力による
電磁力が該コイルと該ヨークとの間に生じて該相対運動
が瞬時に停止される。
撮影を行うためにカメラ使用者がレンズバリア108を
第18図及び第20図に2点鎖線で示される位置から実線で
示される位置に移動させると、それまではレンズバリア
108によって後方へ押されていたスライド棒125及び128
がばね124及び127の弾発力によって前方へ動かされ、そ
れぞれのカラー125a及び128aがそれぞれ支持腕124a及び
126aに当接する位置まで復帰する。このため、それまで
スライド棒125及び128によって揺動限界位置まで押され
ていた第1枠体腕部113aと第2枠体突部117bとが可変頂
角プリズム内の液体132の力及びベローズ131の復元力に
よってそれぞれの中位位置(すなわち、第1枠体113及
び第2枠体117がそれぞれ光軸と直交する鉛直面となる
位置)に復帰する。従って像ぶれ防止装置が基準位置に
リセットされ、前記拘束手段から解放されたことにな
る。なお、スライド棒125及び128の後端はこの時には重
錘120と第1枠体腕部113aからそれぞれ離れ、重錘120及
び該腕部113aのそれぞれの前方陽動限界位置に位置して
いる。
レンズバリア108が開かるれとスイッチ107がONとなる
ため、電源が制御回路133及び134に接続される。
カメラ使用者が構図を決めた後、シャッターボタン10
4を軽く第1ストロークまで押込むと、スイッチ105及び
106がOFFとなり、コイル114及び118の短絡が解除され、
コイル114及び118は制御回路133及び134に接続される。
また、第9図に示すように不図示のスイッチSW−1がON
となってカメラぶれ検出手段111及び112の出力が制御回
路133及び134に取込まれる一方、測光手段及び測距手段
によって測光及び測距が行われる。従って、測光値に基
いて前記TVの値が決定されるとともに測距手段によて被
写体距離lが決定され、また、ガラスぶれ検出手段111
及び112の出力に基いて前記TAの値が決定される。
続いて、制御回路133及び134においてTVとTAとの比較
が行われ、TV≦TAの場合には外光撮影が選択されるとと
もにシャターボタン104の次の押込み動作を待つ態勢と
なる。そして、カメラ使用者がシャッターボタン104を
第2ストロークまで更に押込むと、不図示のスイッチSW
2が投入されて補正光学系たる可変頂角プリズムによる
カメラぶれ補償動作が次のように行われた後、露光が行
われる。
可変頂角プリズムによるカメラぶれ補償動作は、制御
回路133及び134において行われた演算結果に基いてコイ
ル114及び118に所要の電圧を印加させることにより第1
枠体113及び第2枠体117を軸受138及び121を中心として
回動させて可変頂角プリズムの頂角を変化させる動作で
あり、この動作により結像面上での像ぶれ発生が防止さ
れる。この場合、鉛直軸線を中心とする第1枠体113の
回動量は回動角検出手段116によって検出され、水平軸
線を中心とする第2枠体117の回動量は回動角検出手段1
22によって検出され、両検出手段の出力はそれぞれ制御
回路133及び134にフィードバックされている両枠体の傾
き量及び傾き位置が精密に制御される。
一方、TVとTAとの比較の結果、TV>TAであった場合に
はカメラぶれ補償が不可能であると判定されるとともに
ストロボ撮影に適しているか否かが判定される(第9図
参照)。そして、被写体距離lがストロボ光到達可能距
よりも大きく且つl≠∞である場合にはカメラぶれ補償
を行わない外光撮影が選択される。従って、この場合に
は、コイル114及び118への通電は行われないので第1枠
体113及び第2枠体117は傾動されず、また、ストロボ発
光も行われない状態で露光が行われることになる。な
お、カメラぶれ補償が不可能(TV>TA)である場合にお
いて、 で且つl≠∞の時にはストロボ撮影が選択され、従っ
て、コイル114及び118への通電は行われぬ状態のままス
トロボ撮影が実行されることになる。
撮影終了後、シャッターボタン104から指を離すと、
スイッチ105及び106が閉じるのでコイル114及び118は再
び短絡され、従って、前記のように、コイル114及び118
が閉回路となることによって一種の電磁拘束手段が形成
されるのでカメラに急激な加速度が加わっても第1枠体
113及び第2枠体117が振動を起すことを未然に防止する
ことができる。なお、レンズバリア108を閉じると、レ
ンズバリア108によってスライド棒125及び128が後方へ
押されて該スライド棒が第1枠体113及び第2枠体117を
それぞれの揺動限界位置に拘束してしまうので、その状
態でカメラに急激な加速度が加わっても補正光学系たる
可変頂角プリズムに振動が生じたりすることがなく、一
層、安全性が高くなる。
[発明と実施例との対応] 以上の実施例において、図18〜図20に示す可変頂角プ
リズム(板ガラス129,130)が本発明の補正光学手段
に、スライド棒125,128における枠体側先端部分が本発
明にいう拘束手段に、レンズバリア108が本発明のバリ
ア手段に、スライド棒125,128の先端部分以外の部分が
本発明にいう連動部材にそれぞれ相当する。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、バリア手段の
開閉動作に連動して拘束手段を状態変化させるようにし
ているので、使用者が拘束手段の状態変化のための特別
の操作を行うことなく、カメラの非使用時には拘束動作
が行われ、カメラの使用時には拘束が解除されるように
することができる。また、バリア手段の開閉動作を光軸
方向に移動する連動部材を介して拘束手段に伝達しこれ
を駆動しているので、バリア手段と拘束手段の駆動力を
共通化することができるとともに、バリア手段の開閉を
検知するスイッチ等を設ける必要をなくすことができ
る。また、光軸方向にある程度離れた位置関係にある拘
束手段とバリア手段とを、光軸に垂直な方向へのカメラ
の大型化を防止しつつ確実に連動させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例のカメラの要部分解斜視
図、第2図は第1図のカメラの像ぶれ防止装置の一部と
しての補正光学系の一部縦断面図、第3図は第2図に示
した構成のカメラぶれ補償動作時の状態を示した図、第
4図は第2図に示した補正光学系の支持棒4の配置を示
した図、第5図は該補正光学系の他の部分の縦断面図、
第6図は該補正光学系を含む像ぶれ防止装置の制御系を
示した図、第7図及び第8図はカメラぶれの振動と像ぶ
れ防止装置の像ぶれ防止可能範囲との関係を示すととも
に本発明のカメラにおける露光方法決定の一因子を説明
するための図、第9図は第1図のカメラにおいて第1表
に示される露光決定方法を実現するフローチャート、第
10図乃至第12図は本発明のカメラの第2乃至第4実施例
の要部分解斜視図、第13図は第12図に示された本発明の
第4実施例のカメラの前面斜視図、第14図は第12図及び
第13図に示したカメラの制御回路内で実行される露光方
法のフローチャート、第15図は本発明のカメラの第5実
施例の一部の分解斜視図、第16図及び第17図は第15図の
カメラに装備されている補正光学系拘束手段の二つの状
態を示した図、第18図は本発明のカメラの第6実施例の
要部分解斜視図、第19図は第18図のカメラに装備されて
いる補正光学系の概念的縦断面図、第20図は第18図のカ
メラの一部に関する電気結線を示した図、第21図は第18
図の一部を拡大して示した概略図、第22図乃至第28図は
カメラぶれと結像面上の像ぶれとの関係を説明し図、で
ある。 1……カメラ本体 2……(補正光学系の)レンズ 3……(補正光学系の)レンズ保持枠 4……(レンズ保持枠3の)支持棒 5,7,9,11……ヨーク 6,8,10,12……コイル 18及び19……カメラぶれ検出手段 20及び21……カメラぶれ補償回路 26……測光手段 27……測距手段 28……ストロボ発光器 44c,208a,108a,31……バリア操作摘み 33……電源スイッチ 108,29,30,44,208……レンズバリア 207及び206……クランプ部材 201……撮影モード選択摘み 31,44c,208a……バリア操作摘み 35,48……モータ 38,46……回動部材 113……(可変頂角プリズム装置の)第1揺動枠体 117……(可変頂角プリズム装置の)第2揺動枠体 114,118……コイル 115,119……ヨーク 125及び128……スライド棒 111及び112……カメラぶれ検出手段 116……(第1揺動枠体113の)回動角検出手段 122……(第2揺動枠体117の)回動角検出手段 121及び138……軸受 131……ベローズ 132……密封明液体 133及び134……制御回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影光学系の一部として設けられ、変位す
    ることにより像ぶれを補正する補正光学手段と、該補正
    光学手段の変位を機械的に拘束するものであって、前記
    撮影光学系の光路外で、前記撮影光軸方向には前記補正
    光学手段の近傍の所定位置において該拘束を行い、該拘
    束を行う位置と行わない位置とに移動可能な拘束手段
    と、前記撮影光学系の光路上前方を蔽うものであって、
    開閉自在なバリア手段と、前記バリア手段の開動作に機
    械的に連動して前記拘束手段を前記拘束を行う位置から
    行わない位置へ移動させるものであって、該機械的連動
    を前記撮影光学系の光路外で前記光路に平行な領域にお
    いて前記撮影光学系の光軸方向に沿った方向に移動する
    連動部材を介して行う連動手段とを有することを特徴と
    するカメラ。
  2. 【請求項2】撮影光学系の一部として設けられ、変位す
    ることにより像ぶれを補正する補正光学手段と、該補正
    光学手段の変位を機械的に拘束するものであって、前記
    撮影光学系の光路外で、前記撮影光軸方向には前記補正
    光学手段の近傍の所定位置において該拘束を行い、該拘
    束を行う位置と行わない位置とに移動可能な拘束手段
    と、前記撮影光学系の光路上前方を蔽うものであって、
    開閉自在なバリア手段と、前記バリア手段の閉動作に機
    械的に連動して前記拘束手段を前記拘束を行わない位置
    から行う位置へ移動させるものであって、該機械的連動
    を前記撮影光学系の光路外で前記光路に平行な領域にお
    いて前記撮影光学系の光軸方向に沿った方向に移動する
    連動部材を介して行う連動手段とを有することを特徴と
    するカメラ。
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