JP2918018B2 - 線形送信機 - Google Patents

線形送信機

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JP2918018B2
JP2918018B2 JP6286784A JP28678494A JP2918018B2 JP 2918018 B2 JP2918018 B2 JP 2918018B2 JP 6286784 A JP6286784 A JP 6286784A JP 28678494 A JP28678494 A JP 28678494A JP 2918018 B2 JP2918018 B2 JP 2918018B2
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秀二 金見
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  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は時分割多元接続方式(T
DMA)を用いる無線通信システムにおいて用いられる
線形送信機に関し、特に、カーテシアンループを用いた
線形送信機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、TDMAを用いる無線通信シス
テムでは、中継局及び複数の無線局を有しており、これ
ら無線局は中継局を介して相互に通信を行う。TDMA
の無線通信システムでは、特定のタイムスロットが特定
の無線局に割り当てられ、この特定の無線局が特定のタ
イムスロットで中継局に送信信号を送る際、特定の無線
局は周知のように送信信号をバースト信号として中継局
に送る。
【0003】各無線局は固定局又は移動局として用いら
れ、各無線局には送信信号を中継局におくるための線形
送信機が備えられている。そして、この線形送信機を用
いることによって送信信号の非線形歪みを改善してい
る。線形送信機は、予め定められた期間中、入力同相成
分及び入力直交成分を有する入力信号を受け、送信同相
成分及び送信直交成分を有する送信信号を出力する。上
記の予め定められた期間はバースト期間と呼ばれる。
【0004】線形送信機では、線形電力増幅器が用いら
れ、これによって、振幅が時間的に変化する変調信号を
増幅している。そして、この線形電力増幅器は、良好な
線形性及び効率的な電力変換を備えることが望ましい。
さらに、成形電力増幅器においては増幅歪みを減少する
ことが必要である。増幅歪みを減少させるため、線形送
信機では負フィードバックループを用いている。このフ
ィードバックループにはフィードバック同相成分及びフ
ィードバック直交成分を有するフィードバック信号が通
過する。一般に、カーテシアンループが線形電力増幅器
回りにおける負フィードバックループとして用いられて
いる。安定的な動作を保証するためには、カーテシアン
ループ回りにおける純位相シフトは望ましいチャンネル
周波数において約180度に維持されなければならな
い。
【0005】ここで、図5を参照して、従来の線形送信
機について説明する。
【0006】図示の線形送信機10は第1及び第2の入
力端子11及び12を備えており、これら第1及び第2
の入力端子11及び12は差動増幅器13に接続されて
いる。第1及び第2の入力端子11及び12を介して、
差動増幅器13には入力同相成分IP及び入力直交成分
IQを有する入力信号が与えられる。
【0007】この入力信号は第1の期間においてプリア
ンブル信号を有し、この第1の期間に続く第2の期間に
おいて情報信号を有している。そして、プリアンブル信
号はプリアンブ同相成分及びプリアンブ直交成分を有
し、情報信号は情報同相成分及び情報直交成分を有して
いる。第1及び第2の期間の合計はバースト送信期間に
対応する。
【0008】さらに、差動増幅器13にはフィードバッ
ク同相成分FP及びフィードバック直交成分FQを有す
るフィードバック信号が与えられる。差動増幅器13で
は入力信号とフィードバック信号との差を取って差同相
成分DP及び差直交成分DQを有する差信号を出力す
る。具体的には、差動増幅器13では入力同相成分IP
とフィードバック同相成分FPとの差を取って差同相成
分DPを出力し、入力直交成分IQとフィードバック直
交成分FQとの差を取って差直交成分DQを出力する。
そして、この差信号は直交変調回路14に与えられる。
【0009】直交変調回路14には搬送波信号生成回路
15が接続されており、直交変調回路14はこの搬送波
信号生成回路15から搬送波周波数を有する搬送波信号
を受ける。搬送波信号生成回路15は局部発振器15a
と周波数シンセサイザー15bとを備えており、局部発
振器15aは所定の周波数を有する発振信号を出力す
る。そして、周波数シンセサイザー15bは発振信号に
応じて搬送波信号を生成する。
【0010】直交変調回路14では差信号で搬送波信号
を直交変調して変調同相成分及び変調直交成分を有する
変調信号を出力する。具体的には、直交変調回路14は
直交変調器14a及び位相シフト回路14bを備えてお
り、位相シフト回路14bは搬送波信号の位相を90度
位相シフトして位相シフト搬送波信号を出力する。直交
変調器14aでは差同相成分DPで搬送波信号を振幅変
調して変調同相成分を生成するとともに差直交成分DQ
で位相シフト搬送波信号を振幅変調して変調直交成分を
生成する。そして、上記の変調信号は線形電力増幅器1
6に与えられる。線形電力増幅器16では変調信号を増
幅して増幅信号とし、アンテナ17から送信信号として
送出する。
【0011】さらに、この増幅信号は直交復調器18に
与えられる。直交復調器18では、搬送波信号生成回路
15から与えられる搬送波信号に基づいて増幅信号を復
調して復調信号を得て、この復調信号をフィードバック
信号として差動増幅器13に与える。このように、線形
送信機10はカーテシアンループと呼ばれる負フィード
バックループを有している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、入力信号と
フィードバック信号との間で位相シフトが発生すると、
カーテシアンループが不安定となり、場合によっては、
カーテシアンループが正フィードバックループとなって
しまう。このような位相シフトは、カーテシアンループ
内における遅延及び他の要因に起因して発生する。そし
て、カーテシアンループが不安定となると、増幅歪みを
減少させることができなくなってしまうという問題点が
ある。つまり、送信信号における非線形歪みを改善する
ことが困難となってしまう。
【0013】さらに、差動増幅器13及び直交復調器1
8にはそれぞれ増幅オフセット及び復調オフセットが内
在する関係上、これら増幅オフセット及び復調オフセッ
トによって良好な変調特性が得られないという問題点も
ある。
【0014】本発明の目的は、増幅歪みを減少させるこ
とのできる線形送信機を提供することにある。
【0015】本発明の他の目的は良好な変調特性を得る
ことのできる線形送信機を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、複数の
無線局を有し時分割多元接続方式(TDMA)によって
通信を行う無線通信システムとともに用いられ、前記複
数の無線局の各々に備えられ、入力同相成分及び入力直
交成分を有する入力信号を受けて送信同相成分及び送信
直交成分を有する送信信号を予め定められた期間送出す
る線形送信機であって、前記入力信号は第1の期間にお
いてプリアンブル信号を有するとともに該第1の期間に
続く第2の期間において情報信号を備え、前記プリアン
ブル信号はプリアンブル同相成分及びプリアンブル直交
成分を有し、前記情報信号は情報同相成分及び情報直交
成分を有しており、供給信号で搬送波信号を直交変調し
て前記送信信号を生成する直交変調手段と、前記入力信
号とフィードバック同相成分及びフィードバック直交成
分を有するフィードバック信号とを受け、差同相成分及
び差直交成分を有する差信号を生成する差動増幅手段
と、前記第1の期間において前記プリアンブル信号を前
記供給信号として前記直交変調手段に与え、前記第2の
期間において前記差信号を前記供給信号として前記直交
変調手段に与える供給手段と、前記送信信号を受け前記
搬送波信号に基づいて該送信信号を直交復調して復調信
号を前記フィードバック信号として生成する直交復調手
段と、前記第1の期間において前記フィードバック直交
成分のレベルを監視して第1の監視レベルを示す第1の
レベル監視信号を生成する第1の監視手段と、前記第1
のレベル監視信号に基づいて前記搬送波信号の位相を調
整して調整搬送波信号を生成し、該調整搬送波信号を前
記搬送波信号として前記直交復調手段に与える位相調整
手段とを有し、さらに、前記差動増幅手段には増幅オフ
セットが内在し、前記直交復調手段には復調オフセット
が内在しており、前記予め定められた期間を除く休止期
間において前記差信号のレベルを監視して第2の監視レ
ベルを示す第2のレベル監視信号を生成する第2の監視
手段と、前記休止期間において前記第2のレベル監視信
号に基づいて前記増幅オフセット及び前記復調オフセッ
トを調整するオフセット調整手段とを備えることを特徴
とする線形送信機が得られる。
【0017】さらに、本発明によれば、複数の無線局を
有し時分割多元接続方式(TDMA)によって通信を行
う無線通信システムとともに用いられ、前記複数の無線
局の各々に備えられ、入力同相成分及び入力直交成分を
有する入力信号を受けて送信同相成分及び送信直交成分
を有する送信信号を予め定められた期間送出する線形送
信機であって、供給信号で搬送波信号を直交変調して前
記送信信号を生成する直交変調手段と、内在する増幅オ
フセットを有し前記入力信号とフィードバック同相成分
及びフィードバック直交成分を有するフィードバック信
号とに基づいて差同相成分及び差直交成分を有する差信
号を生成する差動増幅手段と、内在する復調オフセット
を有し前記送信信号を直交復調して復調信号を前記フィ
ードバック信号として生成する直交復調手段と、前記予
め定められた期間を除く休止期間中前記差信号のレベル
を監視して監視レベルを示すレベル監視信号を生成する
監視手段と、前記休止期間中前記レベル監視信号に基づ
いて前記増幅オフセット及び前記復調オフセットを調整
するオフセット調整手段とを有することを特徴とする線
形送信機が得られる。
【0018】
【実施例】以下本発明について実施例によって説明す
る。
【0019】図1を参照して、図示の線形送信機は図5
に示す線形送信機10とはその構成が異なっており、従
って、図1においては、線形送信機を参照番号20で表
す。線形送信機20において、図5に示す線形送信機1
0と同一の構成要素については同一の参照番号を付す。
線形送信機20はさらにスイッチ回路21、監視回路2
2、位相調整回路23、及び制御回路24を備えてい
る。
【0020】図5を用いて説明したように、入力信号は
第1の期間においてプリアンブ信号を有し、第1の期間
に続く第2の期間において情報信号を有している。第1
の期間は無変調期間と呼ばれ、第2の期間は変調期間と
呼ばれる。図示の例では、プリアンブル同相成分は非零
値であり、プリアンブル直交成分は零値である。
【0021】制御回路24は第2の入力端子に接続され
ており、プリアンブル直交成分のスタートで、制御回路
24は第1の制御信号を送出する。一方、プリアンブ直
交成分の終りで、制御回路24は第2の制御信号を送出
する。これら第1及び第2の制御信号はスイッチ回路2
1、監視回路22、及び位相調整回路23に与えられ
る。
【0022】第1の制御信号に応答して、スイッチ回路
21は直交変調回路14と第1及び第2の入力端子11
及び12とを直接接続する。この結果、直交変調回路1
4にはプリアンブル信号が与えられることになる。この
場合、差動増幅器13は直交変調回路14から切り離さ
れることになる。第2の制御信号に応答して、スイッチ
回路21は差動増幅器13と直交変調回路14とを接続
する。その結果、差信号が差動増幅器13から直交変調
回路14に与えられる。
【0023】上述の説明から容易に理解できるように、
第1の期間において、プリアンブル信号が直交変調回路
14に与えられ、第2の期間において、差信号が直交変
調回路14に与えられる。図5で説明した差信号にはプ
リアンブル及び情報信号が乗せられているが、図1で
は、差信号には情報信号のみが乗せられていることにな
る。
【0024】図5で説明したように、直交変調回路14
は直交変調を行って変調信号を出力する。つまり、直交
変調回路14は、まず、プリアンブル信号を有する変調
信号を生成し、続いて、差信号を有する変調信号を生成
することになる。
【0025】図1及び図2を参照して、図5で説明した
ように、この変調信号は線形電力増幅器16で増幅され
て送信信号となる。そして、この送信信号はバースト信
号としてアンテナ17から送出される。図2(a)に示
すように、この送信信号は第1の期間においてプリアン
ブル信号部PSを有し、第2の期間において情報信号部
ISを有している。
【0026】前述したように、この送信信号は直交復調
器18にも与えられる。そして、直交復調器18では後
述する位相調整搬送波信号に基づいて送信信号を直交復
調して復調信号を生成する。そして、この復調信号はフ
ィードバック信号として差動増幅器13に与えられる。
【0027】監視回路22はフィードバック信号のフィ
ードバック直交成分を監視する。具体的には、監視回路
22は、第1の期間中フィードバック直交成分のレベル
を監視して監視レベルを示すレベル監視信号を送出す
る。図示の例では、監視回路22は検出回路22a及び
サンプルホールド回路22bを備えている。第1の制御
信号に応答して、検出回路22aでは、図2(b)に示
すように、フィードバック直交成分のレベルを検出して
検出レベルを示すレベル検出信号を出力する。一方、第
2の制御信号に応答して、検出回路22aはレベル検出
を停止する。つまり、検出回路22aは第1の期間中に
おいてフィードバック直交成分のレベルを検出して検出
レベルを示すレベル検出信号を出力する。
【0028】サンプルホールド回路22bでは、第1の
制御信号に応答して、図2(c)に示すように、レベル
検出信号をサンプルして検出レベルをホールドレベルと
してホールドする。そして、第2の制御信号を受ける
と、サンプルホールド回路22bではホールドレベルを
監視レベルとして位相調整回路23に与える。つまり、
サンプルホールド回路22bでは、第1の期間中におい
てレベル検出信号をサンプルして検出レベルをホールド
レベルとしてホールドし、第2の期間においてホールド
レベルを監視レベルとして位相調整回路23に与える。
【0029】位相調整回路23には搬送波信号生成回路
15から搬送波信号が与えられ、位相調整回路23は第
1の期間中において監視レベルに基づいて搬送波信号の
位相を調整する。そして、位相調整回路23は、図2
(d)に示すように位相調整搬送波信号を直交復調器1
8に与える。具体的には、第1の制御信号が与えられる
と、位相調整回路23は監視レベルに基づいて搬送波信
号の位相を調整する。例えば、位相調整回路23は、監
視レベルが予め定められたレベルになるまで搬送波信号
の位相を調整する。この予め定められたレベルは、例え
ば、零レベルである。第2の制御信号を受けると、位相
調整回路23は、直交復調器18に位相調整搬送波信号
を供給する。
【0030】図3を参照して、本発明による線形送信機
の他の実施例について説明する。
【0031】図示の線形送信機は、図5で説明した線形
送信機とその構成が異なっている。従って、この実施例
では、線形送信機を参照番号30を用いて表す。線形送
信機30において、図5に示す線形送信機と同一の構成
要素については同一の参照番号を付す。線形送信機30
は、図2で説明した監視回路22及び制御回路24とそ
の構成が異なる監視回路及び制御回路を備えている。こ
の実施例では、これら監視回路及び制御回路をそれぞれ
参照番号31及び32で表す。さらに、線形送信機30
はオフセット調整回路33を備えている。
【0032】図5で説明したように、差動増幅器13は
増幅器自体に内在する増幅オフセットを有しており、同
様に、直交復調器18は直交復調器自体に内在する復調
オフセットを有している。これら増幅オフセット及び復
調オフセットに起因して、線形送信機では変調特性が悪
化する。良好な変調特性を得るため、線形送信機30で
は、後述する監視回路31、制御回路32、およびオフ
セット調整回路33を備えている。
【0033】図4を参照して、図5で説明したように、
バースト信号は入力信号に応じて生成される。このバー
スト信号は複数のタイムスロットの内の所定のタイムス
ロットで中継局に送られる。バースト信号の送信期間は
一般にバースト期間BPと呼ばれる。そして、バースト
期間を除く残りの期間は休止期間RPと呼ばれる。つま
り、図4(a)に示すように、バースト信号はバースト
期間BPで中継局に送られ、休止期間RPで停止され
る。
【0034】再び、図3を参照して、制御回路32は第
1及び第2の入力端子11及び12に接続されており、
第1及び第2の入力端子11及び12を介して入力信号
を受ける。入力信号のスタート及び終りに応じて、制御
回路32はバースト期間を知る。つまり、入力信号のス
タートで、制御回路32は第1の制御信号を生成して、
この第1の制御信号を監視回路31及びオフセット調整
回路33に送る。一方、入力信号の終りで、制御回路3
2は第2の制御信号を生成して、第2の制御信号を監視
回路31及びオフセット調整回路33に送る。
【0035】監視回路31は差動増幅器13に接続され
ており、前述の差信号を差動増幅器13から受ける。こ
こで、入力信号が第1及び第2の入力端子11及び12
に与えられていない際には、つまり、休止期間RPにお
いては、実質的には零値を有する零値信号が差動増幅器
13に与えられることになる。休止期間RP中におい
て、差動増幅器13は、零値信号に応じて差信号を出力
することになる。第2の制御信号に応答して、監視回路
31は差信号のレベルを監視して監視レベルを示すレベ
ル監視信号を出力する。そして、第1の制御信号に応答
して、監視回路31は、差信号のレベル監視を停止す
る。つまり、休止期間中において、監視回路31は差信
号のレベルを監視してレベル監視信号を出力することに
なる。具体的には、監視回路31では、差同相成分及び
差直交成分のレベルを監視して、第1及び第2のレベル
信号を有するレベル監視信号を出力する。ここで、第1
のレベル信号は差同相成分のレベルを表し、第2のレベ
ル信号は差直交成分のレベルを表す。
【0036】図3及び図4を参照して、監視回路31は
検出回路31aとサンプルホールド回路31bを備えて
おり、第2の制御信号に応答して、差信号のレベルを検
出して、図4(b)に示すように、検出レベルを示すレ
ベル検出信号を出力する。そして、第1の制御信号を受
けると、差信号のレベル検出を停止する。つまり、休止
期間中において、検出回路31aでは差同相成分及び差
直交成分のレベルを検出して、第1及び第2の検出レベ
ル信号を有するレベル検出信号を出力する。ここで、第
1の検出レベル信号は差同相成分のレベルを表す第1の
検出レベルを有し、第2の検出レベル信号は差直交成分
のレベルを表す第2の検出レベルを有している。そし
て、このレベル検出信号は検出回路31aからサンプル
ホールド回路31bに送られる。
【0037】第2の制御信号に応答して、サンプルホー
ルド回路31bでは第1及び第2の検出レベル信号をサ
ンプルして、図4(c)に示すように、第1及び第2の
検出レベルをそれぞれ第1及び第2のホールドレベルと
してホールドする。そして、第1の制御信号を受ける
と、サンプルホールド回路31bは、第1及び第2のホ
ールドレベルをそれぞれ第1及び第2の監視レベルとし
てオフセット調整回路33に与える。つまり、サンプル
ホールド回路33は、休止期間中において、第1及び第
2の検出信号のレベルを検出して第1及び第2の検出レ
ベルをそれぞれ第1及び第2のホールドレベルとしてホ
ールドする。そして、バースト期間中において、サンプ
ルホールド回路31bは、第1及び第2のホールドレベ
ルをそれぞれ第1及び第2の監視レベルとしてオフセッ
ト調整回路33に与える。
【0038】第2の制御信号に応答して、オフセット調
整回路33は第1及び第2の監視レベルが予め定められ
たレベル、例えば、零レベルとなるまで、第1及び第2
の監視レベルに基づいて増幅オフセット及び復調オフセ
ットを調整する。そして、第1の制御信号を受けると、
オフセット調整回路33はオフセット調整を停止する。
つまり、休止期間中において、オフセット調整回路33
は第1及び第2の監視レベルに基づいて、第1及び第2
の監視レベルが予め定められたレベルになるまで増幅オ
フセット及び復調オフセットを調整することになる。
【0039】なお、図示はしないけれども、線形送信機
20と線形送信機30とを組み合わせれば、増幅歪みを
減少させるための機能及び良好な変調特性を得るための
機能両方を有する送信機を構成することは、説明するま
で容易に実現できる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、増幅
歪み、つまり、送信信号の非線形歪みを減少させること
ができるばかりでなく、変調特性を良好な状態に維持で
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による線形送信機の一実施例を示すブロ
ック図である。
【図2】図1に示す線形送信機の動作を説明するための
タイムチャートである。
【図3】本発明による線形送信機の他の実施例を示すブ
ロック図である。
【図4】図3に示す線形送信機の動作を説明するための
タイムチャートである。
【図5】従来の線形送信機を示すブロック図である。
【符号の説明】
11,12 入力端子 13 差動増幅器 14 直交変調回路 15 搬送波信号生成回路 16 線形電力増幅器 17 アンテナ 18 直交復調器 21 スイッチ回路 22,31 監視回路 23 位相調整回路 24,32 制御回路 33 オフセット調整回路

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の無線局を有し時分割多元接続方式
    (TDMA)によって通信を行う無線通信システムとと
    もに用いられ、前記複数の無線局の各々に備えられ、入
    力同相成分及び入力直交成分を有する入力信号を受けて
    送信同相成分及び送信直交成分を有する送信信号を予め
    定められた期間送出する線形送信機であって、前記入力
    信号は第1の期間においてプリアンブル信号を有すると
    ともに該第1の期間に続く第2の期間において情報信号
    を備え、前記プリアンブル信号はプリアンブル同相成分
    及びプリアンブル直交成分を有し、前記情報信号は情報
    同相成分及び情報直交成分を有しており、供給信号で搬
    送波信号を直交変調して前記送信信号を生成する直交変
    調手段と、前記入力信号とフィードバック同相成分及び
    フィードバック直交成分を有するフィードバック信号と
    を受け、差同相成分及び差直交成分を有する差信号を生
    成する差動増幅手段と、前記第1の期間において前記プ
    リアンブル信号を前記供給信号として前記直交変調手段
    に与え、前記第2の期間において前記差信号を前記供給
    信号として前記直交変調手段に与える供給手段と、前記
    送信信号を受け前記搬送波信号に基づいて該送信信号を
    直交復調して復調信号を前記フィードバック信号として
    生成する直交復調手段と、前記第1の期間において前記
    フィードバック直交成分のレベルを監視して第1の監視
    レベルを示す第1のレベル監視信号を生成する第1の監
    視手段と、前記第1のレベル監視信号に基づいて前記搬
    送波信号の位相を調整して調整搬送波信号を生成し、該
    調整搬送波信号を前記搬送波信号として前記直交復調手
    段に与える位相調整手段とを有し、さらに、前記差動増
    幅手段には増幅オフセットが内在し、前記直交復調手段
    には復調オフセットが内在しており、前記予め定められ
    た期間を除く休止期間において前記差信号のレベルを監
    視して第2の監視レベルを示す第2のレベル監視信号を
    生成する第2の監視手段と、前記休止期間において前記
    第2のレベル監視信号に基づいて前記増幅オフセット及
    び前記復調オフセットを調整するオフセット調整手段と
    を備えることを特徴とする線形送信機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された線形送信機におい
    て、前記位相調整手段は、前記第1の監視レベルが予め
    定められたレベルになるまで前記搬送波信号の位相を調
    整するようにしたことを特徴とする線形送信機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された線形送信機におい
    て、前記予め定められたレベルは零レベルであることを
    特徴とする線形送信機。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載された線形送信機におい
    て、前記差動増幅手段は、前記入力同相成分と前記フィ
    ードバック同相成分との差を取って前記差同相成分を生
    成するとともに前記入力直交成分と前記フィードバック
    直交成分との差を取って前記差直交成分を生成するよう
    にしたことを特徴とする線形送信機。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載された線形送信機におい
    て、前記直交変調手段は、前記供給信号で前記搬送波信
    号を直交変調して変調信号を生成する直交変調部と、前
    記変調信号を増幅して増幅信号を前記送信信号として生
    成する電力増幅器とを有することを特徴とする線形送信
    機。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載された線形送信機におい
    て、前記供給信号は供給同相成分及び供給直交成分を備
    え、前記変調信号は変調同相成分及び変調直交成分を備
    えており、前記直交変調部は、前記搬送波信号の位相を
    90度位相シフトして位相シフト搬送波信号を生成する
    位相シフト回路と、前記供給同相成分で前記搬送波信号
    を振幅変調して前記変調同相成分を生成するとともに前
    記供給直交成分で前記位相シフト搬送波信号を振幅変調
    して前記変調直交成分を生成する直交変調器とを有する
    ことを特徴とする線形送信機。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載された線形送信機におい
    て、前記プリアンブル同相成分は非零値であり、前記プ
    リアンブル直交成分は零値であることを特徴とする線形
    送信機。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載された線形送信機におい
    て、前記第1の監視手段は、前記第1の期間において前
    記フィードバック直交成分のレベルを検出して検出レベ
    ルを示すレベル検出信号を生成する検出手段と、前記レ
    ベル検出信号を受け前記第1の期間において前記検出レ
    ベルをホールドレベルとしてホールドするとともに前記
    第2の期間において前記ホールドレベルを前記レベル監
    視信号として前記位相調整手段に与えるホールド手段と
    を有することを特徴とする線形送信機。
  9. 【請求項9】 複数の無線局を有し時分割多元接続方式
    (TDMA)によって通信を行う無線通信システムとと
    もに用いられ、前記複数の無線局の各々に備えられ、入
    力同相成分及び入力直交成分を有する入力信号を受けて
    送信同相成分及び送信直交成分を有する送信信号を予め
    定められた期間送出する線形送信機であって、供給信号
    で搬送波信号を直交変調して前記送信信号を生成する直
    交変調手段と、内在する増幅オフセットを有し前記入力
    信号とフィードバック同相成分及びフィードバック直交
    成分を有するフィードバック信号とに基づいて差同相成
    分及び差直交成分を有する差信号を生成する差動増幅手
    段と、内在する復調オフセットを有し前記送信信号を直
    交復調して復調信号を前記フィードバック信号として生
    成する直交復調手段と、前記予め定められた期間を除く
    休止期間中前記差信号のレベルを監視して監視レベルを
    示すレベル監視信号を生成する監視手段と、前記休止期
    間中前記レベル監視信号に基づいて前記増幅オフセット
    及び前記復調オフセットを調整するオフセット調整手段
    とを有することを特徴とする線形送信機。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載された線形送信機にお
    いて、前記オフセット調整手段は前記監視レベルが予め
    定められたレベルとなるまで前記増幅オフセット及び前
    記復調オフセットを調整することを特徴とする線形送信
    機。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載された線形送信機に
    おいて、前記予め定められたレベルは零レベルであるこ
    とを特徴とする線形送信機。
  12. 【請求項12】 請求項9に記載された線形送信機にお
    いて、前記差動増幅手段は、前記入力同相成分と前記フ
    ィードバック同相成分との差を取って前記差同相成分を
    生成するとともに前記入力直交成分と前記フィードバッ
    ク直交成分との差を取って前記差直交成分を生成するよ
    うにしたことを特徴とする線形送信機。
  13. 【請求項13】 請求項9に記載された線形送信機にお
    いて、前記直交変調手段は、前記差信号で前記搬送波信
    号を直交変調して変調信号を生成する直交変調部と、前
    記変調信号を増幅して増幅信号を前記送信信号として生
    成する電力増幅器とを有することを特徴とする線形送信
    機。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載された線形送信機に
    おいて、前記変調信号は変調同相成分及び変調直交成分
    を備えており、前記直交変調部は、前記搬送波信号の位
    相を90度位相シフトして位相シフト搬送波信号を生成
    する位相シフト回路と、前記差同相成分で前記搬送波信
    号を振幅変調して前記変調同相成分を生成するとともに
    前記差直交成分で前記位相シフト搬送波信号を振幅変調
    して前記変調直交成分を生成する直交変調器とを有する
    ことを特徴とする線形送信機。
  15. 【請求項15】 請求項9に記載された線形送信機にお
    いて、前記監視手段は、前記休止期間中前記差信号のレ
    ベルを検出して検出レベルを示すレベル検出信号を生成
    する検出手段と、前記レベル検出信号を受け前記休止期
    間中前記検出レベルをホールドレベルとしてホールドす
    るとともに前記予め定められた期間において前記ホール
    ドレベルを前記レベル監視信号として前記オフセット調
    整手段に与えるホールド手段とを有することを特徴とす
    る線形送信機。
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