JP2917847B2 - ソーラ発電パネル取付け装置 - Google Patents
ソーラ発電パネル取付け装置Info
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Description
特に瓦屋根へ搭載する場合に好適なソーラ発電パネル取
付け装置に関する。
置するには、太陽光を最も効率良く受ける場所として屋
上の屋根が利用される。一方、ソーラ発電パネルは、機
構的に剛体が普通で、これを支持する取付け装置は、剛
体の支持に適した構造が要求される。
も平面上に均一に並べて貼るため、その土台となる取付
け装置の構成は、十分に長年月に渡って維持される保証
が必要である。従って、この条件を満たす屋根構造とし
ては、その屋根上に平面が必要である。これには、従来
よりコンクリート屋根とかトタンぶき屋根が大部分であ
った。
ネルを取り付けることも行われようとしている。このよ
うな瓦屋根用の従来のソーラ発電パネル取付け装置は、
図6の構造に代表される。即ち、図6に示す取付け装置
は、ソーラ発電パネル1が直に固定される縦パイプ2と
横パイプ3からなる枠体4を、瓦5同士の重なり部分か
ら突出させた支持金具6によって固定している。支持金
具6は、瓦5を位置決め固定している桟木6及び野治板
8にくぎ9を介して固定されたり、或いは位置によって
垂木7にくぎ9を介して固定される。
では、支持金具6が瓦5に支承されて立設しており、基
本的に屋根瓦自体に荷重をかけている。瓦は一般には焼
き物で、曲面形状をなし、強度的にももろい性質があ
る。従って、設置強度が十分確保できず、ソーラ発電パ
ネルの重量が制約されるという問題も生じている。
を既存の和洋瓦に換え、枠体を支持する部分に金属瓦を
用いることが行われているが、これも図6と同様に十分
な強度が得られていない。このように従来のソーラ発電
パネル取付け装置は、屋根瓦独特の小単位体を組み合わ
せた構造物における一つの瓦に負担をかけるものであ
り、設置強度が十分確保できていないのが現状である。
で、 洋瓦を支持した垂木に支持金具を固定するように
して、設置強度を十分に確保し得るソーラ発電パネル取
付け装置を提供することを目的とする。
明のソーラ発電パネル取付け装置は、瓦屋根の垂木間に
架設され、長手方向に延びる係止スリットをもつ複数の
基盤プレートと、頭部が該基盤プレートの該係止スリッ
トに固定されねじ部が瓦の頂部から突出した支柱ボルト
群と、該支柱ボルト群の各ねじ部に該瓦から浮いた状態
で固定されたソーラ発電パネル取付け用の井桁状ラック
とを具備している。
の下側に位置する頭部とスリットを貫通したねじ部に螺
合したナットとで基盤プレートを挟持することにより固
定される様にするのが好ましい。また、ラックは支柱ボ
ルトのねじ部に螺合した2個のナット間に固定保持され
る様にするのが好ましい。
柱ボルト群が垂木間に架設された基盤プレートの係止ス
リツトに固定され、瓦から浮いた状態に井桁状ラックを
支持する。従って、瓦に荷重を与える部材がなく、屋根
の骨格たる垂木でソーラ発電パネルを取付けた構造とな
り、極めて設置強度を高くすることができる。
盤プレートは隣接する2個の垂木間に固定される。ま
た、基盤プレートの係止スリットは基盤プレートの長手
方向に延びる。すなわち、係止スリットは基盤プレート
が固定される隣接する2本の垂木を結ぶ方向に延びる。
従って、基盤プレートの固定される垂木の位置および支
柱ボルトが係止される係止スリツトの位置を、瓦の頂部
に形成された支柱ボルトが貫通する貫通孔に合わしその
貫通孔を通して支柱ボルトを固定できる。
個のナットにより、各支柱ボルトへの荷重が均等にかか
るように井桁状ラックの高さを調整でき、基本土台とな
る井桁状ラックの剛性を確保しつつ、瓦屋根の平面的不
均一性を吸収し、更にはソーラ発電パネル面の均一性を
達成している。
装置を図1〜図5に基づいて具体的な実施例により詳細
に説明する。本実施例に係るソーラ発電パネル取付け装
置は、図1に示すように、瓦屋根の垂木11間に架設さ
れた基盤プレート12と、該基盤プレート12に支持さ
れた支柱ボルト13,13,…と、該支柱ボルト13,
13,…の各上端部に固定された井桁状ラック14とを
主体に構成されている。
を載置した状態で直に固定するもので、角形パイプ材に
よる縦材16と横材17とから構成される。ソーラ発電
パネル15は、その幅方向の両端部が、図2に示すよう
に、上側の横材17間に架設された二つ毎のブラケット
18に締結されている。しかして、基盤プレート12
は、ソーラ発電パネル全体面積に対応した屋根部分の縦
方向と横方向に所定の間隔で複数設けられる。図3に示
すように、基盤プレート12は、垂木11間の間隔にほ
ぼ一致した長さのプレート材であって、和洋瓦と垂木1
1との間に挟まれ、両端部が隣接の垂木11,11にく
ぎ又は木ねじ30によりそれぞれ固定されている。
12には中央にスリット19が開設されており、該スリ
ット19には、図4に示すように、上記支柱ボルト13
の下端の固定ボルト13aがナット20との締め合わせ
で固定されている。この場合、支柱ボルト13は、和洋
瓦の頂部に予め穿孔した貫通孔Pから上部側が突出する
ように、スリット19上の位置が調整されている。
は、ラック14の縦材16を貫通し、該縦材16を螺子
部13bに螺合した上下2個のナット21,22によっ
て挟持している。ただし、縦材16と下側ナット21と
の間には、ゴム等の振動吸収材23と小プレート24と
が介装されている。ここに、下側ナット21,上側22
は、ラック14の高さ位置調整手段を構成し、下側のナ
ット21、振動吸収材23及び小プレート24は、縦材
16が断面コ字形の角パイプを用いていることにより、
そのコ字形の凹部内に収納されるようになっている。
を防止すべくコーキング材25で封栓してある。次に上
記ソーラ発電パネル取付け装置の屋根瓦への取付け手順
を説明する。先ず、基盤プレート12には、そのスリッ
ト19に支柱ボルト13を仮止め(スリット上を支柱ボ
ルトが移動自在となるようにナット20を緩めに締め付
け)しておく。
置の和洋瓦を剥がし、現れた隣接の2本の垂木11に基
盤プレート12を木ねじ,くぎ等で架設する。また、剥
がした和洋瓦のうち支柱ボルト13を立設する和洋瓦の
頂部に貫通孔Pを穿設する。そして、基盤プレート12
のスリット19から延びる支柱ボルト13の上部を上記
貫通孔Pに挿通するとともに、和洋瓦を元の状態に敷設
する。この時、支柱ボルト13のスリット上の位置を調
整して、和洋瓦の適正な敷設状態において支柱ボルト1
3が貫通孔Pより傾斜等していないようにする。貫通孔
Pの隙間はコーキング材25で封栓する。
された支柱ボルト群13,13,…にラック14を支持
する。ラック14は予め井桁状に組付けられた状態で支
柱ボルト群13,13,…に支持してもよいが、ここで
は図3に示すように、縦材16を支柱ボルト13の上部
に固定した後、横材17を縦材16上にブラケット26
を介して固定する。
作業は以下のようになる。支柱ボルト13の上部を構成
する螺子部13bの途中位置には、下側ナット21が既
設され、更にその上に小プレート24及び振動吸収材2
3が同順で仮設され、また、縦材16のコ字形の中間部
分には、通孔27が形成されているので、縦材16の凹
部を支柱ボルト13の上部に向け、上記通孔27に螺子
部13bを挿通して突出させる。この突出した螺子部1
3bに上側ナット22を螺入し締め付ける。この際、縦
材16が和洋瓦からそれぞれ所定量浮いた状態とすると
ともに、各縦材16がほぼ同一の平面内に並ぶように下
側ナット21の位置を調整する。これにより、和洋瓦の
平面的な不均一性に対し井桁状ラック14を均一平面の
剛体として構成することができる。
示すようなブラケット18を木ねじ等により固着し、該
ブラケット18を介して井桁状ラック14の上にソーラ
発電パネル15を取り付け、作業が完了する。このよう
に本実施例のソーラ発電パネル取付け装置では、支柱ボ
ルト群13が、垂木11間に架設された基盤プレート1
2に固定され、この支柱ボルト群13に井桁状ラック1
4を支持しているので、図5に示すように、井桁状ラッ
ク14が和洋瓦から浮いた状態となり、ソーラ発電パネ
ル15の荷重は、垂木11だけにかかる。こうして、和
洋瓦には荷重がかからず、設置強度を高くした取付け構
造を達成している。
を和洋瓦から突出させるために和洋瓦を穿設するが、図
5の点線や実線のように支柱ボルト13の位置を和洋瓦
の頂部に合わせてスリット19上で横方向に調整できる
ので、貫通孔Pは、和洋瓦の頂部に形成でき、しかも、
コーキング材25により貫通孔Pの間隙を封栓している
ので、コーキング材25へ雨水が溜まることがなく、雨
漏りの防止対策として万全となる。
ト21,22を設けて井桁状ラック14を固定している
ので、各支柱ボルトへの荷重が均等にかかるように井桁
状ラックの高さを調整でき、基本土台となる井桁状ラッ
クの剛性を確保し、これにより、屋根瓦の平面的不均一
性を吸収し、ソーラ発電パネル面の平面状態を良好とす
ることができる。
付け装置では、縦材16と小プレート23との間の振動
吸収材23により、振動を吸収することができる。な
お、本実施例の井桁状ラック14は、縦材16を下側、
横材17を上側としているが、これは支持ボルト13の
高さ調整を容易とするためである。なお、井桁状ラック
14は縦材16と横材17との交差部を溶接により一体
として、上下関係のない一体品としてもよい。
応じた種々の長さを用意することができる。
パネル取付け装置は、瓦の頂部に開けられた貫通孔の位
置と、垂木間に架設される基盤プレートの位置および支
柱ボルトの係止される係止スリットの位置を合わせるこ
とにより、支柱ボルトをその貫通孔を通して基盤プレー
トに固定できる。また、支柱ボルトのねじ部に2個のナ
ットで井桁状ラックを固定する際、各支柱ボルトへの荷
重が均等にかかるように井桁状ラックの高さを調整で
き、井桁状ラックの剛性を確保しつつ、瓦屋根の平面的
不均一性を吸収したソーラ発電パネルの取付け構造を実
現している。
付け装置の全容を示す概略図である。
図である。
す斜視図である。
造を示す断面図である。
した状態を示す説明図である。
13bはねじ部、14はラック、15はソーラ発電パネ
ル、19はスリット、21は下側ナット、22は上側ナ
ットである。
Claims (3)
- 【請求項1】 瓦屋根の垂木間に架設され、長手方向に
延びる係止スリットをもつ複数の基盤プレートと、頭部
が該基盤プレートの該係止スリットに固定されねじ部が
瓦の頂部から突出した支柱ボルト群と、該支柱ボルト群
の各ねじ部に該瓦から浮いた状態で固定されたソーラ発
電パネル取付け用の井桁状ラックとを具備したことを特
徴とするソーラ発電パネル取付け装置。 - 【請求項2】 上記支柱ボルトは上記基盤プレートの上
記係止スリットの下側に位置する上記頭部と該スリット
を貫通した上記ねじ部に螺合したナットとで該基盤プレ
ートを挟持することにより固定されることを特徴とする
請求項1記載のソーラ発電パネル取付け装置。 - 【請求項3】 上記ラックは上記支柱ボルトの上記ねじ
部が挿通される貫通孔をもち、該ラックは該ねじ部に螺
合した2個のナット間に固定保持されることを特徴とす
る請求項1記載のソーラ発電パネル取付け装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7035510A JP2917847B2 (ja) | 1995-02-23 | 1995-02-23 | ソーラ発電パネル取付け装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7035510A JP2917847B2 (ja) | 1995-02-23 | 1995-02-23 | ソーラ発電パネル取付け装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08232413A JPH08232413A (ja) | 1996-09-10 |
JP2917847B2 true JP2917847B2 (ja) | 1999-07-12 |
Family
ID=12443765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7035510A Expired - Lifetime JP2917847B2 (ja) | 1995-02-23 | 1995-02-23 | ソーラ発電パネル取付け装置 |
Country Status (1)
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JP5673573B2 (ja) * | 2012-01-25 | 2015-02-18 | 株式会社カナメ | 屋根上設置物用支持材の固定構造 |
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-
1995
- 1995-02-23 JP JP7035510A patent/JP2917847B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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JPH08232413A (ja) | 1996-09-10 |
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