JP2917554B2 - 膜補強構造 - Google Patents
膜補強構造Info
- Publication number
- JP2917554B2 JP2917554B2 JP3055328A JP5532891A JP2917554B2 JP 2917554 B2 JP2917554 B2 JP 2917554B2 JP 3055328 A JP3055328 A JP 3055328A JP 5532891 A JP5532891 A JP 5532891A JP 2917554 B2 JP2917554 B2 JP 2917554B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- membrane
- tension
- reinforcing
- reinforcement
- longitudinal
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は膜補強構造に関し、特に
宇宙空間で展開して使用する膜面に均一な張力を与える
膜補強構造に関する。
宇宙空間で展開して使用する膜面に均一な張力を与える
膜補強構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、宇宙空間で使用するフレキシブ
ル太陽電池パドルや大型展開構造物には、数十μm厚の
膜が使用される場合がある。このような構造物等を安定
に保持するために、従来は図2に示すようなセグメント
に分割し、ヒンジ4により複数のセグメントを連結して
宇宙空間で展開して膜面に張力を与え、安定化を保って
使用している。同図(a)および(b)は、それぞれ平
面図および側面図である。
ル太陽電池パドルや大型展開構造物には、数十μm厚の
膜が使用される場合がある。このような構造物等を安定
に保持するために、従来は図2に示すようなセグメント
に分割し、ヒンジ4により複数のセグメントを連結して
宇宙空間で展開して膜面に張力を与え、安定化を保って
使用している。同図(a)および(b)は、それぞれ平
面図および側面図である。
【0003】長方形の膜1は、膜面に張力を与えられた
状態で、枠状の補強材10によって外周部を保持されて
いる。また、複数のヒンジ4が補強材10に固定されて
いる。補強材10はカーボン繊維複合材(CFRP)
や、アルミ合金材等によって一体化されている。
状態で、枠状の補強材10によって外周部を保持されて
いる。また、複数のヒンジ4が補強材10に固定されて
いる。補強材10はカーボン繊維複合材(CFRP)
や、アルミ合金材等によって一体化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の膜補強
構造は、膜面が一体化された枠状の補強材によって保持
されるため、地上での製作時に膜面の張力が設定され
る。従って、宇宙空間で熱変形等が発生した場合は、膜
面に生じた変形を補正することがでず、解析値との不一
致が生じて安定した宇宙膜構造物を構築できないという
問題点がある。
構造は、膜面が一体化された枠状の補強材によって保持
されるため、地上での製作時に膜面の張力が設定され
る。従って、宇宙空間で熱変形等が発生した場合は、膜
面に生じた変形を補正することがでず、解析値との不一
致が生じて安定した宇宙膜構造物を構築できないという
問題点がある。
【0005】本発明の目的は、補強材に拘束されること
なく、膜面に均一な張力を与えて解析値との一致性がよ
い安定した宇宙膜構造物を構築できる膜補強構造を提供
することにある。
なく、膜面に均一な張力を与えて解析値との一致性がよ
い安定した宇宙膜構造物を構築できる膜補強構造を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の膜補強構造は、
多角形の膜の外周部を保持して膜面に張力を与える膜補
強構造において、前記膜の対向する外周部を保持する1
対の縦方向の補強材と、これら縦方向の補強材にそれぞ
れ対向して設けられる複数の接合部と、両端部が前記接
合部に係合して一定方向に移動可能な複数の横方向の補
強材とを備える。また、前記接合部および前記両端部の
少なくとも一方に一定方向の溝を有し、前記縦方向およ
び横方向の補強材が前記一定方向にのみ移動可能となる
ように構成する。
多角形の膜の外周部を保持して膜面に張力を与える膜補
強構造において、前記膜の対向する外周部を保持する1
対の縦方向の補強材と、これら縦方向の補強材にそれぞ
れ対向して設けられる複数の接合部と、両端部が前記接
合部に係合して一定方向に移動可能な複数の横方向の補
強材とを備える。また、前記接合部および前記両端部の
少なくとも一方に一定方向の溝を有し、前記縦方向およ
び横方向の補強材が前記一定方向にのみ移動可能となる
ように構成する。
【0007】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
る。
【0008】図1(a)は本発明の一実施例を示す平面
図であり、図1(b)は図1(a)に示したA−A’線
の断面図である。また、同図は分割されたセグメントの
1つを示しており、各セグメントに設けられたヒンジ4
によりセグメント同士を連結して使用するようになって
いる。
図であり、図1(b)は図1(a)に示したA−A’線
の断面図である。また、同図は分割されたセグメントの
1つを示しており、各セグメントに設けられたヒンジ4
によりセグメント同士を連結して使用するようになって
いる。
【0009】縦方向の補強材2a,2bは、膜1の縦方
向の外周部に取付けられており、縦方向の補強材2aお
よび2b間には、横方向の補強材3a,3bが配設され
ている。縦方向の補強材2a,2bにはそれぞれ複数の
接合部5が設けられ、また各接合部5には溝6が設けら
れている。横方向の補強材3a,3bの両端は溝6に挿
入され、この溝6に沿ってのみ移動自在となるように係
合している。つまり、縦方向の補強材2a,2bには、
上下方向や縦方向への移動の自由度を与えないようにし
ている。従って、膜1に横方向の張力を負荷する場合、
縦方向の補強材2a,2bは横方向にのみ移動するの
で、膜面には均一な張力を与えることができる。
向の外周部に取付けられており、縦方向の補強材2aお
よび2b間には、横方向の補強材3a,3bが配設され
ている。縦方向の補強材2a,2bにはそれぞれ複数の
接合部5が設けられ、また各接合部5には溝6が設けら
れている。横方向の補強材3a,3bの両端は溝6に挿
入され、この溝6に沿ってのみ移動自在となるように係
合している。つまり、縦方向の補強材2a,2bには、
上下方向や縦方向への移動の自由度を与えないようにし
ている。従って、膜1に横方向の張力を負荷する場合、
縦方向の補強材2a,2bは横方向にのみ移動するの
で、膜面には均一な張力を与えることができる。
【0010】なお、本実施例では、縦方向の補強材の接
合部に溝を設けているが、横方向の補強材の両端および
縦方向の補強材の接合部の内、少なくとも一方に溝を設
けても同様な効果が得られる。また、膜の形状は長方形
でなくてもよい。
合部に溝を設けているが、横方向の補強材の両端および
縦方向の補強材の接合部の内、少なくとも一方に溝を設
けても同様な効果が得られる。また、膜の形状は長方形
でなくてもよい。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、膜の外周
部を1対の縦方向の補強材により保持し、この縦方向の
補強材にそれぞれ接合部を設け、横方向の補強材の両端
をこの接合部に係合させ、張力に応じて一定方向にのみ
移動自在に係合させる構造とすることにより、補強材に
拘束されることなく膜面に均一な張力を与えることがで
き、解析値との一致性がよい安定した宇宙膜構造物を構
築できる。
部を1対の縦方向の補強材により保持し、この縦方向の
補強材にそれぞれ接合部を設け、横方向の補強材の両端
をこの接合部に係合させ、張力に応じて一定方向にのみ
移動自在に係合させる構造とすることにより、補強材に
拘束されることなく膜面に均一な張力を与えることがで
き、解析値との一致性がよい安定した宇宙膜構造物を構
築できる。
【図1】本発明の一実施例を示す図であり、(a)は平
面図、(b)は(a)に示したA−A’線の断面図であ
る。
面図、(b)は(a)に示したA−A’線の断面図であ
る。
【図2】従来の膜補強構造を示す図であり、(a)は平
面図、(b)は側面図である。
面図、(b)は側面図である。
1 膜 2a,2b 縦方向の補強材 3a,3b 横方向の補強材 5 接合部 6 溝
Claims (2)
- 【請求項1】 宇宙空間で展開して使用する膜面に均一
な張力を与える膜補強構造であって、多角形の膜の外周
部を保持して膜面に張力を与える膜補強構造において、
前記膜の対向する外周部を保持する1対の縦方向の第1
の補強材と、これら縦方向の第1の補強材にそれぞれ対
向して設けられる複数の接合部と、両端部が前記接合部
に係合して一定方向に移動可能な複数の横方向の第2の
補強材とを備え、前記接合部および前記両端部が張力に
応じて一定方向のみに移動自在に係合することにより前
記第1の補強材に加わる張力を前記膜面に伝達すること
を特徴とする膜補強構造。 - 【請求項2】 請求項1記載の膜補強構造において、前
記接合部および前記両端部の少なくとも一方に一定方向
の溝を有し、前記縦方向および横方向の第1および第2
の補強材が前記一定方向にのみ移動可能であることを特
徴とする膜補強構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3055328A JP2917554B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 膜補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3055328A JP2917554B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 膜補強構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04292297A JPH04292297A (ja) | 1992-10-16 |
JP2917554B2 true JP2917554B2 (ja) | 1999-07-12 |
Family
ID=12995473
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3055328A Expired - Lifetime JP2917554B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 膜補強構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2917554B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2611235B2 (ja) * | 1987-07-03 | 1997-05-21 | 日本電気株式会社 | 膜面構造 |
-
1991
- 1991-03-20 JP JP3055328A patent/JP2917554B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04292297A (ja) | 1992-10-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980818 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990323 |