JP2916023B2 - 蓄電式電気化学電池 - Google Patents

蓄電式電気化学電池

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JP2916023B2 JP3126986A JP12698691A JP2916023B2 JP 2916023 B2 JP2916023 B2 JP 2916023B2 JP 3126986 A JP3126986 A JP 3126986A JP 12698691 A JP12698691 A JP 12698691A JP 2916023 B2 JP2916023 B2 JP 2916023B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高温電気化学蓄電式電池
に係わる。本発明はより特定的には、電解質を浸透させ
る性質をもつ電子伝導性多孔質マトリックスの中に固体
カソード活物質を分散させ、これに溶融塩電解質を含浸
させたものを含むタイプの電気化学電池に係わる。本発
明はこの種の電池のカソードアセンブリと、この種の電
池のカソードの前駆体を形成する方法とにも係わる。
【0002】
【課題を解決するための手段】本発明の目的の1つは、
隔離板によってアノード室とカソード室とに分離された
電池ハウジングを含む高温で再充電可能な蓄電式電気化
学電池を提供することにある。アノード室にはアルカリ
金属Mからなるアノード活物質が充填されており、電池
はこのアルカリ金属が溶融状態を示すような作動温度を
有する。隔離板は、前記作動温度での電池の充電/放電
サイクル中にアノードのアルカリ金属イオンを伝導する
能力を有する。カソード室には、電子伝導性の電解質浸
透性多孔質マトリックス中に電池作動温度で固体状態を
示すカソード活物質を分散させたものからなるカソード
が充填されており、電池はカソード活物質が式THal
[式中Halはハロゲン化物を表し、TはFe、N
i、Cr、Co、Mn、Cu及びこれらの混合物から選
択した遷移金属を表す]で示されるような充電状態を有
する。マトリックスには、電池の作動温度で溶融状態を
示すアルカリ金属ハロアルミン酸塩溶融塩電解質が含浸
されている。この電解質はアノードのアルカリ金属と同
じアルカリ金属Mを含み、カソード活物質THal
ハロゲン化物と同じハロゲン化物Halを含む。この溶
融塩電解質のAl:Mの原子比は1:1以下である。カ
ソードは更に、カソード環境で電気化学的にも化学的に
も不活性の材料の電解質浸透性多孔質リザーバをマトリ
ックスと接触した状態で含む。このリザーバは、電池作
動温度で溶融塩電解質を吸引する能力(wicking
ability)を有する。この能力は、マトリックス
が前記溶融塩電解質を吸引する能力より小さい。電池の
完全放電状態ではマトリックスが前記溶融塩電解質で飽
和される。前記リザーバには、電池の充電中にマトリッ
クスを溶融塩電解質で飽和しておくのに十分な量の溶融
塩電解質が含浸される。
【0003】隔離板は固体電解質で構成するか、又はア
ノードのアルカリ金属を吸収及び/又は吸着する多孔質
内面をもつミクロモレキュラーシーブキャリヤーで構成
し得る。溶融塩電解質は実質的に式MAlHalで示
され、通常は、Al:Mの原子比が1:1をほんの僅か
下回るように、カソード室内の固体MHalの一部と接
触する。
【0004】隔離板は管の形状を有し得、その場合はカ
ソード室が管の内部で規定され、この管がハウジングの
中に配置され、アノード室が管の外側のハウジングの内
部によって規定される。
【0005】従って、マトリックスは管状隔離板のほぼ
全長にわたって延びる長さをもつ円筒形外面を有し得
る。マトリックスは環状であり得、その場合は長手方向
に延びる中央通路を有し、この通路内にリザーバが配置
される。あるいは、径方向及び長手方向に延びるスペー
スによって複数のセグメントに分割された複合分割マト
リックスにしてもよい。前記セグメントは周縁部で相互
間に順次に間隙を有し、前記径方向及び長手方向に延び
るスペースにはリザーバが配置される。
【0006】隔離板は、β−アルミナ、β”−アルミナ
及びこれらの混合物から選択した固体電解質で構成し
得、その場合はアノードのアルカリ金属がナトリウムか
らなり、MAlHalがNaAlClである。
【0007】リザーバは、そのためにカソード室内に設
けられた少なくとも1つのスペースを占める多孔質粒子
塊で構成し得る。この粒子塊の粒子は、電池の作動温度
で表面が溶融塩電解質に対して90°より大きい接触角
を示す物質からなり得る。マトリックスは、前記温度で
表面が溶融塩電解質に対して90°未満の接触角を示す
物質からなる。前記粒子塊は後述の多孔率が80%を超
えてよく、炭素粒子、ガラス粒子、アルミノケイ酸塩粒
子及びこれらの混合物から選択し得る。粒子は繊維形態
を有していてもよく、その場合は粒子塊が繊維塊なる。
またマトリックス及び隔離板は、電池の作動温度で且つ
電池のあらゆる充電状態で、マトリックスと隔離板との
間の間隙が毛管作用に起因する吸引により該間隙内に捕
捉保持される溶融塩電解質で満たされるように、双方を
十分に接近させて向かい合わせに配置し得る。リザーバ
はマトリックスと隔離板との間の間隙に連通するのが好
ましい。
【0008】本発明の別の目的は、前述のごとき高温で
再充電可能な蓄電式電気化学電池のカソードアセンブリ
を提供することにある。このカソードアセンブリはカソ
ード室を規定し、アルカリ金属Mのイオンを伝導する隔
離板を含み、この隔離板がカソード室の壁を構成する。
このカソードアセンブリのカソード室内には、電子伝導
性の電解質浸透性多孔質マトリックス中にカソード活物
質を分散させたものからなるカソードが充填されてい
る。このカソードは、カソード活物質が式THal
[式中、Halはハロゲン化物を表し、TはFe、N
i、Cr、Co、Mn、Cu及びこれらの混合物から選
択した遷移金属を表す]で示されるような充電状態を有
する。マトリックスには、隔離板によってイオン伝導さ
れるアルカリ金属と同じアルカリ金属Mを含むアルカリ
金属ハロアルミン酸塩溶融塩電解質が含浸されている。
この溶融塩電解質はカソード活物質THalのハロゲ
ン化物と同じハロゲン化物Halを含む。カソードは、
カソード活物質が固体状態を示し、アルカリ金属M及び
電解質MAlHalが溶融状態を示し、且つ隔離板が
アルカリ金属Mのイオンを伝導するような作動温度を有
する。電解質MAlHalのAl:Mの原子比は1:
1以下である。カソードは更に、カソード環境で電気化
学的にも化学的にも不活性を示す材料の電解質浸透性多
孔質リザーバをマトリックスと接触した状態で含む。こ
のリザーバは、カソード作動温度で溶融塩電解質を吸引
する能力を有する。この能力は、マトリックスが前記温
度で前記電解質を吸引する能力より小さい。このカソー
ドアセンブリは、マトリックスが前記溶融塩電解質で飽
和される完全放電状態を有し、リザーバには、カソード
アセンブリの充電時にマトリックスを溶融塩電解質で飽
和しておくのに十分な量の溶融塩電解質が含浸される。
【0009】本発明は、前述のごとき高温で再充電可能
な蓄電式電気化学電池のカソードの前駆体を形成する方
法にも係わる。この方法は、アルカリ金属ハロゲン化物
MHal及び遷移金属T[式中、M、Hal及びTは前
記意味を表す]の粒子を成分とする粒状混合物を前述の
ごとき電池のカソード室内に装入し、この混合物と一緒
に電解質浸透性多孔質リザーバをカソード室内に充填
し、アルカリ金属としてアルカリ金属ハロゲン化物MH
alの場合と同じアルカリ金属Mを含むアルカリ金属ハ
ロアルミン酸塩溶融塩液体電解質を前記粒状混合物及び
リザーバに含浸させるステップを含む。前記溶融塩電解
質は前記アルカリ金属ハロゲン化物MHalの場合と同
じハロゲン化物Halを含み、前記リザーバの材料はカ
ソード環境で電気化学的にも化学的にも不活性であり、
このリザーバの材料は更に電池の作動温度で溶融塩電解
質を吸引する能力を有し、この能力は前記粒状混合物が
前記温度で前記電解質を吸引する能力より小さい。前記
粒状混合物及びリザーバには、カソード前駆体が電気化
学電池内で完全に充電されて粒状混合物がTHal
ソード活物質を分散させた電解質浸透性多孔質マトリッ
クスを有するカソードに変換した後でマトリックスが前
記電解質で飽和されるように、十分な量の溶融塩液体電
解質が含浸される。
【0010】前記タイプの電池のカソードには、前述の
ごときカソードアセンブリの一部分を構成し得るカソー
ド前駆体を最初に充填し得る。この前駆体は、当該カソ
ードの放電反応の放電生成物からなる成分を含む粒状混
合物に前記アルカリ金属ハロアルミン酸塩溶融塩液体電
解質を含浸させたものからなる。
【0011】この種のカソード前駆体は例えば米国特許
第4 722 875号及び第4797 333号に開
示されている。
【0012】前記タイプの電池では既述のように、例え
ばナジコン(nasicon)又は好ましくはβ−アル
ミナ及び/又はβ”−アルミナからなる管状固体電解質
隔離板を電池ハウジング内に配置するのが普通であり、
この管状隔離板の内部がカソード室を構成し、このカソ
ード室の外側のハウジングの内部がアノード室を構成す
る。充電された電池では、アノード活物質が溶融アルカ
リ金属、例えばナトリウムであり、カソードが、充填状
態で、式THal[式中、Halはハロゲン化物を表
し、TはFe、Ni、Cr、Co、Mn、Cu及びこれ
らの混合物から選択した遷移金属を表す]で示される電
気化学的に活性の固体カソード物質を分散状に含む電解
質浸透性電子伝導性多孔質マトリックスからなる。マト
リックスには式MAlHal[式中、Mはアノードの
アルカリ金属であリ、Halはカソード活物質THal
のハロゲン化物Halと同じハロゲン化物である]で
示される溶融塩電液体解質が含浸される。この種の電池
は下記の放電反応を起こす : 2M+THal→ 2MHal+T 隔離板は前述のごとく、前記固体電解質隔離板ではなく
て、ミクロモレキュラーシーブキャリヤーであってもよ
く、その場合はこのキャリヤーの孔にアノードのアルカ
リ金属Mが含浸される。但し、好ましくはアノード金属
Mのイオンを伝導する固体電解質を使用する。前述のご
とく、一般的に好ましいアノード金属はナトリウムであ
る。また、一般的に好ましい隔離板はβ”−アルミナ、
一般的に好ましいハロゲン化物はClである。液体電解
質では、充電電池のAl:M原子比が1:1以下でなけ
ればならない。
【0013】前出の米国特許第4 722 875号に
は、この種の電池に、その電池のカソードの放電反応生
成物の粒状混合物、即ちアルカリ金属ハロゲン化物MH
alと遷移金属Tとの混合物に液体電解質MAlHal
を含浸させたものからなるカソード前駆体を装入する
方法が開示されている。また、前出の米国特許第479
7 333号には、前駆体が電池のカソードの過放電の
結果生じる反応生成物の混合物を含むように、アルミニ
ウム粒子も含む類似の粒状混合物を装入する方法が開示
されている。
【0014】多孔質リザーバは原則として一体的な又は
1つの単位をなす固体物質であり得、有利には前述のご
とく粒子塊又は繊維塊の形態を有する。このようなリザ
ーバは、これを配置するためにカソード室内に設けられ
たスペースの大きさ及び形状に適合させることができる
からである。
【0015】多孔質リザーバが液体電解質を吸引する能
力は特に、該リザーバの多孔質内部の孔の平均サイズと
表面張力効果(即ち液体電解質による物質表面の湿潤
性)とに大きく依存する。例えば、多孔質リザーバが溶
融塩液体電解質を十分に浸透させるような範囲では通
常、孔の平均直径が小さければ小さいほど多孔質体の吸
引能力が増加し、孔の平均直径が大きければ大きいほど
吸引能力が低下する。また、多孔質体の材料の表面の湿
潤性が高ければ高いほどその吸引能力は高く、湿潤性が
低ければ低いほど吸引能力は小さい。
【0016】液体による表面の湿潤性は、1つの方法と
して、前記表面に対する液体の接触角によつて測定する
ことができる。この接触角が小さく例えば90°未満で
あれば湿潤性は高いことになり、接触角が大きく例えば
90°を超えれば湿潤性は低いことになる。リザーバに
使用するのに適した低い吸引能力を有する湿潤性の小さ
い材料の具体例としては、炭素、ガラス又はアルミノケ
イ酸塩(α−アルミナ)の粒子即ち顆粒又は好ましくは
繊維からなる塊状体が挙げられる。前記粒子は、下記の
式で示される多孔率 多孔率=(1−(嵩密度/実密度))x100 が80%以上の塊状体を構成するのが好ましい。多孔率
の最大値は、カソード前駆体の粒子がリザーバの内部空
隙(孔)に入ってこれを埋めるのを阻止するバリヤーの
構成という塊状体の能力によって決定され、最小値はリ
ザーバに過度の吸引能力が与えられないように決定され
る。炭素繊維塊の多孔率は約95%が適当であると判明
した。
【0017】カソードマトリックスを管状隔離板の中に
配置する場合は、リザーバが、例えば中央円筒形コアと
して、又はマトリックスを2つのほぼ半円筒形のセグメ
ントに分割しながら直径方向に延在するスラブとして、
前述のごとく長手方向で管に沿って、好ましくはカソー
ドマトリックスの全長にわたって延在し得る。この場合
はマトリックスが複数のセグメントに分割され、リザー
バはこれらセグメントの間の径方向に延びる間隙の中に
配置される。勿論、マトリックスは管のほぼ全長にわた
って延在するのが好ましい。
【0018】使用時には、本発明の電池又はカソードの
充電に伴い、アルカリ金属がカソード室から隔離板を通
ってアノード室に移動する。液体電解質は、マトリック
スの内部と隔離板との間のアノード金属イオンの伝導性
を高めるために、カソードのマトリックスと隔離板との
間に間隙があればその間隙を埋めながらカソードマトリ
ックスを常に飽和状に満たし且つ隔離板のカソード側の
表面を常に完全に湿潤するのが望ましい。従ってマトリ
ックスと隔離板との間の間隙は、前述のように、溶融塩
液体電解質が毛管作用によって該間隙内に効果的に吸引
されるように十分に狭くする。
【0019】また、充電中は、アルカリ金属イオンが隔
離板を通ってアノード室にアルカリ金属を供給するた
め、カソード室内の物質量が減少する。従って、リザー
バの容積及び多孔率は、充電時のカソード室内の物質量
減少を相殺するのに十分な電解質が放電状態で含まれる
ように選択する。
【0020】このようなリザーバ材料の多孔率は、リザ
ーバ材料の湿潤性及び該材料の平均孔サイズと同様に、
理論的には、マトリックスが常に電解質で飽和状に満た
されるようにすべく、充電中にカソード室内の電解質レ
ベルが低下するにつれて電解質がリザーバからカソード
マトリックス中に吸引されるように選択する。その結果
リザーバは電解質を欠失することになる。即ち、リザー
バの電解質レベルが低下し得、及び/又は電解質を含ま
ないスペースがリザーバ中に形成され得る。カソードマ
トリックスと隔離板との間の間隙を電解質で満たしてお
くためには、リザーバをカソードマトリックスと隔離板
との間の間隙に連通させるのが好ましい。充電時に形成
されるリザーバ中の無電解質スペースは電解質の蒸気で
満たされ、及び/又は、しばしば見られるようにカソー
ド室に加圧不活性ガスが存在する場合には、不活性ガス
で充填されることになる。
【0021】従って、本発明を適用すれば、カソードマ
トリックス並びに該マトリックスと隔離板との間の間隙
の電解質による飽和があらゆる充電状態で促進される電
池及びカソードが得られる。また、リザーバの存在によ
ってマトリックスの厚みを減らすことができるため、マ
トリックス中のカソード活物質と隔離板との間で拡散さ
れるアルカリ金属イオンの通路が短縮され、リザーバが
マトリックスと隔離板との間の間隙に連通している場合
は、マトリックス自体を貫通する通路より直線的なイオ
ン通路が得られるためイオンが拡散し易くなる。その結
果、電池の高出力及び/又は高放電速度が促進され得
る。また、リザーバが前述のごとき粒子又は繊維で形成
されるため、カソード前駆体を粒子形態で充填した場合
にリザーバの空隙が粒子で埋められることがない。更
に、カソードがマトリックスを含む電池の使用中には、
マトリックスが他の段階の時よりも一体性が低下する段
階を通って特定の充電状態で幾らか崩壊し得るが、リザ
ーバが前述のような粒子又は繊維からなるため、マトリ
ックスの一部又は粒子がリザーバの空隙内に崩れ落ちて
マトリックス塊から分離されることもない。このような
分離は、カソードの有効容量を低下させ得る。
【0022】
【実施例】以下、添付図面に基づき非限定的実施例を挙
げて本発明をより詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明の電池に類似した本発明の
範囲外の電池10を示している。これは、本出願人が実
験で主に使用したものである。この電池は軟鋼製の細長
い円筒形ハウジング12を含み、このハウジングの中に
は該ハウジングから径方向に距離をおいてこれと同心的
にβ”−アルミナ製管状隔離板14が配置されている。
この管状隔離板は下端部が閉鎖されており、上端部が開
放されている。管状隔離板14は径方向及び両端部でハ
ウジング12との間に間隙を有し、ハウジング12と管
14との間の環状円筒形スペースには電池の作動温度で
溶融状態を示すナトリウムのアノード活物質16が充填
されている。
【0024】この従来型電池には適当な密封及び接続手
段(図示せず)が具備されており、この手段によつて管
14がハウジング12の上端部で蓋(図示せず)に接続
され、そこから懸吊される。管14は蓋から電子的に絶
縁されている。この電池は更に、管14の内部を密封し
て管14とハウジング12との間のスペースから隔離す
るための密封手段(図示せず)を有する。管14の内部
はカソード室を構成し、管14とハウジング12との間
のスペースはアノード室を構成する。
【0025】管14の内部にはカソード構造体18が配
置されている。このカソード構造体は多孔質ニッケルか
らなるマクロ多孔質(原子又は分子レベルのミクロ多孔
質と比較して孔の直径が大きい)マトリックスを含み、
このマトリックス中の孔に電気化学的に活性のカソード
物質が分散されている。このカソード物質は、電池の完
全充電状態ではNiClである。
【0026】カソード構造体18のマトリックスは中央
通路を有する環状中空円筒体の形状を有し、前記中央通
路にガラス管20が配置されている。このガラス管20
はカソード構造体18のマトリックスのほぼ全長にわた
って延び、カソード構造体18は管状隔離板14のほぼ
全長にわたって延びている。ガラス管20は両端が開放
されており、これらの端部に電解質浸透性炭素フェルト
プラグ(図示せず)が取付けられている。
【0027】図1には、二股に分かれたニッケル製集電
子22の2つの脚が示されている。これらの脚はカソー
ド構造体18のマトリックスの長手方向に沿って延び、
湾曲断面を有する直線金属バーの形態を有し、ガラス管
20の直径方向で対向し合う側面に当接し、さもなけれ
ばカソード構造体18のマトリックスに埋め込まれてい
る。これらの脚は電池の上部で互いに結合され、ハウジ
ング12の蓋の絶縁部を貫通するニッケル製カソード端
子の形態でカソードから電池上部の外に出ている。前記
ハウジングは軟鋼製の缶状ケーシングの形態を有する。
【0028】図1の電池の構造では、カソード18のマ
トリックスが狭い環状円筒形毛管スペースSによって管
状隔離板14から分離されている。カソード構造体18
のマトリックスは,式NaAlClの塩化ナトリウム
アルミニウムの液体溶融塩電解質で飽和状に満たされて
いる。この電解質は、電池の完全充電状態では、1:1
以下のAl:Na原子比を有する。この液体電解質はス
ペースSを満たし、ガラス管20の内部の少なくとも一
部分を満たす。このガラス部分は符号24で示されてい
る。通常は、電池の完全充電状態では、固体NaClの
一部がカソード18のマトリックスの内部空隙(孔)中
に分散されている。このNaClは、液体クロロアルミ
ン酸ナトリウムが電解質NaClに対して常に飽和状態
を維持するようにし、それによって前記Al:Na原子
比が常に1:1をやや下回るようにする機能を果たす。
【0029】この電池は、使用時には、下記の充電/放
電反応に従って作動する: 放電中はナトリウム16がイオン形態で隔離板14を通
って電解質24中に移動し、電池の反応がカソード構造
体18のマトリックスの内部空隙中で生じる。充電時に
はこれに対応してナトリウムイオンがカソード構造体マ
トリックスの内部から隔離板14を通って管14とハウ
ジング12との間に規定されたアノード室へと逆方向に
移動する。
【0030】従って充電時には、管14の内面によって
規定されたカソード室の中味の量が減少する。この量の
減少は、管20内の電解質24のレベルの低下によって
示される。
【0031】そのため管20は、電池の放電状態では電
解質が少なくとも管20の下端部のプラグを介してカソ
ード構造体マトリックス中に拡散し、充電中にはそして
特に電池が完全に充電された時には、マトリックスの多
孔質内面並びにマトリックスと管14との間のスペース
Sをできるだけ広い範囲にわたって電解質で常時飽和状
に満たすことができるように、十分な量の電解質24を
含んでいなければならない。電解質は毛管作用によつて
管20の内部から前記マトリックス及びスペースSに移
動する。
【0032】図2及び図3は本発明の電池をやはり符号
10で示している。これらの電池は図1の電池とかなり
類似した構造を有する。図1の場合と類似の機能をもつ
構成部分は同じ符号で示した。実際、特に指定がない限
り、図2及び図3の電池10の構造及び機能は図1の電
池と同じである。
【0033】図2の電池では、カソード構造体18のマ
トリックスが図1のように中空円筒形ではなく、2つの
半円筒体を含む形状を有する。これらの半円筒体は、液
体電解質(図1の電解質24と同じ)で飽和された炭素
繊維フェルトでリザーバのスラブ26によって分離され
ている。二股に分かれたカソード集電子22は図1の集
電子と類似の構造を有し、2つの脚が電池の上部で結合
し合い、端子として電池の外に出ている。勿論、この端
子は、前記のごとく、アノード室の内部に対して密封さ
れており且つハウジング12の蓋に対して絶縁されてい
るスペースを貫通する。
【0034】図3のスラブ26もかなり類似した構造を
有するが、この場合は断面が十字形であり、図2のスラ
ブ2つを電池の中心で互いに直角に交差するように組合
わせたものと見なすことができる。図3のスラブ26も
電解質で飽和されている。図3の場合はニッケル集電子
22が4つの脚を有し、これらの脚が電池の上部で互い
に結合して端子を構成している。カソードマトリックス
18は4つのセグメントに等分されており、各セグメン
トに集電子22の脚の1つが含まれている。
【0035】図3のマトリックスは、径方向及び長手方
向に延びる4つのスペースによって4つのセグメントに
分割され、前記スペースにリザーバを構成するスラブ2
6が配置された複合分割マトリックスとみなすことがで
きる。これと同様に、図2のマトリックスは、スラブ2
6を含む径方向及び長手方向に延びる2つのスペース2
つによって分離された2つの半円筒形セグメントからな
るとみなすことができる。
【0036】前記炭素フェルトスラブは多孔率が95〜
97%であり、溶融液体電解質によって湿潤しにくいよ
うに、該電解質に対してできるだけ大きい接触角(>9
0°)を示す炭素繊維で形成される。
【0037】従ってフェルトスラブ26は、多孔質であ
り液体電解質を浸透させる性質を有する一方で、前記液
体電解質に対する吸引能力ができるだけ小さくなるよう
に形成される。この吸引能力は、カソード構造体18の
多孔質マトリックスが前記液体電解質に対して示す吸引
能力より小さい(液体電解質に対するマトリックスの接
触角は90°未満である)。スラブ26は、電池が充電
され、アノード室へのナトリウムイオンの移動に起因し
てカソード構造体マトリックス中の物質が減少した時
に、スラブ26中の電解質が毛管作用によりフェルトス
ラブ26からカソード構造体18のマトリックス中に吸
引されて拡散するように、カソード構造体18と向かい
合わせに接触して配置される。
【0038】勿論、スラブ26には最初に十分な量の電
解質を充填する。これは、図1を参照しながら説明した
ように、電池の完全充電状態で、カソードマトリックス
及び環状スペースSが、総ての充電状態で、特に完全充
電状態時に電解質で飽和状に満たされた状態を維持でき
るようにするためである。
【0039】図示したタイプの電池の典型的公称作動温
度は290〜300°Cである。本出願人は、図1のタ
イプの電池を使用すると、高速放電中に過熱が生じ、特
にこれらの電池をバッテリー状に配置した場合には、温
度が400°C以上になることを発見した。このような
加熱が起こると、電池が次の充電サイクル時に完全には
充電されなくなるという機能欠陥が生じ、30%以上の
容量損失になる。この部分充電の次の放電サイクルは大
きな初期内部抵抗で生起するが、これはその後前記充電
サイクルの進行に伴って改善される。この放電サイクル
の完了後は、電池が実質的に正常に機能する。
【0040】本出願人は、次の充電サイクルで同様の機
能欠陥を発生させるべく、放電電池を400°Cで16
時間均熱(soaking)することによって、前述の
ごとき放電自己加熱を人為的に生起させた。この電池
は、欠陥充電サイクルに続く放電サイクルの後で再び正
常に機能した。
【0041】これに対し、図2の電池は、完全放電状態
で400°Cで16時間均熱した後の最初の充電サイク
ル時に、容量低下を伴わずに正常に充電することができ
る。
【0042】図3の構造を適用して、カソード構造体マ
トリックスと接触するフェルトスラブ26の面積を図2
の場合より大きくしても、この点に関する改善は全く見
られなかった。即ち、図3の電池で得られる改善結果は
本質的に図2の電池と同じである。
【0043】本出願人は、放電中の過熱の後で図1の電
池が示す充電容量損失の理由を説明することはできない
が、1つの仮説として、カソード構造体マトリックスの
多孔率が、充電中にマトリックスのNiClカソード
活物質とスペースSによって管状隔離板14から離間さ
れたマトリックス表面との間で生じるでナトリウムイオ
ン拡散のための通路を長く、狭く且つ湾曲させるような
多孔率であり、これに対応して、管20内の中央リザー
バ(図1)とカソード構造体マトリックスの多孔質内部
との間でこれらの湾曲通路に沿って行われる液体電解質
の拡散に問題が生じることはあり得ると思料する。
【0044】図1の電池が示す問題の原因が何であれ、
この問題は本発明によって解決される。これについて本
出願人は、カソード構造体マトリックスが管状隔離板1
4にできるだけ接近して対向するように、スペースSを
製造上の許容範囲内でできるだけ薄く又は狭くしておく
ことが重要であり得ると考える。本出願人は更に、スラ
ブ26によって満たされたカソードリザーバが径方向で
環状スペースSに連通するか、又は少なくとも、径方向
で管状隔離板14の内面に露出することが重要であると
考える。本発明の有用性に貢献し得る他の重要な要因と
して、炭素繊維の湿潤性が比較的小さいためにフェルト
スラブ26の吸引能力がカソード構造体マトリックスよ
り小さいこと、並びにフェルト状の炭素繊維塊の多孔率
が高いことが挙げられる。但し、これは前述のごとく仮
説にすぎない。
【0045】ここで留意すべきこととして、スラブ26
を構成するフェルトの炭素繊維のような電子伝導性の繊
維ではなく、ガラス繊維及びアルミノケイ酸塩繊維例え
ばα−アルミナ繊維のような非電子伝導性繊維のフェル
トを用いても同様の結果が得られた。
【0046】また、図1の電池の構造は、ガラス管20
を除去し且つカソード18のマトリックスの内部空間に
スラブ26について説明したような多孔質繊維塊を充填
することによって、本発明の電池に変換することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の範囲に含まれない電池を比較用に示す
簡単な断面図である。
【図2】本発明の電池の一実施例を簡単に示す断面図で
ある。
【図3】本発明の電池の別の実施例を示す簡単な断面図
である。
【符号の説明】
12 ハウジング 14 隔離板 16 アノード活物質 18 カソード構造体 24 電解質 26 リザーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−86672(JP,A) 特開 昭62−291874(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01M 10/39

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温で再充電可能な蓄電式電気化学電池
    であって、隔離板によってアノード室とカソード室とに
    分離された電池ハウジングを含み、アノード室にはアル
    カリ金属Mからなるアノード活物質が充填されており、
    電池が前記アルカリ金属が溶融状態を示すような作動温
    度を有し、隔離板が前記作動温度での電池の充電/放電
    サイクル中にアノードのアルカリ金属イオンを伝導する
    能力を有し、前記作動温度で固体状態を示すカソード活
    物質を分散状に含む電子伝導性の電解質浸透性多孔質マ
    トリックスからなるカソードがカソード室に充填されて
    おり、電池は、前記カソード活物質が式THal2 [式
    中Halはハロゲン化物を表し、TはFe、Ni、C
    r、Co、Mn、Cu及びこれらの混合物から選択した
    遷移金属を表す]で示されるような充電状態を有し、マ
    トリックスには、電池の作動温度で溶融状態を示しアノ
    ードのアルカリ金属と同じアルカリ金属Mを含み且つカ
    ソード活物質THal2 のハロゲン化物と同じハロゲン
    化物Halを含むアルカリ金属ハロアルミン酸塩溶融塩
    電解質が含浸されており、この溶融塩電解質のAl:M
    の原子比が1:1以下であり、カソードが更に、カソー
    ド環境で電気化学的および化学的に不活性の材料の電解
    質浸透性多孔質リザーバをマトリックスと接触した状態
    で含み、このリザーバが電池作動温度で溶融塩電解質を
    吸引する能力を有し、この能力はマトリックスが前記溶
    融塩電解質を吸引する能力より小さく、電池は、マトリ
    ックスが前記溶融塩電解質で飽和される完全放電状態を
    有し、リザーバには、電池の充電中にマトリックスを溶
    融塩電解質で飽和しておくのに十分な量の溶融塩電解質
    が含浸されている電池。
  2. 【請求項2】 隔離板が管状であり、カソード室がこの
    管の内部で規定されており、この管がハウジングの中に
    配置されており、アノード室がこの管の外側のハウジン
    グの内部によって規定されている請求項1に記載の電
    池。
  3. 【請求項3】 マトリックスが長手方向で管状隔離板の
    ほぼ全長にわたって延びる円筒形外面を有し、リザーバ
    が長手方向でマトリックスの全長にわたって延びている
    請求項1又は2に記載の電池。
  4. 【請求項4】 マトリックスが環状であり、長手方向に
    延びる中央通路を有し、この通路内にリザーバが配置さ
    れている請求項3に記載の電池。
  5. 【請求項5】 マトリックスが径方向及び長手方向に延
    びるスペースによって複数のセグメントに分割された複
    合分割マトリックスであり、前記セグメントが周縁部で
    相互に順次に離間されており、前記径方向及び長手方向
    に延びるスペースにリザーバが配置されている請求項3
    に記載の電池。
  6. 【請求項6】 隔離板がβ−アルミナ、β”−アルミナ
    及びこれらの混合物から選択した固体電解質からなり、
    アノードのアルカリ金属がナトリウムからなり、MAl
    Hal4 がNaAlCl4 である請求項1から5のいず
    れか一項に記載の電池。
  7. 【請求項7】 リザーバが、そのためにカソード室内に
    設けられた少なくとも1つのスペースを占める多孔質粒
    子塊からなる請求項1から6のいずれか一項に記載の電
    池。
  8. 【請求項8】 粒子塊の粒子が電池の作動温度で溶融塩
    電解質に対して90°より大きい接触角を示す表面をも
    つ物質からなり、マトリックスが前記温度で溶融塩電解
    質に対して90°未満の接触角を示す表面をもつ物質か
    らなる請求項7に記載の電池。
  9. 【請求項9】 粒子塊の多孔率が80%より大きい請求
    項7又は8に記載の電池。
  10. 【請求項10】 粒子が炭素粒子、ガラス粒子、アルミ
    ノケイ酸塩粒子及びこれらの混合物から選択したもので
    ある請求項7から9のいずれか一項に記載の電池。
  11. 【請求項11】 粒子が繊維形態を有し、従って粒子塊
    が繊維塊である請求項7から10のいずれか一項に記載
    の電池。
  12. 【請求項12】 マトリックスと隔離板との間の間隙
    が、電池の作動温度で且つ電池のあらゆる充電状態で、
    毛管作用に起因する吸引により該間隙内に捕捉保持され
    た溶融塩電解質で満たされ続けるように、マトリックス
    及び隔離板が十分に接近して向かい合わせに配置されて
    いる請求項1から11のいずれか一項に記載の電池。
  13. 【請求項13】 リザーバがマトリックスと隔離板との
    間の間隙に連通している請求項12に記載の電池。
  14. 【請求項14】 請求項1から13のいずれか一項に記
    載の高温で再充電可能な蓄電式電気化学電池のカソード
    アセンブリであって、このカソードアセンブリがカソー
    ド室を規定しており、アルカリ金属Mのイオンを伝導す
    る隔離板を含み、この隔離板がカソード室の壁を構成し
    ており、このカソードアセンブリのカソード室内には、
    カソード活物質を分散状に含む電子伝導性の電解質浸透
    性多孔質マトリックスからなるカソードが充填されてお
    り、このカソードは、カソード活物質が式THal
    2 [式中、Halはハロゲン化物を表し、TはFe、N
    i、Cr、Co、Mn、Cu及びこれらの混合物から選
    択した遷移金属を表す]で示されるような充電状態を有
    し、マトリックスには、隔離板によってイオン伝導され
    るアルカリ金属と同じアルカリ金属Mを含むアルカリ金
    属ハロアルミン酸塩溶融塩電解質が含浸されており、こ
    の溶融塩電解質がカソード活物質THal2 のハロゲン
    化物と同じハロゲン化物Halを含み、カソードは、カ
    ソード活物質が固体状態を示しアルカリ金属M及び電解
    質MAlHal4 が溶融状態を示し且つ隔離板がアルカ
    リ金属Mのイオンを伝導するような作動温度を有し、電
    解質MAlHal4 のAl:Mの原子比が1:1以下で
    あり、カソードが更に、カソード環境で電気化学的にも
    化学的にも不活性を示す材料の電解質浸透性多孔質リザ
    ーバをマトリックスと接触した状態で含み、このリザー
    バがカソード作動温度で溶融塩電解質を吸引する能力を
    有し、この能力はマトリックスが前記温度で前記電解質
    を吸引する能力より小さく、このカソードアセンブリは
    マトリックスが前記溶融塩電解質で飽和される完全放電
    状態を有し、リザーバがカソードアセンブリの充電時に
    マトリックスを溶融塩電解質で飽和しておくのに十分な
    量を含浸した溶融塩電解質が充填されているカソードア
    センブリ。
  15. 【請求項15】 請求項1から13のいずれか一項に記
    載の高温で再充電可能な蓄電式電気化学電池のカソード
    の前駆体を形成する方法であって、アルカリ金属ハロゲ
    ン化物MHal及び遷移金属T[式中、M、Hal及び
    Tは請求項1に記載の意味を表す]の粒子を成分とする
    粒状混合物を前述のごとき電池のカソード室内に装入
    し、この混合物と一緒に電解質浸透性多孔質リザーバを
    カソード室内に充填し、アルカリ金属としてアルカリ金
    属ハロゲン化物MHalの場合と同じアルカリ金属Mを
    含むアルカリ金属ハロアルミン酸塩溶融塩液体電解質を
    前記粒状混合物及びリザーバの両方に含浸させるステッ
    プを含み、前記溶融塩電解質が前記アルカリ金属ハロゲ
    ン化物MHalの場合と同じハロゲン化物Halを含
    み、前記リザーバの材料がカソード環境で電気化学的に
    も化学的にも不活性であり、このリザーバが電池の作動
    温度で溶融塩電解質を吸引する能力を有し、この能力は
    前記粒状混合物が前記温度で前記電解質を吸引する能力
    より小さく、カソード前駆体が電気化学電池内で完全に
    充電されて粒状混合物がTHal2 カソード活物質を分
    散状に含む電解質浸透性多孔質マトリックスを有するカ
    ソードに変換した後でマトリックスが前記電解質で飽和
    されるように、前記粒状混合物及びリザーバに十分な量
    の溶融塩液体電解質を含浸させるカソード前駆体形成方
    法。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の方法で形成した高
    温で再充電可能な蓄電式電気化学電池のカソードの前駆
    体。
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