JP2915693B2 - 数値制御データ作成装置 - Google Patents

数値制御データ作成装置

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JP2915693B2 JP12678792A JP12678792A JP2915693B2 JP 2915693 B2 JP2915693 B2 JP 2915693B2 JP 12678792 A JP12678792 A JP 12678792A JP 12678792 A JP12678792 A JP 12678792A JP 2915693 B2 JP2915693 B2 JP 2915693B2
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幸夫 早川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、数値制御(NC)工作
機械を制御するためのNCデータを作成するNCデータ
作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のNCデータ作成装置で作成された
NCデータにより制御されるNC工作機械の加工には、
工具の往復動作によるものと、工具の一方向の繰返し動
作によるものとがある。前者の場合は図5に示すように
スキャン方向動作とピック方向動作があり、スキャン方
向動作で加工物の形状表面の加工を行ない、ピック方向
動作で次のスキャン方向動作の位置決めを行なう。後者
の場合は図6に示すようにスキャン方向加工動作とスキ
ャン方向逃げ動作があり、スキャン方向加工動作で加工
物の形状表面の加工を行ない、スキャン方向逃げ動作で
次のスキャン方向加工動作の位置決めを行なう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図7(a)は工具の往
復動作による加工を示す図5の矢視a方向から見たスキ
ャン方向動作中の断面図であり、図7(b)は図5の矢
視b方向から見たピック方向動作中の断面図である。図
7(a)から明らかなように、スキャン方向動作中の切
削量(斜線部)は工具径の数分の一であるが、図7
(b)から明らかなように、ピック方向動作中の切削量
(斜線部)は工具径の約半分に達している。従って、ス
キャン方向動作からピック方向動作に変わるときに切削
量が大きく変動するので、切削負荷も大きく変動し、工
具破損を引起こすおそれがあった。また、工具の一方向
の繰返し動作による加工の場合、スキャン方向逃げ動作
中は工具の刃底で寄付きながら加工物を切削することに
なるが、ボールエンドミル等のように刃底での切削に不
向きな工具で上記切削を行なうと工具破損を引起こすお
それがあった。本発明は上述した事情から成されたもの
であり、本発明の目的は、工具破損を防止することがで
きるNCデータを作成するNCデータ作成装置を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、NC工作機械
を制御するためのNCデータを作成するNCデータ作成
装置に関するものであり、本発明の上記目的は、入力さ
れる工具の往復動作又は一方向の繰返し動作にて加工物
の形状表面を加工するデータに基づいて、その加工範囲
の最外周を加工するデータを作成する作成手段を具備す
ることによって達成される。
【0005】
【作用】本発明にあっては、加工範囲の最外周を加工す
るデータを作成するようにしているので、加工負荷変動
の大きい箇所や工具の刃底で寄付き加工を行なう箇所を
予め削除しておくことができる。
【0006】
【実施例】図1は本発明のNCデータ作成装置の一例を
示すブロック図であり、往復加工データDR又は一方向
加工データDOが往復/一方向加工データ入力手段10
を介して最外周加工データ作成手段11に送出される。
送出されて来た往復加工データDR又は一方向加工デー
タDOに基づいて加工物の最外周加工データDCが作成
されてNCプログラム変換手段12に送出される。そし
て、送出されて来た最外周加工データDCがNCプログ
ラムに変換されて最外周加工NCデータNDCとして出
力される。
【0007】このような構成において、その動作例を図
3のフローチャートで説明する。最外周加工データ作成
手段11は、往復加工データの1回の往動作又は復動作
をスキャンデータとした場合のスキャンデータ番号NL
を初期化して“1”加算する(ステップS1、S2)。
そして、往復加工データのNL番目が最終のスキャンデ
ータか否か判断し(ステップS3)、往復加工データの
NL番目が最終のスキャンデータでない場合は最初のス
キャンデータか否か判断する(ステップS4)。往復加
工データのNL番目が最初のスキャンデータである場合
はそのスキャンデータを図4(a)に示すようにデータ
L1として記憶し(ステップS5)、データL1の開始
点及び終了点をデータL2及びL3として記憶し(ステ
ップS6)、ステップS2に戻る。
【0008】一方、判断ステップS4において、往復加
工データのNL番目が最初のスキャンデータでない場合
はNL番目が奇数か偶数かを判断する(ステップS
7)。NL番目が偶数の場合は図4(b)に示すように
NL番目のスキャンデータの終了点をデータL4として
データL2の前へ追加し、データL4とデータL2とを
連結し(ステップS8)、NL番目のスキャンデータの
開始点をデータL5としてデータL3の後へ追加し、デ
ータL5とデータL3とを連結してデータL6とし(ス
テップS9)、ステップS2に戻る。一方、NL番目が
奇数の場合は図4(c)に示すようにNL番目のスキャ
ンデータの開始点をデータL7としてデータL4の前へ
追加し、データL7とデータL4とを連結し(ステップ
S10)、NL番目のスキャンデータの終了点をデータ
L8としてデータL5の後へ追加し、データL8とデー
タL5とを連結してデータL9とし(ステップS1
1)、ステップS2に戻る。
【0009】以上のステップS2〜S11の動作を往復
加工データのNL番目が最終のスキャンデータとなるま
で繰返し、往復加工データのNL番目が最終のスキャン
データになったら(ステップS3)、NL番目が奇数か
偶数かを判断する(ステップS12)。NL番目が奇数
の場合は図4(d)に示すようにNL番目のスキャンデ
ータの並び順を逆にし(ステップS13)、逆にしたス
キャンデータをデータL10としてNL−1番目のスキ
ャンデータの開始点であるデータL12の後へ追加し、
データL12とデータL10の開始点であるデータL1
1とを連結してデータL13とする。一方、NL番目が
偶数の場合は図4(e)に示すようにNL番目のスキャ
ンデータをそのままの並び順でそのスキャンデータをデ
ータL14としてNL−1番目のスキャンデータの終了
点であるデータL16の後へ追加し、データL16とデ
ータL14の開始点であるデータL15とを連結してデ
ータL17とする(ステップS14)。
【0010】そして、NL−1番目のスキャンデータの
終了点であるデータL18とデータL13の終了点であ
るデータL19とを連結し、又はNL−1番目のスキャ
ンデータの開始点であるデータL20とデータL17の
終了点であるデータL21とを連結し、図4(f)に示
すような最外周加工データとして(ステップS15)、
全ての処理を終了する。なお、工具の一方向の繰返し動
作による場合の最外周加工データも同様に得られる。こ
のようにして得られた最外周加工データによれば図2に
示すように加工物の最外周部分を最初に切削することが
できるので、スキャン方向動作からピック方向動作に変
わるときの切削量の変動を無くし、またスキャン方向逃
げ動作中の工具の刃底で寄付きながらの切削を無くすこ
とができる。
【0011】
【発明の効果】以上のように本発明のNCデータ作成装
置によれば、作成したNCデータによる加工中の工具の
破損を防止することができるので、生産効率を高めるこ
とができ、安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のNCデータ作成装置の一例を示すブロ
ック図である。
【図2】本発明装置により作成したNCデータによる加
工例を示す斜視図である。
【図3】本発明装置の動作例を示すフローチャートであ
る。
【図4】本発明装置により最外周加工データを作成する
場合の具体例を示す図である。
【図5】従来のNCデータによる第1の加工例を示す斜
視図である。
【図6】従来のNCデータによる第2の加工例を示す斜
視図である。
【図7】従来のNCデータによる加工の際の問題点を示
す図である。
【符号の説明】
10 往復/一方向加工データ入力手段 11 最外周加工データ作成手段 12 NCプログラム変換手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05B 19/4093 G05B 19/19

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 数値制御工作機械を制御するための数値
    制御データを作成する数値制御データ作成装置におい
    て、入力される工具の往復動作又は一方向の繰返し動作
    にて加工物の形状表面を加工するデータに基づいて、そ
    の加工範囲の最外周を加工するデータを作成する作成手
    段を備えたことを特徴とする数値制御データ作成装置。
JP12678792A 1992-04-20 1992-04-20 数値制御データ作成装置 Expired - Fee Related JP2915693B2 (ja)

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JPH05297924A JPH05297924A (ja) 1993-11-12
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