JP2915218B2 - カセットテープ搬送装置 - Google Patents

カセットテープ搬送装置

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JP2915218B2
JP2915218B2 JP4228775A JP22877592A JP2915218B2 JP 2915218 B2 JP2915218 B2 JP 2915218B2 JP 4228775 A JP4228775 A JP 4228775A JP 22877592 A JP22877592 A JP 22877592A JP 2915218 B2 JP2915218 B2 JP 2915218B2
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義男 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープを収納した
カセットを記録再生位置に搬送するテープレコーダ等の
カセットテープ搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のカセットテープ搬送装置には、例
えば図29に示すように、挿入されたカセット300を
水平方向に移動可能なように中空部を備えたシャーシ5
1が設けられ、そのシャーシ51に上記カセット300
を厚さ方向に挟んで搬送する駆動ローラ52および補助
ローラ53が回動自在に取り付けられている。
【0003】上記シャーシ51は、キャビネット54の
前面に穿設されたカセット300を出し入れする開口部
54aに面するように取り付けられ、上記駆動ローラ5
2を駆動するためのモータ55、およびその駆動力を減
速して駆動ローラ52に伝達するためのプーリ56およ
び各ギヤ57・58が設けられている。
【0004】このような構成では、カセット300が上
記開口部54aから挿入されて、シャーシ51内を通っ
て上記カセット300を記録再生するメカニズム59の
引込み可能位置まで搬送し、また、そのメカニズム59
から搬出されたカセット300を開口部54aの取り出
し可能位置まで搬送するようになっている。
【0005】上記のカセット300は、上記の各ローラ
52・53の搬送にて、メカニズム59方向に送り込ま
れ、途中よりメカニズム59の引込み動作により、所定
位置のカセット300’に示す位置まで水平移動させら
れ、続いて、メカニズム59のローディング動作によ
り、垂直方向に移動して各リール台59a・59aに装
着され録音・再生可能位置であるカセット300”に示
す位置に装着される。
【0006】一方、上記のようにカセット300がメカ
ニズム59方向へ搬入された後、防塵等のため、その開
口部54aを開閉するカセット蓋60がキャビネット5
4に回動可能に取り付けられている。
【0007】上記の駆動ローラ52およびカセット蓋6
0の駆動は、それらの動作タイミングが異なるため、従
来、前記の駆動ローラ52をモータ5により、一方、
カセット蓋60を開閉する駆動力を、図示しない別モー
タにより行われており、上記の各モータの駆動タイミン
グ等の制御は、マイコン等により制御されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成では、駆動ローラ52を回転させるための、すなわ
ちカセットを搬送するためのモータ55と、カセット蓋
60を回動させるためのモータとが別々に必要であり、
2つのモータを使用するため、コストアップや大型化を
招来するという問題を生じている。また、上記の各モー
タをマイコン等によりそれぞれ制御するためにマイコン
に負担がかかっているという問題も生じている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
カセットテープ搬送装置は、以上の課題を解決するため
に、キャビネットにカセットを出し入れできる開口部が
設けられ、上記開口部を開閉するカセット蓋が上記キャ
ビネットに設けられ、上記開口部から挿入されるカセッ
トを、上記開口部からの取り出し可能位置と、上記カセ
ットを記録再生するための所定位置との間を往復移動さ
せる移動手段が上記キャビネット内に設けられ、上記移
動手段およびカセット蓋を駆動する駆動手段が設けら
れ、上記駆動手段からの駆動力を上記カセット蓋のギヤ
部に伝達する支点ギヤが設けられているカセットテープ
搬送装置において、上記カセット蓋を開方向に付勢する
付勢手段が設けられ、上記支点ギヤと歯合している駆動
ギヤが、前記支点ギヤの回転軸を中心として移動して上
記ギヤ部との歯合を断接可能に設けられていることを特
徴としている。
【0010】本発明の請求項2記載のカセットテープ搬
送装置は、以上の課題を解決するために、請求項1記載
のカセットテープ搬送装置において、挿入されたカセッ
トと当接して上記駆動ギヤの、上記ギヤ部と歯合する方
向への移動を抑止する抑止手段が設けられていることを
特徴としている。
【0011】本発明の請求項3記載のカセットテープ搬
送装置は、以上の課題を解決するために、請求項2記載
のカセットテープ搬送装置において、上記抑止手段が、
前記開口部に近接したキャビネット内に設けられている
ことを特徴としている。
【0012】本発明の請求項4記載のカセットテープ搬
送装置は、以上の課題を解決するために、請求項1記載
のカセットテープ搬送装置において、上記駆動ギヤは、
上記カセット蓋が閉成状態のとき、上記駆動ギヤとギヤ
部とが歯合し、かつ、上記支点ギヤの回動中心と、上記
駆動ギヤの回動中心と、ギヤ部の回動中心とを略一直線
上となるように設定されていることを特徴としている。
【0013】本発明の請求項5記載のカセットテープ搬
送装置は、以上の課題を解決するために、請求項1記載
の構成を有し、かつ、収納した上記カセットを外部から
目視して識別できるように孔部を備える専用ケースが設
けられているカセットテープ搬送装置であって、上記カ
セットの開口部からの挿入時に上記専用ケースの出し入
れ用の開口辺部と当接する凹部形状のケースガイド部
が、上記カセット蓋に対して上記専用ケースに収納され
たカセットの厚さ方向下端面と前記開口部の下辺とを略
面一となるように形成されていることを特徴としてい
る。
【0014】本発明の請求項6記載のカセットテープ搬
送装置は、以上の課題を解決するために、請求項1記載
のカセットテープ搬送装置において、移動するカセット
と当接して上記カセットを案内するガイド面が上記キャ
ビネットに形成され、カセット蓋の開成時に上記ガイド
面と略面一となるガイド部が上記カセット蓋に設けられ
ていることを特徴としている。
【0015】本発明の請求項7記載のカセットテープ搬
送装置は、以上の課題を解決するために、キャビネット
にカセットを出し入れできる開口部が設けられ、上記開
口部を開閉するカセット蓋が回動自在に上記キャビネッ
トに設けられ、上記開口部から挿入されるカセットを、
上記開口部からの取り出し可能位置と、上記カセットを
記録再生するための所定位置との間を往復移動させる移
動手段が上記キャビネット内に設けられ、上記移動手段
およびカセット蓋を駆動する駆動手段が設けられ、上記
カセット蓋を開閉するために上記駆動手段からの駆動力
を上記カセット蓋に伝達する出力ギヤが設けられている
カセットテープ搬送装置において、上記出力ギヤと一体
的に回動する回動体が設けられ、その回動体の回動が伝
達されて回動する回動部材が設けられ、上記カセット蓋
と一体的に回動するギヤ部が、上記回動部材の回動端部
に回動自在に取り付けられていることを特徴としてい
る。
【0016】
【作用】上記の請求項1記載の構成によれば、カセット
蓋を閉じる際、カセット蓋のギヤ部と駆動ギヤを歯合さ
せ、駆動手段からの駆動力が駆動ギヤを介して伝達され
ると、上記カセット蓋を開方向に付勢する付勢手段によ
り上記駆動ギヤの前記支点ギヤの回転軸を中心とした移
動を抑止できるから、上記付勢手段に抗して上記カセッ
ト蓋を閉じることができる。
【0017】また、上記カセット蓋が開状態となった
時、駆動ギヤとギヤ部との歯合を解除することができ
て、駆動ギヤに駆動力が伝達されても、上記カセット蓋
への駆動力の伝達を遮断でき、前記移動手段によるカセ
ットの移動への支障の発生を回避できる。
【0018】その上、上記構成は、上記カセット蓋が開
状態のとき、上記駆動ギヤとギヤ部との歯合を解除して
おき、開口部から挿入されたカセットを移動手段により
移動させると共に上記駆動ギヤを移動させて、上記カセ
ットが所定距離移動した後に上記駆動ギヤとギヤ部とを
歯合させて上記カセット蓋を閉状態とすることができ
る。また、上記カセット蓋が閉状態のとき、上記ギヤ部
と駆動ギヤとの歯合を維持すると、上記付勢手段に抗し
て上記カセット蓋を閉状態に維持できる。
【0019】このようにして上記構成は、そのカセット
のキャビネット内での移動と開口部を開閉するカセット
蓋の開閉動作のタイミングを調整できて、開口部から挿
入されたカセットを記録再生するための所定位置への移
動の際に、カセットが移動手段により所定距離移動した
後に開状態のカセット蓋を閉じることができる一方、上
記の所定位置から上記開口部からの取り出し可能位置へ
のカセットの移動の際にも、その移動開始と共に閉状態
のカセット蓋の開動作を開始できて、カセットが取り出
し可能位置に達するまでにはカセット蓋を開状態とする
ことができる。
【0020】また、上記の請求項2記載の構成によれ
ば、さらに、開口部から挿入されたカセットと抑止手段
とが当接している間は、駆動ギヤとギヤ部との歯合解除
の状態が維持され、駆動力のカセット蓋への伝達が遮断
されるので、カセット蓋の開状態から閉状態への動作
を、抑止手段によりカセットのキャビネット内での有無
によって機械的に制御できる。
【0021】したがって、例えば、カセットの一部が開
口部からまだ突出した状態でカセット蓋を閉じる動作を
開始するといった誤動作を回避できることから、カセッ
ト蓋の開閉動作を確実化することができる。
【0022】また、上記の請求項3記載の構成によれ
ば、さらに、抑止手段をキャビネット内の開口部に近接
して設けることにより、カセットが取り出し可能位置か
らキャビネット内に完全に収納され、所定位置に移動す
ると、上記カセットと抑止手段との当接が解除されて駆
動ギヤとギヤ部とが歯合し、駆動力がギヤ部に伝達され
てカセット蓋を閉じる動作を開始できる。
【0023】すなわち、カセットがキャビネット内に完
全に収納された後直ちに、カセット蓋の閉じる動作を開
始できて、カセット蓋の閉じる動作へのカセットによる
障害を回避できると共に、移動手段によるカセットの移
動とカセット蓋の開閉動作とを駆動手段により駆動して
いるため、カセットの移動完了時にカセット蓋の閉状態
への動作完了をより確実化することができる。
【0024】また、上記の請求項4記載の構成によれ
ば、さらに、ギヤ部と支点ギヤとの回転軸間隔が、ギヤ
部のピッチ円半径と駆動ギヤのピッチ円直径と支点ギヤ
のピッチ円半径との和とほぼ等しくなるように設定され
ている。
【0025】ところで、上記回転軸間隔が上記の和より
小さい場合においても駆動力の伝達は可能であるが、そ
のように小さい場合では、駆動ギヤとギヤ部とが歯合し
て駆動力を伝達する際にそれらの相互間に押力が生じ、
そのような押力が駆動力の円滑な伝達の障害となってい
た。
【0026】しかしながら、上記構成は、上記のように
回転軸間隔が小さな場合と比べて、上記のような押力の
発生を回避できて、駆動力の伝達を円滑にでき、カセッ
ト蓋の開閉動作を円滑化することができる。
【0027】上記の請求項5記載の構成によれば、さら
に、収納した上記カセットを外部から目視して識別でき
るように孔部を備える専用ケースを設け、上記専用ケー
スに対するケースガイド部をカセット蓋に設けたから、
専用ケースを上記ケースガイド部に当接して、孔部から
指でカセットを押し出して開口部からキャビネット内へ
挿入でき、逆に、上記開口部から取り出し可能位置に搬
出されるカセットを専用ケース内に収納できる。
【0028】したがって、上記専用ケースをガイドとし
て、カセットを傾けて挿入したり、逆方向に挿入したり
する誤挿入を防止でき、その上、専用ケースに収納され
たカセットを一度取り出してから挿入する必要がなく、
また、開口部から取り出し可能位置に搬出されたカセッ
トを専用ケース内に収納することができるから、カセッ
トの挿入やカセットの専用ケース内への収納を迅速化す
ることができる。
【0029】上記の請求項6記載の構成によれば、さら
に、カセットの開成時にガイド面と略面一となるガイド
部を設けたから、カセット蓋の開成時にガイド面を延設
したこととなって、カセットの挿入を安定化できて、カ
セットの挿入における操作性の向上を図ることができ
る。
【0030】上記の請求項7記載の構成によれば、さら
に、カセット蓋を回動して開閉するように設け、上記出
力ギヤと一体的に回動する回動体が設けられ、その回動
体により回動する回動部材が設けられ、上記カセット蓋
と一体的に回動するギヤ部が、上記回動部材の回動端部
に回動自在に取り付けられている。
【0031】このことから、上記カセットの開成動作に
おけるカセット蓋の回動端とキャビネットの開口部との
距離を維持できるように、上記カセット蓋の開閉動作に
伴って回動移動する上記回動端部の移動を設定できる。
【0032】したがって、上記構成は、カセット蓋の回
動によるカセット蓋と開口部との当接を防止できるの
で、上記の当接を回避するため、キャビネットに設ける
凹部を省くことができて、キャビネットの簡素化および
省スペース化を図ることができる。
【0033】
〔実施例1〕
カセットテープ搬送装置では、図2および図3に示すよ
うに、キャビネット1の前面側に、アナログ用の磁気テ
ープが収納されたCカセット100、またはデジタル用
の磁気テープが収納されたDカセットを挿入するための
開口部1aが設けられている。なお、本実施例1では、
Cカセット100およびDカセットの双方の示す場合は
単にカセットといい、また、文中では双方のカセットを
示す際にも、図中では便宜上、一方の、例えばCカセッ
ト100のみを示すことがある。
【0034】上記開口部1aから挿入されたカセット
を、後述するカセットを記録再生する機構であるメカニ
ズム4に受渡しする搬送機構を備えるシャーシ3が、上
記開口部1aに面するようにキャビネット1に取り付け
られている。
【0035】上記メカニズム4は、カセットを記録再生
するため、カセットに収納された磁気テープを回転駆動
する供給・巻取り用のリール台4a・4aを備え、か
つ、Dカセットを記録・再生するための回転ヘッドドラ
ム4bと、図示しないが、Cカセット100を記録・再
生するための磁気ヘッドとを有している。
【0036】その上、上記メカニズム4には、図示しな
いが、上記の各リール台4a・4aに対してカセットを
着脱できるように、上記カセットを各リール台4a・4
aの回転軸方向に、つまり垂直方向に移動させる着脱手
段が設けられている。
【0037】また、上記シャーシ3には、上記メカニズ
ム4を埃や電磁波などから保護するためのカセット蓋2
が、上記開口部1aを開閉するように回動可能に取り付
けられていて、そのカセット蓋2は、開く方向に、図示
しないトンボバネ等の付勢手段によって付勢されてい
る。
【0038】上記のシャーシ3における一方の側部中央
部にカセットのメカニズム4への搬送を駆動すると共
に、上記カセット蓋2の開閉を駆動するモータ(駆動手
段)5が取り付けられている。上記のモータ5の駆動力
が伝達ベルト22を介して伝達される減速プーリ6が、
モータ5に対してカセット蓋2側のシャーシ3に回動自
在に取り付けられている。
【0039】上記減速プーリ6には、図4に示すよう
に、その減速プーリ6の径より小さなピッチ円を有し、
かつ、一体的に回動する小歯車6bが設けられており、
さらに、その小歯車6bと歯合する減速ギヤA7が、上
記減速プーリ6に対して上部側のシャーシ3に回動自在
に取り付けられている。よって、上記小歯車6bによっ
て減速された駆動力を、小歯車6bの歯部6cを介して
減速ギヤA7の歯部7cに伝達することにより、減速ギ
ヤA7は支点7aを中心として回転する。
【0040】さらに、減速ギヤA7への駆動力は、小歯
車7bの歯部7dを介してローラ伝達ギヤ13に伝達さ
れると共に、図5に示すように、上記支点7aに連結さ
れて減速ギヤA7と一体的に回動する伝達シャフト8に
よって、上記シャーシ3を挟んで減速ギヤA7と対向す
る位置に設けられた減速ギヤB9に伝達される。
【0041】一方、上記のローラ伝達ギヤ13は、シャ
ーシ3内に挿入されたカセットを移動させる駆動ローラ
(移動手段)14のシャフト部14aの一端部に同軸で
取り付けられており、駆動ローラ14を回転駆動できる
ようになっている。また、上記のシャフト部14aは、
断面略コの字板状のローラ支持アングル16に取り付け
られ、かつ、そのローラ支持アングル16は、図3にも
示すように、伝達シャフト8に回動自在に取り付けられ
ている。
【0042】したがって、上記駆動ローラ14は、減速
ギヤA7の歯部7dとローラ伝達ギヤ13の歯部13b
との歯合により伝達された駆動力によって回転するロー
ラ伝達ギヤ13により回転可能となると共に、減速ギヤ
A7の支点7a、つまり伝達シャフト8の回転軸を中心
としてローラ支持アングル16によって回動しても、減
速ギヤA7の歯部7dとローラ伝達ギヤ13の歯部13
bとの歯合が維持されて、モータ5からの駆動力が伝達
されるようになっている。
【0043】一方、上記伝達シャフト8によって伝達さ
れた駆動力は、図1に示すように、減速ギヤB9の歯部
9bとシャーシ3に回動自在に取り付けられた伝達ギヤ
10の歯部10bとの歯合により、伝達ギヤ10に伝達
され、さらに上記伝達ギヤ10と歯合するようにシャー
シ3に軸着されている支点ギヤ11に伝達される。
【0044】また、カセット蓋2を駆動する駆動ギヤ1
2は、上記支点ギヤ11の回転軸11aを中心として回
動自在に取り付けられた略長方形板状のカセットギヤレ
バー17に、前記支点ギヤ11との歯合を維持して回動
自在に取り付けられている。
【0045】その上、図示しないが、支点ギヤ11はカ
セットギヤレバー17にスリップ用フェルトを介して連
結されている。これにより、上記駆動ギヤ12が無負荷
の場合、カセットギヤレバー17と支点ギヤ11とは一
体的に回動するが、上記駆動ギヤ12に所定値以上の負
荷がかかると、駆動ギヤ12の支点ギヤ11の回転軸1
1aを中心とした回動が抑止され、上記スリップ用フェ
ルトによりカセットギヤレバー17の回動が抑止される
一方、駆動力が伝達された支点ギヤ11が摺動して回転
するようになっている。
【0046】前記のカセット蓋2は、支点軸2bによっ
てシャーシ3に回動可能に取り付けられており、また、
その支点軸2bを中心として上記カセット蓋2と一体的
に回動する略1/4円の扇形状のギヤ部2aを有するか
ら、前記伝達ギヤ10に伝達された駆動力が、歯部10
cと支点ギヤ11の歯部11bと歯合、歯部11cと駆
動ギヤ12の歯部12bとの歯合、および駆動ギヤ12
の歯部12cと前記ギヤ部2aの歯部2cとの歯合によ
り順次伝達されることにより、上記カセット蓋2は開口
部1aを開閉するように回動することが可能となってい
る。
【0047】また、上記カセット蓋2は、図示しないバ
ネ等の付勢力により開成方向に付勢されており、カセッ
ト蓋2の閉じた状態である閉成状態では、上記ギヤ部2
aと駆動ギヤ12とが歯合した状態となっていて、さら
に、前記伝達ギヤ10がモータ5からの減速機構に連結
されているために、上記の付勢力に抗して上記ギヤ部2
aの回転を係止できるようになっている。
【0048】一方、前記シャーシ3の内部には、図5お
よび図6に示すように、前記駆動ローラ14に対して平
行に対向するように配置され、かつ、挿入されたカセッ
トを挟んで搬送するための補助ローラ15が回動自在に
取り付けられており、その補助ローラ15は、カセット
がシャーシ3に挿入された時、カセットを搬送するため
に回転する駆動ローラ14により、カセットを介して従
動するようになっている。
【0049】また、挿入されたカセットと当接して変位
する動作レバーA18および動作レバーB19が、上記
補助ローラ15を挟むようにしてカセットの搬入方向に
並んで設けられている一方、挿入されたカセットと当接
して変位する上記各動作レバーA18および動作レバー
B19の変位を検出して、カセットのシャーシ3内での
位置等を検出するために、ローラスタート用のスイッチ
A20が上記動作レバーA18の下方に、また、ローラ
ストップ用のスイッチB21が上記動作レバーB19の
下方に設けられている。
【0050】その上、前記のカセットギヤレバー17の
回動端から、シャーシ3内に延びる突出部(抑止手段)
17aが設けられていて、後述するように、その突出部
17aがカセットの厚さ方向端面と当接して上記カセッ
トギヤレバー17の回転を抑止するようになっている。
よって、シャーシ3のカセットギヤレバー17に面した
側面には、上記突出部17aが貫入される図示しない湾
曲長穴形状のガイド孔が穿設されている。
【0051】さらに、前記のメカニズム4では、図7に
示すように、キャビネット1の開口部1aより挿入され
たCカセット100が、前記駆動ローラ14により矢印
A方向に搬送されて駆動ローラ14との当接が解除さ
れ、後述するようにカセットを記録再生位置に装着する
ための所定位置、つまり図中一点鎖線で示すCカセット
100’の位置にて、上記メカニズム4における前記着
脱手段によるカセットの引込み動作が開始される。
【0052】続いて、メカニズム4によりCカセット1
00’は、矢印A方向にさらに搬送され、各リール台4
aの上方となるCカセット100”に示す位置まで水平
移動した後、垂直下方向であるF方向に移動して、録音
・再生可能位置であるCカセット100"'に示す位置に
引き込まれて、上記メカニズム4へのCカセット100
の記録再生位置への装着動作が完了するようになってい
る。なお、上記のCカセット100に代えてDカセット
を用いても同様である。
【0053】次に、上記実施例1の構成による動作につ
いて説明すると、まず、カセット蓋2が CLOSEした状態
より、図示しないOPENスイッチを押すことにより、CLOS
E 状態のカセット蓋2がOPENするに至るまでを、図8に
示すフローチャートに示す。
【0054】その動作説明を、図8を参照しながら説明
すると、図4に示すように、図示しないOPENスイッチを
押すことにより、モータ5が、背面側から見て反時計方
向であるG’方向に回転し、前述した駆動伝達機構によ
り、減速ギヤA7はi’方向に回転し、図5に示す伝達
シャフト8を介して、図1に示すように、減速ギヤB9
がK’方向に回転し、駆動ギヤ12がN’方向に回転す
る。このことにより、カセット蓋2のギヤ部2aをP’
方向に回転されるため、カセット蓋2を開くことができ
る。なお、以下の動作説明においては、途中のギヤの回
転方向を省略する。
【0055】このとき、図9に示すように、カセット蓋
2が開く途中では、駆動ギヤ12は、支点ギヤ11の
M’方向への回転によって、カセットギヤレバー17と
共にQ’方向に回転する遊星ギヤとなっているが、カセ
ット蓋2のギヤ部2aと歯合すると、カセットギヤレバ
ー17のQ’方向への回転が抑止されて上記ギヤ部2a
との歯合が維持されて、前記モータ5からの駆動力を上
記ギヤ部2aに伝達でき、カセット蓋2を開くことが可
能となっている。
【0056】続いて、モータ5からの駆動力が伝達され
てカセット蓋2が所定位置まで開くと、図10に示すよ
うに、駆動ギヤ12が上記ギヤ部2aの欠歯部に面する
から、駆動ギヤ12は支点ギヤ11により遊星ギヤとし
てカセットギヤレバー17と共にQ’方向に回転する。
また、カセット蓋2が所定位置まで開いたことを検出す
る図示しないスイッチがONとなることにより、モータ
5がその回転を停止するように制御される。このように
して上記構成は、カセット蓋2が開状態となってカセッ
トの開口部1aからの挿入可能な状態となる。
【0057】次に、上述したようにカセット蓋2がOPEN
した状態より、図11および図12に示すように、カセ
ット100をキャビネット1の開口部1aよりシャーシ
3内に挿入して、そのカセット100が駆動ローラ14
によってメカニズム4方向に搬送されると共に、カセッ
ト蓋2が CLOSE状態に至る時の各ギヤ12…の動作を、
図13に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0058】まず、Cカセット100を開口部1aから
シャーシ3内に挿入すると、そのCカセット100の厚
さ方向端面と、前記の動作レバーA18とが当接して、
その動作レバーA18が、図中矢印F方向に押し下げら
れて変位し、その変位を検出したスイッチA20によ
り、図4に示すモータ5が、背面側から見て時計方向で
あるG方向に回転し、駆動ローラ14が反時計方向であ
るV方向に回転するため、挿入されたCカセット100
をシャーシ3の奥部であるメカニズム4方向に搬送する
ようになっている。
【0059】このとき、駆動ギヤ12は、反時計方向で
あるN方向に回転し、かつ、その駆動ギヤ12を回転さ
せる支点ギヤ11の時計方向であるM方向への回転によ
り、カセットギヤレバー17と共に支点ギヤ11の回転
軸11aを中心として時計方向であるQ方向に回転す
る。
【0060】そして、このようにカセットギヤレバー1
7が回転すると、カセットギヤレバー17の突出部17
aも共に回転移動して、図12において突出部17a’
と示すように、Cカセット100の厚さ方向端面と当接
した位置でカセットギヤレバー17のQ方向の回転が抑
止される。
【0061】これにより、駆動ギヤ12の回転も、図1
2において駆動ギヤ12’に示す位置までしか回転でき
ず、駆動ギヤ12はカセット蓋2のギヤ部2aと歯合で
きない状態となる。このため、カセット蓋2へのモータ
5からの駆動力の伝達が遮断された状態で、Cカセット
100を駆動ローラ14によりメカニズム4方向である
図中矢印A方向に搬送できるようになっている。
【0062】なお、上記の駆動ローラ14は、それを支
持するローラ支持アングル16が、図示しないバネによ
り挿入されたCカセット100を押圧する方向、つまり
ローラ駆動ギヤ13の回転軸13aを中心として反時計
方向に回転するように付勢されている。
【0063】よって、Cカセット100が挿入される
と、そのCカセット100を矢印A方向に搬送するよう
にV方向に回転しているため、Cカセット100の厚さ
方向端面に乗り上がるようになり、図11に示すよう
に、駆動ローラ14は、時計方向である図中R方向に回
転して駆動ローラ14’の位置まで回転し、ローラ支持
アングル16への付勢力により、挿入されたCカセット
100を前記の補助ローラ15との間で挟んで、そのC
カセット100をA方向に確実に搬送できるようになっ
ている。
【0064】さらに、駆動ローラ14が駆動されると、
Cカセット100がA方向に搬送されながら、カセット
蓋2の駆動が遮断された状態を維持しているが、カセッ
トギヤレバー17の突出部17aがCカセット100と
の当接が解除される位置までCカセット100がA方向
に搬送されると、カセットギヤレバー17および駆動ギ
ヤ12が、その駆動ギヤ12がカセット蓋2のギヤ部2
aと歯合する方向であるQ方向に回転して、図中カセッ
トギヤレバー17’および駆動ギヤ12’で示す位置ま
で移動する。
【0065】これにより、駆動ギヤ12’と上記ギヤ部
2aとが歯合することにより、そのギヤ部2aに駆動力
が伝達され、カセット蓋2は閉じる方向である CLOSE方
向に回転し始めて CLOSE完了状態であるカセット蓋2’
となる。
【0066】なお、図13に*1として示す判定では、
カセットが前記突出部17aと当接している場合をカセ
ット有りと判定し、カセットがシャーシ3内に完全に搬
入されるか、一方、カセットがシャーシ3から完全に取
り出されて上記の当接が解除された場合をカセット無し
と判定している。
【0067】まず、開口部1aから挿入されたカセット
をメカニズム4方向に搬送するようにモータ5が駆動さ
れると、駆動ローラ14によりカセットがA方向に搬送
されると共に、カセットギヤレバー17が駆動ギヤ12
とギヤ部2aとが歯合するQ方向に回転する。
【0068】しかしながら、カセットギヤレバー17の
開口部1a側に設けられた突出部17aが、上記のカセ
ットの厚さ方向端面と当接すると、その当接によりカセ
ットギヤレバー17の回転が抑止されて、駆動ギヤ12
とギヤ部2aとの歯合が回避され、さらに、カセットが
A方向に搬送されて、カセット蓋2の開閉動作に支障を
及ぼさなくなると、上記の当接が解除されて、駆動ギヤ
12がギヤ部2aと歯合し、カセット蓋2が CLOSE方向
に回転するようになっている。
【0069】なお、上記のように突出部17aを設けな
くとも、カセットギヤレバー17がQ方向に回転して、
駆動ギヤ12とギヤ部2aとが歯合していない間は、駆
動力がカセット蓋2に伝達されずカセット蓋2の閉動作
も開始しないから、挿入されたカセットの駆動ローラ1
4による搬入動作に対して、カセット蓋2の閉じる動作
の開始時間を遅らすことができる。よって、前記突出部
17aを設けた場合と同様の作用・効果を発揮すること
が可能である。
【0070】一方、A方向に搬送されたCカセット10
0は、図7に示すように、Cカセット100’に示す位
置に達すると、メカニズム4の引込み動作が作動するた
め、以後、前述したように、そのCカセット100’の
位置からはメカニズム4によって搬送され、Cカセット
100"'に示す位置に達すると、メカニズム4に設けら
れた図示しない認識スイッチがONすることにより、メ
カニズム4の引込み動作が停止するようになっている。
【0071】なお、上記のモータ5と、その駆動力が伝
達される末端ギヤや末端部品の回転または回動の状態、
および方向を、表1に合わせて示した。
【0072】
【表1】
【0073】次に、カセットがメカニズム4に装着され
た状態で、かつ、カセット蓋2が CLOSEの状態から、図
示しない EJECTスイッチを押すことにより、カセット蓋
2がOPENすると共にカセットがキャビネット1の開口部
1aから外部に排出される際の動作を、図14に示すフ
ローチャートを参照しながら説明する。
【0074】まず、図7に示すように、Cカセット10
0が、記録再生可能な位置であるCカセット100"'に
あり、図示しない EJECTスイッチをONすることによ
り、メカニズム4がCカセット100の排出動作を開始
すると共に、モータ5がG’方向に回転し始める。
【0075】したがって、表1にも示すように、モータ
5がG’方向に回転することにより、その回転駆動力が
伝達された駆動ローラ14は、カセットを排出する方向
であるV’方向に回転すると共に、駆動ギヤ12により
カセット蓋2がOPEN方向に回転動作を開始する。
【0076】その後、さらに、モータ5により駆動され
て、カセット蓋2が所定のOPEN完了位置まで回転する
と、駆動ギヤ12がカセット蓋2のギヤ部2aの欠歯部
に面して、そのギヤ部2aとの歯合が解除されるから、
カセットギヤレバー17および駆動ギヤ12がQ’方向
に回転する。なお、カセット蓋2は、前述したように開
方向に付勢されているから、そのOPEN位置を維持でき
る。
【0077】これにより、上記ギヤ部2aへの駆動力の
伝達が遮断された状態で、駆動ギヤ12は無負荷回転す
ることができ、一方、モータ5からの駆動力が伝達され
る駆動ローラ14は、カセットの排出方向であるV’方
向への回転を維持しており、よって、カセット蓋2がOP
EN状態で、かつ、駆動ローラ14が排出方向に回転して
いるカセットの排出準備が完了したことになる。
【0078】一方、前記のメカニズム4のカセット排出
動作により、シャーシ3内にカセットの一端部が送り込
まれ、そのカセットは、上記駆動ローラ14の排出方向
であるV’方向の回転により、そのメカニズム4から引
き出されて、前記の動作レバーA18を変位させてスイ
ッチA20によって上記メカニズム4の排出動作が停止
される。
【0079】その後、図11に示すように、駆動ローラ
14により排出方向に搬送されるカセットが、前記のロ
ーラ動作レバーB19を通過すると、ローラストップ用
のスイッチB21がOFFとなり、モータ5が停止する
ことにより、カセットの排出動作が完了する。すなわ
ち、カセットの一部が開口部1aから突出して取り出し
可能位置に達するようになっている。
【0080】このように、上記実施例1の構成では、図
1に示すように、カセット蓋2の開成時に、支点ギヤ1
1の回転軸11a、駆動ギヤ12の回転軸12aおよび
ギヤ部2aの回転軸2bを略一直線状となるように配
し、カセット蓋2に開成方向への付勢力が付与されてい
ることにより、図9に示すように、前述したカセットギ
ヤレバー17にQ’方向への回転力を生じても、その回
転力に抗してカセットギヤレバー17を、上記の略一直
線状に配置された各回転軸11a・12a・2bの位置
関係を維持するように保持できる。
【0081】また、このように各回転軸11a・12a
・2bを略一直線状となり得るように各支点ギヤ11、
駆動ギヤ12およびギヤ部2aを配置することにより、
駆動ギヤ12がQ’方向に回転し、駆動ギヤ12とギヤ
部2aとの歯合が解除されるまでの、駆動ギヤ12の回
転角度を最も大きくできるため、カセット蓋2の開閉動
作中において、上記の歯合の解除をより容易に回避でき
て、上記開閉動作を確実化できるようになっている。
【0082】次に、本発明のカセットテープ搬送装置
が、ほぼ同寸法で、一部形状の異なる二種のカセット1
00、200の双方を着脱可能とするための機構につい
て説明する。
【0083】まず、上記の二種のカセットの一方のカセ
ットについて、まず、説明すると、図16に示すよう
に、カセット(第1カセット)100は、略直方体形状
に形成され、その短手方向一端面の中央部にヘッド挿入
用の開口部101を有し、その開口部101を間に挟ん
で一対のキャプスタン挿入用の開口部102を備え、か
つ、それら開口部101・102を補強するために肉厚
となった凸部103を厚さ方向両端面にそれぞれ備えて
いる。
【0084】また、上記カセット100には、収納され
た磁気テープ104を巻取り、または巻き戻すために一
対のリール孔105・105が厚さ方向に貫通して設け
られている。このようなカセット100としては、例え
ばアナログ用のコンパクトカセットを挙げることがで
き、以後、上記のカセット100をCカセット100と
呼ぶ。
【0085】次に、上記二種のカセットの他方のカセッ
トについて説明すると、図17に示すように、カセット
(第2カセット)200は、略直方体形状に形成され、
かつ、その長手寸法イ.と短手寸法ロ.とが上記Cカセ
ット100の長手寸法イ.と短手寸法ロ.と同様の寸法
になっており、一方、カセット200の厚さ寸法ハ'.
が、強度等の規格から、Cカセット100の厚さ寸法
ハ.と若干異なる、例えば1mm厚くなるように成形され
ている。
【0086】また、上記のカセット200には、その短
手方向一端面の中央部にヘッド挿入用の開口部(図示せ
ず)を開閉するスライダ201が設けられ、さらに、収
納された磁気テープ(図示せず)を巻取り、または巻き
戻すために一対のリール孔202・202が、前記の各
リール孔105と同様の位置に設けられている。このよ
うなカセット200としては、例えばデジタル用のデジ
タルカセットを挙げることができ、以後、上記のカセッ
ト200をDカセット200と呼ぶ。
【0087】ところで、上記実施例1の構成では、駆動
ローラ14と補助ローラ15とによってカセットを挟み
込み、上記駆動ローラ14の回転によって上記カセット
を搬送するものであるため、このような搬送に影響する
要素は、上述したようにCカセット100とDカセット
200との厚みの違いだけである。
【0088】したがって、図11に示す駆動ローラ14
の回動範囲が、Cカセット100とそれより厚み寸法の
大きいDカセット200とを搬送できるように設定可能
であるから、上記Dカセット200を開口部1aから挿
入しても、前述したCカセット100の搬送と、全て同
様に搬送することができる。なお、Dカセット200の
搬送の際の各動作説明は、Cカセット100と同様であ
るので省略する。
【0089】以上の説明の通り、上記実施例1の構成で
は、モータ5からの駆動力が伝達される支点ギヤ11と
歯合する駆動ギヤ12を、カセット蓋2のギヤ部2aと
歯合可能に設け、また、上記駆動ギヤ12を支点ギヤ1
1の回転軸11aを中心として円運動できるように回動
自在に支持するカセットギヤレバー17を上記回転軸1
1aに回動自在に取り付け、かつ、そのカセットギヤレ
バー17の回動端部にシャーシ3内に突出し得る突出部
17aを設け、その上、モータ5と各末端部材の回転方
向を、表1に示すように設定している。
【0090】これにより、図13のフローチャートに示
した動作、すなわち、カセットの挿入からメカニズム4
への搬入(以下、ローディング動作という)、および図
15のフローチャートに示した動作、すなわち、メカニ
ズム4に装着されたカセットを開口部1aから外部に搬
出する動作(以下、アンローディング動作という)と、
上記のカセットの搬入・搬出動作を阻害しないカセット
蓋2の開閉動作とを、1つのモータ5を連続して回転さ
せながら、可能にしている。
【0091】つまり、ローディング動作においては、開
口部1aからシャーシ3内に挿入されたカセットをメカ
ニズム4に搬入中に、上記カセットがシャーシ3内から
完全にメカニズム4方向に搬出された後にカセット蓋2
を CLOSE可能となっており、カセット蓋2とカセットと
が当接することによるカセットの搬入動作およびカセッ
ト蓋2の閉成動作への障害を回避できるようになってい
る。
【0092】一方、アンローディング動作においては、
メカニズム4に装着されていたカセットを、開口部1a
方向に搬出する際、そのカセットが開口部1aに達する
前にカセット蓋2をOPEN状態となっており、上記カセッ
トの開口部1aからの排出に対する障害を防止できるよ
うになっている。
【0093】このように上記構成は、1つの駆動手段で
あるモータ5により、カセットの搬入・搬出と、カセッ
ト蓋2の開閉とを駆動でき、かつ、上記カセット蓋2の
開閉をカセットの搬入・搬出動作への障害を回避するよ
うに機械的に制御できるから、従来のように、カセット
の搬入・搬出動作と、カセット蓋2の開閉動作とを別々
の駆動手段を用いた場合と比べて、駆動手段数の低減に
よるコストダウンを図ることができ、その上、省スペー
ス化を図ることができて小型化できる。
【0094】さらに、上記の構成では、上述した一連の
動作において、カセット蓋2等の動作を制御するために
モータ5の駆動を断接する必要がなく、モータ5の駆動
を連続して可能であるから、モータ5の制御も簡素化で
きて、例えば、モータ5を制御するマイコン等の制御手
段への負担を軽減できる。
【0095】次に、前述したDカセット200には、図
18に示すように、Dカセット200を収納して保管す
るのに好適な略直方体形箱状の専用ケース204が設け
られており、その専用ケース204の厚さ方向一端面に
は、専用ケース204内に収納したDカセット200を
外部から目視できるように孔部204aが設けられてい
る。これにより、Dカセット200の厚さ方向端面に設
けられたタイトルや図柄や写真等を外部から見ることが
できて、そのDカセット200を容易に識別できるよう
にもなっている。
【0096】また、上記専用ケース204内の収納部2
04bには、収納されたDカセット200と専用ケース
204との間に所定の空間を有するように、上記Dカセ
ット200を支持する一対の支持板204cが設けられ
ていて、上記の空間に biography等の解説文等を収納で
きるようになっている。
【0097】このような専用ケース204は、図19に
示すように、Dカセット200が収納されたケース20
4を手で持ち、孔部204aより指で押し出すだけで、
ケース204よりDカセット200を外部、つまり矢印
A方向に移動させて、取り出すことができる。
【0098】次に、上記のような専用ケース204を至
便に用いることができるカセット蓋2の構造について説
明する。まず、図20および図21に示すように、カセ
ット蓋2には、カセット蓋2がOPENの状態において、シ
ャーシ3と面一となるカセットガイド部2dが形成さ
れ、そのカセットガイド部2dと専用ケース204の支
持板204cとを略面一となるように専用ケース204
と当接する凹部形状のケースガイド部2eとが形成され
ている。よって、上記カセットガイド部2dは、Dカセ
ット200だけではなくCカセット100にも対応でき
るものとなっている。
【0099】このような専用ケース204を用いてDカ
セット200をシャーシ3内に挿入する場合、まず、D
カセット200が収納された専用ケース204を、カセ
ット蓋2のケースガイド部2eに合わせ、次に、前述し
たように専用ケース204の孔部204aより指でDカ
セット200を押し出すことで、Dカセット200はカ
セット蓋2のカセットガイド部2dに沿って押し出さ
れ、シャーシ3内に挿入される。
【0100】続いて、シャーシ3内に挿入されたDカセ
ット200は、前述したように、駆動ローラ14によっ
て引き込まれると共に、図示しないメカニズム4方向に
搬入可能となる。
【0101】同様に、Dカセット200がメカニズム4
より搬出される場合も、Dカセット200が収納されて
いない専用ケース204を、カセット蓋2のケースガイ
ド部2eに合わせておけば、駆動ローラ14により排出
されたDカセット200を専用ケース204内に支障な
くスムースに送り込むことができる。
【0102】このように上記構成では、図20にも示す
ように、開成状態のカセット蓋2のカセットガイド部2
dと、シャーシ3の下面であるガイド面3aとが面一で
連設された状態となる、つまり、シャーシ3のガイド面
3aが矢印B方向、すなわち外方へ延設された状態にで
きる。
【0103】このことにより、カセットを開口部1aよ
り挿入した際、より早い時からカセットがガイドされる
ため、カセットの挿入姿勢の歪みが低減されて駆動ロー
ラ14と補助ローラ15とによる挟持もよりスムースに
支障なくできて、カセットの搬送を確実化できる。
【0104】その上、シャーシ3のガイド面3aおよび
カセットガイド部2dには、Cカセット100用の凹部
3a’・2d’がそれぞれ面一となるように設けられて
いて、これによっても、Cカセット100の挿入をスム
ースなものとでき、一方、そのような凹部3a’・2
d’を設けることにより、Dカセット200の挿入の際
にも、カセット蓋2およびシャーシ3とスライダ201
との当接を回避できて、スライダ201の誤動作を防止
できる。
【0105】次に、本発明の他の実施例を実施例2とし
て、図5、図22ないし図28に基づいて説明する。な
お、上記実施例1と同様の機能を有する部材は、同一の
部材番号を付与し、その説明を省いた。
【0106】〔実施例2〕 本実施例2のカセットテープ搬送装置は、前記実施例1
におけるカセット蓋2の回転軸2bが、キャビネット1
に回動自在に固定して取り付けられた例に代えて、カセ
ット蓋2の開閉動作に伴って移動するカセット蓋2の回
転軸2bを備えている。なお、上記カセット蓋2の移動
機構の他の構造は前記実施例1と同様である。
【0107】上記移動機構には、図22に示すように、
上記回転軸2bを支持する略L字板状の支持アングル
(回動部材)31が設けられており、その支持アングル
31は、その一端部を回動端部31aとして回動するよ
うに支持アングル31の他端部31bに設けられた支点
31cによってシャーシ3に回動自在に軸着されてお
り、その回動端部31aに上記回転軸2bが回動自在に
取り付けられている。
【0108】その支持アングル31には、前記ギヤ部2
aと歯合する伝達ギヤC34が支持アングル31の折曲
部31dに回動自在に取り付けられ、さらに、その伝達
ギヤC34と歯合する伝達ギヤB33が支持アングル3
1の他端部31b側に設けられ、さらに、その伝達ギヤ
B33と歯合する伝達ギヤA32が前記支点31cと同
軸上に支持アングル31およびシャーシ3に対して回動
自在に取り付けられている。
【0109】また、上記他端部31bには、支持アング
ル31を回動させてカセット蓋2を移動させるために、
伝達ギヤA32より大きなピッチ円を備え、かつ、伝達
ギヤA32と同軸となる略1/4円扇形状の移動用ギヤ
部31dが形成されている。
【0110】その上、図5に示す伝達シャフト8からの
駆動力が伝達される二重歯車30がシャーシ3に回動自
在に設けられ、その二重歯車30は、一体的に回動する
大歯車(出力ギヤ)30bおよび小歯車(回動体)30
cを備えている。
【0111】その大歯車30bは前記伝達ギヤA32と
歯合してカセット蓋2を開閉駆動できるようになってお
り、一方、上記小歯車30cは前記移動用ギヤ部31d
と歯合して支持アングル31を回動し、回動端部31a
を移動できるようになっている。
【0112】次に、上記の移動機構の動作について説明
すると、まず、二重歯車30に、図示しない駆動手段、
例えば前記実施例1におけるモータ5より駆動力が伝達
され、二重歯車30が回転した時、その小歯車30cの
歯部30dより移動用ギヤ部31dに駆動力が伝達さ
れ、支持アングル31が支点31cを中心として回転す
ると共に、大歯車30bから伝達ギヤA32にも上記の
駆動力が伝達されて、その駆動力が、各ギヤ33・34
を介してギヤ部2aに伝達され、よって、カセット蓋2
が回転して開閉動作を行う。
【0113】すなわち、支持アングル31は、二重歯車
30が反時計方向であるS方向に回転すると、支点31
cを中心として時計方向であるT方向に回転する。これ
により、カセット蓋2の回転軸2bも支点31cを中心
とした円弧上を回転移動することになる。一方、二重歯
車30の大歯車30bに伝達された駆動力は、各ギヤ3
2・33・34を介してギヤ部2aにも伝達されて、カ
セット蓋2は、反時計方向であるU方向に回転して開成
することになる。
【0114】したがって、カセット蓋2の底部の軌跡
は、カセット蓋2の回転軸2bが支点31cを中心とし
て回転移動することにより、キャビネット1の開口部1
aの下端から遠ざかることになる。これにより、前記実
施例1では必要であった段差部1bを省いても、カセッ
ト蓋2が回動中にキャビネット1と接触することが防止
できる。
【0115】この結果、上記実施例2の構成は、上記従
来の段差部1bを省いて、省スペース化できて小型化で
き、さらに、上記段差部1bを省いた簡素な構造のキャ
ビネット1を用いることができるので、キャビネット1
の成形加工も容易となり、また、成形不良率も軽減でき
て、コストダウンを図ることができる。
【0116】ところで、図16に示すCカセット100
は、磁気ヘッド挿入用等の開口部101・102を補強
するために肉厚となった凸部103を厚さ方向両端面に
それぞれ備えている。これにより、そのようなCカセッ
ト100を、その長手方向にガタツキ無しに開口部1a
において搬入・搬出するために、図24に示すように、
Cカセット100における長手方向中央部断面の外形に
沿った形状に、上記Cカセット100を出し入れする開
口部1aを形成している。
【0117】すなわち、上記開口部1aは、前記凸部1
03によって肉厚部となるCカセット100の通る幅広
部41a・41bと、Cカセット100の厚さ間隔とな
る挿通部41c・41dとを長手方向に並んで有する略
長方形穴状に形成されている。したがって、上記のよう
な開口部1aでは、幅広部41a・41bと挿通部41
c・41dとで、搬入・搬出するために移動するCカセ
ット100をガイドするようになっている。
【0118】さらに、上記の開口部1aに対して、Cカ
セット100のみではなく図17に示すDカセット20
0も挿入できるようにするために、図25に示すよう
に、厚みの厚い(約1mm)Dカセット200の厚み寸法
に応じて挿通部41c・41dの間隔を広くするように
Dカセット用挿通部1cを形成してもよい。
【0119】また、図26に示すように、開口部1aに
おける短手方向一端辺を、幅広部41bと面一に形成
し、その一端辺41eに、Dカセット200と当接する
一対のリブ1c’を形成してもよい。
【0120】このようにDカセット用挿通部1cやリブ
1c’を開口部1aに面して形成することにより、Cカ
セット100およびDカセット200の何方か一方を挿
入できるようになっている。なお、開口部1aに連設さ
れている図20に示すシャーシ3内においても、前記幅
広部41aと挿通部41cと面一となるようにガイド面
3aおよびガイド面凹部3a’が形成されており、ま
た、開成時のカセット蓋2において前記幅広部41aと
挿通部41cと面一となるように、カセット蓋2にカセ
ットガイド部2dおよびカセットガイド凹部2d’が形
成されている。
【0121】ところが、前記のDカセット用挿通部1c
やリブ1c’を用いた構成では、Cカセット100の挿
入時にはDカセット用挿通部1cまたはリブ1c’と当
接しないため、挿入されたCカセット100は、前記幅
広部41a・41bのみでガイドされる。
【0122】そこで、Cカセット100およびDカセッ
ト200の双方を、さらに安定にガイドして移動させる
ために、図27に示すように、厚みの薄いCカセット1
00が挿入された場合、そのCカセット100の厚み方
向端面と当接して、そのCカセット100の移動の際の
変位を規制し、一方、厚みの厚いDカセット200が挿
入された場合、弾性的に変位して上記Dカセット200
と当接する一対の弾性リブ1dが設けられている。
【0123】このような弾性リブ1dは、図28(a)
に示すように、キャビネット1の開口部1aの近くか
ら、カセットの搬入方向に延びる薄板状の弾性体と、そ
の弾性体の揺動端にシャーシ3内に向かって延びる略ド
ーム形状の当接端1d’とを備えている。
【0124】したがって、開口部1aから挿入されたC
カセット100の搬入、または搬出は、図28(b)に
示すように、その下部を幅広部41aと挿通部41cと
で受けてガイドし、その上部を上記当接端1d’および
幅広部41bによりガイドして、安定な移動を確保する
ことができる。
【0125】一方、開口部1aから挿入されたDカセッ
ト200の搬入、または搬出は、その下部を挿通部41
cで受けてガイドし、その上部を、厚みの厚いDカセッ
ト200により弾性的に変位して当接する上記当接端1
d’によりガイドして、安定な移動を確保することがで
きる。
【0126】このように弾性リブ1dを設けることによ
り、Cカセット100およびDカセット200の双方を
より安定に搬入・搬出移動させることができる。
【0127】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のカセットテープ
搬送装置は、以上のように、キャビネットにカセットを
出し入れできる開口部を開閉するカセット蓋が上記キャ
ビネットに設けられ、上記開口部から挿入されるカセッ
トを、上記開口部からの取り出し可能位置と、上記カセ
ットを記録再生するための所定位置との間を往復移動さ
せる移動手段が上記キャビネット内に設けられ、上記移
動手段およびカセット蓋を駆動する駆動手段が設けら
れ、上記駆動手段からの駆動力を上記カセット蓋のギヤ
部に伝達する支点ギヤが設けられ、さらに、上記カセッ
ト蓋を開方向に付勢する付勢手段が設けられ、上記支点
ギヤと歯合している駆動ギヤが、前記支点ギヤの回転軸
を中心として移動して上記ギヤ部との歯合を断接可能に
設けられている構成である。
【0128】それゆえ、上記構成は、移動する駆動ギヤ
により、駆動手段からの駆動力のカセット蓋への伝達の
断接を設定できるから、例えば、カセットの一部が開口
部から突出している時にカセット蓋を開閉するといった
カセット移動への支障を回避しながら、上記駆動手段に
より移動手段およびカセット蓋の双方を駆動できる。し
たがって、上記構成は、従来必要であった複数の駆動手
段を低減できることにより、小型化および簡素化が可能
となるという効果を奏する。
【0129】本発明の請求項2記載のカセットテープ搬
送装置は、さらに、挿入されたカセットと当接して上記
駆動ギヤの、上記ギヤ部と歯合する方向への移動を抑止
する抑止手段が設けられている構成である。
【0130】それゆえ、上記構成は、例えば、カセット
の一部が開口部からまだ突出した状態でカセット蓋を閉
じる動作を開始するといった誤動作を回避できることか
ら、カセット蓋の開閉動作を確実化することができると
共に、カセット蓋の開状態から閉状態への動作を、抑止
手段によりカセットのキャビネット内での有無によって
機械的に制御できる。
【0131】このことから、上記構成は、従来のように
カセット蓋および移動手段の双方の制御を、例えば、マ
イコン等の電気的な制御手段を用いた場合と比べて、制
御を簡素化できて、制御手段等への負担を軽減できると
いう効果を奏する。
【0132】本発明の請求項3記載のカセットテープ搬
送装置は、さらに、上記抑止手段が前記開口部に近接し
たキャビネット内に設けられている構成である。
【0133】それゆえ、上記構成は、カセットがキャビ
ネット内に完全に収納された後直ちに、カセット蓋の閉
じる動作を開始できて、カセット蓋の閉じる動作へのカ
セットによる障害を回避できると共に、カセットの移動
とカセット蓋の開閉動作とを駆動手段により駆動してい
るため、カセットの移動完了時にカセット蓋の閉状態へ
の動作完了をより確実化することができるという効果を
奏する。
【0134】本発明の請求項4記載のカセットテープ搬
送装置は、さらに、上記駆動ギヤは、上記カセット蓋が
閉成状態のとき、上記支点ギヤとギヤ部とが歯合し、か
つ、上記支点ギヤの回動中心と、上記駆動ギヤの回動中
心と、ギヤ部の回動中心とを略一直線上となるように設
定されている構成である。
【0135】それゆえ、上記構成は、駆動力の伝達の障
害となる押力の発生を回避できて、駆動力の伝達を円滑
化でき、カセット蓋の開閉動作を円滑化することができ
るという効果を奏する。
【0136】本発明の請求項5記載のカセットテープ搬
送装置は、さらに、収納した上記カセットを外部から目
視して識別できるように孔部を備える専用ケースの出し
入れ用の開口辺部とカセットの開口部からの挿入時に当
接する凹部形状のケースガイド部が、上記カセット蓋に
対して上記専用ケースに収納されたカセットの厚さ方向
下端面と、カセットが挿入される開口部の下辺とを略面
一となるように形成されている構成である。
【0137】それゆえ、上記構成は、上記専用ケースを
ケースガイド部当接させると、その専用ケースをガイド
として、カセットを傾けて挿入したり、逆方向に挿入し
たりする誤挿入を防止でき、その上、専用ケースに収納
されたカセットを一度取り出してから挿入する必要がな
く、また、開口部から取り出し可能位置に搬出されたカ
セットを直ちに専用ケース内に収納することができるか
ら、カセットの挿入やカセットの専用ケース内への収納
を迅速化でき、その上、カセットの専用ケースへの収納
や取り出しの手間を省くことができるという効果を奏す
る。
【0138】本発明の請求項6記載のカセットテープ搬
送装置は、さらに、移動するカセットと当接して上記カ
セットを案内するガイド面が上記キャビネットに形成さ
れ、カセット蓋の開成時に上記ガイド面と略面一となる
ガイド部が上記カセット蓋に設けられている構成であ
る。
【0139】それゆえ、上記構成は、カセット蓋の開成
時にガイド面を延設したこととなって、カセットの挿入
を安定化でき、カセットの挿入における操作性の向上を
図ることができるという効果を奏する。
【0140】本発明の請求項7記載のカセットテープ搬
送装置は、さらに、キャビネットにカセットを出し入れ
する開口部を開閉するカセット蓋の開閉動作に伴って、
そのカセット蓋の回動軸を移動できるように、駆動手段
からの駆動力が伝達される出力ギヤと一体的に回動する
回動体が設けられ、その回動体の回動が伝達されて回動
する回動部材が設けられ、上記カセット蓋を回動させる
ギヤ部が、上記回動部材の回動端部に回動自在に取り付
けられている構成である。
【0141】それゆえ、上記構成は、カセット蓋の回動
に伴ってカセット蓋を移動できるので、カセット蓋の回
動の際のカセット蓋と開口部およびキャビネットとの当
接を防止できるから、上記の当接を回避するため、開口
部に隣接したキャビネットに設ける凹部を省くことがで
きて、キャビネットの簡素化および省スペース化を図る
ことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるカセットテープ搬送
装置の要部側面図である。
【図2】上記のカセットテープ搬送装置の要部側面図で
ある。
【図3】上記のカセットテープ搬送装置の要部平面図で
ある。
【図4】上記のカセットテープ搬送装置の要部側面図で
ある。
【図5】上記のカセットテープ搬送装置の要部正面図で
ある。
【図6】上記のカセットテープ搬送装置の要部側面図で
ある。
【図7】上記のカセットテープ搬送装置の要部側面図で
ある。
【図8】上記のカセットテープ搬送装置のカセット蓋を
開く際のフローチャートである。
【図9】上記のカセットテープ搬送装置のカセット蓋を
開く際の要部拡大側面図である。
【図10】上記のカセット蓋が開状態となった時のカセ
ットテープ搬送装置の要部拡大側面図である。
【図11】上記のカセットテープ搬送装置の駆動ローラ
の動作を示す要部拡大側面図である。
【図12】上記のカセットテープ搬送装置におけるカセ
ット挿入の際のカセットギヤレバーの回動を抑止する突
出部の動作を説明する要部拡大側面図である。
【図13】上記のカセットテープ搬送装置におけるカセ
ットを挿入後、開状態のカセット蓋を閉状態とする際の
フローチャートである。
【図14】上記のカセットテープ搬送装置におけるカセ
ット蓋が開状態から閉状態となる際の駆動ギヤの動作を
示す要部拡大側面図である。
【図15】上記のカセットテープ搬送装置における閉状
態のカセット蓋を開状態とする際のフローチャートであ
る。
【図16】上記のカセットテープ搬送装置に用いるCカ
セットの斜視図である。
【図17】上記のカセットテープ搬送装置に用いるDカ
セットの斜視図である。
【図18】上記のDカセットに用いる専用ケースの斜視
図である。
【図19】上記の専用ケースの使用例を示す斜視図であ
る。
【図20】上記のカセットテープ搬送装置におけるカセ
ット蓋およびシャーシ内の形状を示す斜視図である。
【図21】上記の専用ケースをカセット蓋に用いた際の
ケースガイド部の作用を説明するカセットテープ搬送装
置の要部端面図である。
【図22】本発明の実施例2におけるカセットテープ搬
送装置の要部側面図である。
【図23】上記のカセットテープ搬送装置におけるカセ
ット蓋が開状態となった時の要部側面図である。
【図24】上記のカセットテープ搬送装置における開口
部の一例を示す正面図である。
【図25】上記の開口部の他の例を示す正面図である。
【図26】上記の開口部のさらに他の例を示す正面図で
ある。
【図27】上記のカセットテープ搬送装置における弾性
リブを示す説明図であって、(a)は要部平面図、
(b)は要部正面図である。
【図28】上記のカセットテープ搬送装置における弾性
リブを示す説明図であって、(a)は要部断面図、
(b)は弾性リブの動作を示す要部断面図である。
【図29】従来のカセットテープ搬送装置の要部側面図
である。
【符号の説明】
1 キャビネット 1a 開口部 2 カセット蓋 2a ギヤ部5 モータ(駆動手段) 11 支点ギヤ 11a 回転軸 12 駆動ギヤ 14 駆動ローラ(移動手段)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャビネットにカセットを出し入れできる
    開口部が設けられ、上記開口部を開閉するカセット蓋が
    上記キャビネットに設けられ、上記開口部から挿入され
    るカセットを、上記開口部からの取り出し可能位置と、
    上記カセットを記録再生するための所定位置との間を往
    復移動させる移動手段が上記キャビネット内に設けら
    れ、上記移動手段およびカセット蓋を駆動する駆動手段
    が設けられ、上記カセット蓋を開閉するために上記駆動
    手段からの駆動力を上記カセット蓋のギヤ部に伝達する
    支点ギヤが設けられているカセットテープ搬送装置にお
    いて、 上記カセット蓋を開方向に付勢する付勢手段が設けら
    れ、上記支点ギヤと歯合している駆動ギヤが、前記支点
    ギヤの回転軸を中心として移動して上記ギヤ部との歯合
    を断接可能に設けられていることを特徴とするカセット
    テープ搬送装置。
  2. 【請求項2】キャビネットにカセットを出し入れできる
    開口部が設けられ、上記開口部を開閉するカセット蓋が
    上記キャビネットに設けられ、上記開口部から挿入され
    るカセットを、上記開口部からの取り出し可能位置と、
    上記カセットを記録再生するための所定位置との間を往
    復移動させる移動手段が上記キャビネット内に設けら
    れ、上記移動手段およびカセット蓋を駆動する駆動手段
    が設けられ、上記カセット蓋を開閉するために上記駆動
    手段からの駆動力を上記カセット蓋のギヤ部に伝達する
    支点ギヤが設けられているカセットテープ搬送装置にお
    いて、 上記カセット蓋を開方向に付勢する付勢手段が設けら
    れ、上記支点ギヤと歯合している駆動ギヤが、前記支点
    ギヤの回転軸を中心として移動して上記ギヤ部との歯合
    を断接可能に設けられ、かつ、開口部から挿入されたカ
    セットと当接して上記駆動ギヤの、上記ギヤ部と歯合す
    る方向への移動を抑止する抑止手段が設けられているこ
    とを特徴とするカセットテープ搬送装置。
  3. 【請求項3】キャビネットにカセットを出し入れできる
    開口部が設けられ、上記開口部を開閉するカセット蓋が
    上記キャビネットに設けられ、上記開口部から挿入され
    るカセットを、上記開口部からの取り出し可能位置と、
    上記カセットを記録再生するための所定位置との間を往
    復移動させる移動手段が上記キャビネット内に設けら
    れ、上記移動手段およびカセット蓋を駆動する駆動手段
    が設けられ、上記カセット蓋を開閉するために上記駆動
    手段からの駆動力を上記カセット蓋のギヤ部に伝達する
    支点ギヤが設けられているカセットテープ搬送装置にお
    いて、 上記カセット蓋を開方向に付勢する付勢手段が設けら
    れ、上記支点ギヤと歯合している駆動ギヤが、前記支点
    ギヤの回転軸を中心として移動して上記ギヤ部との歯合
    を断接可能に設けられ、かつ、挿入されたカセットと当
    接して上記駆動ギヤの、上記ギヤ部と歯合する方向への
    移動を抑止する抑止手段が、前記開口部に近接したキャ
    ビネット内に設けられていることを特徴とするカセット
    テープ搬送装置。
  4. 【請求項4】キャビネットにカセットを出し入れできる
    開口部が設けられ、上記開口部を開閉するカセット蓋が
    上記キャビネットに設けられ、上記開口部から挿入され
    るカセットを、上記開口部からの取り出し可能位置と、
    上記カセットを記録再生するための所定位置との間を往
    復移動させる移動手段が上記キャビネット内に設けら
    れ、上記移動手段およびカセット蓋を駆動する駆動手段
    が設けられ、上記カセット蓋を開閉するために上記駆動
    手段からの駆動力を上記カセット蓋のギヤ部に伝達する
    支点ギヤが設けられているカセットテープ搬送装置にお
    いて、 上記カセット蓋を開方向に付勢する付勢手段が設けら
    れ、上記支点ギヤと歯合している駆動ギヤが、前記支点
    ギヤの回転軸を中心として移動して上記ギヤ部との歯合
    を断接可能に設けられ、上記カセット蓋が閉成状態のと
    き、上記駆動ギヤとギヤ部とが歯合し、かつ、上記支点
    ギヤの回動中心と上記駆動ギヤの回動中心とギヤ部の回
    動中心とを略一直線上となるように設定されていること
    を特徴とするカセットテープ搬送装置。
  5. 【請求項5】キャビネットにカセットを出し入れできる
    開口部が設けられ、上記開口部を開閉するカセット蓋が
    上記キャビネットに設けられ、上記開口部から挿入され
    るカセットを、上記開口部からの取り出し可能位置と、
    上記カセットを記録再生するための所定位置との間を往
    復移動させる移動手段が上記キャビネット内に設けら
    れ、上記移動手段およびカセット蓋を駆動する駆動手段
    が設けられ、上記カセット蓋を開閉するために上記駆動
    手段からの駆動力を上記カセット蓋のギヤ部に伝達する
    支点ギヤが設けられているカセットテープ搬送装置にお
    いて、 上記カセット蓋を開方向に付勢する付勢手段が設けら
    れ、上記支点ギヤと歯合している駆動ギヤが、前記支点
    ギヤの回転軸を中心として移動して上記ギヤ部との歯合
    を断接可能に設けられ、かつ、収納した上記カセットを
    外部から目視して識別できるように孔部を備える専用ケ
    ースが設けられ、上記カセットの開口部からの挿入時
    に、上記専用ケースの出し入れ用の開口辺部と当接する
    凹部形状のケースガイド部が、上記カセット蓋に対して
    上記専用ケースに収納されたカセットの厚さ方向下端面
    と前記開口部の下辺とを略面一となるように形成されて
    いることを特徴とするカセットテープ搬送装置。
  6. 【請求項6】キャビネットにカセットを出し入れできる
    開口部が設けられ、上記開口部を開閉するカセット蓋が
    上記キャビネットに設けられ、上記開口部から挿入され
    るカセットを、上記開口部からの取り出し可能位置と、
    上記カセットを記録再生するための所定位置との間を往
    復移動させる移動手段が上記キャビネット内に設けら
    れ、上記移動手段およびカセット蓋を駆動する駆動手段
    が設けられ、上記カセット蓋を開閉するために上記駆動
    手段からの駆動力を上記カセット蓋のギヤ部に伝達する
    支点ギヤが設けられているカセットテープ搬送装置にお
    いて、 上記カセット蓋を開方向に付勢する付勢手段が設けら
    れ、上記支点ギヤと歯合している駆動ギヤが、前記支点
    ギヤの回転軸を中心として移動して上記ギヤ部との歯合
    を断接可能に設けられ、移動するカセットと当接して上
    記カセットを案内するガイド面が上記キャビネットに形
    成され、カセット蓋の開成時に上記ガイド面と略面一と
    なるガイド部が上記カセット蓋に設けられていることを
    特徴とするカセットテープ搬送装置。
  7. 【請求項7】キャビネットにカセットを出し入れできる
    開口部が設けられ、上記開口部を開閉するカセット蓋が
    回動自在に上記キャビネットに設けられ、上記開口部か
    ら挿入されるカセットを、上記開口部からの取り出し可
    能位置と、上記カセットを記録再生するための所定位置
    との間を往復移動させる移動手段が上記キャビネット内
    に設けられ、上記移動手段およびカセット蓋を駆動する
    駆動手段が設けられ、上記カセット蓋を開閉するために
    駆動手段からの駆動力を上記カセット蓋に伝達する出力
    ギヤが設けられているカセットテープ搬送装置におい
    て、 上記出力ギヤと一体的に回動する回動体が設けられ、そ
    の回動体の回動が伝達されて回動する回動部材が設けら
    れ、上記カセット蓋と一体的に回動するギヤ部が、上記
    回動部材の回動端部に回動自在に取り付けられているこ
    とを特徴とするカセットテープ搬送装置。
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