JP2001043591A - カセット搬送装置 - Google Patents

カセット搬送装置

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JP2001043591A
JP2001043591A JP11216387A JP21638799A JP2001043591A JP 2001043591 A JP2001043591 A JP 2001043591A JP 11216387 A JP11216387 A JP 11216387A JP 21638799 A JP21638799 A JP 21638799A JP 2001043591 A JP2001043591 A JP 2001043591A
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JP
Japan
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cassette
rack
holder
sub
main holder
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JP11216387A
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English (en)
Inventor
Hideaki Kawane
秀明 川根
Masazumi Shinbo
正澄 辛坊
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラック&ピニオン駆動を採用し、内側,外側
の2枚のラックを間欠動作させることにより、複雑な構
成を必要とせず従来と同一の機能を有し、更に動作負荷
低減をもたらすことができるカセット搬送装置を提供す
る。 【解決手段】 メインホルダー1とサブホルダー5とを
サイドプレート9の第1のガイド溝10,11に沿って
搬送する際、内ラック12の突起部16と駆動歯車27
の外周部28および切り欠き部29とにより内ラック2
7を間欠動作させ、外ラック17の第3のカム溝18と
メインホルダー1の第1のガイド軸3とにより外ラック
17を間欠動作させることによりカセットを搬送するよ
うに構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録再生装置に
おけるカセット搬送装置に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】現在、磁気記録再生装置におけるカセッ
ト搬送装置として、スロットイン方式のカセット搬送装
置が主流となっている。ここでスロットイン方式のカセ
ット搬送装置について概略を説明する。
【0003】図15は、スロットイン方式のカセット搬
送装置を有する磁気記録再生装置におけるカセットの着
脱可能なイジェクト位置を示す装置右側側面図である。
【0004】図15において、34は内部にテープなど
の記録媒体を巻装したカセット、35はカセット34を
保持して本装置内を移送するカセットホルダー、38は
ギヤが設けられ回動可能なギヤ一体型駆動アーム、40
はサイドプレート、41及び42はサイドプレート40
に設けられたガイド溝、36はギヤ一体型駆動アーム3
8に係合しガイド溝41内を移動するガイド軸、37は
カセットホルダー35に設けられガイド溝42内を移動
するガイド軸、39は伝達部、43はリール台や回転シ
リンダ(いずれも図示せず)などが設けられカセット3
4内のテープに対して信号の記録再生が可能なカセット
基台である。
【0005】以上のように構成された従来のカセット搬
送装置について、以下その動作について説明する。
【0006】まず、図15に示すイジェクト位置からカ
セット34を矢印A方向に挿入することにより、カセッ
ト34はカセットホルダー35にて保持され、さらにカ
セット34の背面を矢印A方向へ押すことにより、カセ
ットホルダー35に設けられたガイド軸36と係合して
いるギア一体型駆動アーム38が矢印B方向へ回動す
る。その後、モータを含む伝達部39を介して、ギア一
体型駆動アーム38を矢印B方向へ回動させることによ
り、カセットホルダー35をサイドプレート40に設け
られたガイド溝41およびガイド溝42に沿って、記録
再生が可能なカセット基台43へ搬送する。
【0007】図16は、スロットイン方式のカセット搬
送装置を有する磁気記録再生装置における記録再生可能
なカセットダウン位置を示す装置右側側面図である。
【0008】カセットホルダー35は水平移動の後、垂
直移動へ移行しカセット基台43へカセット34を搬送
する。
【0009】ここで、従来のスロットイン方式のカセッ
ト搬送装置において、カセットホルダーに対しカセット
が確実に装着されたことを検出する機構を有するものが
多く見られる。これは、カセットがカセットホルダーに
確実に装着されていないままカセットを搬送した場合、
カセット基台に設けられているテープ駆動機構を破損し
たり、カセット内のテープにダメージを与えることを未
然に防ぐための機構である。カセットホルダーへのカセ
ットの装着が不完全な場合、カセット搬送を途中で中止
し、カセットを排出するような構成となっている。
【0010】図17は、カセット装着前のカセット装着
機構の右側側面概略図である。
【0011】カセット34の装着前、カセットホルダー
35に取付けられている装着レバー44は、ガイド軸3
7を中心に回動可能で、通常はバネなどにより付勢さ
れ、その一端はストッパー部45として天板46に設け
られた孔部46aに係合しており、この状態ではカセッ
トホルダー35のカセット挿入方向への移動は不可能で
ある。
【0012】図18は、カセット装着時のカセット装着
機構の右側側面概略図である。
【0013】カセット34装着時では、装着レバー44
の他端とカセット34の一部が当接し、装着レバー44
が矢印C方向へ回動することにより、ストッパー部45
と孔部46aとの係合がはずれ、カセットホルダー35
はカセット挿入方向に移動することが可能となる。
【0014】また、近年の記録メディアの小型化によ
り、カセット取り出し時の操作性向上のため、イジェク
ト位置でカセット排出量を多くするための機構を有する
ものもある。
【0015】図19は、カセット送り出し機構を有する
カセット搬送装置の一例であり、装置右側側面概略図を
示す。
【0016】イジェクト動作時、カセットホルダー35
に保持されているカセット34の上面にゴムローラ47
を押し当て、ゴムローラ47をカセット排出方向に回転
させることによりカセット34を送り出し、カセット排
出量を多くできる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のようなスロットイン方式のカセット搬送装置では、ギ
ア一体型駆動アーム38を用いることで、水平移動量を
長く必要とする場合には、カセット搬送装置の高さ寸法
が高くなり、磁気記録再生装置本体の小型,薄型化には
不利となる。
【0018】図20は、水平移動量が短い場合の、スロ
ットイン方式のカセット搬送装置の動作概略図である。
【0019】水平移動量が図に示すL1のように短い場
合、ギア一体型駆動アーム38の回動支点aから回動開
始点bおよび回動終了点cまでの距離が短く、ギア一体
型駆動アーム38の回動量は少ない。そのためカセット
ホルダー35に設けられたガイド軸36を駆動するため
のギア一体型駆動アーム38のガイド溝48も短くで
き、ギア一体型駆動アーム38の全長も短くて済む。そ
のため、ギア一体型駆動アーム38がその回動支点aに
対し垂直になる位置まで回動したときの高さ寸法H1も
低くでき、磁気記録再生装置本体も薄型化は可能であ
る。
【0020】図21は、水平移動量がL2のように長い
場合の、スロットイン方式のカセット搬送装置の動作概
略図である。
【0021】水平移動量が長く必要になる場合、水平移
動量が短い場合に比べ、ギア一体型駆動アーム38の回
動支点aから回動開始点bおよび回動終了点cまでの距
離が長く必要となり、またギア一体型駆動アーム38の
回動量も多くなる。そのため、カセットホルダー35に
設けられたガイド軸36を駆動するためのギア一体型駆
動アーム38のガイド溝48も長くなり、ギア一体型駆
動アーム38の全長も長く必要となる。そのため、ギア
一体型駆動アーム38がその回動支点aに対し垂直にな
る位置まで回動したときの高さ寸法H2も高くなり、磁
気記録再生装置本体の薄型化には不利となる。
【0022】更に、回動開始点bと回動終了点cでは大
きなトルクが必要となり、水平移動量が短い場合に比
べ、動作負荷が増加すると考えられる。
【0023】また、カセット装着機構やカセット押し出
し機構では専用の部品が必要になるばかりでなく、カセ
ット搬送装置自体の構成や動作が複雑となる。
【0024】本発明は、これら従来の課題を解決するも
ので、水平移動量を長く取れるラック及びピニオン駆動
を採用し、更にラックを2枚重ねて間欠動作させること
により、カセット装着機構及びカセット押し出し機構を
簡略化でき、デッキの薄型化,動作負荷の低減ならびに
操作性の向上が可能となるカセット搬送装置を提供する
ことを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のカセット搬送装置は、テープ走行面に対し平
行ならびに垂直方向に動作可能で、装置へのカセット着
脱が可能となるイジェクト位置からカセットの記録再生
が可能となるカセットダウン位置までカセットを保持
し、前記イジェクト位置から前記カセットダウン位置ま
で搬送する際の動作軌跡を案内するガイド部材を有する
メインホルダーと、テープ走行面に対し平行動作のみ可
能で動作軌跡を案内するガイド部材とカセット挿入時の
カセット前面位置を規制する部材とを有するサブホルダ
ーと、前記メインホルダーおよび前記サブホルダーを前
記イジェクト位置から前記カセットダウン位置まで保持
ならびに案内するガイド溝を有するサイドプレートと、
前記メインホルダーのガイド部材が係合するカム溝と前
記サブホルダーのガイド部材が係合するガイド溝ならび
に歯車の噛み合いを妨げない位置に設けられた突起部と
を有する第1ラックと、前記メインホルダーのガイド部
材と係合するカム溝を有し前記サブホルダーと一体で動
作する第2ラックと、前記第1ラックとの噛み合いを妨
げない位置に設けられ一部切り欠き部を備えた略円周部
を有し前記第1ラックおよび前記第2ラックを駆動する
駆動歯車と、前記駆動歯車を回転させる駆動手段とを備
え、前記メインホルダーに前記カセットを装着する際、
前記メインホルダーに対し、前記カセットが蓋開閉動作
可能な状態に装着されるまで、前記第1ラックを停止さ
せることにより前記メインホルダーを停止させておくこ
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、テープ走行面に対し平行ならびに垂直方向に動作可
能で、装置へのカセット着脱が可能となるイジェクト位
置からカセットの記録再生が可能となるカセットダウン
位置までカセットを保持し、前記イジェクト位置から前
記カセットダウン位置まで搬送する際の動作軌跡を案内
するガイド部材を有するメインホルダーと、テープ走行
面に対し平行動作のみ可能で動作軌跡を案内するガイド
部材とカセット挿入時のカセット前面位置を規制する部
材とを有するサブホルダーと、前記メインホルダーおよ
び前記サブホルダーを前記イジェクト位置から前記カセ
ットダウン位置まで保持ならびに案内するガイド溝を有
するサイドプレートと、前記メインホルダーのガイド部
材が係合するカム溝と前記サブホルダーのガイド部材が
係合するガイド溝ならびに歯車の噛み合いを妨げない位
置に設けられた突起部とを有する第1ラックと、前記メ
インホルダーのガイド部材と係合するカム溝を有し前記
サブホルダーと一体で動作する第2ラックと、前記第1
ラックとの噛み合いを妨げない位置に設けられ一部切り
欠き部を備えた略円周部を有し前記第1ラックおよび前
記第2ラックを駆動する駆動歯車と、前記駆動歯車を回
転させる駆動手段とを備え、前記メインホルダーに前記
カセットを装着する際、前記メインホルダーに対し、前
記カセットが蓋開閉動作可能な状態に装着されるまで、
前記第1ラックを停止させることにより前記メインホル
ダーを停止させておくものであり、部品を増やすことな
く、カセット安全装着機能が可能となる作用を有する。
【0027】以下に、本発明の実施の形態について図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0028】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の形
態のカセット搬送装置を有する磁気記録再生装置におけ
るカセットの着脱が可能なイジェクト位置を示した装置
右側側面図である。
【0029】図1において、9は本装置の両側面に設け
られたサイドプレート、21はモータ、22はモータ2
1に接続されたカップリング、23はカップリング22
に接続され外周に螺旋状の歯部を有したウォーム、24
はウォーム23に噛み合い回転するウォームホイール、
25はウォームホイール24と同心に設けられた歯車に
その外周が噛み合い回転する同期歯車、26は同期歯車
25に噛み合う中継歯車、27は中継歯車26に噛み合
う駆動歯車、29は駆動歯車27の外周歯部の一部に設
けられた切り欠き部で、駆動歯車27は同心に2種類の
歯車部を有し、サイドプレート側の歯車部に切り欠き部
29が設けられている。12は上部に駆動歯車27と噛
み合う歯部を有しカセット移動方向へ移動可能な内ラッ
ク、17は内ラック12と平行に隣接した位置に配され
その上部に駆動歯車27と噛み合う歯部を有した外ラッ
ク、10はサイドプレート9に略直角形状に設けられた
第1のガイド溝、11は第1のガイド溝10に平行に設
けられた第2のガイド溝、15は内ラック12に設けら
れ第1のガイド溝と略平行に設けられた第3のガイド
溝、13は内ラック12に略斜めに設けられた第1のカ
ム溝、14は内ラック12に第1のカム溝13と略平行
に設けられた第2のカム溝、18は外ラック17に設け
られた第3のカム溝、30は記録媒体を内包したカセッ
ト、1はカセットを保持し本装置内へ搬送するメインホ
ルダー、5はメインホルダー1とともに本装置内へ移動
するサブホルダー、6はサブホルダー5の前部に形成さ
れた折り曲げ部、3はサブホルダー5に設けられ第1の
ガイド軸10と第3のガイド軸15とを挿通しかつ摺動
自在に配された第1のガイド軸、4はメインホルダー1
に設けられ第2のカム溝14を挿通しかつ摺動自在に配
された第2のガイド軸、7はサブホルダー5に設けられ
第3のガイド溝15に挿通しかつ摺動自在に配された第
3のガイド軸、8は第3のガイド溝15に挿通しかつ摺
動自在に配された第4のガイド軸、16は内ラック12
の歯部近傍に設けられ駆動歯車27に設けられた切り欠
き部29と係合する突起部、19及び20は外ラック1
5に設けられ第3及び第4のガイド軸7及び8を取り付
けるための取付穴である。
【0030】ここで、第1〜第4のガイド軸でガイド部
材を構成している。また、モータ21、カップリング2
2、ウォーム23、ウォームホイール24、同期歯車2
5、中継歯車26で駆動手段を構成している。
【0031】以上のように構成された本実施の形態のカ
セット搬送装置について、以下その動作について説明す
る。
【0032】まず、カセットのイジェクト状態について
説明する。メインホルダー1には第1のガイド軸3と第
2のガイド軸4が、サブホルダー5には第3のガイド軸
7および第4のガイド軸8がそれぞれ設けられており、
それぞれのガイド軸は、サイドプレート9に設けられて
いる第1のガイド溝10および第2のガイド溝11に挿
入され、メインホルダー1及びサブホルダー5を保持し
ている。サイドプレート9の第1のガイド溝10および
第2のガイド溝11から突き出している第1のガイド軸
3は、内ラック12の第1のカム溝13および外ラック
17の第3のカム溝18に係合し、第2のガイド軸4
は、内ラック12の第2のカム溝14のみ、第3のガイ
ド軸7および第4のガイド軸8は、内ラック12の第3
のガイド溝15と外ラック17の取付け穴19および取
付け穴20にそれぞれ係合している。
【0033】図2は、本実施の形態のカセット搬送装置
を有する磁気記録再生装置におけるカセットの着脱が可
能なイジェクト位置を示した上面図であり、各部材の位
置関係を明確にしておく。
【0034】本実施の形態の1つとしてガイド部材に軸
を使用しているがその限りではない。カセット搬送装置
の駆動手段として正逆転可能なモータ21を使用し、こ
のモータ21にはカップリング22が取り付けられてお
り、それに係合するウォーム23にモータ21の動力を
伝達する。ウォーム23からの動力はウォームホイール
24,同期歯車25,中継歯車26に伝達され、内ラッ
ク12および外ラック17の両ラックに噛み合うよう構
成されている駆動歯車27に伝達される。また本実施の
形態で使用しているウォーム23は逆転可能なように4
条ウォームを使用しているため、外ラック17を動作さ
せることによりモータ21を逆転させることが可能であ
る。なお、本発明の実施の形態の1つとして4条ウォー
ムを使用し、モータの逆転を可能にしているが、その限
りではない。
【0035】図3は、イジェクト位置における駆動歯車
27と内ラック12,外ラック17の噛み合い部の拡大
図を示す。
【0036】イジェクト位置の状態では駆動歯車27と
外ラック17のみが噛み合っている。この状態から、使
用者によりカセット30が押し込まれると、メインホル
ダーとともに外ラック17が移動を始め、外ラック17
に噛み合った駆動歯車27が回転を始める。この時、内
ラック12は、その突起部16と駆動歯車27の外周部
28とが当接することにより、カセット挿入方向への動
作ができない構成になっている。そのため内ラック12
に係合しているメインホルダー1も、同様にしてカセッ
ト挿入方向への動作ができないようになっている。そし
て駆動歯車27に設けられた切り欠き部29が内ラック
12に設けられた突起部16に係合することにより、駆
動歯車27と内ラック12の歯部とが噛み合い、内ラッ
ク12が移動を始める。
【0037】次に、イジェクト位置からカセット30を
メインホルダー1に挿入し、カセット30を押し込むこ
とにより、カセット30前面にてサブホルダー5の折り
曲げ部6がカセット挿入方向に押され、サブホルダー5
と一体で動作する外ラック17も同一方向(カセット挿
入方向)に動作する。その際、外ラック17と噛み合っ
ている駆動歯車27もカセット装着方向へ回転すること
になる。
【0038】図4は、メインホルダー1にカセット30
を挿入した時点での、メインホルダー1,サブホルダー
5ならびにカセット30の位置関係を示す装置右側側面
概略図である。
【0039】メインホルダー1に対するカセット30の
位置は、カセット30前面がサブホルダー5の折り曲げ
部6に当接することによって決まる。ここで、カセット
蓋32は、カセット蓋ロック部材31が矢印D方向に動
作することにより、カセット蓋ロックが解除される構成
になっている。
【0040】本装置に対するカセット挿入時点では、カ
セット蓋ロック部材31はメインホルダー1の折り曲げ
部2により解除されておらず、カセット蓋32は開閉動
作できない状態になっている。
【0041】図5は、本実施の形態のカセット搬送装置
を有する磁気記録再生装置における、カセット蓋開閉動
作可能なカセットイン位置を示した装置右側側面図であ
る。
【0042】図4に示す状態から、さらにカセット30
を押し込むことにより、外ラック17がカセット挿入方
向へ動作し、駆動歯車27がカセット装着方向へ回転す
る。その後、駆動歯車27の切り欠き部29が、内ラッ
ク12の突起部16を内ラック12と外ラック17とが
同一位相になるようにカセット挿入方向へ押し出すこと
により、内ラック12も駆動歯車27と噛み合い、メイ
ンホルダー1も動作可能な状態になる。この時、第3の
ガイド軸7は第3のガイド溝15の端部に当接してい
る。
【0043】図6は、カセットイン位置における駆動歯
車27と内ラック12,外ラック17の噛み合い部の拡
大図を示す。内ラック12と外ラック17が一体となっ
て動作を開始するため、メインホルダー1とサブホルダ
ー5はその位置関係を保持したまま1つのカセットホル
ダーとして機能することになる。
【0044】図7は、カセットイン位置でのメインホル
ダー1,サブホルダー5ならびにカセット30の位置関
係を示す装置右側側面概略図である。カセットイン位置
まで動作した場合、メインホルダー1に設けられている
折り曲げ部2により、カセット蓋ロック部材31を動作
させ、カセット蓋32は開閉動作可能となる。このカセ
ットイン位置の状態にてカセット30は、カセット基台
33に装着可能となる。
【0045】そして、内部回路(図示せず)が、内ラッ
ク12と外ラック17が一体となって動作開始したこと
を検出した後、モータ21をカセット装着方向へ回転さ
せるよう制御し、カセット30をテープの記録再生が可
能なカセット基台33へ搬送を開始する。
【0046】ここで、サブホルダー5は、構成や動作の
簡素化の目的から水平動作のみ可能になっており、カセ
ット30の前面とサブホルダー5の折り曲げ部6とが当
接したままの状態では、カセット30の垂直動作時にカ
セット蓋32の開閉動作を妨げることになる。これを回
避するため、メインホルダー1が垂直移動する際の第1
のガイド軸3の動作を利用して、サブホルダー5をカセ
ット蓋32の開閉動作を妨げない位置まで移動させる機
構を採用した。
【0047】図8は、メインホルダー1の垂直移動開始
前の装置右側側面概略図である。メインホルダー1に設
けられている第1のガイド軸3は、内ラック12の第1
のカム溝13と外ラック17の第3のカム溝18とに係
合しており、水平動作時はサブホルダー5とメインホル
ダー1は一体で動作している。
【0048】図9は、メインホルダー1の垂直移動開始
後の装置右側側面概略図である。メインホルダー1が水
平から垂直動作へ移行する際、メインホルダー1に設け
られた第1のガイド軸3は、内ラック12が動作するこ
とによって内ラック12の第1のカム溝13に案内さ
れ、サイドプレート9の第1のガイド溝10に沿って下
方向へ移動しようとする。
【0049】一方、サブホルダー5の第3のガイド軸7
および第4のガイド軸8は、サイドプレート9に設けら
れている第1のガイド溝10の水平部分にあるため垂直
動作は不可能である。しかし、外ラック17に設けられ
ている第3のカム溝18に、メインホルダー1の第1の
ガイド軸3が垂直下降動作することにより当接し、外ラ
ック17を駆動歯車27の噛み合いから外す方向に動作
させる。このことにより、サブホルダー5の折り曲げ部
6はメインホルダー1の垂直下降動作に伴って、カセッ
ト30の前面位置から離れる方向へ移動することが可能
となる。なお、本発明の実施の形態の1つとしてサブホ
ルダーをカセット挿入方向へ移動させたが、その限りで
はない。
【0050】図10は、サブホルダー5の移動完了状態
の装置右側側面概略図である。サブホルダー5の移動が
完了した状態では、駆動歯車27と外ラック17とは噛
み合っていない。外ラック17は第1のガイド軸3がサ
イドプレート9の第1のガイド溝10により水平方向の
動作が規制されることにより、外ラック17も第3のカ
ム溝18により同様にしてそれ以上水平方向動作が規制
され、停止状態を保つことが可能となる。
【0051】図11は、本実施の形態のカセット搬送装
置を有する磁気記録再生装置におけるサブホルダーが停
止したサブエスケープ位置を示した装置右側側面図であ
る。メインホルダー1の垂直移動中にサブエスケープ位
置までサブホルダー5を移動させることにより、カセッ
ト蓋開閉動作を妨げない構成となる。
【0052】図12は、本実施の形態のカセット搬送装
置を有する磁気記録再生装置における記録再生が可能と
なるカセットダウン位置を示した装置右側側面図であ
る。図11のサブエスケープ位置からさらに内ラック1
2のみがカセット挿入方向へ動作し、内ラック12の第
1のカム溝13および第2のカム溝14の水平部分にメ
インホルダー1の第1のガイド軸3および第2のガイド
軸4が入ることにより、カセット30はカセット基台3
3に装着されたこととなる。そして、内部回路(図示せ
ず)により、カセット30が確実に装着されたことを検
出した後、モータ21を停止させる。
【0053】次に、カセットダウン位置からカセット3
0を排出する場合の動作について説明する。
【0054】図12に示す状態から、モータ21をカセ
ット排出方向に動作させ、カップリング22、ウォーム
23、ウォームホイール24、同期歯車25、中継歯車
26を介して駆動歯車27を回転させることにより、ま
ず、内ラック12のみがカセット排出方向へ動作する。
なぜなら、駆動歯車27が噛み合っているのが内ラック
のみであるからである。
【0055】ここで、メインホルダー1が垂直上昇動作
する際、第1のガイド軸3が外ラック17の第3のカム
溝18に当接し、内ラック12と同一位相になるよう外
ラック17が動作するため、駆動歯車27との噛み合い
がずれることはない構成になっている。メインホルダー
1の垂直上昇動作終了後、再び内ラック12と外ラック
17は一体で動作し、カセットイン位置まで動作する。
【0056】図13は、本実施の形態のカセット搬送装
置を有する磁気記録再生装置におけるメインホルダーが
停止したメインエスケープ位置を示した装置右側側面図
である。内ラック12の突起部16を駆動歯車27の切
り欠き部29がカセット排出方向に押し出すことによ
り、内ラック12は駆動歯車27との噛み合いが外れ
る。それによって、メインホルダー1はその時点で停止
する。
【0057】図14に、メインエスケープ位置における
駆動歯車27と内ラック12,外ラック17の噛み合い
部の拡大図を示す。しかしながら、メインエスケープ位
置では、外ラック17は駆動歯車27と噛み合ってお
り、さらに駆動歯車27がカセット排出方向へ回転する
ことにより、外ラック17は動作し、サブホルダー5の
折り曲げ部6にてカセット30を更に排出方向へ押し出
す。その後、カセット排出動作が完了したことを検出し
て、モータ21に停止指令を出し、カセット排出動作は
完了する。
【0058】以上のように本実施の形態によれば、水平
移動をする内ラック12及び外ラック17によりメイン
ホルダー1及びサブホルダー5を駆動してカセット30
を本装置内に搬送する構成としたので、装置の高さ寸法
を大きくせずにカセット移動量を確保できるというもの
である。
【0059】また、メインホルダー1にカセット30を
装着する際、メインホルダーに対し、カセット30が蓋
開閉動作可能な状態に保持されるまで、内ラック12を
停止させてメインホルダー1を停止させておくことによ
り、カセット30の未完全装着状態から、搬送動作が始
まらないので、カセットや内部メカニズムの損傷を防止
することができる。
【0060】さらに、カセット30を水平移動後、垂直
動作に移ってカセット基台に移動する際に、サブホルダ
ー5を垂直動作せずに離れた位置まで移動させてからカ
セット30の垂直動作を行うことにより、カセット30
の蓋開閉動作を妨げることがないものである。
【0061】また、カセット30を排出する際、内ラッ
ク12及び外ラック17をカセット排出方向へ動作さ
せ、内ラック12を停止させた後も、さらに外ラック1
7を排出方向へ動作させることにより、サブホルダー5
の折り曲げ部6でカセット30を押し出すことができる
ものである。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明によるカセット搬
送装置により複雑な構成を必要とせず、部品点数を増や
すことなく従来と同一の機能を有し、さらに動作負荷の
低減をもたらし、かつ左右の部品形状を対称にでき、金
型必要枚数を削減できるため初期投資が押さえられ、コ
ストダウンにつながる効果を持っている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるイジェクト位置で
のカセット搬送装置右側側面図
【図2】同実施の形態のイジェクト位置でのカセット搬
送装置正面図
【図3】同実施の形態のイジェクト位置でのラック&ピ
ニオン噛み合い部拡大図
【図4】同実施の形態のカセット挿入後のホルダーとカ
セット位置関係概略図
【図5】同実施の形態のカセットイン位置でのカセット
搬送装置右側側面図
【図6】同実施の形態のカセットイン位置でのラック&
ピニオン噛み合い部拡大図
【図7】同実施の形態のカセットイン位置でのホルダー
とカセット位置関係概略図
【図8】同実施の形態のサブホルダー移動機構概略図
(移動開始前)
【図9】同実施の形態のサブホルダー移動機構概略図
(移動時)
【図10】同実施の形態のサブホルダー移動機構概略図
(移動完了時)
【図11】同実施の形態のサブエスケープ位置でのカセ
ット搬送装置右側側面図
【図12】同実施の形態のカセットダウン位置でのカセ
ット搬送装置右側側面図
【図13】同実施の形態のメインエスケープ位置でのカ
セット搬送装置右側側面図
【図14】同実施の形態のメインエスケープ位置でのラ
ック&ピニオン噛み合い部拡大図
【図15】従来のイジェクト位置におけるスロットイン
方式のカセット搬送装置右側側面図
【図16】従来技術のカセットダウン位置におけるスロ
ットイン方式のカセット搬送装置右側側面図
【図17】従来技術のカセット安全装着機構の右側概略
図(カセット装着前)
【図18】従来技術のカセット安全装着機構の右側概略
図(カセット装着時)
【図19】従来技術のカセット送り出し機構の右側側面
概略図
【図20】従来技術のカセット搬送装置における右側側
面動作概略図(平行方向移動量が短い場合)
【図21】従来技術のカセット搬送装置における右側側
面動作概略図(平行方向移動量が長い場合)
【符号の説明】
1 メインホルダー 2 折り曲げ部 3 ガイド軸 4 ガイド軸 5 サブホルダー 6 折り曲げ部 7 ガイド軸 8 ガイド軸 9 サイドプレート 10 ガイド溝 11 ガイド溝 12 内ラック 13 カム溝 14 カム溝 15 ガイド溝 16 突起部 17 外ラック 18 カム溝 19 取付け穴 20 取付け穴 21 モータ 22 カップリング 23 ウォーム 24 ウォームホイール 25 同期歯車 26 中継歯車 27 駆動歯車 28 円周部 29 切り欠き部 30 カセット 31 カセット蓋ロック部材 32 カセット蓋

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ走行面に対し平行ならびに垂直方
    向に動作可能で、装置へのカセット着脱が可能となるイ
    ジェクト位置からカセットの記録再生が可能となるカセ
    ットダウン位置までカセットを保持し、前記イジェクト
    位置から前記カセットダウン位置まで搬送する際の動作
    軌跡を案内するガイド部材を有するメインホルダーと、
    テープ走行面に対し平行動作のみ可能で動作軌跡を案内
    するガイド部材とカセット挿入時のカセット前面位置を
    規制する部材とを有するサブホルダーと、前記メインホ
    ルダーおよび前記サブホルダーを前記イジェクト位置か
    ら前記カセットダウン位置まで保持ならびに案内するガ
    イド溝を有するサイドプレートと、前記メインホルダー
    のガイド部材が係合するカム溝と前記サブホルダーのガ
    イド部材が係合するガイド溝ならびに歯車の噛み合いを
    妨げない位置に設けられた突起部とを有する第1ラック
    と、前記メインホルダーのガイド部材と係合するカム溝
    を有し前記サブホルダーと一体で動作する第2ラック
    と、前記第1ラックとの噛み合いを妨げない位置に設け
    られ一部切り欠き部を備えた略円周部を有し前記第1ラ
    ックおよび前記第2ラックを駆動する駆動歯車と、前記
    駆動歯車を回転させる駆動手段とを備え、前記メインホ
    ルダーに前記カセットを装着する際、前記メインホルダ
    ーに対し、前記カセットが蓋開閉動作可能な状態に装着
    されるまで、前記第1ラックを停止させることにより前
    記メインホルダーを停止させておくことを特徴とするカ
    セット搬送装置。
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