JP2914167B2 - プラント制御装置 - Google Patents

プラント制御装置

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JP2914167B2
JP2914167B2 JP4826494A JP4826494A JP2914167B2 JP 2914167 B2 JP2914167 B2 JP 2914167B2 JP 4826494 A JP4826494 A JP 4826494A JP 4826494 A JP4826494 A JP 4826494A JP 2914167 B2 JP2914167 B2 JP 2914167B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多重化された制御装置
によって多数の被制御対象を制御するようにしたプラン
ト制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、原子力プラントや火力プラント
などの重要なプラントにおいては高信頼性の観点から制
御装置を多重化することが行われている。多重化された
制御装置から得られる操作信号は信号選択回路で選択し
て被制御対象に与えている。信号選択回路としては低値
選択回路,高値選択回路,中間値選択回路,多数決回路
などが用いられている。多重化された制御装置は通常プ
ラントの中央制御室に設置される中央操作盤に設けら
れ、また信号選択回路は被制御対象に近い現場に設置さ
れる現場盤に設けられている。信号選択回路を現場盤に
設けるのは中央制御室から現場盤までの信号ケーブルへ
のノイズによる誤操作を防止し高信頼化を図るためであ
る。
【0003】従来、多重化された制御装置によって多数
の被制御対象を制御する場合には、信号選択回路を各被
制御対象毎に設けるようにしている。このようなこと
は、例えば特開昭61−52701 号公報に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では各被制御
対象毎に信号選択回路を設けている。このため、多重化
制御装置と各信号選択回路との間の信号ケーブル本数が
多くなる。信号ケーブル本数は被制御対象の増加するの
に伴い多くなり、原子力プラントにおいては膨大な数に
なる。ところで、原子力プラントにおいては中央操作盤
と現場盤とが原子炉建屋の異なる階に設置されており、
両者の距離が100m以上になる。その上、信号ケーブ
ルはケーブルトレイ内に収納されるが、原子炉建屋の立
体的な機器配置から制約され、ケーブルトレイが多点に
曲面と有している。このように、各被制御対象に信号選
択回路毎を設けると中央制御室と現場の間の信号ケーブ
ル本数が多くなり、またケーブルトレイ曲面を有してい
るためケーブル布設作業が膨大なものとなるのを免れな
い。特に、プラントの改造により多重化制御装置で制御
する被制御対象を増やすときには信号ケーブルの布設作
業は困難となる。
【0005】本発明は上記点に対処して成されたもので
あり、その目的とするところは信号ケーブル本数を低減
し、かつ被制御対象の増加にも簡単に対応可能なプラン
ト制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、複数の
被制御対象を制御するための複数の制御信号を各々が演
算により求めて出力する多重化された複数の制御装置
と、前記複数の被制御対象に対して共通に設けられ、か
つ前記制御装置における演算よりも演算周期の短い演算
により、前記複数の制御装置が出力した制御信号から被
制御対象毎に一つの制御信号を選択して出力する信号選
択手段と、前記被制御対象毎に設けられ、入力された信
号を次の信号が入力されるまで出力する複数のバッファ
を有し、かつ前記信号選択手段から出力された制御信号
を対応する被制御対象毎に前記バッファにそれぞれ入力
して、前記バッファから出力される信号を対応する被制
御対象にそれぞれ出力する出力手段とを備えたことにあ
【0007】
【作用】多数の被制御対象に対し信号選択手段を共用化
しているので、中央制御室と現場間の信号ケーブル本数
を低減でき、また、被制御対象を追加する場合には信号
選択手段を有する遠隔入出力ユニットから追加する被制
御対象まで信号ケーブルを配線するだけで簡単に行え
る。更に、信号選択手段における演算の演算周期が、制
御装置における演算の演算周期よりも短いので、制御周
期以内で信号選択手段から被制御対象に制御信号を出力
でき、制御性能を向上できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。各図の番号の等しい部分は相当部を示す。
【0009】本発明の一実施例を図1に示す。図1は三
重化制御装置の構成を示した図である。プラント制御の
場合、プラント現場側にセンサやアクチュエータが設置
されることが多い。そこで、中央制御室側に制御装置
1,2,3を設置し、プラント現場側に現場盤(遠隔入
出力ユニットとも称する)を設置する三重化構成とす
る。遠隔入出力ユニットは制御装置と分離的に離れてい
ればよく、必ずしも現場になくてもよい。
【0010】各制御装置1,2,3は非同期で動作する
ものとする。各々の制御装置は同一構成であるので、制
御装置1を例にその構成について述べる。制御装置1
は、演算処理ユニット11 ,入出力手段12 ,データ伝
送手段13 及びこれらの間でデータの送受をするための
データバス14 から成つている。演算処理ユニット11
は、制御のための演算処理を実施して、制御用のデータ
を入出力手段12 に出力するが、制御演算処理に必要な
データは入出力手段12 から受信する。データ伝送手段
3 は各制御装置1,2,3間でのデータ送受をするた
めのものであり、例えば制御装置の異常を判定するため
に用いている。
【0011】現場盤13は、入出力手段9,10,1
1,信号選択・分配手段6,アナログ入力回路4,ディ
ジタル入力回路5,アナログ出力回路7,ディジタル出
力回路8及びこれらの間でデータ送受をするためのデー
タバス12より成っている。入出力手段9,10,11
は制御装置1,2,3とのデータ送受をするためのもの
である。信号選択・分配手段6は、アナログ入力回路
4,ディジタル入力回路5,アナログ出力回路7,ディ
ジタル出力回路8に対して共有化して設けられ、制御の
ためのデータについては、各々の入出力手段9,10,
11から出力されるデータに対して、中間値選択処理や
多数決処理を実施して、対象とするアナログ出力回路
7,ディジタル出力回路8に、その結果を出力する。各
々の入力回路4,5及び出力回路7,8は複数あっても
よい。アナログ出力回路7は、被制御対象であるアナロ
グアクチュエータC1〜Ci(アナログ電磁弁,モータ
等)にアナログ出力信号Cs を出力する。ディジタル出
力回路8は、被制御対象であるディジタルアクチュエー
タD1〜Dj(開閉器,オン・オフ電磁弁等)にディジタ
ル出力信号Ds を出力する。また、信号選択・分配手段
6は、アナログ入力回路4,ディジタル入力回路5から
出力されるデータ(制御演算のためのデータ)を入出力
手段9,10,11に分配する。アナログ入力回路4
は、アナログセンサA1〜Am からのアナログ入力信号
s を入力し、この入力結果を出力する。ディジタル入
力回路5は、リミットスイッチなどのディジタルセンサ
1〜Bnからのディジタル入力信号Bs を入力し、この
入力結果を出力する。
【0012】アナログ入力回路4,ディジタル入力回路
5,アナログ回路7,ディジタル出力回路8の構成例を
図2に示す。アナログ入力回路4は、マルチプレクサ4
2 によってアナログセンサA1〜Amからの出力信号をス
キャンして、スキャンした信号をアナログ・ディジタル
変換器41 に出力する。アナログ・ディジタル変換器4
1 は、入力のアナログ信号をディジタル信号に変換して
出力する。ディジタル入力回路5は、入力バッファ51
〜5nを介して、ディジタルセンサからの信号を取り込
む。アナログ出力回路7は、ディジタル信号をディジタ
ル・アナログ変換器7a によってアナログ信号に変換
し、この変換した信号をデマルチプレクサ7b によって
バッファ71〜7iに出力する。バッファ71〜7iは、再
度デマルチプクサ7b から信号が出力されるまで、入力
された信号を保持して被制御対象C1〜Ciに、その信号
を出力し続ける。以下、アナログ信号がディジタル信号
に変換されたデータを数値データと称し、ディジタルセ
ンサやディジタルアクチュエータのデータ、つまり、論
理“1”,“0”のデータを論理データと称する。信号
選択・分配手段6は、以下のようにして制御装置1,
2,3から出力される制御用のデータに対する信号選択
の処理をして、アナログ出力回路7に数値データを出力
し、ディジタル出力回路8に論理データを出力する。
【0013】信号選択・分配手段6は、マイクロコンピ
ュータによって実現することが可能であり、図3に示す
処理フローを実行して、被制御対象に出力すべき数値デ
ータや論理データを決定,出力する。
【0014】ステップS1において、制御装置1,2,
3から出力されて入出力手段9,10,11に記憶され
る数値データ及び論理データを、あらかじめ定められて
いる数値データエリア及び論理データエリアから入力す
る。例えば、制御装置1から出力されるデータは図5
(a)のようになっており、数値データが数値データエ
リアに格納され、論理データが論理データエリアに格納
される。制御装置2,3から出力されるデータも同様で
ある。制御装置1は図5(b)のように、時分割的にこ
れらのデータを出力し、入出力手段9によって、これら
のデータを対応するメモリ、あるいはラッチ回路に記憶
する。なお、制御装置1より出力されるデータは、デー
タごとに同一のメモリ、あるいはラッチ回路に記憶され
る。従って、この記憶されたデータは、最新のデータに
更新されていることになる。
【0015】ステップS2では、S1の処理が制御処理
1,2,3すべてに対して完了したかを判定し、NOで
あれば、ステップS1の処理に戻り、YESであればス
テップS3に進む。
【0016】ステップS3で、入力した数値データにつ
いては、制御装置1,2,3からの数値データに対し
て、各数値データごとに中間値選択処理を実行し、処理
結果を出力エリアに格納する。論理データについては、
ステップS4で制御装置1,2,3からの論理データに
対して、各論理データごとに2アウト・オブ3の多数決
論理処理を実行し、処理結果を出力エリアに格納する。
ここで、例えば、被制御対象C1 に出力すべき数値デー
タであって、制御装置1からの数値データがa1で、制
御装置2からの数値データがb1 で、制御装置3からの
数値データがC1であり、これらの数値データが、図5
に示す関係であるとする。中間値選択処理によって選択
された数値データはZ1 の値のように、常に3つのデー
タのうち、中間レベルのデータが選択される。なお、当
然のことであるが、a1 及びb1 が5でc1 が4となる
様な場合は、5が選択される。
【0017】論理データについては、次のようになる。
例えば、被制御対象D1 に出力すべき論理データであっ
て、制御装置1からの論理データがa2 で、制御装置2
からの論理データがb2 で、制御装置3からの論理デー
タがc2 であり、これらの論理データが、図6に示す関
係であるとする。2アウト・オブ3の多数決論理処理に
よって、多数決処理された論理データはZ2 の値のよう
に、3つのデータのうち、2つ以上が同じ値になってい
るデータが出力され、出力エリアに格納される。
【0018】以上のようにして選択された数値データあ
るいは論理データはステップS5で、出力エリアから被
制御対象点ごとに出力される。ここで、出力エリアは、
マイクロコンピュータが備えているメモリの一部であ
る。
【0019】上記のステップS3及びS4の中間値選択
処理あるいは2アウト・オブ3の多数決処理の概念を示
すと図7のようになる。つまり、各制御装置1,2,3
からの出力データは、それぞれ入出力手段9,10,1
1に記憶されるが、この記憶されているデータを信号選
択・分配手段6によって各データごとに取り込んで、こ
れらのデータに対する中間値選択処理及び2アウト・オ
ブ3多数決処理をして、その処理結果を出力する。ここ
で、各制御装置は非同期で動作しているため、各々の入
出力手段9,10,11には異なったタイミングで各制
御装置からの数値データ及び論理データが入出力され
る。しかし、これらのデータは、常に定められたメモリ
位置にそれぞれ入力されるため、異なったデータ間(例
えば、c1用の数値データとc2 用の数値データ)で中
間値選択や2アウト・オブ3多数決の処理をすることは
ない。
【0020】上記説明では最も望ましい形として、中央
制御室に制御装置1,2,3を設置し、現場に現場盤
(遠隔入出力ユニット)を設ける構成とした。中央制御
室においても、プラントを運転するための操作盤と、こ
の操作盤とは物理的に離れた位置に制御装置が設置さ
れ、制御装置と操作盤間でのデータの送受がなされる。
この様な場合において、操作盤側に遠隔入出力ユニット
を設置すると、上述の例と同様な構成形態となる。
【0021】このように、信号選択(中間値選択と多数
決判定)の処理を共有化して現場盤で実施することによ
り、各制御装置と信号選択手段間では、それぞれデータ
伝送路を1本にできるため、中央制御室と現場間のケー
ブル本数を少なくできると共に、現場でのアクチュエー
タの追加に対しては、現場盤からの配線作業のみで対応
でき経済的であるという大きな効果がある。
【0022】図3に示した処理の時間的経過を示すと図
8のようになる。つまり、データの入力処理を実行(図
3のステップS1とS2に対応)し、次に中間値選択や
2アウト・オブ3多数決の演算処理を実行(図3のステ
ップS3とS4に対応)し、最後に演算処理の結果の出
力処理を実行(図3のステップS5に対応)する。これ
で、図3の処理が完了するが、これがある一定周期Tで
繰り返される。出力処理が完了して、次の入力処理まで
は処理がなく、アイドリング状態となる。この周期T
は、制御装置1,2,3の制御周期よりも短くなるよう
にあらかじめ定めておけばよい。つまり、制御周期以内
で被制御対象に制御信号を出力できれば、制御性能は確
保できるのである。
【0023】図3に示した処理方式を各データごとに実
施することも可能である。この場合の処理の時間的経過
を示すと図9のようになる。つまり、データ入力,演算
(中間値選択あるいは2アウト・オブ3多数決),デー
タ出力の処理を各データごとに実施する方式である。こ
の方式では、データ入力やデータ出力の処理が個別にな
るため、図8に示す方式と比べると、これらの処理に時
間を要し、全データに対し、データ入力からデータ出力
までの処理時間が長くなる(逆の言い方をすればアイド
リング時間が短くなる)。図8の方式では、アイドリン
グ時間を短く、あるいは、ない状態にして処理を実行す
ると、図2に示すアナログ出力回路7及びディジタル出
力回路8に入力されるデータがより短い周期で更新され
ることになる。アナログ出力回路7のバッファ71〜7i
はコンデンサを用いて入力されるアナログ信号を保持す
る様に構成することが一般的である。コンデンサは、時
間が経過すると、保持しているアナログ信号が減衰する
特性をもっている。従って、上述のようにして、短い周
期でバッファ71〜7iに入力される信号が更新されれ
ば、バッファ71〜7iから出力する信号の精度をより一
層高くできるという効果がある。
【0024】また、図9に示す処理方式では、データ入
力,演算,データ出力の処理が各データごとに実行され
るため、制御装置1,2,3からの出力データの追加,
削減に対して、そのデータに対してのみ信号選択・分配
手段6の変更(マイクロコンピュータ処理ではソフトウ
ェアあるいはファームウェアの変更)のみをすればよい
から、図8の方式と比べ、変更手続きが容易という効果
がある。
【0025】図10は本発明の他の実施例を示した図で
あり、図1と異なる点は図1の信号選択・分配手段6を
図10のように信号選択手段17と信号分配手段18を
各々独立に構成したことである。信号選択手段17及び
信号分配手段18の処理はいずれも図1と同様にしてマ
イクロコンピュータによって実現できる。図10の構成
では、信号選択手段17は信号選択のための処理のみを
実施することが可能であり、正に図8あるいは図9に示
した処理が、信号選択手段17の実処理である。図1の
場合には、これらの処理のほかに、アナログ入力回路4
及びディジタル入力回路からの数値データ及び論理デー
タを入出力手段9,10,11に分配するための処理が
必要であった。従って、図10の構成の方が図1の場合
と比べ、アナログ出力回路7に出力する数値データの更
新周期をより一層短くすることが可能であるため、アナ
ログ出力回路7から出力するアナログ信号の精度がより
一層向上する。
【0026】さらに、図10のように構成すると、デー
タ流れ方向が一方向のみとなるため、信号選択手段17
の処理が容易になる。特に、被制御対象がディジタルア
クチュエータのみの場合には、アナログ出力回路7が不
要となり、信号選択手段17は多数決論理処理となる。
このような場合には、信号選択手段17はマイクロコン
ピュータを使用することなく、図11あるいは図12に
示す2アウト・オブ3多数決回路によって容易に実現す
ることが可能となる。図11は、AND回路19,2
0,21とOR回路22で2アウト・オブ3多数決回路
23を構成しており、図12はOR回路24,25,2
6,AND回路27で2アウト・オブ3多数決回路28
を構成している。各々の2アウト・オブ3多数決回路の
入力に同時に三入力データを印加すれば、即座に多数決
結果を出力することが可能である。なお、図11又は図
12を使用する場合には、入出力手段9,10,11の
論理データをこの多数決回路にセットする手段と、この
多数決回路の出力データを被制御対象に対応させて、デ
ィジタル出力回路8に出力する手段が必要になるが、マ
イクロコンピュータを使用する場合と比べ、小型であ
り、ソフトウェアの開発要素がないため、より低価格の
装置を提供できるという効果がある。
【0027】図13は、信号選択・分配手段6あるいは
信号選択手段17に関して、全データの出力周期が、そ
の処理の1演算処理周期ごとに必ずしもならない場合の
例を示した図である。この例ではc1 用の出力データは
演算処理周期T0 ごとに出力されるが、c2 及びc4
の出力データは2T0 ごとに出力されている。これらの
出力データは、すべての出力データに対して、制御装置
の制御周期以内の周期になっておれば、制御性は保証さ
れるので、あらかじめそのように、信号選択・分配手段
6あるいは信号選択手段17の演算処理周期を決定して
おけばよい。
【0028】図8,図9,図13のいずれの処理におい
ても、信号選択の処理は、制御装置の処理と比べれば、
その処理内容は単純であり、制御装置と比べて処理時間
がかなり短い。さらに、この信号選択のために、全制御
装置1,2,3からの制御用のデータが入力される。そ
こで、制御周期に対して余裕の時間、つまりアイドリン
グの時間分で、各制御装置からのデータの比較をして、
各制御装置が非同期で動作しているため、この比較結果
が所定時間以上にわたって、あらかじめ定めた範囲を逸
脱している場合には、その異常の要因となった制御装置
に異常があると判定することが可能である。つまり、信
号選択処理に診断の機能を設けさせることができるとい
う効果がある。
【0029】図14は、センサが冗長化された場合のア
ナログ入力回路の三重化構成を示した図である。アナロ
グセンサA1a〜Ama,A1b〜Amb,A1c〜Amcは三重化
センサであり、アナログ入力回路4a,4b,4c が三重
化されている。41a,41b,41cはアナログディジタル
変換器であり、42a,42b,42cがマルチプレクサであ
り、それぞれ三重化されている。このようにアナログ入
力回路が三重化されている場合には、図1あるいは図1
0において、信号選択・分配手段6,信号分配手段18
は、各々のアナログ入力回路からの数値データに対し
て、図1あるいは図10で数値データの出力に対する中
間値選択処理と同様にして、中間値選択処理を実施し
て、その処理結果を入出力手段9,10,11に出力
し、この出力結果を各々の制御装置1,2,3に入力さ
せて、図1の効果に加えて高信頼度の制御装置を提供す
ることが可能である。さらに、この構成例では、現場側
で信号選択し、その結果を中央制御室側の制御装置に伝
送するため、フィールドバス構成に適用することが可能
であり、フィールドバス構成における高信頼化を図れる
効果がある。なお、フィールドバスについては、例えば
オートメーション,第38巻,第10号の「フィールド
バスの現状と課題」,P6−P12に記載されている。
【0030】上記例では、アナログ入力回路の冗長化の
場合を説明したが、ディジタル入力回路の冗長化の場合
であっても同様に扱える。また、両回路が共に冗長化の
場合であっても同様に扱える。
【0031】これまでの説明では、制御装置及びセンサ
の冗長化は三重系として扱っていたがこれに限定される
ことなく、二重系,四重系,五重系等の各種冗長化構成
が可能である。二重系の場合の信号選択は、高値選択,
低値選択,AND論理,OR論理であり、四重系の場合
には、中間値選択(但し、2つの中間レベルのうちどち
らを優先させるかは、あらかじめ定められた関係で選
択),2アウト・オブ4論理とすればよい。
【0032】さらに、制御装置1,2,3は、非同期で
動作するものとして扱っていたが、各制御装置が同期し
て動作していても、本発明は何ら問題なく適用できる。
同期は、本発明においては、非同期のうちの一例にしか
すぎない。この場合には、制御装置1,2,3から入出
力手段9,10,11に出力するデータが同期している
ため、図7に示した各入出力手段9,10,11からの
入力データがほぼ一致していることになる。この結果、
信号選択処理において、これらのデータを用いて、デー
タごとに比較して診断する場合には、所定時間以上にわ
たって比較結果が所定値を逸脱しているか否かを判定す
る必要はなく、即判定することが可能となる。
【0033】また、本発明では、信号選択・分配手段6
あるいは信号選択手段17(または信号選択を備えた分
配手段18)は、それぞれ一台の場合を示したが、回路
構成上のハードウェアボリュームの都合で、複数に分割
することは、本発明の信号選択の共有化の概念のもとで
自由に実施することが可能である。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、信
号選択の機能を冗長化された複数の信号に対して共用化
し、遠隔入出力ユニットに設けることにより、中央制御
室側に設置する冗長化制御装置と遠隔入出力ユニット
を接続するケーブル本数を少なくすることが可能となる
ため、大形プラントのように、ケーブルの敷設距離が長
く、かつそのルートが三次元的に複雑であったり、ケー
ブルの追加敷設が困難な場合には、その経済的効果は極
めて高い。さらに、アクチュエータの追加に対しては、
配線は、遠隔入出力ユニットとアクチュエータ間のみで
良く、冗長化した制御装置と遠隔入出力ユニット間の配
線は不要であるという効果があり、その工業的価値は極
めて高い。また、本発明によれば、信号選択手段におけ
る演算の演算周期が、制御装置における演算の演算周期
よりも短いので、制御周期以内で信号選択手段から被制
御対象に制御信号を出力でき、制御性能を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である三重化制御系の構成。
【図2】入力回路及び出力回路の構成例。
【図3】信号選択・分配手段6の処理フロー。
【図4】入出力手段に格納される制御装置からの出力デ
ータの構成とデータ出力順序。
【図5】中間値選択の例。
【図6】2アウト・オブ3多数決の例。
【図7】信号選択処理の概念を示す図。
【図8】信号選択処理の一例の時間的経過を示す図。
【図9】信号選択処理の他の例の時間的経過を示す図。
【図10】本発明の他の実施例である三重化制御系の構
成。
【図11】2アウト・オブ3多数決回路の一構成例。
【図12】2アウト・オブ3多数決回路の他の構成例。
【図13】信号選択処理のデータ出力方法を示すための
図。
【図14】アナログセンサ及びアナログ入力回路の三重
化構成例。
【符号の説明】
1,2,3…制御装置、6…信号選択・分配手段、7…
アナログ出力回路、8…ディジタル出力回路、9,1
0,11…入出力手段、17…信号選択手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−52701(JP,A) 特開 昭63−177202(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05B 9/03

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の被制御対象を制御するための複数の
    制御信号を各々が演算により求めて出力する多重化され
    た複数の制御装置と、 前記複数の被制御対象に対して共通に設けられ、かつ前
    記制御装置における演算よりも演算周期の短い演算によ
    り、前記複数の制御装置が出力した制御信号から被制御
    対象毎に一つの制御信号を選択して出力する信号選択手
    段と、 前記被制御対象毎に設けられ、入力された信号を次の信
    号が入力されるまで出力する複数のバッファを有し、か
    つ前記信号選択手段から出力された制御信号を対応する
    被制御対象毎に前記バッファにそれぞれ入力して、前記
    バッファから出力される信号を対応する被制御対象にそ
    れぞれ出力する出力手段とを備えたことを特徴とする
    ラント制御装置。
  2. 【請求項2】前記出力手段は、前記信号選択手段から出
    力された制御信号をアナログ信号に変換する変換器と、
    前記変換器によってアナログ信号に変換された制御信号
    を対応する被制御対象毎に前記バッファにそれぞれ出力
    するデマルチプレクサとを有することを特徴とする請求
    項1記載のプラント制御装置。
  3. 【請求項3】前記信号選択手段は、前記制御信号の選択
    として、複数の制御信号のうちの中間値の選択を行うこ
    とを特徴とする請求項2記載のプラント制御装置。
  4. 【請求項4】前記複数の制御装置を収納して中央制御室
    に配置される中央操作盤と、前記信号選択手段及び前記
    出力手段を収納する遠隔入出力ユニットとを備えたこと
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のプラン
    ト制御装置。
  5. 【請求項5】前記遠隔入出力ユニットは、前記複数の制
    御装置から出力された制御信号を比較してその結果に基
    づいて前記制御装置の異常を判定する手段を有すること
    を特徴とする請求項4記載のプラント制御装置。
  6. 【請求項6】前記信号選択手段は、多重化された複数の
    センサに対して共通に設けられ、かつ前記複数のセンサ
    が出力した検出信号からセンサ毎に一つの検出信号を選
    択して前記複数の制御装置に出力することを特徴とする
    請求項1乃至5のいずれかに記載のプラント制御装置。
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