JP2913310B2 - 音声合成の中断装置 - Google Patents
音声合成の中断装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔概要〕 合成音声を聴取中、突然の周囲雑音により聞き取れな
かった場合、一時的に音声合成を中断する中断装置に関
し、 音声合成を中断することを自動化して、例えば部品収
集システム運用時の操作性を向上させることを目的と
し、 例えば、蓄積合成(分析合成)型とか規則合成型等の
音声合成装置において、該音声合成装置からの出力音声
とマイクを通して収録した合成音声のいずれかにスピー
カ,マイクの周波数特性及びスピーカとマイクとの間の
定常雑音等の環境特性を含んだ非巡回型(FIR型)フイ
ルタをかけて信号を補正し、比較すべき2信号であるマ
イク出力合成音声信号と直接合成音声とを略等しくして
2信号についての環境条件による差を極小にしたときの
差を比較して、突然の雑音を検出し、該雑音レベルが、
特定の閾値より大きかった場合に、音声合成装置に対す
る中断信号を発生させて、これにより音声合成を自動
的に中断し、その後、音声合成を再開するように構成す
る。
かった場合、一時的に音声合成を中断する中断装置に関
し、 音声合成を中断することを自動化して、例えば部品収
集システム運用時の操作性を向上させることを目的と
し、 例えば、蓄積合成(分析合成)型とか規則合成型等の
音声合成装置において、該音声合成装置からの出力音声
とマイクを通して収録した合成音声のいずれかにスピー
カ,マイクの周波数特性及びスピーカとマイクとの間の
定常雑音等の環境特性を含んだ非巡回型(FIR型)フイ
ルタをかけて信号を補正し、比較すべき2信号であるマ
イク出力合成音声信号と直接合成音声とを略等しくして
2信号についての環境条件による差を極小にしたときの
差を比較して、突然の雑音を検出し、該雑音レベルが、
特定の閾値より大きかった場合に、音声合成装置に対す
る中断信号を発生させて、これにより音声合成を自動
的に中断し、その後、音声合成を再開するように構成す
る。
本願発明は合成音声を聴取中に突然の雑音により、該
合成音声が聞き取れなかった場合、一時的に音声合成を
中断し、その後合成を再開する音声合成の中断装置に関
す。
合成音声が聞き取れなかった場合、一時的に音声合成を
中断し、その後合成を再開する音声合成の中断装置に関
す。
従来から合成音声による部品収集システム等が知られ
ているが、電話の呼出し音等の外部雑音が発生すると、
該合成音声が聞き取れなくなり、部品の収集ができなく
なることがある。
ているが、電話の呼出し音等の外部雑音が発生すると、
該合成音声が聞き取れなくなり、部品の収集ができなく
なることがある。
この場合の音声合成を中断するのに、人手によること
なく自動的に音声合成の中断ができる中断装置がある
と、例えば、部品収集者の両手が塞がっていても、音声
合成の中断が可能となり、該部品収集システム等の操作
性が向上する。
なく自動的に音声合成の中断ができる中断装置がある
と、例えば、部品収集者の両手が塞がっていても、音声
合成の中断が可能となり、該部品収集システム等の操作
性が向上する。
第7図は従来の音声合成の中断装置を説明する図であ
る。
る。
従来部品収集システム等において音声合成装置1から
の合成音声を聴取中に、周囲雑音等により一時的に合成
音声が聞き取れなくなった場合、人手により中断スイッ
チ3を操作し、音声合成を中断させていた。
の合成音声を聴取中に、周囲雑音等により一時的に合成
音声が聞き取れなくなった場合、人手により中断スイッ
チ3を操作し、音声合成を中断させていた。
そのため手を使って作業を行っている場合、その作業
を中止し、中断スイッチを操作する必要があり、操作性
が悪いという問題があった。
を中止し、中断スイッチを操作する必要があり、操作性
が悪いという問題があった。
本発明は上記従来の欠点に鑑み、従来の中断スイッチ
による音声合成の中断を自動化し、ユーザにとって、合
成音声が聞き取れないような突然の雑音を検出して、音
声合成を自動的に中断する装置を提供することを目的と
する。
による音声合成の中断を自動化し、ユーザにとって、合
成音声が聞き取れないような突然の雑音を検出して、音
声合成を自動的に中断する装置を提供することを目的と
する。
上記問題点は本発明により 音声合成装置(1)の出力を拡声するためのスピーカ
(2)に対し、それよりの出力及びスピーカとマイクと
の間の定常雑音を含む周囲雑音の混入する音声を収集す
るためのマイク(4)を備え、マイク出力合成音声に対
応する信号が音声合成装置からの直接合成音声に対応す
る信号より所定値以上大となった場合、合成音声装置の
機能を中断させるための音声合成の中断装置に於いて、 音声合成装置からの直接合成音声に対応する直接合成
音声ディジタル信号とマイクからの出力合成音声に対応
するマイク出力ディジタル信号とに対し、 スピーカとマイクとの間の定常雑音及びスピーカとマ
イクとのそれぞれの周波数特性に基づく、直接合成音声
の変化部分を表す特性を近似するためのフィルタを有す
る信号補正部(54)と、 信号補正部において直接合成音声の変化部分を表す特
性の近似のためのフィルタの係数を計算するための係数
計算部(53)とが設けられ、 係数計算部は上記両ディジタル信号が入力されて信号
補正部中でのフィルタについての係数を計算し、 直接合成音声ディジタル信号はマイク出力ディジタル
信号とタイミングが一致する如く遅延され、 しかも信号補正部は、マイク出力ディジタル信号と直
接合成音声ディジタル信号とが、直接合成音声の変化部
分を表す特性に関係して同一状態となるように両ディジ
タル信号の何れか出力側に挿入され、 信号補正部の出力のディジタル信号と信号補正部の挿
入されない側のディジタル信号とは差信号電力計算部
(55)に入力されて差電力が計算され、 計算結果は中断信号生成部(56)において閾値と比較
され、閾値より大の場合中断信号を発生し、音声合成装
置での音声合成を中断させることによって達成され、 この場合直接合成音声ディジタル信号が信号補正部に
入力され、信号補正部からの出力が差信号電力計算部へ
の1入力となり、マイク出力ディジタル信号が他入力と
なるようにしてもよく、 またマイク出力ディジタル信号が信号補正部に入力さ
れ、信号補正部からの出力が差信号電力計算部への1入
力となり、直接合成音声ディジタル信号が他入力となる
ようにしてもよく、 マイクよりのアナログ音声信号出力がアナログ/ディ
ジタル変換部(A/D)(51)を介してマイク出力ディジ
タル信号に変化され、また音声合成装置からスピーカへ
の入力アナログ信号がアナログ/ディジタル変換部(A/
D)(52)を介して直接合成音声ディジタル信号に変換
され、 さらに信号補正部中のフィルタとして非巡回型(FIR
型)のフィルタを用いることもできる。
(2)に対し、それよりの出力及びスピーカとマイクと
の間の定常雑音を含む周囲雑音の混入する音声を収集す
るためのマイク(4)を備え、マイク出力合成音声に対
応する信号が音声合成装置からの直接合成音声に対応す
る信号より所定値以上大となった場合、合成音声装置の
機能を中断させるための音声合成の中断装置に於いて、 音声合成装置からの直接合成音声に対応する直接合成
音声ディジタル信号とマイクからの出力合成音声に対応
するマイク出力ディジタル信号とに対し、 スピーカとマイクとの間の定常雑音及びスピーカとマ
イクとのそれぞれの周波数特性に基づく、直接合成音声
の変化部分を表す特性を近似するためのフィルタを有す
る信号補正部(54)と、 信号補正部において直接合成音声の変化部分を表す特
性の近似のためのフィルタの係数を計算するための係数
計算部(53)とが設けられ、 係数計算部は上記両ディジタル信号が入力されて信号
補正部中でのフィルタについての係数を計算し、 直接合成音声ディジタル信号はマイク出力ディジタル
信号とタイミングが一致する如く遅延され、 しかも信号補正部は、マイク出力ディジタル信号と直
接合成音声ディジタル信号とが、直接合成音声の変化部
分を表す特性に関係して同一状態となるように両ディジ
タル信号の何れか出力側に挿入され、 信号補正部の出力のディジタル信号と信号補正部の挿
入されない側のディジタル信号とは差信号電力計算部
(55)に入力されて差電力が計算され、 計算結果は中断信号生成部(56)において閾値と比較
され、閾値より大の場合中断信号を発生し、音声合成装
置での音声合成を中断させることによって達成され、 この場合直接合成音声ディジタル信号が信号補正部に
入力され、信号補正部からの出力が差信号電力計算部へ
の1入力となり、マイク出力ディジタル信号が他入力と
なるようにしてもよく、 またマイク出力ディジタル信号が信号補正部に入力さ
れ、信号補正部からの出力が差信号電力計算部への1入
力となり、直接合成音声ディジタル信号が他入力となる
ようにしてもよく、 マイクよりのアナログ音声信号出力がアナログ/ディ
ジタル変換部(A/D)(51)を介してマイク出力ディジ
タル信号に変化され、また音声合成装置からスピーカへ
の入力アナログ信号がアナログ/ディジタル変換部(A/
D)(52)を介して直接合成音声ディジタル信号に変換
され、 さらに信号補正部中のフィルタとして非巡回型(FIR
型)のフィルタを用いることもできる。
即ち本発明によれば音声合成中の雑音を自動検出する
ため、合成音声装置自体からの直接合成音声信号と、ス
ピーカ・マイクのそれぞれの周波数特性及びスピーカと
マイクとの間の定常雑音等の種々の周囲環境の特性を含
んだマイクからの出力であるマイク出力合成音声信号と
を比較することになる。
ため、合成音声装置自体からの直接合成音声信号と、ス
ピーカ・マイクのそれぞれの周波数特性及びスピーカと
マイクとの間の定常雑音等の種々の周囲環境の特性を含
んだマイクからの出力であるマイク出力合成音声信号と
を比較することになる。
しかし比較のためにはマイクの出力合成音声中に含ま
れる、直接合成音声の変化部分について、マイクの出力
合成音声信号から減ずるか、または直接合成音声信号に
加えるかして比較すべき2信号を略同一条件にする。
れる、直接合成音声の変化部分について、マイクの出力
合成音声信号から減ずるか、または直接合成音声信号に
加えるかして比較すべき2信号を略同一条件にする。
このため合成音声信号に、スピーカ・マイクの周波数
特性及びスピーカとマイクとの間の定常雑音の特性を含
んだフイルタをかける。これを信号補正部で行い、その
係数を係数計算部で決定する。この係数の決定には、例
えば以下のような方法がある。
特性及びスピーカとマイクとの間の定常雑音の特性を含
んだフイルタをかける。これを信号補正部で行い、その
係数を係数計算部で決定する。この係数の決定には、例
えば以下のような方法がある。
信号補正部の一例として、非巡回型(Finite Inpulse
Response:FIR型)のフイルタがある。第6図はこの構
成を示す。
Response:FIR型)のフイルタがある。第6図はこの構
成を示す。
ここで、信号補正部への入力Xnを合成音自体のデータ
とし、Ynをマイクから抽出した合成音声とする。
とし、Ynをマイクから抽出した合成音声とする。
このYnと、信号補正部の出力Yn ’との比較によって雑
音を検出する。この信号補正部の係数α0,α1,……,
αpを係数計算部で計算する。
音を検出する。この信号補正部の係数α0,α1,……,
αpを係数計算部で計算する。
これは、真の雑音を効率よく抽出するためには、音声
合成開始時点の環境に応じて、スピーカとマイク間の遅
延やスピーカとマイクとのそれぞれの周波数特性とか、
スピーカとマイクとの間の定常雑音を含んだ状態に関係
して、この比較対象の合成音声の品質を合わせる必要が
あるからである。
合成開始時点の環境に応じて、スピーカとマイク間の遅
延やスピーカとマイクとのそれぞれの周波数特性とか、
スピーカとマイクとの間の定常雑音を含んだ状態に関係
して、この比較対象の合成音声の品質を合わせる必要が
あるからである。
入力信号Xnを補正する際、スピーカ・マイクの周波数
特性とスピーカとマイクとの間の定常雑音を考慮しなけ
ればならない。係数決定フェーズでは、補正後のY
n ’と、マイクからの合成音声Ynの差を最小にするよう
係数を決定する。即ち、真の雑音以外の、例えば、環境
条件によって支配された直接合成音声の変化部分を極小
にする為の係数を求めるわけである。
特性とスピーカとマイクとの間の定常雑音を考慮しなけ
ればならない。係数決定フェーズでは、補正後のY
n ’と、マイクからの合成音声Ynの差を最小にするよう
係数を決定する。即ち、真の雑音以外の、例えば、環境
条件によって支配された直接合成音声の変化部分を極小
にする為の係数を求めるわけである。
第6図より、 Yn ’=XNα0+Xn-1αn-1+Xn-2αn-2+……+Xn-pαn-p となる。この時の誤差εは となる。この誤差εを最小にするように、各係数(α0
〜αp)を決定する。そこで、εを各係数(α0〜αp)
で偏微分し、ゼロとおくことにより、各係数(α0〜
αp)を決定する。すなわち各係数に関する、 という(0)式〜(p)式のp+1個の式からなる連立
方程式を解き、各係数(α0〜αp)を決定する。
〜αp)を決定する。そこで、εを各係数(α0〜αp)
で偏微分し、ゼロとおくことにより、各係数(α0〜
αp)を決定する。すなわち各係数に関する、 という(0)式〜(p)式のp+1個の式からなる連立
方程式を解き、各係数(α0〜αp)を決定する。
このようにして決定された係数を用いて、例えば、上
記音声合成装置からのアナログ入力信号のディジタル変
換信号である直接合成音声ディジタル信号を、マイクか
らの合成音声のディジタル変換信号であるマイク出力デ
ィジタル信号にマイクからの合成音声のディジタル変換
信号であるマイク出力ディジタル信号に近づける(補正
する)ことができ、真の雑音の抽出が容易となる。そし
て信号補正部で補正された直接合成音声ディジタル信号
と、マイクからのマイク出力ディジタル信号とを短時間
電力比較して、特定の閾値を越えるような音声合成の中
断を必要とする真の雑音を求め、音声合成装置に対する
中断信号とする。
記音声合成装置からのアナログ入力信号のディジタル変
換信号である直接合成音声ディジタル信号を、マイクか
らの合成音声のディジタル変換信号であるマイク出力デ
ィジタル信号にマイクからの合成音声のディジタル変換
信号であるマイク出力ディジタル信号に近づける(補正
する)ことができ、真の雑音の抽出が容易となる。そし
て信号補正部で補正された直接合成音声ディジタル信号
と、マイクからのマイク出力ディジタル信号とを短時間
電力比較して、特定の閾値を越えるような音声合成の中
断を必要とする真の雑音を求め、音声合成装置に対する
中断信号とする。
従って本発明においては、合成音声を聴取中に、周囲
環境に発生した、該合成された音声とは異なる雑音が自
動的に抽出され、該抽出された信号を中断信号とする
ことで、音声合成を自動的に中断することができる効果
がある。
環境に発生した、該合成された音声とは異なる雑音が自
動的に抽出され、該抽出された信号を中断信号とする
ことで、音声合成を自動的に中断することができる効果
がある。
以下本発明の実施例を図面によって詳述する。
第1図は本発明の1実施例を示した図であり、第2図
は本発明の動作フロー図であり、第3図〜第5図は本発
明の他の実施例を示した図であって、例えば、音声合成
装置1からの直接合成音声ディジタル信号にスピーカ2,
マイク4の周波数特性及びスピーカ・マイク間の定常雑
音に基づく、直接合成音声の変化部分を表す特性を近似
するフイルタによってフイルタをかけ、それとスピーカ
2からの出力をマイク4を通して収集したマイク出力デ
ィジタル信号との短時間の電力差を比較して、突然の雑
音を検出し、音声合成装置1に対する中断信号とする
手段が本発明を実施するのに必要な手段である。尚、全
図を通して同じ符号は同じ対象物を示している。
は本発明の動作フロー図であり、第3図〜第5図は本発
明の他の実施例を示した図であって、例えば、音声合成
装置1からの直接合成音声ディジタル信号にスピーカ2,
マイク4の周波数特性及びスピーカ・マイク間の定常雑
音に基づく、直接合成音声の変化部分を表す特性を近似
するフイルタによってフイルタをかけ、それとスピーカ
2からの出力をマイク4を通して収集したマイク出力デ
ィジタル信号との短時間の電力差を比較して、突然の雑
音を検出し、音声合成装置1に対する中断信号とする
手段が本発明を実施するのに必要な手段である。尚、全
図を通して同じ符号は同じ対象物を示している。
第1図に示した実施例(実施例1)のシステムは、音
声合成装置1,スピーカ2,マイク4,中断装置5からなり、
本発明の中断装置5は、該マイク4から抽出したスピー
カからの出力及びスピーカとマイクとの間の定常雑音を
含む周囲雑音の混入する合成音声(アナログデータ)を
ディジタルデータに変換するアナログ/ディジタル変換
部(A/D)51,直接合成音声自体(アナログデータ)をデ
ィジタルデータに変換するアナログ/ディジタル変換部
(A/D)52,合成音の信号補正部54,該信号補正部54の係
数を決定する係数計算部53,直接合成音を補正したもの
と、周囲雑音を含むマイク4からの合成音を比較する差
信号電力計算部55,雑音が著しく大きい時合成を中断さ
せる中断信号生成部56から成る。
声合成装置1,スピーカ2,マイク4,中断装置5からなり、
本発明の中断装置5は、該マイク4から抽出したスピー
カからの出力及びスピーカとマイクとの間の定常雑音を
含む周囲雑音の混入する合成音声(アナログデータ)を
ディジタルデータに変換するアナログ/ディジタル変換
部(A/D)51,直接合成音声自体(アナログデータ)をデ
ィジタルデータに変換するアナログ/ディジタル変換部
(A/D)52,合成音の信号補正部54,該信号補正部54の係
数を決定する係数計算部53,直接合成音を補正したもの
と、周囲雑音を含むマイク4からの合成音を比較する差
信号電力計算部55,雑音が著しく大きい時合成を中断さ
せる中断信号生成部56から成る。
信号補正部54は前述の第6図に示す如きFIR型のフイ
ルタから成り、その係数は係数計算部53で計算される。
ルタから成り、その係数は係数計算部53で計算される。
この係数計算部53は前述の(0)式〜(p)式を解
く。中断信号生成部56では、外部から与えられた閾値
と、差信号電力計算部55からの入力を比較し、入力の方
が大きい時に音声合成装置1に対して、中断信号を出
力するように動作する。
く。中断信号生成部56では、外部から与えられた閾値
と、差信号電力計算部55からの入力を比較し、入力の方
が大きい時に音声合成装置1に対して、中断信号を出
力するように動作する。
このときの動作フローを第2図に示す。始めに信号補
正部54の係数を係数計算部53で決定する。
正部54の係数を係数計算部53で決定する。
これはテストメッセージ(例えば、「本日は晴天な
り」のようなもの)を音声合成装置1で合成して出力
し、該合成音自体と、マイク4から抽出した合成音か
ら、その時の周囲環境(スピーカ2,マイク4の周波数特
性,スピーカとマイクとの間の定常雑音を含む)に合っ
た係数を決定することができる。
り」のようなもの)を音声合成装置1で合成して出力
し、該合成音自体と、マイク4から抽出した合成音か
ら、その時の周囲環境(スピーカ2,マイク4の周波数特
性,スピーカとマイクとの間の定常雑音を含む)に合っ
た係数を決定することができる。
該係数決定後は、実際の音声合成を開始し、雑音を検
出した段階で、該音声合成を中断する。その後、該音声
合成を、例えば該中断した音声から再開することにな
る。
出した段階で、該音声合成を中断する。その後、該音声
合成を、例えば該中断した音声から再開することにな
る。
なお直接合成音声信号とマイク出力合成音声信号との
比較のためには、直接合成音声信号の出力側に両信号の
タイミングの一致のための遅延部(図示省略)の挿入が
必要となるが、この信号補正部に遅延機能を含ませるこ
とによって構成が簡単となる。
比較のためには、直接合成音声信号の出力側に両信号の
タイミングの一致のための遅延部(図示省略)の挿入が
必要となるが、この信号補正部に遅延機能を含ませるこ
とによって構成が簡単となる。
第3図は本発明の他の実施例(実施例2)を示したも
のである。この実施例では、音声合成装置1からのアナ
ログ信号をディジタル信号に変換するアナログ/ディジ
タル変換部(A/D)52をもたず、音声合成装置1自体で
発生している直接合成音声ディジタルを直接取出すこと
になる。そのためにはスピーカに出力するために備えら
れた図示しないディジタル/アナログ変換部に入力側か
ら抽出すればよい。そしてこの直接合成音声ディジタル
信号は信号補正部54,係数計算部53に入力される。
のである。この実施例では、音声合成装置1からのアナ
ログ信号をディジタル信号に変換するアナログ/ディジ
タル変換部(A/D)52をもたず、音声合成装置1自体で
発生している直接合成音声ディジタルを直接取出すこと
になる。そのためにはスピーカに出力するために備えら
れた図示しないディジタル/アナログ変換部に入力側か
ら抽出すればよい。そしてこの直接合成音声ディジタル
信号は信号補正部54,係数計算部53に入力される。
これにより第1図に示した実施例1に比べて合成音声
のアナログ/ディジタル変換の手間が掛からないという
利点がある。
のアナログ/ディジタル変換の手間が掛からないという
利点がある。
第4図に他の実施例(実施例3)を示す。第1図の実
施例と同様に係数計算部53,信号補正部54を備え、かつA
/D変換部52の出力側に遅延部58が接続され、直接合成音
声ディジタル信号とマイク出力ディデタル信号とのタイ
ミングを一致させると共に信号補正部54はA/D変換部51
の出力側に接続され、この信号補正部54は係数計算部53
で決定された係数に基づき、マイク出力ディジタル信号
から、直接合成音声ディジタル信号の変化部分を減じ、
両信号を同一状態とする。
施例と同様に係数計算部53,信号補正部54を備え、かつA
/D変換部52の出力側に遅延部58が接続され、直接合成音
声ディジタル信号とマイク出力ディデタル信号とのタイ
ミングを一致させると共に信号補正部54はA/D変換部51
の出力側に接続され、この信号補正部54は係数計算部53
で決定された係数に基づき、マイク出力ディジタル信号
から、直接合成音声ディジタル信号の変化部分を減じ、
両信号を同一状態とする。
これはマイク4から抽出した合成音声に対して、スピ
ーカ・マイクの周波数特性及びスピーカとマイク間の定
常雑音に基づく直接合成音声の変化部分を表す特性を取
り除く補正を行う方式であり、該マイク4で収集した合
成音声をできる限り、音声合成装置1での直接合成音声
そのものに近づけて合成音声を中断しなければならない
真の雑音の取り出しを容易にするものである。
ーカ・マイクの周波数特性及びスピーカとマイク間の定
常雑音に基づく直接合成音声の変化部分を表す特性を取
り除く補正を行う方式であり、該マイク4で収集した合
成音声をできる限り、音声合成装置1での直接合成音声
そのものに近づけて合成音声を中断しなければならない
真の雑音の取り出しを容易にするものである。
これは、第1図の係数計算部53,信号補正部54の動作
とは逆の作業を行っていることになる。
とは逆の作業を行っていることになる。
第5図は他の実施例(実施例4)を示す。この実施例
では、第3図に示した実施例(実施例2)と同じく、音
声合成装置1からの合成音声のアナログ音声をディジタ
ル信号に変換する為のアナログ/ディジタル変換部(A/
D)52をもたず、音声合成装置1中で発生している合成
音声のディジタル信号自体を取り出すものである。
では、第3図に示した実施例(実施例2)と同じく、音
声合成装置1からの合成音声のアナログ音声をディジタ
ル信号に変換する為のアナログ/ディジタル変換部(A/
D)52をもたず、音声合成装置1中で発生している合成
音声のディジタル信号自体を取り出すものである。
これは既述の如く合成音声装置からの出力をスピーカ
に出力するための図示しないアナログ/ディジタル変換
部の入力側から取り出せばよい。
に出力するための図示しないアナログ/ディジタル変換
部の入力側から取り出せばよい。
このように本発明を具体的に実施する場合種々の構成
が考えられる。
が考えられる。
このように本発明は合成音声を聴取中に突然の周囲雑
音により、聞き取れなかった場合、一時的に音声合成装
置での音声合成を中断するのに、例えば、音声合成装置
からの出力合成音声のディジタル変換信号である直接合
成音声ディジタル信号にスピーカ,マイクの周波数特性
及びスピーカ・マイク間の定常雑音に基づく、直接合成
音声の変化部分を表す特性の近似のためのフイルタをか
けて、マイクで収集したマイク出力合成音声のディジタ
ル信号であるマイク出力ディジタル信号と、直接合成音
声ディジタル信号とを信号補正部を使用して直接合成音
声の変化部分を表す特性に関係して同一状態になるよう
にし、両信号の短時間の電力差を比較し、周囲環境の条
件を無くし、突然の雑音を確実に検出して上記音声合成
装置に対する中断信号とするように構成した所に特徴
がある。
音により、聞き取れなかった場合、一時的に音声合成装
置での音声合成を中断するのに、例えば、音声合成装置
からの出力合成音声のディジタル変換信号である直接合
成音声ディジタル信号にスピーカ,マイクの周波数特性
及びスピーカ・マイク間の定常雑音に基づく、直接合成
音声の変化部分を表す特性の近似のためのフイルタをか
けて、マイクで収集したマイク出力合成音声のディジタ
ル信号であるマイク出力ディジタル信号と、直接合成音
声ディジタル信号とを信号補正部を使用して直接合成音
声の変化部分を表す特性に関係して同一状態になるよう
にし、両信号の短時間の電力差を比較し、周囲環境の条
件を無くし、突然の雑音を確実に検出して上記音声合成
装置に対する中断信号とするように構成した所に特徴
がある。
上記の如く本発明の音声合成の中断装置は、合成音声
を聴取中の突然の周囲雑音により合成音声が聞き取れな
かった場合、一時的に音声合成を中断するのに、例え
ば、蓄積合成(分析合成)型または規則合成型等の音声
合成装置において、該音声合成装置からの直接合成音声
出力をマイクを通して収録したマイク出力合成音声にタ
イミングを一致させ、かつ両音声信号のいずれかに非巡
回型(FIR型)フイルタをかけ、マイク出力ディジタル
信号と直接合成音声ディジタル信号とが、直接合成音声
の変化部分を表す特性に関係して同一状態となるように
して両者の環境条件による差を極小にしたときの差を比
較し、突然の雑音を検出し、該雑音レベルが特定の閾値
より大きかった場合、音声合成中断信号を発生させ
て、これにより音声合成を自動的に中断し、その後音声
合成を再開するように構成したものであるので、合成音
声を聴取中に周囲環境に発生した、該合成された音声と
は異なる雑音が自動的に抽出され、該抽出された信号を
中断信号とすることで音声合成を自動的に中断するこ
とができる効果がある。
を聴取中の突然の周囲雑音により合成音声が聞き取れな
かった場合、一時的に音声合成を中断するのに、例え
ば、蓄積合成(分析合成)型または規則合成型等の音声
合成装置において、該音声合成装置からの直接合成音声
出力をマイクを通して収録したマイク出力合成音声にタ
イミングを一致させ、かつ両音声信号のいずれかに非巡
回型(FIR型)フイルタをかけ、マイク出力ディジタル
信号と直接合成音声ディジタル信号とが、直接合成音声
の変化部分を表す特性に関係して同一状態となるように
して両者の環境条件による差を極小にしたときの差を比
較し、突然の雑音を検出し、該雑音レベルが特定の閾値
より大きかった場合、音声合成中断信号を発生させ
て、これにより音声合成を自動的に中断し、その後音声
合成を再開するように構成したものであるので、合成音
声を聴取中に周囲環境に発生した、該合成された音声と
は異なる雑音が自動的に抽出され、該抽出された信号を
中断信号とすることで音声合成を自動的に中断するこ
とができる効果がある。
第1図は本発明の一実施例を示した図、 第2図は本発明の動作フロー図、 第3図〜第5図は本発明の他の実施例を示した図、 第6図は非巡回型フイルタの構成例を示した図、 第7図は従来の音声合成の中断方式を説明する図 である。 図面において、 1は音声合成装置、2はスピーカ、3は中断スイッチ、
4はマイク 5は中断装置 51,52はアナログ/ディジタル変換部(A/D)、53は係数
計算部、54は信号補正部、55は差信号電力計算部、56は
中断信号生成部、58は遅延部、は中断信号 をそれぞれ示す。
4はマイク 5は中断装置 51,52はアナログ/ディジタル変換部(A/D)、53は係数
計算部、54は信号補正部、55は差信号電力計算部、56は
中断信号生成部、58は遅延部、は中断信号 をそれぞれ示す。
Claims (5)
- 【請求項1】音声合成装置の出力を拡声するためのスピ
ーカに対し、それよりの出力及びスピーカとマイクとの
間の定常雑音を含む周囲雑音の混入する音声を収集する
ためのマイクを備え、マイク出力合成音声に対応する信
号が音声合成装置からの直接合成音声に対応する信号よ
り所定値以上大となった場合、合成音声装置の機能を中
断させるための音声合成の中断装置に於いて、 音声合成装置からの直接合成音声に対応する直接合成音
声ディジタル信号とマイクからの出力合成音声に対応す
るマイク出力ディジタル信号とに対し、 スピーカとマイクとの間の定常雑音及びスピーカとマイ
クとのそれぞれの周波数特性に基づく、直接合成音声の
変化部分を表す特性を近似するためのフィルタを有する
信号補正部と、 信号補正部において直接合成音声の変化部分を表す特性
の近似のためのフィルタの係数を計算するための係数計
算部とが設けられ、 係数計算部は上記両ディジタル信号が入力されて信号補
正部中でのフィルタについての係数を計算し、 直接合成音声ディジタル信号はマイク出力ディジタル信
号とタイミングが一致する如く遅延され、 しかも信号補正部は、マイク出力ディジタル信号と直接
合成音声ディジタル信号とが、直接合成音声の変化部分
を表す特性に関係して同一状態となるように両ディジタ
ル信号の何れか出力側に挿入され、 信号補正部の出力のディジタル信号と信号補正部の挿入
されない側のディジタル信号とは差信号電力計算部に入
力されて差電力が計算され、 計算結果は中断信号生成部において閾値と比較され、閾
値より大の場合中断信号を発生し、音声合成装置での音
声合成を中断させることを特徴とする音声合成の中断装
置。 - 【請求項2】上記音声合成の中断装置において、直接合
成音声ディジタル信号が信号補正部に入力され、信号補
正部からの出力が差信号電力計算部への1入力となり、
マイク出力ディジタル信号が他入力となることを特徴と
する請求項1に記載の音声合成の中断装置。 - 【請求項3】上記音声合成の中断装置において、マイク
出力ディジタル信号が信号補正部に入力され、信号補正
部からの出力が差信号電力計算部への1入力となり、直
接合成音声ディジタル信号が他入力となることを特徴と
する請求項1に記載の音声合成の中断装置。 - 【請求項4】上記音声合成の中断装置において、マイク
よりのアナログ音声信号出力がアナログ/ディジタル変
換部(A/D)を介してマイク出力ディジタル信号に変化
され、また音声合成装置からスピーカへの入力アナログ
信号がアナログ/ディジタル変換部(A/D)を介して直
接合成音声ディジタル信号に変換されることを特徴とす
る請求項1に記載の音声合成の中断装置。 - 【請求項5】上記音声合成の中断装置において、信号補
正部中のフィルタとして非巡回型(FIR型)のフィルタ
を用いることを特徴とする請求項1に記載の音声合成の
中断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1315721A JP2913310B2 (ja) | 1989-12-05 | 1989-12-05 | 音声合成の中断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1315721A JP2913310B2 (ja) | 1989-12-05 | 1989-12-05 | 音声合成の中断装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03175497A JPH03175497A (ja) | 1991-07-30 |
JP2913310B2 true JP2913310B2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=18068740
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1315721A Expired - Fee Related JP2913310B2 (ja) | 1989-12-05 | 1989-12-05 | 音声合成の中断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2913310B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6833975B2 (en) | 2001-08-08 | 2004-12-21 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Perpendicular magnetic recording medium and apparatus including a soft magnetic layer, an at least 20 nm thick non-magnetic layer, and a 50-90 nm gap length |
JP7407838B2 (ja) * | 2019-12-04 | 2024-01-04 | アルプスアルパイン株式会社 | フィルタ回路 |
-
1989
- 1989-12-05 JP JP1315721A patent/JP2913310B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03175497A (ja) | 1991-07-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |