JP2865431B2 - 音響補正装置 - Google Patents

音響補正装置

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JP2865431B2 JP1266291A JP1266291A JP2865431B2 JP 2865431 B2 JP2865431 B2 JP 2865431B2 JP 1266291 A JP1266291 A JP 1266291A JP 1266291 A JP1266291 A JP 1266291A JP 2865431 B2 JP2865431 B2 JP 2865431B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は音響補正装置に係り、特
に車載オーディオ装置やホームオーディオ装置などでア
タック音の音響再生を改善する音響補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車載オーディオ装置では、オーディオ信
号をアンプとスピーカを通して音響再生したとき、車両
の窓の開閉状態によって、音響に差が生じてくる。特に
窓が閉まっている場合、窓による音の反射や車室内空気
のダンピングファクタの影響で、音の「メリハリ」や
「しまり」が悪くなる。これら音響の悪化は特に立ち上
がり,立ち下がり変化の激しいアタック音で目立ち、音
響再生レベルが減衰して迫力の無い音になってしまう。
このときの入力オーディオ信号とスピーカ出力の関係を
図6に示す。
【0003】また、スピーカのコーンやコイルの慣性が
大きいときもアタック音の減衰が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アタ
ック音の減衰を防止できる音響補正装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の1つにおいて
は、ゲイン制御を受けて入力オーディオ信号のレベルを
可変させるゲイン可変手段と、入力オーディオ信号を所
定の時間間隔でサンプリングしながら1つ前のサンプリ
ング値との変化量を検出する変化量検出手段と、検出し
た変化量が所定値より大きいとき,変化量に比例してゲ
インが増大するように所定のコントロール特性に従いゲ
イン可変手段に対するゲイン制御を行うゲイン制御手段
を設けたことにより達成される。
【0006】また、本発明の他の1つにおいては、コン
トロール特性の指定を行う指定手段を設け、前記ゲイン
制御手段は、指定されたコントロール特性に基づきゲイ
ン制御を行うようにしたことにより達成される。
【0007】
【0008】本発明の1つによれば、入力オーディオ信
号を所定の時間間隔でサンプリングしながら1つ前のサ
ンプリング値との変化量を検出し、検出した変化量が所
定値より大きいとき,変化量に比例してゲインが増大す
るように所定のコントロール特性に従いゲイン可変手段
に対するゲイン制御を行い、入力オーディオ信号のレベ
ルを可変させる。これにより、入力オーディオ信号のア
タック音部分が十分に強調されるので、音響再生空間や
スピーカのダンピングファクタが大きい系で音響再生し
ても迫力を失うことはない。
【0009】本発明の他の1つによれば、指定されたコ
ントロール特性に基づきゲイン可変手段に対するゲイン
制御を行う。これにより、ユーザがコントロール特性を
指定することで音響再生空間の状態やスピーカの種類に
応じた適切なアタック音の音響再生補正を行わせること
ができる。
【0010】
【0011】
【実施例】図1は、本発明の第一実施例に係る車載オー
ディオ装置の構成を示す要部ブロック図である。
【0012】図において、1はオーディオソース、2は
オーディオソースから入力したアナログの入力オーディ
オ信号をディジタルに変換するA/D変換器、3はDS
P(ディジタルシグナルプロセッサ)で構成された音響
補正装置、4はD/A変換器であり、音響補正装置3が
出力するディジタル信号をアナログに変換する。5はア
ンプ、6はスピーカであり、アンプ5で増幅されたオー
ディオ信号を入力して音響変換する。7は図2に示す4
種類のコントロール特性の中から1つを指定する操作部
であり、7a〜7dはコントロール特性A〜Dを選択す
る指定キーである。
【0013】音響補正装置3は、入力オーディオ信号中
のアタック音を、該アタック音の大きさに応じてレベル
を増大するものであり、3aは入力オーディオ信号を適
当な時間間隔でサンプリングしながら,1つ前のサンプ
リング値との変化量を検出する変化量検出部、3bはゲ
イン制御に従い入力オーディオ信号のレベルを可変する
ゲイン可変部、3cは内蔵メモリに第2図に示すような
4種類のコントロール特性を記憶するとともに,ユーザ
指定のコントロール特性に従い,変化量検出部3aで検
出された変化量に応じてゲイン可変部3bに対するゲイ
ン制御を行うゲイン制御部である。
【0014】図3は音響補正装置3の変化量検出部3a
の検出動作を説明する線図、図4は音響補正装置3の入
出力関係を示す線図であり、以下、これらの図に従って
第1実施例の全体的動作を説明する。
【0015】車室窓が全閉しておりスピーカ6のコー
ン,コイルの慣性が大であることなどを考慮し、ユーザ
がアタック音を最大限に強調するため、操作部7の指定
キー7aを押圧すると、対応する指定指令が音響補正装
置3のゲイン制御部3cに入力される。オーディオソー
ス1からの入力オーディオ信号はA/D変換器2でディ
ジタル信号に変換されたあと音響補正装置3の変化量検
出部3aに入力される。
【0016】変化量検出部3aは入力オーディオ信号に
対し所定の適当な時間間隔Tでサンプリングしながら、
1つ前のサンプル値との変化量を検出し、変化量検出信
号をゲイン制御部3cへ出力する。図3の波形の内、左
側の変化の緩やかな部分は変化量が小さく、右側の変化
の急なアタック音の部分は変化量が大きくなる。
【0017】ゲイン制御部3cは変化量検出信号を入力
しながら、図2のコントロール特性Aに従いゲイン可変
部3bに対するゲイン制御を行う。変化量が所定の一定
値C0 以下の部分は、入力オーディオ信号のレベルは変
わらずにゲイン可変部3bから出力され、C0 以上の部
分は変化量の大きさに比例してレベルが増大されて出力
される。このため、入力オーディオ信号の内、変化の緩
やかな部分に対し変化の急なアタック音の部分は相対的
に強調して出力されることになる(図4参照)。ゲイン
可変部3bから出力された補正後のオーディオ信号はD
/A変換器4で元のアナログ信号に変換され、アンプ
5、スピーカ6を経て音響出力される。
【0018】車室窓が全閉のとき、車室内の空気のダン
ピングファクタが大きく、通常のままでは特にアタック
音が減衰してしまうが、スピーカ6に入力されるオーデ
ィオ信号中のアタック音の部分が他の部分に比べ相対的
に強調されているので、音響再生されたアタック音は減
衰せず迫力のある音楽を楽しむことができる。
【0019】その後、車室窓を半開状態にしたとき、ア
タック音をそれほど強調しなくてよいので、操作部7で
指定キー7bまたは7cを押圧する。すると、音響補正
装置3のゲイン制御部3cはコントロール特性を図2の
BまたはCに切り替え、アタック音を強調する度合いを
少し小さくする。このように、ユーザがコントロール特
性を指定することで、車室内音響空間の状態やスピーカ
の種類等,音響再生系に応じた最適な音響再生を行わせ
ることができる。音響補正をしないときは、指定キー7
dを押圧してコントロール特性Dを指定すればよい。な
お、上記した第一実施例ではDSPを用いてディジタル
領域で音響補正を行うように構成したが、これをアナロ
グ領域で行うようにしてもよい。
【0020】図5は本考案の第二実施例に係る車載オー
ディオ装置の要部ブロック図であり、図1と同一の構成
部分には同一の符号が付してある。10は音響補正装置
であり、オーディオソース1から入力したオーディオ信
号に対し音響補正を行いアンプ5へ出力する。10aは
スピーカ6から出力された音を乗員の耳近くで拾って電
気信号に変換するマイク、10bはマイク出力と入力オ
ーディオ信号の波形パターンを比較し、偏差を求める偏
差検出部、10cは検出された偏差が零となるように入
力オーディオ信号に対するレベル可変制御を行ってアン
プ5側へ出力するレベル可変制御部である。
【0021】次に第二実施例の動作を説明する。例え
ば、車室窓が全閉しており、スピーカ6のコーンやコイ
ルの慣性大の状態で、スピーカ6で音響再生された音は
乗員の耳地近くにおいてマイク10aで拾われて電気信
号に変換され、偏差検出部10bに入力される。偏差検
出部10bはマイク出力と入力オーディオ信号の波形パ
ターンを比較し、偏差を検出してレベル可変制御部10
cへ出力する。今、入力オーディオ信号の変化の緩やか
な部分が音響再生されるとき(図3の左側部分参照)、
音響再生レベルには減衰が生じていないので、マイク出
力と入力オーディオ信号の偏差は零である。このとき、
レベル可変制御部10cは入力オーディオ信号のレベル
を変えることなくそのまま出力する。
【0022】一方、入力オーディオ信号の変化の急な部
分が音響再生されるとき(図3の右側部分参照)、車室
内音響空間やスピーカ6のダンピングファクタが大きい
ので、音響再生レベルに減衰が生じ、マイク出力と入力
オーディオ信号に偏差が生じる。このとき、レベル可変
制御部10cは偏差が零となるように入力オーディオ信
号のレベルを増大して出力する。この結果、入力オーデ
ィオ信号の変化の急な部分が強調され、アタック音は減
衰することなく音響再生されて「メリハリ」のある音楽
を楽しむことができる。
【0023】車室窓を半開や全開状態にすると、車室内
音響空間のダンピングファクタが小さくなり、アタック
音の減衰量が減るが、このとき、マイク出力と入力オー
ディオ信号の偏差が小さくなり、レベル可変制御部10
cによる制御量が減るので、音響再生レベルは常に入力
オーディオ信号の波形パターンに追従して変化すること
になる。このため、ユーザによる特別な操作を待たなく
ても車室内音響空間の状態やスピーカ6の種類等,音響
再生系に応じた最適な音響補正が自動的になされ、操作
の手間が省ける。
【0024】なお、上記した各実施例では車載オーディ
オ装置を例に説明したが、ホームオーディオ装置などに
も同様に適用することがでる。
【0025】
【発明の効果】以上本発明の1つによれば、ゲイン制御
を受けて入力オーディオ信号のレベルを可変させるゲイ
ン可変手段と、入力オーディオ信号を所定の時間間隔で
サンプリングしながら1つ前のサンプリング値との変化
量を検出する変化量検出手段と、検出した変化量が所定
値より大きいとき,変化量に比例してゲインが増大する
ように所定のコントロール特性に従いゲイン可変手段に
対するゲイン制御を行うゲイン制御手段を設け、入力オ
ーディオ信号を所定の間隔でサンプリングしながら1つ
前のサンプリング値との変化量を検出し、検出した変化
量が所定値より大きいとき,変化量に比例してゲインが
増大するように所定のコントロール特性に従いゲイン可
変手段に対するゲイン制御を行い、入力オーディオ信号
のレベルを可変させるように構成したから、入力オーデ
ィオ信号のアタック音部分が十分に強調されるので、音
響再生空間やスピーカのダンピングファクタが大きい系
で音響再生しても迫力を失うことはない。
【0026】また本発明の他の1つによれば、コントロ
ール特性の指定を行う指定手段を設け、前記ゲイン制御
手段は、指定されたコントロール特性に基づきゲイン制
御を行うように構成したから、ユーザがコントロール特
性を指定することで音響再生空間の状態やスピーカの種
類に応じた適切なアタック音の音響再生補正を行わせる
ことができる。
【0027】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係る車載オーディオ装置
の構成を示す要部ブロック図である。
【図2】図1におけるゲイン制御部のコントロール特性
の種類を示す線図である。
【図3】図1における変化量検出部の動作を説明する線
図である。
【図4】図1における音響補正装置の入出力関係を示す
線図である。
【図5】本発明の第二実施例に係る車載オーディオ装置
の構成を示す要部ブロック図である。
【図6】音響補正しないときの入力オーディオ信号と再
生音響の関係を示す線図である。
【符号の説明】
3 音響補正装置 3a 変化量検出部 3b レベル可変部 3c ゲイン制御部 7 操作部 10 音響補正装置 10a マイク 10b 偏差検出部 10c レベル可変制御部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲイン制御を受けて入力オーディオ信号
    のレベルを可変させるゲイン可変手段と、入力オーディ
    オ信号を所定の時間間隔でサンプリングしながら1つ前
    のサンプリング値との変化量を検出する変化量検出手段
    と、検出した変化量が所定値より大きいとき、変化量に
    比例してゲインが増大するように所定のコントロール特
    性に従いゲイン可変手段に対するゲイン制御を行うゲイ
    ン制御手段を設けたことを特徴とする音響補正装置。
  2. 【請求項2】 コントロール特性の指定を行う指定手段
    を設け、前記ゲイン制御手段は、指定されたコントロー
    ル特性に基づきゲイン制御を行うようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の音響補正装置。
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