JP2913250B2 - 建設機械の作業高さ制限装置 - Google Patents

建設機械の作業高さ制限装置

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JP2913250B2 JP29666493A JP29666493A JP2913250B2 JP 2913250 B2 JP2913250 B2 JP 2913250B2 JP 29666493 A JP29666493 A JP 29666493A JP 29666493 A JP29666493 A JP 29666493A JP 2913250 B2 JP2913250 B2 JP 2913250B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ショベル等の建設
機械に備えられるフロント部材の作業高さ制限装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル等の建設機械の作業現場に
おいては、上方に電線や看板等の障害物が存在すること
があり、このような作業現場で作業を続行すると、作業
中にフロント部材がこれらの障害物を破損したり、場合
によってはオペレータに災害が及ぶこともある。そこ
で、従来より、特開平3−208923号公報に開示さ
れているように、フロント部材の作業高さを制限する作
業高さ制限装置を具備し、この作業高さ制限装置によっ
て、フロント部材と上方の障害物との衝突を回避するよ
うにした油圧ショベルが提案されている。
【0003】上記公報に記載された作業高さ制限装置
は、予め上方位置に侵入禁止領域を設定すると共に、こ
の侵入禁止領域の下方に減速領域を設定し、フロント部
材の最も高い位置にある部分が前記減速領域に侵入する
と、該フロント部材を駆動するアクチュエータの動作速
度を落とし、フロント部材の最も高い位置にある部分が
前記侵入禁止領域に到達すると、前記アクチュエータの
動作を停止するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような作業高さ制
限装置において、フロント部材を侵入禁止領域で確実に
停止させるためには、侵入禁止領域の下方の減速領域の
大きさ(距離)をどのような値に設定するかが重要な問
題となる。すなわち、作業中のフロント部材の慣性力に
対して設定された減速領域が小さ過ぎると、減速領域内
でフロント部材が十分に減速されず、侵入禁止領域を越
える位置までフロント部材がオーバーランしてしまい、
フロント部材と上方の障害物との衝突を回避できなくな
るからである。
【0005】減速領域の値をどのように決めるかはいく
つかの考え方があるが、一例を挙げると、フロント部材
を伸長してその旋回半径が最大となるような姿勢、すな
わち、フロント部材のブームピン回りの慣性モーメント
が最大となる状態にし、この状態でフルスロットルでブ
ームを上げ、スロットルを中立に戻してからフロント部
材が停止するまでのオーバーラン量を減速領域とする、
という方法がある。また、フロント部材をショックなく
停止させようとすると、減速領域の値はさらに大きくな
るが、いずれにしても最悪のケースを想定して設定する
必要がある。
【0006】ところで、前述した従来の作業高さ制限装
置では、侵入禁止領域の下方に一定の幅で減速領域を設
定しているため、この減速領域はフロント部材の慣性力
が最大の時にも確実に減速できる値、つまり、最悪のケ
ースを基準とした十分に大きな値に設定する必要があ
る。このため、フロント部材を小旋回姿勢にした場合の
ように、ブームピン回りの慣性モーメントが小さい場合
も、慣性力が最大の時と同じ高さでフロント部材の減速
が始まってしまい、本来は減速をする必要がない姿勢で
の減速の頻度が高くなり、アクチュエータの動作速度が
変わることを好まないオペレータにとっては操作しにく
いものであった。
【0007】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたもので、その目的は、フロント部材を駆動
するアクチュエータの動作速度を極力落とさずに、上方
の障害物に対する接触事故を確実に防止できる建設機械
の作業高さ制限装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、建設機械の作業機本体と、この作業機本
体に回転可能に連結されたブームと、このブームに回転
可能に連結されたアームと、このアームに回転可能に連
結されたバケットと、これらブームとアームおよびバケ
ットとで構成されるフロント部材の位置を検出する位置
検出手段とを備え、前記フロント部材が上方位置に設定
された侵入禁止領域に到達したとき、該フロント部材の
動作を停止させる建設機械の作業高さ制限装置におい
て、前記フロント部材の所定箇所に複数のモニタポイン
トを設定し、前記侵入禁止領域の下方にこれらのモニタ
ポイントに対応し複数の減速領域を設定し、前記フロ
ント部材の動作時に、各モニタポイント毎に対応する減
速領域に到達したか否かを判断し、いずれかのモニタポ
イントが対応する減速領域に到達した場合、そのモニタ
ポイントと前記侵入禁止領域との距離に応じて前記フロ
ント部材の動作速度を減速処理し、各モニタポイントの
いずれか1つが前記侵入禁止領域に到達したとき、前記
フロント部材の動作を停止処理するように構成した点に
特徴がある。
【0009】
【作用】フロント部材の各関節角は位置検出手段である
角度センサ等により検出され、その検出信号からフロン
ト部材の所定箇所に設定された複数のモニタポイントの
座標が演算される。フロント部材の操作時に、これらの
モニタポイントはそれぞれの位置に対応して設定された
減速領域に到達したか否か判断され、各モニタポイント
のいずれか1つが対応する減速領域に到達した場合、そ
の位置から予め設定された侵入禁止領域までの距離に応
じて減速指令信号が生成され、この減速指令信号に従っ
てアクチュエータの動作速度が減速される。別のモニタ
ポイントがそれに対応する減速領域に到達した場合も、
このモニタポイントに対する減速指令信号が生成され、
この減速指令信号が複数ある場合は、最も減速の割合が
大きい信号を減速指令信号として、アクチュエータの動
作速度が減速される。また、各モニタポイントのいずれ
か1つが侵入禁止領域に到達した場合、停止指令信号が
生成され、この信号に従ってアクチュエータの動作は停
止される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は本発明の一実施例に係る油圧ショベルの側面
図であり、同図において、1は下部走行体、2は運転室
2aを有する上部旋回体で、これら下部走行体1と上部
旋回体2とで作業機本体を構成している。3は上部旋回
体2に回動可能に連結されたブーム、4はブーム3に回
動可能に連結されたアーム、5はアーム4に回動可能に
連結されたバケットであり、これらブーム3とアーム4
およびバケット5とでフロント6を構成している。7は
ブーム3を駆動するブームシリンダ、8はアーム4を駆
動するアームシリンダ、9はバケット5を駆動するバケ
ットシリンダであり、これら各シリンダ7〜9は運転室
2a内に設けた操作レバー10によって動作される。1
1はブーム3のピン結合部、12はアーム4のピン結合
部、13はバケット5のピン結合部である。14はブー
ム3のピン結合部11に取り付けられたブーム角センサ
であり、上部旋回体2とブーム3との相対角度、すなわ
ちブーム角を検出する。15はアーム4のピン結合部1
2に取り付けられたアーム角センサであり、ブーム3と
アーム4との相対角度、すなわちアーム角を検出する。
また、M1はブーム3の上面に設定されたモニタポイン
ト、M2とM3はアーム4後端の2箇所に設定されたモ
ニタポイント、M4はバケット5の刃先円のうち最も高
い位置に設定されたモニタポイントであり、ブーム3の
ピン結合部11に対してモニタポイントM1が最も近い
位置に設定され、モニタポイントM4が最も離れた位置
に設定されている。
【0011】図2は前記各モニタポイントM1〜M4の
寸法を示す説明図であり、同図において、αAはアーム
角、αBはブーム角、T0は地面からブーム3のピン結合
部11までの長さ、LBはブーム3のリンク長さ、LA
はアーム4のリンク長さ、LVはバケット5の回動半径
である。また、Lb1はモニタポイントM1からピン結合
部11までのリンク長LBに平行な成分長さ、Lb2はモ
ニタポイントM1からピン結合部11までのリンク長L
Bに垂直な成分長さ、La1はモニタポイントM2からピ
ン結合部12までのリンク長LAに平行な成分長さ、L
a2はモニタポイントM2からピン結合部12までのリン
ク長LAに垂直な成分長さ、La3はモニタポイントM3
からピン結合部12までのリンク長LAに平行な成分長
さ、La4はモニタポイントM3からピン結合部12まで
のリンク長LAに垂直な成分長さである。
【0012】図3は図1の油圧ショベルに設定される侵
入禁止領域と減速領域を示す側面図である。同図におい
て、Z0は侵入禁止領域、Z1〜Z4は侵入禁止領域Z0
下方に設定される複数の減速領域、イは侵入禁止領域Z
0と減速領域Z1との境界線、ロは減速領域Z1と減速領
域Z2との境界線、ハは減速領域Z2と減速領域Z3との
境界線、ニは減速領域Z3と減速領域Z4との境界線、ホ
は減速領域Z4と安全域との境界線であり、これらのう
ち減速領域Z1はモニタポイントM1に、減速領域Z2
モニタポイントM2に、減速領域Z3はモニタポイント
M3に、減速領域Z4はモニタポイントM4にそれぞれ
対応して設定される。
【0013】図4は図1の油圧ショベルに備えられる作
業高さ制限装置を示す回路図であり、前述したブームシ
リンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9、ブ
ーム角センサ14およびアーム角センサ15については
同一符号を付してある。図4において、16,17は前
記操作レバー10の一例として用いられる電気レバー、
18はコントローラ、19は旋回モータ、20,21は
左右の走行モータ、22〜27は方向切換弁、28は原
動機、29は油圧ポンプ、30はパイロット油圧ポン
プ、31は比例減圧弁ユニット、32は前記侵入禁止領
域Z0を設定する設定機、33はマイクロコンピュータ
であり、このマイクロコンピュータ33のメモリには前
記減速領域Z1〜Z4の距離が記憶されている。
【0014】このように構成された油圧ショベルにおい
て、オペレータが電気レバー16,17を操作すると、
その操作量(レバーの傾き)に応じた出力信号がコント
ローラ18に入力され、コントローラ18はレバー出力
信号に応じた比例減圧弁駆動信号を比例減圧弁ユニット
31に出力し、方向切換弁22〜27を駆動する。方向
切換弁22〜27は油圧ポンプ29から各アクチュエー
タに供給される圧油の流れを制御し、例えば方向切換弁
22が駆動されるとブームシリンダ7が伸縮または伸長
し、方向切換弁25が駆動されると上部旋回体2が旋回
する。また、方向切換弁26,27は図示省略した走行
用レバーおよび走行用パイロット油圧により駆動され、
例えば方向切換弁27が駆動されると右側の走行モータ
21が前進または後退する。
【0015】次に、本実施例の動作を前述した図1〜図
4と図5,6に示すフローチャトに基づいて説明す
る。まず、作業を開始する前に、図示せぬ高さ制限スイ
ッチをONし、設定機32によって侵入禁止領域Z0
設定する。侵入禁止領域Z0を決める方法としては、例
えばブーム3を上方の障害物の近くまで上げ、その高さ
をブーム角から演算したり、障害物までの距離を物差し
等で実測する方法がある。また、マイクロコンピュータ
33のメモリに各減速領域Z1〜Z4の距離が記憶されて
いるため、侵入禁止領域Z0が設定されると、その高さ
に応じて各減速領域Z1〜Z4の高さも設定される。
【0016】このように侵入禁止領域Z0を設定した
後、オペレータが操作レバー10(電気レバー16,1
7)を操作すると、前述の如く、その操作量に応じて各
シリンダ7〜9や各モータ19〜21等のアクチュエー
タが動作し、油圧ショベルは掘削等の作業を行う。かか
る作業中に、マイクロコンピュータ33は、ブーム角セ
ンサ14とアーム角センサ15から検出されるブーム角
αBとアーム角αAを入力し、これらのブーム角αBとア
ーム角αAを変数として各モニタポイントM1〜M4の
高さを演算する。各モニタポイントM1〜M4の高さを
演算する式は以下の通りである。 M1=-Lb1・sinαB+Lb2・cosαB+T0 M2=La1・sin(αBA)+La2・cos(αBA)-LB・sin
αB+T0 M3=La3・sin(αBA)+La4・cos(αBA)-LB・sin
αB+T0 M4=-LA・sin(αBA)-LB・sinαB+LV+T0 作業中に各モニタポイントM1〜M4の高さは刻々変化
するが、マイクロコンピュータ33は、上記の演算結果
に基づいて各モニタポイント毎に対応する減速領域に到
達したか否かを判断する。そして、各モニタポイントM
1〜M4の1つがそれに対応する減速領域Z1〜Z4に到
達すると、マイクロコンピュータ33は減速の度合いK
を演算し、その演算結果Kをコントローラ18に出力す
る。減速の度合いKを演算する式の一例を示すと、 K=(H0−H1)/a0 (ただし0≦K≦1) として表せる。この式中、H0は侵入禁止領域Z0の高
さ、a0は侵入禁止領域Z0までの減速領域の距離、H1
は減速領域に入っているモニタポイントの高さであり、
減速しない時はK=1である。
【0017】このように、マイクロコンピュータ33か
らコントローラ18に減速の度合いKが出力されると、
コントローラ18はこのK(0≦K≦1)を現在のアク
チュエータの動作速度に乗じ、この値に応じて比例減圧
弁駆動信号を比例減圧弁ユニット31に出力するため、
該アクチュエータの動作速度は、電気レバー16,17
の操作量に対応する動作速度に比べて減じられる。
【0018】アクチュエータが動作し続けると、別のモ
ニタポイントがそれに対応する減速領域に到達すること
がある。例えば、フロント6が図3に示す姿勢にあり、
この姿勢からブームシリンダ7が伸長され、ブーム3の
上げ操作が行われると、まず、モニタポイントM3が境
界線ニを越えて減速領域Z3に到達し、ここで前述の如
くブームシリンダ7の動作速度が減じられた後、さらに
ブーム3の上げ操作が続行されると、モニタポイントM
2が境界線ハを越えて減速領域Z2に到達する。この場
合も同様にしてモニタポイントM2に対する減速の度合
いKが演算され、マイクロコンピュータ33はモニタポ
イントM2に対するKの値とモニタポイントM3に対す
るKの値とを比較し、小さい方の値をブームシリンダ7
の動作速度に乗じる。さらに別のモニタポイントがそれ
に対応する減速領域に到達した場合、例えば図3に示す
フロント6の姿勢からアームシリンダ8が伸縮され、ア
ーム4の押し(ダンプ)操作が行われると、モニタポイ
ントM4も境界線ホを越えて減速領域Z4に到達する。
このように、減速領域に到達するモニタポイントが複数
ある場合は、それぞれのモニタポイントに対して演算さ
れたKの値(K1〜K4)を比較し、最小の値を現在のア
クチュエータの動作速度に乗じる。
【0019】また、モニタポイントM1〜M4の1つが
境界線イを越えて侵入禁止領域Z0に到達すると、上記
したKの演算式中のH0とH1が等しくなりK=0となる
ため、このK=0を乗じたアクチュエータの動作速度は
0となり、アクチュエータは停止する。
【0020】なお、各モニタポイントM1〜M4が侵入
禁止領域Z0から遠ざかる方向、すなわち、フロント6
が下方へ移動する場合は、各モニタポイントM1〜M4
が侵入禁止領域Z0へ到達するおそれがないため、アク
チュエータの動作速度を減じる必要はなく、その場合の
減速の度合いKは1である。
【0021】このように、上記一実施例にあっては、フ
ロント6を構成するブーム3とアーム4およびバケット
5にそれぞれモニタポイントM1〜M4を設定すると共
に、各モニタポイントM1〜M4毎に大きさ(距離)の
異なる減速領域Z1〜Z4をそれぞれ設定し、フロント6
の操作時に、各モニタポイントM1〜M4毎に対応する
減速領域Z1〜Z4に到達したか否かを判断するため、本
来は減速をする必要がない姿勢での減速の頻度が少なく
なる。このため、アクチュエータの動作速度が不所望に
変わることも少なくなり、オペレータにとっての操作性
を高めることができる。また、各モニタポイントM1〜
M4のいずれかが対応する減速領域Z1〜Z4に到達した
場合、そのモニタポイントの高さに応じて減速の度合い
Kを求め、このKの値を現在のアクチュエータの動作速
度に乗じて減速するようにしたため、モニタポイントと
侵入禁止領域Z0との距離に応じた減速処理が実行さ
れ、フロント6を侵入禁止領域Z0に到達する前に確実
に減速することができる。したがって、フロント6の各
部を駆動するアクチュエータの動作速度を極力落とさず
に、フロント6と上方の障害物との接触事故を確実に防
止することができる。
【0022】なお、本発明による建設機械の作業高さ制
限装置は上記一実施例に限定されず、種々の変形例が可
能である。例えば、上記一実施例では、操作レバーとし
て電気レバーを用いた場合について説明したが、その代
りに油圧パイロットレバーを用いることも可能であり、
また、フロントの各関節角を検出する手段として、上記
一実施例で挙げた角度センサの代わりにシリンダのスト
ロークセンサ等を用いることも可能である。さらに、上
記一実施例では、モニタポイントをフロントの4箇所に
設定した場合について説明したが、モニタポイントの数
はこれに限定されず、フロントの形状等応じて適宜増減
しても良い。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フロント部材を駆動するアクチュエータの動作速度を極
力落とさずに、上方の障害物に対する接触事故を確実に
防止することができ、操作性に優れた建設機械の作業高
さ制限装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る油圧ショベルの側面図
である。
【図2】各モニタポイントの寸法を示す油圧ショベルの
側面図である。
【図3】図1の油圧ショベルに設定される侵入禁止領域
と各減速領域との関係を示す側面図である。
【図4】図1の油圧ショベルに備えられる作業高さ制限
装置を示す回路図である。
【図5】図4の作業高さ制限装置の処理内容を示すフロ
ーチャートである。
【図6】図4の作業高さ制限装置の処理内容を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋回体 2a 運転室 3 ブーム 4 アーム 5 バケット 6 フロント 7 ブームシリンダ 8 アームシリンダ 9 バケットシリンダ 10 操作レバー 11〜13 ピン結合部 14 ブーム角センサ 15 アーム角センサ 16,17 電気レバー 18 コントローラ 19 旋回モータ 20,21 走行モータ 31 比例減圧弁ユニット 32 設定機 33 マイクロコンピュータ M1〜M4 モニタポイント Z0 侵入禁止領域 Z1〜Z4 減速領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−136324(JP,A) 特開 平5−306534(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02F 9/24 E02F 3/43 E02F 9/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械の作業機本体と、この作業機本
    体に回転可能に連結されたブームと、このブームに回転
    可能に連結されたアームと、このアームに回転可能に連
    結されたバケットと、これらブームとアームおよびバケ
    ットとで構成されるフロント部材の位置を検出する位置
    検出手段とを備え、前記フロント部材が上方位置に設定
    された侵入禁止領域に到達したとき、該フロント部材の
    動作を停止させる建設機械の作業高さ制限装置におい
    て、 前記フロント部材の所定箇所に複数のモニタポイントを
    設定し、前記侵入禁止領域の下方にこれらのモニタポイ
    ントに対応し複数の減速領域を設定し、前記フロント
    部材の動作時に、各モニタポイント毎に対応する減速領
    域に到達したか否かを判断し、いずれかのモニタポイン
    トが対応する減速領域に到達した場合、そのモニタポイ
    ントと前記侵入禁止領域との距離に応じて前記フロント
    部材の動作速度を減速処理し、各モニタポイントのいず
    れか1つが前記侵入禁止領域に到達したとき、前記フロ
    ント部材の動作を停止処理するように構成したことを特
    徴とする建設機械の作業高さ制限装置。
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