JP3679848B2 - 建設機械の作業範囲制限制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は多関節型のフロント装置を備えた建設機械の作業範囲制限制御装置に係わり、特に、アーム、ブーム、バケット等のフロント部材からなるフロント装置を備えた油圧ショベルの作業範囲制限制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
油圧ショベルでは、上部旋回体のフロント部にブームを取り付け、そのブーム先端部に順次アーム、バケットを連結して多関節型の作業機(フロント装置)を構成している。そして上記作業機の屈折運動を操作することにより、掘削積込作業などを行っている。
【0003】
ところで、油圧ショベルが作業を行うとき作業現場によっては上方や前方に障害物がある場合がある。例えば屋外の作業では電線、屋内の作業では天井などが上方の障害物となる。また、狭い住宅地等の作業では、前方に民家の壁などがあり、これらが前方の障害物となる。オペレータは作業中これらの障害物にバケット爪先などの部分を接触させたり、引っかけたりしないように細心の注意を払う必要があり、オペレータにとって大きな負担となる。
【0004】
このような問題に対して特開平3−208923号公報に記載の発明がある。この発明では、上方に予め侵入禁止領域を設定し、更にその下方にアクチュエータの減速領域を設定し、作業機を構成するフロント部材の各先端位置のうち最大高さにある部分が減速領域に侵入するとアクチュエータの動作速度を落として作業機を減速し、更に侵入禁止領域まで達するとアクチュエータの動作を止めて作業機を停止させることにより作業機の一部が上方の障害物に接触することを防ぐようにしている。
【0005】
また、特開平3−217523号公報では作業機がキャブに干渉しないようにするため予め侵入禁止領域を設定し、作業機の先端が侵入禁止領域に到達するアクチュエータの動作を止めて作業機を停止させるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術には次のような問題がある。
【0007】
実際の現場で作業をしているオペレータは、作業中にいきなり全アクチュエータの動作が停止することや、動作速度が低下することを好まない。それは全アクチュエータの動作が停止したり、動作速度が落ちたりすると、操作性が低下し、作業能率が落ちるからである。しかし、上記従来技術では、侵入禁止領域近傍に作業機を持っていくような作業では、作業機が侵入禁止領域に到達するといきなり全アクチュエータの動作を停止させるため、作業中、侵入禁止領域に到達する度に作業機が完全に停止してしまい、操作性及び作業能率が大幅に低下してしまう。また、減速領域を設ける場合は、侵入禁止領域近傍におけるアクチュエータの動作速度が遅くなるため、この点でも操作性が低下し、作業能率が低下してしまう。
【0008】
本発明の目的は、操作性を極力低下させることなく、フロント装置と障害物との接触が防止できる建設機械の作業範囲制限制御装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、建設機械の作業機本体と、この作業機本体に連結された第一フロント部材とこの第一フロント部材に回動するように関節結合された第二フロント部材を含む複数のフロント部材からなる多関節型のフロント装置と、前記複数のフロント部材を駆動する複数の油圧アクチュエータと、前記複数のフロント部材の動作を指示する複数の操作手段と、前記複数の操作手段からの操作信号に応じて駆動され、前記複数の油圧アクチュエータに供給される圧油の流量を制御する複数の流量制御弁とを有する建設機械に備えられ、前記フロント装置が侵入禁止領域に対して予め設定された第一侵入禁止領域に到達すると前記油圧アクチュエータに対する圧油の供給を停止し、前記フロント装置を停止させる建設機械の作業範囲制限制御装置において、前記第一侵入禁止領域よりも前記フロント装置側で前記第一侵入禁止領域に沿って位置する第二侵入禁止領域を設定する侵入禁止領域設定手段と、前記第一フロント部材上に設定された第一モニターポイントが前記第二侵入禁止領域に侵入する直前で前記第一フロント部材が停止し、かつ前記第二フロント部材は前記第二侵入禁止領域を越え前記第一侵入禁止領域に向かう方向に動けるように前記第一及び第二フロント部材の操作手段の操作信号を補正する第一操作信号補正手段と、前記第二フロント部材に設定された第二モニターポイントが前記第一侵入禁止領域に侵入する直前で前記第一及び第二フロント部材の両方が停止するように前記第一及び第二フロント部材の操作手段の操作信号を補正する第二操作信号補正手段とを備える
【0010】
以上のように第一操作信号補正手段を設け、第一フロント部材上に設定された第一モニターポイントが第二侵入禁止領域に侵入しようとすると、その直前で第一フロント部材が停止しかつ第二フロント部材は第二侵入禁止領域を越え第一侵入禁止領域に向かう方向に動けるように操作手段の操作信号を補正することにより、第一モニターポイントが第二侵入禁止領域の境界に到達したとき、第一フロント部材は停止しても、第二フロント部材は動けるため、操作性の低下が抑えられる。また、第二侵入禁止領域は第一侵入禁止領域よりもフロント装置側に位置するよう設定されているため、両侵入禁止領域間の境界間の距離を適宜設定することにより、第二フロント部材を動かしても、フロント装置の一部が第一侵入禁止領域に侵入することはなく、フロント装置と障害物との接触が防止できる。
また、第二操作信号補正手段を更に設け、第二モニターポイントが第一侵入禁止領域に侵入する直前で第一及び第二フロント部材の両方を停止させることにより、フロント装置が第一侵入禁止領域に侵入することがなくなる。
【0011】
(2)上記(1)において、好ましくは、前記第一操作信号補正手段は、前記第一モニターポイントが前記第二侵入禁止領域に近づくと前記第一フロント部材を減速するよう前記第一フロント部材の操作手段の操作信号を補正する。
【0012】
このように第一操作信号補正手段で更に第一フロント部材を減速することにより、第一フロント部材は第二侵入禁止領域に侵入する直前で滑らかに停止し、第一フロント部材の行き過ぎや停止時のショックの発生が緩和される。また、このように減速制御をしても、第二フロント部材が減速制御されない限り、第二フロント部材は自由に動かすことができ、操作性の低下を極力抑えることができる。
【0015】
(3)上記(1)において、好ましくは、前記第二操作信号補正手段は、前記第二モニターポイントが前記第一侵入禁止領域に近づくと前記第一及び第二フロント部材の両方を減速するよう前記第一及び第二フロント部材の操作手段の操作信号を補正する。
【0016】
このように第二操作信号補正手段で第一及び第二フロント部材を減速することにより、第一及び第二フロント部材はそれぞれ第一侵入禁止領域及び第二侵入禁止領域に侵入する直前で滑らかに停止し、第一及び第二フロント部材の行き過ぎや停止時のショックの発生が緩和される。
【0018】
(4)更に、上記(1)にいて、例えば、前記第一及び第二フロント部材は油圧ショベルのブームとアームである。
【0019】
(5)また、上記(1)において、前記侵入禁止領域設定手段は、前記第一モニターポイントが前記第二侵入禁止領域の境界上に位置する状態で前記第二フロント部材を動かしたときに前記第二フロント部材の前記第一モニターポイント側の端部が前記第一侵入禁止領域に侵入しない距離だけ、前記第二侵入禁止領域を前記第一侵入禁止領域から隔てて設定する。
【0020】
このように第二侵入禁止領域を設定することにより、上記のように、第二フロント部材を動かしても、フロント装置の一部が第一侵入禁止領域に侵入することはない。
【0021】
(6)更に、上記(1)において、例えば、前記複数の操作手段は前記操作信号としてパイロット圧を出力する油圧パイロット方式であり、前記第一操作信号補正手段は、前記第一モニターポイントが前記第二侵入禁止領域に侵入する直前で前記第一フロント部材の操作手段のパイロット圧をタンク圧に低下させるパイロット圧補正手段を含む。
【0022】
(7)また、上記(1)においても、例えば、前記複数の操作手段は前記操作信号としてパイロット圧を出力する油圧パイロット方式であり、前記第二操作信号補正手段は、前記第二モニターポイントが前記第一侵入禁止領域に侵入する直前で前記第一及び第二フロント部材の操作手段のパイロット圧をタンク圧に低下させるパイロット圧補正手段を含む。
【0023】
(8)上記(6)又は(7)において、好ましくは、前記パイロット圧補正手段は、前記第一及び第二フロント部材の操作手段から出力されたパイロット圧を対応する流量制御弁に伝達するパイロットライン上に設けられた電気式減圧弁を含む。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を油圧ショベルに適用した場合の第1の実施形態を図1〜図10により説明する。なお、本実施形態は上方の範囲制限を行う場合についてのものである。
【0025】
図1において、本発明が適用される油圧ショベルは、油圧ポンプ2と、この油圧ポンプ2からの圧油により駆動されるブームシリンダ3a、アームシリンダ3b、バケットシリンダ3c、旋回モータ3d及び左右の走行モータ3e,3fを含む複数の油圧アクチュエータと、これら油圧アクチュエータ3a〜3fのそれぞれに対応して設けられた複数の操作レバー装置4a〜4fと、油圧ポンプ2と複数の油圧アクチュエータ3a〜3f間に接続され、操作レバー装置4a〜4fの操作信号によって制御され、油圧アクチュエータ3a〜3fに供給される圧油の流量を制御する複数の流量制御弁5a〜5fと、油圧ポンプ2と流量制御弁5a〜5の間の圧力が設定値以上になった場合に開くリリーフ弁6とからなる油圧駆動装置を有している。
【0026】
また、油圧ショベルは、図2に示すように、垂直方向にそれぞれ回動するブーム1a、アーム1b及びバケット1cからなる多関節型の作業機、すなわちフロント装置1Aと、上部旋回体1d及び下部走行体1eからなる車体1Bとで構成され、フロント装置1Aのブーム1aの基端は上部旋回体1dの前部に支持されている。ブーム1a、アーム1b、バケット1c、上部旋回体1d及び下部走行体1eはそれぞれ上記のブームシリンダ3a、アームシリンダ3b、バケットシリンダ3c、旋回モータ3d及び左右の走行モータ3e,3fによりそれぞれ駆動される。
【0027】
操作レバー装置4a〜4fはパイロット圧により対応する流量制御弁5a〜5fを駆動する油圧パイロット方式であり、それぞれ、図3に示すように、オペレータにより操作される操作レバー40と、操作レバー40の操作量と操作方向に応じたパイロット圧を生成する一対の減圧弁41,42とにより構成され、減圧弁41,42の一次ポートはパイロットポンプ43に接続され、二次ポートはパイロットライン44a,44b;45a,45b;46a,46b;47a,47b;48a,48b;49a,49bを介して対応する流量制御弁の油圧駆動部50a,50b;51a,51b;52a,52b;53a,53b;54a,54b;55a,55bに接続されている。
【0028】
以上のような油圧ショベルに本実施形態による作業範囲制限制御装置が設けられている。この制限制御装置は、予め作業の種類に応じてフロント装置1Aが侵入してはならない領域(以下、第一侵入禁止領域という)の設定の指示をする設定器7と、ブーム1a、アーム1b及びバケット1cのそれぞれの関節結合部である回動支点に設けられ、フロント装置1Aの位置と姿勢に関する状態量としてそれぞれの回動角を検出する角度検出器8a,8b,8cと、設定器7の設定信号、角度検出器8a,8b,8cの検出信号を入力し、作業範囲を制限するための指令信号として電気信号を出力する制御ユニット9と、前記電気信号により駆動される比例電磁弁10a,10b,11a,11bとで構成されている。比例電磁弁10a,10b,11a,11bはそれぞれパイロットライン44a,44b,45a,45bに設置され、それぞれの電気信号に応じて操作レバー装置4a,4bで発生したパイロット圧を減圧して出力する。
【0029】
設定器7は、操作パネルあるいはグリップ上に設けられたスイッチ等の操作手段により侵入禁止領域の設定を指示するための設定信号を制御ユニット9に出力するもので、操作パネル上には表示装置等、他の補助手段があってもよい。また、ICカードによる方法、バーコードによる方法、レーザによる方法、無線通信による方法等、他の方法を用いてもよい。
【0030】
制御ユニット9の制御機能を図4に示す。制御ユニット9は、第一侵入禁止領域演算部9a、第二侵入禁止領域演算部9b、制限値記憶メモリ部9c、フロント姿勢演算部9d、減速制御演算部9e、最大シリンダ速度演算部9f、最大パイロット圧演算部9g、バルブ指令演算部9h、電流出力部9iの各機能を有している。
【0031】
第一侵入禁止領域演算部9aでは、設定器7からの指示でフロント装置1Aが侵入してはならない第一侵入禁止領域の設定演算を行う。その一例を図5を用いて説明する。
【0032】
図5において、フロント装置1Aには予め所定箇所に複数のモニターポイントP1〜P5が設定されており、オペレータの操作でフロント装置1Aを制限したい高さまでもってゆき、設定器7からの指示でそのときの各モニターポイントP1〜P5の高さP1z〜P5zを計算し、最も高い値を第一侵入禁止領域の境界値(Pcz1)とする。この例では、アーム1bの後端に設定されたモニターポイントP2が最も高く、その高さP2zが第一侵入禁止領域の境界値(Pcz1)として設定される。ここで、P1z〜P5zの値はフロント姿勢演算部9dにて計算される。
【0033】
第二侵入禁止領域演算部9bでは、第一侵入禁止領域演算部9aで演算された第一侵入禁止領域の境界値(Pcz1)から第二侵入禁止領域の境界値(Pcz2)の演算を行う。演算式は以下のようである。
【0034】
Pcz2=Pcz1−LA4
ここで、LA4はアーム1bの後端に設定されたモニターポイントP2のモニターポイントP1からの距離である。モニターポイントP1はブーム1aとアーム1bの回動支点に設定されている。
【0035】
制限値記憶メモリ部9cは第一、第二侵入禁止領域演算部9a,9bにおいて演算された境界値Pcz1,Pcz2を記憶しておく。
【0036】
フロント姿勢演算部9dでは、角度検出器8a〜8cで検出したブーム、アーム、バケットの回動角と、制御ユニット9の記憶装置に予め記憶した図5に示すようなフロント装置1A及び車体1Bの各部寸法LA1,LA2,LA3,LA4,LB1,LV1,LV2,LV3等のデータとを用いてフロント装置1Aの位置と姿勢を計算する。このとき、位置と姿勢は例えばブーム1aの回動支点を原点としたXZ座標系の座標値として求める。XZ座標系は本体1Bに固定した垂直面内にある直交座標系である。
【0037】
ここで、フロント姿勢演算部9dは、演算部9aによる第一侵入禁止領域の設定時には、各モニターポイントP1〜P5の値をXZ座標系のZ座標値として計算し、そのうちの最も大きな値を侵入禁止領域の境界値(Z座標値=Pcz1)とする。
【0038】
また、フロント姿勢演算部9dは、油圧ショベルの作業中には、各モニターポイントP1〜P5の位置を計算している。本実施形態では上限制御を行う際に計算するモニターポイントはP1,P5の2点とする。モニターポイントP1は上記のようにブーム1aとアーム1bの回動支点に設定され、モニターポイントP5はバケット1cの回動中心(バケットピン)を中心にした半径LV1(バケットピンからバケット先端までの距離)の円の最高点に設定されている。
【0039】
ここで、フロント姿勢演算部9dで計算されるモニターポイントP1〜P5のZ座標値は、回動角α,β,γから記憶装置に記憶した図5に示される各部寸法を用いて下記の式により求まる。
【0040】
なお、α,β,γは図5中の矢印で示す時計廻り方向を正とする。
【0041】
減速制御演算部9eでは、フロント姿勢演算部9dで計算されるモニターポイントP1,P5のZ座標値P1z,P5zと、制限値記憶メモリ9cに記憶した第一及び第二侵入禁止領域の境界値Pcz1,Pcz2と、制御ユニット9の記憶装置に予め記憶しておいた減速領域の範囲を示す距離(以下、減速距離という)Lj及び減速関数(後述)とから、ブームシリンダ3aの伸び方向と縮み方向、アームシリンダ3bの伸び方向と縮み方向の減速指令信号KBU,KBD,KAC,KADを演算する。この演算内容を図6を参照して以下に説明する。
【0042】
まず、モニターポイントP1と第二侵入禁止領域との間の距離Lj1、モニターポイントP5と第一侵入禁止領域との間の距離Lj5を計算する。そして、
(1)距離Lj1,Lj5が共に減速距離Ljより大きければ(Lj1≧LjでかつLj5≧Ljであれば)、減速指令信号KBU,KBD,KAC,KADは1とする。すなわち、
KBU=1
KBD=1
KAC=1
KAD=1
(2)また、Lj1<LjでかつLj5≧Ljならば、KBU,KBD,KAC,KADは以下の式によって求める。
【0043】
KBU=Lj1/Lj
KBD=1
KAC=1
KAD=1
(3)更に、Lj1≧LjでかつLj5<Ljならば、KBU,KBD,KAC,,KADは以下の式によって求める。
【0044】
KBU=Lj5/Lj
KBD=1
KAC=1
KAD=Lj5/Lj
(4)また、Lj1<LjでかつLj5<Ljならば、KBU,KBD,KAC,KADは以下の式によって求める。
【0045】
KBU=min(Lj1,Lj5)/Lj
KBD=1
KAC=1
KAD=Lj5/Lj
上記の式を図7に示す。図7において、図7(a)は上記(2)の場合を、図7(b)は上記(3)の場合を、図7(c)は上記(4)の場合をそれぞれ示す。図7(a)に示すように、上記(2)の場合は、減速指令信号KBUは減速距離Ljの範囲内で距離Lj1が小さくなるにしたがって1から直線的に小さくなり、距離Lj1=Pcz2、すなわち、モニターポイントP1が第二侵入禁止領域の境界Pcz2に到達すると、減速指令信号KBUは0になる。すなわち、モニターポイントP1が減速領域に入るとブームシリンダ3aの伸び方向の動作(ブーム上げ)を減速し、モニターポイントP1が第二侵入禁止領域の境界Pcz2に到達すると、その動作(ブーム上げ)を停止させる。一方、その他の減速指令信号KBD,KAC,KADは1のままであり、アーム1bは自由に動かすことができる。
【0046】
図7(b)に示すように、上記(3)の場合は、減速指令信号KBU,KADは減速距離Ljの範囲内で距離Lj5が小さくなるにしたがって1から直線的に小さくなり、距離Lj5=Pcz1、すなわち、モニターポイントP5が第一侵入禁止領域の境界Pcz1に到達すると、減速指令信号KBU,KADは0になる。すなわち、モニターポイントP5が減速領域に入るとブームシリンダ3aの伸び方向の動作(ブーム上げ)とアームシリンダ3bの縮み方向の動作(アームダンプ)の両方を減速し、モニターポイントP5が第一侵入禁止領域の境界Pcz1に到達すると、それらの動作(ブーム上げ及びアームダンプ)を停止させる。
【0047】
図7(c)に示すように、上記(4)の場合は、減速指令信号KBUは上記(2)と(3)で計算される減速指令信号の小さい方の値となり、減速指令信号KADは上記(3)で計算されたのと同じ値なる。すなわち、モニターポイントP1が第二侵入禁止領域の境界Pcz2に到達した後は減速指令信号KBUは0になり、ブーム3aを第二侵入禁止領域の境界Pcz2の位置より上がらなくし、アームシリンダ3bの縮み方向の動作(アームダンプ)のみを減速させる。
【0048】
最大シリンダ速度演算部9fでは予め制御ユニット9に記憶していおいたブーム伸び方向及び縮み方向の最大シリンダ速度VBUmax,VBDmaxとアーム伸び方向の最大シリンダ速度VACmax,VADmaxと前記KB,KAよりブーム伸び、縮み動作の減速時最大シリンダ速度VBUmaxc、VBDmaxcとアーム伸び、縮み動作の減速時最大シリンダ速度VACmaxc、VADmaxcを演算する。この演算式を以下に示す。
【0049】
VBUmaxc=KBU×VBUmax
VBDmaxc=KBD×VBDmax
VACmaxc=KAC×VACmax
VADmaxc=KAD×VADmax
最大パイロット圧演算部9gで最大シリンダ速度演算部9fで演算したVBUmaxc,VBDmaxc,VACmaxc,VADmaxc,と予め制御ユニット9に記憶しておいた図8に示すようなパイロット圧とシリンダ速度のテーブルよりブーム伸び、縮み動作の減速最大パイロット圧PBUmaxc,PBDmaxcと、アーム伸び、縮み動作の減速最大パイロット圧PACmaxc,PADmaxcを演算する。
【0050】
バルブ指令演算部9hでは最大パイロット圧演算部9gで演算したPBUmaxc,PBDmaxc,PACmaxc,PADmaxcと予め制御ユニット9に記憶しておいた図9に示すようなパイロット圧と電流値のテーブルより、ブーム伸び、縮み、アーム伸び、縮み動作の速度を規定する電気式減圧弁10a,10b,11a,11bに対する電気信号iBU,iBD,iAC,iADを演算する。
【0051】
電流出力部9iでは、iBU,iBD,iAC,iADに応じた電流値を電気式減圧弁10a〜11bに出力する。
【0052】
ここで、減速制御演算部9eで計算される減速指令信号がKBD=1、KBU=1、KAD=1、KAC=1のときに最大パイロット圧演算部9gで演算される減速最大パイロット圧PBUmaxc,PBDmaxc,PACmaxc,PADmaxcはパイロット圧の最大圧力(パイロットポンプ元圧)に設定されており、このときの指令電流値iBU,iBD,iAC,iADは比例電磁弁10a,10b,11a,11bをフルオープンにする電流値である。また、KBD=0、KBU=0、KAD=0、KAC=0のときは減速最大パイロット圧PBUmaxc,PBDmaxc,PACmaxc,PADmaxcを0にすることであり、このときの指令電流値iBU,iBD,iAC,iADは比例電磁弁10a,10b,11a,11bをフルクローズにする電流値である。
【0053】
以上の制御の流れを図10にフローチャートとして示す。
【0054】
図10において、手順400,410はフロント姿勢演算部9dに相当し、手順200,500〜550は減速制御演算部9eに相当し、手順600は最大シリンダ速度演算部9fに相当し、手順700,710は最大パイロット圧演算部9gに相当し、手順800はバルブ指令演算部9hに相当し、手順900,910は電流出力部9iに相当する。また、手順300〜320は安全のための初期設定である。
【0055】
また、以上において、ブーム1aを第一フロント部材、アーム1bを第二フロント部材とした場合、操作レバー装置4a,4bは複数のフロント部材の動作を指示する複数の操作手段を構成し、モニターポイントP1は第一フロント部材上に設定された第一モニターポイントに相当し、制御ユニット9の第二侵入禁止領域演算部9b及び制限値記憶メモリ部9cは第一侵入禁止領域よりもフロント装置1A側に位置する第二侵入禁止領域を設定する侵入禁止領域設定手段を構成し、角度検出器8a,8b,8c、比例電磁弁10a,10b,11a,11b、及び制御ユニット9のフロント姿勢演算部9d、減速制御演算部9e、最大シリンダ速度演算部9f、最大パイロット圧演算部9g、バルブ指令演算部9h、電流出力部9iは第二フロント部材上に設定された第一モニターポイントが第二侵入禁止領域に侵入する直前で第一フロント部材が停止し、かつ第二フロント部材は動けるように第一及び第二フロント部材の操作手段の操作信号を補正する第一操作信号補正手段を構成する。この第一操作信号補正手段は、前述したように、第一モニターポイントが第二侵入禁止領域に近づくと第一フロント部材を減速するように第一フロント部材の操作手段の操作信号を補正するものである。
【0056】
また、モニターポイントP5はフロント装置1Aに設定された第二モニターポイントに相当し、角度検出器8a,8b,8c、比例電磁弁10a,10b,11a,11b、及び制御ユニット9のフロント姿勢演算部9d、減速制御演算部9e、最大シリンダ速度演算部9f、最大パイロット圧演算部9g、バルブ指令演算部9h、電流出力部9iは、フロント装置1Aに設定された第二モニターポイントが第一侵入禁止領域に侵入する直前で第一及び第二フロント部材の両方が停止するように第一及び第二フロント部材の操作手段の操作信号を補正する第二操作信号補正手段を構成する。この第二操作信号補正手段は、前述したように、第二モニターポイントが第一侵入禁止領域に近づくと第一及び第二フロント部材の両方を減速するよう第一及び第二フロント部材の操作手段の操作信号を補正するものでもある。
【0057】
更に、第二侵入禁止領域演算部9bで第二侵入禁止領域の境界値Pcz2を計算するときに第一侵入禁止領域の境界値Pcz1から減算される距離LA4(アーム1bの後端に設定されたモニターポイントP2のモニターポイントP1からの距離)は、第一モニターポイントが第二侵入禁止領域の境界上に位置する状態で第二フロント部材を動かしたときに第二フロント部材の前記第一モニタポイント側の端部が第一侵入禁止領域に侵入しない距離であり、上記侵入禁止領域設定手段は当該距離だけ、第二侵入禁止領域を第一侵入禁止領域から隔てて設定される。
【0058】
次に、以上のように構成した本実施例の動作を説明する。
【0059】
フロント装置1Aを上方に動かそうとしてオペレータがブーム用及びアーム用の操作レバー装置4a,4bをそれぞれブーム上げ方向及びアームダンプ方向に操作すると、ブーム上げ側のパイロットライン44a及びアームダンプ側のパイロットライン45bにパイロット圧が生成され、油圧制御弁5a,5bが駆動され、フロント部材であるブーム1a及びアーム1bが動かされる。ブーム1a、アーム1b及びバケット1cの各関節角は位置検出手段である角度検出器8a〜8cにより検出され、その検出信号が制御ユニット9のフロント姿勢演算部9dに入力される。フロント姿勢演算部9dではこの入力信号によりモニターポイントP1〜P5の位置を演算し、減速制御演算部9eでは、フロント姿勢演算部9dで計算されたモニターポイントP1,P5のZ座標値P1z,P5zと制限値記憶メモリ9cに記憶した第一及び及び第二侵入禁止領域の境界値Pcz1,Pcz2とから、モニターポイントP1と第二侵入禁止領域の境界値Pcz2との距離Lj1、モニターポイントP5と第一侵入禁止領域の境界値Pcz1との距離L j5を計算し、更にこれらの距離Lj1,L j5と減速距離Ljとを比較してモニターポイントP1,P5がそれぞれの減速領域に入っているか判断する。
【0060】
このとき、フロント装置1Aがまだ高く上がっておらず、モニターポイントP1,P5が第一及び第二侵入禁止領域から遠いときは、Lj1≧LjでかつLj5≧Ljであるので、減速制御演算部9eではモニターポイントP1,P5のいずれもそれぞれの減速領域に入っていないと判断し、KBU=1,KBD=1,KAC=1,KAD=1の減速指令信号を生成する。これにより、比例電磁弁10a,10b,11a,11bはフルオープンし、ブーム用の油圧制御弁5a及びアーム用の油圧制御弁5bには操作レバー装置4a,4bで生成されたパイロット圧がそのまま伝達され、フロント装置1Aをオペレータの操作通りに動かすことができる。
【0061】
フロント装置1Aが上がり、モニターポイントP1,P5の一方、例えばモニターポイントP1が減速領域に到達すると、減速制御演算部9eではLj1<LjでかつLj5≧LjとなってモニターポイントP1が減速領域に入ったと判断され、距離Ljに従って上記(2)で示した式(図7(a)に示す関係)によりKBU<1,KBD=1,KAC=1,KAD=1が演算される。このため、ブームシリンダ3aの伸び方向の動作、すなわちブーム上げが減速されるとともに、アーム1bはオペレータの操作通りに自由に動かすことができる。
【0062】
フロント装置1Aが更に上がり、モニターポイントP1が第二侵入禁止領域に到達するとLj1=Pcz2となり、減速制御演算部9eでは減速指令信号KBUは0になり、ブーム上げは停止する。一方、このとき、モニターポイントP5が減速領域に到達していなければ、減速指令信号KBD,KAC,KADは1のままであり、アーム1bは自由に動かすことができる。また、モニターポイントP5が減速領域内にあればKBU<1,KBD=1,KAC=1,KAD<1となって(後述)アーム1bが減速されるが、停止することはない。そして、このとき、第二侵入禁止領域は第一侵入禁止領域から距離LA4だけ隔てられているので、アーム1bを動かしてもアーム1bのいずれの部位も第一侵入禁止領域に侵入することはない。
【0063】
また、モニターポイントP5が減速領域に到達した場合、減速制御演算部9eではLj1≧LjでかつLj5<LjとなってモニターポイントP5が減速領域に入ったと判断され、距離Ljに従って上記(3)で示した式(図7(b)に示す関係)によりKBU<1,KBD=1,KAC=1,KAD<1が演算される。このため、ブームシリンダ3aの伸び方向の動作、すなわちブーム上げとアームシリンダ3bの縮み方向の動作、すなわちアームダンプの両方が減速される。
【0064】
更に、モニターポイントP1,P5の両方が減速領域にある場合は、減速制御演算部9eではLj1<LjでかつLj5<LjとなってモニターポイントP1,P5が両方とも減速領域に入ったと判断され、距離Ljに従って上記(4)で示した式(図7(c)に示す関係)によりKBU<1,KBD=1,KAC=1,KAD<1が演算される。このため、ブームシリンダ3aの伸び方向の動作、すなわちブーム上げとアームシリンダ3bの縮み方向の動作、すなわちアームダンプの両方が減速される。そして、この時も、減速指令信号KBUは上記(2)と(3)で計算される減速指令信号の小さい方の値となるので、モニターポイントP1が第二侵入禁止領域の境界Pcz2に到達した後は減速指令信号KBUは0になり、ブーム3aは第二侵入禁止領域の境界Pcz2の位置より上がらなくなる。
【0065】
アーム1bのみが更に上がり、モニターポイントP5が第一侵入禁止領域に到達するとLj5=Pcz1となり、減速制御演算部9eでは減速指令信号KADも0となり、アームシリンダ3bの縮み方向の動作、すなわちアームダンプも停止し、フロント装置1Aは完全に停止する。
【0066】
以上のように本実施形態によれば、モニターポイントP1が第二侵入禁止領域の境界に到達すると、ブーム1aは停止してもアーム1bは停止しないため、操作性の低下が極力抑えられる。
【0067】
また、モニターポイントP1が減速領域に侵入するとブーム1aは減速されるが、モニターポイントP5が減速領域に侵入しない限り、アーム1bは自由に動かすことができ、これによっても操作性の低下が抑えられる。
【0068】
また、第二侵入禁止領域は第一侵入禁止領域よりもLA4の距離だけフロント装置側に位置するよう設定されているため、アーム1bを動かしても、アーム1bの後端(フロント装置1Aの一部)が第一侵入禁止領域に侵入することはなく、フロント装置1Aと障害物との接触が防止できる。
【0069】
また、モニターポイントP1,P5がそれぞれの減速領域に侵入するとブーム1a及びアーム1bは減速されるので、それぞれ第一侵入領域及び第二侵入禁止領域に侵入する直前で滑らかに停止し、ブーム1a及びアーム1bの行き過ぎや停止時のショックの発生が緩和される。
【0070】
そして、モニターポイントP5が第一侵入禁止領域に侵入する直前でブーム1a及びアーム1bの両方を停止させるので、フロント装置1Aは完全に停止し、第一侵入禁止領域に侵入することはない。
【0071】
本発明の第2の実施形態を図11〜図14により説明する。本実施形態も上方の範囲制限を行う場合のものである。図中、前掲図面に示す部材及び部分と同等のものには同じ符号を付している。
【0072】
図11において、本実施形態の作業範囲制限制御装置は、図1に示した第1の実施形態の構成に加えてブザー56を備えている。このブザー56は、フロント装置1A上に設けられたモニターポイントが予め設定された侵入禁止領域に接近すると吹鳴することにより、オペレータに危険を知らせるもので、制御ユニット9Aにより制御される。
【0073】
制御ユニット9Aは図12に示すような制御機能を有している。すなわち、制御ユニット9Aは、第一侵入禁止領域演算部9a、第二侵入禁止領域演算部9b、制限値記憶メモリ部9c、フロント姿勢演算部9d、余裕距離演算部9j、バルブ指令演算部9h、電流出力部9i、ブザー制御演算部9mの各機能を有している。
【0074】
第一侵入禁止領域演算部9a、第二侵入禁止領域演算部9b、制限値記憶メモリ部9c、フロント姿勢演算部9d、電流出力部9iの各機能は第1の実施形態で説明したのと同じである。
【0075】
余裕距離演算部9jでは、フロント姿勢演算部9dで計算されるモニターポイントP1,P5のZ座標値P1z,P5zと、制限値記憶メモリ9cに記憶した第一及び第二侵入禁止領域の境界値Pcz1,Pcz2とから、モニターポイントP1と第二侵入禁止領域との間の距離Lj1、モニターポイントP5と第一侵入禁止領域との距離Lj5を計算する。
【0076】
バルブ指令演算部9hでは、余裕距離演算部9jで演算された距離Lj1,Lj5と予め設定しておいた距離Lm1,Lm5とを比較し、その結果より電気式比例減圧弁10a〜11bに出力する電気信号iBU,iBD,iAC,iADを演算する。ここで、距離Lm1,Lm5はオペレータが操作レバー装置を中立に戻したときに、制御系等の遅れがあってもフロント装置を第一侵入禁止領域及び第二侵入禁止領域に入らないように停止できる余裕距離である。また、電気信号iBU,iBD,iAC,iADの演算の内容は以下の通りである。
【0077】
(1)Lj1≧Lm1かつLj5≧Lm5であれば、
iBU=iMAX
iBD=iMAX
iAC=iMAX
iAD=iMAX
ここで、iMAXは、図9において、減速最大パイロット圧がパイロット圧の最大圧力(パイロットポンプ元圧)になる時の電流指令値、すなわち、比例電磁弁10a,10b,11a,11bをフルオープンにする電流値である。
【0078】
(2)Lj1<Lm1かつLj5≧Lm5であれば、
iBU=0
iBD=iMAX
iAC=iMAX
iAD=iMAX
ここで、iBU=0は比例電磁弁10aをフルクローズさせることである。
【0079】
(3)Lj1≧Lm1かつLj5<Lm5であれば、
iBU=0
iBD=iMAX
iAC=iMAX
iAD=0
(4)Lj1<Lm1かつLj5<Lm5であれば、
iBU=0
iBD=iMAX
iAC=iMAX
iAD=0
ブザー制御演算部9mでは、余裕距離演算部9jで演算された距離Lj1,Lj5と予め設定しておいた距離Lb1,Lb5とを比較し、その結果よりブザー56に出力する電気信号を演算する。ここで、距離Lb1,Lb5はモニターポイントP1,P5が第一及び第二侵入禁止領域に近づいたことを知らせる警報距離であり、Lb1>Lm1,Lb5>Lm5に設定されている。また、このときの演算内容は以下の通りである。
【0080】
(1)Lj1≧Lb1かつLj5≧Lb5であれば、ブザー56を鳴らさない。
【0081】
(2)Lj1<Lb1又はLj5<Lb5であれば、ブザー56を断続的に鳴らす。
【0082】
以上の制御の流れを図14にフローチャートとして示す。
【0083】
図14において、手順400,410はフロント姿勢演算部9dに相当し、手順200,1000は余裕距離演算部9jに相当し、手順1100,1110はブザー制御演算部9mに相当し、手順1200〜1260はバルブ指令演算部9hに相当し、手順900,910は電流出力部9iに相当する。
【0084】
以上のように構成した本実施形態では、モニターポイントP1に対する第二侵入禁止領域とモニターポイントP5に対する第一侵入禁止領域を別々に設定し、モニターポイントP1が第二侵入禁止領域からLm1の距離にあってブーム上げが停止しても、モニターポイントP5が第一侵入禁止領域からLm5の距離にない限り、アームの停止制御が行われないので、操作性の低下を極力抑えることができる。
【0085】
また、モニターポイントP1が第二侵入禁止領域の直前でブームの動作速度が0になるが、第二侵入禁止領域は第一侵入禁止領域よりLA4だけ低い高さであるので、アームを動かしてもアームの後端が第一侵入禁止領域に侵入することはない。
【0086】
一方、モニターポイントP5が第一侵入禁止領域からLm5の距離に存在する場合は、ブーム、アーム共に停止制御が行われ、モニターポイントP5が第一侵入禁止領域に侵入する直前でブーム、アームの速度が0になるので、フロント装置が第一侵入禁止領域に侵入することがない。
【0087】
また、モニターポイントP1が第二侵入禁止領域からLb1以下の距離にある場合、もしくはモニターポイントP5が第一侵入禁止領域からLb5以下の距離にある場合は、ブザー56の断続音が吹鳴するので、オペレータはモニターポイントP1又はP5がもうすぐ侵入禁止領域に達することが分かるため、事前に操作レバーの操作を緩めてアクチュエータを減速させ、停止時のショックを緩和することができる。
【0088】
なお、本発明の作業範囲制限制御装置は上述の実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。一例として、上述の実施形態ではフロント装置1Aの位置と姿勢に関する状態量を検出する手段として回動角を検出する角度計を用いたが、シリンダのストロークを検出してもよい。また、上方の範囲制限を行う場合を説明したが、前方に垂直又は傾斜した境界で画定される侵入禁止領域を設定した場合も同様に本発明を適用でき、更に下方についても同様である。
【0089】
また、上述の実施形態では第一フロント部材がブーム、第二フロント部材がアームである場合について本発明を適用したが、アームとバケットとの場合にも同様に本発明を適用し、同様の効果が得られる。
【0090】
更に、上述の実施形態では、建設機械がフロント装置にモノブームを備える通常の油圧ショベルである場合に本発明を適用したが、フロント装置にツーピースブームを備える油圧ショベルや、フロント装置にオフセットを備える油圧ショベルにも同様に本発明を適用することができ、この場合は、ツーピースブームの2つのブーム、ツーピースブームの1つのブームとアーム、ブームとオフセット、ブームとアーム等について本発明を適用し、同様の効果が得られる。
【0091】
また、上記の実施形態では、油圧パイロット方式の操作レバー装置で流量制御弁を駆動する油圧駆動装置に本発明を適用したが、電気レバー装置を有する油圧駆動装置に対しても同様に本発明を適用し、同様の効果が得られる。
【0092】
【発明の効果】
本発明によれば、操作性を極力低下させることなく、フロント部材の障害物との接触の防止ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による建設機械の作業範囲制限制御装置をその油圧駆動装置と共に示す図である。
【図2】本実施形態が適用される油圧ショベルの外観を示す図である。
【図3】油圧パイロット方式の操作レバー装置の詳細を示す図である。
【図4】本実施形態の制御ユニットの制御機能を示す機能ブロック図である。
【図5】本実施形態の作業範囲制限制御装置で用いる座標系と領域の設定方法を示す図である。
【図6】本実施形態の作業範囲制限制御における第一及び第二侵入禁止領域と減速領域を示す図である。
【図7】減速制御演算におけるモニターポイントと侵入禁止領域との距離に対する減速指令信号との関係を示す図である。
【図8】最大パイロット圧演算部におけるパイロット圧とシリンダ速度との関係を示す図である。
【図9】バルブ指令演算部におけるパイロット圧と電気式減圧弁に出力する電流値との関係を示す図である。
【図10】制御ユニットの処理内容を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施形態による建設機械の作業範囲制限制御装置をその油圧駆動装置と共に示す図である。
【図12】本実施形態の制御ユニットの制御機能を示す機能ブロック図である。
【図13】本実施形態の作業範囲制限制御における第一及び第二侵入禁止領域と設定距離を示す図である。
【図14】制御ユニットの処理内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1A フロント装置
1B 車体
1a ブーム
1b アーム
1c バケット
1d 上部旋回体
1e 下部走行体
2 油圧ポンプ
3a〜3f 油圧アクチュエータ
4a〜4f 操作レバー装置
5a〜5f 流量制御弁
6 リリーフ弁
7 設定器
8a,8b,8c 角度検出器
9;9A 制御ユニット
10a〜11b 電気式比例減圧弁
9a 第一侵入禁止領域演算部
9b 第二侵入禁止領域演算部
9c 制限値記憶メモリ部
9d フロント姿勢演算部
9e 減速制御演算部
9f 最大シリンダ速度演算部
9g 最大パイロット圧演算部
9h バルブ指令演算部
9i 電流出力部
9j 余裕距離演算部
9k バルブ指令演算部
9m ブザー制御演算部
Claims (8)
- 建設機械の作業機本体と、この作業機本体に連結された第一フロント部材とこの第一フロント部材に回動するように関節結合された第二フロント部材を含む複数のフロント部材からなる多関節型のフロント装置と、前記複数のフロント部材を駆動する複数の油圧アクチュエータと、前記複数のフロント部材の動作を指示する複数の操作手段と、前記複数の操作手段からの操作信号に応じて駆動され、前記複数の油圧アクチュエータに供給される圧油の流量を制御する複数の流量制御弁とを有する建設機械に備えられ、前記フロント装置が侵入禁止領域に対して予め設定された第一侵入禁止領域に到達すると前記油圧アクチュエータに対する圧油の供給を停止し、前記フロント装置を停止させる建設機械の作業範囲制限制御装置において、
前記第一侵入禁止領域よりも前記フロント装置側で前記第一侵入禁止領域に沿って位置する第二侵入禁止領域を設定する侵入禁止領域設定手段と、
前記第一フロント部材上に設定された第一モニターポイントが前記第二侵入禁止領域に侵入する直前で前記第一フロント部材が停止し、かつ前記第二フロント部材は前記第二侵入禁止領域を越え前記第一侵入禁止領域に向かう方向に動けるように前記第一及び第二フロント部材の操作手段の操作信号を補正する第一操作信号補正手段と、
前記第二フロント部材に設定された第二モニターポイントが前記第一侵入禁止領域に侵入する直前で前記第一及び第二フロント部材の両方が停止するように前記第一及び第二フロント部材の操作手段の操作信号を補正する第二操作信号補正手段とを備えることを特徴とする建設機械の作業範囲制限制御装置。 - 請求項1記載の建設機械の作業範囲制限制御装置において、前記第一操作信号補正手段は、前記第一モニターポイントが前記第二侵入禁止領域に近づくと前記第一フロント部材を減速するよう前記第一フロント部材の操作手段の操作信号を補正することを特徴とする建設機械の作業範囲制限制御装置。
- 請求項1記載の建設機械の作業範囲制限制御装置において、前記第二操作信号補正手段は、前記第二モニターポイントが前記第一侵入禁止領域に近づくと前記第一及び第二フロント部材の両方を減速するよう前記第一及び第二フロント部材の操作手段の操作信号を補正することを特徴とする建設機械の作業範囲制限制御装置。
- 請求項1記載の建設機械の作業範囲制限制御装置において、前記第一及び第二フロント部材は油圧ショベルのブームとアームであることを特徴とする建設機械の作業範囲制限制御装置。
- 請求項1記載の建設機械の作業範囲制限制御装置において、前記侵入禁止領域設定手段は、前記第一モニターポイントが前記第二侵入禁止領域の境界上に位置する状態で前記第二フロント部材を動かしたときに前記第二フロント部材の前記第一モニターポイント側の端部が前記第一侵入禁止領域に侵入しない距離だけ、前記第二侵入禁止領域を前記第一侵入禁止領域から隔てて設定することを特徴とする建設機械の作業版に制限制御装置。
- 請求項1記載の建設機械の作業範囲制限制御装置において、前記複数の操作手段は前記操作信号としてパイロット圧を出力する油圧パイロット方式であり、前記第一操作信号補正手段は、前記第一モニターポイントが前記第二侵入禁止領域に侵入する直前で前記第一フロント部材の操作手段のパイロット圧をタンク圧に低下させるパイロット圧補正手段を含むことを特徴とする建設機械の作業範囲制限制御装置。
- 請求項1記載の建設機械の作業範囲制限制御装置において、前記複数の操作手段は前記操作信号としてパイロット圧を出力する油圧パイロット方式であり、前記第二操作信号補正手段は、前記第二モニターポイントが前記第一侵入禁止領域に侵入する直前で前記第一及び第二フロント部材の操作手段のパイロット圧をタンク圧に低下させるパイロット圧補正手段を含むことを特徴とする建設機械の作業範囲制限制御装置。
- 請求項6又は7に記載の建設機械の作業範囲制限制御装置において、前記パイロット圧補正手段は、前記第一及び第二フロント部材の操作手段から出力されたパイロット圧を対応する流量制御弁に伝達するパイロットライン上に設けられた電気式減圧弁を含むことを特徴とする建設機械の作業範囲制限制御装置。
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