JP2913002B1 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2913002B1
JP2913002B1 JP10202816A JP20281698A JP2913002B1 JP 2913002 B1 JP2913002 B1 JP 2913002B1 JP 10202816 A JP10202816 A JP 10202816A JP 20281698 A JP20281698 A JP 20281698A JP 2913002 B1 JP2913002 B1 JP 2913002B1
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勝久 森
久蔵 山方
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NICHIFU TANSHI KOGYO KK
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NICHIFU TANSHI KOGYO KK
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Abstract

【要約】 【課題】 絶縁皮膜で外周面が被覆された筒状の外部導
体の内部に絶縁層を介して通電線を配設した通電用ケー
ブルの分岐接続に便利なコネクタを提供する。 【解決手段】 上下に分離可能な下、上フレイム11,
12との間でケーブル4を挿通するための貫通孔13を
形成した本体1と、絶縁性ブッシュ2並びに通電性コン
タクト3とからなり、前記本体1には貫通孔13に通じ
るブッシュ差込穴14が設けられており、前記ブッシュ
2にはこの差込穴に差し込まれる筒部21が設けられ、
該筒部21は差込穴14に差し込まれた時にその先端が
前記貫通穴13に挿通されたケーブル4の絶縁層42に
到達する長さで形成されており、更に前記コンタクト3
が、ブッシュ2の筒部21の内穴22に挿入できる外径
で円筒状に形成され、且つその下端の相対する側壁部に
ケーブル4の絶縁層42を突き破って通電線43を導通
状態に挟み込む係合溝31,32と、外部導線を接続す
るための上部接続部33とを備えている構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁皮膜で外周面
が被覆された筒状の外部導体の内部に絶縁層を介して通
電線を配設してなる主としてケーブルテレビ等において
使用される通電用ケーブルを対象とし、このケーブルか
ら内部通電線を分岐接続するのに使用されるコネクタに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のケーブルの通電線に電線
を分岐接続する場合は、先ずケーブルの固い外部導体
(通常アルミで作られている)の一部分を切除し、次い
で分厚い絶縁層を削り取って内部通電線を裸線状に露出
させ、これに接続すべき電線を絡めて繋ぎ合わせ、その
あと絶縁テープ等で導体露出部分を何重にも巻き付けて
絶縁処理を施していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような手段では、
作業が非常に手数のかかるもので、殊に筒状の外部導体
の一部を剥離除去する操作が大変面倒あるために工事時
間が長くなり作業効率が悪いという課題を有する。
【0004】そこで本発明は、前記のようなケーブルの
外部導体や絶縁層を剥離除去することなく、内部通電線
への接続分岐を様々の形態で安全且つ迅速に行うことが
できるようにしたコネクタを提供することを目的とする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】該目的を達成するために
本発明では次のような手段を講じた。即ち本発明のコネ
クタにあっては、絶縁皮膜で外周面が被覆された筒状の
外部導体41の内部に絶縁層42を介して通電線43を
有するケーブル4を分岐接続するのに使用するコネクタ
であって、上下に分離可能な下フレイム11と上フレイ
ム12との間で前記ケーブル4を挿通するための貫通孔
13を形成した本体1と、絶縁性合成樹脂製のブッシュ
2並びに通電性に富んだ金属材からなるコンタクト3と
からなる。前記本体1には貫通孔13からこれの軸線に
対して直交する方向に開口する少なくとも一つのブッシ
ュ差込穴14が設けられており、前記ブッシュ2にはこ
の差込穴14に差し込まれる筒部21が設けられてい
る。該筒部21は差込穴14に差し込まれた時にその先
端が前記貫通穴13に挿通されたケーブル4の外部導体
41を抜けて絶縁層42に到達する長さで形成されてい
る。更に前記コンタクト3が、ブッシュ2の筒部21の
内穴22に挿入できる外径で円筒状に形成され、且つそ
の下端の相対する側壁部にケーブル4の絶縁層42を突
き破って通電線43を導通状態に挟み込む係合溝31,
32と、外部導線を接続するための上部接続部33とを
備えている構造とした。
【0006】上記構成において、前記コンタクト3の係
合溝の何れか一方の係合溝32を上下に貫通して形成
し、この係合溝32がスライド可能な状態で係合するリ
ブ23を前記ブッシュ2の筒部21の内穴22でケーブ
ル4の軸線方向に沿った位置に設けるのがよい。これに
よりコンタクト3がブッシュ2に対して常に所定の方向
に向けた姿勢、即ち、左右の係合溝31,32が常にケ
ーブル4の通電線43に嵌り込む姿勢でしか挿入できな
いようになっている。
【0007】また前記コンタクト3は、例えば硬度の高
い硬質の銅合金板のように、ケーブル3の通電線に使用
されているアルミや銅よりも硬度が高く導電性に優れて
いる素材を使用するのが好ましい。コンタクト3の係合
溝31,32の切り込み間隔(スリット間隔)は、コン
タクト3をケーブル4に対して押圧させることによっ
て、係合溝の外縁部が絶縁層42を切り裂いて通電線4
3を挟み込んで通電を行わせるものであるから、通電線
43の太さよりも少し狭い幅としてあるのがよい。また
係合溝31,32の先端縁部は刃のように先細り状に形
成するのがよい。
【0008】
【発明の実施の形態】図1乃至図9は本発明のコネクタ
の一実施例を示した図であって、符号1で本体を示す。
この本体1は上下に分離可能な下フレイム11と上フレ
イム12とからなり、これら上下のフレイム12,11
の間でケーブル4を挿通するための貫通孔13が形成さ
れている。前記上フレイム12は図2に示すように下フ
レイム11の凹溝15に着脱自在にはめ込まれ、上フレ
イム12に形成したボルト挿入穴17にボルト51をワ
ッシャ52を介して挿入して、このボルト51のネジ周
面の一部をボルト挿入穴17の開口部17aから下フレ
イム11の凹溝15に形成した内ネジ16に螺合させる
ことにより、上下フレイムを締結する構造となってい
る。更に本実施例では、前記上フレイム12に上記貫通
孔13の軸芯方向に沿って所定の間隔をあけて3個のブ
ッシュ差込穴14…が設けられている。
【0009】符号2は前記ブッシュ差込穴14…に差し
込まれるブッシュであって、絶縁性の合成樹脂で形成さ
れている。本実施例では、該ブッシュ2は前記差込穴1
4に差し込まれる一つの筒部21を備え、筒部上端には
差込穴への挿入を規制するフランジ24が設けられてい
る。前記筒部21は、図8に示すように、差込穴14に
差し込まれた時にその先端が前記貫通穴13に挿通され
たケーブル4の外部導体41を貫通して絶縁層42に到
達する長さで形成されている。また、ブッシュ2の筒部
21の内穴22に、後述するコンタクト3の係合溝が係
合するリブ23が設けられている。そして前記ブッシュ
2の筒部21が差込穴14に差し込まれたときに、リブ
23が常にケーブル挿入穴13の軸線方向に沿った位置
に配置されるように配慮されている。そのために本実施
例では、ブッシュ2のフランジ24の周面の一部が直線
になっていてこの直線部24aが下フレイム11の垂直
な面11aに面接して差込姿勢が制御されるように形成
されている。
【0010】符号3は、通電性に富んだ金属材からなる
コンタクトであって、ブッシュ2の筒部21の内穴22
に挿入できる外径で円筒状に形成され、且つその下端の
相対する側壁部にケーブル4の絶縁層42を突き破って
通電線43を導通状態に挟み込む係合溝31,32と、
外部導線を接続するための上部接続部33とを備えてい
る。この係合溝31,32はコンタクト3を差し込んだ
ときに、ケーブル4の絶縁層42を切り裂いて通電線4
3を挟み込むことができるように、先端縁部が刃のよう
に先細り状に形成されている。また係合溝31,32の
切り込み間隔(スリット間隔)は、通電線43の太さよ
りも少し狭い幅としてあるのがよい。
【0011】また、本実施例では、前記コンタクト3の
係合溝の何れか一方の係合溝32が上下に貫通して形成
されており、この係合溝32が前記ブッシュ2のリブ2
3にスライド可能な状態で係合するように形成されてい
る。これによりコンタクト3がブッシュ2に対して常に
所定の方向に向けた姿勢、即ち、左右の係合溝31,3
2が常にケーブル4の通電線43に嵌り込む姿勢でしか
挿入できないようになっている。
【0012】以上のように構成したコネクタを使用して
ケーブル1の通電線から、1本だけの電線を分岐接続す
る場合の使用例を以下に述べる。まず本体1の上下フレ
イム11,12を分離して下フレイム11の凹溝15に
ケーブル4を挿入したあと、図3に示すように上フレイ
ム12を凹溝15に嵌めこんでボルト51を締め付ける
ことによりケーブル4を強く締結する。
【0013】次いで、別に用意した所定のドリル刃を所
望の差込穴14に差し込んで該差込穴14に面したケー
ブル1の外部導体41を切開したあと、図3並びに図8
に示すように、所望の差込穴14にブッシュ2の筒部2
1を差し込んで取り付ける。そのあとコンタクト3を筒
部21の内穴22に押し込んで係合溝31,32をケー
ブル4の通電線43に挟み込ませ、両者を電気的に接続
する(図9参照)。最後に上方に露出したコンタクトの
上部接続部33に外部導線を接続すればよい。
【0014】上記のように1本だけの電線を分岐接続す
る場合は、本体1の下フレイム11に形成される差込穴
14は1個であってもよいことは勿論である。
【0015】上記コンタクト3を筒部21の内穴22に
押し込むに際して、コンタクトを押し込み過ぎてその先
端が、反対側(下方側)の外部導体41に接触しないよ
うに配慮しなければならない。このための手段は種々考
えられるが、例えばコンタクト3を押し込む為の工具に
コンタクトが所定量しか押し込めないような手段を施し
たり、或いは図14に示すように、コンタクト3を所定
量押し込んだときにコンタクトの一方の溝31の上端縁
がブッシュ2のリブ23の上端に当接して停止するよう
に形成すればよい。
【0016】上記実施例では上下フレイムを完全に分離
して、ケーブル4の中間部分を下フレイム1の凹溝15
に挿入した例を示したが、上フレイム12を下フレイム
11から完全に取り外さなくて、ボルト16を少し緩め
た状態でケーブル4の端部を貫通孔13に挿入して取り
付けることも可能であろう。この挿入の際の押し込み量
は差込穴を上からから目視することによって容易に行う
ことができる。
【0017】また、図11並びに図12に示すように前
記と同様の筒部21を直列方向に3個連接したブッシュ
2を用意することによって、ケーブル4の通電線43か
らプラス、マイナスの電源線を取り出すことができる。
即ち、ケーブル4を前記同様の手段によって貫通孔13
を突き抜けるように本体1に取り付け、ブッシュ2の左
右の穴22,22にコンタクト3,3を押し込んでそれ
ぞれ通電線43と接続し、ブッシュ2の中央の穴22に
通電線43を切断するための治具(図示せず)を差し込
んで通電線43を電気的に切断することにより、プラ
ス、マイナスの電源線をケーブル1から取り出すことが
できるものである。尚このように筒部21を3個連接し
た場合は差込穴14に挿入したときにケーブル4の軸線
方向に沿って自然に姿勢が規制されるので、筒部が1個
の場合のように直線部24aのような姿勢規制手段を必
要としない。
【0018】以上本発明の代表的と思われる実施例、変
形例について説明したが、本発明は必ずしもこれらの実
施例、変形例の構造のみに限定されるものではない。例
えば本体1における下フレイム11と上フレイム12と
の締結構造は上記実施例以外にも種々の手段が考えられ
る。例えば図12並びに図13に示すように、本体1の
上面から押え盤18を覆せてこの押さえ盤の下縁を下フ
レイム11の左右壁面に形成した横溝11bに係入させ
た後、ボルト51’を下フレイム11の上面に穿設した
ネジ孔19に螺入することにより上下フレイムを連結す
るように構成することも可能である。その他本発明では
前記の構成要件を備え、本発明にいう目的を達成し、以
下にいう効果を有する範囲内において適宜改変して実施
することができるものである。
【0019】
【発明の効果】本発明は上記の如く構成されたものであ
るから、絶縁皮膜で外周面が被覆された筒状の外部導体
の内部に絶縁層を介して通電線を配設してなる通電用ケ
ーブルに対して、堅い外部導体や分厚い絶縁層を剥離除
去することなく、簡単な操作で誰でも容易に、しかも確
実堅固に分岐接続することが可能となって、工事時間の
短縮と、コストの低減化を図ることができるといった効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタの一実施例を示すもので
あって、本体のみの斜視図。
【図2】図1の分解斜視図。
【図3】本発明に係るコネクタの使用過程を示すもの
で、ケーブルを取り付けた後、ブッシュを挿入する前を
示す斜視図。
【図4】ブッシュを差し込んだ状態を示す斜視図。
【図5】本発明におけるブッシュの平面図。
【図6】図6におけるA−A線断面図。
【図7】本発明におけるコンタクトの正面図。
【図8】ブッシュ挿入状態を示す断面図。
【図9】コンタクト挿入状態を示す拡大断面図。
【図10】本発明の別の使用例を示す斜視図。
【図11】ブッシュの別実施例を示す平面図。
【図12】本発明におけるコネクターの本体部分の他の
実施例を示す斜視図。
【図13】図10で示した実施例の分解斜視図。
【図14】本発明のおけるコンタクトの挿入規制手段の
一例を示す図9同様の断面図。
【符号の説明】
1 本体 11 下フレイム 12 上フレイム 13 貫通孔 14 差込穴 2 ブッシュ 21 筒部 22 内穴 23 リブ 3 コンタクト 31 係合溝 32 係合溝 33 上部接続部 4 ケーブル 41 外部導体 42 絶縁層 43 通電線

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁皮膜で外周面が被覆された筒状の外
    部導体(41)の内部に絶縁層(42)を介して通電線(43)を有
    するケーブル(4)を分岐接続するのに使用するコネクタ
    であって、上下に分離可能な下フレイム(11)と上フレイ
    ム(12)との間で前記ケーブル(4)を挿通するための貫通
    孔(13)を形成した本体(1)と、絶縁性合成樹脂製のブッ
    シュ(2)並びに通電性に富んだ金属材からなるコンタク
    ト(3)とからなり、前記本体(1)には貫通孔(13)からこれ
    の軸線に対して直交する方向に開口する少なくとも一つ
    のブッシュ差込穴(14)が設けられており、前記ブッシュ
    (2)にはこの差込穴(14)に差し込まれる筒部(21)が設け
    られ、該筒部(21)は差込穴(14)に差し込まれた時にその
    先端が前記貫通穴(13)に挿通されたケーブル(4)の絶縁
    層(42)に到達する長さで形成されており、更に前記コン
    タクト(3)が、ブッシュ(2)の筒部(21)の内穴(22)に挿入
    できる外径で円筒状に形成され、且つその下端の相対す
    る側壁部にケーブル(4)の絶縁層(42)を突き破って通電
    線(43)を導通状態に挟み込む係合溝(31),(32)と、外部
    導線を接続するための上部接続部(33)とを備えているコ
    ネクタ。
  2. 【請求項2】 前記コンタクト(3)の係合溝の何れか一
    方の係合溝(32)が上下に貫通して形成され、この係合溝
    (32)がスライド可能な状態で係合するリブ(23)が前記ブ
    ッシュ(2)の筒部(21)の内穴(22)でケーブル(4)の軸線方
    向に沿った位置に設けられている請求項1に記載のコネ
    クタ。
  3. 【請求項3】 前記ブッシュ(2)が直列方向に3個の筒
    部(21)…を備え、前記本体(1)にもこのこれら筒部が差
    し込まれるブッシュ差込穴(14)…が3つ設けられている
    請求項1又は2に記載のコネクタ。
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