JP2912218B2 - 複合碍子の笠部補修方法 - Google Patents

複合碍子の笠部補修方法

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JP2912218B2
JP2912218B2 JP6103296A JP6103296A JP2912218B2 JP 2912218 B2 JP2912218 B2 JP 2912218B2 JP 6103296 A JP6103296 A JP 6103296A JP 6103296 A JP6103296 A JP 6103296A JP 2912218 B2 JP2912218 B2 JP 2912218B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コア部と、このコ
ア部の外周面に設けた胴部と、この胴部から突出する笠
部から構成される複合碍子の笠部補修方法に関するもの
である。なお、本発明において「複合碍子」とは、コア
部が例えばFRP中実棒からなるポリマー碍子だけでな
く、コア部が例えばFRP筒からなるポリマー碍管、中
空SP碍子等をも含む広い概念を意味する。
【0002】
【従来の技術】図4は本発明の対象となる複合碍子の一
例としてポリマー碍子の例を示す断面図である。図4に
示す例において、ポリマー碍子1は、FRPコア2と、
このFRPコア2の外周面に設けた胴部3と、この胴部
3から突出させて設けた複数の笠部4とから構成され
る。上述した構成のポリマー碍子1は、FRPコア2の
外周にシリコーンゴム等からなる胴部3及び笠部4を、
図示しない金型を使用し、一体に形成する等の手段で作
製されている。ポリマー碍子等を成形する際、異物混入
・エアー未加硫等の欠陥は、一般的に笠先に集中する事
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の対象となるポ
リマー碍子1は、上述したように複数の笠部4を有して
いる。そのため、ポリマー碍子1を製品として製造した
後あるいはポリマー碍子1の実使用中に1枚の笠部4に
欠陥が発生すると、ポリマー碍子1の全体が欠陥品とな
り、欠陥の無い笠部4も同時に処分されるため、歩留ま
りが低下する問題があった。また、笠部4全体を処分す
ることで廃棄物量が多くなるとともに、特に長尺品の場
合廃棄するための工数がかかり、その結果それに費やす
労力やコスト等が増加する問題があった。
【0004】上述した問題を解決するために、安全率を
見積設計すること、欠陥の出来ない製造方法を確立する
こと、および欠陥を有する笠部を含むポリマー碍子1の
全てを廃棄することが考えられる。しかし、安全率を見
積もり設計したり、製品の全ての廃棄をすると、原材料
の無駄が多く、廃棄物も多くなり、歩留まりを考慮した
工程計画が必要であった。また、製造方法を確立するた
めには時間及びコストがかかる問題もあった。そのた
め、いずれの方法も根本的な解決方法とはならなかっ
た。
【0005】本発明の目的は上述した課題を解消して、
良品の笠部を無駄にすることなく欠陥を有する笠部の補
修をすることができる複合碍子の笠部補修方法を提供し
ようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の複合碍子の笠部
補修方法は、コア部と、このコア部の外周面に設けた胴
部と、この胴部から突出させて設けた笠部とから構成さ
れる複合碍子の笠部補修方法において、欠陥を有する笠
部を胴部周辺で切り取り、切り取った部分に笠部単体と
同じ形状の笠部を接合して補修することを特徴とするも
のである。
【0007】本発明では、欠陥を有する笠部のみを金型
を用いて未加硫ゴムを加硫して補修することで、良品を
無駄にすることなく欠陥を有する笠部の補修をすること
ができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1(a)〜(k)は本発明の複
合碍子の笠部補修方法の一例を工程順に説明するための
図である。図1(a)〜(k)に示す例では、本発明の
特徴をより理解しやすくするため、各部材を簡略化して
記載している。また、ポリマー碍子1は、図4を用いて
上述したように、FRPコア2と、このFRPコア2の
外周面に設けた胴部3と、この胴部3から突出させて設
けた複数の笠部4とから構成される。
【0009】まず、図1(a)に示すように、ポリマー
碍子1の欠陥を有する笠部4を点線で示すように胴部3
の付け根のR部から切り取る。次に、ゴム種によって
は、図1(b)に示すように、サンドブラスト装置11
等を用いて、切り取った部分12の表面を荒らす前処理
を行なう。次に、図1(c)に示すように、洗浄装置1
3等を用いて表面を荒らした部分12をアルコール洗浄
する。次に、図1(d)に示すように、乾燥装置14等
を用いてアルコール洗浄した部分12を乾燥する。乾燥
時間を特に限定しないが、通常約15分程度である。
【0010】一方、図1(e)に示すように、内部に笠
部単体と同じ形状のキャビティ15を有する2分割の金
型16を準備する。次に、図1(f)に示すように、ポ
リマー碍子1の補修すべき笠部4を切り取った部分12
に金型16を装着する。次に、図1(g)に示すよう
に、金型16および補修すべき笠部の周辺の部分を予熱
する。この予熱を行なうことで、このあとの加硫後の熱
収縮による形状の歪が無くなるため好ましい。
【0011】次に、図1(h)に示すように、金型16
のキャビティ15内に未加硫のゴム17を注入する。こ
の未加硫のゴム17は一般に他の胴部3および笠部4の
材質と同じゴムを使用することが好ましく、通常シリコ
ーンゴムを使用する。次に、図1(i)に示すように、
キャビティ15内の未加硫のシリコーンゴム17を例え
ば160℃の温度に加硫して新たに補修した笠部18を
得る。次に、図1(j)に示すように、金型16を離型
する。最後に、図1(k)に示すように、必要に応じ補
修した笠部18を有するポリマー碍子1の表面を加工す
るなどして、補修作業の完了したポリマー碍子1を得て
いる。
【0012】図2は本発明の複合碍子の笠部補修方法の
好適例を説明するための図であり、図2(a)は補修し
た笠部18の部分を、図2(b)は図2(a)における
A部を拡大した部分をそれぞれ示している。図2に示す
例では、金型16により未加硫ゴム17をキャビティ1
5内に注入する際、欠陥を有する笠部の切り取った部分
12の端部12aを越えて未加硫ゴムで覆うことで、加
硫後補修した笠部18の端部が切り取った部分12の端
部12aに重なり、笠部18と切り取った部分12との
間に段の無い形状としている。本例の場合は、補修すべ
き笠部を切り取った部分12と補修した笠部18との間
の継部が目立たないため、好ましい態様となる。
【0013】図3は本発明の複合碍子の笠部補修方法に
おける未加硫ゴム注入工程の好適例を具体的に示す図で
ある。図3(a)に示すように、金型16には、その一
端面に注入口21を設けるとともに、この注入口21か
ら最も遠い位置に漏らしゲート22を設けている。ま
た、金型16の両主面には断熱板23を設けている。そ
して、注入機24のノズル25を注入口21に挿入し、
注入機24のピストン26の駆動により、キャビティ1
5内へ未加硫ゴム17を注入するよう構成している。
【0014】図3に示す例において、金型16内に未加
硫ゴムを注入する際、胴部3からの未加硫ゴムの漏れを
避け、笠補修で最適形状の笠部を得るため、圧力制御が
必要になる。本例では、注入中の圧力制御を注入口21
の径と長さとの関係を制御することにより、キャビティ
15内の圧力制御を漏らしゲート22の径と長さとの関
係を制御することにより、圧力制御を行っている。
【0015】高温加硫ゴム(HTV)の一例として、未
加硫ゴム17の注入完了直後のキャビティ15内の内圧
を、40〜60kgf/cm2 程度に制御している。この内圧
が低すぎると、補修すべき笠形状が作れない場合があ
る。また、内圧が70kgf/cm2 程度になると、切り取ら
れなかった笠の付け根のゴムが金型16に押しつけら
れ、適度に漏れず、笠表面に接合部が露出する場合があ
る。さらに、内圧が85kgf/cm2 以上になると胴部3と
金型16との密着面から未加硫ゴムが漏れて胴部3の外
観が損なわれる場合がある。
【0016】また、図3に示すように、注入口21を大
きくし、圧力をかけた注入機24のノズル25を注入口
21に挿入したまま加硫すると、注入した未加硫のゴム
17が逆流せずに注入圧を低減できるため好ましい。さ
らに、注入口21を拡大することによる注入圧の減少に
より、金型16をより薄く形成することができ、笠ピッ
チの小さいポリマー碍子でも笠補修を行なうことができ
るため好ましい。
【0017】図3に示す例において、上述したように漏
らしゲート22によりキャビティ15内の圧力を制御す
ると、漏らしゲート22を設けない場合に必要な注入す
べき未加硫ゴムの計量を必要としないため好ましい。ま
た、図3に示す例では、金型16の主面に断熱板23を
設けているため、胴部3から漏れた未加硫ゴムは断熱板
23によりキャビティ15内とは熱遮断された箇所に放
出され加硫することはない。そのため、前後の笠部4に
漏れ出た未加硫ゴムが付着することがなく笠部の補修を
行なうことができるため、好ましい。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、欠陥を有する笠部のみを補修しているため、
良品を無駄にすることなく欠陥を有する笠部の補修をす
ることができる。また、補修を金型と若干の装置により
行なうことができるため、計量器等の特別の装置を必要
とせず、笠部の補修を簡単に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合碍子の笠部補修方法を工程順に説
明するための図である。
【図2】本発明の複合碍子の笠部補修方法の好適例を説
明するための図である。
【図3】本発明の複合碍子の笠部補修方法における未加
硫ゴム注入工程の好適例を具体的に示す図である。
【図4】本発明の対象となる複合碍子の一例としてポリ
マー碍子の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ポリマー碍子、2 FRPコア、3 胴部、4 笠
部、11 サンドブラスト装置、12 切り取った部
分、13 洗浄装置、14 乾燥装置、15 キャビテ
ィ、16 金型、17 未加硫ゴム、18 補修した笠
部、21 注入口、22 漏らしゲート、23 断熱
板、24 注入機、25 ノズル、26 ピストン

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コア部と、このコア部の外周面に設けた胴
    部と、この胴部から突出させて設けた笠部とから構成さ
    れる複合碍子の笠部補修方法において、欠陥を有する笠
    部を胴部周辺で切り取り、切り取った部分に笠部単体と
    同じ形状の笠部を接合して補修することを特徴とする複
    合碍子の笠部補修方法。
  2. 【請求項2】前記笠部の補修を、切り取った部分に笠部
    単体と同じ形状のキャビティを有する金型にセットし、
    金型のキャビティ中に未加硫ゴムを流し込み加圧・加熱
    することで行なう請求項1記載の複合碍子の笠部補修方
    法。
  3. 【請求項3】前記補修すべき笠部の周辺を予熱する請求
    項1または2記載の複合碍子の笠部補修方法。
  4. 【請求項4】前記欠陥を有する笠部の切り取った部分を
    越えて未加硫ゴムで覆うことで、切り取った部分と補修
    した笠部との間に段の無い笠部を形成する請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の複合碍子の笠部補修方法。
  5. 【請求項5】前記金型が未加硫ゴムの注入口を有し、こ
    の注入口から最も遠い位置に漏らしゲートを設け、金型
    のキャビティ内の圧力を制御する請求項2記載の複合碍
    子の笠部補修方法。
  6. 【請求項6】前記金型の未加硫ゴムの注入口を大きく構
    成し、圧力をかけた未加硫ゴムを供給するノズルを注入
    口に接続したまま加硫する請求項5記載の複合碍子の笠
    部補修方法。
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US08/818,718 US5822857A (en) 1996-03-18 1997-03-14 Method of repairing shed portion of composite insulator
CA002200158A CA2200158C (en) 1996-03-18 1997-03-17 Method of repairing shed portion of composite insulator
DE19710968A DE19710968C2 (de) 1996-03-18 1997-03-17 Verfahren zur Reparatur eines Schirmes eines Verbundisolators
FR9703209A FR2746208B1 (fr) 1996-03-18 1997-03-17 Procede pour reparer une partie en forme de cloche d'un isolateur composite
US09/110,465 US6248270B1 (en) 1996-03-18 1998-07-07 Method for repairing a damaged shed portion of a composite insulator

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JP4979832B1 (ja) * 2011-11-18 2012-07-18 光洋電器工業株式会社 複合碍子
CN104599794B (zh) * 2015-01-05 2017-05-31 江苏神马电力股份有限公司 维修伞及绝缘子的维修方法

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