JP2911132B2 - 転写シートの製造法 - Google Patents

転写シートの製造法

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JP2911132B2 JP1127491A JP12749189A JP2911132B2 JP 2911132 B2 JP2911132 B2 JP 2911132B2 JP 1127491 A JP1127491 A JP 1127491A JP 12749189 A JP12749189 A JP 12749189A JP 2911132 B2 JP2911132 B2 JP 2911132B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は加熱により布上に転写可能な転写シートの製
造法に関する。特に感熱転写方式のプリンタ、タイプラ
イタ、ワードロセッサ等を用いて該転写可能な層上にま
ず感熱転写して得られた転写像を、さらに加熱により最
終的な被転写体(布)上へ転写うることのできる転写シ
ートの製造法に関する。
従来の技術 基体上に転写層が設けられた転写シートに画像を形成
し、画像の形成された転写層を衣類等の被転写布類にア
イロンやホットプレス等を用いて加熱及び加圧し、つい
で基体を剥離することにより被転写布類に画像を形成す
る技術は従来より広く知られている。
近年、溶融型熱転写方式によるプリンタ、タイプライ
タ、ワードプロセッサ等のモノクロまたはカラーの印
字、印画装置が開発され、小型のパーソナル用途のもの
からビジネス用途のものまで広く市販されている。かか
る転写法により印字、印画を行うには、熱転写インクリ
ボンを所定の印字用紙に密着し、サーマルヘッドの所定
の発熱素子を発熱させて熱転写インクリボンの熱転写性
インク要素を印字用紙に転写する。このような方式は簡
便かつ低コストで、画像の堅牢性にも優れ、メンテナン
スも容易であるところからワードプロセッサに広く用い
られている。
さらにかかる印画装置は、任意の入力画像を選択し、
写真と同様記録保存用に用いられるほか、好みの画像、
図柄を出力し、デザイン分野や個人向のいわゆるオリジ
ナリティーを発現する分野にも展開しつつある。更に、
この時出力された印画体に糊付けを行ったり、あるいは
あらかじめ糊付けされた印画体上に出力し、さらにこれ
らを布地等の繊維質粗面など好みの部所に再貼布し、フ
ァッション的効果をあらわすことも行われている。従
来、布地などのような表面の粗い貼布対象に貼布する方
法としては、特開昭60−187598号公報に開示のような基
体上にホットメルト接着剤よりなる転写層を設け、その
上に任意の画像を反転パターンでプリントする方法があ
る。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、前記の転写シートは画像再現性が充分
でない。すなわち、転写シートの転写層面に熱転写によ
り画像形成を行った場合に、本来インクが転写されるべ
きでないドットがサーマルヘッドの残熱により転写され
るという問題があった。かかる問題は、特に転写層の軟
化温度が低い場合、あるいはメルトインデックスが大き
い場合に著しく、画像再現性の良好な転写シートの開発
が求められている。
本発明の目的は上記問題を解決することにあり、画像
再現性の優れた、高画質画像の形成が可能な転写シート
の製造法を提供することにある。
課題を解決するための手段 本発明は、基体上にダイスより熱可塑性樹脂を含有す
る溶融した転写層を押し出し、ついで回転ロール間を通
して該基体と転写層とを貼り合わせる転写シートの製造
法であって、前記転写層の表面側と接するロール表面に
凹凸を設けたことを特徴とする転写シートの製造法を提
供するものである。
つぎに本発明を添付の図面を参照しながら詳しく説明
する。
第1図に示すごとく、本発明にて製造される転写シー
ト(1)は基本的には基体(3)および該基体上に設け
た転写層(2)からなり、転写層(2)は熱可塑性樹脂
を含有する。該布転写シートを用いて画像を形成するに
は、第2図に示すように転写層(2)の表面に溶融型熱
転写インクリボン(4)を重ね、サーマルヘッド(5)
を用いてインクリボン(4)を圧着・加熱し、インク
(6)を転写層(2)の表面に溶融転写する。つぎに、
形成された画像を反転画像にして、布に転写すると正し
い画像になる。すなわち、第3図に示すように、転写シ
ート(1)の画像形成面と任意の被転写布類(7)が接
するように重ね、基体(3)の上からアイロンやホット
プレス等で加熱して転写層(2)を被転写布類(7)に
転写する。最後に第4図に示すように基体(3)のみを
剥離することにより被転写布類(7)上に画像が形成さ
れる。
本発明にて製造される転写シート(1)の基体(3)
と接しない側の転写層面、即ち画像形成面は、その中心
線平均粗さが0.5〜2.5μmである。
ここで中心線平均粗さはJIS−B−0601にて定義され
る。すなわち、粗さ曲線からその中心線方向に測定長さ
Lの部分を抜き取り、この抜取り部分の中心線をX軸、
縦倍率の方向をY軸とし、粗さ曲線をy=f(x)で表
した時、次の式で求められる値Ra(μm)をいう。
なお、本発明においては、粗さ曲線のカットオフ値を
0.8μmとする。
前記転写層表面の中心線平均粗さが0.5μmより小さ
いと、溶融型熱転写インクリボン(4)からインク
(6)を転写層(2)の画像形成面に転写した場合に、
インク(6)と画像形成面の接触面積が大きくなり、本
来インクの転写されないドット部分がサーマルヘッド
(5)の残熱のために転写される。また、中心線平均粗
さが2.5μmより大きいと、転写層(2)とインク
(6)が密着しないため画像にヌケなどが発生し、画像
再現性が低下する。このように中心線平均粗さが前記の
範囲内であれば、インク(6)と画像形成面の接触面積
がコントロールされるため、従来の問題が解決され、転
写層(2)として広い範囲の材料を選定することができ
る。更に、画像形成面にインク(6)が溶融転写される
際、画像形成面の凹凸の内部に流れ込み、インク(6)
が強固に接着するため、画像の耐摩耗性が良好となる副
次的効果も得られる。
前記の転写層に用いられる材料は、アイロンやホット
プレス等の加熱により効果的に溶融し、被転写布に転写
するものであればよく、加熱温度により適宜選定すれば
よい。例えば、ベースポリマーとしては、低密度ポリエ
チレン、中密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共
重合、エチレン・アクリレート共重合樹脂、アイオノマ
ー樹脂、ポリアミド樹脂、飽和ポリエステル樹脂の1種
または2種以上が目的に応じて採用される。特に、エチ
レン−酢酸ビニル共重合樹脂は接着性、流動特性、耐候
性、多成分との相溶性、低温転写性等に優れており、ま
た、低密度ポリエチレンは耐薬品性、耐候性、耐洗濯性
等に優れておりいずれも好ましい。また、必要に応じて
前記ベースポリマー中に公知の各種改質剤、あるいは添
加剤を添加してもよく、例えば石油樹脂、ロジン系樹
脂、テルペン系樹脂等の粘着付与剤、あるいは各種可塑
剤、軟化剤、充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤などを
添加してもよい。
前記転写層の厚さは15〜60μmが好ましい。転写層の
厚さがこれより小さいと加熱・転写した際に被転写布類
の繊維の目に溶融した転写層が効果的に流れ込まず転写
性が低くなる。一方、転写層の層厚がこれより大きい
と、転写する樹脂量が多くなり過ぎ、画像形成した布類
の外観が悪く違和感が大きくなる。
本発明に用いられる基体は前記転写層を保持する機能
を有し、かつアイロンやホットプレス等に対する耐熱性
のあるシート状のものであればよい。プラスチックフィ
ルムとしては、例えばポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリイミド、ポリフェニルスルフォン等の各フィル
ムが挙げられ、またセルロース繊維紙としては、上質
紙、アート紙、コート紙、グラシン紙、模造紙、含浸紙
等が挙げられるが、これらに限定されない。また、基体
の厚さは特に限定されないが、通常50〜200μmが好ま
しい。
本発明にて転写シートを製造するには、第5図に示す
ようにTダイス(8)より基体(3)上に転写層(2)
を軟化した状態で押し出す。ついで、これを少なくとも
転写層表面に接する方のロール表面の中心線平均粗さが
0.5〜2.5μmである2本の貼合せ用回転ロールA
(9)、ロールB(10)の間を基体(3)と共に通し
て、基体(3)と転写層(2)とを貼り合わせる。この
ようにして簡便かつ低コストで布転写シートが製造され
る。
作用 本発明によれば、基体と接しない側の転写層面、すな
わち画像形成面側の中心線平均粗さを0.5〜2.5μmとす
ることにより、溶融型熱転写インクリボンからインクを
転写層の画像形成面に転写する場合、インクと画像形成
面の接触面積がコントロールされ、本来インクの転写さ
れないドット部分はサーマルヘッド残熱による転写がな
い。また、本発明の製造法によれば、基体上の軟化した
転写層を特定表面粗さを有するロールにより貼り合わせ
て容易に転写層表面に所望の表面粗さを設けることがで
きる。
実施例 つぎに本発明を実施例にもとづきさらに具体的に説明
する。なお、本発明はこの実施例に限定されるものでは
ない。
実施例1 エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(メルトフローレー
ト15dg/分、酢酸ビニル含有率14wt%)をスクリュー型
押し出し機を用いてTダイスより押し出した(厚さ50μ
m、押し出し温度140℃)。つぎに、該樹脂を軟化した
状態でグラシン紙(70g/m2)と共に二本ロールの間を通
した。ロールは互いに接する金属製の冷却ロールと表面
の中心線平均粗さが2.0μmのゴムロールからなり、前
記の押し出された樹脂がゴムロールと接するように通し
た。得られた布転写シートの画像形成面の中心線平均粗
さは2.3μmであった。
実施例2 低密度ポリエチレン樹脂(メルトフローレート7.2dg/
分)をスクリュー型押し出し機を用いてTダイスより押
し出した(厚さ20μm、押し出し温度180℃)。つい
で、該樹脂を軟化した状態で白色ポリエステルフィルム
(厚さ75μm)と共に二本ロールの間を通した。ロール
は互いに接するゴムロールと表面の中心線平均粗さが0.
3μmの金属製の冷却ロールからなり、前記押し出し樹
脂が冷却ロールと接するように通した。得られた布転写
シートの画像形成面の中心線平均粗さは0.7μmであっ
た。
比較例1 エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(メルトフローレー
ト15dg/分、酢酸ビニル含有率14wt%)をスクリュー型
押し出し機を用いてTダイスより押し出した(厚さ50μ
m、押し出し温度140℃)。ついで、該樹脂を軟化した
状態でグラシン紙(70g/m2)と共に二本ロールの間を通
した。ロールは互いに接するゴムロールと表面の中心線
平均粗さが0.1μmの金属製の冷却ロールからなり、前
記押し出し樹脂が冷却ロールと接するように通した。得
られた布転写シートの画像形成面の中心線平均粗さは0.
4μmであった。
比較例2 低密度ポリエチレン樹脂(メルトフローレート7.2dg/
分)をスクリュー型押し出し機を用いてTダイスより押
し出した(厚さ20μm、押し出し温度180℃)。つい
で、該樹脂を軟化した状態で白色ポリエステルフィルム
(厚さ75μm)と共に二本ロールの間を通した。ロール
は互いに接するゴムロールと表面の中心線平均粗さが2.
4μmのゴムロールからなり、前記押し出し樹脂がゴム
ロールと接するように通した。得られた布転写シートの
画像形成面の中心線平均粗さは2.7μmであった。
このようにして得られた実施例1、実施例2、比較例
1及び比較例2の布転写シートの画像形成面上に溶融型
熱転写記録方式で画像形成を行ったところ、実施例1及
び実施例2の転写シートではドットに対して忠実な画像
が形成され、画像再現性のよい高画質画像が得られた。
それに対して、比較例1の転写シートでは本来インクの
転写されないドット部分がサーマルヘッドの残熱のため
に転写され、ドットに対して忠実な画像は得られなかっ
た。また、比較例2の転写シートでは印画面にインクが
密着されない部分ができ、本来インクが転写されるべき
ドット部分が転写されない現象が起こり、ヌケが発生
し、ドットに対して忠実な画像は得られなかった。
発明の効果 本発明により得られる転写シートによれば、ドットに
対して忠実な画像再現性のよい、高画質画像が形成され
る。また、本発明の製造法によれば、特定の表面粗さを
有するロールを軟化した転写層と接触させることにより
所望の平均表面粗さを有する転写シートを容易かつ低コ
ストで製造できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にて製造された転写シートの一具体例を
示す概略断面図、第2図は本発明にて製造された転写シ
ートを用いて熱転写を行うところを示す概略断面図、第
3図および第4図は本発明にて製造された転写シートの
転写層を布上へ転写するところを示す断面図、第5図は
本発明の製造法の一具体例を示す概略説明図である。 1:転写シート、2:転写層、3:基体、7:被転写布類、8:T
ダイス、9,10:ロール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/38 - 5/40 B41M 3/12 D06P 5/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体上にダイスより熱可塑性樹脂を含有す
    る溶融した転写層を押し出し、ついで回転ロール間を通
    じて該基体と転写層とを貼り合わせる転写シートの製造
    法であって、前記転写層の表面側と接するロール表面に
    凹凸を設けたことを特徴とする転写シートの製造法。
  2. 【請求項2】熱可塑性樹脂がエチレン−酢酸ビニル共重
    合樹脂または低密度ポリエチレン樹脂である請求項1の
    製造法。
  3. 【請求項3】転写層の厚みが15〜60μmである請求項1
    の製造法。
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