JP2911018B2 - 連続焼鈍設備の張力制御方法 - Google Patents

連続焼鈍設備の張力制御方法

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JP2911018B2
JP2911018B2 JP32340193A JP32340193A JP2911018B2 JP 2911018 B2 JP2911018 B2 JP 2911018B2 JP 32340193 A JP32340193 A JP 32340193A JP 32340193 A JP32340193 A JP 32340193A JP 2911018 B2 JP2911018 B2 JP 2911018B2
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義久 三宅
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Kawasaki Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鋼帯等の帯状材の連続焼
鈍設備の張力制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特公昭46-31642号公報に記載の如
く、ステンレス鋼板等の鋼帯の連続焼鈍設備がある。こ
の連続焼鈍設備は、鋼帯を高温でスパンの長いロール間
(トップロールとアイドルロール)に支持して張力制御
することにより、安定した形状で通板することができ
る。
【0003】このため、連続焼鈍設備では、焼鈍炉の入
側と出側に設けたブライドルロールの一方に張力制御ロ
ールを設定し、両ブライドルロール間にある帯状材の張
力を張力検出器により検出し、帯状材の張力設定値と張
力検出器の張力検出値との偏差に基づいて張力制御ロー
ルのロール駆動速度を制御する張力制御系を有し、張力
一定制御を行なうことを可能としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、本発明者
の研究の結果、従来の連続焼鈍設備の張力制御方法は、
張力の長周期的変動を抑制することはできるものの、張
力制御ロールやトップロール、アイドルロール等の帯状
材搬送系の短周期の機械的変動(例えば各ロールのロー
ルバランス不良、偏芯等のロール1回転毎に表われる変
動)に起因する短周期の張力変動は抑制できないことを
認めた。即ち、従来の張力制御は応答が遅いため、短周
期の張力変動は抑制できず、この張力変動(張力の弛
緩)の発生が鋼帯に折れ、シワ等の不具合を発生させ
る。
【0005】この機械的変動に起因する短周期の張力変
動による鋼帯の折れ、シワの発生は、連続焼鈍設備にお
いて、(a) 加熱帯での昇温によって高温強度が低下(降
伏応力の低下)する領域、(b) 長いスパンの略中央領
域、(c) 薄物の鋼帯焼鈍時に発生し易い。そして、ステ
ンレス鋼板では、焼鈍温度が普通鋼より高い(フェライ
ト系で850 〜900 ℃、オーステナイト系で1100〜1150
℃)ため上述の折れ、シワの発生が顕著であり、板厚
0.2mm等の薄物のステンレス鋼板では特に顕著となる。
【0006】本発明は、連続焼鈍設備において、帯状材
搬送系の短周期の機械的変動に起因する張力変動を抑制
し、張力の弛緩による折れ、シワ等の発生を防止するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、焼鈍炉の入側
と出側に設けたブライドルロールの一方に張力制御ロー
ルを設定し、両ブライドルロール間にある帯状材の張力
を張力検出器により検出し、帯状材の張力設定値と張力
検出器の張力検出値との偏差に基づいて張力制御ロール
のロール駆動速度を制御する張力制御系を有してなる連
続焼鈍設備の張力制御方法において、帯状材の速度指令
(V)に同期する帯状材搬送系の機械的変動の周期
(ω)と、この機械的変動に起因する張力の変動幅
(a)とを求め、この変動幅(a)、周期(ω)で生ず
る機械的変動に起因する張力変動の逆位相値を前記張力
制御系に加えるようにしたものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、帯状材の速度指令(V)に同
期する帯状材搬送系の機械的変動の周期(ω)と、この
機械的変動に起因する張力の変動幅(a)とを求め、こ
の変動幅(a)、周期(ω)で生ずる機械的変動に起因
する張力変動の逆位相値を、帯状材の張力制御系に加え
る。これにより、帯状材搬送系に機械的変動があって
も、この機械的変動に起因する張力変動をフィードフォ
ワード補償によって極めて小さく抑えることができる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の張力制御回路の一例を示す模
式図、図2は連続焼鈍設備の一例を示す模式図である。
【0010】連続焼鈍設備10は、図2に示す如く、竪
型焼鈍炉11を有しており、ペイオフリール12から巻
出される帯状材(鋼帯等)1を脱脂槽13等を経て焼鈍
炉11に導き、その後ルーパ14等を経て、テンション
リール15に巻取る。
【0011】帯状材1は、焼鈍炉11において、スパン
Lの長いトップロール21とアイドルロール22とに支
持され、連続的に焼鈍処理される。
【0012】このとき、連続焼鈍設備10は、焼鈍炉1
1の入側と出側に設けたブライドルロール23、24の
一方に張力制御ロール25を設定し、両ブライドルロー
ル23、24の間にある帯状材1の張力を張力検出器2
6により検出し、帯状材1の張力設定値と張力検出器2
6の張力検出値との偏差に基づいて張力制御ロール25
のロール駆動速度を制御する張力制御系を有している。
尚、張力検出器26は焼鈍炉11の入側もしくは出側の
アイドルロール22に設けられる。
【0013】上述の張力制御系は、図1に示す如く、張
力制御器(ATR)31、ロール速度制御器(ASR)
32、電流制御器(ACR)33、電源装置(SCR
等)34から構成され、張力制御ロール25の駆動モー
タ35を駆動制御する。35Aはモータ35の速度検出
器(PG)である。
【0014】このとき、張力制御器31は、張力設定値
(F0 )と、張力検出器26の張力検出値(FFB)との
偏差を解消するに必要な張力制御ロール25の速度量を
演算する。ロール速度制御器32は、張力制御器31の
演算速度量と、張力制御ロール25の速度検出値との偏
差を解消するに必要な張力制御ロール25の駆動トルク
を演算する。電流制御器33は、ロール速度制御器32
の演算トルクに対応する電流制御量を演算し、SCR3
4を介して張力制御ロール25のモータ35を制御す
る。
【0015】然るに、連続焼鈍設備10にあっては、正
弦波等発生器(OSC)41を有し、下記(1) 〜(3) の
如くにより、帯状材1の速度指令(V)に同期する帯状
材搬送系(トップロール21、アイドルロール22、ブ
ライドルロール23、24等)の機械的変動の周期
(ω)と、この機械的変動に起因する張力の変動幅
(a)とを求め、この変動幅(a)、周期(ω)で生ず
る機械的変動に起因する張力変動の逆位相値を前記張力
制御系に加える。
【0016】(1) 帯状材1の速度指令(V)に基づき、
これに同期する帯状材搬送系の機械的変動の周期(ω)
を、ω=f(V)により求め、T=sin ωtなる正弦波
を発生させる。
【0017】(2) 帯状材1の速度がある速度V0 になっ
たときの張力検出器26の検出結果から、その速度V0
での張力変動幅a0 を取り込む。そして、この変動幅a
0 を速度指令(V)によって補正し、帯状材1の速度指
令(V)に同期する帯状材搬送系の機械的変動に起因す
る張力の変動幅(a)を、a=a0 g(V)により求め
る。
【0018】(3) 上記(1) 、(2) から、変動幅(a)、
周期(ω)で生ずる機械的変動に起因する張力変動aT
を演算し、この逆位相値を、前記張力制御系において応
答の速い電流制御器33の制御量として加える。
【0019】以下、本実施例の作用について説明する。
本実施例によれば、帯状材1の速度指令(V)に同期す
る帯状材搬送系の機械的変動の周期(ω)と、この機械
的変動に起因する張力の変動幅(a)とを求め、この変
動幅(a)、周期(ω)で生ずる機械的変動に起因する
張力変動の逆位相値を、帯状材1の張力制御系に加え
た。これにより、帯状材搬送系に機械的変動があって
も、この機械的変動に起因する張力変動をフィードフォ
ワード補償によって極めて小さく抑えることができる。
【0020】そして、従来技術では、連続焼鈍設備10
において、上述の機械的変動に起因する短周期の張力変
動によって折れ、シワを発生し易かった(a) 加熱帯への
昇温によって高温強度が低下(降伏応力の低下)する領
域、(b) 長いスパンの略中央領域、(c) 薄物の鋼帯焼鈍
時にも折れ、シワの発生を防止できた。
【0021】以下、本発明の具体的実施結果について説
明する。ステンレス鋼板の連続焼鈍において、幅900 〜
1200mm、板厚0.26mm、0.20mm、0.15mmにおいて、本発明
方法を実施した結果、表1に示す如く、従来技術でシワ
の発生を生じた板厚0.20mm、0.15mmの薄物においても、
本発明方法ではシワの発生を防止できることを認め、本
発明方法の効果が顕著であることを認めた。
【0022】
【表1】
【0023】尚、本発明は、横型焼鈍炉においても実質
的に同様に適用できる。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、連続焼鈍
設備において、帯状材搬送系の短周期の機械的変動に起
因する張力変動を抑制し、張力の弛緩による折れ、シワ
等の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の張力制御回路の一例を示す模式
図である。
【図2】図2は連続焼鈍設備の一例を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1 帯状材 1A 連続焼鈍設備 11 焼鈍炉 23、24 ブライドルロール 25 張力制御ロール 26 張力検出器 31 張力制御器 32 ロール速度制御器 33 電流制御器 34 電源装置(SCR等) 35 駆動モータ 41 正弦波等発生器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼鈍炉の入側と出側に設けたブライドル
    ロールの一方に張力制御ロールを設定し、 両ブライドルロール間にある帯状材の張力を張力検出器
    により検出し、 帯状材の張力設定値と張力検出器の張力検出値との偏差
    に基づいて張力制御ロールのロール駆動速度を制御する
    張力制御系を有してなる連続焼鈍設備の張力制御方法に
    おいて、 帯状材の速度指令(V)に同期する帯状材搬送系の機械
    的変動の周期(ω)と、この機械的変動に起因する張力
    の変動幅(a)とを求め、 この変動幅(a)、周期(ω)で生ずる機械的変動に起
    因する張力変動の逆位相値を前記張力制御系に加えるこ
    とを特徴とする連続焼鈍設備の張力制御方法。
JP32340193A 1993-11-30 1993-11-30 連続焼鈍設備の張力制御方法 Expired - Lifetime JP2911018B2 (ja)

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