JP2910582B2 - 電力用ガス遮断器 - Google Patents

電力用ガス遮断器

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JP2910582B2
JP2910582B2 JP6267367A JP26736794A JP2910582B2 JP 2910582 B2 JP2910582 B2 JP 2910582B2 JP 6267367 A JP6267367 A JP 6267367A JP 26736794 A JP26736794 A JP 26736794A JP 2910582 B2 JP2910582 B2 JP 2910582B2
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直弘 金万
克男 田中
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Nissin Electric Co Ltd
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    • H01H33/70Switches with separate means for directing, obtaining, or increasing flow of arc-extinguishing fluid
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  • Arc-Extinguishing Devices That Are Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力用ガス遮断器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】電力用ガス遮断器においては、小電流か
ら大電流までの電流遮断責務が要求される。電力用ガス
遮断器の遮断性能を確保するためには、遮断条件ごとに
技術的課題は異なる。しかしながら、大電流遮断におい
ては、基本的には、アークプラズマにより導電状態とな
った遮断器極間に低温ガスを吹き付けて速やかに熱ガス
を一掃することがポイントとなる。
【0003】GIS(ガス絶縁開閉装置)用ガス遮断器
のように、遮断部がGISタンク内にある場合、電流遮
断時に遮断器極間に発生した熱ガスはGISタンク内部
に排出されることとなる。この結果、GISタンク内に
熱ガスが存在することとなり、ガス遮断器と大地間又は
ガス遮断器の相間の絶縁性能を低下させる可能性があ
る。
【0004】これに対処するため、ガス遮断器のガス流
路の下流側に冷却筒を配置し、冷却筒の内部を通過する
熱ガスを速やかに冷却することが行われている。これに
より、GISタンク内部に排出されるガスは冷却され絶
縁耐力が回復したものとなり、熱ガスの存在下における
GISタンク内の絶縁性能を確保している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】例えばパッファ形ガス
遮断器においては、アークプラズマに吹き付ける高圧ガ
スを作るパップァシリンダの容積が大きい場合には、ガ
スの吹付圧力が高く、吹付量も多くなる。このため、熱
ガスは速やかに冷却され、絶縁性能は十分に確保され
る。したがって、冷却筒による冷却効果はさほど必要と
されない。
【0006】しかしながら、近年のように、ガス遮断器
の小型化、低操作力化が強く要求されるようになると、
パップァシリンダ径を極力細くする必要が生じる。パッ
プァシリンダを細くした場合、アーク自身のエネルギを
利用して、パッファ室内のガス圧力を高め、強い吹き付
けを行うような工夫がされる。しかしながら、パップァ
シリンダの容積が小さいと吹付ガス量が十分得られず、
熱ガスの冷却効率が下がる。したがって、冷却筒を設け
ても熱ガスの存在下における絶縁性能の確保が困難とな
る。
【0007】本発明は、電力用ガス遮断器において、ア
ークプラズマに吹き付けるガスの吹付量が少ない場合で
あっても、ガス流路の下流側に配置した冷却筒における
熱ガスの冷却効果を高めることにより、熱ガスの存在下
における絶縁性能を確保することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、電力用ガス遮断器を、上部導電筒と、こ
の上部導電筒に設けられた固定接触子と、可動接触子
と、この可動接触子と電気的に接続される下部導電筒
と、前記上部導電筒と前記下部導電筒の間に介在する極
間絶縁筒と、電流遮断時に前記固定接触子及び前記可動
接触子間に発生するアークにガスを吹き付ける手段と、
電流遮断時に発生した熱ガスが排出されるガス流路の下
流側に配置され、複数個の通気孔を設け、直径がガス流
路の上流側で小さく、下流側で大きく、かつ、下流側で
の直径が前記極間絶縁筒とほぼ同一径に形成された冷却
筒とを具備し、ガス遮断器の投入時には、通電電流は、
上部導電筒と下部導電筒の間に流れるものとする。
【0009】
【作用】電流遮断時に発生する熱ガス、ガス流路の下
流側に配置された冷却筒内を通過する際、冷却筒の熱伝
導により冷却される。また、冷却筒に複数個設けた通気
孔においては、冷却筒内外のガスの圧力差により冷却筒
外部の新鮮な低温ガスがこの通気孔を通って冷却筒内に
吸い込まれる。この低温ガスは、冷却筒内において、熱
ガスと混合し熱ガスを冷却する。したがって、冷却され
て絶縁耐力が十分に回復したガスが遮断器外部に排出さ
れるようになる。これにより、熱ガスの存在下における
絶縁性能が確保できる。
【0010】
【実施例】本発明の電力用ガス遮断器をパッファ形ガス
遮断器に適用した例について図を用いて説明する。図2
はガス遮断器の投入状態を示し、図1はガス遮断器の遮
断途中状態における図2の遮断部を拡大して示してい
る。
【0011】図において、14は上部導電筒で、その上
部に冷却筒1が設けられ、その下部に固定主接触子3が
設けられる。冷却筒1は、複数個の通気孔19が設けら
れ、直径がガス流路の上流側で小さく、下流側で大き
く、かつ下流側での直径が極間絶縁筒4とほぼ同一径に
形成される。2は冷却筒1に支持された固定アーク接触
子である。上部導電筒14は、極間絶縁筒4を介して下
部導電筒11上に載置される。下部導電筒14は更に絶
縁支持筒に支持される。12は絶縁操作棒で、図示しな
い操作機構に連結され、ガス遮断器の投入時には上方へ
駆動され、遮断時には下方へ駆動される。絶縁操作棒1
2の先端に可動導電棒15が取り付けられ、その先端側
に可動主接触子6と可動アーク接触子7が設けられる。
5は、可動主接触子6の先端に固定されたノズルであ
る。可動導電棒15の内部には、ガス流路となる孔16
が形成される。
【0012】可動主接触子6の下方にパップァシリンダ
9が形成され、パップァシリンダ9の内側に、下部導電
筒11側に固定された固定ピストン10の外周が接合す
る。また、可動導電棒15に摺動接触子8が接触し、可
動主接触子6及び可動アーク接触子7を下部導電筒11
と電気的に接続する。図2に示すガス遮断器の投入時に
は、可動主接触子6が固定主接触子3と接触し、電流
は、上部導電筒14−固定主接触子3−可動主接触子6
−可動導電棒15−摺動接触子8−下部導電筒11とい
う経路を通って流れている。
【0013】電流の遮断時には、図示しない操作機構に
より絶縁操作棒12が下方へ急激に移動させられる。同
時に、この絶縁操作棒12に固定されている可動主接触
子6及び可動アーク接触子7等が下方へ移動をする。こ
れにより、最初に、可動主接触子6が固定主接触子3か
ら離れる。次に、可動アーク接触子7が固定アーク接触
子2から離れる。この時、両アーク接触子2,7間にア
ーク17が発生する。
【0014】同時に、パップァシリンダ9が下方へ移動
することにより、パップァシリンダ9と固定ピストン1
0により形成される空間が圧縮され、内部のガスが高圧
ガスとなってノズル5及び可動導電棒15内の孔16を
通って噴出する。この高圧ガスは、ノズル5によって絞
られ、アーク17に吹き付けられて消弧作用を行い、同
時に、熱ガス18をガス流路の下流側に一掃する。
【0015】熱ガス18は、ガス流路の下流側に配置さ
れた冷却筒1の内部を通り、ガス遮断器の外部へ排出さ
れる。この間、熱ガス18は冷却筒1の熱伝導により冷
却される。また、冷却筒1に設けられた複数個の通気孔
19においては、熱ガス18が流れている冷却筒1内部
のガス圧力が、冷却筒1外部の静止しているガス圧力よ
りも低くなる。これにより、冷却筒1外部にある新鮮な
低温ガス20が、通気孔19から冷却筒1内部へ流れ込
み、熱ガス18と混合される。
【0016】したがって、冷却筒1内を通過する熱ガス
18は冷却筒1の熱伝導により冷却されると共に、低温
ガスと混合されることによっても冷却されることとな
る。冷却筒1を通過して外部へ排出された混合ガス21
は、十分に絶縁耐力を回復しているので、ガス遮断器の
相間の絶縁性能あるいはガス遮断器と大地間の絶縁性能
を十分に確保することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、電力用ガス遮断器にお
いて、アークプラズマに吹き付ける高圧ガスの吹付量が
少ない場合であっても、冷却筒における熱ガスの冷却効
果を高めることができ、熱ガスの存在下における絶縁性
能を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における電流遮断時の電力用ガ
ス遮断器の側面断面図。
【図2】本発明の実施例における投入時の電力用ガス遮
断器の側面断面図。
【符号の説明】
1…冷却筒 2…固定アーク接触子 3…固定主接触子 4…極間絶縁筒 5…ノズル 6…可動主接触子 7…可動アーク接触子 8…摺動接触子 9…パップァシリンダ 10…固定ピストン 11…下部導電筒 12…絶縁操作棒 13…絶縁支持筒 14…上部導電筒 15…可動導電棒 16…孔 17…アーク 18…熱ガス 19…通気孔 20…低温ガス 21…混合ガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01H 9/30 - 9/52 H01H 33/00 - 33/26 H01H 33/70 - 33/99

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部導電筒と、この上部導電筒に設けら
    れた固定接触子と、可動接触子と、この可動接触子と電
    気的に接続される下部導電筒と、前記上部導電筒と前記
    下部導電筒の間に介在する極間絶縁筒と、電流遮断時に
    前記固定接触子及び前記可動接触子間に発生するアーク
    にガスを吹き付ける手段と、電流遮断時に発生した熱ガ
    スが排出されるガス流路の下流側に配置され、複数個の
    通気孔を設け、直径がガス流路の上流側で小さく、下流
    側で大きく、かつ、下流側での直径が前記極間絶縁筒と
    ほぼ同一径に形成された冷却筒とを具備し、ガス遮断器
    の投入時には、通電電流は、上部導電筒と下部導電筒の
    間に流れることを特徴とする電力用ガス遮断器。
JP6267367A 1994-10-31 1994-10-31 電力用ガス遮断器 Expired - Lifetime JP2910582B2 (ja)

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EP95939308A EP0789928B1 (fr) 1994-10-31 1995-10-31 Disjoncteur a haute tension et a autosoufflage de l'arc
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