JP2604743Y2 - ガス遮断器 - Google Patents
ガス遮断器Info
- Publication number
- JP2604743Y2 JP2604743Y2 JP1993044399U JP4439993U JP2604743Y2 JP 2604743 Y2 JP2604743 Y2 JP 2604743Y2 JP 1993044399 U JP1993044399 U JP 1993044399U JP 4439993 U JP4439993 U JP 4439993U JP 2604743 Y2 JP2604743 Y2 JP 2604743Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit breaker
- movable contact
- gas
- arc
- chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Circuit Breakers (AREA)
- Arc-Extinguishing Devices That Are Switches (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、熱パッファ形ガス遮断
器に関するものである。
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガス遮断器の消弧技術として、従来、熱
パッファ形ガス遮断器が知られている。これを、図2を
用いて説明する。図2の左半分は、遮断器の投入状態を
示し、右半分は、遮断器の遮断動作中の状態を示してい
る。上部端子1と外壁2により昇圧室3が形成される。
この昇圧室3内に、固定コンタクト4が収納される。ま
た、外壁2には、可動コンタクト8が昇圧室3内に出入
りするノズル9が形成される。
パッファ形ガス遮断器が知られている。これを、図2を
用いて説明する。図2の左半分は、遮断器の投入状態を
示し、右半分は、遮断器の遮断動作中の状態を示してい
る。上部端子1と外壁2により昇圧室3が形成される。
この昇圧室3内に、固定コンタクト4が収納される。ま
た、外壁2には、可動コンタクト8が昇圧室3内に出入
りするノズル9が形成される。
【0003】可動コンタクト8がノズル9部分から昇圧
室3に出入りする。遮断器の投入時には、可動コンタク
ト8は昇圧室3内の固定コンタクト4と接触し、このと
き、ノズル9を塞いで昇圧室3を密封する。電流の遮断
時には、可動コンタクト8は固定コンタクト4から離れ
て昇圧室3外へ出て、昇圧室内部を昇圧室外部に解放す
る。
室3に出入りする。遮断器の投入時には、可動コンタク
ト8は昇圧室3内の固定コンタクト4と接触し、このと
き、ノズル9を塞いで昇圧室3を密封する。電流の遮断
時には、可動コンタクト8は固定コンタクト4から離れ
て昇圧室3外へ出て、昇圧室内部を昇圧室外部に解放す
る。
【0004】固定コンタクト4は、上部端子1と電気的
に接続され、かつ機械的に支持される。次に、この熱パ
ッファ形ガス遮断器の動作について説明する。図示左半
分の通電時には、電流は、固定コンタクト4と可動コン
タクト8が接触して両者間を流れる。
に接続され、かつ機械的に支持される。次に、この熱パ
ッファ形ガス遮断器の動作について説明する。図示左半
分の通電時には、電流は、固定コンタクト4と可動コン
タクト8が接触して両者間を流れる。
【0005】遮断器の遮断時には、可動コンタクト8は
図示しない操作機構により図示下方に移動させられる。
可動コンタクト8が固定コンタクト4から離れると、固
定コンタクト4と可動コンタクト8との間にアークが発
生する。昇圧室3内部にアークが発生することにより、
昇圧室3内部のガスは加熱されて高温になり、昇圧室3
内部のガス圧力が上昇する。
図示しない操作機構により図示下方に移動させられる。
可動コンタクト8が固定コンタクト4から離れると、固
定コンタクト4と可動コンタクト8との間にアークが発
生する。昇圧室3内部にアークが発生することにより、
昇圧室3内部のガスは加熱されて高温になり、昇圧室3
内部のガス圧力が上昇する。
【0006】その後、可動コンタクト8が更に下方に移
動して、図示右半分に示すように、可動コンタクト8の
先端が昇圧室3のノズル9から外れると、昇圧室3内部
の高圧ガスは矢印Bに示すようにノズル9と可動コンタ
クト8の間を通って急激に噴出する。このガス流によ
り、固定コンタクト4と可動コンタクト8間に発生して
いるアークAを吹き消す熱パッファによる消弧作用が行
われる。
動して、図示右半分に示すように、可動コンタクト8の
先端が昇圧室3のノズル9から外れると、昇圧室3内部
の高圧ガスは矢印Bに示すようにノズル9と可動コンタ
クト8の間を通って急激に噴出する。このガス流によ
り、固定コンタクト4と可動コンタクト8間に発生して
いるアークAを吹き消す熱パッファによる消弧作用が行
われる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】以上説明した遮断器の
遮断動作の中で、昇圧室3内から排出されてアークAに
吹き付けられるガスは、絶縁、消弧性能をもったガスで
なければならない。しかしながら、開離から消弧までの
時間が長くなったり、電流が大きくなったときには、ア
ークによりガスが異常に加熱され、絶縁、消弧性能が消
失されてしまい、消弧ができなくなるという不具合があ
った。
遮断動作の中で、昇圧室3内から排出されてアークAに
吹き付けられるガスは、絶縁、消弧性能をもったガスで
なければならない。しかしながら、開離から消弧までの
時間が長くなったり、電流が大きくなったときには、ア
ークによりガスが異常に加熱され、絶縁、消弧性能が消
失されてしまい、消弧ができなくなるという不具合があ
った。
【0008】本考案は、熱パッファ形ガス遮断器におい
て、消弧性能を向上させることを目的とするものであ
る。
て、消弧性能を向上させることを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するため、熱パッファ形ガス遮断器において、昇圧室
内部の上部に網状又は綿状に構成された冷却フィンを設
ける。
成するため、熱パッファ形ガス遮断器において、昇圧室
内部の上部に網状又は綿状に構成された冷却フィンを設
ける。
【0010】
【作用】上記した手段によれば、アークエネルギーによ
り加熱、昇圧されて昇圧室内に蓄積されるガスは、冷却
フィンにより熱を奪われ冷却される。このため、可動コ
ンタクトがノズルを抜けたときに昇圧室からノズルを通
って排出されるガスは、十分な消弧性能をもったガスと
なるため、消弧性能が向上する。
り加熱、昇圧されて昇圧室内に蓄積されるガスは、冷却
フィンにより熱を奪われ冷却される。このため、可動コ
ンタクトがノズルを抜けたときに昇圧室からノズルを通
って排出されるガスは、十分な消弧性能をもったガスと
なるため、消弧性能が向上する。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を図を用いて説明す
る。図1は熱パッファ形ガス遮断器の遮断部を側面から
見た断面を示している。図示された遮断部は、図示しな
い容器内にSF6ガスと共に収納されている。また、図
示の左半分は遮断器の投入状態を示し、右半分は遮断器
の遮断時の状態を示している。
る。図1は熱パッファ形ガス遮断器の遮断部を側面から
見た断面を示している。図示された遮断部は、図示しな
い容器内にSF6ガスと共に収納されている。また、図
示の左半分は遮断器の投入状態を示し、右半分は遮断器
の遮断時の状態を示している。
【0012】上部端子1と外壁2により昇圧室3が形成
される。この昇圧室3内に、固定コンタクト4が収納さ
れる。さらにこの昇圧室3内の上部に冷却フィン7が設
けられる。また、外壁2には、可動コンタクト8が昇圧
室3内に出入りするノズル9が形成される。可動コンタ
クト8がノズル9部分から昇圧室3に出入りする。遮断
器の投入時には、可動コンタクト8は昇圧室3内の固定
コンタクト4と接触し、このとき、ノズル9を塞いで昇
圧室3を密封する。電流の遮断時には、可動コンタクト
8は固定コンタクト4から離れて昇圧室3外へ出て、昇
圧室内部を昇圧室外部に解放する。
される。この昇圧室3内に、固定コンタクト4が収納さ
れる。さらにこの昇圧室3内の上部に冷却フィン7が設
けられる。また、外壁2には、可動コンタクト8が昇圧
室3内に出入りするノズル9が形成される。可動コンタ
クト8がノズル9部分から昇圧室3に出入りする。遮断
器の投入時には、可動コンタクト8は昇圧室3内の固定
コンタクト4と接触し、このとき、ノズル9を塞いで昇
圧室3を密封する。電流の遮断時には、可動コンタクト
8は固定コンタクト4から離れて昇圧室3外へ出て、昇
圧室内部を昇圧室外部に解放する。
【0013】固定コンタクト4は、上部端子1により電
気的に接続され、かつ機械的に支持される。冷却フィン
7は、アルミ、銅等の熱伝導性の良い材料により網状又
は綿状に構成され、昇圧室3の上部で外壁2の内周に複
数枚間隔をあけて配置される。
気的に接続され、かつ機械的に支持される。冷却フィン
7は、アルミ、銅等の熱伝導性の良い材料により網状又
は綿状に構成され、昇圧室3の上部で外壁2の内周に複
数枚間隔をあけて配置される。
【0014】次に、この熱パッファ形遮断器の動作につ
いて説明をする。図示左半分の通電時には、固定コンタ
クト4と可動コンタクト8が接触して、電流は上部端子
1−固定コンタクト4−可動コンタクト8の経路を流れ
ている。遮断器の遮断動作時には、可動コンタクト8は
図示しない操作機構により図示下方に移動させられる。
可動コンタクト8が固定コンタクト4から離れると、固
定コンタクト4と可動コンタクト8との間にアークが発
生する。
いて説明をする。図示左半分の通電時には、固定コンタ
クト4と可動コンタクト8が接触して、電流は上部端子
1−固定コンタクト4−可動コンタクト8の経路を流れ
ている。遮断器の遮断動作時には、可動コンタクト8は
図示しない操作機構により図示下方に移動させられる。
可動コンタクト8が固定コンタクト4から離れると、固
定コンタクト4と可動コンタクト8との間にアークが発
生する。
【0015】そして、昇圧室3内部にアークが発生する
ことにより、昇圧室3内部のガスは加熱されて高温とな
り、ガス圧力が上昇させられる。その後、可動コンタク
ト8が更に下方に移動して、図示右側に示すように、可
動コンタクト8の先端が昇圧室3のノズル9から外れる
と、昇圧室3内部の高圧ガスはノズル9と可動コンタク
ト8の間を通って矢印Bに示すように急激に噴出する。
このガス流により、固定コンタクト4と可動コンタクト
8間のアークAを吹き消す熱パッファ効果による消弧作
用が行われる。
ことにより、昇圧室3内部のガスは加熱されて高温とな
り、ガス圧力が上昇させられる。その後、可動コンタク
ト8が更に下方に移動して、図示右側に示すように、可
動コンタクト8の先端が昇圧室3のノズル9から外れる
と、昇圧室3内部の高圧ガスはノズル9と可動コンタク
ト8の間を通って矢印Bに示すように急激に噴出する。
このガス流により、固定コンタクト4と可動コンタクト
8間のアークAを吹き消す熱パッファ効果による消弧作
用が行われる。
【0016】このときアークAに吹き付けられるガス
は、アークにより昇圧されて昇圧室3内に蓄積されたガ
スである。このガスは、アークにより昇圧されて昇圧室
3内上部へ押し上げられ、冷却フィン7により熱を奪わ
れて冷却されて昇圧室3内に蓄積されている。また、こ
の冷却されて蓄積されたガスの一部は、昇圧室3の下方
に広がり、アークにより熱せられたガスを冷却する。し
たがって、可動コンタクト8がノズル9を抜けたときに
昇圧室3からノズル9を通って排出されるガスは、十分
な消弧性能をもったガスであるため、消弧性能が向上す
る。
は、アークにより昇圧されて昇圧室3内に蓄積されたガ
スである。このガスは、アークにより昇圧されて昇圧室
3内上部へ押し上げられ、冷却フィン7により熱を奪わ
れて冷却されて昇圧室3内に蓄積されている。また、こ
の冷却されて蓄積されたガスの一部は、昇圧室3の下方
に広がり、アークにより熱せられたガスを冷却する。し
たがって、可動コンタクト8がノズル9を抜けたときに
昇圧室3からノズル9を通って排出されるガスは、十分
な消弧性能をもったガスであるため、消弧性能が向上す
る。
【0017】また、冷却フィン7を設けることによりア
ークにより加熱されたガスの体積は小さくなるから、一
定の電流に対して昇圧室3の容積を縮小することが可能
となり、遮断器全体を小型化するのに有効である。
ークにより加熱されたガスの体積は小さくなるから、一
定の電流に対して昇圧室3の容積を縮小することが可能
となり、遮断器全体を小型化するのに有効である。
【0018】
【考案の効果】本考案によれば、熱パッファ形ガス遮断
器において、消弧性能を向上させることができる。
器において、消弧性能を向上させることができる。
【図1】本発明のガス遮断器の実施例の断面図。
【図2】従来のガス遮断器の断面図。
1…上部端子 2…外壁 3…昇圧室 4…固定コンタクト 7…冷却フィン 8…可動コンタクト 9…ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−117774(JP,A) 特開 平2−276122(JP,A) 特開 昭58−111222(JP,A) 実開 平5−83980(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 33/985 H01H 33/18
Claims (1)
- 【請求項1】 熱パッファ形ガス遮断器において、昇圧
室内部の上部に網状又は綿状に構成された冷却フィンを
設けたことを特徴とするガス遮断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993044399U JP2604743Y2 (ja) | 1993-08-13 | 1993-08-13 | ガス遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993044399U JP2604743Y2 (ja) | 1993-08-13 | 1993-08-13 | ガス遮断器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0714535U JPH0714535U (ja) | 1995-03-10 |
JP2604743Y2 true JP2604743Y2 (ja) | 2000-06-05 |
Family
ID=12690439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993044399U Expired - Lifetime JP2604743Y2 (ja) | 1993-08-13 | 1993-08-13 | ガス遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2604743Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-08-13 JP JP1993044399U patent/JP2604743Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0714535U (ja) | 1995-03-10 |
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