JP2604742Y2 - 熱パッファ型ガス遮断器 - Google Patents

熱パッファ型ガス遮断器

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JP2604742Y2
JP2604742Y2 JP1993043383U JP4338393U JP2604742Y2 JP 2604742 Y2 JP2604742 Y2 JP 2604742Y2 JP 1993043383 U JP1993043383 U JP 1993043383U JP 4338393 U JP4338393 U JP 4338393U JP 2604742 Y2 JP2604742 Y2 JP 2604742Y2
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JP
Japan
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arc
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movable
gas
circuit breaker
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JP1993043383U
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JPH0714532U (ja
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直弘 金万
統 小嶋
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、熱パッファ型ガス遮断
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の熱パッファ型ガス遮断器
の一部の断面を示す。なお、図の中心線から左半分は遮
断器の投入状態を示し、右半分は遮断状態を示す。遮断
器容器は、エポキシ等の絶縁材料からなる容器側壁1と
上部端子2等により密封構造とされる。この容器内に遮
断部がSF6等の高圧絶縁ガスと共に収納される。
【0003】図示左側の遮断器の投入状態では、可動メ
インコンタクト11が固定メインコンタクト12と接触
し、可動アークコンタクト9が固定アークコンタクト6
と接触している。遮断器が電流遮断を行うときには、図
示しない操作機構により可動アークコンタクト9および
可動メインコンタクト11が下方に高速で移動させられ
る。
【0004】始めに可動メインコンタクト11と固定メ
インコンタクト12が無アークで離れ、次いで、可動ア
ークコンタクト9と固定アークコンタクト6が離れる。
このとき、両コンタクト間にアークが発生する。更に可
動アークコンタクト9が下方に移動すると、アークの一
端は可動アークコンタクト9からアークランナ8へ移
り、アークは、アークランナ8と可動アークコンタクト
9の間に発生する。この時、電流は、上部端子2−固定
アークコンタクト6−コイル7−アークランナ8−アー
ク−可動アークコンタクト9という経路を通って流れ
る。
【0005】コイル7に電流が流れることにより磁界が
発生し、この磁界はアークに駆動力を与える。アークは
図示中心線を中心としてアークランナ8上を高速で回転
移動する。アークがSF6 ガス中で高速回転すると、相
対的にガスをアークに吹き付けたこととなり、ガス吹き
付けによる消弧作用が行われる。また、可動アークコン
タクト9が昇圧室5から抜け出るまでは、ノズル3が塞
がれているため昇圧室5は密封されている。アークはこ
の密封された昇圧室5内で高速移動して、昇圧室5内の
ガスをアークエネルギーで膨張・加圧し、昇圧室5内に
高圧ガスを蓄積する。
【0006】そして、可動アークコンタクト9が更に下
方に移動してノズル3から外れると、図の右半分に示す
ように、昇圧室5内の高圧ガスはノズル3を通して、矢
印Bで示すように高速で外部へ流れ出す。このとき、高
圧ガスはアークランナ8と可動アークコンタクト9の間
に発生しているアークに対してパッファ作用を行い、ア
ークを消弧する。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】上記構造の熱パッファ
型ガス遮断器においては、ノズル3を通して高速で外部
へ流れ出すガスは、アークAに消弧作用を行った後、可
動メインコンタクト11のシリンダー内を通り抜けて容
器内に排出される。この容器内に排出されたガスは、容
器側壁1に衝突し、また容器内に滞留をする。このガス
はアークにより温度を高くされたホットガスであるた
め、エポキシ樹脂等の絶縁物で構成された容器を焼損さ
せることがある。さらに、このホットガスの絶縁耐力は
低いため、容器内で滞留した場合には、容器内の高圧部
分と接地電位部分の間で絶縁破壊を引き起こすことがあ
る。
【0008】このため、従来の熱パッファ型ガス遮断器
においては、このホットガスによる影響を考慮に入れ
て、遮断電流を小さくしたり、電圧階級を減少させたり
する必要があった。本考案は、熱パッファ型ガス遮断器
において、昇圧室からガス遮断器の容器内に排出された
高温のガスによる悪影響を排除することにより、熱パッ
ファ型ガス遮断器の定格電流を大きくし、電圧階級を増
すことを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するため、電流遮断時に発生するアークの熱により昇圧
室内のガス圧を高め、可動コンタクトが昇圧室のノズル
から外れるときに、昇圧室内の高圧ガスをアークに吹き
付けることにより消弧を行う熱パッファ型ガス遮断器に
おいて、前記昇圧室内に配置された固定アークコンタク
トと、前記昇圧室の外側に配置された固定メインコンタ
クトと、前記固定アークコンタクトと接触開離する可動
アークコンタクトと、可動アークコンタクトの周囲に配
置され、前記固定メインコンタクトと接触開離するシリ
ンダ状の可動メインコンタクトと、前記昇圧室から排出
するホットガスのガス流路中にある前記可動メインコン
タクトのシリンダ内に設けられた放熱手段とを設ける。
【0010】
【作用】昇圧室から排出されたホットガスは、ガス流路
にある可動メインコンタクトのシリンダ内に設けられ
た放熱手段により急速に熱を奪われ、その温度を低下さ
せる。したがって、容器中に排出されたガスは、容器の
絶縁物を焼損させることがなく、また、滞留しても絶縁
耐力が回復しているため容器内で絶縁破壊を生じること
がない。また、放熱手段を可動メインコンタクトのシリ
ンダー内に設けるため、ホットガスのガス流路中の通過
抵抗が上昇することにより、ホットガスがノズルから吹
き出す力が、可動メインコンタクトの駆動方向に加わる
こととなるため、遮断スピードが上がり、遮断性能が向
上する。また、可動メインコンタクトと放熱手段はノズ
ルから遠ざかる方向へ移動をするので、ノズル下流側の
空間のガス圧力が低下し、ホットガスが絶縁材料からな
る容器側壁側にホットガスが吹き出すことが起こりにく
くなる。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の実施例の熱パッファ型ガス
遮断器の一部の断面を示す。なお、図の中心線から左半
分は遮断器の投入状態を示し、右半分は遮断状態を示
す。遮断器容器は、エポキシ等の絶縁材料からなる容器
側壁1と上部端子2等により密封構造とされる。この容
器内に遮断部がSF6等の高圧絶縁ガスと共に収納され
る。
【0012】上部端子2の内面に、ノズル3と昇圧室壁
4により構成される昇圧室5が設けられる。昇圧室5内
に、固定アークコンタクト6、コイル7、アークランナ
8が収納される。固定アークコンタクト6は、上部端子
2に取りつけられ、固定アークコンタクト6とコイル7
とアークランナ8は電気的に直列に接続される。可動ア
ークコンタクト9は、ノズル3を通して昇圧室5に出入
りし、固定アークコンタクト6と接触開離する。
【0013】可動アークコンタクト9の周囲には、シリ
ンダー状の可動メインコンタクト11が連結して設けら
れる。また、昇圧室5の外側には、チューリップ型の固
定メインコンタクト12が設けられる。可動メインコン
タクト11には、その下部に、銅等の熱伝導材料の網状
の放熱手段13が配置される。この放熱手段13には、
図2に示すように、可動メインコンタクト11内のガス
流路に平行に、かつ放射状に配置される。
【0014】遮断器の投入状態では、図示左半分に示す
ように、可動アークコンタクト9は昇圧室5内の固定ア
ークコンタクト6と接触し、昇圧室5のノズル3を塞ぐ
形となっている。また、可動メインコンタクト11は、
昇圧室5外で固定メインコンタクト12と接触してい
る。したがって、遮断器の投入状態では、上部端子2−
可動メインコンタクト11−固定メインコンタクト12
の経路を通って電流が流れる。
【0015】次に、遮断器の遮断動作時には、図示しな
い操作機構により可動アークコンタクト9と可動メイン
コンタクト11が高速で下方に移動させられる。この移
動により、最初に可動メインコンタクト11と固定メイ
ンコンタクト12が開離すが、両コンタクト間を流れて
いた電流は、この時はまだ接触を続けている可動アーク
コンタクト9と固定アークコンタクト6の経路に転流さ
れる。したがって、両メインコンタクトは無アークで開
離する。
【0016】さらに可動コンタクトが下方に移動する
と、固定アークコンタクト6と可動アークコンタクト9
が開離し、両アークコンタクト間にアークが発生する。
更に可動コンタクトが下方に移動すると、アークはその
一端が固定アークコンタクト6からアークランナ8へ移
り、アークはアークランナ8と可動アークコンタクト9
の間に発生する。この時、電流は、上部端子2−固定ア
ークコンタクト6−コイル7−アークランナ8−アーク
−可動アークコンタクト9という経路を通って流れるこ
ととなる。
【0017】このようにコイル7に電流が流れることに
より磁界が発生する。コイル7による磁界は、アークに
対して駆動力を与える。アークは図示中心線を中心とし
てアークランナ8上を高速移動する。アークが昇圧室5
内のSF6 ガス中で高速回転すると、相対的にガスをア
ークに吹き付けたこととなり、ガス吹き付けによる消弧
作用が行われる。
【0018】また、可動アークコンタクト9が昇圧室5
から抜け出るまでは、ノズル3が塞がれているため昇圧
室5は密封されている。アークはこの密封された昇圧室
5内で高速移動して、昇圧室5内のガスをアークエネル
ギーで膨張・加圧し、昇圧室5内に高圧ガスを蓄積す
る。そして、可動アークコンタクト9が更に下方に移動
してノズル3から外れると、図1の右半分に示すように
昇圧室5内の高圧ガスはノズル3を通して、矢印Bで示
すように高速で外部へ流れ出す。このとき、高圧ガスは
アークランナ8と可動アークコンタクト9の間に発生し
ているアークAに対してパッファ作用を行い、アークを
消弧する。
【0019】このノズル3を通して排出された高温のガ
スは、矢印Cで示すように可動メインコンタクト11の
シリンダー内を通過する際、ガスの流通路に設けられた
放熱手段13に接触する。この放熱手段13は銅等の熱
を良く伝える材料により構成されており、さらに金網に
より形成されているためホットガスとの接触面積が大き
くなっている。この放熱手段13に接触したホットガス
の熱は速やかに放熱手段13に吸収され、可動アークコ
ンタクト9あるいは可動メインコンタクト11に伝達さ
れる。
【0020】したがって、可動メインコンタクト11の
シリンダーを通って容器内に排出されたガスは温度が低
くなっているから、容器側壁1に衝突してもその絶縁物
を焼損するようなことはなくなる。また、例えばクラン
クケースのような接地電位にある金属ケースと可動コン
タクトの間に排出ガスが滞留しても、ガスの温度の低下
により絶縁耐力が十分に回復しているから、容器内の異
なる電位の部分間で絶縁破壊が発生することもなくな
る。
【0021】以上、本考案の実施例について説明してき
たが、本考案は上記実施例に限定されるものではない。
例えば、放熱手段13は金網の代わりに単なる板状のも
ので形成することもできる。また、放熱手段の配置も、
上記のように放射状に配置するだけでなく、図3に示す
ように、放熱手段14を多段に配置することもできる。
なお、図3の場合は、放熱手段14はそれ自身がホット
ガスを通過させる金網状のような構造のもので形成しな
ければならない。
【0022】
【0023】
【考案の効果】本考案によれば、熱パッファ型ガス遮断
器において、昇圧室からガス遮断器の容器内に排出され
た高温のガスによる悪影響を排除することができ、熱パ
ッファ型ガス遮断器の定格電流を大きくし、電圧階級を
増すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の熱パッファ型ガス遮断器の断
面図。
【図2】図1のA−A線から見た断面図。
【図3】図1の一部を変形した熱パッファ型ガス遮断器
の断面図。
【図4】従来の熱パッファ型ガス遮断器の断面図。
【符号の説明】 1…容器側壁 2…上部端子 3…ノズル 4…昇圧室壁 5…昇圧室 6…固定アークコンタクト 7…コイル 8…アークランナ 9…可動アークコンタクト 11…可動メインコンタクト 12…固定メインコンタクト 13,14…放熱手段 A…アーク B,C…ホットガス流路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 33/98 H01H 33/18

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電流遮断時に発生するアークの熱により
    昇圧室内のガス圧を高め、可動コンタクトが昇圧室のノ
    ズルから外れるときに、昇圧室内の高圧ガスをアークに
    吹き付けることにより消弧を行う熱パッファ型ガス遮断
    器において、前記昇圧室内に配置された固定アークコンタクトと、 前記昇圧室の外側に配置された固定メインコンタクト
    と、 前記固定アークコンタクトと接触開離する可動アークコ
    ンタクトと、 可動アークコンタクトの周囲に配置され、前記固定メイ
    ンコンタクトと接触開離するシリンダ状の可動メインコ
    ンタクトと、 前記昇圧室から排出するホットガスのガス流路中にある
    前記可動メインコンタクトのシリンダ内に設けられた放
    熱手段と、 を具備する ことを特徴とする熱パッファ型ガス遮断器。
JP1993043383U 1993-08-06 1993-08-06 熱パッファ型ガス遮断器 Expired - Lifetime JP2604742Y2 (ja)

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JPH0714532U JPH0714532U (ja) 1995-03-10
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