JP2910169B2 - 食器洗い機 - Google Patents

食器洗い機

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JP2910169B2
JP2910169B2 JP14474190A JP14474190A JP2910169B2 JP 2910169 B2 JP2910169 B2 JP 2910169B2 JP 14474190 A JP14474190 A JP 14474190A JP 14474190 A JP14474190 A JP 14474190A JP 2910169 B2 JP2910169 B2 JP 2910169B2
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渉 濱口
隆 小松
義平 大岩
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は制御手段により洗浄,すすぎ,乾燥の一連の
逐次動作を行う食器洗い機に関する。
従来の技術 近年、食器洗い機はマイクロコンピュータを使用した
制御装置により洗浄,すすぎ,乾燥の一連の逐次動作を
行うようになっている。
従来この種の食器洗い機は、タンク内に給水する水の
水位を検出する水位検出手段として圧力スイッチやフロ
ートスイッチなどを用いている。圧力スイッチはタンク
の底部と連通したエアトラップからの圧力をダイヤフラ
ムで受けて圧力スイッチの接点の開閉を行うものであ
り、また、フロートスイッチはタンクの底部と連通した
別の槽に磁気をおびたフロートを設け、タンクの槽内部
の水位に合わせてフロートを動かし、リードスイッチの
開閉を行うものである。
発明が解決しようとする課題 このような従来の食器洗い機では、必要とする水位を
得るためには、1個の水位検出手段に対して1つの水位
しか検出できないため、必要とする水位の数と同じ数だ
けの水位検出手段を必要とし、通常メーカー側はコスト
との関係もあって最低限必要とする洗浄水位と、溢水水
位の2個の水位検出手段を使用していた。この洗浄水位
というのはタンク内にセットした食器を洗浄したり、す
すぐときに必要とする基本水位である。また、溢水水位
というのはタンク内の水位が洗浄水位を越え、これ以上
水位が上昇するとタンクから水があふれ、台所などの床
面を濡らす恐れがあるといういわゆる危険水位のことを
いう。この危険水位状態というのは給水弁の故障などに
より、本来止まっているはずの水が出っ放し状態のとき
に起こり、誤検知を防止するために洗浄水位との幅を取
っている。よって、この危険水位状態というのは通常、
タンク溢水面ぎりぎりの水位に設けてある。しかし、洗
浄中というのはタンク内の水を循環させているため、給
水により得た洗浄水位は実際のところ低くなっており、
この状態で給水弁の故障が起こったとき、洗浄中にもか
かわらず給水される状況となるが、危険水位を検出する
のに循環水量分だけ水位が低下しているため、循環水量
分だけ余分に給水がなされるまで危険水位に達しないと
いった状況になる。従って、この状態で、危険水位を検
出し溢水異常を報知してから、その溢水方策として、洗
浄を停止し、排水手段に切り換えるが、このとき、洗浄
停止直後には循環水量分だけ水位が危険水位より上回る
ため、実際には停止後溢水が生ずる結果となるという課
題があった。
本発明は上記課題を解決するもので、洗浄手段停止時
にはあらかじめ設定されている洗浄水位に対してある一
定水位を越えたときから異常水位とし、洗浄手段動作時
には洗浄動作時以外よりも低い水位で異常水位となるよ
うにし、確実にタンクからは溢水をさせないようにする
ことを目的としている。
課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、タンク内に給水
する給水手段と、前記給水手段からの給水によるタンク
内の水位を検出する水位検出手段と、前記給水手段によ
り給水された水を循環させてタンク内にセットした食器
を洗浄する洗浄手段と、タンク内の水を排水する排水手
段と、異常時に報知を行う異常報知手段と、設定された
順序にしたがい前記給水手段,洗浄手段,排水手段など
を制御して洗浄,すすぎ,乾燥の一連の逐次動作を行う
制御手段とを備え、前記制御手段は前記水位検出手段の
出力信号を入力し、前記洗浄手段停止時にあらかじめ設
定されている洗浄水位に対してある一定水位を越えたと
きから前記異常報知手段にて異常報知を行い前記排水手
段にてタンク内の水を排水し、前記洗浄手段動作時に
は、前記洗浄手段停止時よりも低い水位で前記異常報知
手段にて異常報知を行い排水手段にてタンク内の水を排
水するようにしたことを課題解決手段としている。
作用 本発明は上記した課題解決手段により、洗浄手段動作
時に給水手段が故障した場合であっても、洗浄手段動作
中に循環している水の量を考慮して、停止時の水位異常
を検知する水位より、低い水位で給水異常等による水位
異常を検知するようにしたため、水位異常を検知後、排
水動作に移るまでの洗浄停止時に溢水による水漏れを起
こすことがなくなる。
実 施 例 以下、本発明の一実施例を第1図および第2図を参照
しながら説明する。
図に示すように、制御手段1は通常マイクロコンピュ
ータ(以下、マイコンという)を使用する。この制御手
段1はタンク2への給水を行う給水手段(以下、給水弁
という)3の開閉を制御する。エアートラップ4はタン
ク2の側面下部に形成し、エアーホース5を介して水位
検出手段6に接続され、水位に応じて変化するエアート
ラップ4内の空気圧力を受けて水位を検出する構成とし
ている。ドア7は食器の出し入れを行うためのものであ
る。このドア7とタンク2とは密閉されており、洗浄中
の水の噴出程度では水漏れを起こさぬように構成されて
いる。しかし、タンク2内部からの水位上昇については
水漏れ防止は保証されておらず、タンク2の溢水水位面
h3レベル以上になれば、異常報知手段8を報知させる。
また、タンク2の底部に食器類を洗浄するノズル9があ
り、タンク2内の水を洗浄手段(以下、洗浄ポンプとい
う)10により循環させ、このノズル9から噴出させる。
排水手段(以下、排水ポンプという)11は洗浄後や溢水
対策時に水の排水を行う。
つぎに水位検出手段6の実施例を第3図から第5図を
用いて説明する。
第3図において、ダイヤフラム12はゴムなどの薄膜体
で形成し、タンク2内の水位に比例した圧力13が加わっ
ている。ダイヤフラム12に磁性体14を固定し、コイル15
の中を上下方向に移動できるようにしている。ばね16は
磁性体14の変位を抑制するものであり、外枠17はダイヤ
フラム12の円周部分およびコイル15を固定している。ま
た、コイル15は第4図に示すように、インバータ18,帰
還抵抗19,コンデンサ20,21とともに発振回路を形成して
いる。
上記構成の水位検出手段6は、ダイヤフラム12に加わ
る水位に比例した圧力13が変化すると、磁性体14はばね
16の作用を受けて上下方向に変位する。このときコイル
15の中を磁性体14が変位するので、コイル15のインダク
タンスが変化する。第4図に示す発振回路の周波数はコ
イル15のインダクタンスとコンデンサ20,21の容量によ
って決まるので、コイル15のインダクタンスが変化する
と周波数が変化することになる。そして水位と周波数の
関係をグラフに示すと第5図のようになる。すなわち、
水位と周波数との関係は1対1となり、ある水位を検出
しようとすれば、そのときの周波数を検出すればよい。
ここで、第5図において水位h1,h2,h3を設定したとする
と、それぞれに対応した周波数f1,f2,f3が決定する。こ
の値を制御手段(マイコン)1が読み込み、水位を検出
できる。上記構成において、第6図を参照しながら洗浄
中の水位変動について説明する。まず給水弁3によりタ
ンク2内に給水を行う。あらかじめ設定されている洗浄
水位をh1とし、まずこのh1の水位まで給水を行う。洗浄
動作に入ると、洗浄ポンプ10がタンク2内の水を循環さ
せ、ノズル9から水を噴出させるため、洗浄ポンプ10が
動作する前にh1レベルにあった水位がh0レベルまで低下
する。また、このh0レベルに低下した水位も実際は第6
図に示すように洗浄ポンプ10の動きに合わせ微小ながら
変動している。
つぎに、洗浄動作中に異常が発生した場合で、従来の
ように一定の水位を検出する水位検出手段を用いた場合
について第7図を参照しながら説明する。
タンク2内の危険水位のレベルをh3とし、時間taで所
定の洗浄水位h1になったとし、その後、時間tcで給水弁
3が故障し、タンク2内に水がどんどん流れ込み、時間
d2に危険水位であるh3レベルになったとする。そのと
き、制御手段1は洗浄をやめ、直ちに異常報知をすると
ともに排水ポンプ11を動作させるが、洗浄ポンプ10が止
まってしまうために、今まで水位の下がっていたh1−h0
分がその瞬間h4(h1−h0=h4−h3)まで上昇する。この
h4の水位レベルはすでにタンク2の溢水水位を越えてお
り、タンク2からの溢水をすでに保証できない水位とな
っている。
本発明では、第8図に示すように洗浄ポンプ10の動作
中における異常水位は水位低下分を考慮し、例えばh2レ
ベル迄に下げておく。したがって、時間tcに給水弁3が
故障したとしても、時間tdにh2レベルで検出でき、溢水
対策状態に入っても水位の上昇はh3レベルのタンク2の
溢水面に押さえることができる。洗浄ポンプ10の停止時
については従来と同様h3レベルとし、破線のように検出
させる。もちろん、機構設計上、洗浄水位に対し十分溢
水面がとれれば(洗浄ポンプ動作による水位低下分をふ
くむ)このような制御は必要としないが、実際は不可能
なことが多く、今までは洗浄ポンプ10動作時の溢水につ
いては対応がとれていなかったのである。
発明の効果 以上の実施例から明らかなように本発明によれば、洗
浄手段停止時にはあらかじめ設定されている洗浄水位に
対してある一定水位を越えたときから異常報知手段にて
以上報知を行い排水手段にてタンク内の水を排水し、洗
浄手段動作時には洗浄手段停止時よりも低い水位で異常
報知手段にて異常報知を行い排水手段にてタンク内の水
を排水するようにしたから、洗浄ポンプ動作時に給水弁
が故障した場合であっても洗浄手段動作中に循環してい
る水の量を考慮して、停止時の水位異常を検知する水位
より、低い水位で給水異常等による水位異常を検知する
ようにしたため、水位異常を検知後、排水動作に移るま
での洗浄停止時に溢水による水漏れを起こすことがなく
なり、タンクから溢水することをほぼ完全に防止するこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の食器洗い機のブロック図、
第2図は同食器洗い機の断面図、第3図は同食器洗い機
の水位検知手段の一部切欠した断面図、第4図は同水位
検出手段の回路図、第5図は同水位検出手段の特性図、
第6図は同食器洗い器の洗浄手段動作時のタンク内水位
変動特性図、第7図は従来の食器洗い機の異常時のタン
ク内水位変動特性図、第8図は本発明の食器洗い機の異
常時のタンク内水位変動特性図である。 1……制御手段、2……タンク、3……給水手段、6…
…水位検出手段、8……異常報知手段、10……洗浄手
段、11……排水手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉江 貞之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−226329(JP,A) 特開 平1−178225(JP,A) 特公 昭49−29872(JP,B1) 実公 昭46−20625(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47L 15/46,15/42

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タンク内に給水する給水手段と、前記給水
    手段からの給水によるタンク内の水位を検出する水位検
    出手段と、前記給水手段により給水された水を循環させ
    てタンク内にセットした食器を洗浄する洗浄手段と、前
    記タンク内の水を排水する排水手段と、異常時に報知を
    行う異常報知手段と、設定された順序にしたがい前記給
    水手段,洗浄手段,排水手段などを制御して洗浄,すす
    ぎ,乾燥の一連の逐次動作を行う制御手段とを備え、前
    記制御手段は前記水位検出手段の出力信号を入力し、前
    記洗浄手段停止時にはあらかじめ設定されている洗浄水
    位に対してある一定水位を越えたときから前記異常報知
    手段にて異常報知を行い前記排水手段にてタンク内の水
    を排水し、前記洗浄手段動作時には前記洗浄手段停止時
    よりも低い水位で前記異常報知手段にて異常報知を行い
    排水手段にてタンク内の水を排水するようにしてなる食
    器洗い機。
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