JPH11290258A - 洗浄機 - Google Patents

洗浄機

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JPH11290258A
JPH11290258A JP9328898A JP9328898A JPH11290258A JP H11290258 A JPH11290258 A JP H11290258A JP 9328898 A JP9328898 A JP 9328898A JP 9328898 A JP9328898 A JP 9328898A JP H11290258 A JPH11290258 A JP H11290258A
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JP
Japan
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water
receiver
water receiver
tank
washing
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JP9328898A
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English (en)
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Tatsuya Saito
達也 齋藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄槽の外下部に存する機構部からの水漏
れ、水抜けに対し、その漏れた水、あるいは抜け出た水
がキッチンキャビネットの底面や家屋の床面に容易に達
することのないようにすると共に、その水漏れ、水抜け
を早期に検知できるようにし、そして、それ以外の、放
置して差支えない水滴の落下等に対しては誤検知のおそ
れなく使用できるようにする。 【解決手段】 洗浄槽5外下部の機構部21の下方に、
該機構部21から落ちる水を受ける、底面が傾斜した水
受器33を設けると共に、この水受器33の底面部に、
受けた水をこれの接触によって検知する水センサ34を
設け、且つ、この水センサ34の近傍であって、水受器
33底面の傾斜の上方側に、その傾斜に沿って流下する
水をせき止める土手部を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗浄槽の外下部にポ
ンプ等の機構部を有する洗浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば食器洗浄機において
は、被洗浄物である食器を収容する洗浄槽が具えられ、
この洗浄槽内で食器の洗浄が行われるようになってい
る。しかして、洗浄槽の外下部には、その食器の洗浄を
行うための洗浄用ポンプや排水用ポンプ等の機構部が設
けられ、この機構部にあって、それら洗浄用ポンプ及び
排水用ポンプはホースにより洗浄槽と接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の機構部における
ホースの接続部分からは、水漏れを生じることが考えら
れる。これは、接続部のシールの摩耗や、食器の洗浄を
行っているときの洗浄水の水圧、洗浄水(湯)の熱によ
るホースの熱膨張等が原因であり、それらに加えて、洗
剤によるすべり等のため、最悪の場合には、ホースが接
続部から外れ、大量の水が抜け出ることが考えられる。
そして、そのように漏れた水、あるいは抜け出た水は、
そのまま落ちて、食器洗浄機が設置されたキッチンキャ
ビネットの底面や家屋の床面に達し、これらをぬらして
しまう。
【0004】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその第1の目的は、洗浄槽の外下部に存
する機構部からの水漏れ、水抜けに対し、その漏れた
水、あるいは抜け出た水がキッチンキャビネットの底面
や家屋の床面に容易に達することのないようにできると
共に、その水漏れ、水抜けを早期に検知することがで
き、しかも、それ以外の、放置して差支えない水滴の落
下等に対しては誤検知のおそれなく使用できる洗浄機を
提供するにある。
【0005】本発明の第2の目的は、洗浄槽の外下部に
存する機構部からの水漏れ、水抜けに対し、その漏れた
水、あるいは抜け出た水がキッチンキャビネットの底面
や家屋の床面に容易に達することのないようにできると
共に、その漏れた水、あるいは抜け出た水の処理が容易
にできる洗浄機を提供するにある。
【0006】本発明の第3の目的は、洗浄槽の外下部に
存する機構部からの水漏れ、水抜けに対し、その漏れた
水、あるいは抜け出た水がキッチンキャビネットの底面
や家屋の床面に容易に達することのないようにできると
共に、その水漏れ、水抜けを早期に検知することがで
き、しかも、その漏れた水、抜け出た水の、量に応じた
検知までできると共に、それがポンプモータ等の電装品
の保護をしつつできる洗浄機を提供するにあって、更
に、水漏れ、水抜けの状況の違いを使用者に容易に分か
らせることのできる洗浄機を提供するにある。
【0007】本発明の第4の目的は、洗浄槽の外下部に
存する機構部からの水漏れ、水抜けに対し、その漏れた
水、あるいは抜け出た水がキッチンキャビネットの底面
や家屋の床面に達することを、より確実に防止できる洗
浄機を提供するにあって、更に、ポンプモータ等の電装
品の保護がより確実にできる洗浄機を提供するにある。
【0008】本発明の第5の目的は、機構部の下方に寸
法の余裕がない状況でも、洗浄槽の外下部に存する機構
部からの水漏れに対し、その漏れた水がキッチンキャビ
ネットの底面や家屋の床面に達することを極力防止でき
る洗浄機を提供するにある。
【0009】本発明の第6の目的は、洗浄槽の外下部に
存する機構部からの水漏れ、水抜けに対し、その漏れた
水、あるいは抜け出た水がキッチンキャビネットの底面
や家屋の床面に容易に達することのないようにできると
共に、その水漏れ、水抜けを早期に検知することがで
き、しかも、その検知部分のメンテナンスまで容易に行
うことのできる洗浄機を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の洗浄機は、洗浄槽を具備すると共に、この
洗浄槽の外下部にポンプ等の機構部を具備するものにお
いて、第1に、その機構部の下方に、該機構部から落ち
る水を受ける、底面が傾斜した水受器を設けると共に、
この水受器の底面部に、受けた水をこれの接触によって
検知する水検知手段を設け、且つ、この水検知手段の近
傍であって、前記水受器底面の傾斜の上方側に、その傾
斜に沿って流下する水をせき止める土手部を設けたこと
を特徴とする。
【0011】このものによれば、洗浄槽の外下部に存す
る機構部からの水漏れ、水抜けがあったとき、その漏れ
た水、あるいは抜け出た水は、水受器に受けられ、そし
て、水検知手段に接触することによって該水検知手段に
より検知される。
【0012】又、この場合、上記機構部からの水漏れ、
水抜け以外の、例えば洗浄槽の外面や機構部の外面に生
成されて落下する露や、他の部分から浸入して洗浄槽の
外面や機構部の外面に付着した後これらから落下する水
滴などは、微量で、放置しても差支えないが、上記水受
器の底面に落ちれば、該水受器の底面の傾斜に沿って水
検知手段部分に達し、該水検知手段に接触してこれを作
動させてしまうおそれがある。これに対して、上記構成
のものでは、水検知手段の近傍であって、水受器底面の
傾斜の上方側に設けた土手部が、その傾斜に沿って流下
する水をせき止めるので、その水が水検知手段部分に達
することがなくなり、誤検知のおそれがなくなる。
【0013】本発明の洗浄機は、第2に、機構部の下方
に、該機構部から落ちる水を受ける水受器を設けると共
に、この水受器に、受けた水をこれの接触によって検知
する水検知手段を、取付板により上方より覆って取付
け、その取付板を、上方から滴下する水を受ける水受部
を有する形状に形成したことを特徴とする。このものに
よっても、洗浄槽の外下部に存する機構部から漏れた
水、あるいは抜け出た水は、水受器に受けられ、そし
て、水検知手段に接触することによって該水検知手段に
より検知される。
【0014】又、この場合も、機構部からの水漏れ、水
抜け以外の、露や水滴などは、微量で、放置しても差支
えないが、水検知手段の直上から落ちて該水検知手段に
直にかかれば、該水検知手段に接触してこれを作動させ
てしまうおそれがある。これに対して、上記構成のもの
では、水検知手段を上方より覆って取付ける取付板に形
成した水受部が、その上方から滴下する水を受けるの
で、その水が水検知手段に直接かかることがなくなり、
誤検知のおそれがなくなる。
【0015】本発明の洗浄機は、第3に、機構部の下方
に、該機構部から落ちる水を受ける、底面が傾斜した水
受器を設けると共に、この水受器底面の最下部であっ
て、前側部に、水受器内から水を抜くための水抜部を設
けたことを特徴とする。このものによっても、洗浄槽の
外下部に存する機構部から漏れた水、あるいは抜け出た
水は、水受器に受けられる。そして、その受けられた水
は、水受器底面の傾斜に沿って前方より水抜部から抜き
取ることができる。
【0016】本発明の洗浄機は、第4に、機構部の下方
に、該機構部から落ちる水を受ける水受器を設けると共
に、この水受器に、底面部で水を検知する第1の水検知
手段を設け、且つ、この第1の水検知手段の上方であっ
て、前記洗浄槽外下部のポンプモータ等の電装品より下
方の位置で、水を検知する第2の水検知手段を設けたこ
とを特徴とする。
【0017】このものによっても、洗浄槽の外下部に存
する機構部から漏れた水、あるいは抜け出た水は、水受
器に受けられ、そして第1の水検知手段により検知され
る。又、その第1の水検知手段により検知された後も水
受器に水が受けられ続ける状況では、その水位が第2の
水検知手段部分に達したところで、該第2の水検知手段
により検知される。この場合、第2の水検知手段は、ポ
ンプモータ等の電装品より下方の位置で水を検知するか
ら、その水が電装品に触れる前に検知することができ
る。
【0018】本発明の洗浄機は、第5に、上述の第1の
水検知手段が水を検知したときと、第2の水検知手段が
水を検知したときとで、異なる仕様で報知手段を作動さ
せるようにしたことを特徴とする。このものによれば、
報知手段の作動の違いで、水漏れ、水抜けの状況の把握
が使用者にできるようになる。
【0019】本発明の洗浄機は、第6に、機構部の下方
に、該機構部から落ちる水を受ける第1の水受器を設け
ると共に、この第1の水受器の更に下方に、該第1の水
受器から落ちる水を受ける第2の水受器を設けたことを
特徴とする。このものによれば、洗浄槽の外下部に存す
る機構部から漏れた水、あるいは抜け出た水は、まず第
1の水受器に受けられ、そして、その第1の水受器から
も落ちるようであれば、第2の水受器に受けられる。
【0020】本発明の洗浄機は、第7に、上述の第1の
水受器に、その底面より上方であって、洗浄槽外下部の
ポンプモータ等の電装品より下方の位置で、水を検知す
る水検知手段を具えると共に、第2の水受器の底部に弁
を具え、その水検知手段が水を検知したときに弁を作動
させるようにしたことを特徴とする。
【0021】このものによれば、第1の水受器に受けら
れた水が水検知手段の部分に達したところで、弁が作動
することにより、第1の水受器内の水が第2の水受器に
移され、ポンプモータ等の電装品に水が触れることが避
けられる。
【0022】本発明の洗浄機は、第8に、機構部の下方
に、該機構部から落ちる水を受ける水受器を設けると共
に、この水受器に、受けた水を検知する水検知手段を設
け、その水検知手段が水を検知したときに、報知手段を
作動させると共に、運転を停止し、そして、排水用ポン
プを作動させて洗浄槽からの排水をするようにしたこと
を特徴とする。
【0023】このものによっても、洗浄槽の外下部に存
する機構部から漏れた水、あるいは抜け出た水は、水受
器に受けられ、そして、水検知手段により検知される。
そして、それに基づき、報知手段を作動させると共に、
運転を停止し、そして、排水用ポンプを作動させること
により洗浄槽からの排水をするので、水受器には多くの
水が受けられることがなく、ポンプモータ等の電装品に
水が触れることが避けられる。
【0024】本発明の洗浄機は、第9に、機構部の下方
に、該機構部から落ちる水を受ける水受器を設け、この
水受器を、洗浄槽からの排水動作終了後、排出し切れず
に残る水を受容するだけの大きさに定めたことを特徴と
する。
【0025】このものによっても、洗浄槽の外下部に存
する機構部から漏れた水は、水受器に受けられる。又、
その機構部からの水漏れは、食器洗浄機の運転時間中よ
り非運転時間中に長く起こる。これは、食器洗浄機の運
転時間より非運転時間の方がはるかに長いからであり、
この場合、漏れる水は、洗浄槽からの排水動作終了後、
排出し切れずに残った水である。よって、機構部の下方
に寸法の余裕がない状況では、水受器を、上述の残水を
受容するだけの大きさに定めるだけで、漏れた水がキッ
チンキャビネットの底面や家屋の床面に達することを防
止するのに充分効果がある。
【0026】本発明の洗浄機は、第10に、機構部の下
方に、該機構部から落ちる水を受ける水受器を設け、こ
の水受器に、受けた水を検知する水検知手段を設け、水
受器前部の水検知手段に臨む部分にメンテナンス用の開
口部を設けたことを特徴とする。
【0027】このものによっても、洗浄槽の外下部に存
する機構部から漏れた水、あるいは抜け出た水は、水受
器に受けられ、そして、水検知手段により検知される。
又、このものの場合、その水検知手段のメンテナンス
は、水受器前部の水検知手段に臨む部分に設けた開口部
から行うことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明をシステムキッチン
の流し台用キャビネットに組込む食器洗浄機に適用した
第1実施例につき、図1ないし図10を参照して説明す
る。まず図3には、システムキッチンの流し台用キャビ
ネット1を示しており、これの例えばステンレス板から
成る天板2には、シンク3を形成し、このシンク3の左
側方部に位置して本発明に係る食器洗浄機4を設けてい
る。
【0029】食器洗浄機4は、図1に示すように、キャ
ビネット1内に収容した洗浄槽5を主体とするものであ
り、洗浄槽5は上面が開口し、その開口部を前記天板2
に形成した開口部6に合わせて結合している。なお、開
口部6には例えば二つ折りの蓋7を設けている。
【0030】洗浄槽5内には、底部に、ヒータ8と、噴
水体である噴水アーム9及び噴水ノズル10を配設して
おり、その噴水ノズル10の周囲部であって、噴水アー
ム9の上方部に、被洗浄物、この場合、食器を収容する
かご11を上方より出し入れ可能に収納している。又、
洗浄槽5の後部(図1中、右側部)には、給水弁12を
取付けており、該給水弁12には図示しない水道に通じ
る給水ホース13を接続している。従って、洗浄槽5内
には、水道水がその給水ホース13から給水弁12を通
じて供給されるようになっている。
【0031】一方、洗浄槽5の前部(図1中、左側部)
には、コントロールボックス14と、水位スイッチ装置
15とを配設している。このうち、水位スイッチ装置1
5は、図2に示すように、貯水ケース16と、この貯水
ケース16内での第1のフロート17の昇降に応じてオ
ンオフする例えばマイクロスイッチから成る第1のスイ
ッチ18を有すると共に、貯水ケース16内での第2の
フロート19の昇降に応じてオンオフする例えばリード
スイッチから成る第2のスイッチ20とを有しており、
そのうちの、第1のスイッチ18が通常水位に応動し、
第2のスイッチ20がそれより高い異常水位に応動する
ようになっている。
【0032】洗浄槽5の外下部には、機構部21を配設
している。この機構部21は、図1に示す洗浄用ポンプ
22と、排水用ポンプ23、及びこれらを回転駆動する
ポンプモータ24を有するもので、この場合、ポンプモ
ータ24は両ポンプ22,23に共通のものであり、そ
の正転方向の回転によって洗浄用ポンプ22を作動さ
せ、逆転方向の回転によって排水用ポンプ23を作動さ
せるようになっている。なお、両ポンプ22,23は個
々に専用のポンプモータを有するものであっても良い。
【0033】又、洗浄槽5の後下部には、貯水タンク部
25を設けており、この貯水タンク部25と洗浄用ポン
プ22の吸込口22aとを接続ホース26によって接続
し、洗浄用ポンプ22の吐出口22bを、接続ホース2
7によって前記噴水アーム9及び噴水ノズル10に接続
している。排水用ポンプ23の吸込口23aは、接続ホ
ース28によって貯水タンク部25に接続しており、吐
出口23bを排水ホース29に接続している。なお、排
水ホース29は、図2に示すように、一旦、洗浄槽5の
上部まで上げてから、下方へ延ばし、排水トラップ30
を介して、更にシンク3側へ延ばし、そして、屋外へ排
水する排水管、例えばシンク3の排水管(図示せず)に
接続する配管をしている。
【0034】更に、貯水タンク部25には、前記水位ス
イッチ装置15の貯水ケース16を図1に示す接続ホー
ス31によって接続しており、これによって、洗浄槽5
内に水が供給されれば、貯水タンク部25から接続ホー
ス31を通じて貯水ケース16内にも水が供給され、そ
の水位は洗浄槽5内の水位と変化を同じくする。かくし
て、水位スイッチ装置15は洗浄槽5内の水位を検知す
るもので、中でも、前記第1のスイッチ18がオンした
ところで、前記給水弁12が閉塞され、給水が停止され
るようになっている。このようにして供給された水は、
後述する洗い、すすぎの行程のうちの、1回の行程でそ
れぞれ使用する量(例えば4.5リットル)である。
【0035】又、洗浄用ポンプ22が作動されれば、洗
浄槽5内の水を、貯水タンク部25から接続ホース26
を通じて吸入し、接続ホース27を通じて噴水アーム9
及び噴水ノズル10に圧送する。この圧送された水は、
それら噴水アーム9及び噴水ノズル10から噴出される
ものであり、その噴水反力によって、噴水アーム9及び
噴水ノズル10は回転もする。かくして、かご11内の
食器に洗浄水が満遍なく噴射され、食器の洗い、すすぎ
が行われる。従って、洗浄用ポンプ22、噴水アーム
9、及び噴水ノズル10は、洗浄機構として機能するも
のである。なお、洗い、すすぎ行程中には、ヒータ8が
発熱することにより、洗浄水を所定温度例えば60〜7
0[℃]程度まで加熱して温水化するようにもなってい
る。これに対し、排水用ポンプ23が作動されれば、洗
浄槽5内の水を、貯水タンク部25から接続ホース28
を通じて吸入し、排水ホース29を通じて排出する。
【0036】このほか、洗浄槽5の前部には、図2に示
す送風機32を設けている。この送風機32は乾燥行程
時に洗浄槽5内に外気を送り込むもので、その送り込ま
れた空気はヒータ8により加熱された温風化され、この
温風によりすすぎ後の食器を乾燥させるようになってい
る。
【0037】さて、機構部21の下方には、水受器33
を配設している。この水受器33は、機構部21及び水
位スイッチ装置15に使用者が不用意に触れぬように、
それらを下方より覆うものであり、詳細には図4に示す
ように、上面が開口した矩形容器状を成していて、全体
に例えばプラスチックにより形成している。
【0038】又、この水受器33の底面は傾斜してお
り、特に前側の左右間の中央部に向かって前後左右の四
方から下降傾斜する傾斜面33a,33b,33c,3
3dを有している。この水受器33の底面の最下部、す
なわち、前側の左右間の中央部は、図5に示すように平
坦面33eとなっており、ここに水検知手段として機能
する水センサ34を配設している。
【0039】この水センサ34は、例えばコネクタを使
用したものであり、図6に示すように、プラスチック製
の矩形ブロック状のケース35を基体とし、これの2つ
の差込接続口36内から下面にわたって添設した2個一
対の電極(コネクタでは接続端子である)37を有して
おり、そのほか、その電極37に接続口36内で接続し
てケース35外に延ばした2本のリード線38を有して
いる。
【0040】この水センサ34を、図5に示すように、
水受器33の平坦面33e上に電極37を下にして置
き、その上から、取付板39で水センサ34を覆ってい
る。取付板39は例えば金属製であり、平面形状が水セ
ンサ34より充分に大きな矩形板状のもので、その下面
の中央部両側にはL字状の挟み具40を例えばスポット
溶接あるいは接着によって取付けており、この挟み具4
0とその間の取付板39中央部とによって、水センサ3
4の左右両側面及び上面を覆っている。又、取付板39
の上面の周縁部にはリブ41を全周に形成し、これによ
って取付板39が上面に偏平容器状の水受部42を有す
る形状を成すようにしている。
【0041】更に、取付板39の後部には取付部39a
を突設しており、これに対して、水受器33の平坦面3
3eの後方部には、上方へ比較的大きく突出するボス4
3を一体に形成していて、取付板39により水センサ3
4を水受器33の平坦面33eに押え付けた状態で、上
記取付部39aをボス43にねじ44により固定し、も
って、水センサ34を水受器33の平坦面33e上に取
付板39によって取付けている。
【0042】そして又、上記水センサ34の近傍であっ
て、水受器33底面の傾斜の上方側である、水受器33
の平坦面33eの周囲部には、土手部45を形成してい
る。この土手部45は、例えば水受器33と一体のリブ
から成るものであり、図7に示すように、平坦面33e
の後辺部から左右の両側辺部に位置して、水受器33の
前部の側壁33fに連なっている。加えて、水受器33
の平坦面33eには、水抜部として水抜口46を下方へ
延びる筒状に形成し、これの下端部に閉止部材としてキ
ャップ47を取外し可能に密嵌している。
【0043】そのほか、水受器33前部の側壁33fに
は、図4に示すように、水センサ34に臨む中央部分
に、メンテナンス用の開口部48を形成しており、これ
を閉塞するカバー49は、下縁部を開口部48下縁部の
フランジ部48aにパッキン50を介し当てて、ねじ5
1により取外し可能に取付けている。
【0044】なお、水受器33は、図示しないが水受器
33内の底面上に立設した複数本の支柱部材により洗浄
槽5と連結しており、洗浄用ポンプ22及び排水用ポン
プ23は、この支柱部材に取付けている。又、水受器3
3の外下面の四隅部には脚52を設けており、これによ
って、食器洗浄機4をキャビネット1内で組付けるまで
の間、その全体を支持するようにしている。又、水受器
33の外下面の中央部には、図1に示すジャッキ53を
設けており、これによって、組付け時に食器洗浄機4を
押し上げ、前記洗浄槽5の上面の開口部を天板2の開口
部6に合わせて結合している。
【0045】加えて、洗浄槽5の前方には、前記コント
ロールボックス14、水位スイッチ装置15、及び送風
機32を覆う遮蔽板54を設けており、更にその前方の
キャビネット1前面の扉55の上方部には、図2に示す
ように各種操作スイッチ56並びに各種表示部57を有
するコントロールパネル58を設けている。
【0046】図8は電気的構成を示しており、その中枢
である制御装置59は、例えばマイクロコンピュータか
ら成っていて食器洗浄機4の運転を制御する制御手段と
して機能するものであり、前記コントロールボックス1
4内に収納している。しかして、この制御装置59に
は、上記各種操作スイッチ56から操作信号が入力さ
れ、前記水位スイッチ装置15からは水位検知信号が入
力され、前記水センサ34からは後述する水検知信号が
入力され、更に、洗浄槽5内の温度を検知するように設
けた温度センサ60から温度検知信号が入力されるよう
になっている。
【0047】そして、それらの入力並びにあらかじめ記
憶された制御プログラムに基づいて、制御装置59は、
前記各種表示部57と、報知手段であるブザー61、給
水弁12、ポンプモータ24、ヒータ8、及び送風機3
2の、全負荷を駆動する駆動回路62に駆動制御信号を
与えるようになっている。
【0048】次に、上記構成のものの作用効果を述べ
る。まず、洗浄槽5の外下部に存する、洗浄用ポンプ2
2、排水用ポンプ23、接続ホース26〜28、排水ホ
ース29、接続ホース31等から成る機構部21から
は、それらの接続部のシールの摩耗や、食器の洗浄を行
っているときの洗浄水の水圧、洗浄水(湯)の熱による
ホース26〜31の熱膨張等を原因として、水漏れが生
じる可能性があり、加えて、洗剤によるすべり等のた
め、最悪の場合、ホース26〜31が各接続部から外
れ、大量の水が抜け出ることが考えられることは既述の
ごとくである。
【0049】このようにして機構部21から水漏れ、水
抜けがあったとき、その漏れた水、あるいは抜け出た水
は、上記構成のものの場合、下方の水受器33に受けら
れる。従って、その漏れた水、あるいは抜け出た水がキ
ッチンキャビネット1の底面や家屋の床面に容易に達す
ることはなく、それらをぬらしてしまうことのないよう
にできる。
【0050】又、水受器33に受けられた水は、水受器
33の底面の傾斜(傾斜面33a〜33d)に沿って流
れ、水センサ34部分に達する。そして、この水センサ
34部分に達した水が、該水センサ34の一対の電極3
7に接してその電極37間を導通させる。これにより、
水センサ34は水受器33で受けた水を検知して、水検
知信号を出力するものであり、かくして、水漏れ、水抜
けを早期に検知することができる。
【0051】なお、上記構成のものの場合、上述のよう
に水センサ34から水検知信号が出力されれば、制御装
置59が、食器洗浄機4の運転を制御するメインルーチ
ン(図示せず)から図9に示す割込ルーチンに移って、
これを処理する(水検知対応処理)。この水検知対応処
理は、最初にブザー61を作動させて異常報知をし(ス
テップS1)、次に、食器洗浄機4の運転(給水弁12
の作動、ポンプモータ24の作動、ヒータ8の作動、送
風機32の作動など)を全面的に停止させる(ステップ
S2)内容であり、その後、制御装置59はその作動を
停止する(エンド)。
【0052】加えて、上記構成のものの場合、水受器3
3内は、機構部21からの水漏れ、水抜けにより落ちる
水以外に、例えば洗浄槽5の外面や機構部21の外面に
生成されて落下する露や、他の部分から浸入して洗浄槽
5の外面や機構部21の外面に付着した後これらから落
下する水滴などをも受ける。これらの水は、微量であ
り、放置しても差支えない(水受器33から溢出するお
それがない)が、水受器33の底面に落ちれば、上述同
様に該水受器33の底面の傾斜に沿って水センサ34部
分に達し、該水センサ34の電極37に接触して、水検
知信号を出力させてしまう(異常報知、運転停止に至
る)おそれがある。
【0053】これに対して、上記構成のものでは、水セ
ンサ34の近傍であって、水受器33底面の傾斜の上方
側に土手部45を設けており、この土手部45が、その
流下する水をせき止めるので、その水が水センサ34部
分に達することがなくなり、もって誤検知のおそれなく
使用することができる。
【0054】又、上述の露や水滴などは、水センサ34
の直上から落ちて該水センサ34に直にかかれば、ケー
ス35の表面を伝って電極37に接触し、上述同様に水
検知信号を出力させてしまうおそれがある。
【0055】これに対して、上記構成のものでは、水セ
ンサ34を上方より覆って取付ける取付板39に水受部
42を形成しており、この水受部42が、その上方から
滴下する水を受けるので、その水が水センサ34に直接
かかることがなくなり、もって、この場合も誤検知のお
それなく使用することができる。なお、この作用効果を
得る分には、水受器33の底面の傾斜は必ずしも必要で
はない。又、水センサ34は水受器33の底面以外、例
えばそれより上方の部分に設けられていても良い。
【0056】なお、図10は、機構部21から水が抜け
た場合、あるいは漏れ続けた場合の状況を示しており、
この場合、上記構成のものでは、水センサ34が水を検
知した時点でそれ以上の運転の進行を停止するから、水
受器33が受ける水量は、最大でも、洗い、すすぎの行
程のうちの、1回の行程で使用する水量である。しかし
て、このときの水位はH1 であり、それは、水受器33
の底面から洗浄槽5の外下部の電装品であるポンプモー
タ24までの高さH2 より低く、すなわち、このときの
水位H1 がポンプモータ24より下位となるように水受
器33の容積を定めており、これによって、水受器33
で受けた水がポンプモータ24に触れることを避け、該
ポンプモータ24を保護すると共に、漏電などすること
のないようにもしている。
【0057】更に、上記構成のものでは、水受器33の
底面の最下部であって、前側部に、水抜部として水抜口
46を設けている。これにより、水受器33で水を受け
たとき、キャップ47を取外すことによって、受けた水
を水受器33の底面の傾斜に沿って前方より残さず抜き
取ることができるものであり、かくして、機構部21か
ら漏れた水、抜けた水の処理が容易にできる。なお、こ
の作用効果を得る分には、水センサ34は必ずしも必要
ではない。
【0058】又、上記構成のものでは、水受器33の前
部の水センサ34に臨む部分に、メンテナンス用の開口
部48を設けている。これにより、水センサ34のメン
テナンスを行うときには、前方よりその開口部48を通
じて行うことができ、もって、水センサ34のメンテナ
ンスを容易に行うことができる。なお、この作用効果を
得る分には、水受器33の底面の傾斜は必ずしも必要で
はない。又、水センサ34は水受器33の底面以外、例
えばそれより上方の部分に設けられていても良い。
【0059】以上に対して、図11ないし図13は本発
明の第2実施例を示すもので、第1実施例と同一の部分
には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分につ
いてのみ述べる。
【0060】このものにおいては、まず図11に示すよ
うに、水センサ34を第1の水検知手段とし、水受器3
3内の、その第1の水センサ34より上方の位置に、第
2の水検知手段として機能する第2の水センサ71を設
けている。この第2の水センサ71は、例えば、水受器
33内の水位の変化に応じて昇降するフロート72と、
このフロート72の昇降に応じてオンオフするリードス
イッチ73とから成っており、洗浄槽5外下部のポンプ
モータ24より下方の位置、特には水受器33で受けた
水が前述の水位H1 に達する直前の位置で、リードスイ
ッチ73がオンし、その水を検知するようになってい
る。
【0061】この構成にて、機構部21から漏れた水、
あるいは抜け出た水が、第1の水センサ34により検知
された後も水受器33に水が受けられ続ける状況では、
その水位が第2の水センサ71部分に達したところで、
該第2の水センサ71により検知される。これにより、
機構部21から漏れた水、抜け出た水の、量に応じた検
知までできる。しかも、この場合、第2の水センサ71
は、ポンプモータ(電装品)24より下方の位置で水を
検知するから、その水がポンプモータ24に触れる前に
検知できるものであり、これによって、ポンプモータ2
4の保護ができる。
【0062】図12は、この場合の電気的構成を示して
おり、制御装置59は、第2の水センサ71からも検知
信号が入力されるようになっている。又、図13は、こ
の場合の、第1の水センサ34が水を検知したときに制
御装置59が処理する割込ルーチンを示している。この
場合、制御装置59は、ステップS1では、ブザー61
を連続作動させて異常報知をし、ステップS2の後に、
第2の水センサ71が水を検知したか否かの判断をする
(ステップS11)。
【0063】そして、そのステップS11で、第2の水
センサ71が水を検知していない(NO)と判断されれ
ば、例えばステップS2から所定時間が経過したか否か
の判断をし(ステップS12)、経過していない(N
O)と判断されれば、ステップS11に戻る。
【0064】又、ステップS11で、第2の水センサ7
1が水を検知した(YES)と判断されれば、ブザー6
1をステップS1とは異なる仕様で作動、例えば断続作
動させて異常報知をする(ステップS13)内容であ
り、その後、制御装置59はその作動を停止する(エン
ド)。更に、この場合、ステップS11で、第2の水セ
ンサ71が水を検知したと判断されないまま、ステップ
S12で、所定時間が経過した(YES)と判断された
ときも、制御装置59はその作動を停止する。
【0065】このように、第1の水センサ34が水を検
知したときと、第2の水センサ71が水を検知したとき
とで、異なる仕様でブザー61を作動させることによ
り、水漏れ、水抜けの状況の違い、すなわち、ホース2
6〜31の接続部から少しずつ水が漏れているのか、あ
るいはホース26〜31が接続部から外れ、大量の水が
抜け出したのかの、状況の把握が使用者に容易にできる
ようになる。なお、この場合も、水受器33の底面の傾
斜は必ずしも必要ではない。
【0066】図14ないし図16は本発明の第3実施例
を示すもので、これについては、第2実施例と同一の部
分に同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分につ
いてのみ述べる。
【0067】このものにおいては、まず図14に示すよ
うに、水受器33を第1の水受器とし、この第1の水受
器33の更に下方(キャビネット1の底面上)に、第2
の水受器81を設けている。この第2の水受器81は、
平面形状が第1の水受器33より充分に大きく、更に、
前記洗浄槽5の上面の開口部と天板2の開口部6との合
わせ部分のシール不良に基づく水漏れ等にも対処し得る
べく、食器洗浄機4全体の上面寸法L1 よりも大きな寸
法L2 を有する矩形容器状を成すもので、比較的偏平で
あるものの、洗い、すすぎの行程のうちの、少なくとも
1回の行程で使用する水量を受容する容積を有してい
る。
【0068】又、第1の水受器33には弁82を設けて
いる。この弁82は、第1の水受器33の前記水抜口4
6を上方より開閉する弁本体83と、これをその開閉の
ためロッド84を介して昇降させる駆動源、例えば電磁
石85とを有しており、その電磁石85を、水受器33
の前部の側壁33fの内面に取付けた支持板86によっ
て支持している。なお、弁本体83は、常時は、図示し
ないスプリング等の付勢手段により、水抜口46を閉塞
する状態に保たれるようになっている。
【0069】そして、図15はこの場合の電気的構成を
示しており、駆動回路62は、弁82、特にはこれの電
磁石85をも駆動するようになっていて、制御装置59
は、駆動回路62にその駆動制御信号を与えるようにな
っている。
【0070】更に、図16は、この場合の、第1の水セ
ンサ34が水を検知したときに制御装置59が処理する
割込ルーチンを示している。この場合、ステップS11
で、第2の水センサ71が水を検知した(YES)と判
断されたときに、前述のステップS13に代わって、弁
82を作動(開放)させる(ステップS21)内容であ
り、その弁82の開放は、電磁石85に通電することに
よって、弁本体83を引上げることで行なう。
【0071】これにより、第1の水受器33に受けられ
て第2の水センサ71で検知されるまでに至った水を水
抜口46から抜いて第2の水受器81に移すことができ
る。従って、この場合、例えば給水弁12を初めとした
給水系の異常等が原因で、機構部21から1回の行程分
以上の水が漏れ、あるいは抜けた状況でも、水受器33
で受けた水がポンプモータ24に触れることのないよう
にでき、該ポンプモータ24の保護がより確実にでき
る。なお、この場合も、水受器33の底面の傾斜は必ず
しも必要ではなく、又、第1の水センサ34も具えられ
ていなくても良くて、図16に示した割込ルーチンは、
第2の水センサ71が水を検知したときから開始され、
ステップS21のみを経るようにしても良い。
【0072】更に、第1の水センサ34のほか、弁82
及び第2の水センサ71も具えられていなくても良い。
このものでは、上述の給水系の異常等が原因で、機構部
21から1回の行程分以上の水が漏れ、あるいは抜けた
状況では、ポンプモータ24が冠水するものの、引続
き、第1の水受器33から溢れた水を、第2の水受器8
1で受けることができるものであり、これによって、そ
の水がキッチンキャビネット1の底面や家屋の床面に容
易に達することを、より確実に防止でき、それらを極力
ぬらしてしまうことのないようにできる。
【0073】図17は本発明の第4実施例を示すもの
で、これについては、第3実施例と同一の部分に同一の
符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ述
べる。このものにおいては、制御装置59が、割込ルー
チン中のステップS2の後に、排水用ポンプ23を作動
させるようにしており、これによって、洗浄槽5からの
排水をする。これにより、機構部21からの水漏れ、水
抜けがあっても、第1の水受器33には多くの水が受け
られることがなくなり、ポンプモータ24に水が触れる
ことがより確実に避けられるので、該ポンプモータ24
の保護が一段と確実にできる。
【0074】なお、この場合、第2の水受器81は具え
られていなくても良く、第2の水センサ71も具えられ
ていなくても良い。更に、第1の水受器33の底面の傾
斜も必ずしも必要ではなく、第1の水センサ34は水受
器33の底面以外、例えばそれより上方の部分に設けら
れていても良い。
【0075】図18は本発明の第5実施例を示すもの
で、これについては、第1実施例と同一の部分に同一の
符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ述
べる。このものにおいては、機構部21の下方に、前述
の水受器33に代えて、水受器91を設けている。この
水受器91は、水受器33より底が浅く、排水用ポンプ
23による洗浄槽5からの排水動作後、排出し切れずに
残る水を受容するだけの大きさのものである。なお、図
には、その残水Wを斜線で示しており、洗浄槽5からの
排水動作後には、排水用ポンプ23の吐出口23bの下
縁部までの高さを基準にして、該排水用ポンプ23、接
続ホース28、貯水タンク部25、接続ホース26、洗
浄用ポンプ22、接続ホース27,31に水が残るか
ら、水受器91は、それを受容するだけの大きさとして
いる。
【0076】又、図には、水受器91が受容し切った残
水Wをも示しており、これの水位H3 は、水受器91の
底面からポンプモータ24までの高さH4 より低く、す
なわち、このときにも、水位H3 がポンプモータ24よ
り下位となって、水受器33で受けた水Wがポンプモー
タ24に触れないように定めている。
【0077】このようにしても、機構部21から漏れた
水は、水受器91に受けられる。又、その機構部21か
らの水漏れは、食器洗浄機4の運転時間中より非運転時
間中に長く起こる。これは、食器洗浄機4の運転時間よ
り非運転時間の方がはるかに長いからであり、この場
合、漏れる水は、洗浄槽5からの排水動作終了後、排出
し切れずに残った水である。よって、機構部21の下方
に寸法の余裕がない(水受器の底面とポンプモータ24
との間に前述の水位H1 以上の距離が確保できない)状
況では、上述の、残水を受容するだけの大きさの水受器
91を使用することにより、漏れた水がキッチンキャビ
ネット1の底面や家屋の床面に達することを防止するの
に充分効果を奏し、それらをぬらしてしまうことのない
ようにできる。なお、この場合も、水受器91には底面
の傾斜は必ずしも必要ではなく、水センサ34も具えら
れていなくても良い。
【0078】このほか、本発明は上記し且つ図面に示し
た実施例にのみ限定されるものではなく、例えばキャビ
ネット1はシステムキッチン用以外のものであっても良
く、更に台所用でもなくて、洗浄機専用のものであって
も良い。又、洗浄槽5は開口部を前面に有するものであ
っても良いし、被洗浄物も食器以外、例えば野菜、果物
等であっても良いもので、洗浄方式も噴水タイプには限
られず、被洗浄物を水中に浸漬させて生起する水流によ
り洗浄するものであっても良い。
【0079】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおりのもので、
下記の効果を奏する。請求項1の洗浄機によれば、洗浄
槽の外下部に存する機構部からの水漏れ、水抜けに対
し、水受器によって、その漏れた水、あるいは抜け出た
水がキッチンキャビネットの底面や家屋の床面に容易に
達することのないようにできると共に、その水漏れ、水
抜けを水検知手段によって早期に検知することができ、
しかも、それ以外の、放置して差支えない水滴の落下等
に対しては、土手部によって、誤検知のおそれなく使用
することができる。
【0080】請求項2の洗浄機によれば、洗浄槽の外下
部に存する機構部からの水漏れ、水抜けに対し、水受器
によって、その漏れた水、あるいは抜け出た水がキッチ
ンキャビネットの底面や家屋の床面に容易に達すること
のないようにできると共に、その水漏れ、水抜けを水検
知手段によって早期に検知することができ、しかも、そ
れ以外の、放置して差支えない水滴の落下等に対して
は、水検知手段取付用の取付板が有する水受部によっ
て、誤検知のおそれなく使用することができる。
【0081】請求項3の洗浄機によれば、洗浄槽の外下
部に存する機構部からの水漏れ、水抜けに対し、水受器
によって、その漏れた水、あるいは抜け出た水がキッチ
ンキャビネットの底面や家屋の床面に容易に達すること
のないようにできると共に、その漏れた水、あるいは抜
け出た水の処理を、水受器最下部前部の水抜部によっ
て、容易に行うことができる。
【0082】請求項4の洗浄機によれば、洗浄槽の外下
部に存する機構部からの水漏れ、水抜けに対し、水受器
によって、その漏れた水、あるいは抜け出た水がキッチ
ンキャビネットの底面や家屋の床面に容易に達すること
のないようにできると共に、その水漏れ、水抜けを第1
の水検知手段によって早期に検知することができ、しか
も、その第1の水検知手段及び第2の水検知手段によっ
て、漏れた水、抜け出た水の、量に応じた検知まででき
て、更に、それがポンプモータ等の電装品の保護をしつ
つできる。
【0083】請求項5の洗浄機によれば、報知手段の作
動の違いによって、水漏れ、水抜けの状況の違いを使用
者に容易に分からせることができる。請求項6の洗浄機
によれば、洗浄槽の外下部に存する機構部からの水漏
れ、水抜けに対し、第1の水受器及び第2の水受器によ
って、その漏れた水、あるいは抜け出た水がキッチンキ
ャビネットの底面や家屋の床面に達することを、より確
実に防止することができる。
【0084】請求項7の洗浄機によれば、水検知手段が
検知するまで第1の水受器内に水が受けられたときに作
動される弁によって、ポンプモータ等の電装品の保護が
より確実にできる。
【0085】請求項8の洗浄機によれば、洗浄槽の外下
部に存する機構部からの水漏れ、水抜けに対し、水受器
によって、その漏れた水、あるいは抜け出た水がキッチ
ンキャビネットの底面や家屋の床面に容易に達すること
のないようにできると共に、その水漏れ、水抜けを水検
知手段によって早期に検知することができ、そして、そ
の水検知手段が水を検知したときに排水用ポンプを作動
させることによって、ポンプモータ等の電装品の保護が
より確実にできる。
【0086】請求項9の洗浄機によれば、機構部の下方
に寸法の余裕がない状況でも、洗浄槽の外下部に存する
機構部からの水漏れに対し、水受器によって、その漏れ
た水がキッチンキャビネットの底面や家屋の床面に達す
ることを極力防止できる。
【0087】請求項10の洗浄機によれば、洗浄槽の外
下部に存する機構部からの水漏れ、水抜けに対し、水受
器によって、その漏れた水、あるいは抜け出た水がキッ
チンキャビネットの底面や家屋の床面に容易に達するこ
とのないようにできると共に、その水漏れ、水抜けを水
検知手段により早期に検知することができ、しかも、そ
の検知部分のメンテナンスを、水受器前部の水検知手段
に臨む部分に設けた開口部によって、容易に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体の縦断側面図
【図2】全体の破断正面図
【図3】全体的斜視図
【図4】水受器とこれのメンテナンス用開口部を閉塞す
るカバーとの分解斜視図
【図5】水センサ部分の正面図
【図6】水センサの斜視図
【図7】水センサ部分の斜視図
【図8】電気的構成のブロック図
【図9】水検知対応処理ルーチンのフローチャート
【図10】主要部分を機能状態で示す全体の縦断側面図
【図11】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図12】図8相当図
【図13】図9相当図
【図14】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図15】図8相当図
【図16】図9相当図
【図17】本発明の第4実施例を示す図9相当図
【図18】本発明の第4実施例を示す図10相当図
【符号の説明】
4は食器洗浄機(洗浄機)、5は洗浄槽、21は機構
部、22は洗浄用ポンプ、23は排水用ポンプ、24は
ポンプモータ(電装品)、26〜28は接続ホース、2
9は排水ホース、33は水受器(第1の水受器)、33
a〜33dは傾斜面、34は水センサ(水検知手段、第
1の水検知手段)、39は取付板、42は水受部、45
は土手部、46は水抜口(水抜部)、48はメンテナン
ス用の開口部、59は制御装置(制御手段)、61はブ
ザー(報知手段)、71は第2の水センサ(第2の水検
知手段)、81は第2の水受器、82は弁、91は水受
器を示す。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄槽を具備すると共に、この洗浄槽の
    外下部にポンプ等の機構部を具備するものにおいて、 その機構部の下方に、該機構部から落ちる水を受ける、
    底面が傾斜した水受器を設けると共に、 この水受器の底面部に、受けた水をこれの接触によって
    検知する水検知手段を設け、 且つ、この水検知手段の近傍であって、前記水受器底面
    の傾斜の上方側に、その傾斜に沿って流下する水をせき
    止める土手部を設けたことを特徴とする洗浄機。
  2. 【請求項2】 洗浄槽を具備すると共に、この洗浄槽の
    外下部にポンプ等の機構部を具備するものにおいて、 その機構部の下方に、該機構部から落ちる水を受ける水
    受器を設けると共に、 この水受器に、受けた水をこれの接触によって検知する
    水検知手段を、取付板により上方より覆って取付け、 その取付板を、上方から滴下する水を受ける水受部を有
    する形状に形成したことを特徴とする洗浄機。
  3. 【請求項3】 洗浄槽を具備すると共に、この洗浄槽の
    外下部にポンプ等の機構部を具備するものにおいて、 その機構部の下方に、該機構部から落ちる水を受ける、
    底面が傾斜した水受器を設けると共に、 この水受器底面の最下部であって、前側部に、水受器内
    から水を抜くための水抜部を設けたことを特徴とする洗
    浄機。
  4. 【請求項4】 洗浄槽を具備すると共に、この洗浄槽の
    外下部にポンプ等の機構部を具備するものにおいて、 その機構部の下方に、該機構部から落ちる水を受ける水
    受器を設けると共に、 この水受器に、底面部で水を検知する第1の水検知手段
    を設け、 且つ、この第1の水検知手段の上方であって、前記洗浄
    槽外下部のポンプモータ等の電装品より下方の位置で、
    水を検知する第2の水検知手段を設けたことを特徴とす
    る洗浄機。
  5. 【請求項5】 第1の水検知手段が水を検知したとき
    と、第2の水検知手段が水を検知したときとに、異なる
    仕様で報知手段を作動させる制御をする制御手段を具え
    たことを特徴とする請求項4記載の洗浄機。
  6. 【請求項6】 洗浄槽を具備すると共に、この洗浄槽の
    外下部にポンプ等の機構部を具備するものにおいて、 その機構部の下方に、該機構部から落ちる水を受ける第
    1の水受器を設けると共に、 この第1の水受器の更に下方に、該第1の水受器から落
    ちる水を受ける第2の水受器を設けたことを特徴とする
    洗浄機。
  7. 【請求項7】 第1の水受器に、その底面より上方であ
    って、洗浄槽外下部のポンプモータ等の電装品より下方
    の位置で、水を検知する水検知手段を具えると共に、第
    2の水受器の底部に弁を具え、且つ、その水検知手段が
    水を検知したときに弁を作動させる制御をする制御手段
    を具えたことを特徴とする請求項6記載の洗浄機。
  8. 【請求項8】 洗浄槽を具備すると共に、この洗浄槽の
    外下部に洗浄用ポンプ及び排水用ポンプ等の機構部を具
    備するものにおいて、 その機構部の下方に、該機構部から落ちる水を受ける水
    受器を設けると共に、この水受器に、受けた水を検知す
    る水検知手段を設け、 且つ、その水検知手段が水を検知したときに、報知手段
    を作動させると共に、運転を停止し、前記排水用ポンプ
    を作動させて前記洗浄槽からの排水をする制御をする制
    御手段を具えたことを特徴とする洗浄機。
  9. 【請求項9】 洗浄槽を具備すると共に、この洗浄槽の
    外下部にポンプ等の機構部を具備するものにおいて、 その機構部の下方に、該機構部から落ちる水を受ける水
    受器を設け、 この水受器を、前記洗浄槽からの排水動作終了後、排出
    し切れずに残る水を受容するだけの大きさに定めたこと
    を特徴とする洗浄機。
  10. 【請求項10】 洗浄槽を具備すると共に、この洗浄槽
    の外下部にポンプ等の機構部を具備するものにおいて、 その機構部の下方に、該機構部から落ちる水を受ける水
    受器を設け、 この水受器に、受けた水を検知する水検知手段を設け、 水受器前部の水検知手段に臨む部分にメンテナンス用の
    開口部を設けたことを特徴とする洗浄機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002065560A (ja) * 2000-09-01 2002-03-05 Rinnai Corp 引き出し式食器洗浄機
JP2016047095A (ja) * 2014-08-27 2016-04-07 リンナイ株式会社 食器洗浄機
JP2016202730A (ja) * 2015-04-27 2016-12-08 リンナイ株式会社 食器洗浄機
JP2016202729A (ja) * 2015-04-27 2016-12-08 リンナイ株式会社 食器洗浄機
CN110664286A (zh) * 2019-11-20 2020-01-10 北斗星智能电器有限公司 清洗结构及果蔬清洗机

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