JP2909759B2 - 透明化粧料 - Google Patents

透明化粧料

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、天然物系可溶化剤により香料および/また
はホルモンが可溶化されている水性の透明化粧料に関す
るものである。
〔従来の技術〕
各種化粧水、アフターシェイブローション、ヘアリキ
ッド等の水性透明化粧料は、皮膚にマイルドに作用する
よう、pHが皮膚のpH(4.0〜5.8)の近辺に調整されてい
るのが普通である。このような弱酸性域では、使用する
助剤が制限される。たとえば、グリチルリチンは消炎作
用もある可溶化剤として、香料やホルモンを配合する化
粧料の製造に使用することができるが(特開昭52−1517
36等)、pH5.8以下の酸性ではゲル化を起こし、かつ溶
解度も低下するので、酸性化粧料にあえて使うと流動
性、使用感、安定性等の点で問題のある製品を与えるこ
とが多い。
グリチルリチンはまた起泡性があり、しかも、それに
より生じた泡が消えにくいので、化粧料製造工程の能率
を低下させる。
合成界面活性剤には使用条件を選ばないものが多い
が、皮膚刺激性を有するものが多いので、化粧料に用い
るときは処方設計が難しい。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、上述のような現状に鑑み、安全でし
かも使い易い天然物系界面活性物質により油性成分が可
溶化された透明化粧料を提供することにある。
本発明の他の目的は、上記目的達成のための天然物系
界面活性物質をグリチルリチン誘導体の中から見いだす
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、グリチルレチン酸モノグルクロナイドの
すぐれた特性を見いだしたことにより達成された。すな
わち、本発明は可溶化剤としてグリチルレチン酸モノグ
ルクロナイドまたはこれとグリチルリチンとを用いて香
料、ホルモン等の油性物質を可溶化したことを特徴とす
る透明化粧料を提供するものである。
グリチルレチン酸モノグルクロナイドは、グリチルリ
チンを酵素的に部分加水分解して糖部のグルクロン酸2
分子のうち1分子を除くことにより得られる物質である
が、その界面活性その他の溶液特性は従来ほとんど知ら
れていなかった。グリチルリチンと比較した場合のその
特徴は次のとおりである。
甘草から抽出されるグリチルリチンの水溶液は、酸
性域では経時的に粘度上昇を起こす。そして、濃度が高
い場合にはゲル化を起こすが、グリチルレチン酸モノグ
ルクロナイドの溶液は酸性域でも安定している。
水溶液の泡が消え易い。
可溶化能はグリチルリチンのそれとほぼ同等であ
る。
このような有利な性質を有することにより、グリチル
レチン酸モノグルクロナイドを可溶化剤に採用するとき
は十分量を使用して安定かつ品質良好な透明化粧料を容
易に製造することができる。
本発明において用いるグリチルレチン酸モノグルクロ
ナイドは、遊離酸のほか、モノアンモニウム塩、モノカ
リウム塩、モノナトリウム塩、ジカリウム塩、ジナトリ
ウム塩等であってもよい。
本発明においてはグリチルレチン酸モノグルクロナイ
ドにグリチルリチンを必要に応じて併用することができ
るが、併用するグリチルリチンとしても、遊離酸のほ
か、モノアンモニウム塩、モノカリウム塩、モノナトリ
ウム塩、ジカリウム塩、ジナトリウム塩等を使用するこ
とができる。ただし、その併用量は、グリチルレチン酸
モノグルクロナイドとの合計量の70モル%を超えないこ
とが望ましい。
グリチルレチン酸モノグルクロナイドは、他の化粧料
構成成分の種類やpHに応じて化粧料中に0.01〜10重量%
含有させることができるが、一般的には、0.1〜3重量
%の範囲で含有させることが望ましい。必要以上に過剰
に含有させると、グリチルレチン酸モノグルクロナイド
といえども使用感を悪くする。
本発明の化粧料に配合する香料およびホルモンは、グ
リチルレチン酸モノグルクロナイドまたはこれとグリチ
ルリチンとの混合物により可溶化されるものであれば何
でもよい。本発明において用いる上述の可溶化剤により
可溶化可能な油性ホルモンの例としては、エストラジオ
ール、エチニルエストラジオール、エストロン、ジエチ
ルスチルベストロール、酢酸コルチゾン等がある。
本発明の透明化粧料の具体例としては、酸性肌化粧
水、アルカリ性化粧水、収れん性化粧水、消炎性化粧
水、アフターシェイブローション、ヘアリキッド、ヘア
トニック、水性メイクアップベース、透明パック等があ
る。これらの透明化粧料を製造するに当たり、可溶化剤
としてグリチルレチン酸モノグルクロナイドを用いて
も、化粧料の他の原料および製造工程に特別のものは必
要としない。
〔実施例〕
以下の各例において、「部」は重量部を意味する。
実施例1:整肌用酸性化粧水 香料(ラベンダー油)0.005部、可溶化剤1.0を20部の
エタノールに溶解し、これに、グリセリン3.0部、パラ
オキシ安息香酸メチル0.05部および水96.85部からなる
水溶液を混合して、可溶化した香料を含有する酸性化粧
水を製造した。可溶化剤としては、グリチルレチン酸モ
ノグルクロナイドモノアンモニウム(A)とグリチルリ
チン酸モノアンモニウム(B)を単独で用いるか、混合
して用いた。
得られた化粧料の性状を表1に示す。
実施例2:アフターシェーブローション グリチルレチン酸モノグルクロナイドモノカリウム塩
とグリチルリチン酸モノカリウム塩の1:1混合物を可溶
性化剤として用い、これとジプロピレングリコール5
部、天然油性香料(ライム油)0.005部、パラオキシ安
息香酸メチル0.1部、および色素適量を水60部に溶解
し、次いで全体をエタノールに溶解して、香料が可溶化
したアフターシェーブローションを製造した。製品の性
状を表2に示す。
なお、可溶化剤としてグリチルリチン酸モノカリウム
塩1.0部を用いたほかは上記と同様にしてローションを
製造したが、ゲル化を起こし、濁っていた。
実施例3:消炎性化粧水 グリチルレチン酸モノグルクロナイドモノアンモニウ
ムとグリチルリチン酸モノカリウムとのモル比40:60の
混合物を可溶化剤として0.4部、パラオキシ安息香酸メ
チル0.1部および色素を精製水89.5部に混合、溶解し、
これにプロピレグリコール5.0部、エストラジオール
(ホルモン)0.001部、エタノール5.0部を加え、pH4.5
の消炎性化粧水を得た。
この化粧水は透明は外観を呈し、さっぱりした良好な
使用感のものであった。また、これを室温で1カ月保存
しても、性状に変化は認められなかった。
比較のため、可溶化剤としてグリチルリチン酸モノカ
リウム塩を単独で使用したほかは上記と同様にしてpH4.
5の化粧水を製造したところ、製造直後からゲル化して
いた。
〔発明の効果〕
可溶化剤としてグリチルレチン酸モノグルクロナイド
を用いる本発明の化粧料は、酸性のものであっても可溶
化状態が安定であり、長期間、清澄で良好な流動性を保
つ。また、グリチルリチンを用いたものに比べると泡立
ちが少なく、消泡速度も早いので、製造過程で泡立ちに
対する対策を簡単に済ませることができる。
さらに、グリチルレチン酸モノグルクロナイドは皮膚
との親和性に優れ、広い濃度範囲ですぐれた使用感の化
粧料を与える特長がある。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水性の透明化粧料において、香料およびホ
    ルモンからなる群から選ばれた油性物質がグリチルレチ
    ン酸モノグルクロナイドまたはこれとグリチルリチンと
    により可溶化されていることを特徴とする透明化粧料。
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