JP2909436B2 - 搬入搬出機構 - Google Patents

搬入搬出機構

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JP2909436B2
JP2909436B2 JP16450396A JP16450396A JP2909436B2 JP 2909436 B2 JP2909436 B2 JP 2909436B2 JP 16450396 A JP16450396 A JP 16450396A JP 16450396 A JP16450396 A JP 16450396A JP 2909436 B2 JP2909436 B2 JP 2909436B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車を
格納するための立体駐車装置に適用される搬入搬出機構
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の立体駐車装置としては、図11に
示すようなものが存在する。同立体駐車装置において
は、格納空間Kが、鉛直方向に延びる昇降空間Sの左側
方に並設されている。同昇降空間S及び格納空間Kは、
第1及び第2ガイドフレーム41,42によってそれぞ
れ複数の階に区画されている。自動車が載置される横行
トレー43は、格納空間Kの各階に形成された格納室K
1に収容配置されている。同横行トレー43は、自動車
の入出庫時には同格納室K1と昇降空間Sとの同一階間
を横行移動可能である。
【0003】昇降リフト44は、昇降空間S内において
昇降可能に設けられている。前記横行トレー43と昇降
リフト44は、図示しない互い違いの櫛歯状のフォーク
を有している。従って、横行トレー43と昇降リフト4
4とが、昇降空間S内においてフォーク部分を以てすれ
違うことにより、両者43,44間での自動車の受渡し
がなされる。
【0004】さて、前記立体駐車装置は、搬入搬出機構
としての横行機構45を備え、前記横行トレー43を格
納室K1と昇降空間Sとの同一階間で横行移動させるよ
うになっている。同横行機構45を構成する複数の第1
及び第2ガイドローラ46,47は、各階の第1及び第
2ガイドフレーム41,42にそれぞれ設けられてい
る。電動モータ等の横行用モータ48は各ガイドフレー
ム41,42毎に配置され、同横行用モータ48により
前記第1及び第2ガイドローラ46,47が、図示しな
いチェン等を介して、各ガイドフレーム41,42毎に
独立して回転駆動される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術においては、次のような問題が存在する。 (1)前記横行機構45は、第1及び第2ガイドローラ
46,47と、それに載せ置かれる横行トレー43との
間の摩擦抵抗によって、同横行トレー43を横行移動さ
せるようになっている。ここで、横行トレー43を、確
実に格納室K1と昇降空間Sとの間で横行移動させるた
めには、各ガイドローラ46,47と横行トレー43と
の間の接触が確実に行われる必要がある。つまり、各ガ
イドローラ46,47を、ガイドフレーム41,42に
対して精度良く組み付ける必要があった。従って、例え
ば、ガイドローラ46,47のベアリングを収容するた
めの孔を、ガイドフレーム41,42に穿設する際、同
孔をボーリング加工等によって精度良く仕上げねばなら
ず、加工コストが高くなっていた。
【0006】(2)横行トレー43の横行移動が確実に
行われるように、各ガイドフレーム41,42に配置さ
れた複数(四個)のガイドローラ46,47の全てが駆
動回転するように構成されている。従って、前記(1)
の加工コストの問題が深刻化されていた。
【0007】本発明は、上記従来技術に存在する問題点
に着目してなされたものであって、その目的は、安価に
構成することが可能な搬入搬出機構を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明では、搬入側或いは搬出側の一方に配
置され、正逆方向に回転駆動される回転体と、同回転体
に巻き掛けられ、同回転体の正逆方向への回転により双
方向に走行される索状部材と、前記回転体の同軸位置と
非同軸位置との間を、同索状部材の走行方向に沿って移
動可能に配設された移動軸と、前記索状部材に固定され
て、同索状部材の走行により回転体に対して近接離間方
向へ移動可能であるとともに、前記移動軸により回動可
能に支持され、回転体と同軸位置にある同移動軸を中心
として、一方向へ回動されることにより、搬入搬出物に
対して係合され、また、他方向へ回動されることによ
り、係合状態にある搬入搬出物から離脱される係合部材
とを備えた搬入搬出機構である。
【0009】請求項2の発明では、前記搬入搬出物又は
係合部材の一方に係合凹部が形成され、他方には係合部
材の一方向への回動により同係合凹部に嵌入し、また、
他方向への回動により同係合凹部から離脱する係合凸部
が形成されたものである。
【0010】請求項3の発明では、前記係合部材側に形
成された係合凹部或いは係合凸部の回動半径は、索状部
材の回転体における巻き掛け部分の半径より長くなるよ
うに構成されたものである。
【0011】(作用)上記構成の請求項1の発明におい
ては、索状部材の走行により、係合部材がそれを支持す
る移動軸とともに回転体の同軸位置と非同軸位置との間
を移動される。回転体と同軸位置に移動された係合部材
は、索状部材の走行により移動軸を中心として一方向へ
回動される。従って、係合部材が搬入搬出物に対して係
合される。回動が終了された係合部材は、回転体から離
間される方向に移動され、それにともなって搬入搬出物
が一方向に搬送される。
【0012】また、搬入搬出物と係合状態にある係合部
材は、索状部材の走行により移動軸とともに回転体に向
けて移動され、それにともなって搬入搬出物が他方向に
搬送される。係合部材が回転体と同軸位置に移動される
と、同係合部材は移動軸を中心として他方向へ回動され
る。従って、係合部材と搬入搬出物との係合関係が解除
される。
【0013】請求項2の発明においては、係合部材の一
方向への回動により、係合凸部が係合凹部に嵌入され、
同係合部材と搬入搬出物とが係合される。また、係合部
材の他方向への回動により、係合凸部が係合凹部から離
脱され、同係合部材と搬入搬出物との係合関係が解除さ
れる。
【0014】請求項3の発明においては、係合部材側に
形成された係合凹部或いは係合凸部の回動半径は、索状
部材の回転体における巻き掛け部分の半径より長い。従
って、同係合部材に形成された係合凹部或いは係合凸部
の回動軌跡は、索状部材の回転体における巻き掛け部分
よりも外周側において描かれる。つまり、搬入搬出物
を、索状部材の回転体における巻き掛け部分よりも外周
側において配置しても、同搬入搬出物との係合・離脱が
可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の搬入搬出機構を、
立体格納塔としての立体駐車装置における横行トレーの
横行機構に具体化した一実施形態について説明する。
【0016】図1及び図2に示すように、立体駐車装置
は外壁11を備え、同外壁11によって四側方が取り囲
まれている。搬入側或いは搬出側としての昇降空間S
は、外壁11によって囲まれた空間の右側方に区画形成
され、鉛直方向に延びている。格納空間Kは同昇降空間
Sの左側方に隣接して区画形成され、同じく鉛直方向に
延びている。天板12は前記外壁11の上端に設けら
れ、前記昇降空間S及び格納空間Kの上方を覆ってい
る。昇降ウインチ13は同天板12に取り付けられ、前
記昇降空間Sの上端側に配置されている。
【0017】昇降フレーム14は前記昇降空間Sの四隅
に配置されており、同昇降空間Sに沿って鉛直方向に延
びている。各昇降フレーム14は断面「コ」字状をな
し、昇降空間Sの前方側に位置される昇降フレーム14
と後方側に位置される昇降フレーム14とは、その
「コ」字状の開口部を対向させた状態で配置されてい
る。
【0018】昇降リフト15は、昇降空間S内において
前後方向に延びる左右一対のリフトフレーム15aと、
同リフトフレーム15aから互いに対向されるリフトフ
レーム15aに向けて突出された櫛歯状のフォーク15
bとにより構成されている。各リフトフレーム15aの
両端部は、前後の昇降フレーム14の開口部に対してそ
れぞれ挿入されている。前記昇降ウインチ13より延び
る四本のワイヤ13aは、両リフトフレーム15aの前
後端にそれぞれ連結されている。従って、昇降リフト1
5は、昇降ウインチ13によるワイヤ13aの巻き上げ
或いは繰り出しにより、昇降フレーム14に案内され
て、昇降空間S内を昇降可能である。
【0019】左右方向に延びる一対の第1ガイドフレー
ム16は、前方側及び後方側の各昇降フレーム14間に
それぞれ横架されている。同第1ガイドフレーム16
は、鉛直方向に沿って、所定間隔をおいて複数が設けら
れている。前記昇降空間Sは、同第1ガイドフレーム1
6によって複数の階に区画されている。複数の第1ガイ
ドローラ17は、前後の第1ガイドフレーム16の対向
面において、同第1ガイドフレーム16に沿ってそれぞ
れ配設されている。
【0020】同じく左右方向に延びる一対の第2ガイド
フレーム18は、左側の昇降フレーム14と左方の外壁
11との間にそれぞれ横架されている。同第2ガイドフ
レーム18は、鉛直方向に沿って、所定間隔をおいて複
数が設けられており、それぞれ前記第1ガイドフレーム
16と同じ高さ位置に配置されている。同第2ガイドフ
レーム18によって格納空間Kが複数の階に区画され、
各階には格納室K1が区画形成されている。複数の第2
ガイドローラ19は、前後の第2ガイドフレーム18の
対向面において、同第2ガイドフレーム18に沿ってそ
れぞれ配設されている。なお、前記第1及び第2ガイド
ローラ17,19は、フリーローラにより構成されてい
る。
【0021】搬入搬出物としての横行トレー20は、各
格納室K1において第2ガイドローラ19上に載置され
ている。同横行トレー20はその左右両側に、前記昇降
リフト15のフォーク15bと互い違いに突出する櫛歯
状のフォーク20aを有している。係合凸部20bは、
横行トレー20において、昇降空間Sに向かう側壁面の
前後両端側に突設されている。
【0022】入出庫室Fは昇降空間Sの最下階に設けら
れており、同入出庫室Fが本立体駐車装置に対する自動
車(図示しない)の出入口となっている。床21は同入
出庫室Fの下部に設けられており、図示しないが、同床
21の左右両側には、前記横行トレー20のフォーク2
0aと同形状のフォークが形成されている。
【0023】そして、本実施形態における、搬入搬出機
構としての横行機構22は、昇降空間S側にのみ配設さ
れている。前記横行トレー20は、同横行機構22によ
って昇降空間Sと格納室K1との同一階間を、第1及び
第2ガイドローラ17,19に案内支持され横行移動可
能である。
【0024】次に、前記横行機構22について説明す
る。図2,図4及び図5に示すように、各一対の支持フ
レーム25は、昇降空間Sにおいて各階の第1ガイドフ
レーム16の上面左右両端側にそれぞれ立設されてい
る。支軸26は各支持フレーム25の上端部に設けら
れ、向かい合う他方の第1ガイドフレーム16に設けら
れた支持フレーム25の支軸26とは、同一水平線上に
配置されている。案内フレーム27は、各第1ガイドフ
レーム16において両支軸26の先端間に固定配置され
ている。一対のスプロケット28A,28Bは各支軸2
6に回転可能に支持されており、両スプロケット28
A,28B間には、索状部材としての無端状をなすチェ
ン29が巻き掛けられている。両スプロケット28A,
28Bは同径であり、回転体としてのスプロケット28
A(格納空間K寄り)に対するチェン29の進入線と進
出線とは略平行状態となっている。そして、両スプロケ
ット28A,28Bが、図示しない駆動モータにより正
逆方向に回転駆動されることで、チェン29が双方向へ
周回動作される。
【0025】案内溝27aは、前後の案内フレーム27
の互いに対向される内側面において、一方のスプロケッ
ト28Aの軸線L位置付近から、他方のスプロケット2
8Bの軸線位置付近まで凹設されている。移動ローラ3
0は同案内溝27a内に収容配置されており、同案内溝
27a内を回転移動可能となっている。同案内溝27a
の開口縁部は立ち上げられており(27b)、前記移動
ローラ30が案内溝27aから外れないようになってい
る。移動軸31は、同移動ローラ30の軸心位置に固定
配置されている。同移動軸31は、移動ローラ30が案
内溝27a内を移動されることにより、スプロケット2
8Aの軸線Lと同軸位置(図4に示す位置)と、非同軸
位置との間で移動される。
【0026】そして、係合部材32を構成するアーム3
3は、前記移動軸31に回動可能に支持されるととも
に、前記チェン29に固定されている。従って、同アー
ム33は、前記チェン29の周回動作により、移動ロー
ラ30に移動力を付与して自身の回動中心(移動軸3
1)の位置を変更しつつ、スプロケット28A(格納空
間K)に対して近接離間方向に移動される。傾動防止ロ
ーラ35は、アーム33においてチェン29の走行方向
に対して前後側に配設されている。同傾動防止ローラ3
5は、移動軸31がスプロケット28Aと非同軸位置に
ある状態で、案内フレーム27の外周においてその直線
部分に当接されており、アーム33がチェン29の走行
により移動軸31を中心として傾動することが防止され
るようになっている。
【0027】また、前記アーム33は、格納空間Kに対
して最も近接した状態で、その回動中心がスプロケット
28Aと同軸(L)位置となる。従って、同アーム33
は、チェン29の周回動作により移動軸31を中心とし
て回動可能であり、同回動が完了された後は、その移動
方向が180°反転されることになる。
【0028】同じく係合部材32を構成する係合板34
は、前記アーム33に固定されており、その先端部には
係合凹部34aが穿設されている。同係合凹部34aの
移動軸31を中心とした回動半径は、スプロケット28
Aにおけるチェン29の巻き掛け部分の半径より長い。
従って、前記アーム33がスプロケット28Aと同軸位
置において回動されると、同係合凹部34aはスプロケ
ット28Aに対するチェン29の巻き掛け部の外側にお
いて回動軌跡を描き、昇降空間Sと格納空間Kとの境界
Yを越えて格納室K1側に突出することが可能となって
いる。
【0029】また、前記係合凹部34aは、横行トレー
20と非係合状態にある係合部材32がスプロケット2
8Aと同軸位置に移動された状態(図5→図6)で、横
行トレー20の係合凸部20bに対して、移動軸31を
中心とした略180°点対称位置に配置される。従っ
て、同係合凹部34aは、前記アーム33の一方向(図
5において時計周り方向)への回動により係合凸部20
bに係合され、また、アーム33の他方向(反時計周り
方向)への回動により、係合状態にある係合凸部20b
から離脱される。なお、係合凹部34aと係合凸部20
bとが図6に示す位置関係にて180°点対称にあるこ
とで、係合凹部34aが係合凸部20bに係合された後
においてもアーム33が回動を継続することはないし、
また、係合凹部34aが係合凸部20bから離脱される
以前においてアーム33が回動されることもない。従っ
て、横行トレー20が上下方向にガタつくことはない。
【0030】次に、上記構成の横行機構22の作用につ
いて、立体駐車装置における自動車の入出庫動作に従っ
て説明する。 (出庫動作)自動車を立体駐車装置から出庫させるため
には、同自動車が載置された横行トレー20を格納室K
1から昇降空間Sに横行移動させる。すなわち、図5に
示す待機状態からチェン29が図面の時計回り方向に周
回動作されると、係合部材32が格納室K1に対して近
接方向に移動される。同時に移動ローラ30も同方向へ
移動され、係合部材32は自身の回動中心(移動軸3
1)の位置を変更しつつ、スプロケット28A(格納空
間K)に対して近接離間方向に移動される。
【0031】そして、図6に示すように、係合部材32
が格納室K1に対して最も近接した状態で、その回転中
心がスプロケット28Aと同軸位置となる。従って、同
アーム33は、チェン29の周回動作により移動軸31
を中心として回転され、その移動方向が180°反転さ
れることになるここで、前記係合凹部34aの回動半径
は、スプロケット28Aにおけるチェン29の巻き掛け
部分の半径より長い。従って、図7に示すように、同係
合凹部34aは、スプロケット28Aに対するチェン2
9の巻き掛け部よりもさらに外側において軌跡を描いて
回動される。そして、図8に示すように、同係合凹部3
4aは、或る位置において昇降空間Sと格納空間Kとの
境界Yを越え、その回動軌跡上に存在する横行トレー2
0の係合凸部20bに嵌合される。前述したように、同
係合凹部34aは図6に示す状態で、横行トレー20の
係合凸部20bに対して、移動軸31を中心とした18
0°点対称位置に配置される。従って、同係合凹部34
aと係合凸部20bとの係合完了は、係合部材32の移
動軸31を中心とした180°回動の完了と略同時であ
り、同係合部材32は移動方向を180°反転して格納
室K1から離間する方向に移動される。
【0032】図9に示すように、前記係合部材32が格
納室K1から離間する方向に移動されることにより、前
記横行トレー20は、同係合部材32により牽引されて
第1及び第2ガイドローラ17,19上を昇降空間S側
に向けて横行移動される。そして、図10及び図3に示
すように、横行トレー20が境界Yを越えて昇降空間S
内に完全に引き込まれると、チェン29の周回動作が停
止される。この状態で、昇降リフト15を上昇させるこ
とにより、同昇降リフト15のフォーク15bと横行ト
レー20のフォーク20aとがすれ違い、同横行トレー
20から昇降リフト15に対して自動車が受け渡され
る。
【0033】自動車を載せた昇降リフト15は、格納室
K1の階よりも上方位置において一端停止され、その間
に昇降空間Sに位置される横行トレー20が自身の格納
室K1に横行移動される。つまり、チェン29が前記と
は逆に、反時計回り方向に周回動作される。従って、係
合部材32は図10→図9の順に移動され、同係合部材
32と係合関係にある横行トレー20は、昇降空間Sか
ら格納室K1に向けて押し出される。
【0034】図8に示すように、係合部材32が格納室
K1に対して最も近接された位置に移動されると、横行
トレー20が境界Yを越えての格納室K1に完全に押し
込まれ、同横行トレー20の格納が完了される。この
時、同係合部材32はスプロケット28Aと同軸位置に
あるため、チェン29の走行により移動軸31を中心と
して反時計回り方向に回動される。従って、図7及び図
6に示すように、同係合部材32の係合凹部34aは、
係合状態にある横行トレー20の係合凸部20bから離
脱されるとともに、境界Yを越えて格納室K1側に突出
された状態から、昇降空間S側に収容される。同係合部
材32は、回動が完了されることにより移動方向を18
0°反転して格納室K1から離間する方向に移動され、
図5に示す待機状態にて停止される。
【0035】そして、昇降リフト15が最下階まで下降
され、同昇降リフト15のフォーク15bと床21のフ
ォークとがすれ違い、昇降リフト15から床21に対し
て自動車が受け渡される。そして、自動車を入出庫室F
から乗り出すことにより出庫が完了される。
【0036】(入庫動作)自動車を立体駐車装置に入庫
させるためには、昇降リフト15を床21の下方に移動
配置させておく。この状態で、自動車を入出庫室F内に
乗り入れ、床面21上で停止させる。そして、昇降リフ
ト15を上昇させることにより、同昇降リフト15のフ
ォーク15aと床21のフォークとがすれ違い、同床2
1上の自動車が昇降リフト15に受け渡される。
【0037】自動車を載せた昇降リフト15は昇降空間
S内を上昇され、所定の格納室K1が属する階よりも上
方位置で停止される。その後、前記入庫動作と同様にし
てチェン29が時計回り方向に周回動作されることによ
り、格納室K1内の横行トレー20が昇降空間Sに横行
移動される(図5→図10)。この状態で、昇降リフト
15が下降されることにより、同昇降リフト15のフォ
ーク15bと横行トレー20のフォーク20aとがすれ
違い、昇降リフト15から横行トレー20に対して自動
車が受け渡される。自動車を受け取った横行トレー20
は、チェン29が反時計回り方向に周回動作されること
により、格納室K1内に横行移動され、自動車は所定の
格納室K1内に格納される(図10→図5)。
【0038】上記構成の本実施形態においては、次のよ
うな効果を奏する。 (1)前記横行機構22は昇降空間S側にのみ配置され
ており、横行トレー20の横行移動時には、その係合部
材32の係合凹部34aを格納室K1内に突出させるよ
うになっている。つまり、格納空間K1側に、横行トレ
ー20の送り出し或いは引き込みを行うための機構を設
ける必要がなく、その駆動源や動力伝達機構を削除で
き、第2ガイドローラ19をフリーローラにより構成で
きた。従って、少ない駆動源はその制御回路を簡単にで
きるし、フリーローラ(19)はその第2ガイドフレー
ム18に対する取り付け加工にそれほど精度を要求され
ない。その結果、横行機構22を安価に製造することが
でき、ひいては立体駐車装置の製造コストを低減するこ
とが可能となる。
【0039】(2)係合凹部34aの回動半径は、スプ
ロケット28Aにおけるチェン29の巻き掛け部分の半
径より長い。従って、同係合凹部34aはスプロケット
28Aに対するチェン29の巻き掛け部の外側において
回動軌跡を描き、昇降空間Sと格納空間Kとの境界Yを
越えて格納室K1側に突出することが可能となってい
る。その結果、本実施形態のように、昇降リフト15が
昇降空間Sと格納室K1との間を遮断するように昇降さ
れる構成の立体駐車装置において本発明を容易に具体化
できた。
【0040】(3)係合凹部34aは、横行トレー20
と非係合状態にある係合部材32がスプロケット28A
と同軸位置に移動された状態(図6に示す状態)で、横
行トレー20の係合凸部20bに対して、移動軸31を
中心とした略180°点対称位置に配置される。従っ
て、同係合凹部34aと係合凸部20bとの係合、或い
は係合状態からの解離時に、横行トレー20が上下方向
にガタつくことがない。その結果、同ガタつきに起因し
た振動や騒音を防止でき、しかも、ガタつきが少ない横
行トレー20の寿命は延長される。
【0041】(4)移動軸31は移動ローラ30の軸心
に固定されており、係合部材32は同移動軸31により
回転可能に支持されている。従って、係合部材32の移
動がスムーズに行われ、ひいては横行トレー20の横行
移動が安定して行われる。
【0042】(5)アーム33は、スプロケット28A
と非同軸位置において、傾動防止ローラ35により、移
動軸31を中心としたチェン29の走行方向への傾動が
阻止されている。従って、係合部材32の直線移動、ひ
いては横行トレー20の横行移動が安定される。
【0043】なお、本発明に趣旨から逸脱しない範囲
で、以下の態様でも実施できる。 (1)横行トレー20に係合凹部34aを形成し、係合
部材32に係合凸部20bを形成すること。
【0044】(2)移動ローラ30構成を削除し、移動
軸31をアーム33に固定して、同移動軸31を案内溝
27aによって直接案内させるように構成すること。 (3)格納空間Kが一つの昇降空間Sに対して複数並設
された立体駐車装置において、その横行トレーの横行機
構に具体化すること。
【0045】(4)上記横行機構22を昇降空間S側に
配設すること。 (5)上記実施形態において搬入搬出機構は、立体格納
塔としての立体駐車装置における横行トレーの横行機構
22に具体化されていた。しかし、これに限定されるも
のではなく、自動倉庫における荷物の搬入搬出機構や、
単に、荷物等の仕分けラインにおける同荷物の搬送機構
に具体化しても良い。
【0046】上記実施形態から把握できる技術的思想に
ついて記載する。 (1) 前記係合部材32には傾動防止手段35が設け
られており、同傾動防止手段35により、移動軸31が
回転体28Aと非同軸位置にある状態で、係合部材32
が索状部材29の走行により傾動することが防止される
ように構成されている請求項1〜3のいずれかに記載の
搬入搬出機構。
【0047】このようにすれば、搬入搬出物20の搬送
を安定して行い得る。 (2)前記索状部材29は、回転体28Aに対する進入
線と進出線とが平行となるように構成されており、前記
係合凹部34aと係合凸部20bとは、搬入搬出物20
と非係合状態にある係合部材32が回転体28Aと同軸
位置に移動された状態で、略180°点対称位置に配置
されるように構成された請求項2又は3に記載の搬入搬
出機構。
【0048】このようにすれば、搬入搬出物20が、係
合部材32の回動によりガタつくことを防止でき、同ガ
タつきによる振動や騒音の発生を防止することができ
る。
【0049】
【発明の効果】上記構成の請求項1及び2の発明によれ
ば、搬入搬出機構を安価に構成でき、同搬入搬出機構を
備えた装置を安価に提供できる。
【0050】請求項3の発明によれば、係合部材の係合
凸部或いは係合凹部が搬入側と搬出側との境界を越える
ことができ、同搬入側と搬出側との間が、例えば、昇降
リフトによって遮断されるような構成の立体格納装置に
おいても、本発明を容易に具体化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 立体駐車装置の縦断面図。
【図2】 立体駐車装置の横断面図。
【図3】 横行トレーの動作を示す説明図。
【図4】 横行機構を示す部分拡大斜視図。
【図5】 横行機構の正面図。
【図6】 横行機構の動作を示す説明図。
【図7】 横行機構の動作を示す説明図。
【図8】 横行機構の動作を示す説明図。
【図9】 横行機構の動作を示す説明図。
【図10】 横行機構の動作を示す説明図。
【図11】 従来の立体駐車装置を示す縦断面図。
【符号の説明】
28A…回転体としてのスプロケット、29…索状部材
としてのチェン、31…移動軸、32…係合部材、L…
回転体の軸線、S…搬入側或いは搬出側としての昇降空
間。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬入側或いは搬出側の一方に配置され、
    正逆方向に回転駆動される回転体と、 同回転体に巻き掛けられ、同回転体の正逆方向への回転
    により双方向に走行される索状部材と、 前記回転体の同軸位置と非同軸位置との間を、同索状部
    材の走行方向に沿って移動可能に配設された移動軸と、 前記索状部材に固定されて、同索状部材の走行により回
    転体に対して近接離間方向へ移動可能であるとともに、
    前記移動軸により回動可能に支持され、回転体と同軸位
    置にある同移動軸を中心として、一方向へ回動されるこ
    とにより、搬入搬出物に対して係合され、また、他方向
    へ回動されることにより、係合状態にある搬入搬出物か
    ら離脱される係合部材とを備えた搬入搬出機構。
  2. 【請求項2】 前記搬入搬出物又は係合部材の一方に係
    合凹部が形成され、他方には係合部材の一方向への回動
    により同係合凹部に嵌入し、また、他方向への回動によ
    り同係合凹部から離脱する係合凸部が形成された請求項
    1に記載の搬入搬出機構。
  3. 【請求項3】 前記係合部材側に形成された係合凹部或
    いは係合凸部の回動半径は、索状部材の回転体における
    巻き掛け部分の半径より長くなるように構成された請求
    項2に記載の搬入搬出機構。
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