JP2909311B2 - 内燃機関ノック制御装置 - Google Patents

内燃機関ノック制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ノック信号に応じて
点火時期をノック抑制(遅角)側に補正する内燃機関ノッ
ク制御装置に関し、特に過渡運転時でのトルクレスポン
スを確保した内燃機関ノック制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用多気筒エンジン等の内
燃機関においては、運転状態に応じて機関点火時期を決
定するためのECUからなる制御手段が用いられてい
る。この場合、運転状態として機関回転に同期した基準
位置信号が用いられており、基準位置信号は、クランク
角に対応した所定の基準位置を示すようになっている。
【0003】又、運転中にノックと呼ばれる内燃機関の
異常振動が発生すると、乗心地や燃費が劣化するうえ機
関破損等の種々の危険を招くので、ノックを抑制する必
要がある。このため、機関のノック振動を検出するノッ
クセンサが設けられており、ノック検出時には点火時期
を遅角側に補正してノックを抑制している。なぜなら、
通常、ノックは点火時期が進角側に制御される場合に発
生し易いからである。
【0004】図3は一般的な内燃機関ノック制御装置を
示す機能ブロック図である。図において、1は内燃機関
のノック振動を検出してノック信号Kを生成するノック
検出手段即ちノックセンサ、2は基準位置信号発生手段
を含み機関回転並びに負荷等の運転状態Dを検出する各
種センサである。
【0005】4はノック信号K及び運転状態Dに基づい
て内燃機関を制御する制御手段であり、点火サイクル毎
のノック信号Kのレベルを保持する電圧保持部41と、レ
ベル保持されたノック信号Kに基づいてノック抑制用の
遅角量θkを生成する遅角量算出部42と、運転状態Dに
基づいて基本点火時期θoを算出する基本点火時期算出
部44と、基本点火時期θoに遅角量θkを加算して最終
の点火時期θを生成する最終点火時期算出部45とを備え
ている。
【0006】電圧保持部41、遅角量算出部42及び最終点
火時期算出部45は、ノック信号Kに基づいて基本点火時
期θoをノック抑制側に補正する点火時期補正部を構成
している。6は制御手段4で算出される点火時期θに対
応した制御信号により通電遮断される点火コイルであ
る。制御信号は、基準位置からのタイマ制御時間であ
り、クランク角に相当する点火時期θに対応している。
【0007】次に、図3に示した従来の内燃機関ノック
制御装置の動作について説明する。内燃機関にノックが
発生していない場合は、ノック信号Kが0レベルを持続
するため、遅角量算出部41は遅角量θkを0に設定す
る。
【0008】遅角量θkは点火サイクル毎のノック信号
Kに対する遅角量を積算した値であるが、ノックが発生
しなければ遅角量θkは0にリセットされており、最終
点火時期算出部45は、基本点火時期θoをそのまま点火
時期θとして出力する。このとき、基本点火時期算出部
44は、基準位置信号の示す基準位置を制御基準とし、運
転状態Dに応じたマップを参照して点火時期を求め、基
準位置から点火時期までの制御時間を演算する。
【0009】一方、ノックセンサ1は、内燃機関の燃焼
気筒の振動レベルをノック信号Kとして検出し、これを
制御手段4内の電圧保持部41を介して遅角量算出部42に
入力する。
【0010】遅角量算出部42は、ノック信号Kのレベル
が所定レベル以上の場合にノック発生と判定し、基本点
火時期θoをノック抑制側即ち遅角側に補正するための
遅角量θkを生成する。通常、1回のノックに対する遅
角量はクランク角で3°程度であり、複数回の連続的ノ
ックに対して積算された遅角量θkが10°以上に達する
場合には、オーバフローさせて過遅角を防止する。
【0011】最終点火時期算出部45は、基本点火時期θ
oに遅角量θkを加算し、遅角補正した点火時期θを以
下の式に従って算出する。
【0012】θ=θo+θk
【0013】これにより、点火コイル6を駆動する点火
時期θは、基本点火時期θoに対して遅角量θkが反映
された値(θo+θk)となり、燃焼対象気筒のノックは
抑制される。
【0014】以下、所定レベル以上のノック信号Kが出
力され続ける場合には、点火時期θは、更に遅角量が積
分された値となる。そして、遅角量θkがクランク角で
10°程度に達した時点で何らかのノック誤検出と判定
し、それ以上の遅角補正を行わないようにする。一方、
ノック状態が改善されてノック信号Kが発生しなくなる
と、遅角量算出部42は、遅角補正を行わないように遅角
量θkを0にキャンセルする。
【0015】ところで、過渡(加減速)運転中では、実際
のノックの有無にかかわらず大きなレベルの振動が発生
し易いが、このような過渡運転中での遅角量θkによる
点火時期θの補正は、加減速用のトルクレスポンスを損
なう場合がある。
【0016】例えば、加速運転の初期では、内燃機関の
回転数が上昇しないうちに空気吸入量が増大するため、
基本点火時期θoは遅角側に設定される。このとき、ノ
ック発生が判定されて、振動レベルに応じた遅角量θk
により点火時期θが補正されると、点火時期θが過遅角
となりトルクレスポンスが得られなくなる。
【0017】又、過渡運転時の大きなノックレベルによ
り最大遅角量に設定された状態で、ノックがほとんど発
生しない状態に移行しても遅角量θkによる補正が継続
されてしまい、同様に加減速のトルクレスポンスが得ら
れなくなる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関ノック
制御装置は以上のように、過渡運転時のノック信号Kに
対しても、定常運転時と同様に遅角量θkを算出して点
火時期θを補正しているので、過遅角状態となってトル
クレスポンスを損なうおそれがあるという問題点があっ
た。
【0019】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、過渡運転時においても加減速用
のトルクレスポンスを確保することのできる内燃機関ノ
ック制御装置を得ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明に係る内燃機関
ノック制御装置による点火時期補正部は、前回の点火時
期を記憶する点火時期記憶部と、今回の基本点火時期が
前回の点火時期よりも遅角側の場合に、過渡運転状態を
示す遅角判定信号を生成する点火時期比較部と、遅角判
定信号に応答して、ノック信号に応じた遅角量を進角側
に補正して減衰させる遅角量減衰部とを更に有するもの
である。
【0021】
【作用】この発明においては、今回の運転状態から算出
された基本点火時期が前回実際に制御された点火時期よ
も進角側に設定された場合には、過渡運転状態でない
通常運転状態と見なして、通常通りノック信号に応じた
遅角量により今回の基本点火時期を遅角補正する。一
方、今回の基本点火時期が前回の点火時期よりも遅角側
に設定された場合には、ノックの有無にかかわらず遅角
制御される過渡運転状態と見なし、過遅角を防止するた
めに、ノック信号に応じて現在算出されている遅角量を
進角側に補正して減衰させ、今回実際に制御される点火
時期を基本点火時期に接近させる。
【0022】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図について説明
する。図1はこの発明の実施例1を示す機能ブロック図
であり、4Aは制御手段4に対応しており、1、2、41〜
45及び6は前述と同様のものである。この場合、制御手
段4Aは、以下の構成要素47〜49を含んでいる。
【0023】47は前回の点火時期θpを記憶する点火時
期記憶部、48は今回の基本点火時期θoが前回の点火時
期θpよりも遅角側の場合に遅角判定信号Qを生成する
点火時期比較部、49は遅角判定信号Qに応答して遅角量
θkを減衰させる遅角量減衰部であり、これらは、電圧
保持部41、遅角量算出部42及び最終点火時期算出部45と
共に、点火時期補正部を構成している。
【0024】図2は実施例1の動作を示すフローチャー
トである。αは遅角量減衰部49で用いられる減衰係数で
あり、0≦α<1の範囲内の任意の値に設定される。
【0025】次に、図2を参照しながら、図1に示した
この発明の実施例1の動作について説明する。前述と同
様に、運転状態Dと共に制御手段4Aに入力されたノック
信号Kは、電圧保持部41で保持され、遅角量算出部42内
で遅角量θkの算出に用いられる。又、運転状態Dに含
まれる回転信号及び負荷信号は、基本点火時期算出部44
において、基本点火時期θoの算出に用いられる。
【0026】遅角量算出部42は、個々のノック信号Kに
対する遅角量を積算し、最終的な遅角量θkとして算出
する(ステップS1)。一方、点火時期記憶部47は、実際の
制御に用いられた前回の点火時期θpを常に更新して記
憶しており、この記憶値は点火サイクル毎に点火時期比
較部48に読み出される(ステップS2)。又、基本点火時期
算出部44は、点火サイクル毎に運転状態Dに応じた基本
点火時期θoを算出し(ステップS3)、最終点火時期算出
部45及び点火時期比較部48に入力する。
【0027】点火時期比較部48は、今回の基本点火時期
θoと前回の点火時期θpとを比較し、今回の基本点火
時期θoが前回の点火時期θpよりも遅角側(θp≦θ
o)か否かを判定する(ステップS4)。そして、判定結果
がYESであって、今回の基本点火時期θoが前回の点
火時期θpよりも遅角側であれば、遅角判定信号Qを生
成して遅角量減衰部49を有効にする。このとき、内燃機
関は、基本点火時期θoが遅角側に設定されている過渡
運転状態にあると見なされる。
【0028】遅角判定信号Qに応答して、遅角量減衰部
49は、遅角量θkを減衰係数αだけ減衰させ、減衰遅角
量θk′(=α・θk)として最終点火時期算出部47に入
力する。従って、最終点火時期算出部45は、今回の点火
時期θを、以下の式に基づいて算出する(ステップS5)。
【0029】θ=θo+α・θk
【0030】この結果、過渡運転中に基本点火時期θo
が遅角される場合に、最終的な点火時期θは基本点火時
期θoに接近した値になり、過遅角が防止されて十分な
加減速用トルクレスポンスを確保することができる。
又、減衰係数αを0に設定すれば、過渡運転による遅角
判定信号Qが得られたときに直ちに遅角量θkがキャン
セルされ、基本点火時期θoと同一の点火時期θに基づ
いてトルクレスポンスを確保することができる。
【0031】一方、ステップS4においてNOと判定さ
れ、基本点火時期θoが前回の点火時期θpよりも進角
側の場合は、点火時期比較部48が遅角判定信号Qを生成
しないため、遅角量減衰部49は無効となり、遅角量θk
をそのまま減衰遅角量θkとして出力する。従って、最
終点火時期算出部45は、前述と同様に、基本点火時期θ
oに遅角量θkを加算した値を今回の点火時期θとして
算出する(ステップS6)。
【0032】この結果、内燃機関が過渡運転でなく基本
点火時期θoが進角側に設定される場合には、遅角量θ
oによる十分なノック抑制が行われる。
【0033】実施例2.尚、上記実施例では、ノック検
出手段としてノックセンサ1を用いたが、気筒内の圧力
を検出する気筒内圧力センサを用いてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、点火時
期補正部、前回の点火時期を記憶する点火時期記憶部
と、今回の基本点火時期が前回の点火時期よりも遅角側
の場合に、過渡運転状態を示す遅角判定信号を生成する
点火時期比較部と、遅角判定信号に応答して、ノック信
号に応じた遅角量を進角側に補正して減衰させる遅角量
減衰部とを更に有し、過渡運転時の点火時期を基本点火
時期に接近させるようにしたので、過渡運転時において
も加減速用のトルクレスポンスを確保することのできる
内燃機関ノック制御装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の要部を示す機能ブロック
図である。
【図2】この発明の実施例1の動作を示すフローチャー
トである。
【図3】一般的な内燃機関ノック制御装置を示す機能ブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 ノックセンサ 2 各種センサ 4 制御手段 42 遅角量算出部 44 基本点火時期算出部 45 最終点火時期算出部 47 点火時期記憶部 48 点火時期比較部 49 遅角量減衰部 D 運転状態 K ノック信号 Q 遅角判定信号 θ 点火時期 θk 遅角量 θo 基本点火時期 θp 前回の点火時期

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のノックを検出してノック信号
    を生成するノック検出手段と、 前記内燃機関の運転状態を検出する各種センサと、 前記ノック信号及び前記運転状態に応じて前記内燃機関
    を制御する制御手段とを備え、 前記制御手段が、前記運転状態に基づいて前記内燃機関
    の基本点火時期を算出する基本点火時期算出部と、前記
    ノック信号に基づいて前記基本点火時期をノック抑制側
    に補正する点火時期補正部とを有し、 前記点火時期補正部が、前記ノック信号に応じた遅角量
    を算出する遅角量算出部と、前記基本点火時期に前記遅
    角量を加算して最終的な点火時期を算出する最終点火時
    期算出部とを有する内燃機関ノック制御装置において、 前記点火時期補正部は、 前回の点火時期を記憶する点火時期記憶部と、 今回の基本点火時期が前記前回の点火時期よりも遅角側
    の場合に、過渡運転状態を示す遅角判定信号を生成する
    点火時期比較部と、 前記遅角判定信号に応答して前記ノック信号に応じた
    遅角量を進角側に補正して減衰させる遅角量減衰部と、 を更に有することを特徴とする内燃機関ノック制御装
    置。
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