JP2909256B2 - 誘導発電機の制御装置 - Google Patents

誘導発電機の制御装置

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JP2909256B2 JP3150192A JP15019291A JP2909256B2 JP 2909256 B2 JP2909256 B2 JP 2909256B2 JP 3150192 A JP3150192 A JP 3150192A JP 15019291 A JP15019291 A JP 15019291A JP 2909256 B2 JP2909256 B2 JP 2909256B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、風力発電や、内燃機関
で使用される機械装置の余剰動力を利用して電力を得る
軸発電装置などの原動機の回転速度が大幅に変化する用
途に適した誘導発電機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の実施例の構成図である。
図において1は原動機、2は原動機1により駆動される
誘導発電機、3は誘導発電機2の交流出力に直流に変換
するコンバータ、4はコンバータ3の出力電圧を平滑す
るコンデンサ、5は誘導発電機2の初期励磁用の直流電
源、6はコンバータ3から負荷7へ供給する電力をオン
オフにするしゃ断器、7は負荷である。
【0003】8は誘導発電機2の回転速度を検出する回
転検出器、9は誘導発電機2の出力電流を検出する電流
検出器、10はコンバータ3の出力電圧を検出する電圧
検出器である。
【0004】11は発電の運転指令、12は発電のたち
上げ制御回路、13はコンバータ3の出力電圧を制御す
る電圧制御回路、14は回転検出器8で検出される誘導
発電機2の回転速度を基準にして、誘導発電機2の出力
電流の大きさとすべり周波数を制御するすべり周波数制
御回路、15はすべり周波数制御回路14の出力として
えられる3相の電流指令値、16は電流制御回路、17
はコンバータ3を構成するスイッチング素子例えばトラ
ンジスタ27〜32を制御するスイッチング制御回路で
ある。
【0005】コンバータ3は、ダイオード21〜26お
よびトランジスタ27〜32でブリッジ接続されてい
る。初期励磁電源5は、たとえばダイオード33、バッ
テリ34で構成される。
【0006】以上の従来の構成において、発電の運転指
令11が与えられると、たち上げ制御回路12は電圧制
御回路13に発電電圧指令値を出力する。電圧制御回路
13では発電電圧指令値と電圧検出器10で検出される
コンバータ3の出力電圧が比較され、その編差に応じて
誘導発電機2の出力電流の大きさとすべり周波数がすべ
り周波数制御回路14にて制御される。たち上げ時は、
コンバータ3の出力電圧は発電電圧より低いので、誘導
発電機2の出力電流を増加するとともにすべり周波数を
負の方向に増加して、誘導発電機2の発電電力を増加す
る。すなわち、すべり周波数制御回路14において回転
検出器8で検出される誘導発電機2の回転速度を基準に
して、出力電圧の編差に応じた振幅とすべりを有する各
相電流の瞬時指令値15を演算する。
【0007】次に、電流制御回路16において、電流検
出器9で検出される誘導発電機2の各相電流の瞬時値と
各相電流の瞬時指令値15を比較してスイッチング制御
回路17により、コンバータ3を制御して、誘導発電機
2の出力電流を制御する。たち上げ制御回路12はコン
バータ3の出力電圧が発電電圧指令値に達すると、しゃ
断器6をオンして負荷7へ電力を供給し始める。負荷7
が投入されたことにより発電電圧が下がろうとすると、
電圧制御回路13、すべり周波数制御回路14、電流制
御回路16、スイッチング制御回路17によりコンバー
タ3が制御されて誘導発電機2の発電電力を増して発電
電圧を一定に保つ。
【0008】このようにして、誘導発電機2の発電電力
を制御することにより、負荷7の消費電力の変化にかか
わらず、コンバータ3の出力電圧を一定に制御すること
ができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた従来の構成
では、原動機1の近くに回転検出器8を設置する必要が
あるから、振動が大きく温度・湿度が高いという悪環境
のため、回転検出器8が故障するトラブルが多かった。
回転検出器8が故障すると発電は継続できなくなる。ま
た原動機1の振動や電磁的なノイズにより、回転検出器
8の出力信号が乱され、これをもとにして制御される誘
導発電機2の出力電流が乱され、安定な制御ができなく
なることがあった。さらに、回転検出器8の精度、分解
能が低いと、誘導発電機2の出力電流波形が歪み、良好
な特性が得られないため、精度、分解能の高い高価な回
転検出器が必要であった。
【0010】本発明は、発電の開始時のみ回転検出器を
使用し、発電中は回転検出器を使用せず、回転検出器が
故障しても発電を継続でき、回転検出器に精度、分解能
が要求されず、安価な回転検出器を使用できる誘導発電
機の制御装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、誘導発電機とコンバータで構成され、コン
バータの出力に直流を得る発電装置において、すべり周
波数制御回路などの回転検出器を用いる制御回路と、誘
導発電機の出力電流波形が誘導発電機の磁束と、回転速
度と、巻線のインピーダンスと、直流出力電圧と、負荷
によって決まり、特に回転速度の変化に追従して出力電
流波形が変化していくことに着目し、以下のように構成
したものである。
【0012】すなわち、原動機により駆動され、交流を
出力する誘導発電機と、この誘導発電機の交流出力を直
流に変換するとともに、この変換された直流を負荷に供
給するコンバータと、前記誘導発電機の出力電流を検出
する電流検出器と、前記原動機の回転速度を検出し、こ
の回転速度検出信号を出力する回転検出器と、この回転
検出器の検出信号にもとづいて瞬時電流指令値を出力す
るすべり周波数制御回路と、前記瞬時電流指令値と前記
出力電流とに基づいて前記コンバータの第1の制御信号
を発生する電流瞬時値制御回路と、前記誘導発電機の出
力電流の波高値基準と前記出力電流との比較結果に基づ
いて前記コンバータの第2の制御信号を発生する電流波
高値制御回路と、この波高値制御回路の出力と前記電流
瞬時値制御回路の出力を切り替え可能であって、前記誘
導発電機の運転開始時は前記電流瞬時値制御回路側に切
り替え、前記誘導発電機の運転により磁束が確立した時
前記波高値制御回路側に切り替えるセレクタとを具備し
たものである。
【0013】
【作用】本発明によれば、誘導発電機の運転を開始する
ときは回転検出器を用いたすべり周波数制御にて運転
し、誘導電動機の磁束が確立したことを検出して、電流
波高値制御に切り替えて運転するものであるから、回転
検出器が故障しても発電を継続でき、回転検出器に精
度、分解能が要求されず、安価な回転検出器を使用でき
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1に本発明の一実施例の構成を示すもの
で、1〜17、21〜34は図6の従来例の構成要素と
同一であるので、ここでは図6とは異なる点を主として
説明する。電圧制御回路13からの電流波高値基準と電
流検出器9からの出力電流との比較結果に基づいて第2
のコンバータ制御信号を発生する電流波高値制御回路1
9と、波高値制御回路19の出力と電流瞬時値制御回路
の出力(第1のコンバータ制御信号)を切り替えるデー
タセレクタ20と、このデータセレクタ20に対して切
り替え指令を与えるものであって、誘導発電機2の運転
開始時は電流瞬時値制御回路16側に切り替え、また誘
導発電機2が運転により磁束が確立したことを検出した
とき、電流波高値制御制御回路19側に切り替える指令
を与えるたち上げ制御回路12とを設けた点である。
【0015】図2は図1のうち、本発明の主要部である
電流瞬時値制御回路16、電流波高値制御回路19、デ
ータセレクタ20の詳細図である。図2において、IU
* 、IV* 、IW* はすべり周波数制御における3相電
流指令値(3相電流基準)、IU、IV、IWは電流検
出器9により検出された誘導発電機2の出力電流、4
1、42、43は減算器、44、45、46はヒステリ
シスコンパレータ、USF、VSF、WSFはヒステリ
シスコンパレータ44、45、46のそれぞれ出力信号
である。
【0016】Il* は誘導発電機2の出力電流の波高値
指令値(波高値基準)18であり、正の値をとる。47
は電流波高値指令値18の極性を反転して負の波高値指
令値とする極性反転回路、48〜53は減算器、54〜
59はヒステリシスコンパレータ、WP、WN、VP、
VN、UP、UNはヒステリシスコンパレータ54〜5
9のそれぞれの出力信号、60、61、62はRSフリ
ップフロップである。
【0017】データセレクタ20には電流瞬時値制御回
路16、電流波高値制御回路19のそれぞれの出力がデ
ータ入力して与えられ、たち上げ制御回路11から出力
される切り替え信号63によって電流瞬時値制御回路1
6か電流波高値制御回路19のいずれかの出力信号をP
WM信号U、V、Wとして出力する。
【0018】以下、このような構成の作用について説明
する。まず、電流波高値制御回路19の作用を図3に基
づいて説明する。図3においてIU、IV、IWは誘導
発電機2の出力電流波形であり、細線はU相電流IU、
破線はV相電流IV、一点鎖線はW相電流IWを描いて
いる。この電流波形はコンバータ3で誘導発電機2を運
転するとき、周波数があまり低くなく、PWM制御をお
こなっていないとき(以下この状態を180度通電モー
ドと言う)の波形である。また、このときコンバータ3
の各相の出力電圧はU相電圧が、図3のUSL、V相電
圧がVSL、W相電圧がWSLで示す波形となる。電流
波形との位相関係がわかるように図3では縦に点線を電
気角60度ごとに入れている。また電流波形と同じ欄に
実線でI1* 、−I1* を描いている。
【0019】この電流波形と電圧波形の関係をみるとU
相でいえば、U相電流が増加してI1* に達したとき、
U相電圧はハイレベルからローレベルへと変わり、U相
電流が減少して電流が−I1* に達したときU相電圧は
ローレベルからハイレベルへと変わる。V相、W相につ
いても同じである。電圧形コンバータで誘導機を発電運
転するとき、180度通電モードでの誘導機出力電流と
各相電圧との関係は必ず図3のようになる。これは前述
の従来例で述べたすべり周波数制御回路14においても
同様になる。これから考えると、直流レベルI1* と−
I1* 各相電流を比較しその結果に基づいてコンバータ
のスイッチを制御すればIU、IV、IWのように出力
電流を制御できそうである。やってみると実際に可能で
あり、これが電流波高値制御の原理である。
【0020】ただし、これがなりたつのは誘導発電機2
の磁束が確立し、誘起電圧が生じている場合のみであ
る。誘起電圧がなければ電流は端子電圧と発電機2の巻
線のインピーダンスのみによって流れるので、発電機2
の回転数と関わりのない周波数となってしまう。これに
対し磁束が確立していると誘起電圧が生じ、電流は端子
電圧と誘起電圧の差電圧によって流れる。誘起電圧の周
波数は回転数とそのときの発電状態によって周波数が決
まる。波高値制御ではI1* 、−I1* で、誘導発電機
2の電流の大きさを決めており、これにより発電状態が
定まる。すなわち回転センサ無しで周波数が決定され
る。いったん、電流波高値制御が成立すると誘導発電機
の回転数が変わっても電流の周波数は回転数変化に自動
的に追従する。誘起電圧の周波数が回転数によって変わ
るからである。
【0021】以上のように電流波高値制御は誘導発電機
2の磁束が確立しなければ成り立たない。本発明ではす
べり周波数制御で誘導発電機2の磁束を確立し、電流波
高値制御に切り替える。
【0022】図2において、I1* の大きさをもつ電流
波高値基準18と極性反転回路47により電流波高値基
準18を負にした信号とが減算器48〜52に入力され
る。また電流検出器9により検出された誘導発電機2の
出力電流も減算器48〜52に入力され、I1* または
−I1* との差がとられる。減算器48〜52の出力は
ヒステリシスコンパレータを54〜59にてロジック信
号とされる。減算器48は−I1* からW相電流IWを
減算しているからヒステリシスコンパレータ54の出力
はIWがI1* よりも大きくなったときに”1”さもな
ければ”0”となる。これを図3でWPで示している。
【0023】同様にIWが−I1* よりも負の方向へい
ったとき”1”さもなければ”0”となる。U相V相に
ついても同様で図3でUP、UN、VP、VNで示した
信号がそれぞれのヒステリシスコンパレータから出力さ
れる。W相の信号WP、WNはRSはフリップフロップ
60に入力される。RSフリップフロップ60はWPに
よりリセットされ、WNによってセットされるから、図
3にWSLで示すような波形となる。すなわち、IWが
正から負になり、はじめて−I1* より負の方向へいっ
たとき、WNが”1”となり、WSLは”0”から”
1”へと変化する。その後図3では、いったんWNが”
0”となり再び”1”となるが、そのときにはRSフリ
ップフロップはすでにセットされているので出力は変化
しない。WSLが”1”のときは、データセレクタ20
及びスイッチング制御回路7を介して、コンバータのW
相のプラス側のトランジスタ27がオンとされ、逆側ト
ランジスタ28はオフとされる。これによりW相には正
電圧が印加され、W相電流は図3IWで示すように変化
して負から正となり、ついにはI1* のレベルに達す
る。
【0024】これによりWPが”1”となり、RSフリ
ップフロップ60はリセットされ、WSLは”1”か
ら”0”へと変化する。これによりトランジスタ27、
28のオンオフが逆となり、W相には負電圧が印加さ
れ、W相電流はIWで示すように変化して正から負へと
なって、ついには−I1* へ達する。U相、V相も同様
である。以上のように制御するとき誘導機のU相−V相
間、V相−W相間、W相−U相間の電圧は図3にUV、
UW、WUで示した波形となる。
【0025】図4,図5は誘導発電機をすべり周波数制
御で運転して磁束を確立し、発電電圧を指令値までたち
上げ、電流波高値制御に切り替えて負荷を投入する過程
を示した波形図である。図4,図5においてi1はU相
電流、v2はU相−V相間電圧、v3は同じくU相−V
相間の誘起電圧、i4はすべり周波数制御の間はU相の
電流基準、電流波高値制御になるとI1* をあらわして
いる。i5はi1と同じくU相電流である。t6は誘導
発電機の発生トルクで原動機1にたいして減速方向であ
るところから負であらわしている。p7は誘導発電機の
発生電力、p8は負荷の消費電力である。発電電圧すな
わちコンバータ出力電圧は誘導発電機の発生電力p7に
より上昇し、負荷の消費電力p8により下降するので、
発生電力は正で負荷の消費電力は負であらわしている。
v9は発電電圧の指令値、v10は発電電圧である。
【0026】図2において、たち上げ制御回路12に運
転指令11が入力されると、たち上げ制御回路12はす
べり周波数制御回路14に負のすべりを出力すると同時
に、データセレクタ20のデータ入力を電流瞬時値制御
回路16側にセットする。すべりが負であるから誘導発
電機2は発電機として動作する。すべり周波数だけで回
転周波数より低い周波数のU相電流基準i4にU相電流
i5が追従するよう電流瞬時値制御回路16が動作す
る。図3でいえば、ヒステリシスコンパレータ44の出
力USFが、U相電流とU相電流基準の大小関係により
変化する。この信号USFにもとづき、データセレクタ
20、スイッチング制御回路17を介して、コンバータ
3を制御することにより、U相電流がU相電流基準に追
従するよう制御される。最初は磁束がないため誘起電圧
v3はゼロであるが、すべり周波数制御回路14による
電流が流れることにより、磁束が徐々に大きくなるの
で、誘起電圧v3の振幅は大きくなっていく。またトル
クt6もそれとともに徐々にすべりと電流の大きさで決
まる値まで増加していき、発電電力も増えていく。これ
により発電電圧v10は上昇する。誘起電圧v3が大き
くなるにつれて、その影響でU相電流波形i1は変わっ
ていく、誘起電圧v3が大きくなるにつれて電流の追従
性が良くなっていく。
【0027】図5は図4の続きであるが、PWMするよ
うになっている。電流の追従性が良くなると電流瞬時値
制御回路16は自動的にPWM制御するようになるので
ある。
【0028】たち上げ制御回路12は発電電圧v10と
発電電圧基準v9を比較し、発電電圧v10が発電電圧
基準v9を上まわった時点t1にてしゃ断器6をオンし
て負かを投入し、同時に電圧制御回路13を起動し、ま
たデータセレクタ20のデータ入力を電圧波高値制御回
路19にセットする。図3で説明した電流波高値制御回
路19はもっとも簡単な回路例であり、PWM制御をし
ないので図5に示すようには電流波形i1は180度通
電モードの波形となる。図5ではt1以降の電流基準i
4は電流波高値基準18を描いている。負荷7が投入さ
れたことにより発電電圧v10下がると、電圧制御回路
13から出力される電流波高値基準18が大きくなる。
図5ではi4で示している。これにより発電電圧は基準
値に近づいていく。以降負荷変動に対しては電圧制御回
路13により、また原動機1の回転変動に対しては電流
波高値制御により自動的に追従制御される。
【0029】さきに述べた第1の実施例では、すべり周
波数制御から電流波高値制御への切り替えタイミング、
すなわち誘導発電機2の磁束が確立し、電流波高値制御
が成り立つようになったタイミングを発電電圧のレベル
比較で検出している。しかし、これはその発電システム
しだいでいろいろな検出方法が考えられる。図2のシス
テムの場合は初期励磁用直流電源電圧から負荷に供給す
る電圧まで発電電圧をあげる必要があったから、発電電
圧のレベル比較でおこなったにすぎない。他の発電シス
テムとしては、例えば初期励磁用直流電圧と負荷電圧が
等しい場合がある。この場合、図2の初期励磁用直流電
源においてダイオード33が省略されたシステムとな
る。このようなシステムでは発電電圧をたち上げる必要
はない。しゃ断器を入れると直ちにバッテリ34から負
荷に電力が供給される。誘導発電機2が発電する電力は
バッテリ34への充電電力と負荷の必要とする電力とな
る。誘導発電機2の磁束が確立したことはすべり周波数
をおこなった時間で検出することができる。磁束は誘導
発電機2の等価回路定数で決まる時定数で変化するから
である。
【0030】また、コンバータ3の出力の直流部の発電
電流を検出する電流検出器が用意されたシステムであれ
ば電流のレベル比較をおこなうこともできる。誘導発電
機2がすべり周波数制御により励磁され、発電電流がそ
のときのすべりと電流の大きさで決まる値まで増加する
と、磁束が確立したとみてよい。
【0031】
【発明の効果】以上述べた本発明の誘導発電機の制御装
置によれば、回転検出器を使用するのは発電の開始時の
みであり、電流波高値制御による発電にはいると回転検
出器を使用しないので、回転検出器が故障しても発電を
継続でき、また発電電力の制御に回転検出器が不要であ
るから回転検出器に精度・分解能が要求されず、安価な
回転検出器を使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図。
【図2】図1の主要部の詳細回路図。
【図3】図1の電流波高値制御回路19の一例の動作説
明図。
【図4】本発明によりすべり周波数制御により発電運転
を開始してから、電流波高値制御によって発電運転し負
荷に電力を供給するに至る過程の作用を説明するための
動作波形図。
【図5】本発明によりすべり周波数制御により発電運転
を開始してから、電流波高値制御によって発電運転し負
荷に電力を供給するに至る過程の作用を説明するための
動作波形図。
【図6】従来例の構成図。
【符号の説明】
1…原動機、2…誘導発電機、3…コンバータ、4…コ
ンデンサ、5…初期励磁用直流電源、6…しゃ断器、7
…負荷、8…回転検出器、9…電流検出器、10…電圧
検出器、11…運転指令、12…たち上げ制御回路、1
3…電圧制御回路、14…すべり周波数制御回路、15
…3相電流基準、16…電流瞬時値制御回路、17…ス
イッチング制御回路、18…電流波高値基準、19…電
流波高値制御回路、20…データセレクタ、21〜26
…タイオード、27〜32…トランジスタ、33…ダイ
オード、34…バッテリ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機により駆動され、交流を出力する
    誘導発電機と、 この誘導発電機の交流出力を直流に変換するとともに、
    この変換された直流を負荷に供給するコンバータと、 前記誘導発電機の出力電流を検出する電流検出器と、 前記原動機の回転速度を検出し、この回転速度検出信号
    を出力する回転検出器と、 この回転検出器の検出信号にもとづいて瞬時電流指令値
    を出力するすべり周波数制御回路と、 前記瞬時電流指令値と前記出力電流とに基づいて前記コ
    ンバータの第1の制御信号を発生する電流瞬時値制御回
    路と、 前記誘導発電機の出力電流の波高値基準と前記出力電流
    との比較結果に基づいて前記コンバータの第2の制御信
    号を発生する電流波高値制御回路と、 この波高値制御回路の出力と前記電流瞬時値制御回路の
    出力を切り替え可能であって、前記誘導発電機の運転開
    始時は前記電流瞬時値制御回路側に切り替え、前記誘導
    発電機の運転により磁束が確立した時前記波高値制御回
    路側に切り替えるセレクタと、を具備した誘導発電機の
    制御装置。
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CN113466648B (zh) * 2021-06-28 2024-08-27 深圳市时代速信科技有限公司 一种GaN器件能量波的检测器、检测方法及装置

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