JP2908650B2 - 端面型elヘッド - Google Patents

端面型elヘッド

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JP2908650B2
JP2908650B2 JP30915192A JP30915192A JP2908650B2 JP 2908650 B2 JP2908650 B2 JP 2908650B2 JP 30915192 A JP30915192 A JP 30915192A JP 30915192 A JP30915192 A JP 30915192A JP 2908650 B2 JP2908650 B2 JP 2908650B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、活性層を包囲する誘電
体層の外面上に相対向する電極層を配置した端面発光型
EL素子を基板上に連設した端面型ELヘッドとに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】現在、発光素子の一つとしてEL(Elect
ro Luminescence)素子があるが、これは不足しがちな発
光強度の改善が要望されている。そこで、表面が発光す
る従来のEL素子に比較して百倍程の発光強度を示す端
面発光型EL素子が開発された。この端面発光型EL素
子とは、マンガンなどの活性元素を含む硫化亜鉛等から
なる薄膜状の活性層を、三酸化イットリウム等からなる
誘電体層で包囲し、この誘電体層の外面に相対向する電
極層を形成したもので、これらの電極層間に高電圧パル
スを通電すると活性層の発光端面から極扁平なビーム光
を出射するようになっている。そこで、このような端面
発光型EL素子を絶縁基板上に連設することで、電子写
真装置の端面発光型ELヘッドを形成することができ
る。
【0003】しかし、このような端面発光型ELヘッド
を実施した場合、端面発光型EL素子の駆動パルスは高
電圧なので雰囲気中の湿度が高いと電極層間などにスパ
ークが発生して各部に破壊が生じることがあり、環境ガ
スの接触によって劣化も進行する。そこで、上述のよう
な課題を解決するため、本出願人は端面発光型EL素子
を被うカバー部材を端面発光型ELヘッドに装着し、こ
のカバー部材の内部空間にシリコンオイル等の防湿剤を
封入することを提案した。
【0004】そこで、このような端面発光型EL素子及
び端面発光型ELヘッドの従来例として、本出願人が実
開平4-64140 号として出願した端面発光型ELヘッドを
図3及び図4に基づいて説明する。まず、この端面発光
型ELヘッド1の端面発光型EL素子2は、図3に例示
するように、マンガンなどの活性元素を含む硫化亜鉛等
からなる薄膜状の活性層3を三酸化イットリウム等の誘
電体層4,5で上下から包囲し、この誘電体層4,5の
上下面に電極層6,7を形成した構造となっている。そ
こで、これらの電極層6,7に導通するコモン電極8と
ブロック電極9とを所定パターンで形成するようにして
多数の端面発光型EL素子2をガラス基板10の上に連
設することで、端面発光型ELヘッド1を形成すること
ができる。
【0005】そして、この端面発光型ELヘッド1で
は、凹溝11を底面に形成した上部カバー12と平板状
の下部カバー13とを前記ガラス基板10の上面と下面
とに装着し、これら上部・下部カバー12,13の前面
に平板状の透明な前部カバー14を装着している。ここ
で、前記上部・下部カバー12,13はガラス基板10
の前縁部から前方に突出しており、互いに対向する側部
にスペーサ15を装着している。そこで、これらのカバ
ー12〜14及びスペーサ15により形成したカバー部
材16の内部空間にシリコンオイル等の防湿剤17を封
入している。ここで、この端面発光型ELヘッド1で
は、カバー部材16の上部カバー12の一端に前記防湿
剤17の注入口18を形成して他端に排気口19を形成
し、この排気口19と前記注入口18とは封止板20を
接着して密閉している。
【0006】このような構成において、この端面発光型
ELヘッド1では、カバー部材16の注入口18に防湿
剤17を流入させると共に排気口19から空気を真空引
きし、カバー部材16の内部空間に防湿剤17を充填す
ると封止板20を注入口18と排気口19とに接着して
防湿剤17の封入を完了する。このようにすることで、
この端面発光型ELヘッド1では、カバー部材16内の
防湿剤17によって端面発光型EL素子2を雰囲気から
遮断できるので、この端面発光型EL素子2の劣化や破
壊を防止できる。
【0007】ここで、このような端面発光型ELヘッド
1を利用した電子写真装置である端面発光型ELプリン
タ21は、図4に例示するように、ロッドレンズアレイ
22を一体化した端面発光型ELヘッド1を帯電器や現
像器(何れも図示せず)等と共に感光ドラム23の外周
面上に対向配置した構造などとなる。そこで、このよう
な端面発光型ELプリンタ21では、端面発光型ELヘ
ッド1の端面発光型EL素子2を選択的に発光駆動して
感光ドラム23の外周面上に静電潜像を形成し、これを
トナーで現像して印刷用紙に転写することで画像印刷を
行なうことになる。
【0008】しかし、このようにして端面発光型ELヘ
ッド1を駆動すると、発光する端面発光型EL素子2の
発熱によって防湿剤17が膨張するのでカバー部材16
に破壊が生じる懸念がある。そこで、このような課題を
解決するため、図4に例示したように、本出願人はカバ
ー部材16の防湿剤17内に気泡24を混入させること
で、防湿剤17の膨張や伸縮によるカバー部材16内の
圧力変化を緩和することを提案した。
【0009】さらに、端面発光型EL素子の第二の従来
例として、ここでは本出願人が開発して1992年05月25日
発行の東芝技術公開集に開示した端面発光型EL素子を
図5に基づいて説明する。この端面発光型EL素子25
は、ZnS:Mn等からなる活性層26をSiNx(x
<4)からなる黒色の誘電体層27,28とSiO
らなる透明な誘電体層29,30とで二重に包囲し、こ
れらの誘電体層29,30の上下面上に電極層31,3
2を形成した構造となっている。
【0010】このような構成において、この端面発光型
EL素子25は、電極層31,32間に高電圧の駆動パ
ルスを印加すると活性層26の発光端面から扁平なビー
ム光を出射するようになっている。そして、この端面発
光型EL素子25では、活性層26を黒色の誘電体層2
7,28で包囲することで、活性層26が上下面などか
ら放射するノイズ光を遮断するようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】第一の従来例として前
述した端面発光型ELヘッド1では、カバー部材16内
に充填した防湿剤17による密閉で端面発光型EL素子
2の劣化を防止することができ、さらに、この防湿剤1
7の膨張や伸縮によるカバー部材16内の圧力変化を気
泡24で緩和することができる。
【0012】しかし、実際には端面発光型EL素子2は
前面以外の部分からもノイズ光を放出しているので、図
4に例示したように、このノイズ光が防湿剤17と気泡
24との境界面で反射されて感光ドラム23に入射する
ことがある。この場合、この感光ドラム23には、画像
印刷用の走査光の他にノイズ光も入射することになるの
で、これが印刷画像のノイズ成分となって印刷品質を低
下させることになる。特に、このようなノイズ光を生成
する気泡24は副走査方向の一部に位置することになる
ので、印刷画像には副走査方向に連続する帯状のノイズ
成分が形成されるなどして品質劣化が著しい。なお、上
述のようなノイズ光は、防湿剤17の不均一性による散
乱や屈折などでも発生するため、その原因は気泡24の
みに起因するものではない。
【0013】ここで、第二の従来例として前述した端面
発光型EL素子25は、活性層26が上下面などから放
射するノイズ光を黒色の誘電体層27,28で遮断する
ようになっているので、上述したようなノイズ光による
印刷品質の低下を防止することができる。
【0014】ここで、このような黒色の誘電体層27,
28はSiNx(x<4)で形成することができるが、
これは誘電率等の電気的な特性も良好でないと共に、高
電圧に対する耐久性が著しく低いため、高電圧の駆動パ
ルスで駆動する端面発光型EL素子25には適していな
い。そこで、上述した端面発光型EL素子25では、S
iNxからなる黒色の誘電体層27,28をSiO
からなる透明な誘電体層29,30で包囲することで、
黒色の誘電体層27,28の破壊を防止するようになっ
ているが、これでは構造が複雑で端面発光型EL素子2
5の生産性が低下することになり、これでも誘電率の低
下は改善できないので実用的でない。
【0015】本発明は、光学特性と生産性とが共に良好
な端面発光型EL素子を得るものである。
【0016】また、本発明は、光学特性と生産性とが共
に良好な端面発光型ELヘッドを得るものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
活性層を包囲する誘電体層の外面上に相対向する電極層
を配置した端面発光型EL素子を基板の表面上に連設
し、この基板に前部が透光性を有して前記端面発光型E
L素子を被うカバー部材を装着し、このカバー部材の内
面空間に防湿剤及び気泡を混入させた端面型ELヘッド
において、前記電極層の上部に位置する電極層の上層に
絶縁層と黒色の遮光部材の積層体を設けた
【0018】請求項2記載の発明は、活性層を包囲する
誘電体層の外面上に相対向する電極層を配置した多数の
端面発光型EL素子を基板の表面上に連設し、この基板
に前部が透光性を有して前記端面発光型EL素子を被う
カバー部材を装着し、このカバー部材の内部空間に防湿
及び気泡を混入させた端面型ELヘッドにおいて、前
記カバー部材の内外面の少なくとも一方の所定の位置に
黒色のTa X Y の薄膜層で形成された遮光部材を設け
た。
【0019】
【作用】請求項1記載の発明は、オイルシールを行うた
めに必要な気泡を混入させていても、活性層が前面から
ビーム光を出射する際に上面などから放出する気泡に基
づくノイズ光を遮光部材で遮断することができるので、
光学特性が良好な端面型ELヘッドを得ることができ
る。
【0020】請求項2記載の発明は、端面発光型EL素
子が前面からビーム光を出射する際に上面などから放出
したノイズ光が防湿剤内の気泡などにより前方に偏向さ
れても、このノイズ光を遮光部材で遮断することができ
るので、光学特性が良好な端面発光型ELヘッドを得る
ことができる。
【0021】
【実施例】請求項1記載の発明の実施例を図1に基づい
て説明する。まず、ここでは請求項1記載の発明の端面
発光型EL素子33をガラス基板34上に連設した端面
発光型ELヘッド35を例示する。この端面発光型EL
ヘッド35の端面発光型EL素子33は、クロムやチタ
ン等の金属からなる下部電極層36、三酸化イットリウ
ム等からなる下部誘電体層37、マンガン等の活性元素
を含む硫化亜鉛等からなる活性層38、三酸化イットリ
ウム等からなる上部誘電体層39、クロムやチタン等の
金属からなる上部電極層40、ポリイミド等からなる絶
縁層41、黒色のエポキシからなる遮光部材である光吸
収層42を順次積層した構造となっている。
【0022】なお、この端面発光型ELヘッド35で
は、前記端面発光型EL素子33の後方に前記下部電極
層36を延長してM個ずつ一体化することでブロック電
極43を形成している。さらに、この端面発光型ELヘ
ッド35では、前記上部電極層40にM個毎に導通する
コモン電極(図示せず)を、例えば、前記端面発光型E
L素子33とは別体の金属層などで形成している。
【0023】さらに、この端面発光型ELヘッド35
は、前記端面発光型EL素子33をボックス状の透明な
カバー部材44で包囲してシリコンオイル等の防湿剤4
5で封入している。より詳細には、前記カバー部材44
は、凹部46を底面に形成した上部カバー47と平板状
の下部カバー48とを前記ガラス基板34の上下面に各
々装着し、これらのカバー47,48の前面に前部カバ
ー49を装着した構造となっている。なお、この端面発
光型ELヘッド35でも、防湿剤45の膨張や伸縮によ
るカバー部材44内の圧力変化を緩和するため、例え
ば、防湿剤45内に気泡50を混入させるようになって
いる。
【0024】このような構成において、この端面発光型
ELヘッド35では、端面発光型EL素子33は電極層
36,40間に高電圧の駆動パルスを印加することで活
性層38が前面から扁平なビーム光を出射するので、多
数の端面発光型EL素子33を選択的に駆動することで
電子写真法の画像走査を行なうことができる。
【0025】ここで、この端面発光型ELヘッド35の
端面発光型EL素子33では、第一の従来例として前述
した端面発光型EL素子2と同様に、その活性層38が
前面からビーム光を出射する際に上面などから放出する
ノイズ光を光吸収層42で吸収して遮断するようになっ
ている。このようにすることで、この端面発光型EL素
子33では、活性層38から上方に放出したノイズ光を
防湿剤45と気泡50との境界面で反射して前方に出射
することがないので、電子写真法で画像印刷を行なう場
合の品質劣化を防止することができる。
【0026】しかも、この端面発光型EL素子33で
は、活性層38のノイズ光を遮断する光吸収層42を電
極層40の外面上に設けているので、第二の従来例とし
て例示した端面発光型EL素子25とは異なり、誘電率
等の電気的な特性や高電圧に対する耐久性が良好なSi
2 等で誘電体層37,39を形成することができ、そ
の構造も簡易で生産性が良好である。
【0027】つぎに、請求項2記載の発明の実施例を図
2に基づいて説明する。まず、この端面発光型ELヘッ
ド51は、多数の端面発光型EL素子52をガラス基板
53上に連設した構造となっている。そして、この端面
発光型ELヘッド51の端面発光型EL素子52は、ク
ロムやチタン等の金属からなる下部電極層54、三酸化
イットリウム等からなる下部誘電体層55、マンガン等
の活性元素を含む硫化亜鉛等からなる活性層56、三酸
化イットリウム等からなる上部誘電体層57、クロムや
チタン等の金属からなる上部電極層58等を順次積層し
た構造となっている。
【0028】なお、この端面発光型ELヘッド51で
は、前記端面発光型EL素子52の後方に前記下部電極
層54を延長してM個ずつ一体化することでブロック電
極59を形成し、前記上部電極層58にM個毎に導通す
るコモン電極(図示せず)を、例えば、前記端面発光型
EL素子52とは別体の金属層などで形成している。
【0029】そして、この端面発光型ELヘッド51
は、前記端面発光型EL素子52をボックス状の透明な
カバー部材60で包囲して透明エポキシ等の防湿剤61
で封入している。より詳細には、前記カバー部材60
は、凹部62を底面に形成した上部カバー63と平板状
の下部カバー64とを前記ガラス基板53の上下面に各
々装着し、これらのカバー63,64の前面に前部カバ
ー65を装着した構造となっている。
【0030】そして、この端面発光型ELヘッド51で
は、上述のような構造のカバー部材60の前部カバー6
5の内面である後面の上縁部と下半部とに遮光部材であ
る光吸収層66,67が、ここでは黒色のTaXY の薄
膜層で形成している。このようにすることで、この端面
発光型ELヘッド51では、光吸収層66,67間に位
置するスリット状の開口部68が前記端面発光型EL素
子52の活性層56の光軸上に位置している。なお、こ
の端面発光型ELヘッド51でも、防湿剤61の膨張や
伸縮によるカバー部材60内の圧力変化を緩和するた
め、例えば、防湿剤61内に気泡69を混入させるよう
になっている。
【0031】このような構成において、この端面発光型
ELヘッド51では、端面発光型EL素子52は電極層
54,58間に高電圧の駆動パルスを印加することで活
性層56が前面から扁平なビーム光を出射するので、多
数の端面発光型EL素子52を選択的に駆動することで
電子写真法の画像走査を行なうことができる。
【0032】ここで、この端面発光型ELヘッド51で
は、第一の従来例として前述した端面発光型ELヘッド
1と同様に、端面発光型EL素子52が前面からビーム
光を出射する際に上面などからノイズ光を放出するの
で、図示したように、このノイズ光は防湿剤61と気泡
69との境界面などで前方に反射されることがある。し
かし、この端面発光型ELヘッド51では、このように
して前方に偏向されたノイズ光を光吸収層66,67で
吸収して遮断するので、電子写真法で画像印刷を行なう
場合の品質劣化を防止することができる。
【0033】しかも、この端面発光型ELヘッド51で
は、活性層56のノイズ光を遮断する光吸収層66,6
7を端面発光型EL素子52とは別体に設けているの
で、第二の従来例として例示した端面発光型EL素子2
5とは異なり、誘電率等の電気的な特性や高電圧に対す
る耐久性が良好なSiO2 等で誘電体層55,57を形
成することができ、その構造も簡易で生産性が良好であ
る。
【0034】さらに、この端面発光型ELヘッド51で
は、従来から必須であるカバー部材60を利用して光吸
収層66,67を端面発光型EL素子52の前方の所定
位置に配置しているので、その構造が簡易で生産性が良
好である。また、本実施例の端面発光型ELヘッド51
では、光吸収層66,67を黒色のTaXY の薄膜層で
形成することを例示したが、このTaXY は絶縁性と耐
熱性とが良好であり、既存の薄膜技術で容易に所定形状
に形成することができるので、端面発光型ELヘッド5
1の耐久性や生産性の向上に寄与することができる。な
お、このような光吸収層66,67をカバー部材60の
前部カバー65の外面である前面に設けることも実施可
能である。
【0035】なお、第一の従来例として前述した端面発
光型ELヘッド1を本出願人が実際に試作したところ、
その光軸上の発光強度は理論値に比較して極端に低いこ
とを確認した。そこで、このような端面発光型ELヘッ
ド1の各方向の発光強度を測定したところ、その光軸上
の位置よりも上下に傾斜した位置で発光強度が非対称に
高くなることを確認した。より具体的には、端面発光型
EL素子2の前方の位置の発光強度を“1.0”とする
と、上方に15度傾斜した方向の発光強度は“1.5”で下
方に40度傾斜した方向の発光強度は“4.0”となってい
た。そして、このように出射光の強度分布が上下方向で
非対称となるのは、端面発光型EL素子2の発光端面が
エッチングで成形する際に後傾し、この発光端面から出
射されるビーム光が防湿剤やカバー部材を透過する際に
屈折するためであることが判明した。
【0036】そこで、請求項2記載の発明の実施例とし
て例示したような端面発光型ELヘッド51を実際に製
作する場合には、その端面発光型EL素子52の光軸上
から上方に15度傾斜した位置や下方に40度傾斜した位置
に開口部68が位置するように遮光部材である光吸収層
66,67を形成し、この発光強度を確保することが実
施可能である。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、電極層の少なく
とも一方の外面上に遮光部材を設けたことにより、活性
層が前面からビーム光を出射する際に上面などから放出
する気泡に基づくノイズ光を遮光部材で遮断することが
できるので、光学特性が良好な端面型ELヘッドを得る
ことができる等の効果を有するものである。
【0038】請求項2記載の発明は、カバー部材の内外
面の少なくとも一方の所定位置に遮光部材を設けたこと
により、端面発光型EL素子が前面からビーム光を出射
する際に上面などから放出したノイズ光が防湿剤内の気
泡などにより前方に偏向されても、このノイズ光を遮光
部材で遮断することができるので、光学特性が良好な端
面発光型ELヘッドを得ることができる等の効果を有す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の端面発光型EL素子を内
包した端面発光型ELヘッドの実施例を示す縦断側面図
である。
【図2】請求項2記載の発明の端面発光型ELヘッドの
実施例を示す縦断側面図である。
【図3】第一の従来例の一部を切欠いた正面図である。
【図4】縦断側面図である。
【図5】第二の従来例を示す正面図である。
【符号の説明】
33,52 端面発光型EL素子 34,53 基板 35,51 端面発光型ELヘッド 36,40,54,58 電極層 37,39,55,57 誘電体層 38,56 活性層 42,66,67 遮光部材 44,60 カバー部材 45,61 防湿剤 49,65 前部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // H04N 1/036 (56)参考文献 特開 昭62−182789(JP,A) 特開 平4−65098(JP,A) 特開 平1−149397(JP,A) 特開 平4−209496(JP,A) 実開 平4−64140(JP,U) 特公 昭63−21320(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 33/00 - 33/28 B41J 3/21

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性層を包囲する誘電体層の外面上に相
    対向する電極層を配置した端面発光型EL素子を基板の
    表面上に連設し、この基板に前部が透光性を有して前記
    端面発光型EL素子を被うカバー部材を装着し、このカ
    バー部材の内面空間に防湿剤及び気泡を混入させた端面
    型ELヘッドにおいて、前記電極層の上部に位置する電
    極層の上層に絶縁層と黒色の遮光部材の積層体を設けた
    ことを特徴とする端面型ELヘッド。
  2. 【請求項2】 活性層を包囲する誘電体層の外面上に相
    対向する電極層を配置した多数の端面発光型EL素子を
    基板の表面上に連設し、この基板に前部が透光性を有し
    て前記端面発光型EL素子を被うカバー部材を装着し、
    このカバー部材の内部空間に防湿剤及び気泡を混入させ
    た端面型ELヘッドにおいて、前記カバー部材の内外面
    の少なくとも一方の所定の位置に黒色のTa X Y の薄膜
    層で形成された遮光部材を設けたことを特徴とする端
    ELヘッド。
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