JP2908239B2 - 鱗茎の皮剥ぎ装置 - Google Patents

鱗茎の皮剥ぎ装置

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JP2908239B2
JP2908239B2 JP6117389A JP11738994A JP2908239B2 JP 2908239 B2 JP2908239 B2 JP 2908239B2 JP 6117389 A JP6117389 A JP 6117389A JP 11738994 A JP11738994 A JP 11738994A JP 2908239 B2 JP2908239 B2 JP 2908239B2
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    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23NMACHINES OR APPARATUS FOR TREATING HARVESTED FRUIT, VEGETABLES OR FLOWER BULBS IN BULK, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; PEELING VEGETABLES OR FRUIT IN BULK; APPARATUS FOR PREPARING ANIMAL FEEDING- STUFFS
    • A23N15/00Machines or apparatus for other treatment of fruits or vegetables for human purposes; Machines or apparatus for topping or skinning flower bulbs
    • A23N15/08Devices for topping or skinning onions or flower bulbs

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、玉葱,大蒜,辣韮等の
鱗茎の皮剥ぎ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、基台に水平方向に一定の間隔を置
いて互いに平行な同方向に回転する一対の回転ロールを
それぞれ回動自在に配設すると共に、一対の回転ロール
の間の上方に長手方向に沿って上部エアパイプを配設
し、一対の回転ロールの間の下方に上部エアパイプと平
行な下部エアパイプを配設し、上部エアパイプ及び下部
エアパイプに一対の回転ロールの間に向って噴射ノズル
をそれぞれ設け、一対の回転ロールの側部に長手方向に
沿って無端状の搬送帯を配設し、搬送帯に直交する方向
に一対の回転ロールの間の上部に臨んで移動する移送体
を設けた鱗茎の皮剥ぎ装置が特公平4−18830号公
報として知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特公平4−
18830号公報記載のものは、下部エアパイプの噴射
ノズルが上方に向って圧縮空気を噴出するので、鱗茎の
剥脱された外皮が下部エアパイプの噴射ノズルから噴出
する圧縮空気により一対の回転ロールの上方に飛散し、
鱗茎の移送体による一対の回転ロールに対する移送に際
し、搬送帯に移送体の自重による捩れる方向への集中荷
重が作用するので、搬送帯が移送体により捩れを生じ、
移送体の搬送帯による移動が安定した状態でスムーズに
行えないものであった。
【0004】本発明の目的は、上述する問題点に対処し
て、茎部と根部を切断して外皮にスリットを切込んだ鱗
茎を一対の回転ロールの上部に乗せることにより、一対
の回転ロールが基台に対して同方向に回転すると同時
に、鱗茎が一対の回転ロールの回転に伴って転動し、鱗
茎の全周面の外皮の一対のエアパイプの噴射ノズルに対
する相対位置が常に変えられ、鱗茎と一対の回転ロール
との接触面が小さく、鱗茎の有効部分を一対の回転ロー
ルにより傷めるおそれがなく、搬送帯の上下の水平部が
一対の回転ロールの長手方向に沿って互いに反対方向に
移動すると同時に、移送体が搬送帯の下側の水平部と共
に一対の回転ロールの間の上部に臨んで移動し、鱗茎を
移送体の移動に伴いながら一対の回転ロールの一端から
他端に向って移送し、一対のエアパイプの噴射ノズルが
圧縮空気を一対の回転ロールの間に向って噴出し、一対
のエアパイプの噴射ノズルから噴出する圧縮空気が鱗茎
を一対の回転ロールの外周面に向って押し付けると共
に、鱗茎の外皮が一対の回転ロールの外周面に接触しな
がらスリットに沿って均等に剥脱し、鱗茎の外皮のみを
一対のエアパイプの噴射ノズルから噴出する圧縮空気に
よりまんべんなく剥脱し、鱗茎の剥脱された外皮が一対
の回転ロールの間から下方に落下し、鱗茎の外皮の一対
のエアパイプの噴射ノズルから噴出する圧縮空気による
一対の回転ロールの上方への飛散をなくし、鱗茎の移送
体による一対の回転ロールに対する移送に際し、搬送帯
の水平部に移送体の自重による捩れる方向への集中荷重
が作用せず、搬送帯の水平部が移送体により捩れを生じ
ることがなく、移送体の搬送帯の水平部による移動を安
定した状態のままスムーズに行え、搬送帯の水平部の捩
れによる損傷を防止することが可能な鱗茎の皮剥ぎ装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の鱗茎の皮剥ぎ装
置は、基台に水平方向に一定の間隔を置いて互いに平行
な同方向に回転する一対の回転ロールをそれぞれ回動自
在に配設すると共に、前記一対の回転ロールの間の上方
に長手方向に沿って上下に互いに平行な水平部を有する
無端状の搬送帯を配設し、前記搬送帯の水平部に上下に
直交する方向に前記一対の回転ロールの間の上部に臨ん
で移動する移送体を設け、前記一対の回転ロールと前記
搬送帯の下側の水平部との間の両側に長手方向に沿って
互いに平行な一対のエアパイプをそれぞれ配設し、前記
一対のエアパイプに前記一対の回転ロールの間に向って
噴射ノズルをそれぞれ斜め下方に向けて設けたことを特
徴とする構成を有するものである。
【0006】
【作用】基台に水平方向に一定の間隔を置いて配設した
一対の回転ロールの上部に茎部と根部を切断して外皮に
スリットを切込んだ鱗茎を乗せると、一対の回転ロール
が基台に対して同方向に回転すると同時に、鱗茎が一対
の回転ロールの回転に伴って転動し、一対の回転ロール
の外周面が鱗茎の外皮を剥ぎ起す。
【0007】また、一対の回転ロールの間の上方に長手
方向に沿って配設した無端状の搬送帯の上下の水平部が
互いに反対方向に移動すると同時に、搬送帯の水平部に
上下に直交する方向に設けた移送体が搬送帯の下側の水
平部と共に一対の回転ロールの間の上部に臨んで移動
し、鱗茎を移送体の移動に伴いながら一対の回転ロール
の一端から他端に向って移送する。
【0008】さらに、一対の回転ロールの両側上方に
けた噴射ノズルが、圧縮空気を一対の回転ロールの間に
向って斜め下方に噴出し、この圧縮空気が鱗茎を一対の
回転ロールの外周面に向って押し付けると共に、鱗茎の
外皮のみが一対の回転ロールの外周面に接触しながらス
リットに沿って均等に剥脱され、剥脱された鱗茎の外皮
は圧縮空気に噴き落とされて、一対の回転ロールの間か
ら下方に落下する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0010】図1において、1は基台であり、基台1に
は、図2に示すように、水平方向に一定の間隔を置い
て、互いに平行同方向に回転する一対の回転ロール
2,3がそれぞれ回動自在に配設される。一対の回転ロ
ール2,3の間の上方には、図3に示すように、互いに
平行な上下の水平部4a,4bを有する無端状の搬送帯
となるローラチェーン4が、一対の回転ロール2,3の
長手方向に沿って配設され、ローラチェーン4の水平部
4a,4bの外面には、一対の回転ロール2,3の間の
上部に臨んで移動する移送体となる送り爪5が上下に直
交する方向に突設されている。
【0011】一対の回転ロール2,3とローラチェーン
4の下側の水平部4bとの間において、回転ロール2,
3の並置方向両側には、図1,図3及び図4に示すよう
に、回転ロール2,3の長手方向に沿って互いに平行な
一対のエアパイプ6,7がそれぞれ配設され、一対のエ
アパイプ6,7には、図5に示すように、一対の回転ロ
ール2,3の間に向って斜め下方に圧縮空気を噴射する
噴射ノズル8,9がそれぞれ設けられている。
【0012】基台1の横材10の外側には、図1に示す
ように、支持板11が配設され、支持板11の中央寄り
の外側には、図2に示すように、軸受12,13がそれ
ぞれ設けられると共に、基台1の横材10と平行な横材
14の長手方向中央付近の上部には軸受15,16がそ
れぞれ設けられている。
【0013】支持板11と軸受15との間には、図2及
び図3に示すように、水平方向にシャフト17が横架さ
れ、シャフト17には、図4に示すように、回転ロール
2が固定されると共に、シャフト17の一端寄りには、
図6に示すように、従動用スプロケット18,スプロケ
ット19及びスプロケット20がそれぞれ固定され、軸
受12にはシャフト17の一端部が回動自在に支持さ
れ、軸受15にはシャフト17の他端部が回動自在に支
持されている。
【0014】回転ロール2の外周には、図2及び図3に
示すように、小径部21が形成され、回転ロール2の小
径部21の外側には、図5に示すように、チューブ22
が嵌合されている。
【0015】チューブ22は弾性ゴムからなる。
【0016】支持板11と軸受16との間には、図1及
び図2に示すように、水平方向にシャフト17と平行な
シャフト23が横架され、シャフト23には、図4に示
すように、回転ロール2と同径の回転ロール3が固定さ
れると共に、シャフト23の一端寄りには、図6に示す
ように、スプロケット24が固定され、回転ロール2と
回転ロール3との間には間隙25が形成され、回転ロー
ル2のチューブ22と回転ロール3との間には間隙25
が形成され、軸受13にはシャフト23の一端部が回動
自在に支持され、軸受16にはシャフト23の他端部が
回動自在に支持されている。
【0017】チェーブ22の外径と回転ロール3の外径
とは同径となっている。
【0018】スプロケット19とスプロケット24との
間には、図6に示すように、チェーン26が張設され、
チェーン26はスプロケット19及びスプロケット24
にそれぞれ巻き掛けられている。
【0019】基台1の横材14の長手方向中央付近に
は、図1及び図2に示すように、斜め下方に向って傾斜
したシュート27が設けられている。
【0020】基台1の上方には、図4に示すように、フ
レーム28が配設され、フレーム28の縦材29の一端
寄りの上部には軸受30が設けられ、フレーム28の縦
材29と平行な縦材31の一端寄りの上部には軸受32
が設けられている。
【0021】軸受30と軸受32との間には、図4に示
すように、シャフト17,23と直交する水平方向にシ
ャフト33が横架され、シャフト33の長手方向中央付
近には駆動用スプロケット34が固定されると共に、シ
ャフト33の一端部には、図6に示すように、従動用ス
プロケット35が固定され、軸受30にはシャフト33
の一端寄りが回動自在に支持され、軸受32にはシャフ
ト33の他端部が回動自在に支持されている。
【0022】フレーム28の縦材29の他端寄りの上部
には、図5に示すように、軸受36が設けられ、フレー
ム28の縦材31の他端寄りの上部には軸受37が設け
られている。
【0023】軸受36と軸受37との間には、図5に示
すように、水平方向にシャフト33と平行なシャフト3
8が横架され、シャフト38の長手方向中央付近には従
動用スプロケット39が固定され、軸受36にはシャフ
ト38の一端寄りが回動自在に支持されると共に、軸受
37にはシャフト38の他端部が回動自在に支持されて
いる。
【0024】駆動用スプロケット34と従動用スプロケ
ット39との間には、図1及び図3に示すように、回転
ロール2,3の間の上方に長手方向に沿ってローラチェ
ーン4が張設され、ローラチェーン4は駆動用スプロケ
ット34及び従動用スプロケット39にそれぞれ巻き掛
けられている。
【0025】ローラチェーン4は、図1及び図3に示す
ように、回転ロール2,3の間の上方に長手方向に沿っ
て上下に互いに平行な水平部4a,4bを有し、ローラ
チェーン4の上側の水平部4a及び下側の水平部4bに
は一定の間隔を置いてリンクプレート40がそれぞれ設
けられている。
【0026】ローラチェーン4の上側の水平部4aの互
いに対向するリンクプレート40,40の上縁には、図
4及び図5に示すように、側方に向って折曲した張出片
41,41がそれぞれ形成され、リンクプレート40,
40の張出片41,41の上部には平板42が設けられ
ると共に、平板42の中央にはリンクプレート40と直
交する上方に向って突出したアーム43が設けられ、ア
ーム43の先端には送り爪5が設けられている。
【0027】ローラチェーン4の下側の水平部4bの互
いに対向するリンクプレート40,40の下縁には、図
4及び図5に示すように、側方に向って折曲した張出片
41,41がそれぞれ形成され、リンクプレート40,
40の張出片41,41の下部には平板42が設けられ
ると共に、平板42の中央にはリンクプレート40と直
交する下方に向って突出したアーム43が設けられ、ア
ーム43の先端には回転ロール2,3の間の上部に臨ん
で送り爪5が設けられている。
【0028】回転ロール2とローラチェーン4の下側の
水平部4bとの間の一側には、図3及び図4に示すよう
に、長手方向に沿ってエアパイプ6が配設され、エアパ
イプ6の外周には、図5に示すように、長手方向に一定
の間隔を置いて回転ロール2,3の間の間隙25に向っ
て斜め下方に突出した複数の噴射ノズル8がそれぞれ設
けられると共に、エアパイプ6の一端及び他端には栓4
4,44がそれぞれ設けられ、エアパイプ6の一端及び
他端の開口部が栓44,44によりそれぞれ閉塞されて
いる。
【0029】回転ロール3とローラチェーン4の下側の
水平部4bとの間の他側には、図1及び図4に示すよう
に、長手方向に沿ってエアパイプ6と平行なエアパイプ
7が配設され、エアパイプ7の外周には、図5に示すよ
うに、長手方向に一定の間隔を置いて回転ロール2,3
の間の間隙25に向って斜め下方に突出した複数の噴射
ノズル9がそれぞれ設けられると共に、エアパイプ7の
一端及び他端には栓45,45がそれぞれ設けられ、エ
アパイプ7の一端及び他端の開口部が栓45,45によ
りそれぞれ閉塞されている。
【0030】エアパイプ6及びエアパイプ7には圧縮空
気のエア供給手段となるエアコンプレッサ(図示せず)
が連絡されている。
【0031】フレーム28の縦材29の一端と長手方向
中央付近との間の外側には、図4に示すように、下方に
向って垂下したブラケット46が設けられ、ブラケット
46の下端寄りには傾斜部47が形成され、ブラケット
46の傾斜部47には回転ロール2のシャフト17に向
って斜め下方に突出したガイドロッド48が設けられる
と共に、ガイドロッド48にはスライド部材49が摺動
自在に設けられ、スライド部材49にはガイドロッド4
8と直交する斜め上方に向って突出した支持棒50が設
けられ、支持棒50の先端にはエアパイプ6の一端部の
外周面が固定されている。
【0032】フレーム28の縦材31の一端と長手方向
中央付近との間の外側には、図4に示すように、下方に
向って垂下したブラケット51が設けられ、ブラケット
51の下端寄りには傾斜部52が形成され、ブラケット
51の傾斜部52には回転ロール3のシャフト23に向
って斜め下方に突出したガイドロッド53が設けられる
と共に、ガイドロッド53にはスライド部材54が摺動
自在に設けられ、スライド部材54にはガイドロッド5
3と直交する斜め上方に向って突出した支持棒55が設
けられ、支持棒55の先端にはエアパイプ7の一端部の
外周面が固定されている。
【0033】フレーム28の縦材29の他端と長手方向
中央付近との間の外側には、図5に示すように、下方に
向って垂下したブラケット56が設けられ、ブラケット
56の下端寄りには傾斜部57が形成され、ブラケット
56の傾斜部57には回転ロール2のシャフト17に向
って斜め下方に突出したガイドロッド58が設けられる
と共に、ガイドロッド58にはスライド部材59が摺動
自在に設けられ、スライド部材59にはガイドロッド5
8と直交する斜め上方に向って突出した支持棒60が設
けられ、支持棒60の先端にはエアパイプ6の他端部の
外周面が固定されている。
【0034】フレーム28の縦材31の他端と長手方向
中央付近との間の外側には、図5に示すように、下方に
向って垂下したブラケット61が設けられ、ブラケット
61の下端寄りには傾斜部62が形成され、ブラケット
61の傾斜部62には回転ロール3のシャフト23に向
って斜め下方に突出したガイドロッド63が設けられる
と共に、ガイドロッド63にはスライド部材64が摺動
自在に設けられ、スライド部材64にはガイドロッド6
3と直交する斜め上方に向って突出した支持棒65が設
けられ、支持棒65の先端にはエアパイプ7の他端部の
外周面が固定されている。
【0035】フレーム28の縦材29の長手方向中央付
近の外側には、図7に示すように、下方に向って垂下し
たブラケット66が設けられ、ブラケット66の下端寄
りには傾斜部67が形成され、ブラケット66の傾斜部
67には回転ロール2のシャフト17に向って斜め下方
に突出したねじ棒68が設けられると共に、ブラケット
66の傾斜部67の外側には軸受69が設けられ、ねじ
棒68の上端にはハンドル70が固定され、軸受69に
はねじ棒68の上端寄りが回動自在に支持されている。
【0036】ねじ棒68には、図7に示すように、ナッ
ト71が螺着され、ナット71にはねじ棒68と直交す
る斜め上方に向って突出した支持棒72が設けられ、支
持棒72の先端にはエアパイプ6の長手方向中央付近の
外周面が固定されている。
【0037】フレーム28の縦材31の長手方向中央付
近の外側には、図7に示すように、下方に向って垂下し
たブラケット73が設けられ、ブラケット73の下端寄
りには傾斜部74が形成され、ブラケット73の傾斜部
74には回転ロール3のシャフト23に向って斜め下方
に突出したねじ棒75が設けられると共に、ブラケット
73の傾斜部74の外側には軸受76が設けられ、ねじ
棒75の上端にはハンドル77が固定され、軸受76に
はねじ棒75の上端寄りが回動自在に支持されている。
【0038】ねじ棒75には、図7に示すように、ナッ
ト78が螺着され、ナット78にはねじ棒75と直交す
る斜め上方に向って突出した支持棒79が設けられ、支
持棒79の先端にはエアパイプ7の長手方向中央付近の
外周面が固定されている。
【0039】スライド部材49及びスライド部材59に
は、図4及び図5に示すように、支持棒50及び支持棒
60を介してエアパイプ6の一端部及び他端部がそれぞ
れ支持されると共に、ナット71には、図7に示すよう
に、支持棒72を介してエアパイプ6の長手方向中央付
近が支持されている。
【0040】スライド部材54及びスライド部材64に
は、図4及び図5に示すように、支持棒55及び支持棒
65を介してエアパイプ7の一端部及び他端部がそれぞ
れ支持されると共に、ナット78には、図7に示すよう
に、支持棒79を介してエアパイプ7の長手方向中央付
近が支持されている。
【0041】基台1の一端寄りの側部には、図6に示す
ように、載置台80が配設され、載置台80の一端寄り
の上部にはモータMが載置され、モータMの軸81には
駆動用プーリ82が固定されている。
【0042】載置台80の他端寄りの上部には、図6に
示すように、モータMの回転速度を減速する減速機83
が載置され、減速機83の入力軸84には従動用プーリ
85が固定されると共に、減速機83の出力軸86には
駆動用スプロケット87が固定されている。
【0043】駆動用プーリ82と従動用プーリ85との
間には、図6に示すように、ベルト88が張設され、ベ
ルト88は駆動用プーリ82及び従動用プーリ85にそ
れぞれ巻き掛けられている。
【0044】モータM及び減速機83の側部には、図6
に示すように、駆動用プーリ82,従動用プーリ85及
びベルト88を覆うカバー89が配設されている。
【0045】駆動用スプロケット87と従動用スプロケ
ット18との間には、図6に示すように、ドライブチェ
ーン90が張設され、ドライブチェーン90は駆動用ス
プロケット87及び従動用スプロケット18にそれぞれ
巻き掛けられている。
【0046】基台1の一端寄りには、図6に示すよう
に、ギアボックス91が配設され、ギアボックス91に
は互いに直交する方向に突出した回転軸92及び回転軸
93がそれぞれ設けられると共に、ギアボックス91の
内部には回転軸92の回転を回転軸93に伝達する歯車
機構(図示せず)が設けられ、ギアボックス91の回転
軸92にはスプロケット94が固定され、ギアボックス
91の回転軸93には駆動用スプロケット95が固定さ
れている。
【0047】スプロケット20とスプロケット94との
間には、図6に示すように、チェーン96が張設され、
チェーン96はスプロケット20及びスプロケット94
にそれぞれ巻き掛けられている。
【0048】駆動用スプロケット95と従動用スプロケ
ット35との間には、図6に示すように、ドライブチェ
ーン97が張設され、ドライブチェーン97は駆動用ス
プロケット95及び従動用スプロケット35にそれぞれ
巻き掛けられている。
【0049】次に、この実施例の作用について説明す
る。
【0050】まず、モータMを駆動すると、駆動用プー
リ82がモータMの軸81と共に回転し、ベルト88が
駆動用プーリ82の回転を減速機83の入力軸84に固
定した従動用プーリ85に伝動し、従動用プーリ85が
ベルト88により減速機83の入力軸84と共に駆動用
プーリ82と同方向に回転すると同時に、減速機83が
モータMの回転速度を減速し、駆動用スプロケット87
が減速機83の出力軸86と共に回転し、ドライブチェ
ーン90が駆動用スプロケット87の回転を従動用スプ
ロケット18に伝動し、従動用スプロケット18がドラ
イブチェーン90により駆動用スプロケット87と同方
向に回転する。
【0051】従動用スプロケット18のドライブチェー
ン90による回転により、シャフト17が従動用スプロ
ケット18と共に軸受12及び軸受15を支点として回
動し、スプロケット19及びスプロケット20がシャフ
ト17と共に従動用スプロケット18と同方向に回転
し、回転ロール2がシャフト17の回動に伴って図4の
時計方向に回転すると同時に、チューブ22が回転ロー
ル2と共に図5の時計方向に回転する。
【0052】スプロケット19のシャフト17の回動に
伴う回転により、チェーン26がスプロケット19の回
転をスプロケット24に伝動し、スプロケット24がチ
ェーン26によりスプロケット19と同方向に回転し、
シャフト23がスプロケット24と共に軸受13及び軸
受16を支点として回動し、回転ロール3がシャフト2
3の回動に伴って回転ロール2と同方向の図4の時計方
向に回転する。
【0053】スプロケット20のシャフト17の回動に
伴う回転により、チェーン96がスプロケット20の回
転をギアボックス91の回転軸92に固定したスプロケ
ット94に伝動し、スプロケット94がチェーン96に
よりギアボックス91の回転軸92と共にスプロケット
20と同方向に回転し、ギアボックス91の内部の歯車
機構が回転軸92の回転を直交する方向の回転軸93に
伝達し、駆動用スプロケット95がギアボックス91の
回転軸93と共に回転し、ドライブチェーン97が駆動
用スプロケット95の回転を従動用スプロケット35に
伝動し、従動用スプロケット35がドライブチェーン9
7により駆動用スプロケット95と同方向に回転する。
【0054】従動用スプロケット35のドライブチェー
ン97による回転により、シャフト33が従動用スプロ
ケット35と共に軸受30及び軸受32を支点として回
動し、駆動用スプロケット34がシャフト33と共に従
動用スプロケット35と同方向の図1の反時計方向に回
転し、ローラチェーン4が駆動用スプロケット34の回
転に伴いながら図1の矢印a方向に移動し、従動用スプ
ロケット39がローラチェーン4の移動に伴いながら駆
動用スプロケット34と同方向の図1の反時計方向に回
転し、シャフト38が従動用スプロケット39と共に軸
受36及び軸受37を支点として回動する。
【0055】ローラチェーン4の駆動用スプロケット3
4の回転に伴う移動により、送り爪5がアーム43を介
してローラチェーン4の下側の水平部4bと共に回転ロ
ール2,3の間の上部を長手方向に沿って移動する。
【0056】その後、エアコンプレッサを駆動すると、
エアコンプレッサがエアパイプ6及びエアパイプ7に圧
縮空気をそれぞれ給送し、エアパイプ6の噴射ノズル8
が圧縮空気を斜め上方より回転ロール2のチューブ22
と回転ロール3との間の間隙25に向って噴出すると同
時に、エアパイプ7の噴射ノズル9が圧縮空気を斜め上
方より回転ロール2のチューブ22と回転ロール3との
間の間隙25に向って噴出する。
【0057】次いで、茎部と根部を図示しない切断装置
により切断して外周の黄褐色の外皮98にスリット98
aを切込んだ玉葱99を、図8に示すように、回転ロー
ル2,3の一端寄りの上部に乗せると、玉葱99が回転
ロール2,3の回転に伴いながら転動し、玉葱99の外
皮98が回転ロール2及び回転ロール3の外周面に接触
しながら剥ぎ起され、送り爪5がローラチェーン4の下
側の水平部4bの移動に伴いながら玉葱99を回転ロー
ル2,3の一端から他端に向って移送する。
【0058】玉葱99のローラチェーン4の下側の水平
部4bの移動に伴う送り爪5による回転ロール2,3の
一端から他端への移送により、玉葱99が回転ロール2
のチューブ22及び回転ロール3の回転に伴って転動
し、玉葱99の外皮98が回転ロール2のチューブ22
及び回転ロール3の外周面に接触しながら剥ぎ起され、
図8に示すように、エアパイプ6の噴射ノズル8及びエ
アパイプ7の噴射ノズル9が圧縮空気を回転ロール2の
チューブ22及び回転ロール3の上部の転動する玉葱9
9の外皮98に向って斜め上方の接線方向よりそれぞれ
噴出する。
【0059】エアパイプ6の噴射ノズル8及びエアパイ
プ7の噴射ノズル9の玉葱99の外皮98に対する圧縮
空気の噴出により、エアパイプ6の噴射ノズル8から噴
出する圧縮空気が玉葱99を回転ロール3の外周面に向
って押し付けると同時に、エアパイプ7の噴射ノズル9
から噴出する圧縮空気が玉葱99を回転ロール2のチュ
ーブ22の外周面に向って押し付け、玉葱99の外皮9
8を回転ロール2のチューブ22の摩擦力によりスリッ
ト98aに沿って細かく剥脱し、回転ロール2のチュー
ブ22が玉葱99の外皮98のエアパイプ6の噴射ノズ
ル8及びエアパイプ7の噴射ノズル9に対する相対位置
を変え、玉葱99の外皮98をエアパイプ6の噴射ノズ
ル8及びエアパイプ7の噴射ノズル9から噴出する圧縮
空気により剥脱する。
【0060】その後、送り爪5が外皮98を剥脱された
玉葱99をローラチェーン4の下側の水平部4bの移動
に伴って回転ロール2のチューブ22及び回転ロール3
の上部からシュート27に移送し、外皮98を剥脱され
た玉葱99はシュート27の傾斜に沿って基台1の外部
に滑り落ちて次工程の鱗茎を細断する細断装置等に送ら
れる。
【0061】さらに、玉葱99のェアパイプ6の噴射ノ
ズル8及びエアパイプ7の噴射ノズル9から噴出する圧
縮空気により剥脱された外皮は回転ロール2のチューブ
22と回転ロール3との間の間隙25から落下して基台
1の外部に排出される。
【0062】また、ハンドル70を手で回動すると、ね
じ棒68がハンドル70と共に軸受69を支点として回
動し、ナット71がねじ棒68の回動に伴いながら図8
の矢印b方向に移動すると同時に、エアパイプ6が水平
状態のままナット71と共にねじ棒68の長手方向に沿
って移動し、スライド部材49及びスライド部材59が
エアパイプ6の移動に伴いながらガイドロッド48及び
ガイドロッド58の長手方向に沿って摺動し、噴射ノズ
ル8がエアパイプ6と共にねじ棒68の長手方向に沿っ
て移動し、エアパイプ6の噴射ノズル8の先端を玉葱9
9の大きさに応じた最適な位置に調節する。
【0063】さらに、ハンドル77を手で回動すると、
ねじ棒75がハンドル77と共に軸受76を支点として
回動し、ナット78がねじ棒75の回動に伴いながら図
8の矢印c方向に移動すると同時に、エアパイプ7が水
平状態のままナット78と共にねじ棒75の長手方向に
沿って移動し、スライド部材54及びスライド部材64
がエアパイプ7の移動に伴いながらガイドロッド53及
びガイドロッド63の長手方向に沿って摺動し、噴射ノ
ズル9がエアパイプ7と共にねじ棒75の長手方向に沿
って移動し、エアパイプ7の噴射ノズル9の先端を玉葱
99の大きさに応じた最適な位置に調節する。
【0064】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の鱗茎の皮
剥ぎ装置によれば、茎部と根部を切断して外皮にスリッ
トを切込んだ鱗茎を一対の回転ロールの上部に乗せるこ
とにより、一対の回転ロールが基台に対して同方向に回
転すると同時に、鱗茎が一対の回転ロールの回転に伴っ
て転動するので、鱗茎の全周面の外皮の一対のエアパイ
プの噴射ノズルに対する相対位置を常に変えることがで
き、鱗茎と一対の回転ロールとの接触面が小さいので、
鱗茎の有効部分を一対の回転ロールにより傷めるおそれ
がなく、搬送帯の上下の水平部が一対の回転ロールの長
手方向に沿って互いに反対方向に移動すると同時に、移
送体が搬送帯の下側の水平部と共に一対の回転ロールの
間の上部に臨んで移動するので、鱗茎を移送体の移動に
伴いながら一対の回転ロールの一端から他端に向って移
送することができる。 また、噴射ノズルが圧縮空気を一
対の回転ロールの間に向って斜め下方に噴出するので、
噴射ノズルから噴出する圧縮空気が鱗茎を一対の回転ロ
ールの外周面に向って押し付けると共に、鱗茎の外皮が
一対の回転ロールの外周面に接触しながらスリットに沿
って均等に剥脱され、鱗茎の外皮のみを一対のエアパイ
プの噴射ノズルから噴出する圧縮空気によりまんべんな
く剥脱することができ、鱗茎の剥脱された外皮が一対の
回転ロールの間から下方に落下するので、鱗茎の外皮の
一対のエアパイプの噴射ノズルから噴出する圧縮空気に
よる一対の回転ロールの上方への飛散をなくすことがで
きる。
【0065】また、鱗茎の移送体による一対の回転ロー
ルに対する移送に際し、搬送帯の水平部に移送体の自重
による捩れる方向への集中荷重が作用しないので、搬送
帯の水平部が移送体により捩れを生じることがなく、移
送体の搬送帯の水平部による移動を安定した状態のまま
スムーズに行え、搬送帯の水平部の捩れによる損傷を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の鱗茎の皮剥ぎ装置の正面図
【図2】図1の要部平面図
【図3】図1の要部切断正面図
【図4】図1の要部側断面図
【図5】図1の要部側断面図
【図6】図2の要部拡大平面図
【図7】図1の要部側断面図
【図8】鱗茎の移送体による一対の回転ロールに対する
移送状態を示す要部側断面図
【符号の説明】
1 基台 2 回転ロール 3 回転ロール 4 ローラチェーン 4a 水平部 4b 水平部 5 送り爪 6 エアパイプ 7 エアパイプ 8 噴射ノズル 9 噴射ノズル 10 横材 11 支持板 12 軸受 13 軸受 14 横材 15 軸受 16 軸受 17 シャフト 18 従動用スプロケット 19 スプロケット 20 スプロケット 21 小径部 22 チューブ 23 シャフト 24 スプロケット 25 間隙 26 チェーン 27 シュート 28 フレーム 29 縦材 30 軸受 31 縦材 32 軸受 33 シャフト 34 駆動用スプロケット 35 従動用スプロケット 36 軸受 37 軸受 38 シャフト 39 従動用スプロケット 40 リンクプレート 41 張出片 42 平板 43 アーム 44 栓 45 栓 46 ブラケット 47 傾斜部 48 ガイドロッド 49 スライド部材 50 支持棒 51 ブラケット 52 傾斜部 53 ガイドロッド 54 スライド部材 55 支持棒 56 ブラケット 57 傾斜部 58 ガイドロッド 59 スライド部材 60 支持棒 61 ブラケット 62 傾斜部 63 ガイドロッド 64 スライド部材 65 支持棒 66 ブラケット 67 傾斜部 68 ねじ棒 69 軸受 70 ハンドル 71 ナット 72 支持棒 73 ブラケット 74 傾斜部 75 ねじ棒 76 軸受 77 ハンドル 78 ナット 79 支持棒 80 載置台 81 軸 82 駆動用プーリ 83 減速機 84 入力軸 85 従動用プーリ 86 出力軸 87 駆動用スプロケット 88 ベルト 89 カバー 90 ドライブチェーン 91 ギアボックス 92 回転軸 93 回転軸 94 スプロケット 95 駆動用スプロケット 96 チェーン 97 ドライブチェーン 98 外皮 98a スリット 99 玉葱 M モータ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台に水平方向に一定の間隔を置いて互
    いに平行な同方向に回転する一対の回転ロールをそれぞ
    れ回動自在に配設すると共に、前記一対の回転ロールの
    間の上方に長手方向に沿って上下に互いに平行な水平部
    を有する無端状の搬送帯を配設し、前記搬送帯の水平部
    に上下に直交する方向に前記一対の回転ロールの間の上
    部に臨んで移動する移送体を設け、前記一対の回転ロー
    ルと前記搬送帯の下側の水平部との間の両側に長手方向
    に沿って互いに平行な一対のエアパイプをそれぞれ配設
    し、前記一対のエアパイプに前記一対の回転ロールの間
    に向って噴射ノズルをそれぞれ斜め下方に向けて設けた
    ことを特徴とする鱗茎の皮剥ぎ装置。
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