JPS6057828B2 - じやがいも等の芽取り方法および装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 目的 本発明はじやがいも等（じやがいもの外にさつまいも
八つ頭等あり）の根の外に飛び出している芽の部分と内
部の根の部分を、特殊な錐を用いて飛び出している部分
の芽の切断と、内部の根の部分の切取りを、錐を回転さ
せながら、根の中央部迄進めることにより同時に行ふ方
法および装置に関するものである。

従来じやがいも等の芽の取り除き方法は第３図に示す様
な先に刃のついた扁平り、さらに根の中央部を円錐体に
えぐり取る方法が行はれている。此の方法は切り取り用
刃とえぐり取り用刃の２種類が必要であり、又円錐体に
えぐり取る為、根と一緒にじやがいも本体も多く取り除
かれる欠点があり歩留りが悪ιル、又じやがいも等の外
側に凹凸があり、根の中央部えぐり取りには人手による
熟練を必要とする欠点があつた。 本発明はこのような
従来の欠点を取り除き、効率のよいじやがいも等の芽取
り方法および装置を提供するものである。

構成 今本考案の構成を図面に従つて説明しよう。

第１図に於て円錐体の頂部より円錐体に沿つて螺線状
の刃１があり、真円筒３に移る部分に丸み状の刃２を有
し、真円筒部３からなる錐が本発明の主体である。（尚
円錐体の頂部に円錐体の底面に平行した刃を、先を尖ら
せないで取付ける事も有効である） 第２図は此の錐で
如何にして、じやがいも等の芽を取り除くかを示した図
で、先づじやがいも等を取付ける取付台４がある。

じやがいも等の押さえには空気又は油圧シリンダー等１
２による。又表面の位置を変えるのには、取付台４の上
に回転装置１３を取り付けてじやがいも等の表面を変え
る事も可能である此の装置全体を取付台ｉとする。一方
錐の方は、錐５は接手６に取付けられ、電動機７に直結
されている。

接手６と電動機７の間にねじ穴を有する連結板８があり
、そのねじ穴を通過するねじ軸９があり、その端部にハ
ンドル１１がある。更にねじ軸を支える台１０がある。
１１のハンドルの代りにモーターを付けたり、９のねじ
軸の代りに空気又は油圧シリンダーを使用することも可
能である。

１１のハンドルを回転することに依り、錐は前後に移動
する。

此の全体の装置を穿さく装置Ａとする。作用 次に実施例によりこの発明の作用を具体的に説明する。

第２図において、電動機７を例えば毎分１２０徊で回転
させ接手６に取付けられた錐５を毎分、１２０（２）で
回転させる。ハンドル１１によりじやがいも等の芽の飛
び出し部に錐の先をあて、更に根の中央部が除かれる深
さまで穿孔させる。さすれば、錐５により、じやがいも
等には破損がなく錐５自体の発熱もなく、芽及ひ根の周
囲の取り除き部の排出も螺旋状の内部を通り効率よく排
出された。じやがいも等は錐の径に従つて円筒状に穿孔
され無駄がない。じやがいも等の芽の部分を恰度、錐の
先端に取り付ける方法としては穿さく装置Ａ全体を上下
に移動する装置を取り付け、一方固定台Ｂの取付部Ｃを
垂直軸のまわりに３６０方連続回転又は９０部毎に回転
する装置を取付ければ、如何なる位置の芽も取り去る事
が出来る。又錐に．併行して光反射の色度センサーを取
り付け、じやがいも等の黒点を見付け、その点に錐の先
端をあてる様に、上下、回転装置のリレーを働かせる事
も考えられる。第４図は穿さく装置への上下と固定台百
の取付．部Ｃの回転を示した１例図である。

穿さく装置Ａは歯車１７が扇型状歯車１５の上を回転す
るに連れて、間隙１６に沿つて弧状に上下する。効果 本発明を従来の芽切りおよびえぐり取り方法と較べれば
次の利点を有する。

１芽切りおよびえぐり取り方法は、芽切り作業とえぐり
取り作業の２工程を必要としたが、本発明では１工程の
作業で両者の作業を同時に行ふ事が出来る。

２ じやがいも等の表面形状が凹凸であり、一定しない
為に根のえぐり取りの時、刃を回転させ効率よく行ふ為
には熟練を必要としたが、本考案ではじやがいも等の表
面形状の凹凸に影響されないため効率よく行える。

３従来の方法は、じやがいも等の表面を底面とした円錐
形に、えぐり取る為芽の中央部と一緒にじやがいも等の
本体が余分にえぐり取られる。

本発明では根の中央部に向い円筒状に削り取れる為、じ
やがいも等の本体が切り取られる量が少い。

此を数字で示したものが次の例である。

従来の方法と本発明方法との芽の中央部のえぐり取り量
の比較を数的に比較すれば１本発明方法 円筒形であるからえぐりト ２従来の円錐形えぐり法の場合 Ｄ１・・・円錐形底面直径２ｅ＝２０顛（直角円錐）
ｅ・・・深さ１ＣＭ円錐形の場合のえぐり量Ｑｌ ３（１）と（２）を比較すれば Ｑ１／ＱＯ＝１０４７１２８２＝３．７倍となり効率が
よい事が分る。

以上述べた如く本発明は最近極めて需要旺盛になつて来
たポテトチツプサラダ等の原料であるじやがいも等の芽
取り作業てあり、最近規模も大となり従来の手作業では
追い付かず、此の様な効率の良い機械的方法が一段と必
要度を増すもので時宜に適した発明と考えられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるじやがいも等の芽取り作業用に用
ふる錐の形状（平面図１側面図２）、第２図はじやがい
も等の穿さく装置とじやがいも等を取付固定する固定台
の側面図、第３図は従来のえぐりとり器の全体図、第４
図はじやがいも等の穿さく装置を上下し、固定台の取付
部の回転することを示す全体図。 主たる部分を表す符合の説明、１，２・・・・・・錐の
刃、３・・・・・・真円筒部、Ｘ・・・・・・じやがい
も等の穿さく装置、百・・・・・・じやがいも等の固定
台、４・・・・・・取付台、５・・・・・・錐、６・・
・・・・接手、７・・・・・・電動機、８・・・・・連
結板、９・・・・・・ねじ軸、１０・・・・・台、１１
・・・・・・ハンドル、１２・・・・・・空気又は油圧
シリンダー、１３・・・・・・回転装置、１４・・・・
・・センサー、１５・・扇型状歯車、１６・・・・・・
間隙、１７・・・・歯車、Ｃ・・・・・・取付部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 円錐体の頂部より、円錐体に沿つて、螺旋状に切つ
   刃を持ち、根元が円筒状をなした錐を回転させて、固定
   したじやがいも等の芽に切り込んで、これを円筒状に取
   り除くことを特徴とするじやがいも等の芽取り方法。 ２ モーターを直結した、円錐体の頂部より、円錐体に
   沿つて螺旋状に切つた刃を持つ錐の回転装置と此れに取
   り付けた前後移動装置を有し、且つ全体として上下に移
   動する装置を持つた穿さく装置＠Ａ＠と垂直軸のまわり
   に回転する取付部＠Ｃ＠の回転装置を取付けた、じやが
   いも等を空気又は油圧シリンダーにて固定する固定台＠
   Ｂ＠を組合せたじやがいも等の芽取り装置。