JP2908088B2 - 中空合成床版工法 - Google Patents

中空合成床版工法

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勝義 小南
正光 江野口
勝人 大畑
▲たかし▼ 松崎
裕 吉岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中空合成床版工法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年集合住宅の設計においてはニーズの
多様化・高級化とフレキシビリティーの拡大を狙って住
戸内に小梁のない大スパンスラブの要望が大きくなって
いる。特に板状規格型集合住宅における住戸のように開
口が奥行に比べて小さい(例えば5.6×11m)もの
から高級化に伴い正方形に近いもの(例えば、8.0×
8.0m又は10.0×10.0m)へのニーズが増加
してきている。一方、かかる小梁のない大スパンスラブ
にあって、現場における省力化を狙った床版工法は数多
くあるが、その中でも梁主筋となり得る組立鉄筋補強に
なる半PC版を用いた合成床版工法は床板としての要求
品質(一体性・遮音性)の確保と省力化の点からすぐれ
た工法として最もよく採用されている。この合成床版工
法でもって前記の正方形に近いものを施工する場合に
は、半PC版の目地を考慮して一方向版として設計する
ことが多い。特にスラブが軽量化された中空床版の場合
には全て一方向版としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一方向側のみ
で負担するやり方は、本来短辺と長辺が明らかに相違す
る細長い長方形(λ>1.5)の場合は特に問題はない
が、正方形に近い場合、(λ≦1.2)は一方向側にの
み本来不必要な配筋やコンクリート厚等の補強が求めら
れることとなって力学上非常に不合理であって好ましい
ものではない。かといって、力学的に合理的な二方向版
とすべく現場で直交方向の梁型鉄筋を配筋するとしたの
では、先行の梁型鉄筋が障害となって容易ではなく、現
今の建設技能労働者の不足・高齢化により建設現場にお
ける省力化・省人化工法の必要性に反するという問題点
を有することになる。本発明は、従来の技術の有するこ
のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的
とするところは、半PC版の状態では一方向版なるも、
現場において直交方向の先組み梁型鉄筋を配置し、上記
のコンクリートを打設して合成床版の完成後において
は、二方向版としての合理的な力学機能をもった中空床
版とすることの出来る中空合成床版工法を提供しようと
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における工法は、半PC版内に版の長辺に平
行方向に上端筋無しとした梁型鉄筋の一部を埋め込むと
共に中空形成材セットを施こした一方向版を建込み、次
いで直交方向の先組み梁型鉄筋を該上端筋無しの梁型鉄
筋間に落し込み、しかる後、該上端筋の配筋を施こした
うえ後打ちコンクリートの打設を行なうとしたものであ
る。
【0005】
【作用】上記のように構成された工法によるならば、先
行建込みの一方向版における梁型鉄筋には上端筋が存在
しないために、これ等の配筋間に直交方向の先組みした
梁型鉄筋を落し込むことが許容されるため、配筋作業の
著しい省力,省人化が果たされる。この後で、組付けを
省いていた上端筋は、水平に差し込みのうえリフトアッ
プすれば容易に組付けることができる。しかして、力学
上合理的な配筋が省力,省人化のもとで達成される。配
筋間に施こされる中空形成材セットは配筋完了時でもあ
るいは予じめ一方向版製作時に先組みしても良く、任意
に選択すればよいことであるが、後者の方が現場作業の
省略度が高まる点で有利である。
【0006】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1,図2において、図中1,2は先行建込みのX方向
梁型鉄筋及び後行の直交方向のY方向梁型鉄筋を夫々示
し、前者は後述の如く先組みしておいて半PC版内に埋
め込み、後者は先行X方向梁型鉄筋の直交方向に落し込
み組付けされるものであるが、該X方向梁型鉄筋1にお
ける上端筋3のみは配筋架構形成上仮に組付けられたも
のであって、半PC版内に埋め込まれて安定した時点で
撤去されるものである。
【0007】半PC版4内に版の長辺に平行方向に叙上
の如く先組みされた梁型鉄筋1の下部を埋め込んだ態様
で一方向版5を打設する。
【0008】図2の場合にあっては、この際に中空形成
材6のセットも同時に完了してしまう。
【0009】該一方向版5,…を図示省略の大梁間に敷
設して現場建込をする。図示の大梁7,7は直交方向両
端のものである。
【0010】前記した先組みされたY方向梁型鉄筋2,
…を上記の一方向版5におけるX方向梁型鉄筋1の直交
方向に落し込む。交差部で相互のフープ筋が干渉し合う
ことのないよう調整しておくを良しとする。
【0011】落し込みがなされたならば、撤去されたま
まの該X方向梁型鉄筋1の上端筋3を差し渡しして組付
ける。
【0012】配筋1,2間に中空形成材6,…をセット
する(図1の場合)。最後に現場打コンクリート8の打
設を行って仕上がる。
【0013】叙上の図1,図2の工程をフロー図示する
と図3,図4の如くまとめられる。
【0014】本発明になる中空合成床版の断面構造を分
析すれば、図6〜図13より明らかなる如く、二方向版
に構成されるうえ、X方向,Y方向間にアンバランスが
無く、力学上の合理性が見事に確保されていることが判
る。
【0015】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。す
なわち、正方形に近い最大スパンの床版が可能となり、
小梁を無くす事により、プランのフレキシビリティーへ
の対応が必要な建物(特に集合住宅)の設計が可能とな
る。また、二方向版として力学的に合理的となり数量ダ
ウン、しいては、コストダウンが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工程手順説明図である。
【図2】本発明の工程手順説明図である。
【図3】図1の工程手順のフロー図である。
【図4】図2の工程手順のフロー図である。
【図5】本発明になる中空合成床版の平面図である。
【図6】図5中a〜a′断面図である。
【図7】図5中b〜b′断面図である。
【図8】図5中c〜c′断面図である。
【図9】図5中d〜d′断面図である。
【図10】図5中a〜a′配筋図示拡大断面図である。
【図11】図5中b〜b′配筋図示拡大断面図である。
【図12】図5中c〜c′配筋図示拡大断面図である。
【図13】図5中d〜d′配筋図示拡大断面図である。
【符号の説明】
1 X方向梁型鉄筋 2 Y方向梁型鉄筋 3 上端筋 4 半PC版 5 一方向版 6 中空形成材 7 大梁 8 現場打コンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松崎 ▲たかし▼ 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中工務店 東京本店内 (72)発明者 吉岡 裕 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中工務店 東京本店内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 5/43 E04B 5/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半PC版内に版の長辺に平行方向に上端
    筋無しとした梁型鉄筋の一部を埋め込んだ一方向版を建
    込み、次いで直交方向の先組み梁型鉄筋を該上端筋無し
    の梁型鉄筋間に落し込み、しかる後、該上端筋の配筋並
    びに中空形成材セットを施こしたうえ後打ちコンクリー
    トの打設を行なうとしたことを特徴とする中空合成床版
    工法。
  2. 【請求項2】 半PC版内に版の長辺に平行方向に上端
    筋無しとした梁型鉄筋の一部を埋め込むと共に中空形成
    材セットを施こした一方向版を建込み、次いで直交方向
    の先組み梁型鉄筋を該上端筋無しの梁型鉄筋間に落し込
    み、しかる後、該上端筋の配筋を施こしたうえ後打ちコ
    ンクリートの打設を行なうとしたことを特徴とする中空
    合成床版工法。
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