JP2907776B2 - 再生信号増幅装置及び中心値信号生成回路 - Google Patents
再生信号増幅装置及び中心値信号生成回路Info
- Publication number
- JP2907776B2 JP2907776B2 JP8210838A JP21083896A JP2907776B2 JP 2907776 B2 JP2907776 B2 JP 2907776B2 JP 8210838 A JP8210838 A JP 8210838A JP 21083896 A JP21083896 A JP 21083896A JP 2907776 B2 JP2907776 B2 JP 2907776B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- circuit
- input
- threshold value
- value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Digital Magnetic Recording (AREA)
- Amplifiers (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微小信号を増幅す
る再生信号増幅装置に関し、特に、磁気記録装置の微小
信号の増幅に用いる再生信号増幅装置に関する。
る再生信号増幅装置に関し、特に、磁気記録装置の微小
信号の増幅に用いる再生信号増幅装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図19は従来の磁気記録装置における再
生信号増幅装置の構成図である。図19に示すように、
磁気記録装置101は、所望の情報を磁気信号として記
録する磁気ディスク装置102と、該磁気信号から微小
な電気信号に変換された信号を増幅する再生信号増幅装
置103とを備えている。
生信号増幅装置の構成図である。図19に示すように、
磁気記録装置101は、所望の情報を磁気信号として記
録する磁気ディスク装置102と、該磁気信号から微小
な電気信号に変換された信号を増幅する再生信号増幅装
置103とを備えている。
【0003】磁気ディスク装置102は、情報が磁気信
号として記録されている複数の磁気媒体104,10
4,…と、各磁気媒体104に記録されている磁気信号
を微小な電圧の変化又は電流の変化である電気信号に変
換する薄膜誘導型ヘッド又は磁気抵抗効果(MR)ヘッド
等よりなる複数の再生ヘッド105,105,…とを有
している。
号として記録されている複数の磁気媒体104,10
4,…と、各磁気媒体104に記録されている磁気信号
を微小な電圧の変化又は電流の変化である電気信号に変
換する薄膜誘導型ヘッド又は磁気抵抗効果(MR)ヘッド
等よりなる複数の再生ヘッド105,105,…とを有
している。
【0004】再生信号増幅装置103は、磁気ディスク
装置102ののうちの1つの再生ヘッド105により読
み出された微小な電気信号が入力され、信号処理時に適
当な振幅になるように増幅する増幅回路106を有して
いる。
装置102ののうちの1つの再生ヘッド105により読
み出された微小な電気信号が入力され、信号処理時に適
当な振幅になるように増幅する増幅回路106を有して
いる。
【0005】増幅回路106により増幅された再生信号
は、図示はされていないが、後段の信号処理装置に入力
され、磁気信号の変化として記録されている情報を再生
する。
は、図示はされていないが、後段の信号処理装置に入力
され、磁気信号の変化として記録されている情報を再生
する。
【0006】磁気記録装置101において、記録容量を
増やすには、磁気媒体104上の磁気記録密度を高める
ことが考えられる。
増やすには、磁気媒体104上の磁気記録密度を高める
ことが考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の磁気記録装置101における再生信号増幅装置10
3は、各磁気媒体104上の磁気記録密度を高めると、
1情報当たりの磁気エネルギーが小さくなるため、各再
生ヘッド105が変換する電気信号は磁気エネルギーに
応じて小さくなる。その結果、該電気信号に雑音が混入
した場合に、雑音の振幅が同一であっても再生信号の振
幅に対して雑音の振幅が相対的に大きくなる。何らかの
要因により、正常な入力信号に対して急激に変化する大
きな振幅の雑音が入力信号に付加された場合に、入力信
号の直流成分(=バイアス信号成分)が大きく変動する
ため、記録された磁気信号本来の情報を正しく再生する
ことができないという問題を有していた。
来の磁気記録装置101における再生信号増幅装置10
3は、各磁気媒体104上の磁気記録密度を高めると、
1情報当たりの磁気エネルギーが小さくなるため、各再
生ヘッド105が変換する電気信号は磁気エネルギーに
応じて小さくなる。その結果、該電気信号に雑音が混入
した場合に、雑音の振幅が同一であっても再生信号の振
幅に対して雑音の振幅が相対的に大きくなる。何らかの
要因により、正常な入力信号に対して急激に変化する大
きな振幅の雑音が入力信号に付加された場合に、入力信
号の直流成分(=バイアス信号成分)が大きく変動する
ため、記録された磁気信号本来の情報を正しく再生する
ことができないという問題を有していた。
【0008】本発明は、前記従来の問題を解決し、入力
信号に対し急激に変化する大きな振幅の雑音が入力信号
に付加された場合であっても、記録情報を誤りなく再生
できるようにすることを目的とする。
信号に対し急激に変化する大きな振幅の雑音が入力信号
に付加された場合であっても、記録情報を誤りなく再生
できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、増幅回路が出力する増幅信号の中心値を
検出して中心値信号を出力する中心値信号生成回路を備
え、増幅信号及び中心値信号の差を求める構成とするも
のである。
め、本発明は、増幅回路が出力する増幅信号の中心値を
検出して中心値信号を出力する中心値信号生成回路を備
え、増幅信号及び中心値信号の差を求める構成とするも
のである。
【0010】具体的に、本発明に係る再生信号増幅装置
は、入力信号を増幅して増幅信号を出力する増幅回路
と、前記増幅信号の入力を受け、入力された前記増幅信
号の交流成分を平滑化することにより、前記増幅信号の
中心値である中心値信号を生成して出力する中心値信号
生成回路と、前記増幅信号及び前記中心値信号の入力を
受け、入力された前記増幅信号と前記中心値信号との差
である再生信号を出力する減算回路とを備えている。
は、入力信号を増幅して増幅信号を出力する増幅回路
と、前記増幅信号の入力を受け、入力された前記増幅信
号の交流成分を平滑化することにより、前記増幅信号の
中心値である中心値信号を生成して出力する中心値信号
生成回路と、前記増幅信号及び前記中心値信号の入力を
受け、入力された前記増幅信号と前記中心値信号との差
である再生信号を出力する減算回路とを備えている。
【0011】本発明の再生信号増幅装置によると、中心
値信号は増幅信号の交流成分が平滑化されているため、
増幅信号の直流成分とほぼ等しくなり、また、減算回路
は増幅信号と該増幅信号の直流成分とほぼ等しい中心値
信号との差分を求めることになる。
値信号は増幅信号の交流成分が平滑化されているため、
増幅信号の直流成分とほぼ等しくなり、また、減算回路
は増幅信号と該増幅信号の直流成分とほぼ等しい中心値
信号との差分を求めることになる。
【0012】本発明の再生信号増幅装置は、前記増幅信
号の入力を受け、入力された前記増幅信号をその位相を
遅延させて前記減算回路に出力する遅延回路をさらに備
えていることが好ましい。このようにすると、増幅信号
の位相を遅延させる遅延回路をさらに備えているため、
減算回路に入力される増幅信号は、中心値信号の位相に
合わせることができる。
号の入力を受け、入力された前記増幅信号をその位相を
遅延させて前記減算回路に出力する遅延回路をさらに備
えていることが好ましい。このようにすると、増幅信号
の位相を遅延させる遅延回路をさらに備えているため、
減算回路に入力される増幅信号は、中心値信号の位相に
合わせることができる。
【0013】本発明の再生信号増幅装置は、前記中心値
信号生成回路の動作の開始又は停止を指示するオンオフ
制御手段をさらに備えていることが好ましい。このよう
にすると、中心値信号生成回路の動作をオンオフするオ
ンオフ制御手段をさらに備えているため、必要に応じて
中心値信号生成回路を動作させることができる。
信号生成回路の動作の開始又は停止を指示するオンオフ
制御手段をさらに備えていることが好ましい。このよう
にすると、中心値信号生成回路の動作をオンオフするオ
ンオフ制御手段をさらに備えているため、必要に応じて
中心値信号生成回路を動作させることができる。
【0014】本発明の再生信号増幅装置は、前記増幅回
路の利得を増減する利得制御手段をさらに備えているこ
とが好ましい。このようにすると、増幅回路の利得を増
減する利得制御手段をさらに備えているため、必要に応
じて増幅回路の利得を適当な値に調整することができ
る。
路の利得を増減する利得制御手段をさらに備えているこ
とが好ましい。このようにすると、増幅回路の利得を増
減する利得制御手段をさらに備えているため、必要に応
じて増幅回路の利得を適当な値に調整することができ
る。
【0015】本発明の再生信号増幅装置は、前記増幅信
号の入力を受け、入力された増幅信号における振幅のピ
ーク値を検出して該ピーク値を前記中心値信号生成回路
に出力するピーク値検出回路をさらに備えていることが
好ましい。このようにすると、増幅回路から出力される
増幅信号の振幅のピーク値を検出して該ピーク値を中心
値信号生成回路に出力するピーク値検出回路をさらに備
えているため、増幅信号のバイアス成分の信号レベルが
変更になった場合であっても、中心値信号生成回路は増
幅信号の信号レベルの変更に対応することができる。
号の入力を受け、入力された増幅信号における振幅のピ
ーク値を検出して該ピーク値を前記中心値信号生成回路
に出力するピーク値検出回路をさらに備えていることが
好ましい。このようにすると、増幅回路から出力される
増幅信号の振幅のピーク値を検出して該ピーク値を中心
値信号生成回路に出力するピーク値検出回路をさらに備
えているため、増幅信号のバイアス成分の信号レベルが
変更になった場合であっても、中心値信号生成回路は増
幅信号の信号レベルの変更に対応することができる。
【0016】本発明の再生信号増幅装置は、前記ピーク
値検出回路が検出する前記ピーク値を記憶する記憶回路
をさらに備えていることが好ましい。このようにする
と、ピーク値を記憶する記憶回路をさらに備えているた
め、増幅回路から出力される増幅信号のバイアス成分の
信号レベルが変更された場合に、変更された信号レベル
のピーク値を記憶しておくことができる。
値検出回路が検出する前記ピーク値を記憶する記憶回路
をさらに備えていることが好ましい。このようにする
と、ピーク値を記憶する記憶回路をさらに備えているた
め、増幅回路から出力される増幅信号のバイアス成分の
信号レベルが変更された場合に、変更された信号レベル
のピーク値を記憶しておくことができる。
【0017】本発明の再生信号増幅装置は、前記記憶回
路に記憶されている前記ピーク値を参照又は変更するピ
ーク値制御手段をさらに備えていることが好ましい。こ
のようにすると、増幅回路から出力される増幅信号のバ
イアス成分の信号レベルが変更されたピーク値を参照又
は変更するピーク値制御手段をさらに備えているため、
必要に応じて該ピーク値を読み出したり所定の値に書き
換えたりすることができる。
路に記憶されている前記ピーク値を参照又は変更するピ
ーク値制御手段をさらに備えていることが好ましい。こ
のようにすると、増幅回路から出力される増幅信号のバ
イアス成分の信号レベルが変更されたピーク値を参照又
は変更するピーク値制御手段をさらに備えているため、
必要に応じて該ピーク値を読み出したり所定の値に書き
換えたりすることができる。
【0018】本発明の再生信号増幅装置において、前記
中心値信号生成回路が、前記増幅信号の電位とほぼ同じ
電位の電圧を生成して出力する電圧生成回路と、前記電
圧生成回路から出力された電圧により充電又は放電さ
れ、入力された増幅信号の交流成分を平滑化するコンデ
ンサとを有していることが好ましい。このようにする
と、中心値信号生成回路は、急激に変化する大きな振幅
の雑音が入力信号に付加された場合であっても、振幅の
変化に追随することができる電圧生成回路と、低域通過
フィルタとなるコンデンサを有しているため、直流成分
のみを確実に得ることができる。
中心値信号生成回路が、前記増幅信号の電位とほぼ同じ
電位の電圧を生成して出力する電圧生成回路と、前記電
圧生成回路から出力された電圧により充電又は放電さ
れ、入力された増幅信号の交流成分を平滑化するコンデ
ンサとを有していることが好ましい。このようにする
と、中心値信号生成回路は、急激に変化する大きな振幅
の雑音が入力信号に付加された場合であっても、振幅の
変化に追随することができる電圧生成回路と、低域通過
フィルタとなるコンデンサを有しているため、直流成分
のみを確実に得ることができる。
【0019】本発明の再生信号増幅装置において、前記
中心値信号生成回路が、前記電圧生成回路と前記コンデ
ンサとを有している場合に、前記中心値信号生成回路に
入力される増幅信号に対して設定されているしきい値を
検出し、前記増幅信号における前記しきい値を越えるし
きい値超過信号成分を出力するしきい値検出回路と、前
記しきい値超過信号成分に応じて、前記コンデンサに対
して充電又は放電を行なう充放電回路とをさらに有して
いることが好ましい。このようにすると、中心値信号生
成回路は、入力信号に対するしきい値を検出してしきい
値超過信号成分を出力するしきい値検出回路と、しきい
値超過信号成分に応じて、コンデンサに対して充電又は
放電を行なう充放電回路とをさらに有しているため、あ
らかじめ設定されているしきい値を越える大きな振幅の
信号が入力された場合に、コンデンサに対して高速に充
電又は放電を行なうことができる。
中心値信号生成回路が、前記電圧生成回路と前記コンデ
ンサとを有している場合に、前記中心値信号生成回路に
入力される増幅信号に対して設定されているしきい値を
検出し、前記増幅信号における前記しきい値を越えるし
きい値超過信号成分を出力するしきい値検出回路と、前
記しきい値超過信号成分に応じて、前記コンデンサに対
して充電又は放電を行なう充放電回路とをさらに有して
いることが好ましい。このようにすると、中心値信号生
成回路は、入力信号に対するしきい値を検出してしきい
値超過信号成分を出力するしきい値検出回路と、しきい
値超過信号成分に応じて、コンデンサに対して充電又は
放電を行なう充放電回路とをさらに有しているため、あ
らかじめ設定されているしきい値を越える大きな振幅の
信号が入力された場合に、コンデンサに対して高速に充
電又は放電を行なうことができる。
【0020】この場合、前記しきい値が、ヒステリシス
特性生成回路によりヒステリシス特性を生成されること
が好ましい。このようにすると、しきい値にヒステリシ
ス特性が生成されるため、例えば、増幅信号の交流成分
が、あらかじめ設定されているしきい値を越えた直後に
該しきい値よりも小さくなる信号に対しても、充放電回
路は安定して動作することができる。
特性生成回路によりヒステリシス特性を生成されること
が好ましい。このようにすると、しきい値にヒステリシ
ス特性が生成されるため、例えば、増幅信号の交流成分
が、あらかじめ設定されているしきい値を越えた直後に
該しきい値よりも小さくなる信号に対しても、充放電回
路は安定して動作することができる。
【0021】本発明の再生信号増幅装置において、前記
中心値信号生成回路が、前記電圧生成回路と前記コンデ
ンサとを有している場合に、前記中心値信号生成回路に
入力される増幅信号の正の信号成分に対して設定されて
いる正のしきい値を検出し、前記正の信号成分における
前記正のしきい値を越える正のしきい値超過信号成分を
出力する正のしきい値検出回路と、前記増幅信号の負の
信号成分に対して設定されている負のしきい値を検出
し、前記負の信号成分における前記負のしきい値を越え
る負のしきい値超過信号成分を出力する負のしきい値検
出回路と、前記正のしきい値超過信号成分に応じて前記
コンデンサに充電を行なう充電回路と、前記負のしきい
値超過信号成分に応じて前記コンデンサから放電を行な
う放電回路とをさらに有し、前記正のしきい値と前記負
のしきい値とはそれぞれ独立に設定されていることが好
ましい。このようにすると、中心値信号生成回路が、コ
ンデンサの充電側には正のしきい値検出回路及び充電回
路を有しており、また、コンデンサの放電側には負のし
きい値検出回路及び放電回路を有しており、正のしきい
値と負のしきい値とをそれぞれ独立して設定できるた
め、増幅信号の交流成分に対して、正又は負のしきい値
を増幅信号の特性を考慮して設定することができる。
中心値信号生成回路が、前記電圧生成回路と前記コンデ
ンサとを有している場合に、前記中心値信号生成回路に
入力される増幅信号の正の信号成分に対して設定されて
いる正のしきい値を検出し、前記正の信号成分における
前記正のしきい値を越える正のしきい値超過信号成分を
出力する正のしきい値検出回路と、前記増幅信号の負の
信号成分に対して設定されている負のしきい値を検出
し、前記負の信号成分における前記負のしきい値を越え
る負のしきい値超過信号成分を出力する負のしきい値検
出回路と、前記正のしきい値超過信号成分に応じて前記
コンデンサに充電を行なう充電回路と、前記負のしきい
値超過信号成分に応じて前記コンデンサから放電を行な
う放電回路とをさらに有し、前記正のしきい値と前記負
のしきい値とはそれぞれ独立に設定されていることが好
ましい。このようにすると、中心値信号生成回路が、コ
ンデンサの充電側には正のしきい値検出回路及び充電回
路を有しており、また、コンデンサの放電側には負のし
きい値検出回路及び放電回路を有しており、正のしきい
値と負のしきい値とをそれぞれ独立して設定できるた
め、増幅信号の交流成分に対して、正又は負のしきい値
を増幅信号の特性を考慮して設定することができる。
【0022】この場合、前記正のしきい値検出回路が複
数設けられており、前記複数の正のしきい値検出回路は
互いに異なる正のしきい値を有し、前記充電回路が前記
正のしきい値検出回路のそれぞれと対応するように複数
設けられていることが好ましい。このようにすると、異
なるしきい値に対応する正のしきい値検出回路及び充電
回路を備えているため、複数の正のしきい値のうち、増
幅信号の交流成分の正方向の振幅が小さい側から大きい
側に向かって順次正のしきい値に達する度に、各正のし
きい値に対応する各充電回路からコンデンサに対してそ
れぞれ充電が行なわれる。
数設けられており、前記複数の正のしきい値検出回路は
互いに異なる正のしきい値を有し、前記充電回路が前記
正のしきい値検出回路のそれぞれと対応するように複数
設けられていることが好ましい。このようにすると、異
なるしきい値に対応する正のしきい値検出回路及び充電
回路を備えているため、複数の正のしきい値のうち、増
幅信号の交流成分の正方向の振幅が小さい側から大きい
側に向かって順次正のしきい値に達する度に、各正のし
きい値に対応する各充電回路からコンデンサに対してそ
れぞれ充電が行なわれる。
【0023】さらに、前記負のしきい値検出回路が複数
設けられており、前記複数の負のしきい値検出回路は互
いに異なる負のしきい値を有し、前記充電回路が前記負
のしきい値検出回路のそれぞれと対応するように複数設
けられていることが好ましい。このようにすると、異な
るしきい値に対応する負のしきい値検出回路及び放電回
路を備えているため、複数の負のしきい値のうち、増幅
信号の交流成分の負方向の振幅が小さい側から大きい側
に向かって順次負のしきい値に達する度に、コンデンサ
から各負のしきい値に対応する各放電回路を通してそれ
ぞれ放電が行なわれる。
設けられており、前記複数の負のしきい値検出回路は互
いに異なる負のしきい値を有し、前記充電回路が前記負
のしきい値検出回路のそれぞれと対応するように複数設
けられていることが好ましい。このようにすると、異な
るしきい値に対応する負のしきい値検出回路及び放電回
路を備えているため、複数の負のしきい値のうち、増幅
信号の交流成分の負方向の振幅が小さい側から大きい側
に向かって順次負のしきい値に達する度に、コンデンサ
から各負のしきい値に対応する各放電回路を通してそれ
ぞれ放電が行なわれる。
【0024】また、前記正のしきい値が、正のヒステリ
シス特性生成回路によりヒステリシス特性を生成され、
前記負のしきい値が、負のヒステリシス特性生成回路に
よりヒステリシス特性を生成されることが好ましい。こ
のようにすると、正又は負のしきい値ごとにヒステリシ
ス特性が生成されるため、正又は負のしきい値を越えた
直後に該しきい値よりも振幅が小さくなる増幅信号の交
流成分に対しても、充電回路又は放電回路は安定して動
作することができる。
シス特性生成回路によりヒステリシス特性を生成され、
前記負のしきい値が、負のヒステリシス特性生成回路に
よりヒステリシス特性を生成されることが好ましい。こ
のようにすると、正又は負のしきい値ごとにヒステリシ
ス特性が生成されるため、正又は負のしきい値を越えた
直後に該しきい値よりも振幅が小さくなる増幅信号の交
流成分に対しても、充電回路又は放電回路は安定して動
作することができる。
【0025】本発明に係る中心値信号生成回路は、入力
信号の中心値である中心値信号を生成する中心値信号生
成回路を対象とし、前記入力信号の電位を検出し、該入
力信号の電位とほぼ同じ電位の電圧を生成して電圧信号
を出力する電圧生成回路と、前記電圧信号の入力を受
け、該電圧信号から高周波成分を除去して中心値信号を
生成する低域通過フィルタとを備えている。
信号の中心値である中心値信号を生成する中心値信号生
成回路を対象とし、前記入力信号の電位を検出し、該入
力信号の電位とほぼ同じ電位の電圧を生成して電圧信号
を出力する電圧生成回路と、前記電圧信号の入力を受
け、該電圧信号から高周波成分を除去して中心値信号を
生成する低域通過フィルタとを備えている。
【0026】本発明の中心値信号生成回路において、前
記電圧生成回路が、ベースに前記入力信号が入力され、
エミッタが第1の電流源を介して電圧電源に接続され、
コレクタが接地されている第1のPNPトランジスタ
と、ベースに前記入力信号が入力され、エミッタが第2
の電流源を介して接地され、コレクタが電圧電源に接続
されている第1のNPNトランジスタと、エミッタが前
記第1の電流源を介して電圧電源に接続され、コレクタ
が接地される第2のPNPトランジスタと、エミッタが
前記第2の電流源を介して接地され、コレクタが電圧電
源に接続されている第2のNPNトランジスタと、前記
第2のPNPトランジスタのベースと前記第2のNPN
トランジスタのベースとが接続されており、前記増幅信
号を出力する出力端子とを有し、前記低域通過フィルタ
は、一方の電極が前記出力端子に接続され、他方の電極
が接地されているコンデンサからなることが好ましい。
記電圧生成回路が、ベースに前記入力信号が入力され、
エミッタが第1の電流源を介して電圧電源に接続され、
コレクタが接地されている第1のPNPトランジスタ
と、ベースに前記入力信号が入力され、エミッタが第2
の電流源を介して接地され、コレクタが電圧電源に接続
されている第1のNPNトランジスタと、エミッタが前
記第1の電流源を介して電圧電源に接続され、コレクタ
が接地される第2のPNPトランジスタと、エミッタが
前記第2の電流源を介して接地され、コレクタが電圧電
源に接続されている第2のNPNトランジスタと、前記
第2のPNPトランジスタのベースと前記第2のNPN
トランジスタのベースとが接続されており、前記増幅信
号を出力する出力端子とを有し、前記低域通過フィルタ
は、一方の電極が前記出力端子に接続され、他方の電極
が接地されているコンデンサからなることが好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態) 本発明に係る第1の実施形態を図面を参照しながら説明
する。
する。
【0028】図1は本発明の第1の実施形態に係る磁気
記録装置における再生信号増幅装置の構成図である。図
1に示すように、磁気記録装置11は、所望の情報を磁
気信号として記録する磁気ディスク装置12と、該磁気
信号から微小な電気信号に変換された信号を増幅する再
生信号増幅装置13とから構成されている。
記録装置における再生信号増幅装置の構成図である。図
1に示すように、磁気記録装置11は、所望の情報を磁
気信号として記録する磁気ディスク装置12と、該磁気
信号から微小な電気信号に変換された信号を増幅する再
生信号増幅装置13とから構成されている。
【0029】磁気ディスク装置12は、アルミニウム等
よりなる円板が複数重ねられ、該円板の両面に情報が磁
気信号として記録されている磁気媒体14,14,…
と、各磁気媒体14に記録されている磁気信号を微小な
電圧の変化又は電流の変化である電気信号に変換する薄
膜誘導型ヘッド又は磁気抵抗効果(MR)ヘッド等よりな
る再生ヘッド15,15,…とを有している。
よりなる円板が複数重ねられ、該円板の両面に情報が磁
気信号として記録されている磁気媒体14,14,…
と、各磁気媒体14に記録されている磁気信号を微小な
電圧の変化又は電流の変化である電気信号に変換する薄
膜誘導型ヘッド又は磁気抵抗効果(MR)ヘッド等よりな
る再生ヘッド15,15,…とを有している。
【0030】再生信号増幅装置13は、磁気ディスク装
置12のうちの1つの再生ヘッド15により読み出され
た微小な電気信号が入力される入力端子16と、該入力
端子16から入力された微小な電気信号を適当な振幅に
なるように増幅する増幅回路17と、該増幅回路17か
ら出力される増幅信号の交流成分の中心値を検出して増
幅信号の直流成分よりなる中心値信号を出力する中心値
信号生成回路としての中心値検出回路18と、増幅信号
と中心値信号との差を求めて再生信号を出力する減算回
路19と、該再生信号を出力するための出力端子20と
を有している。
置12のうちの1つの再生ヘッド15により読み出され
た微小な電気信号が入力される入力端子16と、該入力
端子16から入力された微小な電気信号を適当な振幅に
なるように増幅する増幅回路17と、該増幅回路17か
ら出力される増幅信号の交流成分の中心値を検出して増
幅信号の直流成分よりなる中心値信号を出力する中心値
信号生成回路としての中心値検出回路18と、増幅信号
と中心値信号との差を求めて再生信号を出力する減算回
路19と、該再生信号を出力するための出力端子20と
を有している。
【0031】減算回路19から出力される再生信号は図
示はされていないが後段の信号処理装置に入力され、磁
気信号の変化として記録されている情報を再生する。
示はされていないが後段の信号処理装置に入力され、磁
気信号の変化として記録されている情報を再生する。
【0032】以下、前記のように構成された磁気記録装
置11及び再生信号増幅装置13の動作を説明する。
置11及び再生信号増幅装置13の動作を説明する。
【0033】まず、図1に示すように、磁気ディスク装
置12の磁気媒体14に記録されている磁気信号は、再
生ヘッド15により微小な電気信号として読み出され、
再生信号増幅装置13の入力端子16に入力される。次
に、微小な電気エネルギーを有する入力信号は増幅回路
17に入力されて増幅された後、減算回路19の一方の
端子に増幅信号として入力される。また、増幅信号は、
増幅回路17と減算回路19との間に直列に接続されて
いる中心値検出回路18に同時に入力され、増幅信号の
交流成分の中心値、すなわち、該増幅信号の交流成分が
除去されたバイアスレベルの直流成分が検出され、中心
値信号に変換して出力された後、減算回路19の他方の
入力端子に入力される。次に、減算回路19において、
増幅信号から中心値信号である該増幅信号のバイアスレ
ベルの直流成分を差し引くことにより、増幅信号のバイ
アスレベルの変動分が除去される。なぜなら、急激に変
化する大きな振幅の雑音とは、該増幅信号のバイアスレ
ベルを大きく変動させる成分を有しているからである。
置12の磁気媒体14に記録されている磁気信号は、再
生ヘッド15により微小な電気信号として読み出され、
再生信号増幅装置13の入力端子16に入力される。次
に、微小な電気エネルギーを有する入力信号は増幅回路
17に入力されて増幅された後、減算回路19の一方の
端子に増幅信号として入力される。また、増幅信号は、
増幅回路17と減算回路19との間に直列に接続されて
いる中心値検出回路18に同時に入力され、増幅信号の
交流成分の中心値、すなわち、該増幅信号の交流成分が
除去されたバイアスレベルの直流成分が検出され、中心
値信号に変換して出力された後、減算回路19の他方の
入力端子に入力される。次に、減算回路19において、
増幅信号から中心値信号である該増幅信号のバイアスレ
ベルの直流成分を差し引くことにより、増幅信号のバイ
アスレベルの変動分が除去される。なぜなら、急激に変
化する大きな振幅の雑音とは、該増幅信号のバイアスレ
ベルを大きく変動させる成分を有しているからである。
【0034】これにより、正常な入力信号に比べ急激に
変化する大きな振幅の雑音が入力信号に付加された場合
に、該雑音を除去することができるので、再生誤りの少
ない再生信号を得ることできる。
変化する大きな振幅の雑音が入力信号に付加された場合
に、該雑音を除去することができるので、再生誤りの少
ない再生信号を得ることできる。
【0035】なお、本発明に係る再生信号増幅装置は、
本実施形態に示すハードディスク装置に限るものではな
く、例えば磁気フロッピーディスク装置、磁気テープ装
置、磁気VTR装置等の磁気的に記録された信号を再生
する装置であればよい。
本実施形態に示すハードディスク装置に限るものではな
く、例えば磁気フロッピーディスク装置、磁気テープ装
置、磁気VTR装置等の磁気的に記録された信号を再生
する装置であればよい。
【0036】さらに、磁気記録装置に限らず、記録媒体
に記録されている信号が微小であって、急激に変化する
大きな振幅の雑音が該信号に重畳されるような記録装置
の再生信号増幅装置に有効である。
に記録されている信号が微小であって、急激に変化する
大きな振幅の雑音が該信号に重畳されるような記録装置
の再生信号増幅装置に有効である。
【0037】(第2の実施形態) 以下、本発明に係る第2の実施形態を図面を参照しなが
ら説明する。
ら説明する。
【0038】図2は本発明の第2の実施形態に係る磁気
記録装置における再生信号増幅装置の構成図である。図
2において、図1に示した構成要素と同一の構成要素に
は同一の符号を付すことにより説明を省略する。
記録装置における再生信号増幅装置の構成図である。図
2において、図1に示した構成要素と同一の構成要素に
は同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0039】本実施形態の特徴として、再生信号増幅装
置13は、増幅回路17から出力される増幅信号を直接
外部に出力する増幅信号出力端子21と、中心値検出回
路18から出力される中心値信号を直接後段に出力する
中心値信号出力端子22とを有している。
置13は、増幅回路17から出力される増幅信号を直接
外部に出力する増幅信号出力端子21と、中心値検出回
路18から出力される中心値信号を直接後段に出力する
中心値信号出力端子22とを有している。
【0040】これにより、図2に示すように、増幅信号
出力端子21から出力される増幅信号と中心値信号出力
端子22から出力される中心値信号との差分を後段の減
算回路19Aによって求めることにより、急激に変化す
る大きな振幅の雑音成分を除去するだけでなく、さら
に、後段の信号処理回路において減算回路19Aに入力
される前に、例えば、該中心値信号をモニタしたりする
ことも可能となるので、後段における再生信号の信号処
理の自由度が高くなる。
出力端子21から出力される増幅信号と中心値信号出力
端子22から出力される中心値信号との差分を後段の減
算回路19Aによって求めることにより、急激に変化す
る大きな振幅の雑音成分を除去するだけでなく、さら
に、後段の信号処理回路において減算回路19Aに入力
される前に、例えば、該中心値信号をモニタしたりする
ことも可能となるので、後段における再生信号の信号処
理の自由度が高くなる。
【0041】(第3の実施形態) 以下、本発明に係る第3の実施形態を図面を参照しなが
ら説明する。
ら説明する。
【0042】図3は本発明の第3の実施形態に係る磁気
記録装置における再生信号増幅装置の構成図である。図
3において、図1に示した構成要素と同一の構成要素に
は同一の符号を付すことにより説明を省略する。
記録装置における再生信号増幅装置の構成図である。図
3において、図1に示した構成要素と同一の構成要素に
は同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0043】本実施形態の特徴として、再生信号増幅装
置13は、増幅回路17と減算回路19との間に直列に
接続され、増幅回路17から出力される増幅信号の位相
を遅延させる遅延回路23を有している。
置13は、増幅回路17と減算回路19との間に直列に
接続され、増幅回路17から出力される増幅信号の位相
を遅延させる遅延回路23を有している。
【0044】これにより、中心値検出回路18に増幅信
号を通すことにより、該中心値検出回路18の出力信号
である中心値信号の位相が増幅回路17の増幅信号の位
相よりも遅れることがあっても、遅延回路23によって
増幅信号の位相を遅らせることができるので、より確実
に雑音成分を除去することができる。
号を通すことにより、該中心値検出回路18の出力信号
である中心値信号の位相が増幅回路17の増幅信号の位
相よりも遅れることがあっても、遅延回路23によって
増幅信号の位相を遅らせることができるので、より確実
に雑音成分を除去することができる。
【0045】(第4の実施形態) 以下、本発明に係る第4の実施形態を図面を参照しなが
ら説明する。
ら説明する。
【0046】図4は本発明の第4の実施形態に係る磁気
記録装置における再生信号増幅装置の構成図である。図
4において、図1に示した構成要素と同一の構成要素に
は同一の符号を付すことにより説明を省略する。
記録装置における再生信号増幅装置の構成図である。図
4において、図1に示した構成要素と同一の構成要素に
は同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0047】本実施形態の特徴として、再生信号増幅装
置13は、中心値検出回路18の動作の開始又は動作の
停止を指示するオンオフ制御手段に接続されているオン
オフ制御端子24を有している。
置13は、中心値検出回路18の動作の開始又は動作の
停止を指示するオンオフ制御手段に接続されているオン
オフ制御端子24を有している。
【0048】これにより、減算回路19によって急激に
変化する大きな振幅の雑音成分が除去されると共に、中
心値検出回路18の動作を停止させることが可能となる
ため、増幅回路17から出力される増幅信号をそのまま
再生信号として後段に出力することができる。従って、
増幅回路17の種類や形態によっては、増幅信号を加工
せずにそのまま利用したい場合が生じたとしても、中心
値検出回路18の動作を停止することにより、なんら加
工しない増幅信号を出力するという状況に対応すること
ができる。
変化する大きな振幅の雑音成分が除去されると共に、中
心値検出回路18の動作を停止させることが可能となる
ため、増幅回路17から出力される増幅信号をそのまま
再生信号として後段に出力することができる。従って、
増幅回路17の種類や形態によっては、増幅信号を加工
せずにそのまま利用したい場合が生じたとしても、中心
値検出回路18の動作を停止することにより、なんら加
工しない増幅信号を出力するという状況に対応すること
ができる。
【0049】(第5の実施形態) 以下、本発明に係る第5の実施形態を図面を参照しなが
ら説明する。
ら説明する。
【0050】図5は本発明の第5の実施形態に係る磁気
記録装置における再生信号増幅装置の構成図である。図
5において、図1に示した構成要素と同一の構成要素に
は同一の符号を付すことにより説明を省略する。
記録装置における再生信号増幅装置の構成図である。図
5において、図1に示した構成要素と同一の構成要素に
は同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0051】本実施形態の特徴として、再生信号増幅装
置13は、増幅回路17と中心値検出回路18とに並列
に接続され、増幅回路17の利得を増減する利得制御手
段に接続されている利得制御端子25を有している。
置13は、増幅回路17と中心値検出回路18とに並列
に接続され、増幅回路17の利得を増減する利得制御手
段に接続されている利得制御端子25を有している。
【0052】これにより、再生時には、減算回路19に
よって急激に変化する大きな振幅の雑音成分が除去され
ると共に、磁気媒体14に信号を書き込む記録モードと
磁気媒体14から信号を読み出す再生モードとのモード
を切り換える前に、増幅回路17の利得を減少させるこ
とにより、記録又は再生モードの切り換え時に発生しや
すい信号の急激な変化に起因する雑音を最小限に抑える
ことができるので、後段の信号処理回路等の誤動作を防
止することができる。
よって急激に変化する大きな振幅の雑音成分が除去され
ると共に、磁気媒体14に信号を書き込む記録モードと
磁気媒体14から信号を読み出す再生モードとのモード
を切り換える前に、増幅回路17の利得を減少させるこ
とにより、記録又は再生モードの切り換え時に発生しや
すい信号の急激な変化に起因する雑音を最小限に抑える
ことができるので、後段の信号処理回路等の誤動作を防
止することができる。
【0053】(第6の実施形態) 以下、本発明に係る第6の実施形態を図面を参照しなが
ら説明する。
ら説明する。
【0054】図6は本発明の第6の実施形態に係る磁気
記録装置における再生信号増幅装置の構成図である。図
6において、図1に示した構成要素と同一の構成要素に
は同一の符号を付すことにより説明を省略する。
記録装置における再生信号増幅装置の構成図である。図
6において、図1に示した構成要素と同一の構成要素に
は同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0055】本実施形態の特徴として、再生信号増幅装
置13は、増幅回路17と中心値検出回路18との間に
直列に接続され、増幅回路17の増幅信号の振幅のピー
ク値を検出して、該ピーク値を中心値検出回路18に出
力するピーク値検出回路26を有している。
置13は、増幅回路17と中心値検出回路18との間に
直列に接続され、増幅回路17の増幅信号の振幅のピー
ク値を検出して、該ピーク値を中心値検出回路18に出
力するピーク値検出回路26を有している。
【0056】再生ヘッド15の変換特性又は増幅回路1
7の利得特性等が変更されると、増幅回路17から出力
される増幅信号のバイアスレベルのピーク値が変化し
て、中心値検出回路18が所定の特性からずれてしまう
ことも想定される。ピーク値検出回路26は、増幅信号
のピーク値を検出し、該検出結果を中心値検出回路18
に出力するので、中心値検出回路18は該検出結果に基
づいて所定の特性を得られるようにすることができる。
7の利得特性等が変更されると、増幅回路17から出力
される増幅信号のバイアスレベルのピーク値が変化し
て、中心値検出回路18が所定の特性からずれてしまう
ことも想定される。ピーク値検出回路26は、増幅信号
のピーク値を検出し、該検出結果を中心値検出回路18
に出力するので、中心値検出回路18は該検出結果に基
づいて所定の特性を得られるようにすることができる。
【0057】これにより、減算回路19によって急激に
変化する大きな振幅の雑音成分が除去されると共に、中
心値検出回路18はピーク値検出回路26から入力され
る振幅のバイアスレベルのピーク値に基づいて、入力信
号の中心値の検出特性及び生成特性を調整することがで
きるため、増幅回路17から出力される増幅信号から確
実に中心値を検出することができる。
変化する大きな振幅の雑音成分が除去されると共に、中
心値検出回路18はピーク値検出回路26から入力され
る振幅のバイアスレベルのピーク値に基づいて、入力信
号の中心値の検出特性及び生成特性を調整することがで
きるため、増幅回路17から出力される増幅信号から確
実に中心値を検出することができる。
【0058】その結果、減算回路19によって急激に変
化する大きな振幅の雑音成分をより確実に除去すること
ができる。
化する大きな振幅の雑音成分をより確実に除去すること
ができる。
【0059】(第7の実施形態) 以下、本発明に係る第7の実施形態を図面を参照しなが
ら説明する。
ら説明する。
【0060】図7は本発明の第7の実施形態に係る磁気
記録装置における再生信号増幅装置の構成図である。図
7において、図6に示した構成要素と同一の構成要素に
は同一の符号を付すことにより説明を省略する。
記録装置における再生信号増幅装置の構成図である。図
7において、図6に示した構成要素と同一の構成要素に
は同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0061】本実施形態の特徴として、再生信号増幅装
置13は、ピーク値検出回路26が検出する、増幅回路
17から出力される増幅信号の振幅のピーク値を記憶す
るフラッシュEEPROM等の不揮発正メモリよりなる
記憶回路27を有している。
置13は、ピーク値検出回路26が検出する、増幅回路
17から出力される増幅信号の振幅のピーク値を記憶す
るフラッシュEEPROM等の不揮発正メモリよりなる
記憶回路27を有している。
【0062】該記憶回路27は磁気記録装置11の起動
時には、記憶回路27が記憶している増幅信号のバイア
スレベルのピーク値データを初期値としてピーク値検出
回路26を経由して中心値検出回路18に出力する。ま
た、増幅回路17の増幅信号の振幅のピーク値が変更さ
れた場合には、ピーク値検出回路26が該変更を検出し
て記憶回路27に保持されている既存のピーク値を変更
されたピーク値で更新する。
時には、記憶回路27が記憶している増幅信号のバイア
スレベルのピーク値データを初期値としてピーク値検出
回路26を経由して中心値検出回路18に出力する。ま
た、増幅回路17の増幅信号の振幅のピーク値が変更さ
れた場合には、ピーク値検出回路26が該変更を検出し
て記憶回路27に保持されている既存のピーク値を変更
されたピーク値で更新する。
【0063】これにより、記憶回路27は磁気記録装置
11の電源の投入状態にかかわらず、増幅回路17から
出力される増幅信号の振幅のピーク値を常時記憶してい
るため、増幅信号のピーク値の変化に対応することがで
きるため、より確実に中心値を検出することができる。
従って、正常な入力信号に比べ急激に変化する大きな振
幅の雑音が入力信号に付加された場合に、該雑音を除去
し再生誤りの少ない再生信号を得ることができる。
11の電源の投入状態にかかわらず、増幅回路17から
出力される増幅信号の振幅のピーク値を常時記憶してい
るため、増幅信号のピーク値の変化に対応することがで
きるため、より確実に中心値を検出することができる。
従って、正常な入力信号に比べ急激に変化する大きな振
幅の雑音が入力信号に付加された場合に、該雑音を除去
し再生誤りの少ない再生信号を得ることができる。
【0064】(第8の実施形態) 以下、本発明に係る第8の実施形態を図面を参照しなが
ら説明する。
ら説明する。
【0065】図8は本発明の第8の実施形態に係る磁気
記録装置における再生信号増幅装置の構成図である。図
8において、図7に示した構成要素と同一の構成要素に
は同一の符号を付すことにより説明を省略する。
記録装置における再生信号増幅装置の構成図である。図
8において、図7に示した構成要素と同一の構成要素に
は同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0066】本実施形態の特徴として、再生信号増幅装
置13は、記憶回路27が記憶している増幅回路17が
出力する増幅信号のバイアスレベルのピーク値を参照又
は変更するピーク値制御手段に接続されているピーク値
制御端子28を有している。
置13は、記憶回路27が記憶している増幅回路17が
出力する増幅信号のバイアスレベルのピーク値を参照又
は変更するピーク値制御手段に接続されているピーク値
制御端子28を有している。
【0067】これにより、記憶回路27が記憶している
ピーク値を参照したり、直接変更したりすることができ
るため、増幅回路17が出力する出力信号の中心値をよ
り確実に検出することができるので、該出力信号に重畳
される急激に変動する振幅の大きな雑音を確実に除去す
ることができる。
ピーク値を参照したり、直接変更したりすることができ
るため、増幅回路17が出力する出力信号の中心値をよ
り確実に検出することができるので、該出力信号に重畳
される急激に変動する振幅の大きな雑音を確実に除去す
ることができる。
【0068】(第9の実施形態) 以下、本発明に係る第9の実施形態を図面を参照しなが
ら説明する。
ら説明する。
【0069】図9は本発明の第9の実施形態に係る中心
値検出回路の構成図である。図9に示すように、中心値
信号生成回路としての中心値検出回路は、入力信号の電
位とほぼ同じ電位を生成して出力する電圧生成回路18
aと、該電圧生成回路18aから出力される出力信号の
交流成分を平滑化するコンデンサ18bとを有してい
る。
値検出回路の構成図である。図9に示すように、中心値
信号生成回路としての中心値検出回路は、入力信号の電
位とほぼ同じ電位を生成して出力する電圧生成回路18
aと、該電圧生成回路18aから出力される出力信号の
交流成分を平滑化するコンデンサ18bとを有してい
る。
【0070】図10は第9の実施形態に係る中心値検出
回路の回路図である。図10に示すように、入力側にお
ける、第1のPNPトランジスタQ1は、ベースが入力
端子INに接続され、エミッタが第1の抵抗R1及び第
1の電流源I1を介して電源VCCに接続され、コレク
タが接地されている。
回路の回路図である。図10に示すように、入力側にお
ける、第1のPNPトランジスタQ1は、ベースが入力
端子INに接続され、エミッタが第1の抵抗R1及び第
1の電流源I1を介して電源VCCに接続され、コレク
タが接地されている。
【0071】第1のNPNトランジスタQ2は、ベース
が入力端子INに接続され、エミッタが第2の抵抗R2
及び第2の電流源I2を介して接地され、コレクタが電
源VCCに接続されている。
が入力端子INに接続され、エミッタが第2の抵抗R2
及び第2の電流源I2を介して接地され、コレクタが電
源VCCに接続されている。
【0072】出力側における、第2のPNPトランジス
タQ3は、エミッタが第3の抵抗R3及び第1の電流源
I1を介して電源VCCに接続され、コレクタが接地さ
れ、ベースが出力端子OUTに接続されている。
タQ3は、エミッタが第3の抵抗R3及び第1の電流源
I1を介して電源VCCに接続され、コレクタが接地さ
れ、ベースが出力端子OUTに接続されている。
【0073】第2のNPNトランジスタQ4は、エミッ
タが第4の抵抗R4及び第2の電流源I2を介して接地
され、コレクタが電源VCCに接続され、ベースが出力
端子OUTに接続されている。
タが第4の抵抗R4及び第2の電流源I2を介して接地
され、コレクタが電源VCCに接続され、ベースが出力
端子OUTに接続されている。
【0074】低域通過フィルタとしてのコンデンサC1
は、一方の電極が出力端子OUTに接続され、他方の電
極が接地されている。
は、一方の電極が出力端子OUTに接続され、他方の電
極が接地されている。
【0075】なお、第1のPNPトランジスタQ1と第
2のPNPトランジスタQ3とはトランジスタのサイズ
が同一であり、第1のNPNトランジスタQ2と第2の
NPNトランジスタQ4とはトランジスタのサイズが同
一である。また、第1の抵抗R1と第3の抵抗R3、第
2の抵抗R2と第4の抵抗R4とはそれぞれ抵抗値が同
一である(以下に説明する各実施形態においても同様の
条件とする)。
2のPNPトランジスタQ3とはトランジスタのサイズ
が同一であり、第1のNPNトランジスタQ2と第2の
NPNトランジスタQ4とはトランジスタのサイズが同
一である。また、第1の抵抗R1と第3の抵抗R3、第
2の抵抗R2と第4の抵抗R4とはそれぞれ抵抗値が同
一である(以下に説明する各実施形態においても同様の
条件とする)。
【0076】以下、前記のように構成された中心値検出
回路の動作を図面に基づいて説明する。
回路の動作を図面に基づいて説明する。
【0077】まず、図10において、該中心値検出回路
が安定的に動作をしている場合は、第1のPNPトラン
ジスタQ1及び第2のPNPトランジスタQ3はサイズ
が同一で、且つ、第1の抵抗R1及び第3の抵抗R3の
抵抗値が同一であって、また、第1の電流源I1は常時
一定の電流を流し続ける能力を有するため、第1のPN
PトランジスタQ1のエミッタに注入される電流をエミ
ッタ電流i1とし、第2のPNPトランジスタQ3のエ
ミッタに注入される電流をエミッタ電流i3とすると、 I1=i1+i3 …(1) i1=i3 …(2) の関係が成り立っている。
が安定的に動作をしている場合は、第1のPNPトラン
ジスタQ1及び第2のPNPトランジスタQ3はサイズ
が同一で、且つ、第1の抵抗R1及び第3の抵抗R3の
抵抗値が同一であって、また、第1の電流源I1は常時
一定の電流を流し続ける能力を有するため、第1のPN
PトランジスタQ1のエミッタに注入される電流をエミ
ッタ電流i1とし、第2のPNPトランジスタQ3のエ
ミッタに注入される電流をエミッタ電流i3とすると、 I1=i1+i3 …(1) i1=i3 …(2) の関係が成り立っている。
【0078】同様に、第1のNPNトランジスタQ2及
び第2のNPNトランジスタQ4はサイズが同一で、且
つ、第2の抵抗R2及び第4の抵抗R4の抵抗値が同一
であって、また、電流源I2は常時一定の電流を流し続
ける能力を有するため、第1のNPNトランジスタQ2
のエミッタから出力される電流をエミッタ電流i2と
し、第2のNPNトランジスタQ4のエミッタから出力
される電流をエミッタ電流i4とすると、 I2=i2+i4 …(3) i2=i4 …(4) の関係が成り立っている。
び第2のNPNトランジスタQ4はサイズが同一で、且
つ、第2の抵抗R2及び第4の抵抗R4の抵抗値が同一
であって、また、電流源I2は常時一定の電流を流し続
ける能力を有するため、第1のNPNトランジスタQ2
のエミッタから出力される電流をエミッタ電流i2と
し、第2のNPNトランジスタQ4のエミッタから出力
される電流をエミッタ電流i4とすると、 I2=i2+i4 …(3) i2=i4 …(4) の関係が成り立っている。
【0079】次に、入力端子INに通常のレベルよりも
高い電圧が印加された場合は、第1のPNPトランジス
タQ1及び第1のNPNトランジスタQ2との入力側ベ
ース電位VBIが印加された電圧に応じて上昇する。入力
側ベース電位VBIが上昇すると、第1のPNPトランジ
スタQ1のエミッタ電流i1が減少するため、式(2)
に示すように電流源I1から等分に供給されていたエミ
ッタ電流i1とエミッタ電流i3とは、 i1<i3 …(5) の関係になる。
高い電圧が印加された場合は、第1のPNPトランジス
タQ1及び第1のNPNトランジスタQ2との入力側ベ
ース電位VBIが印加された電圧に応じて上昇する。入力
側ベース電位VBIが上昇すると、第1のPNPトランジ
スタQ1のエミッタ電流i1が減少するため、式(2)
に示すように電流源I1から等分に供給されていたエミ
ッタ電流i1とエミッタ電流i3とは、 i1<i3 …(5) の関係になる。
【0080】また、第1のNPNトランジスタQ2の入
力側ベース電位VBIが上昇すると、エミッタ電流i2が
増加するため、式(4)に示すように第2の電流源I2
に等分に供給されていたエミッタ電流i2とエミッタ電
流i4とは、 i2>i4 …(6) の関係になる。
力側ベース電位VBIが上昇すると、エミッタ電流i2が
増加するため、式(4)に示すように第2の電流源I2
に等分に供給されていたエミッタ電流i2とエミッタ電
流i4とは、 i2>i4 …(6) の関係になる。
【0081】従って、式(5)及び(6)の関係から、
入力端子INに通常よりも高い電圧が印加されると、第
2のPNPトランジスタQ3のエミッタ電流i3が増加
し、且つ、第2のNPNトランジスタQ4のエミッタ電
流i4が減少するため、出力側ベース電位VBOの電位が
上昇する。その結果、コンデンサC1に電荷が充電され
る。電荷が充電され、入力側ベース電位VBIと電圧生成
回路の出力端子の電位である出力側ベース電位VBOとが
同電位になると、該中心値検出回路の動作は安定する。
入力端子INに通常よりも高い電圧が印加されると、第
2のPNPトランジスタQ3のエミッタ電流i3が増加
し、且つ、第2のNPNトランジスタQ4のエミッタ電
流i4が減少するため、出力側ベース電位VBOの電位が
上昇する。その結果、コンデンサC1に電荷が充電され
る。電荷が充電され、入力側ベース電位VBIと電圧生成
回路の出力端子の電位である出力側ベース電位VBOとが
同電位になると、該中心値検出回路の動作は安定する。
【0082】また、コンデンサC1が低域通過フィルタ
として機能するため、バイアス信号成分に重畳されてい
る高周波成分を含む実際の情報(例えば、第1の実施形
態では、磁気媒体上の記録信号が電気信号として変換さ
れた0又は1よりなる情報)が除去され、直流成分に近
い電圧を出力する。
として機能するため、バイアス信号成分に重畳されてい
る高周波成分を含む実際の情報(例えば、第1の実施形
態では、磁気媒体上の記録信号が電気信号として変換さ
れた0又は1よりなる情報)が除去され、直流成分に近
い電圧を出力する。
【0083】逆に、入力端子INに通常のレベルよりも
低い電圧が印加された場合は、前記と逆の動作となるた
め、エミッタ電流i1とエミッタ電流i3とは、 i1>i3 …(7) の関係になり、エミッタ電流i2とエミッタ電流i4と
は、 i2<i4 …(8) の関係になる。
低い電圧が印加された場合は、前記と逆の動作となるた
め、エミッタ電流i1とエミッタ電流i3とは、 i1>i3 …(7) の関係になり、エミッタ電流i2とエミッタ電流i4と
は、 i2<i4 …(8) の関係になる。
【0084】従って、式(7)及び(8)の関係から、
入力端子INに通常よりも低い電圧が印加されると、出
力側ベース電位VBOの電位が下降するため、コンデンサ
C1から電荷が放電される。電荷が放電され、入力側ベ
ース電位VBIと出力側ベース電位VBOとが同電位になる
と、該中心値検出回路の動作は安定する。
入力端子INに通常よりも低い電圧が印加されると、出
力側ベース電位VBOの電位が下降するため、コンデンサ
C1から電荷が放電される。電荷が放電され、入力側ベ
ース電位VBIと出力側ベース電位VBOとが同電位になる
と、該中心値検出回路の動作は安定する。
【0085】ここで、各抵抗R1〜R4は入力信号の電
圧と中心値検出回路の出力信号の電圧との差に対する第
1のPNPトランジスタQ1,第1のNPNトランジス
タQ2のベース電流並びに第2のPNPトランジスタQ
3,第2のNPNトランジスタQ4のコレクタ電流のダ
イナミックレンジを調整するために用いている。
圧と中心値検出回路の出力信号の電圧との差に対する第
1のPNPトランジスタQ1,第1のNPNトランジス
タQ2のベース電流並びに第2のPNPトランジスタQ
3,第2のNPNトランジスタQ4のコレクタ電流のダ
イナミックレンジを調整するために用いている。
【0086】これにより、入力信号の交流成分が平滑化
されるため、該入力信号の中心値を確実に生成すること
ができる。
されるため、該入力信号の中心値を確実に生成すること
ができる。
【0087】本実施形態の特徴として、入力端子IN側
と出力端子OUT側とは電気的に分離されているため、
入力信号になんら影響を与えないことはいうまでもな
く、さらに、入力信号をバイポーラトランジスタのベー
スに入力する構成としているため、入力信号の微小な変
化に対して感度が高く設定できるので、磁気記録媒体に
記録されているような微小信号を扱うのに適している。
と出力端子OUT側とは電気的に分離されているため、
入力信号になんら影響を与えないことはいうまでもな
く、さらに、入力信号をバイポーラトランジスタのベー
スに入力する構成としているため、入力信号の微小な変
化に対して感度が高く設定できるので、磁気記録媒体に
記録されているような微小信号を扱うのに適している。
【0088】なお、本発明の再生信号増幅装置に用いる
中心値検出回路は、本実施形態に限らず、RC回路等に
より構成され、微小信号に敏感なDC検出回路であって
もよい。
中心値検出回路は、本実施形態に限らず、RC回路等に
より構成され、微小信号に敏感なDC検出回路であって
もよい。
【0089】(第10の実施形態) 以下、本発明に係る第10の実施形態を図面を参照しな
がら説明する。
がら説明する。
【0090】図11は本発明の第10の実施形態に係る
再生信号増幅装置における中心値検出回路の構成図であ
る。図11において、中心値検出回路は、電圧生成回路
18aに接続され、通常レベルよりも高い電圧、すなわ
ち、所定の正のしきい値を越える信号が入力された際
に、該所定の正のしきい値を検出する正のしきい値検出
回路18cと、正のしきい値超過信号成分に基づく検出
結果が入力され、コンデンサ18bに充電する充電回路
18dとを有している。さらに、電圧生成回路18aに
接続され、通常レベルよりも低い電圧、すなわち、所定
の負のしきい値を絶対値として越える信号が入力された
際に、該所定の負のしきい値を検出する負のしきい値検
出回路18eと、負のしきい値超過信号成分に基づく検
出結果が入力され、コンデンサ18bを放電させる放電
回路18fとを有している。
再生信号増幅装置における中心値検出回路の構成図であ
る。図11において、中心値検出回路は、電圧生成回路
18aに接続され、通常レベルよりも高い電圧、すなわ
ち、所定の正のしきい値を越える信号が入力された際
に、該所定の正のしきい値を検出する正のしきい値検出
回路18cと、正のしきい値超過信号成分に基づく検出
結果が入力され、コンデンサ18bに充電する充電回路
18dとを有している。さらに、電圧生成回路18aに
接続され、通常レベルよりも低い電圧、すなわち、所定
の負のしきい値を絶対値として越える信号が入力された
際に、該所定の負のしきい値を検出する負のしきい値検
出回路18eと、負のしきい値超過信号成分に基づく検
出結果が入力され、コンデンサ18bを放電させる放電
回路18fとを有している。
【0091】ここで、しきい値とは、例えば、入力信号
の交流成分の振幅が±10mVであると仮定すると、+
6mVを正のしきい値に、−6mVを負のしきい値にそ
れぞれ設定する設定値をいう。
の交流成分の振幅が±10mVであると仮定すると、+
6mVを正のしきい値に、−6mVを負のしきい値にそ
れぞれ設定する設定値をいう。
【0092】図12は第10の実施形態に係る中心値検
出回路の回路図である。図12において、図10に示し
た第9の実施形態と同様に、Q1は第1のPNPトラン
ジスタ、Q2は第1のNPNトランジスタ、Q3は第2
のPNPトランジスタ、Q4は第2のNPNトランジス
タ、R1は第1の抵抗、R2は第2の抵抗、R3は第3
の抵抗、R4は第4の抵抗、I1は第1の電流源、I2
は第2の電流源、C1はコンデンサ、INは入力端子及
びOUTは出力端子である。
出回路の回路図である。図12において、図10に示し
た第9の実施形態と同様に、Q1は第1のPNPトラン
ジスタ、Q2は第1のNPNトランジスタ、Q3は第2
のPNPトランジスタ、Q4は第2のNPNトランジス
タ、R1は第1の抵抗、R2は第2の抵抗、R3は第3
の抵抗、R4は第4の抵抗、I1は第1の電流源、I2
は第2の電流源、C1はコンデンサ、INは入力端子及
びOUTは出力端子である。
【0093】また、Q6,Q7,Q9,Q12はその他
のPNPトランジスタ、Q5,Q8,Q10,Q11は
その他のNPNトランジスタ、I3〜I6はその他の電
流源及びR5〜R12はその他の抵抗である。
のPNPトランジスタ、Q5,Q8,Q10,Q11は
その他のNPNトランジスタ、I3〜I6はその他の電
流源及びR5〜R12はその他の抵抗である。
【0094】図12に示すように、電圧生成回路110
は、第1のPNPトランジスタQ1、第1のNPNトラ
ンジスタQ2、第2のPNPトランジスタQ3、第2の
NPNトランジスタQ4、第1の抵抗R1、第2の抵抗
R2、第3の抵抗R3、第4の抵抗R4及び電流源I
1,I2とから構成されている。
は、第1のPNPトランジスタQ1、第1のNPNトラ
ンジスタQ2、第2のPNPトランジスタQ3、第2の
NPNトランジスタQ4、第1の抵抗R1、第2の抵抗
R2、第3の抵抗R3、第4の抵抗R4及び電流源I
1,I2とから構成されている。
【0095】正のしきい値検出回路111は、入力信号
の交流成分の正方向の振幅が示す電圧に対して正のしき
い値を設定する手段である、抵抗R11及び電流源I5
とを有している。抵抗R11は一端が電源VCCに接続
され、他端が電流源I5の入力側に接続されており、該
電流源I5の出力側は接地されている。
の交流成分の正方向の振幅が示す電圧に対して正のしき
い値を設定する手段である、抵抗R11及び電流源I5
とを有している。抵抗R11は一端が電源VCCに接続
され、他端が電流源I5の入力側に接続されており、該
電流源I5の出力側は接地されている。
【0096】さらに正のしきい値検出回路111は、正
のしきい値を検出する、抵抗R8、NPNトランジスタ
Q8,Q11及び電流源I3を有している。抵抗R8は
一端が電源VCCに接続され、他端が第1のNPNトラ
ンジスタQ2のコレクタに接続されている。NPNトラ
ンジスタQ8はベースが第1のNPNトランジスタQ2
のコレクタに接続され、コレクタが電源VCCに接続さ
れ、エミッタが電流源I3の入力側に接続されている。
NPNトランジスタQ11はベースが電流源I5の入力
側に接続され、コレクタが後述する充電回路112に接
続され、エミッタが電流源I3の入力側に接続されてい
る。
のしきい値を検出する、抵抗R8、NPNトランジスタ
Q8,Q11及び電流源I3を有している。抵抗R8は
一端が電源VCCに接続され、他端が第1のNPNトラ
ンジスタQ2のコレクタに接続されている。NPNトラ
ンジスタQ8はベースが第1のNPNトランジスタQ2
のコレクタに接続され、コレクタが電源VCCに接続さ
れ、エミッタが電流源I3の入力側に接続されている。
NPNトランジスタQ11はベースが電流源I5の入力
側に接続され、コレクタが後述する充電回路112に接
続され、エミッタが電流源I3の入力側に接続されてい
る。
【0097】充電回路112は、抵抗R6,R9、及び
PNPトランジスタQ6,Q9よりなるカレントミラー
回路であり、電圧生成回路110に比べてコンデンサC
1に電荷を高速に充電する。抵抗R6は一端が電源VC
Cに接続され、他端がPNPトランジスタQ6のエミッ
タに接続されている。PNPトランジスタQ6はベース
がPNPトランジスタQ9のベースに接続され、コレク
タが出力端子OUTに接続されている。抵抗R9は一端
が電源VCCに接続され、他端がPNPトランジスタQ
9のエミッタに接続されている。PNPトランジスタQ
9はベースが該PNPトランジスタQ9のコレクタに接
続されると共にPNPトランジスタQ6のベースに接続
され、コレクタがNPNトランジスタQ11のコレクタ
に接続されている。
PNPトランジスタQ6,Q9よりなるカレントミラー
回路であり、電圧生成回路110に比べてコンデンサC
1に電荷を高速に充電する。抵抗R6は一端が電源VC
Cに接続され、他端がPNPトランジスタQ6のエミッ
タに接続されている。PNPトランジスタQ6はベース
がPNPトランジスタQ9のベースに接続され、コレク
タが出力端子OUTに接続されている。抵抗R9は一端
が電源VCCに接続され、他端がPNPトランジスタQ
9のエミッタに接続されている。PNPトランジスタQ
9はベースが該PNPトランジスタQ9のコレクタに接
続されると共にPNPトランジスタQ6のベースに接続
され、コレクタがNPNトランジスタQ11のコレクタ
に接続されている。
【0098】一方、放電側の回路は構成要素のみを説明
することにする。負のしきい値検出回路は、入力信号の
交流成分の負方向の振幅が示す電圧に対して負のしきい
値を設定する手段である、抵抗R12及び電流源I6と
を有し、さらに、負のしきい値を検出する、抵抗R7、
PNPトランジスタQ7,Q12及び電流源I4を有し
ている。
することにする。負のしきい値検出回路は、入力信号の
交流成分の負方向の振幅が示す電圧に対して負のしきい
値を設定する手段である、抵抗R12及び電流源I6と
を有し、さらに、負のしきい値を検出する、抵抗R7、
PNPトランジスタQ7,Q12及び電流源I4を有し
ている。
【0099】放電回路114は、抵抗R5,R10、及
びNPNトランジスタQ5,Q10よりなるカレントミ
ラー回路であり、電圧生成回路110に比べてコンデン
サC1から該コンデンサC1に充電されている電荷を高
速に放電する。
びNPNトランジスタQ5,Q10よりなるカレントミ
ラー回路であり、電圧生成回路110に比べてコンデン
サC1から該コンデンサC1に充電されている電荷を高
速に放電する。
【0100】以下、前記のように構成された中心値検出
回路の動作を説明する。
回路の動作を説明する。
【0101】まず、中心値検出回路の充電側の動作を説
明する。
明する。
【0102】図12に示すように、正のしきい値検出回
路111の抵抗R8を流れる電流は、第1のNPNトラ
ンジスタQ2のコレクタ電流である。該コレクタ電流に
より、入力端子INに入力される入力信号の電位と、出
力端子OUTの電位との正の差に比例した電圧がNPN
トランジスタQ8のベースに印加されている。
路111の抵抗R8を流れる電流は、第1のNPNトラ
ンジスタQ2のコレクタ電流である。該コレクタ電流に
より、入力端子INに入力される入力信号の電位と、出
力端子OUTの電位との正の差に比例した電圧がNPN
トランジスタQ8のベースに印加されている。
【0103】ここで、例えば、入力信号の電位が安定状
態のときよりも高くなったとすると、前記の第9の実施
形態において述べたように、第2の抵抗R2を流れる電
流が増加するため、第1のNPNトランジスタQ2のコ
レクタ電流が増加するので、その結果、NPNトランジ
スタQ8のベースに印加されるベース電圧が抵抗R8の
電圧降下によって低下する。これにより、NPNトラン
ジスタQ8のベース電圧がしきい値(=前記の正のしき
い値に関連する別のパラメータ)を越えて低くなった場
合に、NPNトランジスタQ11のコレクタ電流が増加
するため、充電回路112のPNPトランジスタQ9の
コレクタ電流が増加することになる。従って、カレント
ミラー回路の特性として、PNPトランジスタQ9のコ
レクタ電流が増加したタイミングで充電回路112のP
NPトランジスタQ6のコレクタ電流が増加するので、
コンデンサC1に電荷を高速に充電することができる。
態のときよりも高くなったとすると、前記の第9の実施
形態において述べたように、第2の抵抗R2を流れる電
流が増加するため、第1のNPNトランジスタQ2のコ
レクタ電流が増加するので、その結果、NPNトランジ
スタQ8のベースに印加されるベース電圧が抵抗R8の
電圧降下によって低下する。これにより、NPNトラン
ジスタQ8のベース電圧がしきい値(=前記の正のしき
い値に関連する別のパラメータ)を越えて低くなった場
合に、NPNトランジスタQ11のコレクタ電流が増加
するため、充電回路112のPNPトランジスタQ9の
コレクタ電流が増加することになる。従って、カレント
ミラー回路の特性として、PNPトランジスタQ9のコ
レクタ電流が増加したタイミングで充電回路112のP
NPトランジスタQ6のコレクタ電流が増加するので、
コンデンサC1に電荷を高速に充電することができる。
【0104】次に、中心値検出回路の放電側の動作を説
明する。
明する。
【0105】負のしきい値検出回路113の抵抗R7を
流れる電流は、第1のPNPトランジスタQ1のコレク
タ電流である。該コレクタ電流により、入力端子INに
入力される入力信号の電位と、出力端子OUTの電位と
の負の差に比例した電圧がPNPトランジスタQ7のベ
ースに印加されている。
流れる電流は、第1のPNPトランジスタQ1のコレク
タ電流である。該コレクタ電流により、入力端子INに
入力される入力信号の電位と、出力端子OUTの電位と
の負の差に比例した電圧がPNPトランジスタQ7のベ
ースに印加されている。
【0106】ここで、例えば、入力信号の電位が安定状
態のときよりも低くなったとすると、第1の抵抗R1を
流れる電流が増加するため、第1のPNPトランジスタ
Q1のコレクタ電流が増加するので、その結果、PNP
トランジスタQ7のベースに印加されるベース電圧が上
昇する。これにより、PNPトランジスタQ7のベース
電圧がしきい値を越えて高くなった場合に、PNPトラ
ンジスタQ12のコレクタ電流が増加するため、放電回
路114のNPNトランジスタQ10のコレクタ電流が
増加することになる。従って、カレントミラー回路の特
性として、NPNトランジスタQ10のコレクタ電流が
増加したタイミングで該放電回路114のNPNトラン
ジスタQ5のコレクタ電流が増加するので、コンデンサ
C1から充電されていた電荷を高速に放電することがで
きる。
態のときよりも低くなったとすると、第1の抵抗R1を
流れる電流が増加するため、第1のPNPトランジスタ
Q1のコレクタ電流が増加するので、その結果、PNP
トランジスタQ7のベースに印加されるベース電圧が上
昇する。これにより、PNPトランジスタQ7のベース
電圧がしきい値を越えて高くなった場合に、PNPトラ
ンジスタQ12のコレクタ電流が増加するため、放電回
路114のNPNトランジスタQ10のコレクタ電流が
増加することになる。従って、カレントミラー回路の特
性として、NPNトランジスタQ10のコレクタ電流が
増加したタイミングで該放電回路114のNPNトラン
ジスタQ5のコレクタ電流が増加するので、コンデンサ
C1から充電されていた電荷を高速に放電することがで
きる。
【0107】また、本実施形態によると、正のしきい値
及び負のしきい値はそれぞれ独立に設定できるため、入
力信号の特性に応じて充電側と放電側とで同一の値に
も、それぞれ異なる値にも設定することができるので、
入力信号の交流成分を確実に滑らかにすることができ
る。
及び負のしきい値はそれぞれ独立に設定できるため、入
力信号の特性に応じて充電側と放電側とで同一の値に
も、それぞれ異なる値にも設定することができるので、
入力信号の交流成分を確実に滑らかにすることができ
る。
【0108】(第11の実施形態) 以下、本発明に係る第11の実施形態を図面を参照しな
がら説明する。
がら説明する。
【0109】図13は本発明の第11の実施形態に係る
再生信号増幅装置における中心値検出回路の構成図であ
る。図13において、図11に示す第10の実施形態に
新たに追加された構成要素のみを説明すると、18gは
第1の正のしきい値検出回路18cに並列に接続された
第nの正のしきい値検出回路であり、18hは第nの正
のしきい値検出回路18gとコンデンサ18bとの間に
接続されている第nの充電回路である。また、18iは
第1の負のしきい値検出回路18eに並列に接続された
第nの負のしきい値検出回路であり、18jは第nの負
のしきい値検出回路18iとコンデンサ18bとの間に
接続されている第nの放電回路である。
再生信号増幅装置における中心値検出回路の構成図であ
る。図13において、図11に示す第10の実施形態に
新たに追加された構成要素のみを説明すると、18gは
第1の正のしきい値検出回路18cに並列に接続された
第nの正のしきい値検出回路であり、18hは第nの正
のしきい値検出回路18gとコンデンサ18bとの間に
接続されている第nの充電回路である。また、18iは
第1の負のしきい値検出回路18eに並列に接続された
第nの負のしきい値検出回路であり、18jは第nの負
のしきい値検出回路18iとコンデンサ18bとの間に
接続されている第nの放電回路である。
【0110】なお、nは2以上の正の整数とし、充電側
と放電側との設定数nは必ずしも一致している必要はな
く、入力信号の特性に応じて設定すればよい。
と放電側との設定数nは必ずしも一致している必要はな
く、入力信号の特性に応じて設定すればよい。
【0111】図14は第11の実施形態に係る中心値検
出回路の回路図である。本実施形態に係る中心値検出回
路は正及び負のしきい値の設定数nを共に2に設定した
例である。図14において、図12に示す第10の実施
形態に新たに追加された構成要素のみを説明する。すな
わち、第2の正のしきい値検出回路115及び第2の充
電回路116並びに第2の負のしきい値検出回路117
及び第2の放電回路118を説明する。
出回路の回路図である。本実施形態に係る中心値検出回
路は正及び負のしきい値の設定数nを共に2に設定した
例である。図14において、図12に示す第10の実施
形態に新たに追加された構成要素のみを説明する。すな
わち、第2の正のしきい値検出回路115及び第2の充
電回路116並びに第2の負のしきい値検出回路117
及び第2の放電回路118を説明する。
【0112】新たな構成要素であって、Q33,Q3
4,Q36,Q39はPNPトランジスタ、Q32,Q
35,Q37,Q38はNPNトランジスタ、I15〜
I18は電流源及びR30〜R35は抵抗である。
4,Q36,Q39はPNPトランジスタ、Q32,Q
35,Q37,Q38はNPNトランジスタ、I15〜
I18は電流源及びR30〜R35は抵抗である。
【0113】第2の正のしきい値検出回路115は、入
力信号の交流成分の正方向の振幅が示す電圧に対して第
1のしきい値よりも大きな第2の正のしきい値を設定す
る手段である、抵抗R34及び電流源I17とを有して
おり、第2の正のしきい値を検出する、NPNトランジ
スタQ35,Q38及び電流源I15を有している。
力信号の交流成分の正方向の振幅が示す電圧に対して第
1のしきい値よりも大きな第2の正のしきい値を設定す
る手段である、抵抗R34及び電流源I17とを有して
おり、第2の正のしきい値を検出する、NPNトランジ
スタQ35,Q38及び電流源I15を有している。
【0114】第2の充電回路116は、抵抗R31,R
32、及びPNPトランジスタQ33,Q36よりなる
カレントミラー回路であり、電圧生成回路110に比べ
てコンデンサC1を高速に充電する。
32、及びPNPトランジスタQ33,Q36よりなる
カレントミラー回路であり、電圧生成回路110に比べ
てコンデンサC1を高速に充電する。
【0115】第2の負のしきい値検出回路117は、入
力信号の交流成分の負方向の振幅が示す電圧に対して第
2の負のしきい値を設定する手段である、抵抗R35及
び電流源I18とを有し、さらに、第2の負のしきい値
を検出する、PNPトランジスタQ34,Q39及び電
流源I16を有している。
力信号の交流成分の負方向の振幅が示す電圧に対して第
2の負のしきい値を設定する手段である、抵抗R35及
び電流源I18とを有し、さらに、第2の負のしきい値
を検出する、PNPトランジスタQ34,Q39及び電
流源I16を有している。
【0116】第2の放電回路118は、抵抗R30,R
33、及びNPNトランジスタQ32,Q37よりなる
カレントミラー回路であり、電圧生成回路110に比べ
てコンデンサC1を高速に放電する。
33、及びNPNトランジスタQ32,Q37よりなる
カレントミラー回路であり、電圧生成回路110に比べ
てコンデンサC1を高速に放電する。
【0117】以下、前記のように構成された中心値検出
回路の動作を説明する。
回路の動作を説明する。
【0118】なお、第1の正のしきい値検出回路及び第
1の充電回路並びに第1の負のしきい値検出回路及び第
1の放電回路は、第10の実施形態における正のしきい
値検出回路及び充電回路並びに負のしきい値検出回路及
び放電回路と同一である。
1の充電回路並びに第1の負のしきい値検出回路及び第
1の放電回路は、第10の実施形態における正のしきい
値検出回路及び充電回路並びに負のしきい値検出回路及
び放電回路と同一である。
【0119】中心値検出回路の充電側の動作を説明す
る。
る。
【0120】まず、図14に示すように、第1の正のし
きい値検出回路111の抵抗R11及び電流源I5の電
流値に基づいて第1の正のしきい値を設定しておき、同
様に第2の正のしきい値検出回路115の抵抗R34及
び電流源I17の電流値に基づいて第2の正のしきい値
を設定しておく。
きい値検出回路111の抵抗R11及び電流源I5の電
流値に基づいて第1の正のしきい値を設定しておき、同
様に第2の正のしきい値検出回路115の抵抗R34及
び電流源I17の電流値に基づいて第2の正のしきい値
を設定しておく。
【0121】第1の正のしきい値検出回路111に含ま
れる抵抗R8を流れる電流は、第1のNPNトランジス
タQ2のコレクタ電流である。該コレクタ電流により、
入力端子INに入力される入力信号の電位と、出力端子
OUTの電位との正の差に比例した電圧がNPNトラン
ジスタQ8及びNPNトランジスタQ35のベースにそ
れぞれ印加されている。
れる抵抗R8を流れる電流は、第1のNPNトランジス
タQ2のコレクタ電流である。該コレクタ電流により、
入力端子INに入力される入力信号の電位と、出力端子
OUTの電位との正の差に比例した電圧がNPNトラン
ジスタQ8及びNPNトランジスタQ35のベースにそ
れぞれ印加されている。
【0122】ここで、例えば、入力信号の電位が安定状
態のときよりも高くなったとすると、第2の抵抗R2を
流れる電流が増加するため、第1のNPNトランジスタ
Q2のコレクタ電流が増加するので、その結果、NPN
トランジスタQ8のベースに印加されるベース電圧が抵
抗R8の電圧降下によって低下する。これにより、NP
NトランジスタQ8のベース電圧が第1の正のしきい値
を越え、且つ、第2の正のしきい値を越えない場合は、
前記の第10の実施形態に説明したように、第1の充電
回路112がコンデンサC1に対して電圧生成回路11
0よりも高速に充電する。
態のときよりも高くなったとすると、第2の抵抗R2を
流れる電流が増加するため、第1のNPNトランジスタ
Q2のコレクタ電流が増加するので、その結果、NPN
トランジスタQ8のベースに印加されるベース電圧が抵
抗R8の電圧降下によって低下する。これにより、NP
NトランジスタQ8のベース電圧が第1の正のしきい値
を越え、且つ、第2の正のしきい値を越えない場合は、
前記の第10の実施形態に説明したように、第1の充電
回路112がコンデンサC1に対して電圧生成回路11
0よりも高速に充電する。
【0123】さらに、前記の場合よりも入力信号の電位
が高くなり、第2の正のしきい値を越えた場合は、第2
の正のしきい値検出回路115のNPNトランジスタQ
38のコレクタ電流が増加するため、第2の充電回路1
16のPNPトランジスタQ36のコレクタ電流が増加
することになる。従って、カレントミラー回路の特性に
より、第2の充電回路116のPNPトランジスタQ3
3のコレクタ電流が、PNPトランジスタQ36と同じ
タイミングで増加するため、第1の充電回路112のP
NPトランジスタQ6のコレクタ電流と共にコンデンサ
C1の充電に寄与するので、コンデンサC1に対してよ
り高速な充電が可能になる。
が高くなり、第2の正のしきい値を越えた場合は、第2
の正のしきい値検出回路115のNPNトランジスタQ
38のコレクタ電流が増加するため、第2の充電回路1
16のPNPトランジスタQ36のコレクタ電流が増加
することになる。従って、カレントミラー回路の特性に
より、第2の充電回路116のPNPトランジスタQ3
3のコレクタ電流が、PNPトランジスタQ36と同じ
タイミングで増加するため、第1の充電回路112のP
NPトランジスタQ6のコレクタ電流と共にコンデンサ
C1の充電に寄与するので、コンデンサC1に対してよ
り高速な充電が可能になる。
【0124】次に、前記第10の実施形態にも示したよ
うに、放電側における第1,第2の負のしきい値検出回
路113,117及び第1,第2の放電回路114,1
18のそれぞれの動作は、それぞれ対応する充電側の第
1,第2の正のしきい値検出回路111,115及び第
1,第2の充電回路112,116を構成するトランジ
スタの極性をそれぞれ反転させた構成であるため、動作
の説明を省略する。
うに、放電側における第1,第2の負のしきい値検出回
路113,117及び第1,第2の放電回路114,1
18のそれぞれの動作は、それぞれ対応する充電側の第
1,第2の正のしきい値検出回路111,115及び第
1,第2の充電回路112,116を構成するトランジ
スタの極性をそれぞれ反転させた構成であるため、動作
の説明を省略する。
【0125】このように、本実施形態によると、第1及
び第2の正のしきい値を独立に設定することができると
共に、第1及び第2の負のしきい値をそれぞれ独立に設
定できるため、入力信号に付加される雑音の特性に応じ
て充電側のしきい値と放電側のしきい値とを、同一の値
にも、また、互いに異なる値にも設定することができ
る。これにより、入力信号の急激な変化に対しても高速
に且つ確実に中心値信号を検出して生成することができ
る。
び第2の正のしきい値を独立に設定することができると
共に、第1及び第2の負のしきい値をそれぞれ独立に設
定できるため、入力信号に付加される雑音の特性に応じ
て充電側のしきい値と放電側のしきい値とを、同一の値
にも、また、互いに異なる値にも設定することができ
る。これにより、入力信号の急激な変化に対しても高速
に且つ確実に中心値信号を検出して生成することができ
る。
【0126】(第12の実施形態) 以下、本発明に係る第12の実施形態を図面を参照しな
がら説明する。
がら説明する。
【0127】図15は本発明の第12の実施形態に係る
再生信号増幅装置における中心値検出回路の構成図であ
る。図15において、図11に示す第10の実施形態の
構成要素との差異のみを説明すると、18kは正のしき
い値検出回路の正のしきい値にヒステリシス特性を持た
せた正のヒステリシス特性生成回路としての正方向ヒス
テリシス回路、18lは負のしきい値検出回路の負のし
きい値にヒステリシス特性を持たせた負のヒステリシス
特性生成回路としての負方向ヒステリシス回路である。
再生信号増幅装置における中心値検出回路の構成図であ
る。図15において、図11に示す第10の実施形態の
構成要素との差異のみを説明すると、18kは正のしき
い値検出回路の正のしきい値にヒステリシス特性を持た
せた正のヒステリシス特性生成回路としての正方向ヒス
テリシス回路、18lは負のしきい値検出回路の負のし
きい値にヒステリシス特性を持たせた負のヒステリシス
特性生成回路としての負方向ヒステリシス回路である。
【0128】図16は第12の実施形態に係る中心値検
出回路の回路図である。図16において、図12に示す
第10の実施形態と異なる構成要素のみを説明する。す
なわち、正方向ヒステリシス回路119及び負方向ヒス
テリシス回路121を説明する。
出回路の回路図である。図16において、図12に示す
第10の実施形態と異なる構成要素のみを説明する。す
なわち、正方向ヒステリシス回路119及び負方向ヒス
テリシス回路121を説明する。
【0129】新たな構成要素であって、Q19,Q2
0,Q22,Q25及びQ27はPNPトランジスタ、
Q18,Q21,Q23,Q24及びQ26はNPNト
ランジスタ、I7〜I10は電流源及びR18〜R25
は抵抗である。
0,Q22,Q25及びQ27はPNPトランジスタ、
Q18,Q21,Q23,Q24及びQ26はNPNト
ランジスタ、I7〜I10は電流源及びR18〜R25
は抵抗である。
【0130】正方向ヒステリシス回路119は、入力信
号の交流成分の正方向の振幅が示す電圧に対して第1の
正のしきい値を設定する手段である、抵抗R21、電流
源I7、NPNトランジスタQ26、抵抗R24及び電
流源I9と、第1の正のしきい値にヒステリシス特性を
持たせるための第2の正のしきい値を設定する手段であ
る、NPNトランジスタQ26、抵抗R24及び電流源
I9と、第1及び第2の正のしきい値を検出する、NP
NトランジスタQ21,Q24及び電流源I7を有して
いる。
号の交流成分の正方向の振幅が示す電圧に対して第1の
正のしきい値を設定する手段である、抵抗R21、電流
源I7、NPNトランジスタQ26、抵抗R24及び電
流源I9と、第1の正のしきい値にヒステリシス特性を
持たせるための第2の正のしきい値を設定する手段であ
る、NPNトランジスタQ26、抵抗R24及び電流源
I9と、第1及び第2の正のしきい値を検出する、NP
NトランジスタQ21,Q24及び電流源I7を有して
いる。
【0131】充電回路120は、抵抗R19,R22、
及びPNPトランジスタQ19,Q22よりなるカレン
トミラー回路であり、電圧生成回路110よりも高速に
コンデンサC1を充電することができる。
及びPNPトランジスタQ19,Q22よりなるカレン
トミラー回路であり、電圧生成回路110よりも高速に
コンデンサC1を充電することができる。
【0132】負方向ヒステリシス回路121は、入力信
号の交流成分の負方向の振幅が示す電圧に対して第1の
負のしきい値を設定する手段である、抵抗R20、電流
源I8、PNPトランジスタQ27、抵抗R25及び電
流源I10と、第1の負のしきい値にヒステリシス特性
を持たせるための第2の負のしきい値を設定する手段で
ある、PNPトランジスタQ27、抵抗R25及び電流
源I10と、第1及び第2の負のしきい値を検出する、
PNPトランジスタQ20,Q25及び電流源I8を有
している。
号の交流成分の負方向の振幅が示す電圧に対して第1の
負のしきい値を設定する手段である、抵抗R20、電流
源I8、PNPトランジスタQ27、抵抗R25及び電
流源I10と、第1の負のしきい値にヒステリシス特性
を持たせるための第2の負のしきい値を設定する手段で
ある、PNPトランジスタQ27、抵抗R25及び電流
源I10と、第1及び第2の負のしきい値を検出する、
PNPトランジスタQ20,Q25及び電流源I8を有
している。
【0133】放電回路122は、抵抗R18,R23、
及びNPNトランジスタQ18,Q23よりなるカレン
トミラー回路であり、電圧生成回路110よりも高速に
コンデンサC1を放電することができる。
及びNPNトランジスタQ18,Q23よりなるカレン
トミラー回路であり、電圧生成回路110よりも高速に
コンデンサC1を放電することができる。
【0134】以下、前記のように構成された中心値検出
回路の動作を説明する。
回路の動作を説明する。
【0135】中心値検出回路の充電側の動作を説明す
る。
る。
【0136】まず、図16に示すように、正方向ヒステ
リシス回路119の抵抗R21、電流源I7、NPNト
ランジスタQ26のベースエミッタ電圧VBE、抵抗R2
4及び電流源I9の電流値に基づいて第1の正のしきい
値を設定しておき、NPNトランジスタQ26のベース
エミッタ電圧VBE、抵抗R24及び電流源I9の電流値
に基づいて第1の正のしきい値にヒステリシス特性を付
与する第2の正のしきい値を設定しておく。
リシス回路119の抵抗R21、電流源I7、NPNト
ランジスタQ26のベースエミッタ電圧VBE、抵抗R2
4及び電流源I9の電流値に基づいて第1の正のしきい
値を設定しておき、NPNトランジスタQ26のベース
エミッタ電圧VBE、抵抗R24及び電流源I9の電流値
に基づいて第1の正のしきい値にヒステリシス特性を付
与する第2の正のしきい値を設定しておく。
【0137】正方向ヒステリシス回路119の抵抗R8
を流れる電流は、第1のNPNトランジスタQ2のコレ
クタ電流である。該コレクタ電流により、入力端子IN
に入力される入力信号の電位と、出力端子OUTの電位
との正の差に比例した電圧がNPNトランジスタQ21
のベースに印加されている。
を流れる電流は、第1のNPNトランジスタQ2のコレ
クタ電流である。該コレクタ電流により、入力端子IN
に入力される入力信号の電位と、出力端子OUTの電位
との正の差に比例した電圧がNPNトランジスタQ21
のベースに印加されている。
【0138】ここで、例えば、入力信号の電位が安定状
態のときよりも高くなったとすると、第2の抵抗R2を
流れる電流が増加するため、第1のNPNトランジスタ
Q2のコレクタ電流が増加するので、その結果、NPN
トランジスタQ21のベースに印加されるベース電圧が
抵抗R8の電圧降下によって低下する。これにより、N
PNトランジスタQ21のベース電圧が第1の正のしき
い値を越える場合は、前記の第10の実施形態に説明し
たように、充電回路のPNPトランジスタQ19がコン
デンサC1に高速に充電する。
態のときよりも高くなったとすると、第2の抵抗R2を
流れる電流が増加するため、第1のNPNトランジスタ
Q2のコレクタ電流が増加するので、その結果、NPN
トランジスタQ21のベースに印加されるベース電圧が
抵抗R8の電圧降下によって低下する。これにより、N
PNトランジスタQ21のベース電圧が第1の正のしき
い値を越える場合は、前記の第10の実施形態に説明し
たように、充電回路のPNPトランジスタQ19がコン
デンサC1に高速に充電する。
【0139】同時に、NPNトランジスタQ21のコレ
クタ電流が減少するため、NPNトランジスタQ21の
コレクタと接続されているNPNトランジスタQ26の
ベース電位が上昇するので、抵抗R24を流れる電流値
は増加する。抵抗R24の電流値が増加することによ
り、第1の正のしきい値に対してヒステリシスが付与さ
れることになり、第1の正のしきい値の設定値よりも下
がるため、入力信号が第2の正のしきい値まで戻るまで
の間は充電回路120が動作し続けることになる。
クタ電流が減少するため、NPNトランジスタQ21の
コレクタと接続されているNPNトランジスタQ26の
ベース電位が上昇するので、抵抗R24を流れる電流値
は増加する。抵抗R24の電流値が増加することによ
り、第1の正のしきい値に対してヒステリシスが付与さ
れることになり、第1の正のしきい値の設定値よりも下
がるため、入力信号が第2の正のしきい値まで戻るまで
の間は充電回路120が動作し続けることになる。
【0140】このように、充電回路120を起動する第
1の正のしきい値にヒステリシス特性が付与されるた
め、第1の正のしきい値近傍で入力信号が変化するよう
な場合であっても、充電回路120にチャタリング現象
が生じないので、入力信号の中心値信号を高速に且つ高
精度に行なえると共に、中心値検出回路の動作を安定さ
せることができる。
1の正のしきい値にヒステリシス特性が付与されるた
め、第1の正のしきい値近傍で入力信号が変化するよう
な場合であっても、充電回路120にチャタリング現象
が生じないので、入力信号の中心値信号を高速に且つ高
精度に行なえると共に、中心値検出回路の動作を安定さ
せることができる。
【0141】なお、放電側における負方向ヒステリシス
回路121及び放電回路122の動作は、充電側の正方
向ヒステリシス回路119及び充電回路120を構成す
るトランジスタの極性をそれぞれ反転させた構成である
ため、動作の説明を省略する。
回路121及び放電回路122の動作は、充電側の正方
向ヒステリシス回路119及び充電回路120を構成す
るトランジスタの極性をそれぞれ反転させた構成である
ため、動作の説明を省略する。
【0142】(第13の実施形態) 以下、本発明に係る第13の実施形態を図面を参照しな
がら説明する。
がら説明する。
【0143】図17は本発明の第13の実施形態に係る
再生信号増幅装置における中心値検出回路の構成図であ
る。図17において、図15に示す第12の実施形態に
新たに追加された構成要素のみを説明すると、18mは
第1の正方向ヒステリシス回路18kに並列に接続され
た第nの正方向ヒステリシス回路であり、18hは第n
の正方向ヒステリシス回路18mとコンデンサ18bと
の間に接続されている第nの充電回路である。また、1
8nは第1の負方向ヒステリシス回路18lに並列に接
続された第nの負方向ヒステリシス回路であり、18j
は第nの負方向ヒステリシス回路18nとコンデンサ1
8bとの間に接続されている第nの放電回路である。
再生信号増幅装置における中心値検出回路の構成図であ
る。図17において、図15に示す第12の実施形態に
新たに追加された構成要素のみを説明すると、18mは
第1の正方向ヒステリシス回路18kに並列に接続され
た第nの正方向ヒステリシス回路であり、18hは第n
の正方向ヒステリシス回路18mとコンデンサ18bと
の間に接続されている第nの充電回路である。また、1
8nは第1の負方向ヒステリシス回路18lに並列に接
続された第nの負方向ヒステリシス回路であり、18j
は第nの負方向ヒステリシス回路18nとコンデンサ1
8bとの間に接続されている第nの放電回路である。
【0144】なお、nは中心値検出回路の充電側及び放
電側のそれぞれに設定されるしきい値の設定数を表わし
ており、本実施形態では2以上の正の整数とする。充電
側と放電側との設定数nは必ずしも一致している必要は
なく、入力信号の特性に応じて設定すればよい。
電側のそれぞれに設定されるしきい値の設定数を表わし
ており、本実施形態では2以上の正の整数とする。充電
側と放電側との設定数nは必ずしも一致している必要は
なく、入力信号の特性に応じて設定すればよい。
【0145】図18は第13の実施形態に係る中心値検
出回路の回路図である。本実施形態に係る中心値検出回
路は正及び負のしきい値の設定数nを共に2に設定した
例であり、正及び負のしきい値のそれぞれにヒステリシ
ス特性が付与されている。図18において、図16に示
す第12の実施形態に新たに追加された構成要素のみを
説明する。すなわち、第2の正方向ヒステリシス回路1
23及び第2の充電回路124並びに第2の負方向ヒス
テリシス回路125及び第2の放電回路126を説明す
る。
出回路の回路図である。本実施形態に係る中心値検出回
路は正及び負のしきい値の設定数nを共に2に設定した
例であり、正及び負のしきい値のそれぞれにヒステリシ
ス特性が付与されている。図18において、図16に示
す第12の実施形態に新たに追加された構成要素のみを
説明する。すなわち、第2の正方向ヒステリシス回路1
23及び第2の充電回路124並びに第2の負方向ヒス
テリシス回路125及び第2の放電回路126を説明す
る。
【0146】新たな構成要素であって、Q45,Q4
6,Q48,Q51及びQ53はPNPトランジスタ、
Q44,Q47,Q49,Q50及びQ52はNPNト
ランジスタ、I19〜I22は電流源及びR40〜R4
7は抵抗である。
6,Q48,Q51及びQ53はPNPトランジスタ、
Q44,Q47,Q49,Q50及びQ52はNPNト
ランジスタ、I19〜I22は電流源及びR40〜R4
7は抵抗である。
【0147】第2の正方向ヒステリシス回路123は、
入力信号の交流成分の正方向の振幅が示す電圧に対して
第1の正のしきい値を設定する手段である、抵抗R4
3、電流源I9、NPNトランジスタQ52、抵抗R4
6及び電流源I21と、第1の正のしきい値にヒステリ
シス特性を持たせるための第2の正のしきい値を設定す
る手段である、NPNトランジスタQ52、抵抗R46
及び電流源I21と、第1及び第2の正のしきい値を検
出する、NPNトランジスタQ47,Q50及び電流源
I19を有している。
入力信号の交流成分の正方向の振幅が示す電圧に対して
第1の正のしきい値を設定する手段である、抵抗R4
3、電流源I9、NPNトランジスタQ52、抵抗R4
6及び電流源I21と、第1の正のしきい値にヒステリ
シス特性を持たせるための第2の正のしきい値を設定す
る手段である、NPNトランジスタQ52、抵抗R46
及び電流源I21と、第1及び第2の正のしきい値を検
出する、NPNトランジスタQ47,Q50及び電流源
I19を有している。
【0148】第2の充電回路124は、抵抗R41,R
44、及びPNPトランジスタQ45,Q48よりなる
カレントミラー回路であり、電圧生成回路110よりも
高速にコンデンサC1を充電することができる。
44、及びPNPトランジスタQ45,Q48よりなる
カレントミラー回路であり、電圧生成回路110よりも
高速にコンデンサC1を充電することができる。
【0149】一方、負方向ヒステリシス回路125は、
入力信号の交流成分の負方向の振幅が示す電圧に対して
第1の負のしきい値を設定する手段である、抵抗R4
2、電流源I20、PNPトランジスタQ53、抵抗R
47及び電流源I22と、第1の負のしきい値にヒステ
リシス特性を持たせるための第2の負のしきい値を設定
する手段である、PNPトランジスタQ53、抵抗R4
7及び電流源I22と、第1及び第2の負のしきい値を
検出する、PNPトランジスタQ46,Q51及び電流
源I20を有している。
入力信号の交流成分の負方向の振幅が示す電圧に対して
第1の負のしきい値を設定する手段である、抵抗R4
2、電流源I20、PNPトランジスタQ53、抵抗R
47及び電流源I22と、第1の負のしきい値にヒステ
リシス特性を持たせるための第2の負のしきい値を設定
する手段である、PNPトランジスタQ53、抵抗R4
7及び電流源I22と、第1及び第2の負のしきい値を
検出する、PNPトランジスタQ46,Q51及び電流
源I20を有している。
【0150】第2の放電回路126は、抵抗R40,R
45、及びNPNトランジスタQ44,Q49よりなる
カレントミラー回路であり、電圧生成回路110よりも
高速にコンデンサC1を放電することができる。
45、及びNPNトランジスタQ44,Q49よりなる
カレントミラー回路であり、電圧生成回路110よりも
高速にコンデンサC1を放電することができる。
【0151】以下、前記のように構成された中心値検出
回路の動作を説明する。
回路の動作を説明する。
【0152】中心値検出回路の充電側の動作を説明す
る。
る。
【0153】第2の正方向ヒステリシス回路123のみ
を説明すると、まず、図18に示すように、第2の正方
向ヒステリシス回路123の抵抗R43、電流源I1
9、NPNトランジスタQ52のベースエミッタ電圧V
BE、抵抗R46及び電流源I21の電流値に基づいて第
1の正のしきい値を設定しておき、NPNトランジスタ
Q52のベースエミッタ電圧VBE、抵抗R46及び電流
源I21の電流値に基づいて第1の正のしきい値にヒス
テリシス特性を付与する第2の正のしきい値を設定して
おく。
を説明すると、まず、図18に示すように、第2の正方
向ヒステリシス回路123の抵抗R43、電流源I1
9、NPNトランジスタQ52のベースエミッタ電圧V
BE、抵抗R46及び電流源I21の電流値に基づいて第
1の正のしきい値を設定しておき、NPNトランジスタ
Q52のベースエミッタ電圧VBE、抵抗R46及び電流
源I21の電流値に基づいて第1の正のしきい値にヒス
テリシス特性を付与する第2の正のしきい値を設定して
おく。
【0154】第1の正方向ヒステリシス回路119に含
まれる抵抗R8を流れる電流は、第1のNPNトランジ
スタQ2のコレクタ電流である。該コレクタ電流によ
り、入力端子INに入力される入力信号の電位と、出力
端子OUTの電位との正の差に比例した電圧がNPNト
ランジスタQ47のベースに印加されている。
まれる抵抗R8を流れる電流は、第1のNPNトランジ
スタQ2のコレクタ電流である。該コレクタ電流によ
り、入力端子INに入力される入力信号の電位と、出力
端子OUTの電位との正の差に比例した電圧がNPNト
ランジスタQ47のベースに印加されている。
【0155】ここで、例えば、入力信号の電位が安定状
態のときよりも高くなったとすると、第2の抵抗R2を
流れる電流が増加するため、第1のNPNトランジスタ
Q2のコレクタ電流が増加するので、その結果、NPN
トランジスタQ47のベースに印加されるベース電圧が
抵抗R8の電圧降下によって低下する。これにより、N
PNトランジスタQ47のベース電圧が第1の正のしき
い値を越える場合は、第2の充電回路124のPNPト
ランジスタQ45が電圧生成回路110よりもコンデン
サC1に高速に充電する。
態のときよりも高くなったとすると、第2の抵抗R2を
流れる電流が増加するため、第1のNPNトランジスタ
Q2のコレクタ電流が増加するので、その結果、NPN
トランジスタQ47のベースに印加されるベース電圧が
抵抗R8の電圧降下によって低下する。これにより、N
PNトランジスタQ47のベース電圧が第1の正のしき
い値を越える場合は、第2の充電回路124のPNPト
ランジスタQ45が電圧生成回路110よりもコンデン
サC1に高速に充電する。
【0156】同時に、NPNトランジスタQ47のコレ
クタ電流が減少するため、NPNトランジスタQ47の
コレクタと接続されているNPNトランジスタQ52の
ベース電位が上昇するので、抵抗R46を流れる電流値
は増加する。抵抗R46の電流値が増加することによ
り、第1の正のしきい値に対してヒステリシスが付与さ
れることになり、第1の正のしきい値の設定値よりも下
がるため、入力信号が第2の正のしきい値まで戻るまで
の間は第2の充電回路124が動作し続けることにな
る。
クタ電流が減少するため、NPNトランジスタQ47の
コレクタと接続されているNPNトランジスタQ52の
ベース電位が上昇するので、抵抗R46を流れる電流値
は増加する。抵抗R46の電流値が増加することによ
り、第1の正のしきい値に対してヒステリシスが付与さ
れることになり、第1の正のしきい値の設定値よりも下
がるため、入力信号が第2の正のしきい値まで戻るまで
の間は第2の充電回路124が動作し続けることにな
る。
【0157】このように、第2の充電回路124を起動
する第1の正のしきい値にヒステリシス特性が付与され
るため、第1の正のしきい値近傍で入力信号が変化する
ような場合であっても、第2の充電回路124にチャタ
リング現象が生じないので、入力信号の中心値信号を高
速に且つ高精度に行なえると共に、中心値検出回路の動
作を安定させることができる。
する第1の正のしきい値にヒステリシス特性が付与され
るため、第1の正のしきい値近傍で入力信号が変化する
ような場合であっても、第2の充電回路124にチャタ
リング現象が生じないので、入力信号の中心値信号を高
速に且つ高精度に行なえると共に、中心値検出回路の動
作を安定させることができる。
【0158】なお、放電側における第2の負方向ヒステ
リシス回路125及び第2の放電回路126の動作は、
充電側の第2の正方向ヒステリシス回路123及び第2
の充電回路124を構成するトランジスタの極性をそれ
ぞれ反転させた構成であるため、動作の説明を省略す
る。
リシス回路125及び第2の放電回路126の動作は、
充電側の第2の正方向ヒステリシス回路123及び第2
の充電回路124を構成するトランジスタの極性をそれ
ぞれ反転させた構成であるため、動作の説明を省略す
る。
【0159】本実施形態の特徴として、例えば、第1の
正方向ヒステリシス回路119の第1の正のしきい値よ
りも第2の正方向ヒステリシス回路123の第1の正の
しきい値を高く設定すると共に、第1の正方向ヒステリ
シス回路119の第2の正のしきい値よりも第2の正方
向ヒステリシス回路123の第2の正のしきい値を高く
設定することにより、入力信号の交流成分の電圧に応じ
た、より最適な電流によってコンデンサに対して充電又
は放電を行なうことができる。従って、入力信号が急激
に大きく変化したとしても高速に且つ高精度に入力信号
の中心値を検出し生成することができる。
正方向ヒステリシス回路119の第1の正のしきい値よ
りも第2の正方向ヒステリシス回路123の第1の正の
しきい値を高く設定すると共に、第1の正方向ヒステリ
シス回路119の第2の正のしきい値よりも第2の正方
向ヒステリシス回路123の第2の正のしきい値を高く
設定することにより、入力信号の交流成分の電圧に応じ
た、より最適な電流によってコンデンサに対して充電又
は放電を行なうことができる。従って、入力信号が急激
に大きく変化したとしても高速に且つ高精度に入力信号
の中心値を検出し生成することができる。
【0160】
【発明の効果】本発明の再生信号増幅装置によると、中
心値信号は増幅信号の交流成分が平滑化されているた
め、増幅信号の直流成分とほぼ等しくなる。減算回路は
増幅信号と該中心値信号との差分を求めているため、減
算回路から出力される再生信号は、増幅信号に付加さ
れ、正常な増幅信号に比べ急激に変化する大きな振幅の
雑音が除かれるので、再生誤りの少ない再生信号を得る
ことができる。
心値信号は増幅信号の交流成分が平滑化されているた
め、増幅信号の直流成分とほぼ等しくなる。減算回路は
増幅信号と該中心値信号との差分を求めているため、減
算回路から出力される再生信号は、増幅信号に付加さ
れ、正常な増幅信号に比べ急激に変化する大きな振幅の
雑音が除かれるので、再生誤りの少ない再生信号を得る
ことができる。
【0161】本発明の再生信号増幅装置が、増幅信号の
入力を受け、入力された増幅信号をその位相を遅延させ
て減算回路に出力する遅延回路をさらに備えていると、
減算回路に入力される増幅信号は、中心値信号の位相に
合わせることができるため、減算回路から出力される再
生信号が入力信号に一層忠実な信号となる。
入力を受け、入力された増幅信号をその位相を遅延させ
て減算回路に出力する遅延回路をさらに備えていると、
減算回路に入力される増幅信号は、中心値信号の位相に
合わせることができるため、減算回路から出力される再
生信号が入力信号に一層忠実な信号となる。
【0162】本発明の再生信号増幅装置が、中心値信号
生成回路の動作の開始又は停止を指示するオンオフ制御
手段をさらに備えていると、必要に応じて中心値信号生
成回路を動作させることができるため、増幅回路から出
力される増幅信号を再生信号として得たい場合にも対処
することができる。
生成回路の動作の開始又は停止を指示するオンオフ制御
手段をさらに備えていると、必要に応じて中心値信号生
成回路を動作させることができるため、増幅回路から出
力される増幅信号を再生信号として得たい場合にも対処
することができる。
【0163】本発明の再生信号増幅装置が、増幅回路の
利得を増減する利得制御手段をさらに備えていると、必
要に応じて増幅回路の利得を適当な値に調整することが
できるため、例えば、記録モードや再生モード等の動作
モードの切り換え時に発生しやすい、急激に変化する大
きな振幅の雑音を、あらかじめ抑止することができる。
利得を増減する利得制御手段をさらに備えていると、必
要に応じて増幅回路の利得を適当な値に調整することが
できるため、例えば、記録モードや再生モード等の動作
モードの切り換え時に発生しやすい、急激に変化する大
きな振幅の雑音を、あらかじめ抑止することができる。
【0164】本発明の再生信号増幅装置が、増幅信号の
入力を受け、入力された増幅信号における振幅のピーク
値を検出して該ピーク値を中心値信号生成回路に出力す
るピーク値検出回路をさらに備えていると、増幅信号の
バイアス成分の信号レベルが変更になった場合であって
も、中心値信号生成回路は増幅信号のバイアス成分の信
号レベルの変更に対応することができるため、増幅信号
から中心値信号を確実に得ることができる。
入力を受け、入力された増幅信号における振幅のピーク
値を検出して該ピーク値を中心値信号生成回路に出力す
るピーク値検出回路をさらに備えていると、増幅信号の
バイアス成分の信号レベルが変更になった場合であって
も、中心値信号生成回路は増幅信号のバイアス成分の信
号レベルの変更に対応することができるため、増幅信号
から中心値信号を確実に得ることができる。
【0165】本発明の再生信号増幅装置が、ピーク値検
出回路が検出するピーク値を記憶する記憶回路をさらに
備えていると、変更されたバイアス成分の信号レベルの
ピーク値を記憶しておくことができるため、装置の電源
がオフにされたり動作モードが変更されたりした場合
に、変更された信号レベルに適応させるという調整を再
度行なう必要がない。
出回路が検出するピーク値を記憶する記憶回路をさらに
備えていると、変更されたバイアス成分の信号レベルの
ピーク値を記憶しておくことができるため、装置の電源
がオフにされたり動作モードが変更されたりした場合
に、変更された信号レベルに適応させるという調整を再
度行なう必要がない。
【0166】本発明の再生信号増幅装置が、記憶回路に
記憶されているピーク値を参照又は変更するピーク値制
御手段をさらに備えていると、必要に応じてバイアス成
分の信号レベルのピーク値を読み出したり所定の値に書
き換えたりすることができるため、増幅信号から生成す
る中心値信号の精度を高めることができる。
記憶されているピーク値を参照又は変更するピーク値制
御手段をさらに備えていると、必要に応じてバイアス成
分の信号レベルのピーク値を読み出したり所定の値に書
き換えたりすることができるため、増幅信号から生成す
る中心値信号の精度を高めることができる。
【0167】本発明の再生信号増幅装置において、中心
値信号生成回路が、増幅信号の電位とほぼ同じ電位の電
圧を生成して出力する電圧生成回路と、電圧生成回路か
ら出力された電圧により充電又は放電され、入力された
増幅信号の交流成分を平滑化するコンデンサとを有して
いると、中心値信号生成回路が、振幅の変化に追随する
ことができる電圧生成回路と、増幅信号の交流成分を平
滑化するコンデンサを有しているため、直流成分のみを
確実に得ることができるので、再生誤りの少ない再生信
号を得ることができる本発明の再生信号増幅装置におい
て、中心値信号生成回路が、電圧生成回路とコンデンサ
とを有している場合に、中心値信号生成回路に入力され
る増幅信号に対して設定されているしきい値を検出し、
増幅信号におけるしきい値を越えるしきい値超過信号成
分を出力するしきい値検出回路と、しきい値超過信号成
分に応じて、コンデンサに対して充電又は放電を行なう
充放電回路とをさらに有していると、あらかじめ設定さ
れているしきい値を絶対値として越える大きな振幅の信
号が入力された場合に、コンデンサに対して高速に充電
又は放電を行なうことができるので、増幅信号の交流成
分を確実に平滑化することができる。
値信号生成回路が、増幅信号の電位とほぼ同じ電位の電
圧を生成して出力する電圧生成回路と、電圧生成回路か
ら出力された電圧により充電又は放電され、入力された
増幅信号の交流成分を平滑化するコンデンサとを有して
いると、中心値信号生成回路が、振幅の変化に追随する
ことができる電圧生成回路と、増幅信号の交流成分を平
滑化するコンデンサを有しているため、直流成分のみを
確実に得ることができるので、再生誤りの少ない再生信
号を得ることができる本発明の再生信号増幅装置におい
て、中心値信号生成回路が、電圧生成回路とコンデンサ
とを有している場合に、中心値信号生成回路に入力され
る増幅信号に対して設定されているしきい値を検出し、
増幅信号におけるしきい値を越えるしきい値超過信号成
分を出力するしきい値検出回路と、しきい値超過信号成
分に応じて、コンデンサに対して充電又は放電を行なう
充放電回路とをさらに有していると、あらかじめ設定さ
れているしきい値を絶対値として越える大きな振幅の信
号が入力された場合に、コンデンサに対して高速に充電
又は放電を行なうことができるので、増幅信号の交流成
分を確実に平滑化することができる。
【0168】この場合に、しきい値が、ヒステリシス特
性生成回路によりヒステリシス特性を生成されると、増
幅信号の交流成分が、あらかじめ設定されているしきい
値を越えた直後に該しきい値よりも小さくなる信号に対
しても、充放電回路は安定して動作するため、増幅信号
の交流成分をより確実に平滑化することができる。
性生成回路によりヒステリシス特性を生成されると、増
幅信号の交流成分が、あらかじめ設定されているしきい
値を越えた直後に該しきい値よりも小さくなる信号に対
しても、充放電回路は安定して動作するため、増幅信号
の交流成分をより確実に平滑化することができる。
【0169】本発明の再生信号増幅装置において、中心
値信号生成回路が、電圧生成回路とコンデンサとを有し
ている場合に、中心値信号生成回路に入力される増幅信
号の正の信号成分に対して設定されている正のしきい値
を検出し、正の信号成分における正のしきい値を越える
正のしきい値超過信号成分を出力する正のしきい値検出
回路と、増幅信号の負の信号成分に対して設定されてい
る負のしきい値を検出し、負の信号成分における負のし
きい値を越える負のしきい値超過信号成分を出力する負
のしきい値検出回路と、正のしきい値超過信号成分に応
じてコンデンサに充電を行なう充電回路と、負のしきい
値超過信号成分に応じてコンデンサから放電を行なう放
電回路とをさらに有し、正のしきい値と負のしきい値と
はそれぞれ独立に設定されていると、増幅信号の交流成
分に対して、正又は負のしきい値を増幅信号の特性を考
慮して独立に設定することができるため、増幅信号の交
流成分をより確実に平滑化することができる。
値信号生成回路が、電圧生成回路とコンデンサとを有し
ている場合に、中心値信号生成回路に入力される増幅信
号の正の信号成分に対して設定されている正のしきい値
を検出し、正の信号成分における正のしきい値を越える
正のしきい値超過信号成分を出力する正のしきい値検出
回路と、増幅信号の負の信号成分に対して設定されてい
る負のしきい値を検出し、負の信号成分における負のし
きい値を越える負のしきい値超過信号成分を出力する負
のしきい値検出回路と、正のしきい値超過信号成分に応
じてコンデンサに充電を行なう充電回路と、負のしきい
値超過信号成分に応じてコンデンサから放電を行なう放
電回路とをさらに有し、正のしきい値と負のしきい値と
はそれぞれ独立に設定されていると、増幅信号の交流成
分に対して、正又は負のしきい値を増幅信号の特性を考
慮して独立に設定することができるため、増幅信号の交
流成分をより確実に平滑化することができる。
【0170】この場合に、正のしきい値検出回路が複数
設けられており、複数の正のしきい値検出回路が互いに
異なる正のしきい値を有し、充電回路が正のしきい値検
出回路のそれぞれと対応するように複数設けられている
と、増幅信号の交流成分の振幅が小さい側から大きい側
に向かって順次正のしきい値に達する度に、各正のしき
い値に対応する各充電回路からコンデンサに対してそれ
ぞれ充電が行なわれるため、コンデンサは高速に充電さ
れることになる。従って、増幅信号の交流成分の正方向
の振幅の変化に確実に追随できるので、増幅信号の正の
交流成分をより一層確実に平滑化することができる。
設けられており、複数の正のしきい値検出回路が互いに
異なる正のしきい値を有し、充電回路が正のしきい値検
出回路のそれぞれと対応するように複数設けられている
と、増幅信号の交流成分の振幅が小さい側から大きい側
に向かって順次正のしきい値に達する度に、各正のしき
い値に対応する各充電回路からコンデンサに対してそれ
ぞれ充電が行なわれるため、コンデンサは高速に充電さ
れることになる。従って、増幅信号の交流成分の正方向
の振幅の変化に確実に追随できるので、増幅信号の正の
交流成分をより一層確実に平滑化することができる。
【0171】さらに、負のしきい値検出回路が複数設け
られており、複数の負のしきい値検出回路は互いに異な
る負のしきい値を有し、充電回路が負のしきい値検出回
路のそれぞれと対応するように複数設けられていると、
増幅信号の交流成分の振幅が小さい側から大きい側に向
かって順次負のしきい値に達する度に、各負のしきい値
に対応する各放電回路を通してコンデンサからそれぞれ
放電が行なわれるため、コンデンサは高速に放電される
ことになる。従って、増幅信号の交流成分の負方向の振
幅の変化に確実に追随できるので、増幅信号の負の交流
成分をより一層確実に平滑化することができる。
られており、複数の負のしきい値検出回路は互いに異な
る負のしきい値を有し、充電回路が負のしきい値検出回
路のそれぞれと対応するように複数設けられていると、
増幅信号の交流成分の振幅が小さい側から大きい側に向
かって順次負のしきい値に達する度に、各負のしきい値
に対応する各放電回路を通してコンデンサからそれぞれ
放電が行なわれるため、コンデンサは高速に放電される
ことになる。従って、増幅信号の交流成分の負方向の振
幅の変化に確実に追随できるので、増幅信号の負の交流
成分をより一層確実に平滑化することができる。
【0172】また、正のしきい値が、正のヒステリシス
特性生成回路によりヒステリシス特性を生成され、負の
しきい値が、負のヒステリシス特性生成回路によりヒス
テリシス特性を生成されると、正又は負のしきい値を越
えた直後に該しきい値よりも振幅が小さくなる増幅信号
の交流成分に対しても、充電回路又は放電回路は安定し
て動作することができるため、増幅信号の交流成分をよ
り確実に平滑化することができる。
特性生成回路によりヒステリシス特性を生成され、負の
しきい値が、負のヒステリシス特性生成回路によりヒス
テリシス特性を生成されると、正又は負のしきい値を越
えた直後に該しきい値よりも振幅が小さくなる増幅信号
の交流成分に対しても、充電回路又は放電回路は安定し
て動作することができるため、増幅信号の交流成分をよ
り確実に平滑化することができる。
【0173】本発明の中心値信号生成回路によると、電
圧生成回路は入力信号から該入力信号の電位を検出し、
該入力信号の電位とほぼ同等の電位を有する電圧信号を
出力した後、低域通過フィルタが該電圧信号の高周波成
分を除去するため、入力信号の直流成分を得ることがで
きる。
圧生成回路は入力信号から該入力信号の電位を検出し、
該入力信号の電位とほぼ同等の電位を有する電圧信号を
出力した後、低域通過フィルタが該電圧信号の高周波成
分を除去するため、入力信号の直流成分を得ることがで
きる。
【0174】本発明の中心値信号生成回路において、電
圧生成回路が、ベースに入力信号が入力され、エミッタ
が第1の電流源を介して電圧電源に接続され、コレクタ
が接地されている第1のPNPトランジスタと、ベース
に入力信号が入力され、エミッタが第2の電流源を介し
て接地され、コレクタが電圧電源に接続されている第1
のNPNトランジスタと、エミッタが第1の電流源を介
して電圧電源に接続され、コレクタが接地される第2の
PNPトランジスタと、エミッタが第2の電流源を介し
て接地され、コレクタが電圧電源に接続されている第2
のNPNトランジスタと、第2のPNPトランジスタの
ベースと第2のNPNトランジスタのベースとが接続さ
れており、増幅信号を出力する出力端子とを有し、低域
通過フィルタは、一方の電極が出力端子に接続され、他
方の電極が接地されているコンデンサからなると、電圧
生成回路における、第1のPNPトランジスタはエミッ
タが第1の電流源を介して電圧電源に接続されコレクタ
が接地されており、第1のNPNトランジスタはエミッ
タが第2の電流源を介して接地されコレクタが電圧電源
に接続されており、共通に接続された第1のPNPトラ
ンジスタのベースと第1のNPNトランジスタのベース
とに入力信号が入力されるため、微小信号に対して高感
度となる。
圧生成回路が、ベースに入力信号が入力され、エミッタ
が第1の電流源を介して電圧電源に接続され、コレクタ
が接地されている第1のPNPトランジスタと、ベース
に入力信号が入力され、エミッタが第2の電流源を介し
て接地され、コレクタが電圧電源に接続されている第1
のNPNトランジスタと、エミッタが第1の電流源を介
して電圧電源に接続され、コレクタが接地される第2の
PNPトランジスタと、エミッタが第2の電流源を介し
て接地され、コレクタが電圧電源に接続されている第2
のNPNトランジスタと、第2のPNPトランジスタの
ベースと第2のNPNトランジスタのベースとが接続さ
れており、増幅信号を出力する出力端子とを有し、低域
通過フィルタは、一方の電極が出力端子に接続され、他
方の電極が接地されているコンデンサからなると、電圧
生成回路における、第1のPNPトランジスタはエミッ
タが第1の電流源を介して電圧電源に接続されコレクタ
が接地されており、第1のNPNトランジスタはエミッ
タが第2の電流源を介して接地されコレクタが電圧電源
に接続されており、共通に接続された第1のPNPトラ
ンジスタのベースと第1のNPNトランジスタのベース
とに入力信号が入力されるため、微小信号に対して高感
度となる。
【0175】また、電圧生成回路における、第2のPN
Pトランジスタはエミッタが第1の電流源を介して電圧
電源に接続されコレクタが接地されており、第2のNP
Nトランジスタはエミッタが第2の電流源を介して接地
されコレクタが電圧電源に接続されており、第2のPN
Pトランジスタのベースと第2のNPNトランジスタの
ベースとが接続されているため、出力信号の電位は入力
信号の電位とほぼ等しくなる。
Pトランジスタはエミッタが第1の電流源を介して電圧
電源に接続されコレクタが接地されており、第2のNP
Nトランジスタはエミッタが第2の電流源を介して接地
されコレクタが電圧電源に接続されており、第2のPN
Pトランジスタのベースと第2のNPNトランジスタの
ベースとが接続されているため、出力信号の電位は入力
信号の電位とほぼ等しくなる。
【0176】また、低域通過フィルタは、一方の電極が
出力端子に接続され、他方の電極が接地されているコン
デンサからなるため、電圧生成回路の出力信号の交流成
分を平滑化して、入力信号の中心値信号を生成すること
ができる。
出力端子に接続され、他方の電極が接地されているコン
デンサからなるため、電圧生成回路の出力信号の交流成
分を平滑化して、入力信号の中心値信号を生成すること
ができる。
【図1】本発明の第1の実施形態に係る磁気記録装置に
おける再生信号増幅装置の構成図である。
おける再生信号増幅装置の構成図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る磁気記録装置に
おける再生信号増幅装置の構成図である。
おける再生信号増幅装置の構成図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る磁気記録装置に
おける再生信号増幅装置の構成図である。
おける再生信号増幅装置の構成図である。
【図4】本発明の第4の実施形態に係る磁気記録装置に
おける再生信号増幅装置の構成図である。
おける再生信号増幅装置の構成図である。
【図5】本発明の第5の実施形態に係る磁気記録装置に
おける再生信号増幅装置の構成図である。
おける再生信号増幅装置の構成図である。
【図6】本発明の第6の実施形態に係る磁気記録装置に
おける再生信号増幅装置の構成図である。
おける再生信号増幅装置の構成図である。
【図7】本発明の第7の実施形態に係る磁気記録装置に
おける再生信号増幅装置の構成図である。
おける再生信号増幅装置の構成図である。
【図8】本発明の第8の実施形態に係る磁気記録装置に
おける再生信号増幅装置の構成図である。
おける再生信号増幅装置の構成図である。
【図9】本発明の第9の実施形態に係る中心値検出回路
の構成図である。
の構成図である。
【図10】本発明の第9の実施形態に係る中心値検出回
路の回路図である。
路の回路図である。
【図11】本発明の第10の実施形態に係る中心値検出
回路の構成図である。
回路の構成図である。
【図12】本発明の第10の実施形態に係る中心値検出
回路の回路図である。
回路の回路図である。
【図13】本発明の第11の実施形態に係る中心値検出
回路の構成図である。
回路の構成図である。
【図14】本発明の第11の実施形態に係る中心値検出
回路の回路図である。
回路の回路図である。
【図15】本発明の第12の実施形態に係る中心値検出
回路の構成図である。
回路の構成図である。
【図16】本発明の第12の実施形態に係る中心値検出
回路の回路図である。
回路の回路図である。
【図17】本発明の第13の実施形態に係る中心値検出
回路の構成図である。
回路の構成図である。
【図18】本発明の第13の実施形態に係る中心値検出
回路の回路図である。
回路の回路図である。
【図19】従来の磁気記録装置における再生信号増幅装
置の構成図である。
置の構成図である。
11 磁気記録再生装置 12 磁気ディスク装置 13 再生信号増幅装置 14 磁気媒体 15 再生ヘッド 16 入力端子 17 増幅回路 18 中心値検出回路(中心値信号生成回路) 19 減算回路 19A 減算回路 20 出力端子 21 増幅信号出力端子 22 中心値信号出力端子 23 遅延回路 24 オンオフ制御端子 25 利得制御端子 26 ピーク値検出回路 27 記憶回路 28 ピーク値制御端子 18a 電圧生成回路 18b コンデンサ 18c 正のしきい値検出回路 18d 充電回路(第1の充電回路) 18e 負のしきい値検出回路(第1の負のしきい値
検出回路) 18f 放電回路(第1の放電回路) 18g 第nの正のしきい値検出回路 18h 第nの充電回路 18i 第nの負のしきい値検出回路 18j 第nの放電回路 18k 正方向ヒステリシス回路(第1の正方向ヒス
テリシス回路) 18l 負方向ヒステリシス回路(第1の負方向ヒス
テリシス回路) 18m 第nの正方向ヒステリシス回路 18n 第nの負方向ヒステリシス回路 110 電圧生成回路 111 正のしきい値検出回路 112 充電回路 113 負のしきい値検出回路(第1の負のしきい値
検出回路) 114 放電回路(第1の放電回路) 115 第2の正のしきい値検出回路 116 第2の充電回路 117 第2の負のしきい値検出回路 118 第2の放電回路 119 正方向ヒステリシス回路(第1の正方向ヒス
テリシス回路) 120 充電回路 121 負方向ヒステリシス回路(第1の負方向ヒス
テリシス回路) 122 放電回路 123 第2の正方向ヒステリシス回路 124 第2の充電回路 125 第2の負方向ヒステリシス回路 126 第2の放電回路 Q1 第1のPNPトランジスタ Q2 第1のNPNトランジスタ Q3 第2のPNPトランジスタ Q4 第2のNPNトランジスタ C1 コンデンサ R1 第1の抵抗 R2 第2の抵抗 R3 第3の抵抗 R4 第4の抵抗 VBI 入力側ベース電位 VBO 出力側ベース電位 I1 第1の電流源 I2 第2の電流源 VCC 電源 i1 第1のPNPトランジスタのエミッタ電流 i2 第1のNPNトランジスタのエミッタ電流 i3 第2のPNPトランジスタのエミッタ電流 i4 第2のNPNトランジスタのエミッタ電流
検出回路) 18f 放電回路(第1の放電回路) 18g 第nの正のしきい値検出回路 18h 第nの充電回路 18i 第nの負のしきい値検出回路 18j 第nの放電回路 18k 正方向ヒステリシス回路(第1の正方向ヒス
テリシス回路) 18l 負方向ヒステリシス回路(第1の負方向ヒス
テリシス回路) 18m 第nの正方向ヒステリシス回路 18n 第nの負方向ヒステリシス回路 110 電圧生成回路 111 正のしきい値検出回路 112 充電回路 113 負のしきい値検出回路(第1の負のしきい値
検出回路) 114 放電回路(第1の放電回路) 115 第2の正のしきい値検出回路 116 第2の充電回路 117 第2の負のしきい値検出回路 118 第2の放電回路 119 正方向ヒステリシス回路(第1の正方向ヒス
テリシス回路) 120 充電回路 121 負方向ヒステリシス回路(第1の負方向ヒス
テリシス回路) 122 放電回路 123 第2の正方向ヒステリシス回路 124 第2の充電回路 125 第2の負方向ヒステリシス回路 126 第2の放電回路 Q1 第1のPNPトランジスタ Q2 第1のNPNトランジスタ Q3 第2のPNPトランジスタ Q4 第2のNPNトランジスタ C1 コンデンサ R1 第1の抵抗 R2 第2の抵抗 R3 第3の抵抗 R4 第4の抵抗 VBI 入力側ベース電位 VBO 出力側ベース電位 I1 第1の電流源 I2 第2の電流源 VCC 電源 i1 第1のPNPトランジスタのエミッタ電流 i2 第1のNPNトランジスタのエミッタ電流 i3 第2のPNPトランジスタのエミッタ電流 i4 第2のNPNトランジスタのエミッタ電流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須志原 公治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−279607(JP,A) 特開 昭55−42411(JP,A) 特開 昭49−22837(JP,A) 特開 昭61−154209(JP,A) 特開 平6−120743(JP,A) 特開 昭62−265804(JP,A) 特開 昭58−171108(JP,A) 特開 昭49−66262(JP,A) 特開 昭54−60544(JP,A) 実開 平4−132656(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03F 1/00 - 3/72
Claims (10)
- 【請求項1】 磁気記録装置から出力される微小信号を
増幅して再生する再生信号増幅装置において、 前記微小信号を一の入力端子で受け、入力された微小信
号を増幅して増幅信号を出力する増幅回路と、 前記増幅信号の入力を受け、入力された前記増幅信号の
交流成分を平滑化することにより、前記増幅信号の中心
値である中心値信号を生成して出力する中心値信号生成
回路と、 前記増幅信号及び前記中心値信号の入力を受け、入力さ
れた前記増幅信号と前記中心値信号との差である再生信
号を出力する減算回路と、 前記中心値信号生成回路の動作の開始又は停止を指示す
るオンオフ制御手段と を備えていることを特徴とする再
生信号増幅装置。 - 【請求項2】 磁気記録装置から出力される微小信号を
増幅して再生する再生信号増幅装置において、 前記微小信号を一の入力端子で受け、入力された微小信
号を増幅して増幅信号を出力する増幅回路と、 前記増幅信号の入力を受け、入力された前記増幅信号の
交流成分を平滑化することにより、前記増幅信号の中心
値である中心値信号を生成して出力する中心値信号生成
回路と、 前記増幅信号及び前記中心値信号の入力を受け、入力さ
れた前記増幅信号と前記中心値信号との差である再生信
号を出力する減算回路と、 前記増幅信号の入力を受け、入力された増幅信号におけ
る振幅のピーク値を検出して該ピーク値を前記中心値信
号生成回路に出力するピーク値検出回路と、 前記ピーク値検出回路が検出する前記ピーク値を記憶す
る記憶回路と、 前記記憶回路に記憶されている前記ピーク値を参照又は
変更するピーク値制御手段とを備えていることを特徴と
する再生信号増幅装置。 - 【請求項3】 前記中心値信号生成回路は、 前記増幅信号の電位とほぼ同じ電位の電圧を生成して出
力する電圧生成回路と、 前記電圧生成回路から出力された電圧により充電又は放
電され、入力された増幅信号の交流成分を平滑化するコ
ンデンサと、 前記中心値信号生成回路に入力される増幅信号に対して
設定されているしきい値を検出し、前記増幅信号におけ
る前記しきい値を越えるしきい値超過信号成分を出力す
るしきい値検出回路と、 前記しきい値超過信号成分に応じて、前記コンデンサに
対して充電又は放電を行なう充放電回路と を有している
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の再生信号増幅
装置。 - 【請求項4】 前記しきい値は、ヒステリシス特性生成
回路によりヒステリシス特性を生成されることを特徴と
する請求項3に記載の再生信号増幅装置。 - 【請求項5】 前記中心値信号生成回路は、 前記中心値信号生成回路に入力される増幅信号の正の信
号成分に対して設定されている正のしきい値を検出し、
前記正の信号成分における前記正のしきい値を越える正
のしきい値超過信号成分を出力する正のしきい値検出回
路と、 前記増幅信号の負の信号成分に対して設定されている負
のしきい値を検出し、前記負の信号成分における前記負
のしきい値を越える負のしきい値超過信号成分を出力す
る負のしきい値検出回路と、 前記正のしきい値超過信号成分に応じて前記コンデンサ
に充電を行なう充電回路と、 前記負のしきい値超過信号成分に応じて前記コンデンサ
から放電を行なう放電回路とをさらに有し、 前記正のしきい値と前記負のしきい値とはそれぞれ独立
に設定されていることを特徴とする請求項3に記載の再
生信号増幅装置。 - 【請求項6】 前記正のしきい値検出回路は複数設けら
れており、 前記複数の正のしきい値検出回路は互いに異なる正のし
きい値を有し、 前記充電回路は前記正のしきい値検出回路のそれぞれと
対応するように複数設けられていることを特徴とする請
求項5に記載の再生信号増幅装置。 - 【請求項7】 前記負のしきい値検出回路は複数設けら
れており、 前記複数の負のしきい値検出回路は互いに異なる負のし
きい値を有し、 前記放電回路は前記負のしきい値検出回路のそれぞれと
対応するように複数設けられていることを特徴とする請
求項5に記載の再生信号増幅装置。 - 【請求項8】 前記正のしきい値は、正のヒステリシス
特性生成回路によりヒステリシス特性を生成され、 前記負のしきい値は、負のヒステリシス特性生成回路に
よりヒステリシス特性を生成されることを特徴とする請
求項5に記載の再生信号増幅装置。 - 【請求項9】 入力信号の中心値である中心値信号を生
成する中心値信号生成回路であって、 前記入力信号の電位を検出し、該入力信号の電位とほぼ
同じ電位の電圧を生成して電圧信号を出力する電圧生成
回路と、 前記電圧信号の入力を受け、該電圧信号から高周波成分
を除去して中心値信号を生成する低域通過フィルタと、 前記入力信号に対して設定されているしきい値を検出
し、前記入力信号における前記しきい値を越えるしきい
値超過信号成分を出力するしきい値検出回路と、 前記しきい値超過信号成分に応じて、前記低域通過フィ
ルタに対して充電又は放電を行なう充放電回路とを備え
ていることを特徴とする中心値信号生成回路。 - 【請求項10】 前記電圧生成回路は、 ベースに前記入力信号が入力され、エミッタが第1の電
流源を介して電圧電源に接続され、コレクタが接地され
ている第1のPNPトランジスタと、 ベースに前記入力信号が入力され、エミッタが第2の電
流源を介して接地され、コレクタが電圧電源に接続され
ている第1のNPNトランジスタと、 エミッタが前記第1の電流源を介して電圧電源に接続さ
れ、コレクタが接地される第2のPNPトランジスタ
と、 エミッタが前記第2の電流源を介して接地され、コレク
タが電圧電源に接続されている第2のNPNトランジス
タと、 前記第2のPNPトランジスタのベースと前記第2のN
PNトランジスタのベースとが接続されており、前記増
幅信号を出力する出力端子とを有し、 前記低域通過フィルタは、一方の電極が前記出力端子に
接続され、他方の電極が接地されているコンデンサから
なることを特徴とする請求項9に記載の中心値信号生成
回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8210838A JP2907776B2 (ja) | 1996-02-01 | 1996-08-09 | 再生信号増幅装置及び中心値信号生成回路 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1632596 | 1996-02-01 | ||
JP8-16325 | 1996-02-01 | ||
JP8210838A JP2907776B2 (ja) | 1996-02-01 | 1996-08-09 | 再生信号増幅装置及び中心値信号生成回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09270646A JPH09270646A (ja) | 1997-10-14 |
JP2907776B2 true JP2907776B2 (ja) | 1999-06-21 |
Family
ID=26352653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8210838A Expired - Fee Related JP2907776B2 (ja) | 1996-02-01 | 1996-08-09 | 再生信号増幅装置及び中心値信号生成回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2907776B2 (ja) |
-
1996
- 1996-08-09 JP JP8210838A patent/JP2907776B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09270646A (ja) | 1997-10-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2749729B2 (ja) | 磁気記録再生回路 | |
EP0805436B1 (en) | Reproducing circuit for a magnetic head | |
JP3175415B2 (ja) | 磁気記録再生装置 | |
JPH10214403A (ja) | 読取りヘッド用の非対称補正 | |
US3959817A (en) | Switching circuit for connecting a magnetic head in a magnetic recording and reproducing apparatus | |
JP2907776B2 (ja) | 再生信号増幅装置及び中心値信号生成回路 | |
US5751191A (en) | Reproducing signal amplifier and central value signal generator | |
JPH0430204B2 (ja) | ||
JPS6246406A (ja) | アナログ読取り信号の処理回路装置 | |
JPH06314936A (ja) | オーディオ信号電力増幅回路およびこれを用いるオーディオ装置 | |
JP2002304701A (ja) | 再生アンプおよびこれを用いた磁気記録再生装置 | |
JP3208915B2 (ja) | 磁気ヘッド用再生回路 | |
JP2950542B2 (ja) | ディスク再生システムの特性切換装置 | |
KR200158912Y1 (ko) | Vcr 재생중 전원 장애시의 오디오 신호 보호회로 | |
JPH026556Y2 (ja) | ||
JP3170936B2 (ja) | 磁気ヘッド用再生回路 | |
JP2827913B2 (ja) | 回転ヘッド型磁気記録再生装置 | |
JP3764308B2 (ja) | トラッキングエラーバランス調整回路およびそれを用いた光ディスク再生装置 | |
JP2672664B2 (ja) | 記録再生切換回路 | |
JP2582502B2 (ja) | 磁気テープ装置の記録電流設定方法 | |
JP3550624B2 (ja) | 記録増幅回路 | |
JPH09163790A (ja) | モータ制御回路およびこれを用いたモータ駆動装置 | |
JPH06150208A (ja) | 磁気抵抗効果型ヘッド用記録再生装置 | |
JP2000293804A (ja) | 磁気ディスクメモリ装置 | |
JPH0765309A (ja) | 記録再生切換回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990316 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |