JP2907206B1 - 壁式rc構造の床スラブと外壁との接合部 - Google Patents

壁式rc構造の床スラブと外壁との接合部

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JP2907206B1
JP2907206B1 JP6993598A JP6993598A JP2907206B1 JP 2907206 B1 JP2907206 B1 JP 2907206B1 JP 6993598 A JP6993598 A JP 6993598A JP 6993598 A JP6993598 A JP 6993598A JP 2907206 B1 JP2907206 B1 JP 2907206B1
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Abstract

【要約】 【課題】 特に、断熱性能の向上を可能にした壁式RC
構造の床スラブと外壁との接合部を提供する。 【解決手段】 床スラブ1をRC構造で構築し、この床
スラブ1の端部に断熱ボード5とこの断熱ボード5の室
外側と室内側にコンクリート又はモルタルでそれぞれ形
成した外壁部分2aと内壁部分2bとからなる外壁2を
構築する。また、床スラブ1と外壁2間に床スラブ1と
外壁2とを接合する連結鉄筋3を複数、断熱ボード5と
内壁部分2bを貫通し、かつその室内側と室外側を床ス
ラブ1と外壁部分2aにそれぞれ定着させて配筋する。
さらに、連結鉄筋3は外壁部分2aから床スラブ1側に
斜めに配筋する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は主に、一戸建て住宅、
中・低層の集合住宅、さらにはリゾート施設などの比較
的小規模な建物の建設で実施される壁式RC構造の床ス
ラブと外壁との接合部に関する。
【0002】
【従来の技術】一戸建て住宅や中・低層住宅など、主と
して小規模RC構造建物の構造方式として、壁体や床板
などの平面的な構造体のみで構築する壁式RC構造が知
られている。
【0003】ところで、当出願人はこれまで、この種の
構造方式の施工方法として、可能な限り省力化施工、経
済施工を図るための技術開発を進め、その成果について
既にいくつか出願もしている。
【0004】その一例として、例えば図4に図示するよ
うに、床スラブ20を鉄筋コンクリートで施工し、また、
特に外壁21の施工には、例えば図3に図示するような立
体的に組み立てられた金網パネル22の中央に断熱ボード
23を取り付けたものを使用し、この断熱ボード付きの金
網パネル22を外壁位置に建て付けた後、断熱ボード23の
室外側と室内側にモルタル又はコンクリートをそれぞれ
吹き付けて断熱ボード23とその室外側と室内側にそれぞ
れ位置する外壁部分21aと内壁部分21bとからなる外壁
21を施工した後、その上に鉄筋コンクリートの床スラブ
20を施工する方法を開発した。
【0005】この種の構造方式では、床スラブ20に作用
する地震力は外壁21に伝えられて基礎・地盤へと伝達さ
れるが、外壁21は外壁部分21aと内壁部分21bが均等に
地震力を負担するものとして設計されている。
【0006】このため、外壁部分21aも内壁部分21bと
同様に床スラブ20からの地震力を負担できるように、床
スラブ20は外壁21を貫通し、外壁部分21aおよび内壁部
分21bの両方と一体的に施工されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
造では、冬季などの寒い時期に床スラブ20が外の冷気を
室内に導く熱伝導体の役目をなしてしまうために床スラ
ブ20の先端部、すなわち外壁21に近い天井や壁面に結露
が生ずるおそれがあった。
【0008】また、この結露に備えて床スラブ20の先端
部に所定の範囲にわたってウレタン等の断熱材24を吹き
付ける等して断熱補強する必要があり、このため天井の
仕上げが制限される等の課題があった。
【0009】さらに、床スラブ20の施工に際して、床ス
ラブ20の先端部に型枠25を設置する必要があり、また外
壁部分21aの施工に際しては、床スラブ20の上側と下側
の両側に外壁部分21aの打ち継ぎ部ができることから、
この上下2個所に防水目地26を設ける必要があり、施工
が煩わしくなる等の課題があった。
【0010】この発明は、以上の課題を解決するために
なされたもので、特に断熱性能の向上を可能にした壁式
RC構造の床スラブと外壁との接合部を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、この発明に係る壁式RC構造の床スラブと外壁と
の接合部は、請求項1として、床スラブをRC構造で構
築し、この床スラブの端部に、断熱ボードの室外側と室
内側にコンクリート又はモルタルで外壁部分と内壁部分
を形成して外壁を構築してなる壁式RC構造の床スラブ
と外壁との接合部において、床スラブと外壁間にこの床
スラブと外壁とを接合する連結鉄筋を複数、前記断熱ボ
ードと前記内壁部分を水平に貫通し、かつ外壁に沿って
連続する水平トラスを形成するように斜め配筋するとと
もに、その室内側と室外側を前記床スラブと前記外壁部
分にそれぞれ定着する。
【0012】請求項2として、請求項1の壁式RC構造
の床スラブと外壁との接合部において、連結鉄筋の外壁
側端部にフックを設ける。
【0013】請求項3として、請求項1又は2の壁式R
C構造の床スラブと外壁との接合部において、 金網パ
ネルと断熱ボードの上端部を直上階の床スラブの床面に
一致させるか、あるいは床面から突出させる。
【0014】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態1.図1〜図3
は、この発明の実施の一形態を示し、図において、床ス
ラブ1はRC構造で構築され、この床スラブ1の先端部
に外壁2がRC構造で床スラブ1の上方と下方にそれぞ
れ構築されている。
【0015】また、床スラブ1の先端部と外壁2との間
に、床スラブ1と外壁2とを一体的に接合する連結鉄筋
3が複数、外壁2の横方向に所定間隔に配筋されてい
る。
【0016】また、外壁2には補強鉄筋として金網パネ
ル4が配筋され、さらに外壁2の略中央部に断熱ボード
5が埋設されている。
【0017】金網パネル4は、例えば図3(a) 〜(c) に
図示するように、矩形板状に形成された2枚の平金網4
aを平行に立設し、この2枚の平金網4a,4aを複数
本のラチス筋4bで連結することにより所定の厚さを有
する矩形板状に形成されている。
【0018】こうして形成された金網パネル4は、床ス
ラブ1の先端部に垂直に建て付けられ、かつ床スラブ1
の補強鉄筋1aに結束または溶接する等して強固に固着
されている。
【0019】断熱ボード5は、例えば硬質性発泡スチレ
ンボードなどから平金網4aと略同じ大きさの矩形板状
に形成され、かつ平金網4a,4a間の略中央部に取り
付けられている。
【0020】なお、断熱ボード5は、金網パネル4の製
作に際して平金網4a,4a間に予め取り付けられ、室
内・外からのモルタル吹き付けの際のバックアップボー
ドの役割を果たしている。
【0021】こうして、断熱ボード5を内蔵する金網パ
ネル4が取り付けられた後、断熱ボード5の室外側と室
内側にモルタル又はコンクリートを吹き付けて外壁部分
2aと内壁部分2bがそれぞれ施工され、こうして断熱
ボード5と外壁部分2aと内壁部分2bとからなる外壁
2が構築されている。
【0022】その際、金網パネル4と断熱ボード5の高
さを階高(ある床スラブの床面から直上階の床スラブの
床面までの高さ)以上とし、かつ金網パネル4と断熱ボ
ード5の上端部を直上階の床スラブの床面に一致させる
か、あるいは床面から突出させることにより、外壁部分
2aの打ち継ぎ部を床面部に1個所設けるだけでよいの
で、防水目地6も1個所とすることができる。
【0023】連結鉄筋3は2本を一組とし、床スラブ1
と外壁2間に断熱ボード5と内壁部分2bを水平に貫通
し、かつ外壁2側から床スラブ1方向に水平斜め方向、
例えば水平斜め45°方向に開いた状態にそれぞれ配筋さ
れている。
【0024】また、連結鉄筋3の外壁2側端部には、こ
の部分を略45°折り曲げてフック3aが形成され、フッ
ク3aは外側の平金網4aに添え付けられ、かつ平金網
4aに結束されている。なお、2本一組の連結鉄筋3
は、フック3a部分で溶接してもよい。
【0025】一方、連結鉄筋3の床スラブ1側は床スラ
ブ1の中に所要定着長さで定着されている。
【0026】複数の連結鉄筋3がこのように配筋されて
いることで、床スラブ1と外壁2間に外壁2に沿って連
続する水平トラスが形成されたことになる。
【0027】また、連結鉄筋3の床スラブ1側は床スラ
ブ1のコンクリート内に深く定着され、一方外壁部分2
a側は外壁部分のコンクリート又はモルタル内に確実に
定着されている。
【0028】床スラブ1と外壁2との接合部がこのよう
に構成されていることにより、床スラブ1に作用する地
震力は、複数の連結鉄筋3を介して外壁2の外壁部分2
aにも充分に伝達される。
【0029】その際、特に床スラブ1と外壁2間に外壁
2に沿って連続する水平トラスが形成されているので、
床スラブ1と外壁2間の地震力の伝達はきわめて明快に
なされる。
【0030】また、床スラブ1の端部は断熱ボード5の
内側に位置し、断熱ボード5を貫通してはいないため、
冷たい外気温が床スラブ1を介して室内側に伝播するの
を防止でき、したがって、床スラブ1の先端部、すなわ
ち内壁部分2b周辺の天井や壁面に結露が生ずるのを未
然に防止できる。
【0031】
【発明の効果】この発明は以上説明した構成からなり、
特に床スラブと外壁間に床スラブと外壁とを接合する連
結鉄筋を複数、断熱ボードと内壁部分を斜めに貫通し、
かつその室内側と室外側を前記床スラブと外壁部分にそ
れぞれ定着させて配筋してなるので、床スラブに作用す
る地震力を、複数の斜め連結鉄筋を介して外壁の外壁部
分にも充分に伝達させることができる。
【0032】また、外壁の外壁部分と床スラブは複数の
連結鉄筋を介して接合されていることにより、床スラブ
の端部は断熱ボードの内側まで施工すればよく、外壁部
分まで施工する必要がないので、冷たい外気温が床スラ
ブを介して室内側に伝播するのを防止でき、したがっ
て、内壁部分周辺の天井や床面に結露が生ずるのを未然
に防止できる。
【0033】また、床スラブの先端部に結露に備えて所
定の範囲にわたってウレタン等の断熱材を吹き付ける等
して断熱補強する必要がないので、天井仕上げも自由に
行うことができる。
【0034】さらに、床スラブの施工に際しては、断熱
ボードが床スラブ先端部の型枠を兼ねるので、この部分
に改めて型枠を設置する必要がなく、施工の省力化など
が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は壁式RC構造の床スラブと外壁との構造
を示す縦断面図、(b) はその横断面図である。
【図2】壁式RC構造の床スラブと外壁との構造を示す
一部斜視図である。
【図3】(a) は金網パネルの正面図、(b) はその縦断面
図、(c) は横断面図である。
【図4】壁式RC構造の床スラブと外壁との構造を示す
従来例の縦断面図である。
【符号の説明】
1 床スラブ 1a 補強鉄筋 2 外壁 2a 外壁部分 2b 内壁部分 3 連結鉄筋 3a フック 4 金網パネル 4a 平金網 4b ラチス筋 5 断熱ボード 6 防水目地
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 2/84 E04B 1/04 E04B 1/76 E04B 5/32

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床スラブをRC構造で構築し、この床ス
    ラブの端部に、断熱ボードの室外側と室内側にコンクリ
    ート又はモルタルで外壁部分と内壁部分を形成して外壁
    を構築してなる壁式RC構造の床スラブと外壁との接合
    部において、床スラブと外壁間にこの床スラブと外壁と
    を接合する連結鉄筋を複数、前記断熱ボードと前記内壁
    部分を水平に貫通し、かつ外壁に沿って連続する水平ト
    ラスを形成するように斜め配筋するとともに、その室内
    側と室外側を前記床スラブと前記外壁部分にそれぞれ定
    着してあることを特徴とする壁式RC構造の床スラブと
    外壁との接合部。
  2. 【請求項2】 連結鉄筋の外壁側端部にフックを設けて
    なることを特徴とする請求項1記載の壁式RC構造の床
    スラブと外壁との接合部。
  3. 【請求項3】 金網パネルと断熱ボードの上端部を直上
    階の床スラブの床面に一致させるか、あるいは床面から
    突出させてあることを特徴とする請求項1又は2記載の
    壁式RC構造の床スラブと外壁との接合部。
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