JP2905914B2 - スプライン装置 - Google Patents
スプライン装置Info
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- JP2905914B2 JP2905914B2 JP10967594A JP10967594A JP2905914B2 JP 2905914 B2 JP2905914 B2 JP 2905914B2 JP 10967594 A JP10967594 A JP 10967594A JP 10967594 A JP10967594 A JP 10967594A JP 2905914 B2 JP2905914 B2 JP 2905914B2
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- Japan
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- rolling
- rolling element
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は摺動並びに回動可能なス
プライン装置に関するものである。
プライン装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら軸と軸に被嵌される摺動筒とが相対的に回動する所謂
ブッシュと,軸と軸に被嵌される摺動筒とが相対的に回
動しない所謂スプラインとが提案されている。
ら軸と軸に被嵌される摺動筒とが相対的に回動する所謂
ブッシュと,軸と軸に被嵌される摺動筒とが相対的に回
動しない所謂スプラインとが提案されている。
【0003】ところで、本出願人は、ブッシュに回動ベ
アリングを被嵌して成る特願平1−218312号を提
案している。
アリングを被嵌して成る特願平1−218312号を提
案している。
【0004】本発明は、この特願平1−218312号
の改良発明で、スプラインに回動ベアリングを被嵌し、
更に付加機構が具備されているものである。
の改良発明で、スプラインに回動ベアリングを被嵌し、
更に付加機構が具備されているものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
明の要旨を説明する。
【0006】摺動筒1内面に負荷ボール溝2を形成し、
摺動筒1内にボール保持器3を設け、このボール保持器
3により無負荷ボール軌道4を形成し、摺動筒1内に挿
入される該軸7の外周にして前記負荷ボール溝2と対応
する位置にボール転動溝8を形成し、負荷ボール溝2と
無負荷ボール軌道4とボール転動溝8とでボール無限軌
道5を形成し、このボール無限軌道5にボール6を配設
し、摺動筒1内に軸7に被嵌され軸7に対して当接摺動
する環部材13を設けてスライド部9を設け、一方、スラ
イド部9に回動外筒12を被嵌し、この回動外筒12内に転
動体保持器10を設け、この転動体保持器10により負荷転
動体嵌合部14を形成し、この負荷転動体嵌合部14に転動
体11を配設して回動部22を設け、この回動部22を前記ス
ライド部9に対して抜け止め状態に被嵌し、回動部22の
転動体11を回動外筒12の内面と摺動筒1の外面とで支持
せしめ、一方、前記環部材13の径を可変可能に構成し、
使用状態に応じ、スライド部9に転がり軸受の作用と環
部材13の平軸受の作用とを併用せしめたり、スライド部
9に転がり軸受の作用のみを付与せしめたりし得るよう
に構成したことを特徴とするスプライン装置に係るもの
である。
摺動筒1内にボール保持器3を設け、このボール保持器
3により無負荷ボール軌道4を形成し、摺動筒1内に挿
入される該軸7の外周にして前記負荷ボール溝2と対応
する位置にボール転動溝8を形成し、負荷ボール溝2と
無負荷ボール軌道4とボール転動溝8とでボール無限軌
道5を形成し、このボール無限軌道5にボール6を配設
し、摺動筒1内に軸7に被嵌され軸7に対して当接摺動
する環部材13を設けてスライド部9を設け、一方、スラ
イド部9に回動外筒12を被嵌し、この回動外筒12内に転
動体保持器10を設け、この転動体保持器10により負荷転
動体嵌合部14を形成し、この負荷転動体嵌合部14に転動
体11を配設して回動部22を設け、この回動部22を前記ス
ライド部9に対して抜け止め状態に被嵌し、回動部22の
転動体11を回動外筒12の内面と摺動筒1の外面とで支持
せしめ、一方、前記環部材13の径を可変可能に構成し、
使用状態に応じ、スライド部9に転がり軸受の作用と環
部材13の平軸受の作用とを併用せしめたり、スライド部
9に転がり軸受の作用のみを付与せしめたりし得るよう
に構成したことを特徴とするスプライン装置に係るもの
である。
【0007】
【作用】転動体11の回動により回動外筒12は摺動筒1に
対して回動し、また、ボール無限軌道5内におけるボー
ル6の転動により摺動筒1(回動外筒12)は軸7に対し
て摺動する。
対して回動し、また、ボール無限軌道5内におけるボー
ル6の転動により摺動筒1(回動外筒12)は軸7に対し
て摺動する。
【0008】使用状態に応じ環部材13の径を可変して、
スライド部9に転がり軸受の作用と環部材13の平軸受の
作用とを併用せしめたり、転がり軸受の作用のみを付与
せし めたりする。
スライド部9に転がり軸受の作用と環部材13の平軸受の
作用とを併用せしめたり、転がり軸受の作用のみを付与
せし めたりする。
【0009】また、環部材13が存する為、それだけ剛性
が高くなる。
が高くなる。
【0010】
【実施例】図1,2は本発明の一実施例を図示したもの
で、以下に説明する。
で、以下に説明する。
【0011】まずスライド部9について説明する。摺動
筒1の内面上下には2ケ所づつ負荷ボール溝2が形成さ
れ、また、摺動筒1内には両端にリターン部を有するボ
ール保持器3が設けられ、このボール保持器3により上
下に2ケ所づつの無負荷ボール軌道4が形成される。ま
た、摺動筒1内に挿入される軸7の外周にして前記負荷
ボール溝2と対応する位置にはボール転動溝8が形成さ
れる。よって、摺動筒1の内面には負荷ボール溝2と無
負荷ボール軌道4とボール転動溝8とで形成されるボー
ル無限軌道5が4個構成されることになる。符号24は鍔
部である。
筒1の内面上下には2ケ所づつ負荷ボール溝2が形成さ
れ、また、摺動筒1内には両端にリターン部を有するボ
ール保持器3が設けられ、このボール保持器3により上
下に2ケ所づつの無負荷ボール軌道4が形成される。ま
た、摺動筒1内に挿入される軸7の外周にして前記負荷
ボール溝2と対応する位置にはボール転動溝8が形成さ
れる。よって、摺動筒1の内面には負荷ボール溝2と無
負荷ボール軌道4とボール転動溝8とで形成されるボー
ル無限軌道5が4個構成されることになる。符号24は鍔
部である。
【0012】次に環部材13について説明する。摺動筒1
内にしてボール保持器3の両端に軸7に被嵌され軸7に
対して当接摺動する環部材13を設ける。この環部材13
は、例えば、オイルを含浸させた所謂オイルレスリング
軸受等を使用する。
内にしてボール保持器3の両端に軸7に被嵌され軸7に
対して当接摺動する環部材13を設ける。この環部材13
は、例えば、オイルを含浸させた所謂オイルレスリング
軸受等を使用する。
【0013】また、この環部材13を分割リング体などに
してその径を可変可能に構成すると、任意のときに該環
部材13を軸7に当接させることができ、よって、使用状
態に応じ適宜転がり軸受のみ、転がり軸受と平軸受の併
用が選択できることとなる。この径が可変する環部材13
の採用は、摺動筒1の進行方向への摺動抵抗を任意に設
定できることを意味し、よって、本実施例は摺動筒1に
摺動具合調整機能をも付加せしめた装置といえるもので
ある。
してその径を可変可能に構成すると、任意のときに該環
部材13を軸7に当接させることができ、よって、使用状
態に応じ適宜転がり軸受のみ、転がり軸受と平軸受の併
用が選択できることとなる。この径が可変する環部材13
の採用は、摺動筒1の進行方向への摺動抵抗を任意に設
定できることを意味し、よって、本実施例は摺動筒1に
摺動具合調整機能をも付加せしめた装置といえるもので
ある。
【0014】次に回動部22について説明する。複数の負
荷転動体嵌合部14(孔部)を一定間隔を置いて形成した
筒状の転動体保持器10を内面に設けた回動外筒12を設け
る。この回動外筒12には鍔部15が繞設されている。図面
の回動部22は転動体11としてボールを使用する場合であ
るが、ボール11の代わりにコロ(クロスローラ)を用い
ても同様である。尚、符号23はスライド方向の負荷を受
けるボールで、ボール11と異なり、環状にして隣接する
ボール23が当接する状態に配設されている。
荷転動体嵌合部14(孔部)を一定間隔を置いて形成した
筒状の転動体保持器10を内面に設けた回動外筒12を設け
る。この回動外筒12には鍔部15が繞設されている。図面
の回動部22は転動体11としてボールを使用する場合であ
るが、ボール11の代わりにコロ(クロスローラ)を用い
ても同様である。尚、符号23はスライド方向の負荷を受
けるボールで、ボール11と異なり、環状にして隣接する
ボール23が当接する状態に配設されている。
【0015】前記スライド部9の摺動筒1にこの回動筒
22の回動外筒12を被嵌し、前記ボール無限軌道5にボー
ル6を配設し、且つ負荷転動体嵌合部14に転動体11を配
設し、摺動筒1の外周面と回動外筒12の内周面とで転動
体11を受ける状態に構成する。
22の回動外筒12を被嵌し、前記ボール無限軌道5にボー
ル6を配設し、且つ負荷転動体嵌合部14に転動体11を配
設し、摺動筒1の外周面と回動外筒12の内周面とで転動
体11を受ける状態に構成する。
【0016】図中符号16は抜け止め、17,21は止着孔、
18はボール当接部材、19は止着リング、20はゴムリング
である。
18はボール当接部材、19は止着リング、20はゴムリング
である。
【0017】本実施例は上述のように構成したから、軸
7を適宜な手段で回動せしめれば摺動筒1は回動外筒12
に対して回動し、また、摺動筒1,回動外筒12は軸7に
対して摺動自在となる。更に、ボール無限軌道5を摺動
筒1の内側に納めたから、装置のコンパクト化が達成さ
れることになる。
7を適宜な手段で回動せしめれば摺動筒1は回動外筒12
に対して回動し、また、摺動筒1,回動外筒12は軸7に
対して摺動自在となる。更に、ボール無限軌道5を摺動
筒1の内側に納めたから、装置のコンパクト化が達成さ
れることになる。
【0018】また、ボールを使用した所謂転がり軸受け
は、軽い動き等に代表される種々のメリットがあるもの
の、剛性の低さ、衝撃に弱い等の欠点がある。例えば、
転がり軸受を組み込んだ各部が高速移動する場合、該各
部に所謂ビビリ(振動)が生ずるが、本実施例は、ボー
ル保持器3の両側に環部材13を設けたから、転がり軸受
による作用の他、平軸受の作用も発揮することになる。
具体的には、ピッチング方向、ラジアル方向での剛性が
向上する。従って、本実施例は転がり軸受の長所及び平
軸受の長所双方を発揮することとなる。
は、軽い動き等に代表される種々のメリットがあるもの
の、剛性の低さ、衝撃に弱い等の欠点がある。例えば、
転がり軸受を組み込んだ各部が高速移動する場合、該各
部に所謂ビビリ(振動)が生ずるが、本実施例は、ボー
ル保持器3の両側に環部材13を設けたから、転がり軸受
による作用の他、平軸受の作用も発揮することになる。
具体的には、ピッチング方向、ラジアル方向での剛性が
向上する。従って、本実施例は転がり軸受の長所及び平
軸受の長所双方を発揮することとなる。
【0019】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、装
置のコンパクト化が達成され且つ転がり軸受,平軸受双
方の長所を発揮するスプライン装置となる。
置のコンパクト化が達成され且つ転がり軸受,平軸受双
方の長所を発揮するスプライン装置となる。
【図1】本実施例の正断面図である。
【図2】同上の要部の断面図である。
1 摺動筒 2 負荷ボール溝 3 ボール保持器 4 無負荷ボール軌道 5 ボール無限軌道 6 ボール 7 軸 8 ボール転動溝 9 スライド部 10 転動体保持器 11 転動体 12 回動外筒 13 環部材 14 負荷転動体嵌合部 22 回動部
Claims (1)
- 【請求項1】 摺動筒内面に負荷ボール溝を形成し、摺
動筒内にボール保持器を設け、このボール保持器により
無負荷ボール軌道を形成し、摺動筒内に挿入される該軸
の外周にして前記負荷ボール溝と対応する位置にボール
転動溝を形成し、負荷ボール溝と無負荷ボール軌道とボ
ール転動溝とでボール無限軌道を形成し、このボール無
限軌道にボールを配設し、摺動筒内に軸に被嵌され軸に
対して当接摺動する環部材を設けてスライド部を設け、
一方、スライド部に回動外筒を被嵌し、この回動外筒内
に転動体保持器を設け、この転動体保持器により負荷転
動体嵌合部を形成し、この負荷転動体嵌合部に転動体を
配設して回動部を設け、この回動部を前記スライド部に
対して抜け止め状態に被嵌し、回動部の転動体を回動外
筒の内面と摺動筒の外面とで支持せしめ、一方、前記環
部材の径を可変可能に構成し、使用状態に応じ、スライ
ド部に転がり軸受の作用と環部材の平軸受の作用とを併
用せしめたり、スライド部に転がり軸受の作用のみを付
与せしめたりし得るように構成したことを特徴とするス
プライン装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10967594A JP2905914B2 (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | スプライン装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10967594A JP2905914B2 (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | スプライン装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07317764A JPH07317764A (ja) | 1995-12-08 |
JP2905914B2 true JP2905914B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=14516334
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10967594A Expired - Fee Related JP2905914B2 (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | スプライン装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2905914B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09182205A (ja) * | 1995-12-22 | 1997-07-11 | Mamoru Tsuchie | 新型パンタグラフ |
JP2010281344A (ja) * | 2009-06-02 | 2010-12-16 | Hiihaisuto Seiko Kk | 回転軸受付き直動軸受 |
JP2014047865A (ja) * | 2012-08-31 | 2014-03-17 | Nippon Bearing Co Ltd | ベアリング装置 |
JP6486431B1 (ja) * | 2017-09-11 | 2019-03-20 | 上銀科技股▲フン▼有限公司 | ボールスプライン機構 |
-
1994
- 1994-05-24 JP JP10967594A patent/JP2905914B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07317764A (ja) | 1995-12-08 |
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Legal Events
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