JP2905028B2 - ジャンパ装置 - Google Patents

ジャンパ装置

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JP2905028B2
JP2905028B2 JP5087962A JP8796293A JP2905028B2 JP 2905028 B2 JP2905028 B2 JP 2905028B2 JP 5087962 A JP5087962 A JP 5087962A JP 8796293 A JP8796293 A JP 8796293A JP 2905028 B2 JP2905028 B2 JP 2905028B2
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敏之 中地
良和 長谷山
光夫 原
輝彦 岡田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はジャンパ装置に係り、特
に、既設の送電線を利用して大容量の送電を行うときに
好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のジャンパ装置は、送電線
鉄塔(以下、鉄塔という)のアーム先端に設けられたが
いし装置の下方に設けられている。
【0003】すなわち、がいし装置は、アーム先端から
互いに反対方向に伸びるように一対設けられていて、両
がいし装置の先端部に送電線がそれぞれ張設されてい
る。そして、ジャンパ装置は、両がいし装置の下方に位
置するとともに、その長手方向と平行に設けられてい
て、両がいし装置にそれぞれ張設されている送電線を電
気的に接続するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、電気
の需要増大に対処するために、新たなルートを設置する
ことなく、さらに既設の鉄塔を大容量対応型に建設し直
すことなく、既設の鉄塔を利用して、送電容量を増大さ
せることが試みられている。
【0005】この大容量化、すなわち送電電圧の昇圧化
の場合、鉄塔間に張設されている送電線間の間隔の問題
は、送電線間にスペーサを介在させることで解決できる
が、ジャンパ線と鉄塔との間隔を昇圧化に対応できるよ
うにしないと、既設の鉄塔を利用しての大容量化を図る
ことができないという問題点がある。
【0006】そこで、本発明は、上記課題を解決するた
めになされたものであって、その目的は、ジャンパ装置
と鉄塔との間の間隔を昇圧化に対処できるようにしたジ
ャンパ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るジャンパ装
置は、上記目的を達成するために、鉄塔から水平方向に
伸びるアームの先端部に、互いに反対方向に伸びるよう
に設けられた一対のがいし装置に張設されているそれぞ
れの送電線を、中間にパイプ材を有するジャンパ線で接
続するようにしたジャンパ装置において、前記パイプ材
と前記鉄塔の間隔を所定の間隔に保つ長さを有し、かつ
アームの先端部からその鉄塔側と反対方向に突出して
定して設けられた間隔保持部材と、一端部が前記間隔保
持部材の先端部に設けられ、他端部が上方向又は下方向
あるいは上下方向に位置する前記パイプ材に結合され
る、電気的に不導体に形成された剛性状の絶縁部材と
前記パイプ材の両側と前記一対のがいし装置の送電線側
とをそれぞれ支持する一対の支持部材とを有することを
特徴としている。
【0008】
【作用】上記構成において、間隔保持部材の先端部に結
合されているパイプ材はアームの外方に位置し、いわゆ
る横回しの状態となる。そして、その間隔保持部材の他
端部は、絶縁部材を介してパイプ材を支持し、パイプ材
は一対の支持部材で固定される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、一実施例装置の斜視図であって、図面を
簡略化するために、鉄塔Tの複数のアームA,A…のう
ちの一方側(図示の例では左側)アームA,A,Aに取
付けた例を示している。
【0010】一対のがいし装置B,Bは、一端部を各ア
ームA,A,Aの先端部分にそれぞれ連結されていると
ともに、それぞれの他端部が反対方向へ向くように設け
られている。すなわち、がいし装置B,Bの他端部に
は、送電線L,Lがそれぞれ張設されていて、その送電
線L,Lの張設方向にがいし装置B,Bを方向付けてい
る。
【0011】ジャンパ装置1は、導電性のパイプ材2及
びこのパイプ材2の両端部と両送電線L,Lとをそれぞ
れ接続する導線3,3からなる周知のジャンパ線4と、
間隔保持部材5と、絶縁部材6とから構成されている。
【0012】間隔保持部材5は、図1及び図2に示され
るように、一端部が中,下のアームA,Aの先端部に固
定されるとともに、それらアームA,Aの先端から外方
へ、つまり鉄塔T側と反対方向に突出し、その突出した
部分の他端部に絶縁部材6を固設している。このうち、
中間のアームAに設けられる絶縁部材6は、間隔保持部
材5の突出先端から最上方のジャンパ線4を構成するパ
イプ材2まで上方へ突設して、そのパイプ材2に固定さ
れている。また、下方のアームAに設けられる絶縁部材
6は、間隔保持部材5の突出先端から中間及び最下方の
パイプ材2,2まで、それぞれ上,下方向に突設して、
それらパイプ材2,2にそれぞれ固定されている。
【0013】この間隔保持部材5及び絶縁部材6の長さ
は、パイプ材2と鉄塔Tとの間隔を所定の間隔、つま
り、パイプ材2の対地電圧に十分に耐える間隔に決めら
れている。また、絶縁部材6は中実長幹がいし7により
形成されていて、電気的に不導体(絶縁)構造に構成さ
れている。
【0014】図1中、8,8は支持部材であって、パイ
プ材4の両端部と両がいし装置B,Bの導電側構成部材
との間にそれぞれ掛け渡されていて、ジャンパ装置1の
揺動を防止する役目を有している。
【0015】以上のように、本実施例装置は、間隔保持
部材5及び絶縁部材6を用いてジャンパ線4を横回しで
きるようにしたので、既設の鉄塔Tを利用して送電電圧
の昇圧化により送電容量を増加させることが可能とな
る。
【0016】なお、上述の実施例では、上相のジャンパ
線4を上向きの絶縁部材6で、中相と下相のジャンパ線
4,4を上下方向に向く絶縁部材6で支持したが、これ
を上相と中相のジャンパ線4,4を上下方向に向く絶縁
部材6で、そして、下相のジャンパ線4を下向きの絶縁
部材6で支持するようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明に係るジャンパ装置は、パイプ材
と鉄塔の間隔を所定の間隔に保つ長さを有し、かつアー
ムの先端部からその鉄塔側と反対方向に突出して固定し
設けられた間隔保持部材と、一端部が前記間隔保持部
材の先端部に設けられ、他端部が上方向又は下方向ある
いは上下方向に位置する前記パイプ材に結合される、電
気的に不導体に形成された剛性状の絶縁部材と、前記パ
イプ材の両側と前記一対のがいし装置の送電線側とをそ
れぞれ支持する一対の支持部材とからなるので、ジャン
パ線の揺動を防止しながら横回しすることができる。こ
のため、既設の鉄塔であっても送電容量を増加させるこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例装置の斜視図である。
【図2】図1のa−a線断面図である。
【符号の説明】
1 ジャンパ装置 4 ジャンパ線 5 間隔保持部材 6 絶縁部材 T 送電線鉄塔(鉄塔)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 光夫 愛知県新城市日吉字桶谷77 (72)発明者 岡田 輝彦 愛知県豊川市下長山町中屋敷168 (56)参考文献 特開 昭55−136813(JP,A) 特開 昭55−131216(JP,A) 特開 平6−276654(JP,A) 特開 平6−284537(JP,A) 実開 昭50−51192(JP,U) 実開 昭56−20326(JP,U) 実開 昭60−86029(JP,U) 特公 昭48−44798(JP,B1) 実公 昭40−13187(JP,Y1) 実公 昭40−27918(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 7/00 - 7/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送電線鉄塔から水平方向に伸びるアーム
    の先端部に、互いに反対方向に伸びるように設けられた
    一対のがいし装置に張設されているそれぞれの送電線
    を、中間にパイプ材を有するジャンパ線で接続するよう
    にしたジャンパ装置において、 前記パイプ材と前記送電線鉄塔の間隔を所定の間隔に保
    つ長さを有し、かつアームの先端部からその送電線鉄塔
    側と反対方向に突出して固定して設けられた間隔保持部
    材と、 一端部が前記間隔保持部材の先端部に設けられ、他端部
    が上方向又は下方向あるいは上下方向に位置する前記
    イプ材に結合される、電気的に不導体に形成された剛性
    状の絶縁部材と、前記パイプ材の両側と前記一対のがいし装置の送電線側
    とをそれぞれ支持する一対の支持部材と、 を有することを特徴とするジャンパ装置。
JP5087962A 1993-03-23 1993-03-23 ジャンパ装置 Expired - Fee Related JP2905028B2 (ja)

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