JP2905019B2 - ジョークラッシャの可動部材固定構造 - Google Patents

ジョークラッシャの可動部材固定構造

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JP2905019B2 JP35592492A JP35592492A JP2905019B2 JP 2905019 B2 JP2905019 B2 JP 2905019B2 JP 35592492 A JP35592492 A JP 35592492A JP 35592492 A JP35592492 A JP 35592492A JP 2905019 B2 JP2905019 B2 JP 2905019B2
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順四郎 大橋
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Kawasaki Motors Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B02CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
    • B02CCRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
    • B02C1/00Crushing or disintegrating by reciprocating members
    • B02C1/02Jaw crushers or pulverisers
    • B02C1/025Jaw clearance or overload control

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Crushing And Grinding (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジョークラッシャ可動
部材固定構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ジョークラッシャの破砕間隙を油
圧シリンダの作用力を利用して調節を行うようにした構
造としては、ジョークラッシャのトグルブロックに油圧
シリンダと油圧式緊着装置とを直列に連設したものが知
られている(実開昭63−141638号公報)。
【0003】この形式のジョークラッシャの固定部材固
定構造は、破砕間隙の調整時には、油圧式緊着装置を作
用させて弛緩状態にされた後、油圧シリンダを作用させ
て作用力をトグルブロックに伝達してトグルブロックを
移動させて所定の破砕間隙が得られるように位置決めさ
れ、引続き油圧式緊着装置を作用させて緊着状態にされ
て破砕間隙の調整が可能とされる。そして、上記弛緩状
態にされるにさいしては、引張棒の圧縮ばねも同時に弛
緩状態にされて、トグルブロックの移動が自在にされ
る。
【0004】ところで、従来のジョークラッシャの固定
部材固定構造では、ジョークラッシャの運転時に砕料に
付与される圧縮力は過大なものであり、この圧縮力の一
部は前記トグルブロックならびに油圧式緊着装置と油圧
シリンダとによって負荷されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成は、油圧式緊着装置と油圧シリンダとには、過大な
圧縮力が負荷されるために、油圧シリンダを大径とする
か又は高圧の作動油を用いて作動させる必要がある。さ
らに、破砕間隙の調整時には、引張棒の圧縮ばねを手動
にて弛緩状態にさせる必要があるので、調整のための作
業時間を短縮できないことがあり好ましくない。
【0006】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたものであり、ジョークラッシャのトグルブロッ
クを油圧式構造をもちいて破砕による圧縮力を負荷させ
ることが省略でき、破砕間隙の調整時には引張棒の圧縮
ばねの弛緩ならびにトグルブロックの移動による位置決
めのための作業時間を短縮できるジョークラッシャの構
造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明では、ジョークラッシャの可動部材と後部
フレームとの間にトグル板を挿着し案内材に沿って移動
自在としたトグルブロックと、トグルブロックの上端ウ
ェッジ面と側部フレームとの間を緊着、弛緩させるため
のウェッジシリンダと接続されたウェッジユニットと、
前記可動部材の下端に枢着された引張棒の端部に圧縮ば
ねが介装されて引張シリンダと緊着シリンダとが連設さ
れるとともに、圧縮ばねを圧縮させ緊着、もしくは弛緩
させるための緊着ユニットと、を備えたことを特徴とす
るものであり、また、ジョークラッシャの可動部材と後
部フレームとの間にトグル板を挿着し案内材に沿って移
動自在としたトグルブロックと、前記可動部材の下端に
枢着された引張棒の端部に圧縮ばねが介装されて引張シ
リンダと緊着シリンダとが連設されるとともに、圧縮ば
ねを圧縮させ緊着もしくは弛緩させるための緊着ユニッ
トと、を備えたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】このようにすれば、ジョークラッシャの運転時
におけるトグルブロックに作用する圧縮力は後部フレー
ムにより直接に負荷できるので、油圧式構造を用いるこ
とが省略でき、破砕間隙の調整時には、ウェッジユニッ
トの弛緩および引張棒の圧縮ばねの弛緩とともに、トグ
ルブロックを案内板に沿ってその移動が自在され、可動
部材の下端が移動されて破砕間隙の調整が可能とされ
る。
【0009】このさいの作動は、ウェッジユニット、緊
着ユニット、移動シリンダの遠隔油圧操作により達成で
きるので、手動調整が省略でき、調整のための作業時間
を著しく短縮させることができる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照にして本発明の実施例につ
いて説明する。図1は、本発明の一実施例を示すジョー
クラッシャの構造の全体構成図、図2は、図1のII線に
おける要部断面図、図3は、図2の平面断面図、図4
は、図3の正面図、図5は、同緊着ユニットの構成図で
ある。
【0011】図1〜5において、10はジョークラッシ
ャ、例えばシングルトグルクラッシャを示し、前部フレ
ーム13には固定歯14が取付手段を用いて取付けら
れ、固定歯14に対応する動歯16が取付手段を用いて
可動部材18に取付けられている。
【0012】可動部材18の上部は、偏心軸20により
支持されており、この偏心軸20は側部フレーム12の
上部に配設された軸受22により回転自在に軸承されて
いる。側部フレーム12の後部には後部フレーム30が
固着されており、可動部材18の下部と後部フレーム3
0との間にはトグル板24を挿着したトグルブロック2
6が側部フレーム12に設けられた案内材48上に載置
され、案内材48に沿って移動自在とされる。
【0013】トグルブロック26の端面と後部フレーム
30の端面との間には厚さを調整し得る複数の調整板2
8が重ね合せて挿入されており、調整板28の厚さを調
整することにより、可動部材18の移動量が調整されて
前記破砕間隙Wが所定の間隙となるようにされている。
また、トグルブロック26の端面には連結棒32が取付
けられて、後部フレーム30に用いられた移動シリンダ
34のピストンロッドと接続されており、この移動シリ
ンダ34の作動により、トグルブロック26は、上述し
たように、案内材48に沿って移動自在とされている。
【0014】さらに、トグルブロック26の上端両側に
は傾斜されたウェッジ面50が形成されており、また、
下端両側に形成された隅部49によって、案内材48上
に載置される。上記ウェッジ面50と側部フレーム12
との間にはウェッジユニット46を介装させて、ウェッ
ジ作用を利用して両者間を緊着、弛緩させている。
【0015】ウェッジ作用を発生するためのウェッジシ
リンダ64は、側部フレーム12の外側に配設され、ピ
ストンロッド66の端部がウェッジユニット46の上部
ウェッジ58および下部ウェッジ60と接続されてい
る。
【0016】この上部ウェッジ58および下部ウェッジ
60は、前記ピストンロッド66の端部を挾んでボルト
62を用いて一体に、しかも上面および下面は傾斜面5
7,59が形成され、前記ウェッジ面50および押え材
52のウェッジ面51に係合され、さらに、押え材52
の上面は止め材54の下端に挿入されるこれらの係合状
態のもとでウェッジ作用が行われる。
【0017】また、上部ウェッジ58および下部ウェッ
ジ60、押え材52の長さは、トグルブロック26の幅
寸法よりも長くされており、トグルブロック26が移動
された場合にも、上述したウェッジ作用が確実に発生で
きるようにされている。
【0018】前記可動部材18の下端にはピン36を介
して引張棒38が圧縮ばね40を介装して緊着ユニット
42と接続されている。この引張棒38は、棒部38a
と緊着ユニット42のピストンロッド39と連結された
構造とされている。そして、前記圧縮ばね40は、後部
フレーム30に設けられたばね座41と緊着ユニット4
2、詳しくはエンドブロック43bとの間に介装されて
いる。
【0019】前記緊着ユニット42は、内部にピストン
ロッド39が挿入された緊着シリンダ43と引張シリン
ダ45と、が直列に連設されている。緊着シリンダ43
はスリーブ43aならびにその両側のエンドブロック4
3b,43cからなり、43dはエンドブロック43b
に設けられた作動油の入・出口である。
【0020】スリーブ43aは弾性材により形成され、
その内面はピストンロッド39の表面に接触され、上記
の接触時には、強度の摩擦力が作用してピストンロッド
39に外力が作用されても不動状態に緊着保持される。
そして、エンドブロック36bの入・出口43dから作
動油が流入されると、スリーブ43aの膨出により前記
接触による緊着が弛緩,解除されてピストンロッド39
とスリーブ43aとの摺動が可能とされる。
【0021】引張シリンダ45はエンドブロック45
a,45bからなり、45cはエンドブロック45bに
設けられた入・出口である。緊着シリンダ43か弛緩状
態に保持された場合、入・出口45cから作動油が流入
されると、引張シリンダ45および緊着シリンダ43を
可動部材18方向に前進移動させ、前記圧縮ばね40は
圧縮され、所定の圧縮量に到達できる作動油の流入が停
止され、引続き、緊着シリンダ43の作動により緊着、
保持される。
【0022】このようにして、引張棒38には引張力が
作用して、可動部材18の下部とトグル板24とトグル
ブロック26との相互は強い圧縮力のもとで押付けられ
るようになるので、可動部材18の運動時にもトグル板
24は脱落されることなく、確実な運動がなされる。
【0023】ジョークラッシャ10の運転時には、ウェ
ッジユニット46を作用させてトグルブロック26と側
部フレーム12との間を緊着し、引張棒38には緊着ユ
ニット42を作用させて圧縮ばね40の圧縮により引張
力を作用させ、所定の破砕間隙Wのもとで偏心軸20の
回転により可動部材18の揺動運動が行われる。このさ
い、トグル板24ならびに引張棒38および圧縮ばね4
0の周期運動が運動される。
【0024】かくして、砕料は、破砕室15内で圧縮破
砕されて砕製品として排出される。この圧縮破砕に伴う
可動部材18からトグルブロック26に作用する圧縮力
は調整板28を介して後部フレーム30に直接に負荷さ
れて負荷に充分に対応させることができる。
【0025】ジョークラッシャ10の破砕間隙Wの調整
時には、ウェッジユニット46を作用させて、トグルブ
ロック26と側部フレーム12との間を弛緩し、緊着ユ
ニット42を作用させて緊着シリンダ43を弛緩させて
圧縮ばね40の弛緩,復元により引張棒38の引張力も
解除された後、移動シリンダ34を作用させてトグルブ
ロック26を案内材48に沿って前進もしくは後退移動
させる。かくして、破砕間隙Wが所定の間隙とされる
と、調整板28が挿入され、引続いて、前記の逆動作が
行われて調整作業を完了し、ジョークラッシャ10は運
転状態可能にされる。
【0026】上述したような作動は、ウェッジユニット
46、緊着ユニット42、移動シリンダ34の遠隔油圧
操作により達成できるので、手動調整が省略でき、調整
のための作業時間を著しく短縮させることができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ジョー
クラッシャのトグルブロックを油圧式構造をもちいて破
砕による圧縮力を負荷することが省略でき、破砕間隙の
調整時には引張棒の圧縮ばねの弛緩ならびにトグルブロ
ックの移動による位置決めのための作業時間を短縮でき
る等、多大な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例をジョークラッシャの可動部
材固定構造の全体構成図である。
【図2】図1のII線における要部断面図である。
【図3】図2の平面断面図である。
【図4】図3の正面図である。
【図5】同緊着ユニットの構成図である。
【符号の説明】
10……ジョークラッシャ 12……側部フレーム 18……可動部材 24……トグル板 26……トグルブロック 30……後部フレーム 38……引張棒 40……圧縮ばね 42……緊着ユニット 43……緊着シリンダ 45……引張シリンダ 46……ウェッジユニット 50……ウェッジ面 64……ウェッジシリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 司 千葉県八千代市上高野1780番地 川崎重 工業株式会社八千代工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B02C 1/00 - 1/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジョークラッシャの可動部材と後部フレ
    ームとの間にトグル板を挿着し案内材に沿って移動自在
    としたトグルブロックと、トグルブロックの上端ウエッ
    ジ面と側部フレームとの間を緊着、弛緩させるためのウ
    エッジシリンダと接続されたウェッジユニットと、前記
    可動部材の下端に枢着された引張棒の端部に圧縮ばねが
    介装されて引張シリンダと緊着シリンダとが連設される
    とともに、圧縮ばねを圧縮させ緊着もしくは弛緩させる
    ための緊着ユニットと、を備えたことを特徴とするジョ
    ークラッシャの可動部材固定構造。
  2. 【請求項2】 ジョークラッシャの可動部材と後部フレ
    ームとの間にトグル板を挿着し案内材に沿って移動自在
    としたトグルブロックと、前記可動部材の下端に枢着さ
    れた引張棒の端部に圧縮ばねが介装されて引張シリンダ
    と緊着シリンダとが連設されるとともに、圧縮ばねを圧
    縮させ緊着もしくは弛緩させるための緊着ユニットと、
    を備えたことを特徴とするジョークラッシャの可動部材
    固定構造。
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