JP2904766B1 - 高差圧弁 - Google Patents

高差圧弁

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JP2904766B1
JP2904766B1 JP10060521A JP6052198A JP2904766B1 JP 2904766 B1 JP2904766 B1 JP 2904766B1 JP 10060521 A JP10060521 A JP 10060521A JP 6052198 A JP6052198 A JP 6052198A JP 2904766 B1 JP2904766 B1 JP 2904766B1
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K47/00Means in valves for absorbing fluid energy
    • F16K47/08Means in valves for absorbing fluid energy for decreasing pressure or noise level and having a throttling member separate from the closure member, e.g. screens, slots, labyrinths

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Abstract

【要約】 【課題】 多数の連通孔を設けたかご体中を弁体が摺動
して連通孔を開閉して流体量を調整する高差圧弁におい
て、流体経路に多くの屈折を与えて高圧流体のエネルギ
ーを効果的に吸収し、騒音やキャビテーションを小さく
させる。 【解決手段】 流体入口と流体出口の間に配設された弁
体装着室に内装されたかご体5にそれぞれ独立した複数
の連通孔10が設けられ、この連通孔がかご体の軸と同
心の円筒面内で屈折する通路を有することを特徴とす
る。また、表面に屈折溝を形成した筒体を複数接合する
ことによりかご体5を構成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、かご体中を弁体が
摺動することによりかご体に多数開孔された連通孔を開
閉して流体量を調整する高差圧弁に関し、特に騒音やキ
ャビテーションを抑制する高差圧弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かご体中を弁体が上下して流量調
整する形式の弁は、流体がかご体に設けた多数の小径の
連通孔を通過する間に減圧するようになっている。しか
し高圧流体を弁に流すと絞り部分で生ずる高差圧によ
り、流体によるキャビテーションが生じ絞り部のエロー
ジョンが発生して弁の寿命が短くなったり、大きな騒音
や振動が起こり問題があった。
【0003】このため、高圧流体に適用する高差圧弁と
して、かご体部に多数の小孔を有する円筒体を幾重か設
けそれぞれの間に圧力回復室を形成して、流体が絞りと
膨張を交互に繰り返しながら流れ多段的に減圧されるよ
うにして、急激な減圧現象を抑制し低騒音化を図ったも
のが公知であった。例えば、特開平9−60763号公
報には、図12に示すようなパンチングメタルからなる
円筒を複数同心状に配置して低騒音化を図ったコンパク
トな調節弁が開示されている。流体はパンチングメタル
の流路孔で絞られた後、圧力回復室で圧力を回復して膨
張し減圧される。減圧された流体は外側の円筒の流路孔
で絞られた後、再び圧力回復室で膨張する。このように
多段階的に減圧することにより、衝撃波を緩和し低騒音
化を図っている。
【0004】また、別の形式の低騒音高差圧弁として、
同じ高さに開口した連通孔同士を内部の同じ高さ位置に
形成した環状室に接続して、流路を直角に屈折させて流
体エネルギーを吸収するようにしたものもある。図13
はそのような高差圧弁のかご体における流路部分の水平
断面を示す図面である。かご体内に環状の部屋を軸方向
に多数重ねて設け、各環状室に周方向から千鳥状に連通
孔を接続することにより、流路を直角に屈折させ分離合
流させて、流体エネルギーを吸収するようにしている。
【0005】しかし、これらの高差圧弁では流路の屈折
を十分多く設けることができないため、極く高い圧力を
有する流体において、流体の速度を制御してエネルギー
を吸収し、騒音やキャビテーションを効果的に抑制する
には十分ではない。また、圧力回復室に複数の流路が流
れ込むため、流体が連通孔を流れるときの膨張率を細か
く制御することができなかった。高い圧力流体を扱う高
差圧弁とするには、かご体中にもっと多くの屈折をする
流路を形成することが望まれていたが、工作上の困難も
あり実際上製作ができなかった。また、気体を対象とす
るときには、減圧するに従い適当な体積膨張を与えるよ
うにして騒音を抑制することが望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が解決
しようとする課題は、かご体中を弁体が摺動することに
よりかご体に設けられた多数の連通孔を開閉して流体量
を調整する高差圧弁において、連通孔の経路により多く
の屈折を与えて、高圧流体のエネルギーを効果的に吸収
し、騒音やキャビテーションを小さくさせるような高差
圧弁を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の高差圧弁は、流体入口と流体出口の間に配
設され弁体が内面を摺動して昇降する弁体装着室を有す
る弁であって、弁体装着室に内装されたかご体にそれぞ
れ独立した複数の連通孔が設けられていて、この連通孔
がかご体を貫通する間にかご体の軸と同心の円筒面内に
通路を有することを特徴とする。連通孔内の流体流路は
それぞれ独立しているうえに、かご体内に形成される同
心円筒面中で何度でも屈折するようにすることができる
から、流体が連通孔を通過する間に起こさせる減圧量を
適当に決めて最適な弁を設計し製作することが可能であ
る。
【0008】なお、2本以上の円筒体を径方向に密着接
合させてかご体を形成するようにして、その円筒体の接
合面の表面に屈折溝を形成し、屈折溝の一端に円筒体を
貫通する貫通孔を設けて、円筒体の接合面における貫通
孔と屈折溝が対応するように配設して、流体通路がかご
体の外側表面から内側表面まで連続するように構成して
もよい。このような構成によれば、円筒体の表面に屈折
溝を形成することから任意の形状の屈折溝を容易に工作
することができ、また、円筒体を多層に重ねる場合にも
簡単に位置決めして焼きばめやロウ付けにより精度良く
かご体を形成することができるので、高性能の高差圧弁
を経済的に得ることができる。
【0009】また、円筒体の表面に形成する屈折溝は方
形断面を有するものが好ましく、また屈折溝は円筒体の
外側表面に形成するようにすることがより好ましい。こ
のような屈折溝は、鋳造は勿論、フライスなどによる切
削加工により容易に形成することができるからである。
【0010】なお、連通孔が屈折する度に連通孔の断面
積が流れの方向に定率で逓増するようにしてもよい。こ
のように構成した高差圧弁は特に気体を対象とする調節
弁として有用である。気体は減圧するに従って体積を増
すので、弁の流路もこれに伴い断面積を逓増させるよう
にすると、局所的な高差圧が生じ難くなり騒音や振動を
抑制できるからである。
【0011】また、弁体の昇降により解放される連通孔
の開口面積と弁体のストロークとの関係を所定の関数に
従うようにすることができる。特に、連通孔の開口面積
が弁体ストロークに対して比例するようにしてもよい。
連通孔の開孔面積により、弁を通過する流体の量が決ま
るが、本発明の高差圧弁では、多数有する連通孔の開孔
と配置を適当に決めることにより、弁体の昇降に従い解
放される連通孔の開孔面積を任意の関数関係に合わせる
ことが出来る。従って、調節弁として使用する場合にも
制御目的に合わせて最適な特性を現出させることがで
き、調節弁として使用頻度が高いイコール%特性やリニ
ヤ特性も自由に実現できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る高差圧弁を、
図面を参照して実施例に基づき詳細に説明する。図1は
本発明の高差圧弁の1実施例を示す断面図、図2は本実
施例に用いるかご体の斜視図、図3はかご体の中子に用
いる筒体の斜視図、図4は筒体表面に形成する屈折溝の
部分を示す斜視図、図5は連通孔の経路例を示す斜視
図、図6は連通孔経路の別の態様を示す斜視図、図7は
本実施例に用いるかご体の外側表面の一部を表した立面
図、図8は図7のA−Aに沿った断面を表す断面図、図
9は図7のB−Bに沿った断面を表す断面図、図10は
円筒体表面に形成する屈折溝の各種態様を示す図面、図
11は連通孔の開孔面積と弁体のストロークの関係を説
明する図面である。
【0013】本実施例の高差圧弁は、図1に示したよう
に、弁箱1、弁蓋2、弁座3、弁体4、かご体5、かご
体抑え6を主要構成要素としてなる。弁箱1の中に弁座
3をセットし、かご体5を挿入してかご体抑え6で固定
して弁体4を挿入し、弁蓋2をかぶせて弁体に固定され
ているステムをスプリング、パッキン等で押さえて組み
立て、内部の高圧流体が漏れない状態で弁体4が摺動す
るようにする。かご体5には無数の連通孔10が設けら
れている。高圧流体は弁体4が開口させた連通孔10を
通ってかご体5の内側から外側へあるいは外側から内側
へ流れる。かご体5の内壁を弁体4が摺動して昇降する
と、かご体5の連通孔10の開孔面積が変化し、高圧流
体の流通量を調整することができる。
【0014】図2はかご体5の斜視図である。連通孔1
0はかご体5の全周にわたって等角毎に多段に配設され
ている。連通孔10の他端はかご体5の内側のほぼ同じ
高さ位置に開口している。本実施例のかご体5は3個の
筒体11、12、13をロウ付けで重ねて固定すること
により構成されている。なお、最内層筒体13が上に突
出しているのはかご体抑え6に形成した窪みとの間でパ
ッキンを挟んで弁体4の周囲から流体が漏れ無いように
するためである。
【0015】図3は、かご体5を構成する中子となる筒
体12の斜視図である。筒体12の表面には最表層を構
成する筒体11の貫通孔に対応する位置に屈折溝14が
形成されている。図4は上記溝部分を拡大して示す斜視
図である。屈折溝14は筒体12の表面上にコの字形を
なすように刻まれている。屈折溝14は筒体11の内側
表面に形成することもできるが、外側の表面に加工する
方が格段に簡単である。なお屈折溝を容易に加工できる
ようにするため溝の断面は方形にしてある。勿論円形断
面など他の形状を選んでも良いことは言うまでもない。
屈折溝14の一端に筒体12を貫通する穴15が形成さ
れている。また、屈折溝14の他端が外側の筒体に形成
された貫通孔に対応するようになっている。
【0016】また、最内層の筒体13の表面にも図4と
ほぼ同様の屈折溝と貫通孔が形成されていて、中子の筒
体12の貫通孔15から繋がり屈折溝を介して貫通孔か
らかご体5の内側に通路を形成する。最内層筒体13の
貫通孔は最外層筒体11の貫通孔と同じ位置に開口され
ている。このような対称的な配置関係を採用することで
設計および製作上、余分な労力を省くことができるから
である。
【0017】図5は、本実施例における連通孔10の経
路だけを抽出して、最内層筒体13から最外層筒体11
まで立体的に表した斜視図である。図に矢印で描いたよ
うに、流体はかご体の内側から外側に向かって流れてい
る。最内層筒体13の貫通孔16から流入した流体は、
中子の筒体12の内側の壁にぶつかって屈折し、最内層
筒体13の表面に切削された屈折溝17部分を流れて2
回屈折し、中子の筒体12の貫通孔15を通って外側の
筒体11の壁に衝突し筒体12の表面に形成された屈折
溝14を流れ、最後に最外層筒体11の貫通孔18から
かご体の外に流出する。
【0018】貫通孔と屈折溝はほぼ垂直に接合されてお
り、また屈折溝の曲がりもほぼ直角に形成されているか
ら、かご体4を横断する流路は方向を変える度にほぼ直
角に屈折する。このため、連通孔10を流れる高圧流体
は屈折する度に徐々にエネルギーを消費して減圧し、衝
撃波、騒音、振動、キャビテーションなどの発生を抑制
することができる。
【0019】また、連通孔10の断面積を経路が壁に衝
突して屈折する度に徐々に拡幅するように構成すること
ができる。特にガスや蒸気など気体を扱う弁では、壁に
衝突して減圧する度に増加する気体の体積に応じて断面
積が逓増するようにすることで、より円滑に減圧させる
ことができ、騒音や振動の抑制効果が向上する。断面積
は貫通孔の径、屈折溝の幅と深さにより定まるが、拡幅
率を衝突毎に一定にすると設計製作上便利である。この
ように、屈折溝の形状や断面積の逓増率を最適に設計す
るようにする。
【0020】図6は、本実施例における連通孔経路の別
例を示す斜視図である。この実施態様では、中子の筒体
12と最内層筒体13の表面に形成した屈折溝14’、
17’が1回だけ屈折している。このため、図5のかご
体では流体経路が8回屈折するのに対して6回に減少す
るが、比較的小さな差圧を与えればよい場合はこれでも
十分である。また、2つの屈折溝14’、17’が周方
向に見て同じ位置に重なるように配置されている。この
ような配置をとる場合は、中子の筒体と内側の筒体で同
じ位置に同じ向きの同じような溝と穴を形成すればよい
ので、設計や製作が容易になる。
【0021】図7はかご体4外側表面の一部分における
連通孔の配置例を表した立面図である。この例は、図5
に表示したようなコの字形の屈折溝を中子と最内層で重
ねて配置したもので、流入口から流出口まで断面積が逓
増するようにした連通孔である。説明を分かりやすくす
るため、参照番号を図5に準じて付する。流体は貫通孔
16から流入して屈折溝17を流れて2回屈折し、連通
孔15に流入して屈折溝14に流れ込んで、最後に貫通
孔18から流出する。なお、経路の断面積は屈折する度
に一定比率で大きくなる。
【0022】貫通孔はかご体の周囲に等角α毎に配置さ
れる。弁を流れる流体に偏流が生じにくいようにするた
めである。また、隣同士の貫通孔16の中心の高さは貫
通孔の直径Dの半分D/2ずつ異なるように配置されて
いる。弁体がかご体の中を摺動し貫通孔の開孔面積を変
えることにより流量調節するときに連続的に流量変化さ
せるためである。なお、上記実施例では円形開孔を高さ
方向に半径ずつずらして配置することにより連続的な流
量特性を実現したが、重なり量は半径に限らないことは
言うまでもない。
【0023】図8は図7のA−A切断面を表す図面、図
9は図7のB−B切断面を表す図面である。最外層筒体
11には貫通孔18が開削されており、中子の筒体12
には屈折溝14と貫通孔15が設けられ、最内層筒体1
3には屈折溝17と貫通孔16が形成されている。これ
ら3個の筒体11、12、13は、各貫通孔と屈折溝が
的確に対応して他に流通しない独立の連通孔10を形成
するように、一体型に緊密に接合されてかご体5を形成
している。
【0024】図10は屈折溝の形状の例を幾つか示した
線図である。屈折溝の形状は、高差圧弁が取り扱う対象
の条件に従って、貫通孔の間を単に一直線で結ぶ最も簡
単なものから流入位置から流出位置まで任意の回数屈折
させる複雑なものまで、任意に選択することができる。
また、屈折場所の屈折角も直角に限らず鋭角や鈍角ある
いは適当な曲率を有する円弧など適当に選択することが
できる。なお、一般に屈折角が鋭いほど屈折回数を少な
くすることができる。さらに、屈折溝や貫通孔の断面形
状も方形や円に限ることはない。工作機械や鋳造方法の
条件に合わせて便利な形状を選べばよい。
【0025】さらに、高差圧弁を調節弁として使用する
場合には、使用条件に従って各種の流量特性を選択でき
ることが好ましい。従来の高差圧弁は一連の連通孔が内
部の環状室に直結することから開孔位置の高さが環状室
の高さに制限されるなどのため、流量特性が不連続にな
り、精密な制御動作を要求される場合には適用しにくか
った。しかし、本発明の高差圧弁は連通孔がそれぞれ独
立であるため、弁体に面する開孔を適当に配置すること
により、弁体のリフトに対して任意の流量特性を持たせ
ることができる。
【0026】図11は流量特性を設計する1手法を説明
する図面である。かご体が弁体と接触する面の展開図に
開孔面積の変化を表す任意の図形を描く。図11では、
例として、上に向かって面積が漸増する関数を破線で表
した。この図形を適当に仕切って、図において太線で示
したように適当な間隔で水平方向に展開する。図中細線
で表すように、同じことをかご体の全周にわたって等間
隔で繰り返す。
【0027】このようにして得られた配置図通りに連通
孔の開孔を形成すると、図中に点線で示した弁体位置の
高さ変化に対して連続な流量変化をする任意に設定され
た流量特性が得られる。開孔部分の形状は図に表した台
形に限らず、位置と面積を再現できれば正方形や円形で
近似しても良い。よく使用される流量特性には、イコー
ルパーセント特性や平方根特性、双曲線特性やクイック
オープン特性などがあるが、リニア特性が広く適用でき
る特性としてよく利用される。リニア特性は、先に図7
で説明した実施例により実現できるが、図11において
開孔面積が高さによっては変わらない図形を描いて分割
し水平方向に展開する方法によっても良い。
【0028】また、本実施例ではかご体を3個の筒体で
形成しているが、対象流体の条件により2個あるいは4
個以上の筒体で形成しても良いことは当然である。本実
施例によれば、屈折溝における屈折回数の増減と筒体の
重ね数の増減のいずれによっても、流体経路の屈折回数
を加減することができる。なお、筒体同士の接合には、
焼きばめなど他の周知の方法を利用することもできる。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明した通り、本発明の高差
圧弁は、かご体を複数の筒体で構成し内の筒体表面に屈
折経路を形成して接合することにより、かご体に設けら
れた多数の独立した連通孔の経路それぞれに多くの屈折
を与えるため、高圧流体のエネルギーを効果的に吸収し
騒音やキャビテーションを小さくさせ、厳しい使用条件
下でも寿命が長い経済的な高圧流体用弁である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高差圧弁の1実施例を示す断面図であ
る。
【図2】本実施例に用いるかご体の斜視図である。
【図3】図2における中子筒体の斜視図である。
【図4】図3の屈折溝部分を表した斜視図である。
【図5】本実施例の連通孔の経路例を示す斜視図であ
る。
【図6】本実施例の連通孔経路の別の態様を示す斜視図
である。
【図7】本実施例におけるかご体の外側表面の一部分に
おける連通孔の配置例を表した立面図である。
【図8】図7のA−A切断面を表す図面である。
【図9】図7のB−B切断面を表す図面である。
【図10】本実施例で用いられる屈折溝形状の例を幾つ
か示した線図である。
【図11】本実施例における流量特性を設計する手法を
説明する図面である。
【図12】従来の高差圧弁の例を示す断面図である。
【図13】従来の高差圧弁のかご体の水平断面図であ
る。
【符号の説明】
1 弁箱 2 弁蓋 3 弁座 4 弁体 5 かご体 6 かご体抑え 10 連通孔 11、12、13 筒体 14、14’、17、17’ 屈折溝 15、16、18 貫通孔
フロントページの続き (56)参考文献 特許2687151(JP,B2) 特公 昭63−53421(JP,B2) 特公 昭62−24670(JP,B2) 実公 昭63−21822(JP,Y2) 実公 平4−38145(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16K 47/02 F16K 3/24

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体入口と流体出口と、かご体を内装し
    た弁体装着室と、該かご体の中を摺動して昇降する弁体
    とからなり、該かご体にそれぞれ独立して貫通する複数
    の連通孔が設けられていて、前記弁体が該かご体中を昇
    降するに伴い前記連通孔を開閉して前記流体入口と流体
    出口の間を流れる流体量を調整する弁であって、前記連
    通孔が前記かご体を貫通する間に該かご体の軸と同心の
    面において流路が該同心面に衝突して屈折するのを合わ
    せて面内で複数回屈折していることを特徴とする高差圧
    弁。
  2. 【請求項2】 前記かご体が少なくとも2本の円筒体を
    径方向に密着接合してなり、該円筒体の接合面の表面に
    屈折溝が形成されていて該屈折溝の一端に該屈折溝を有
    する円筒体を貫通する貫通孔が設けられており、前記複
    数の円筒体の接合する面における貫通孔と屈折溝が対応
    するように配設されて、前記流体の通路が前記かご体の
    外側表面から内側表面まで連続するようになっているこ
    とを特徴とする請求項1記載の高差圧弁。
  3. 【請求項3】 前記屈折溝の断面が方形であって、前記
    円筒体の外側表面に形成されることを特徴とする請求項
    2記載の高差圧弁。
  4. 【請求項4】 前記連通孔が屈折する度に連通孔の断面
    積が流れの方向に定率で逓増するように構成されたこと
    を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の高差圧
    弁。
  5. 【請求項5】 前記弁体が昇降するに伴って解放される
    連通孔の開口面積と該弁体のストロークとの関係が所定
    の関数に従うことを特徴とする請求項1から4のいずれ
    かに記載の高差圧弁。
  6. 【請求項6】 前記弁体ストロークに対する連通孔の開
    口面積が比例関係であることを特徴とする請求項5記載
    の高差圧弁。
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