JP2904481B2 - シリンダ洗浄装置およびそれに用いるシリンダ洗浄布 - Google Patents

シリンダ洗浄装置およびそれに用いるシリンダ洗浄布

Info

Publication number
JP2904481B2
JP2904481B2 JP33022496A JP33022496A JP2904481B2 JP 2904481 B2 JP2904481 B2 JP 2904481B2 JP 33022496 A JP33022496 A JP 33022496A JP 33022496 A JP33022496 A JP 33022496A JP 2904481 B2 JP2904481 B2 JP 2904481B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
cleaning cloth
shaft member
cylinder
shaped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP33022496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10180993A (ja
Inventor
瑛 原
茂夫 磯部
孝幸 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON BOORUDOIN KK
Original Assignee
NIPPON BOORUDOIN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP33022496A priority Critical patent/JP2904481B2/ja
Application filed by NIPPON BOORUDOIN KK filed Critical NIPPON BOORUDOIN KK
Priority to DE69713823T priority patent/DE69713823T2/de
Priority to EP01123457A priority patent/EP1176010B1/en
Priority to EP97104146A priority patent/EP0795402B1/en
Priority to DE69738404T priority patent/DE69738404T2/de
Priority to CNB971109206A priority patent/CN1182960C/zh
Priority to CNB031457541A priority patent/CN1282543C/zh
Priority to KR1019970008510A priority patent/KR100373543B1/ko
Publication of JPH10180993A publication Critical patent/JPH10180993A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2904481B2 publication Critical patent/JP2904481B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はオフセット印刷機の
各種シリンダ及びロール等の表面を洗浄するシリンダ洗
浄装置に関し、特に、洗浄布の構造及び使用済みの洗浄
布を巻取る巻取り軸構造体が軸径、軸形状、軸周の変化
により、崩壊可能な(コラプシブル)軸構造を有し、使
用済み洗浄布を巻取った形態で廃棄処理を可能にしたシ
リンダ洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、オフセット印刷機の
ブランケットシリンダ等のシリンダ表面を洗浄布で洗浄
するシリンダ洗浄装置において、洗浄布はロール状或は
反折りされた状態の洗浄布供給体から供給され、シリン
ダ外周に押し付けられてシリンダ外周面を洗浄し、洗浄
した後の洗浄布は巻取り軸に巻取られながらシリンダ表
面を洗浄するのが一般的である。ここで、図73に示す
ように洗浄布3は帯状のものを巻芯に単純に巻いた又は
反折りされた状態で使用され、表面に先端が尖った微小
な突起6aが多数ある巻取り軸6に巻き付けられて洗浄
布ロールとなって巻取られる。巻取り軸の構造としては
実開平5−60843号公報に記載されているような、
その周面に複数列の山部と谷部とを交互に設けた巻取り
軸も提案されている。シリンダ洗浄装置に取付けられた
上記の洗浄布供給体から洗浄布を巻取り軸に巻き付けて
洗浄操作の準備をするときには、シリンダ洗浄装置が印
刷機のシリンダの近傍に設置されたままの状態で、特に
昨今の如く印刷機が小型化、コンパクト化されると尚更
狭いスペースで巻き付けなければならず、また幅広の洗
浄布(例えば、新聞用であれば約170cm)をシリン
ダ表面とシリンダ洗浄装置との間の狭い隙間(約3c
m)を通して巻取り軸に弛み無く、巻いている間にずれ
ることが無いように、洗浄布の幅方向の側縁が揃うよう
に、つまり軸に対して側縁を直角に巻き付ける(直角度
を保つ)のは容易では無く、作業者の感に頼らざるを得
ないと言った問題があった。また、使用済みの洗浄布が
巻き付いた巻取り軸をシリンダ洗浄装置から外して洗浄
R>布ロールを巻取り軸から外して処分しようとする際に
は、手作業で洗浄布を少しずつ解く作業をするが、使用
済みの洗浄布はインキを含んでいるので汚れ易い作業で
あり、このような解いた使用済みの洗浄布の塊は汚れ易
くかさ張って扱いにくいものであるといった問題があっ
た。本発明の目的は洗浄布ロールから簡単に抜き取るこ
とができる洗浄布巻取り軸構造体を備えたシリンダ洗浄
装置を提供することにある。また本発明の他の目的は洗
浄布巻取り軸構造体に正確かつ容易に装着することがで
きる洗浄布を提供することにある。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は洗浄布供給体から供給される洗浄
布を巻取る洗浄布巻取り軸構造体を有し、洗浄布をシリ
ンダ外周に押し付けて該シリンダ外周面を洗浄するシリ
ンダ洗浄装置において、洗浄布巻取り軸構造体と該軸構
造体に巻取られた洗浄布との間の接触状態を機械的に変
化させる機構を洗浄布巻取り軸構造体に備えた構成にあ
る。また請求項2の発明は、請求項1の発明において、
機構を洗浄布巻取り軸構造体の軸径を変化させる構造と
した構成にある。また請求項3の発明は、請求項1の発
明において、機構を洗浄布巻取り軸構造体の形状を変化
させる構造とした構成にある。また請求項4の発明は、
請求項1の発明において、機構を洗浄布巻取り軸構造体
の軸周を変化させる構造とした構成にある。請求項1の
発明に係る洗浄布供給体から供給される洗浄布を巻取る
洗浄布巻取りまた請求項5の発明は、請求項2の発明に
おいて、洗浄布巻取り軸の軸径を変化させる構造は分割
した軸部材と、該軸部材を軸径が大となる離間状態で固
定する軸部材固定手段とを備え、洗浄布を巻取った後
に、軸部材固定手段による軸部材の固定を解除し軸部材
を近接させて軸径を小に変化させるようにした構成にあ
る。
【0004】また請求項6の発明は、請求項2の発明に
おいて、洗浄布巻取り軸の軸径を変化させる構造は分割
した軸部材と、該軸部材で形成する軸径を変化させる軸
径変化手段と、大径に変化させた軸部材を固定する軸部
材固定手段によって構成されている。また請求項7の発
明は、請求項6の発明において、軸径変化手段は少なく
とも一方の軸部材の移動機構によって構成されている。
また請求項8の発明は、請求項2の発明において、軸部
材を複数分割で構成し、隣接した軸部材が対向する面の
一方側には軸の長手方向に1又は複数の窪み部を設け、
他方側には窪み部に入り込む突起部が設けられるととも
に、突起部が窪み部を外れた軸部材の対向面に当接させ
た状態の大径で該分割した軸部材を固定する軸部材固定
手段を備え、洗浄布の巻取り後に軸部材の固定を解除し
該軸部材を軸の長手方向に沿って相対的に逆方向に移動
させて突起部を窪み部に入り込ませて軸径を小さくする
ようにした構成にある。
【0005】また請求項9の発明は、請求項2の発明に
おいて、軸部材が複数分割で構成され、隣接した軸部材
の対向する面を逆勾配の傾斜面とし、該面を接合させて
軸を構成するとともに、分割した軸部材の接合状態の大
径で該分割した軸部材を固定する軸部材固定手段を備
え、洗浄布の巻取り後に軸部材の固定を解除し該軸部材
を軸の長手方向に沿って相対的に逆方向に移動させて軸
径を小さくするようにした構成にある。また請求項10
の発明は、請求項2の発明において、洗浄布巻取り軸の
軸径を変化させる構造は軸芯部を含む軸部材と、該軸部
材の外周に配置される外殻部材と、軸部材と外殻部材の
間を相対的に変化させて軸径を大にする軸径変化手段
と、該軸径を大にした状態で外殻部材を固定する外殻部
材固定手段からなっている。また請求項11の発明は、
請求項10の発明において、外殻部材は分割した部材に
よって構成されている。また請求項12の発明は、請求
項5乃至11の発明において、固定手段が分割した軸部
材の相互間、軸芯部を含む部材と外殻部材の間、あるい
は分割した外殻部材相互間に挿入される割込み部材で構
成されている。
【0006】また請求項13の発明は、請求項12の発
明において、割込み部材が軸構造の一部として設けられ
た構成にある。また請求項14の発明は、請求項12の
発明において、割込み部材が軸を支持する軸受け部に設
けられた構成にある。また請求項15の発明は、請求項
1の発明において、洗浄布巻取り軸に洗浄布を係止する
係止手段が設けられた構成にある。また請求項16の発
明は、請求項15の発明において、係止手段が分割した
軸部材、外殻部材、軸芯部を含む部材の外周の全部また
は一部を、洗浄布との間の摩擦で係合する表面形状にし
た構成にある。また請求項17の発明は、請求項15の
発明において、係止手段が分割した軸部材相互間、外殻
部材相互間、あるいは外殻部材と軸芯部を含む部材間で
洗浄布を係止する構造とした構成にある。
【0007】また請求項18の発明は、請求項15の発
明において、係止手段が軸部材、外殻部材、あるいは軸
芯部を含む部材の外周でかつ軸の長手方向に沿って洗浄
布固定体が係合する構造とした構成にある。また請求項
19の発明は、請求項15の発明において、洗浄布固定
体が係合する構造が軸部材、外殻部材、あるいは軸芯部
を含む部材の外周面に対して凹部および/または凸部に
よって構成されている。また請求項20の発明に係るシ
リンダ洗浄布は、請求項18または19記載のシリンダ
洗浄装置に用いられ、洗浄布固定体が洗浄布または洗浄
布に付加した部材に1または複数の棒状または紐状部材
を設けた構成にある。また請求項21の発明に係るシリ
ンダ洗浄布は、請求項18または19記載のシリンダ洗
浄装置に用いられ、洗浄布固定体が洗浄布自体または洗
浄布に付加した部材自体を加工して該洗浄布の幅方向に
形成した構成にある。
【0008】また請求項22の発明は、請求項3の発明
において、洗浄布巻取り軸構造体の形状を変化させる構
造は軸部材と、該軸部材の外周面に対して出没可能に設
けられた突出形係合部材と、該突出形係合部材を軸部材
の外周面から突出または没入させる膨張部材とからな
り、膨張部材の膨張状態で軸部材から突出した突出形係
合部材に洗浄布を巻き付け、洗浄布巻取り後に膨張部材
を収縮し突出形係合部材を軸部材の外周面から没入させ
て突出形部材と洗浄布の係合を解除するようにした構成
にある。
【0009】また請求項23の発明は、請求項3の発明
において、洗浄布巻取り軸構造体の形状を変化させる構
造は軸部材と、該軸部材の外周面に対して出没可能に設
けられた作動部材と、軸部材の外周部に配置され作動部
材に連係された係合部材と、作動部材を軸部材の外周面
から突出または没入させる膨張部材とからなり、膨張部
材の膨張状態で軸部材の外周部から離間した係合部材に
洗浄布を巻き付け、洗浄布巻取り後に膨張部材を収縮し
作動部材を軸部材内に引っ込めて係合部材と洗浄布の係
合を解除するようにした構成にある。また請求項24の
発明は、請求項23の発明において、係合部材がバネ板
で作製された構成にある。また請求項25の発明は、請
求項22,23,24の発明において、膨張部材はエア
の供給によって膨張させるようにした構成にある。
【0010】また請求項26の発明は、請求項4の発明
において、洗浄布巻取り軸構造体の軸周を変化させる構
造は軸外周に軸方向に沿って形成された所定幅の溝を有
する軸部材と、洗浄布巻取り時に該洗浄布が外周面の一
部に接触する状態で軸部材の溝内に配置されるととも
に、両端が軸部材の両軸端に着脱自在に装着される棒状
部材とを備え、棒状部材を軸部材から抜き取って該軸部
材を巻取った洗浄布から抜き取るようにした構成にあ
る。また請求項27の発明は、請求項26の発明におい
て、溝が軸外周に複数設けられ、それぞれの溝に棒状部
材が着脱自在に配置された構成にある。また請求項28
の発明は、請求項26の発明において、棒状部材と軸部
材の溝との間に洗浄布を通して該洗浄布を係止するよう
にした構成にある。また、請求項29の発明は、請求項
26,27,28の発明において、棒状部材は複数本の
平行な棒状部材により構成され、該複数本の棒状部材を
所定間隔で配置し、該棒状部材を前記軸部材の軸端から
外したとき前記間隔を狭めて該軸部材を洗浄布から抜き
取るようにした構成にある。
【0011】また、請求項30の発明は、請求項26,
27,28,29の発明において、棒状部材の断面が
円、楕円、又は多角形の形状とした構成にある。また、
請求項31の発明は、請求項26,27,28の発明に
おいて、棒状部材の断面を楕円又は多角形の形状とし、
該棒状部材を軸部材の軸端から外し回転させて巻取った
洗浄布との接触状態を変化させ、該軸部材を洗浄布から
抜き取るようにした構成にある。また、請求項32の発
明は、請求項26,27,28の発明において、軸部材
に装着した棒状部材の全部または一部と軸部材の溝底と
の間に隙間が設けられ、棒状部材を軸部材の軸端から外
したとき隙間側に動かして該軸部材を洗浄布から抜き取
るようにした構成にある。また請求項33の発明は、請
求項32の発明において、隙間は棒状部材を軸部材から
引抜く側の軸端から反対側の軸端に向かって大きくした
構成にある。また請求項34の発明は、請求項26,2
7,28の発明において、軸部材の溝の中間部分に棒状
部材係止部を有する係止部材を配置し、該棒状部材係止
部に前記棒状部材の一端側を着脱可能に係止して前記棒
状部材を軸部材に装着するようにした構成にある。
【0012】また、請求項35の発明は、請求項34の
発明において、棒状部材を軸部材の軸方向に分割した棒
状部材で構成し、該分割した棒状部材の一端側を係止部
材の棒状部材係止部に着脱可能に係止し軸部材の両軸端
から棒状部材を引抜く構造とした構成にある。また請求
項36の発明は、請求項34,35の発明において、係
止部材が複数配置された構成にある。また請求項37の
発明は、請求項34,35,36の洗浄布巻取り構造体
を具備したシリンダ洗浄装置に用いられる洗浄布であっ
て、該洗浄布巻き取り軸に最初に巻付けられる布の布端
又はその付近に、穴又はスリット又は切込み又は短冊切
りが施された構成にある。
【0013】また請求項38の発明は、請求項26,2
7,28の発明において、棒状部材は複数の棒状部材で
構成され、少なくとも一対をなす棒状部材の一方が軸部
材の一方の軸端に、他方が軸部材の他方の軸端にそれぞ
れ着脱自在に装着されるとともに、前記一対の棒状部材
を軸部材に装着したとき該一対の棒状部材が互いに連結
される構造になっている。また請求項39の発明は、請
求項38の発明において、一対の棒状部材が互いに連結
される構造は一方又は双方の棒状部材の端部に連結用部
材を取り付け、該連結用部材を介して他方の棒状部材と
の間を結合するようにした構成にある。また請求項40
の発明は、請求項38の発明において、一対の棒状部材
が互いに連結される構造は一方の棒状部材に被係合部
を、他方の棒状部材に係合部をそれぞれ設け、係合部を
被係合部に係合させて結合するようにした構成にある。
また請求項41の発明は、請求項40の発明において、
被係合部が棒状部材の先端部分に設けた穴部、前記係合
部が突部により構成され、棒状部材の長手方向の移動に
よって突部を穴部に嵌め込んで結合するようにした構成
にある。
【0014】
【発明の作用及び効果】本発明によれば、洗浄布巻取り
軸の軸径を変化させる構造としたことにより、洗浄布の
巻取り後に軸径を小さく変化させ、洗浄布が洗浄布巻取
り軸へ作用する巻締め付け力を極めて弱くすることによ
って、洗浄布ロールから洗浄布巻取り軸を抜き取り易く
する。使用済み洗浄布をロール状態で廃棄処分を可能に
したので、従来のようにロールをほどいて処理する場合
に比べて作業性が良く、かつ周辺や作業者への汚れも少
なくすることができる、つまりメンテナンス性を向上さ
せることができる。
【0015】請求項8及び9の構成によると、洗浄布巻
取り軸を複数個に分割した軸部材で構成することによ
り、軸径を変化させる構造が簡単になり、製作が安価に
なる。請求項12から14の構成によると、割込み部材
を洗浄布巻取り軸の構成部材の間に出し入れすることに
より簡単に軸径を大から小、または小から大に変化する
ことができるとともに、大に変化した軸径を安定的に維
持する。請求項15から21の構成によると、係止手段
により洗浄布を洗浄布巻取り軸に巻付けが簡単にできる
とともに、安定的な直角性が得られる。
【0016】請求項26の構成によると、棒状部材と溝
と軸部材により洗浄布を係止する簡単な構造なので、棒
状部材を軸部材から引き抜くことにより洗浄布ロールと
軸部材外周の間の接触状態が変化し、軸部材を洗浄布ロ
ールから抜き取り易くなる。請求項27の構成による
と、複数の溝から棒状部材を引き抜くことにより洗浄布
ロールと軸部材の間の接触状態を1つの溝から棒状部材
を引き抜く場合と比べて大きく変化させることができ、
軸部材が更に抜取り易くなる。請求項29の構成による
と、1つの溝に複数の棒状部材を所定間隔空けて配置し
ているので、軸部材に対して棒状部材の一端側の係止を
解くことにより棒状部材に作用する洗浄布ロールのしめ
付け力により近づき合い、その結果、軸周が小に変化
し、軸部材と洗浄布ロールの間の接触状態が変化して軸
部材が抜き易くなる。
【0017】請求項31の構成によると、楕円等の棒状
部材を用いるので、棒状部材の係止を軸部材から解いた
後に回転させることにより軸周を小に変化させることが
でき、軸部材が抜き易くなる。請求項32の構成による
と、棒状部材の周囲に隙間を設けているので、棒状部材
を軸端から外すことにより棒状部材が隙間の方に移動し
て軸周を小に変化させることができ、軸部材が抜き易く
なる。請求項34〜35の構成によると、長軸の場合は
棒状部材も長くなり洗浄布ロールから抜きにくくなる
が、溝の中間部分に棒状部材の一端側を係止する係止部
材を設けたので、短い棒状部材を使用することができる
ようになり、棒状部材が抜き易くなるとともに、軸の両
側からの操作も簡単に構成することができる。請求項3
8〜41の構成によると、溝内で棒状部材同志を連結す
る構造としたので、短い棒状部材を使用することができ
るようになり、棒状部材が抜き易くなるとともに、軸の
両側からの操作も簡単に構成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図74は本発明のシリンダ洗浄装
置の基本構成を示す断面図である。シリンダ洗浄装置は
印刷機のシリンダ1に対峙させて取付けられる洗浄ユニ
ット2として構成されており、この洗浄ユニット2には
洗浄布3を供給する洗浄布供給体4、洗浄布供給体4か
ら洗浄布3を繰り出す洗浄布巻取り部5、洗浄布供給体
4と洗浄布巻取り部5との間に張られた洗浄布3をシリ
ンダ1の表面に押し付けるシリンダ圧着部7からなって
いる。このシリンダ圧着部7は、例えば図74に示すよ
うに膨張部材7aの内部に圧縮空気を供給して膨張さ
せ、この膨張状態において図示の如く洗浄布3をシリン
ダ1の表面に押圧し、また膨張部材7aから空気を排出
することにより、図示の破線7bの如く収縮させ、洗浄
布3をシリンダ1の表面から離間させる。
【0019】洗浄布供給体4は洗浄布3をロール状に巻
いた形態、あるいは反折り状(ジクザグ折り)に折り畳
んだ形態として適用される。特に洗浄布ロールについて
は管状巻芯や棒状巻芯を持つもの、あるいはそれらの巻
芯を持たないものが使用可能である。また洗浄布3は通
常の布、不織布、紙、フィルム及びそれらに処理を加え
たもの、あるいは類似のもので形成されている。処理を
加えた洗浄布としては、例えば予め液を含浸させたも
の、あるいは予め液を含浸させ、更に真空パック等の様
にパッケージをしたものであり、更にはゼリー状、ペー
スト状等の洗浄剤を塗布したものも含む。
【0020】洗浄布巻取り部5は洗浄布巻取り軸6(以
下巻取り軸と記す)とこの巻取り軸6に一定長づつ洗浄
布を巻取るための回転力を与える定寸巻取り機構(図示
せず)からなっている。これら洗浄布供給体4を支持す
る洗浄布供給用の軸8、洗浄布巻取り軸6、定寸巻取り
機構等の構成要素はサイドプレート9に組み付けられて
いる。本発明の洗浄布巻取り軸構造体は軸と洗浄布との
間の接触状態を機械的に変化させる機構を構成する為、
複数個の機械要素からなっている。以下の説明において
は「洗浄布巻取り軸」と記す。
【0021】次に洗浄布巻取り軸の実施形態を説明す
る。 (第1の実施形態)洗浄布巻取り軸と該軸に巻取られた
洗浄布との間の接触状態を機械的に変化させる機構とし
て、洗浄布巻取り軸の軸径を変化させる構造の実施形態
である。図1は洗浄布巻取り軸の第1の実施形態を示す
正面図である。図2は軸部材の分解図で、(a)は正面
図、(b)は側面図である。本実施例は、例えば2分
割、3分割等の複数分割した軸部材を両端で固定して洗
浄布巻取り軸を構成する。ここでは2分割した軸部材で
構成した洗浄布巻取り軸の軸径を変化させる構造につい
て説明するが、3以上に分割した軸部材でも同様に適用
できる。洗浄布巻取り軸6は円筒体を半割りにした2分
割の軸部材6A及び6Bを有し、これら軸部材の両端は
サイドプレート9に取付けられた軸部材固定手段10で
固定する構造になっている。軸部材6A,6Bは、図2
に示すように円筒体の一部分を所定幅aで切断したほぼ
半円弧断面を有し、その切断面を互いに接した状態で
は、図3に示すように円筒体の直径Dより小さい直径d
になる。それぞれの軸部材の両端側には切除部分6a及
び6bが形成されている。
【0022】軸部材固定手段10は軸部材の一方端を固
定する第1の軸部材固定部10Aと軸部材の他方端を固
定する第2の軸部材固定部10Bからなっている。第1
及び第2の軸部材固定部10A,10Bの共通な構成を
図4により説明する。軸部材固定部10A,10Bは軸
部材6の端部を支持する軸端支持部11と軸受け部20
に装着されるプラグ13からなっている。軸端支持部1
1は軸部材6A,6Bの切除部分6a,6bが挿入され
る環状突部11aとその中央を横切って環状突部11a
に達する所定幅の直線状に突出した割込み部12が設け
られている。軸端支持部11の背面側には後述の軸受け
部20に支持するための角形の外形状を有するプラグ1
3が設けられており、そのプラグ13にはピン穴14が
形成されている。一方の軸受け部として、例えば図1に
示す左側軸受け部20Aには軸部13のピン穴14に挿
入される連結ピンの操作ノブ21が設けられている。こ
の場合、右軸受け部20Bには、図5(b)に示すよう
にプラグ13が挿入される角形のプラグ受け穴28が設
けられている。符号27は連結ピン26を溝25内に付
勢するためのスプリングである。
【0023】図5に軸受け部の一例を示す。軸受け部2
0A,20Bはサイドプレート9に固定される軸支承部
22と洗浄布巻取り軸6を装着する軸継ぎ手24を有
し、軸支承部22に回転可能に取付けられた回転軸部2
3からなっている。洗浄布を定寸送りする為、軸受け部
20B側の回転軸部23は洗浄布巻取り軸6の回転駆動
機構(図示せず)、例えばエアシリンダのピストンにア
ームを介して連結されされている。左軸受け部20Aの
軸継ぎ手24は横向きに開放された溝25が設けられて
おり、この溝25に直交する方向かつ溝内に出没自在に
連結ピン26が設けられている。連結ピン26の他端に
は操作ノブ21が取付けられている。
【0024】次に洗浄布巻取り軸の組付け、取外しにつ
いて説明する。まず洗浄布巻取り軸の組付けは軸部材6
A,6Bの両端を軸部材固定部10A,10Bの環状突
部11aに挿入する。このとき図1に示す如く両軸部材
間に割込み部12が割込み、所定幅の隙間gが形成さ
れ、軸径を大に固定する。この状態で右軸部材固定部1
0Bのプラグ13を軸受け部20Bに差し込み、その位
置を軸受け部側に移動させ、反対側の軸部材固定部10
Aのプラグ13を軸継ぎ手24の溝25に横から差し込
み、連結ピン26をプラグ13の穴14に入れて連結す
る。
【0025】洗浄布巻取り軸6に巻取られた使用済み洗
浄布は軸受け部20から軸部材固定部10を取り外して
処理される。即ち、操作ノブ21を操作して連結ピン2
6を抜き、プラグ13を軸受け部20から取り外し、更
に他端側の軸部材固定部のプラグを軸受け部20から引
き抜いて外す。その後、軸部材固定部を外すと軸部材間
に差し込まれていた割込み部が抜かれるため、軸部材が
互いに近接、つまり図6の状態になって軸径が小さく変
化する。そこで、軸端をたたくと洗浄布巻取り軸6が洗
浄布ロール100から飛び出してくるので、その端部を
つかんで引き抜く。このようにして洗浄布ロールから洗
浄布巻取り軸を取り去ることができ、その後の洗浄布ロ
ール100の廃棄処理が容易になる。
【0026】(第2の実施形態)図7に洗浄布巻取り軸
の軸径を変化させる構造の第2の実施形態の構成を示
す。図8に軸部材の平面図を示す。本例は分割した軸部
材の対向面に軸径を変化させる手段を設けたものであ
る。軸径を変化させる手段は一方の軸部材6Aに1又は
複数の窪み部30を形成し、他方の軸部材6Bに窪み部
30に入り込む突起部31によって構成されている。窪
み部30と突起部31は、図7に示すように軸部材固定
部10によって軸端が固定されているときにはその位置
がずれている。従って、突起部31は対向する軸部材6
Aの窪み部30から外れた面に当接されので、突起部3
1の高さだけ両軸部材の間に間隙ができ、軸径を大に変
化させる。洗浄布巻取り軸の組付け、取外しは第1の実
施例と基本的には同じであり、異なるのは軸部材を軸方
向に移動させることにより軸径を小さくすることであ
る。洗浄布ロールから洗浄布巻取り軸を抜く場合、図9
に示すように軸部材固定部10を外した後に軸部材6
A,6Bの一方または双方を矢印方向に移動させ、突起
部31を窪み部30に入り込ませて軸径を小に変化させ
る。そして洗浄布ロール端から突出している軸端をつか
んで引き抜く。
【0027】図10に軸部材の一方または双方を軸方向
に移動させて軸径を変える構造の変形例を示す。本例は
分割した軸部材に設けた対向の傾斜面によって軸径を変
化させる手段が構成されている。軸径を変化させる手段
は中実の円筒体の中心線に対して長手方向に所定角度を
もって切断し、断面半円弧状のクサビ形に軸部材が形成
されている。洗浄布ロールから洗浄布巻取り軸を抜き取
る場合、図11に示すように軸部材固定部を外した後
に、軸部材6A,6Bの一方または双方を矢印方向に移
動させ、傾斜面による位置移動で軸径が小さくなる。そ
して洗浄布ロール端から突出している軸端をつかんで引
き抜く。本例では突起部31を軸部材6Bに一体形成さ
れているが、これに限定されるものでなく、突起部を軸
部材とは別の部材で形成し、これを軸部材に固定、例え
ばビス止めして構成することもできる。図7及び図10
に示す本実施形態でも第1の実施例と同様の作用効果が
得られる。
【0028】(第3の実施形態)図12は洗浄布巻取り
軸の第3の実施形態を示す正面図である。図13は図1
2の左側平面図である。洗浄布巻取り軸6は洗浄対象の
シリンダの長さに合わせた、長尺中実の軸芯部40とこ
の軸芯部のほぼ全外周を覆って配置される半円形状の外
殻部材50を有し、軸芯部40に対して可動自在に設け
られている。軸芯部40の両端にはその軸芯部中心にプ
ラグ挿入孔41が穿設されており、このプラグ挿入孔4
1にプラグ42が軸方向に移動自在に嵌め込まれる。プ
ラグ42は、図14に示すように軸芯部に嵌入される軸
芯部挿入部42a、サイドフレーム側の軸受け部への連
結部42b、これら軸芯部挿入部42aと連結部42b
の間に設けられた、軸芯部の端面に当接される鍔部42
cからなっている。軸芯部挿入部42aには、図15に
示すようにプラグ42の移動方向に直交する方向に貫通
するピン穴42dが穿設されており、このピン穴42d
にプラグ連結ピン43(図12参照)が貫通固定されプ
ラグの軸芯部挿入部の外周から相対して突出される。
【0029】図12において、軸芯部40には相対した
プラグ連結ピン43が挿入される溝穴44が対峙し、軸
芯部40の長手方向に伸びた長穴に形成されている。溝
穴44とプラグ連結ピン43との間にはプラグ42を軸
芯部40の中心線に沿った移動を可能にしかつプラグ4
2と軸芯部40の回転方向の連結にガタが生じないよう
になっている。軸芯部挿入部42aと軸芯部40の間に
はスプリング45が介在されており、プラグ42を軸芯
部40から突出する方向に常時押圧している。図示では
プラグ42が軸芯部側に押し込められた状態、つまりス
プリング45が圧縮されたときを示している。
【0030】プラグ12の連結部42bは軸継ぎ手に設
けられた連結ピンが挿入される連結孔42eを有し、サ
イドプレート9に配設された軸受け部の軸継ぎ手に着脱
自在に取付けられる。プラグ42の軸継ぎ手への装着は
一方または双方のプラグ42をスプリング45のスプリ
ング力に抗して軸芯部40側に引っ込め、軸継ぎ手にプ
ラグの連結部42bを合わせ、プラグ42をスプリング
45による押圧で軸継ぎ手に嵌め込む。他方のプラグは
軸継ぎ手24の溝25に横から差し込む。その後、軸継
ぎ手に設けられた連結ピン26(図5参照)をプラグの
連結孔42eに挿入して固定する。プラグの連結部42
bは巻取り回転力をプラグ42に確実に伝達させる為、
つまり軸継ぎ手との間で回転を生じさせない為、図16
に示す如く外面をカット42fした多角形に形成され、
軸継ぎ手の形状に合わせた構造になっている。
【0031】鍔部42cには軸芯部40の軸線方向に伸
びる一対の割込み部42gが形成されており、この割込
み部42gは対向して設けられている。割込み部42g
は、図14及び図15に示すように先端側が細くなるク
サビ形構造になっており、軸芯部挿入部42a側には割
込み部42gに連ねて外殻部材50の動きを案内するガ
イド部42hが形成されている。外殻部材50の構成を
図13及び図18により詳しく説明する。外殻部材50
は円筒体を2つ割りした構造で、外殻部材50Aと外殻
部材50Bからなっており、その外周面には布巻き付け
が確実に行われる為の表面形状、例えば洗浄布が引っ掛
かり易い多数の凹凸が表面に設けられたパーフォレーテ
ッドメタルが部分的に取付けられている。それぞれの外
殻部材50Aと50Bは軸芯部40の長手方向の数箇所
に設けられたスライドピン51に連結され、可動可能に
取付けられている。
【0032】スライドピン51は、図17に示すように
一端側に延長部51aを有し、その端部に延長部51a
より大径の頭部51bが設けられている。一方軸芯部4
0には軸に直交するスライドピン孔40aが穿設され、
そのスライドピン孔40aに同芯的に大径の穴40bが
スライドピン孔40aとは反対側に開放されて形成され
ている。穴40bにスプリング52を入れ、穴40b側
からスライドピン孔40aに嵌入することにより、頭部
51bと軸芯部40との間にスプリング52が介在され
る。スプリング52を圧縮してスライドピン51を軸芯
部40から突出させ、外殻部材50をねじ53で止め、
外殻部材50とスライドピン51を一体化する。外殻部
材50Aと50Bは、スプリング52により軸芯部40
の外周面に向けて付勢される。
【0033】次に洗浄布巻取り軸の組立て、取外しにつ
いて図12及び図13を参照しながら説明する。プラグ
42がn方向に移動して軸芯部40から最も突出してい
る状態では割込み部42gが外殻部材50間から抜けて
いる。このとき、外殻部材50はスプリング52(図1
7参照)により軸芯部40側に移動しており、図13に
示す外殻部材の長手方向の端面が互いに近接した状態、
即ち、軸径が小さくなる。一方プラグ42をm方向に移
動させると、つまりプラグを軸受け部20に装着する
と、図示の如く割込み部42gが外殻部材間に割って入
り、その傾斜面により外殻部材50A,50Bをスプリ
ング52の付勢力に抗して外方に動かす。このとき外殻
部材の端部の角部分がガイド部42hに乗った状態で動
くため、スムーズに軸径を変化させることができる。洗
浄布ロールから洗浄布巻取り軸を抜き取る場合、プラグ
42を軸受け部から外すと図12に示すスプリング45
の作用で軸芯部から突出する。このプラグの動作は、図
18に示すように割込み部42gが外殻部材間から抜け
る方向の移動なので、付勢されている外殻部材50A,
50Bは軸芯部に向けて動き軸径が小さくなる。この状
態において、プラグ42を矢印方向に引張ることによ
り、洗浄布ロール100から洗浄布巻取り軸6を引抜く
ことができる。
【0034】図19に外殻部材を持つ洗浄布巻取り軸の
変形例を示す。本例は2分割の外殻部材の一端をヒンジ
により連結し、他端で布抑えを行うようにしたものであ
る。外殻部材50は一端側に外殻部材50Aの管状部6
0Aと外殻部材50Bの管状部60Bが設けられてお
り、これらの管状部60A,60Bにはストレートピン
61が貫通され、外殻部材を回動自在に取着している。
軸芯部40にはピン受け部62が固着されており、この
ピン受け部62にはストレートピン61の一端が挿入さ
れ、ビス63により固定されている。外殻部材50A,
50Bの他端側は、図20に示すように両部材間に挟込
む丸棒状の布抑え体65が配置される。布抑え体65は
軸芯部40より長くなっている。外殻部材50A,50
Bは布抑え体65により押し広げられるが、プラグ42
の環状突部64によって規制を受け、この状態で外殻部
材と布抑え体との間で布がしっかりと挟持される。プラ
グ42の鍔部42cには、図21に示すように布抑え体
65の両端部分を受容する切欠き部42iが設けられて
おり、この切欠き部42iに布抑え体65が受容されて
位置決めする。ここでは布抑え体が軸径を大にする割込
み部材を構成する。同時に、軸芯部40の外周面と外殻
部材の内周面との間に間隙が生じ、軸径を大に固定す
る。
【0035】図22(a)に示す洗浄布ロール100か
ら洗浄布巻取り軸6を抜き取る場合、一方の軸端のプラ
グ42の切欠き部42iに露出している布抑え体65の
端面を叩いて、他方の軸端のプラグ42の切欠き部42
iから突出させた布抑え体を引抜いて外す。すると、図
22(b)に示すように外殻部材50A,50Bが軸芯
部40側に回動し外殻部材と洗浄布ロールとの間に隙間
が形成される。これにより外殻部材と洗浄布ロールとの
係合が解かれる為、洗浄布巻取り軸6を洗浄布ロール1
00から引抜くことができる。
【0036】次に軸部材と外殻部材からなる洗浄布巻取
り軸の構造について説明する。図23は洗浄布巻取り軸
の断面図であり、図17に相当する部分を示す。洗浄布
巻取り軸6は、図1の半割りの軸部材と図12に示す外
殻部材を組み合わせた構造である。なお、基本構成は第
3の実施形態と同じなので、ここでは特徴部分のみを説
明する。軸部材70は中実の半割り構造で、その中心部
分には突出した半円の軸芯部71を備えており、軸芯部
71の両端には前述の実施例と同じプラグが取付けられ
ている。軸芯部71を覆うように軸部材70に対向して
外殻部材72が配置される。外殻部材72は軸部材70
の長手方向の複数箇所に設けられかつ軸芯部71を貫通
して出没自在に設けられたスライドピン73に支持さ
れ、軸部材70に対して可動可能になっている。スライ
ドピン73の他端側はスプリング74が配設されてお
り、常時スライドピン73を軸部材70側に引っ込める
ように付勢している。
【0037】軸部材70と外殻部材72の間にプラグの
割込み部を割り込ませてスプリング74の付勢力に抗し
て外殻部材72を外方に動かし軸径を大にし、この状態
で洗浄布の巻取りを行う。洗浄布巻取り軸から洗浄布ロ
ールを抜き取る場合は割込み部を外すとスプリング74
により外殻部材72が軸部材70側に引寄せられて軸径
が小さくなるので、洗浄布ロールから洗浄布巻取り軸を
引抜くことができる。図24に外殻部材の一端を軸部材
にヒンジ結合した洗浄布巻取り軸を示す。基本構成は図
19に示す変形例と同じである。軸部材70は中実の半
割り構造で、その中心部分には突出した半円の軸芯部7
1を備えており、軸芯部71の両端にはプラグが取付け
られている。軸芯部71を覆うように軸部材70に対向
して外殻部材72が配置される。外殻部材72の一端は
軸部材70にヒンジ75によって回動自在に取付けられ
ている。外殻部材72の他端と軸部材70との間には丸
棒状の割込み部材76が配置され、この状態で軸径が大
となる。洗浄布を軸に固定する場合、割込み部材76と
軸部材70又は外殻部材72との間で挟持するか、ある
いは軸部材70の外周の長手方向に形成した溝77に、
後述の洗浄布に設けた係止手段を引掛ける。
【0038】(第4の実施形態)洗浄布巻取り軸と該軸
に巻取られた洗浄布との間の接触状態を機械的に変化さ
せる機構として、洗浄布巻取り軸の形状を変化させる構
造の実施形態である。図25に洗浄布巻取り軸の第4の
実施形態の構成を示す。洗浄布巻取り軸6は中空の円筒
体からなる軸部材80と、この円筒体80の内部に装備
される膨張部材81と、円筒体の外周面に対して出没自
在に設けられた突出形係合部材82からなっている。円
筒体80の外周には複数の貫通穴83が形成されてお
り、この貫通穴82を通して突出形係合部材82が突出
する。膨張部材81は軸部材80の一端側からエアの供
給/排出が行われ、膨張/収縮する。膨張部材81の膨
張時には、図26に示す如く係合部材82を突出させ、
一方収縮時には図27に示す如く係合部材82を軸部材
80の軸内に引っ込める。膨張部材を膨張させ、突出形
係合部材を軸部材から突出させた状態で洗浄布を巻取
る。洗浄布ロール100から洗浄布巻取り軸6を抜き取
る場合、膨張部材81からエアを排出し、収縮させると
洗浄布と突出形係合部材との係合が解かれ、図27に示
すように軸部材80と洗浄布ロール100との間に隙間
が生じることにより洗浄布巻取り軸6を容易に抜き取る
ことができる。
【0039】図28に第4の実施形態の変形例を示す。
本例は軸部材80の外周に拡縮変形自在な円筒状の係合
部材84を配置し、この係合部材84を軸部材80の内
部に装備された膨張部材81の膨張/収縮により動作す
る作動部材85に連係させる。係合部材84は弾性材料
で作製され、図29に示すようにその一部が切断されて
おり、作動部材85の出没動作によって変形し拡径また
は縮径する。また係合部材の外周面は洗浄布との確実な
係合が行われるように滑りにくくなっている。洗浄布ロ
ール100から洗浄布巻取り軸6を抜き取る場合、膨張
部材81からエアを排出し、収縮させると洗浄布と係合
部材との係合が解かれ、図30に示すように軸部材80
と洗浄布ロール100との間に隙間が生じることにより
洗浄布巻取り軸6を容易に抜き取ることができる。
【0040】(第5の実施形態)図31に洗浄布巻取り
軸の第5の実施形態の構成を示す。図32に棒状部材ユ
ニットの斜視図、図33は軸部材の斜視図である。図3
4は図31のJ−J矢視図、図35は図31のK−K矢
視図である。本実施形態は洗浄布巻取り軸と該軸に巻取
られた洗浄布との間の接触状態を機械的に変化させる機
構として、軸外周に軸方向に沿って形成された所定幅の
溝を軸部材に設け、洗浄布巻取り時に洗浄布が外周面の
一部に接触する状態を生ずるように軸部材の溝内に棒状
部材を配置し、その棒状部材両端を軸部材の軸端に着脱
自在に係止し装着したものである。
【0041】図31において、洗浄布巻取り軸6は軸部
材110と、軸部材の軸全長又は軸長の大部分に渡って
配置される棒状部材111A,111Bからなってい
る。軸部材110の外周には軸方向に沿った溝112が
設けられており、この溝内に棒状部材111A,111
Bが配置される。一方の軸端面には係合孔113が穿設
されており、また他方の軸端には溝112に位置してエ
ンドプレート114が固定されている。エンドプレート
114には溝112の端部分に位置して棒状部材111
A,111Bの一端側111a,111bを挿入する係
止穴115が形成されている。ここで、エンドプレート
114は棒状部材の一端側を係止する係止部材を構成
し、その係止穴115は棒状部材係止部を構成する。
【0042】棒状部材111A,111Bはサポートプ
レート116にネジ止めによって固定され、棒状部材ユ
ニット111を構成している。サポートプレート116
を軸部材110に支持した状態において、棒状部材11
1A,111Bは所定間隔を空けかつ軸部材110の溝
底に対して平行に配置されるようにサポートプレート1
16に取付けられている。棒状部材111A,111B
の一端側にはエンドプレート114の係止穴115に差
込み係止するための係止突部111a,111bが設け
られている。サポートプレート116には軸部材110
の軸端面に設けられた係合孔113に挿入される係合突
起117が設けられている。棒状部材ユニット111は
棒状部材の係合突部111a,111bをエンドプレー
トの係止穴115に差込み、サポートプレートの係止突
起117を軸端面の係合孔113に挿入することにより
軸部材110に装着される。
【0043】次に洗浄布巻取り軸の使用について説明す
る。まず棒状部材ユニット111を軸部材110から外
した状態で、図36に示すように洗浄布3のリードエッ
ジ(洗浄布巻取り軸に最初に巻付けられる布の先端部
分)付近で溝112を覆う。そして、図37に示すよう
に棒状部材ユニット111を軸部材110に装着して洗
浄布3を溝112の底と棒状部材111Aと111Bで
挟持する。洗浄布巻取り軸6を回転させると、図38に
示すように洗浄布3が洗浄布巻取り軸6に巻取られる。
このとき、洗浄布3は、図39に示すように棒状部材1
11A,111Bの一部、つまり溝112の底とは反対
側の一部に接触した状態で巻取られる。
【0044】巻取った洗浄布から洗浄布巻取り軸を引抜
くには、図40に示すように棒状部材ユニット111を
軸方向に引くと棒状部材の一端側とエンドプレート11
4の係止が外れる。すると、棒状部材111A,111
Bには洗浄布による図41の矢印方向の力が作用する。
棒状部材はサポートプレート116に片持構造で取付け
られている為、自由端側がたわんで互いに近づきその間
隔が小さくなる。このように棒状部材が動くことにより
洗浄布と棒状部材の接触状態が緩み、棒状部材を容易に
引抜くことができる。棒状部材が軸部材から引抜かれる
と、更に軸部材と洗浄布の間の接触力が弱められ、軸部
材を簡単に引抜くことができる。
【0045】第5の実施形態の変形例を説明する。変形
例1は軸部材の外周に複数の溝を設け、それぞれの溝に
棒状部材ユニットを配置したものである。図42の例は
軸部材110に2つの溝112Aと112Bが設けられ
ている。本例の如く、洗浄布巻取り軸と該軸に巻取られ
た洗浄布との間の接触状態を機械的に変化させる機構を
軸部材の複数箇所に設けることにより、軸部材が洗浄布
から更に抜き易くなり作業性が向上される。
【0046】変形例2は棒状部材を溝底側に動かすこと
によって洗浄布との接触力を弱めるか、あるいは完全に
非接触状態にして軸部材から抜き易くしたものである。
図43において、溝112は棒状部材ユニットを軸部材
に装着した状態で、溝112の底と棒状部材111A,
111Bとの間に、図43(a)に示す如く隙間が形成
される深さになっている。洗浄布3は棒状部材111
A,111Bと溝側壁との間で挟持して係止する。軸方
向に棒状部材ユニットを引抜くと、棒状部材と軸部材と
の係止が外れ、図43(b)に示すように棒状部材が溝
底に動き、洗浄布との接触状態から離れる。これによっ
て棒状部材を軸部材から容易に引抜くことができ、更に
軸部材を洗浄布から簡単に引抜くことができる。尚、図
42の変形例1の溝112A,112Bを変形例2の深
溝にすることもできる。
【0047】変形例3は溝底を浅い部分と深い部分から
なる溝構造とし、棒状部材と軸部材の係止を外しとき棒
状部材を浅溝部分から深溝部分に動かして引抜き易くし
たものである。図44において、軸部材の溝112は洗
浄布の巻取り時に棒状部材111Aを固定して使用する
浅溝部分112aを設け、この浅溝部分112aに隣接
して棒状部材111Aを引抜くときに使用する深溝部分
112bを有する。棒状部材111Aを引抜くときは棒
状部材と軸部材の係止を解除した後、図44(b)に示
すように棒状部材111Aを深溝部分112bに動か
し、洗浄布との間を非接触状態に変化させることによ
り、棒状部材が引抜き易くなる。
【0048】変形例4は棒状部材を引抜く側の溝底を浅
く、他端に向かって深くなる傾斜した溝構造とし、棒状
部材を外したとき傾斜した溝底側に動かして洗浄布との
間を非接触状態に変化させ棒状部材を引抜き易くしたも
のである。図45に示す棒状部材と軸部材の係止状態で
洗浄布の巻取りを行った後に、棒状部材を引抜き軸部材
との係止を解除すると図45(b)に示すように棒状部
材が溝底側に動き、洗浄布に対して棒状部材を非接触状
態に変化させることにより、棒状部材が引抜き易くな
る。
【0049】(第6の実施形態)本実施形態は断面が多
角形、楕円の形状を持った棒状部材を軸部材との係止を
解除した後、溝内に倒して洗浄布との間を非接触状態に
変化させ棒状部材を引抜き易くしたものである。図46
に示す例は断面が長方形の棒状部材を使用し、図46
(a)に示すように長方形の短辺に対応する面を溝底に
平行にして軸部材に係止し、洗浄布の巻取りを行う。棒
状部材を引抜くときは棒状部材と軸部材の係止を解除し
た後、図46(b)に示すように長方形の長辺に対応す
る面を溝底にくるように回動させて洗浄布との間を非接
触状態に変化させることにより、棒状部材が引抜き易く
なる。同様に、図47に断面正方形、図48に断面楕円
の形状の棒状部材の他の例が示されている。これらの棒
状部材においても、図46に示した棒状部材の作用効果
を生ずる。尚、上記の例では1本の棒状部材を用いた構
造について説明したが、複数の棒状部材で構成すること
も可能である。
【0050】(第7の実施形態)被洗浄シリンダの幅が
大きいと、洗浄布巻取り軸も長くなるので、全軸長又は
軸長の大部分に渡って長尺の棒状部材を配設する構造に
した場合、サポートプレートに取り付けられた棒状部材
で構成される棒状部材ユニットが扱いにくくなるととも
に、棒状部材も曲がり易くなり作業能率の低下を招く。
特に、棒状部材が曲がると引抜く際に、洗浄布や軸部材
に引掛ったりして抜きにくくなる。本実施形態の1つの
実施例は軸部材の溝の中間部分に棒状部材の一端側を係
止する係止部材を1又は複数設け、軸の両端から棒状部
材を引抜くことができるようにしたものである。図49
において、軸部材110は溝112の中間部分に固定さ
れた係止部材118を備えており、この係止部材118
には棒状部材の一端側を係止する為、図50に示すよう
に穴部119が設けられている。棒状部材111A,1
11Bは、図51に示すように、その先端部に突部11
1a,111bが形成されており、この突部111a,
111bが係止部材118の穴部119に差し込まれ
る。尚、穴部119は棒状部材の一端側を係止する為の
棒状部材係止部を構成するものである。
【0051】本例では、洗浄布巻取り軸の軸長に併せ
て、棒状部材を軸方向かつ軸の中間に向かって複数の棒
状部材で構成し、それぞれの棒状部材は2本を用いて1
組の棒状部材ユニットを構成している。図52におい
て、棒状部材ユニット111(1)は図示の軸部材の左
側にサポートプレート116Aにより着脱自在に装着し
その軸端から引抜き、もう一方の棒状部材ユニット
(2)を右側にサポートプレート116Bにより着脱自
在に装着しその軸端から引抜く構造になっている。ここ
では、棒状部材側に突部111a,111bを設け、こ
の突部が差し込まれる穴部119を係止部材118側に
設けたもので説明したが、この逆の構成であっても良
い。即ち、棒状部材の先端部分に穴部を、一方係止部材
に突部を設ける。
【0052】図53は係止部材の変形例を示すもので、
溝112の形成方向に於ける係止部材の両側に傾斜面1
20が形成されている。係止部材118の断面が、図5
4に示すように台形になっている。このように係止部材
118の両側に傾斜面を形成することにより軸部材11
0を洗浄布から抜取る際に、洗浄布が係止部材に引掛っ
て抜けなかったり、あるいは抜けにくくなるという不具
合を解消することができる。尚、係止部材の個数は棒状
部材ユニットの構造に併せて適宜選択することができ、
また棒状部材の数、形状等についても前述の他の実施形
態のものを用い、適宜組合わせることができる。
【0053】棒状部材を軸部材の溝内の中間部分で結合
する構造の他方の実施例を図55に示す。棒状部材ユニ
ット111(1),111(2)は軸部材110に装着
するとき棒状部材の先端部分の連結部121で結合され
る。図56において、一方の棒状部材の端部には突部1
11a,111bを、他方の棒状部材の端部には穴部1
11c,111dがそれぞれ設けられている。各ユニッ
トを軸部材に装着するとき、連結部121において、棒
状部材を長手方向に移動させて突部を穴部に嵌め込んで
結合する。
【0054】図57に示す棒状部材の結合構造は棒状部
材111の長手方向に対して直角な方向から結合するも
のである。結合する各棒状部材の先端部分に長手方向に
平行な対向面を有し、一方の棒状部材の対向面に被係合
部を、他方の棒状部材の対向面に係合部がそれぞれ設け
られている。各ユニットを軸部材に装着するとき、連結
部121において、対をなす棒状部材を互いの被係合部
に係合部を係合し結合する。図58において、各棒状部
材の先端部分にほぼ径の半分を切り欠いた切除部分を形
成し、その切除面の一方側には被係合部として凹部11
1eを、他方側の棒状部材111には係合部として凸部
111fをそれぞれ設け、この凹部111eと凸部11
1fを係合させて結合する。この結合構造は、図示の構
造に限定されるものでなく、各種の結合技術が適用可能
である。
【0055】図59に示す棒状部材の結合構造は棒状部
材の先端部分に別部材による連結部121を設け、この
連結部121を介して棒状部材を互いに結合するもので
ある。一方側の棒状部材111の先端部分には、図60
に示すように被係止部130aを持った被係止部付き連
結用部材130を、他方の棒状部材の先端部分には鉤部
131aを持った係止部付き連結用部材131をそれぞ
れ取付け、この被係止部130aに鉤部131aを係止
させて結合する。被係止部付き連結用部材と係止部付き
連結用部材の双方又はいずれか一方を弾性材料で形成す
ること、あるいは被係止部又は係止部にクリックモーシ
ョン機構を採用すること、により両部材の結合時に確実
な係止が行われるようになる。本例では被係止部130
aを溝で形成しているが、窪み部や突部で構成すること
もできる。この場合、係止部131aの鈎部は窪み部や
突部に合わせた形状にする。
【0056】(第8の実施形態)本実施形態は断面が多
角形の軸部材を用い、少なくとも1つの角部分に棒状部
材を配置したものである。図61の例は断面が正方形の
軸部材の1つの角部分に棒状部材を配置した構成を示
す。軸部材110の1つの角部分を全長に渡って切除
し、その切除部分122に、軸の長手方向に対向して棒
状部材111Aの一端側を係止するエンドプレート11
4が一方の軸端に固定され、また棒状部材を取り付けた
サポートプレート116が他方の軸端に着脱自在に装着
される。棒状部材111Aを軸部材110に装着した状
態では軸部材の切除面と棒状部材との間に隙間が形成さ
れている。棒状部材を洗浄布から引抜く際、サポートプ
レート116を引いて棒状部材の一端側とエンドプレー
ト114の係止を解くと棒状部材が切除面側に動き、棒
状部材と洗浄布の間を非接触状態に変化させることによ
り、棒状部材が抜き易くなる。
【0057】上記の各実施形態の洗浄布巻取り軸構造体
は中実の軸部材によって構成したものを説明したが、中
空の軸部材を用いることでも良い。例えばパイプ状の軸
のように中空の軸部材で構成することもできる。この場
合、軸構造体が軽量となり扱い易くなる。また第5の実
施形態の洗浄布巻取り軸構造体においては外周に溝を有
する軸部材の場合、中空の軸部材の両開口部分をふさぐ
プレートを利用して棒状部材の一端側を係止する手段を
設けることができ、部品点数を減らすことができる。
【0058】(第9の実施形態)本発明に係るシリンダ
洗浄布の実施形態としては、洗浄布巻取り軸を構成する
軸部材、外殻部材、あるいは軸芯部を含む部材の外周で
かつ軸の長手方向に沿って洗浄布固定体が係合する構造
を有するシリンダ洗浄装置に用いるものである。図62
において、洗浄布固定体90は洗浄布巻取り軸6の外周
面に形成された係合溝89に係止され、図示の矢印方向
に回転させて洗浄布101をロール状に巻取る。洗浄布
固定体90は、洗浄布101の布終端近傍(図63)又
は布終端(図64)にカール部分102を形成する。こ
のカール部分102は布のみを丸めるか、あるいは芯材
を入れて丸める。
【0059】また図65及び図66において、洗浄布固
定体90は洗浄布101の布終端に近い場所(又は布終
端)に設けられた棒状又は紐状部材103で構成し、洗
浄布送り方向に対して直角に付設する。棒状又は紐状部
材103は紙製、布製等の比較的柔らかい材質が好まし
い。また、棒状又は紐状部材103は布幅にほぼ等しい
長さに設けたり、また布幅より長いもの、あるいは図6
7に示すようにブロック状部材104を設けて使用され
る。ここでは、1本の棒状、紐状、又は1列のブロック
状部材を設けたものであるが、これは複数本、あるいは
複数列に設けるようにしても良い。また棒状、紐状、ブ
ロック状部材を洗浄布に直接設けているが、洗浄布に付
加部材を取付け、この付加部材に設けるようにしても良
い。他の構造としては、図68に示すように洗浄布10
1を部分的に蛇腹状にしわ寄せした洗浄布固定体105
を設け、その位置は布終端(図68(a))、布終端に
近い場所(図68(b))に形成する。図68(c)に
示す洗浄布固定体は洗浄布の片面にしわ寄せ部分を突出
させたものである。
【0060】(第10の実施形態)洗浄布巻取り軸に洗
浄布を係止する構造と洗浄布固定体の組み合わせの実施
形態である。図69において、(a)に示す洗浄布巻取
り軸6は軸の長手方向のほぼ中央から両軸端に向かって
よじれた係止溝91が形成され、この係止溝91に係止
する山形の洗浄布固定体106を洗浄布101に設け
る。(b)に示す洗浄布巻取り軸6には軸の長手方向に
複数個の係止凹部92が形成され、この係止凹部92に
係止するブロック状の洗浄布固定体107を洗浄布10
1に設ける。(c)に示す洗浄布巻取り軸6には軸の長
手方向のほぼ中央部分に細長い係止凹部93が形成さ
れ、この係止凹部93に係止する細長いブロック状の洗
浄布固定体108を洗浄布101に設ける。
【0061】図70に洗浄布巻取り軸に洗浄布を係止す
る構造の変形例である。本例は洗浄布巻取り軸6の外周
に軸の長手方向に伸びる凸条および/または凹条を形成
したものである。(a)に示す係止構造は1本の凸条9
4が形成されている。(b)に示す係止構造は1組の凸
条94と凹条95を隣接して形成されている。(c)に
示す係止構造は多数の凸条94と凹条95が連続かつ交
互に全周に形成されている。
【0062】(第11の実施形態)洗浄布巻取り軸と該
軸に巻取られた洗浄布との間の接触状態を機械的に変化
させる機構として、洗浄布巻取り軸の軸周を変化させる
構造を用いる場合、図49や図53に示した軸部材の溝
の中間部分に係止部材を配設したものでは洗浄布を棒状
部材と軸部材の溝底で挟持して係止するとき係止部材が
邪魔になって棒状部材の係止がやりにくかったり、洗浄
布の係止が不確実になったりすることも考えられる。そ
こで、本実施形態では洗浄布のリードエッジ部分又はそ
の付近に、係止部材が位置する箇所に開口部やスリット
等の加工を施したものである。
【0063】図71に洗浄布への各種の加工例を示す。
洗浄布3のリードエッジの付近に係止部材が通る穴3a
を形成したもの(図71(a))、洗浄布のリードエッ
ジ部分に係止部材が通る切欠きスリット3bを形成した
もの(図71(b))、洗浄布のリードエッジ部分に切
り込み3cを形成したもの(図71(c))、あるいは
洗浄布のリードエッジの付近の係止部材が位置する部分
を短冊切りに形成したもの(図71(d))である。本
実施形態では軸部材を巻取った洗浄布から抜く際に、穴
やスリット等の洗浄布加工部が係止部材に干渉して引掛
かったり、あるいは係止部材が抵抗となって引抜きにく
くなることも考えられる為、図53に示すように係止部
材の両側に傾斜面を持ったものが好ましい。
【0064】(第12の実施形態)洗浄布巻取り軸を分
割した軸部材で構成し、この軸部材を軸受け部に支持す
る構造を持つシリンダ洗浄装置の実施形態である。図7
2に本実施形態のシリンダ洗浄装置の洗浄布巻取り部の
構成を示す。本実施形態は図1に示す第1の実施形態に
おける軸部材固定手段10を構成する第1及び第2の軸
部材固定部10A,10Bに軸基部13A,13Bを設
け、この軸基部13A,13Bをサイドプレート9のベ
アリング(軸受け部)20に支持したものである。軸基
部13Aは回転可能でかつ軸方向に移動可能に支持され
ており、他方の軸基部13Bは回転可能に支持されてい
る。第1の軸部材固定部10Aはスプリング15により
第2の軸部材固定部10Bの方向に付勢されている。
【0065】軸部材固定部10Aをサイドプレート9側
に移動させて両軸部材固定部10間の間隔を広げ、軸部
材6A,6Bを軸部材固定部10で挟み込んで取付け
る。この状態では、スプリングの力が軸部材6Aを押す
ように作用する為、軸部材を軸部材固定部に安定して固
定する。軸部材に洗浄布を係止して巻取り、その巻取っ
た洗浄布を処理する場合、洗浄布ロールを持って第1の
軸部材固定部10Aをサイドプレート9側に移動し、第
2の軸部材固定部10B側から軸部材6A,6Bを外
し、その後第1の軸部材固定部10A側を外す。この作
業により洗浄布ロールに残っている軸部材6A,6Bの
間に入っていた割込み部12が無くなるため、軸部材6
A,6Bは互いに近接して軸径が小さくなる。従って、
洗浄布と軸部材の係合が解かれ、洗浄布ロールから洗浄
布巻取り軸6を抜き取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る洗浄布巻取り軸の第1の実施形
態を示す正面図である。
【図2】 軸部材の分解図で、(a)は正面図、(b)
は側面図である。
【図3】 軸部材で形成される軸径の説明図である。
【図4】 軸部材固定部の説明図である。
【図5】 図1のA−A断面図である。
【図6】 洗浄布ロールから洗浄布巻取り軸を抜き取る
ときの説明図である。
【図7】 第2の実施形態である洗浄布巻取り軸の正面
図である。
【図8】 軸部材の平面図を示す図である。
【図9】 洗浄布ロールから洗浄布巻取り軸を抜き取る
ときの説明図である。
【図10】 洗浄布巻取り軸の軸径を変化させる構造の
変形例を示す正面図である。
【図11】 洗浄布ロールから洗浄布巻取り軸を抜き取
るときの説明図である。
【図12】 第3の実施形態である洗浄布巻取り軸の左
側正面図である。
【図13】 図12の左側平面図である。
【図14】 プラグの正面図である。
【図15】 プラグの平面図である。
【図16】 プラグの左側面図である。
【図17】 図12のC−C及びD−D断面図である。
【図18】 洗浄布ロールから洗浄布巻取り軸を抜き取
るときの説明図である。
【図19】 外殻部材を持つ洗浄布巻取り軸の変形例を
示す図である。
【図20】 図19のF−F断面図である。
【図21】 図19のG−G矢視図である。
【図22】 洗浄布ロールから洗浄布巻取り軸を抜き取
るときの説明図である。
【図23】 外殻部材を持つ洗浄布巻取り軸の他の変形
例の説明図である。
【図24】 外殻部材を持つ洗浄布巻取り軸の他の異な
る変形例の説明図である。
【図25】 第4の実施形態である洗浄布巻取り軸の断
面図である。
【図26】 図25のH−H断面図である。
【図27】 洗浄布ロールから洗浄布巻取り軸を抜き取
るときの説明図である。
【図28】 第4の実施形態の変形例を示す断面図であ
る。
【図29】 図28のI−I断面図である。
【図30】 洗浄布ロールから洗浄布巻取り軸を抜き取
るときの説明図である。
【図31】 第5の実施形態である洗浄布巻取り軸の平
面図である。
【図32】 棒状部材ユニットの斜視図である。
【図33】 軸部材の斜視図である。
【図34】 図31のJ−J矢視図である。
【図35】 図31のK−K矢視図である。
【図36】 洗浄布のセット時の説明図である。
【図37】 洗浄布のセット完了状態の説明図である。
【図38】 第5の実施形態の洗浄布巻取り軸の使用説
明図である。
【図39】 図38のL−L矢視図である。
【図40】 棒状部材ユニットの引抜き操作の説明図で
ある。
【図41】 洗浄布ロールの巻付き力による棒状部材の
動きを示す説明図である。
【図42】 第5の実施形態の変形例1を示す説明図で
ある。
【図43】 第5の実施形態の変形例2を示す説明図で
ある。
【図44】 第5の実施形態の変形例3を示す説明図で
ある。
【図45】 第5の実施形態の変形例4を示す説明図で
ある。
【図46】 第6の実施形態である洗浄布巻取り軸の一
部を軸端側から見た側面図である。
【図47】 断面正方形の棒状部材を持った洗浄布巻取
り軸の一部を軸端側から見た側面図である。
【図48】 断面楕円形の棒状部材を持った洗浄布巻取
り軸の一部を軸端側から見た側面図である。
【図49】 第7の実施形態である洗浄布巻取り軸の平
面図である。
【図50】 図49のM−M矢視図である。
【図51】 図49に示す洗浄布巻取り軸に装着される
棒状部材ユニットの斜視図である。
【図52】 棒状部材ユニットを装着した洗浄布巻取り
軸の平面図である。
【図53】 第7の実施形態である他の洗浄布巻取り軸
の平面図である。
【図54】 図53のN−N断面図である。
【図55】 第7の実施形態である他の洗浄布巻取り軸
の平面図である。
【図56】 図55に示す洗浄布巻取り軸に装着される
棒状部材ユニットの斜視図である。
【図57】 棒状部材の結合構造の他の実施例の側面図
である。
【図58】 図57のP−P断面図である。
【図59】 棒状部材の結合構造の他の実施例を示し、
図59(1)は上面図、図59(2)は側面図である。
【図60】 図59(2)のQ−Q断面図である。
【図61】 第8の実施形態である洗浄布巻取り軸の斜
視図である。
【図62】 第9の実施形態であるシリンダ洗浄布の説
明図である。
【図63】 洗浄布固定体の実施例1の説明図ある。
【図64】 洗浄布固定体の実施例2の説明図である。
【図65】 洗浄布固定体の実施例3の説明図である。
【図66】 洗浄布固定体の実施例4の説明図である。
【図67】 洗浄布固定体の実施例5の説明図である。
【図68】 洗浄布固定体の実施例6の説明図である。
【図69】 第10の実施形態である洗浄布巻取り軸と
洗浄布固定体の組み合わせた構造の説明図である。
【図70】 洗浄布巻取り軸の外周構造の実施例の説明
図である。
【図71】 第11の実施形態であるシリンダ洗浄布の
説明図である。
【図72】 第12の実施形態である洗浄布巻取り軸を
含む軸受け部の正面図である。
【図73】 従来の洗浄布巻取り軸の説明図である。
【図74】 シリンダ洗浄装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1…シリンダ、2…洗浄ユニット、3…洗浄布、4…洗
浄布供給体、5…洗浄布巻取り部、6…洗浄布巻取り軸
構造体、6A,6B…軸部材、7…シリンダ圧着部、9
…サイドプレート、10…軸部材固定手段、11…軸部
材支持部、12…割込み部、20…軸受け部、40…軸
芯部、42…プラグ、42g…割込み部、50…外殻部
材、65…布抑え体、80…軸部材、81…膨張部材、
82…突出形係合部材、84…係合部材、100…洗浄
布ロール、101…洗浄布、102〜108…洗浄布固
定体、77,91〜95…洗浄布固定体の係止手段,1
10…軸部材、111…棒状部材ユニット、112…
溝、114…エンドプレート

Claims (41)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄布供給体から供給される洗浄布を巻
    取る洗浄布巻取り軸構造体を有し、前記洗浄布をシリン
    ダ外周に押し付けて該シリンダ外周面を洗浄するシリン
    ダ洗浄装置において、 前記洗浄布巻取り軸構造体と該軸構造体に巻取られた洗
    浄布との間の接触状態を機械的に変化させる機構を前記
    洗浄布巻取り軸構造体に備えたことを特徴とするシリン
    ダ洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記機構を前記洗浄布巻取り軸構造体の
    軸径を変化させる構造としたことを特徴とする請求項1
    記載のシリンダ洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記機構を前記洗浄布巻取り軸構造体の
    形状を変化させる構造としたことを特徴とする請求項1
    記載のシリンダ洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記機構を前記洗浄布巻取り軸構造体の
    軸周を変化させる構造としたことを特徴とする請求項1
    記載のシリンダ洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記洗浄布巻取り軸構造体の軸径を変化
    させる構造は分割した軸部材と、該軸部材を軸径が大と
    なる離間状態で固定する軸部材固定手段とを備え、 洗浄布を巻取った後に、前記軸部材固定手段による軸部
    材の固定を解除し軸部材を近接させて軸径を小に変化さ
    せることを特徴とする請求項2記載のシリンダ洗浄装
    置。
  6. 【請求項6】 前記洗浄布巻取り軸構造体の軸径を変化
    させる構造は分割した軸部材と、該軸部材で形成する軸
    径を変化させる軸径変化手段と、前記軸径を大に変化さ
    せた前記軸部材を固定する軸部材固定手段によって構成
    されていることを特徴とする請求項2記載のシリンダ洗
    浄装置。
  7. 【請求項7】 前記軸径変化手段は少なくとも一方の軸
    部材の移動機構によることを特徴とする請求項6記載の
    シリンダ洗浄装置。
  8. 【請求項8】 前記洗浄布巻取り軸構造体の軸径を変化
    させる構造は複数分割で構成した軸部材と、隣接した軸
    部材が対向する面の一方側には軸の長手方向に1又は複
    数の窪み部を設け、他方側には前記窪み部に入り込む突
    起部が設けられるとともに、前記突起部が窪み部を外れ
    た軸部材の対向面に当接させた状態の大径で該分割した
    軸部材を固定する軸部材固定手段を備え、 洗浄布の巻取り後に軸部材の固定を解除し該軸部材を軸
    の長手方向に沿って相対的に逆方向に移動させて前記突
    起部を窪み部に入り込ませて軸径を小さく変化させるこ
    とを特徴とする請求項2記載のシリンダ洗浄装置。
  9. 【請求項9】 前記洗浄布巻取り軸構造体の軸径を変化
    させる構造は複数分割で構成した軸部材と、隣接した軸
    部材の対向する面を逆勾配の傾斜面とし、該面を接合さ
    せて軸を構成するとともに、前記分割した軸部材の接合
    状態の大径で該分割した軸部材を固定する軸部材固定手
    段を備え、 洗浄布の巻取り後に軸部材の固定を解除し該軸部材を軸
    の長手方向に沿って相対的に逆方向に移動させて軸径を
    小さく変化させることを特徴とする請求項2記載のシリ
    ンダ洗浄装置。
  10. 【請求項10】 前記洗浄布巻取り軸構造体の軸径を変
    化させる構造は軸芯部を含む軸部材と、該軸部材の外周
    に配置される外殻部材と、前記軸部材と外殻部材の間を
    相対的に動かして軸径を大に変化させる軸径変化手段
    と、該軸径を大に変化させた状態で前記外殻部材を固定
    する外殻部材固定手段からなる請求項2記載のシリンダ
    洗浄装置。
  11. 【請求項11】 前記外殻部材は分割した部材によって
    構成されていることを特徴とする請求項10記載のシリ
    ンダ洗浄装置。
  12. 【請求項12】 前記固定手段が分割した軸部材の相互
    間、軸芯部を含む部材と外殻部材の間、あるいは分割し
    た外殻部材相互間に挿入される割込み部材で構成されて
    いることを特徴とする請求項5乃至11のいずれかの項
    記載のシリンダ洗浄装置。
  13. 【請求項13】 前記割込み部材が軸構造の一部として
    設けられていることを特徴とする請求項12記載のシリ
    ンダ洗浄装置。
  14. 【請求項14】 前記割込み部材が軸を支持する軸受け
    部に設けられていることを特徴とする請求項12記載の
    シリンダ洗浄装置。
  15. 【請求項15】 前記洗浄布巻取り軸構造体に洗浄布を
    係止する係止手段が設けられていることを特徴とする請
    求項1項記載のシリンダ洗浄装置。
  16. 【請求項16】 前記係止手段が分割した軸部材、外殻
    部材、軸芯部を含む部材の外周の全部または一部を、洗
    浄布との間の摩擦で係合する表面形状にしたことを特徴
    とする請求項15記載のシリンダ洗浄装置。
  17. 【請求項17】 前記係止手段が分割した軸部材相互
    間、外殻部材相互間、あるいは外殻部材と軸芯部を含む
    部材間で洗浄布を係止する構造であることを特徴とする
    請求項15記載のシリンダ洗浄装置。
  18. 【請求項18】 前記係止手段が軸部材、外殻部材、あ
    るいは軸芯部を含む部材の外周でかつ軸の長手方向に沿
    って洗浄布固定体が係合する構造であることを特徴とす
    る請求項15記載のシリンダ洗浄装置。
  19. 【請求項19】 前記洗浄布固定体が係合する構造が軸
    部材、外殻部材、あるいは軸芯部を含む部材の外周面に
    対して凹部および/または凸部によって構成されている
    ことを特徴とする請求項15記載のシリンダ洗浄装置。
  20. 【請求項20】 請求項18または19記載のシリンダ
    洗浄装置に用いられ、前記洗浄布固定体が洗浄布または
    洗浄布に付加した部材に1または複数の棒状または紐状
    部材を設けて構成されていることを特徴とするシリンダ
    洗浄布。
  21. 【請求項21】 請求項18または19記載のシリンダ
    洗浄装置に用いられ、前記洗浄布固定体が洗浄布自体ま
    たは洗浄布に付加した部材自体を加工して該洗浄布の幅
    方向に形成されていることを特徴とするシリンダ洗浄
    布。
  22. 【請求項22】 前記洗浄布巻取り軸構造体の形状を変
    化させる構造は軸部材と、該軸部材の外周面に対して出
    没可能に設けられた突出形係合部材と、該突出形係合部
    材を前記軸部材の外周面から突出または没入させる膨張
    部材とからなり、 前記膨張部材の膨張状態で前記軸部材から突出した前記
    突出形係合部材に洗浄布を巻き付け、洗浄布巻取り後に
    前記膨張部材を収縮し前記突出形係合部材を軸部材の外
    周面から没入させて前記突出形部材と洗浄布の係合を解
    除することを特徴とする請求項3記載のシリンダ洗浄装
    置。
  23. 【請求項23】 前記洗浄布巻取り軸構造体の形状を変
    化させる構造は軸部材と、該軸部材の外周面に対して出
    没可能に設けられた作動部材と、前記軸部材の外周部に
    配置され、前記作動部材に連係された係合部材と、前記
    作動部材を前記軸部材の外周面から突出または没入させ
    る膨張部材とからなり、 前記膨張部材の膨張状態で前記軸部材の外周部から離間
    した前記係合部材に洗浄布を巻き付け、洗浄布巻取り後
    に前記膨張部材を収縮し前記作動部材を軸部材内に引っ
    込めて前記係合部材と洗浄布の係合を解除することを特
    徴とする請求項3記載のシリンダ洗浄装置。
  24. 【請求項24】 前記係合部材がバネ板で作製されてい
    ることを特徴とする請求項23記載のシリンダ洗浄装
    置。
  25. 【請求項25】 前記膨張部材はエアの供給によって膨
    張させることを特徴とする請求項22,23,24のい
    ずれかに記載のシリンダ洗浄装置。
  26. 【請求項26】 前記洗浄布巻取り軸構造体の軸周を変
    化させる構造は軸外周に軸方向に沿って形成された所定
    幅の溝を有する軸部材と、洗浄布巻取り時に該洗浄布が
    外周面の一部に接触する状態で前記軸部材の溝内に配置
    されるとともに、少なくとも一端が軸部材の軸端に着脱
    自在に装着される棒状部材とを備え、 前記棒状部材を軸部材から抜き取って該軸部材を巻取っ
    た洗浄布から抜き取ることを特徴とする請求項4記載の
    シリンダ洗浄装置。
  27. 【請求項27】 前記溝が軸外周に複数設けられ、それ
    ぞれの溝に棒状部材が着脱自在に配置されていることを
    特徴とする請求項26記載のシリンダ洗浄装置。
  28. 【請求項28】 前記棒状部材と軸部材の溝との間に洗
    浄布を通して該洗浄布を係止することを特徴とする請求
    項26記載のシリンダ洗浄装置。
  29. 【請求項29】 前記棒状部材は複数本の平行な棒状部
    材により構成され、該複数本の棒状部材を所定間隔で配
    置し、該棒状部材を前記軸部材の軸端から外したとき前
    記間隔を狭めて該軸部材を洗浄布から抜き取ることを特
    徴とする請求項26,27,28のいずれかに記載のシ
    リンダ洗浄装置。
  30. 【請求項30】 前記棒状部材の断面が円、楕円、又は
    多角形の形状としたことを特徴とする請求項26,2
    7,28,29のいずれかに記載のシリンダ洗浄装置。
  31. 【請求項31】 前記棒状部材の断面を楕円又は多角形
    の形状とし、該棒状部材を前記軸部材の軸端から外し回
    転させて巻取った洗浄布との接触状態を変化させ、該軸
    部材を洗浄布から抜き取ることを特徴とする請求項2
    6,27,28のいずれかに記載のシリンダ洗浄装置。
  32. 【請求項32】 前記軸部材に装着した棒状部材の全部
    または一部と軸部材の溝底との間に隙間が設けられ、前
    記棒状部材を軸部材の軸端から外したとき前記隙間側に
    動かして該軸部材を洗浄布から抜き取ることを特徴とす
    る請求項26,27,28のいずれかに記載のシリンダ
    洗浄装置。
  33. 【請求項33】 前記隙間は棒状部材を軸部材から引抜
    く側の軸端付近又は軸端近傍から反対側の軸端に向かっ
    て深くなっていることを特徴とする請求項32記載のシ
    リンダ洗浄装置。
  34. 【請求項34】 前記軸部材の溝の中間部分に棒状部材
    係止部を有する係止部材を配置し、該棒状部材係止部に
    前記棒状部材の一端側を着脱可能に係止して前記棒状部
    材を軸部材に装着することを特徴とする請求項26,2
    7,28のいずれかに記載のシリンダ洗浄装置。
  35. 【請求項35】 前記棒状部材を軸部材の軸方向かつ軸
    の中間に向かって複数の棒状部材で構成し、該それぞれ
    の棒状部材の一端側を前記係止部材の棒状部材係止部に
    着脱可能に係止し前記軸部材の両軸端から棒状部材を引
    抜く構造としたことを特徴とする請求項34記載のシリ
    ンダ洗浄装置。
  36. 【請求項36】 前記係止部材が複数配置されているこ
    とを特徴とする請求項34又は35記載のシリンダ洗浄
    装置。
  37. 【請求項37】 請求項34,35,36のいずれかに
    記載された洗浄布巻取り軸構造体を具備したシリンダ洗
    浄装置に用いられる洗浄布であって、洗浄布巻取り軸構
    造体に最初に巻き付けられる布の布端又はその付近に、
    穴又はスリット又は切込み又は短冊切りが施されている
    ことを特徴とするシリンダ洗浄布。
  38. 【請求項38】 前記棒状部材は複数の棒状部材で構成
    され、少なくとも一対をなす棒状部材の一方が軸部材の
    一方の軸端に、他方が軸部材の他方の軸端にそれぞれ着
    脱自在に装着されるとともに、前記一対の棒状部材を軸
    部材に装着したとき該一対の棒状部材が互いに連結され
    る構造になっていることを特徴とする請求項26,2
    7,28のいずれかに記載のシリンダ洗浄装置。
  39. 【請求項39】 前記一対の棒状部材が互いに連結され
    る構造は一方又は双方の棒状部材の端部に連結用部材を
    取り付け、該連結用部材を介して他方の棒状部材との間
    を結合することを特徴とする請求項38記載のシリンダ
    洗浄装置。
  40. 【請求項40】 前記一対の棒状部材が互いに連結され
    る構造は一方の棒状部材に被係合部を、他方の棒状部材
    に係合部をそれぞれ設け、前記係合部を被係合部に係合
    させて結合することを特徴とする請求項38記載のシリ
    ンダ洗浄装置。
  41. 【請求項41】 前記被係合部が棒状部材の先端部分に
    設けた穴部、前記係合部が突部により構成され、前記棒
    状部材の長手方向の移動によって突部を穴部に嵌め込ん
    で結合することを特徴とする請求項40記載のシリンダ
    洗浄装置。
JP33022496A 1996-03-14 1996-11-27 シリンダ洗浄装置およびそれに用いるシリンダ洗浄布 Expired - Lifetime JP2904481B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33022496A JP2904481B2 (ja) 1996-08-06 1996-11-27 シリンダ洗浄装置およびそれに用いるシリンダ洗浄布
EP01123457A EP1176010B1 (en) 1996-03-14 1997-03-12 A waste cleaning fabric processing method
EP97104146A EP0795402B1 (en) 1996-03-14 1997-03-12 Cylinder cleaning device
DE69738404T DE69738404T2 (de) 1996-03-14 1997-03-12 Verarbeitungsverfahren für gebrauchten Reinigungsstoff
DE69713823T DE69713823T2 (de) 1996-03-14 1997-03-12 Walzenwaschvorrichtung
CNB971109206A CN1182960C (zh) 1996-03-14 1997-03-13 滚筒清洗装置
CNB031457541A CN1282543C (zh) 1996-03-14 1997-03-13 用过的清洗织物的拆装方法
KR1019970008510A KR100373543B1 (ko) 1996-03-14 1997-03-13 실린더세정장치및그에이용되는실린더세정포

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22444496 1996-08-06
JP8-224444 1996-10-31
JP8-307321 1996-10-31
JP30732196 1996-10-31
JP33022496A JP2904481B2 (ja) 1996-08-06 1996-11-27 シリンダ洗浄装置およびそれに用いるシリンダ洗浄布

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10180993A JPH10180993A (ja) 1998-07-07
JP2904481B2 true JP2904481B2 (ja) 1999-06-14

Family

ID=27330906

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33022496A Expired - Lifetime JP2904481B2 (ja) 1996-03-14 1996-11-27 シリンダ洗浄装置およびそれに用いるシリンダ洗浄布

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2904481B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4859511B2 (ja) * 2006-04-13 2012-01-25 清水製作株式会社 清掃用シート巻取軸体
JP4988415B2 (ja) * 2006-04-19 2012-08-01 ハイデルベルガー ドルツクマシーネン アクチエンゲゼルシヤフト 印刷機の清掃装置
JP6326627B2 (ja) * 2014-05-30 2018-05-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 スクリーン印刷装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10180993A (ja) 1998-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100373543B1 (ko) 실린더세정장치및그에이용되는실린더세정포
CA1172406A (en) Lint remover
US6230716B1 (en) Hairbrush with removable handle and hairbrush system utilizing the same
US6823789B2 (en) Cylinder cleaning device and cylinder cleaning fabric used therefor
KR101004306B1 (ko) 유지구 및 이러한 유지구를 이용한 청소 물품
DE19983151B4 (de) Bandabroller
US5992423A (en) Detachable hairbrush
JP2002542858A (ja) 加湿拭き材取り出し装置
US20080120797A1 (en) Multi-position extendable lint and pet hair remover
JP2904481B2 (ja) シリンダ洗浄装置およびそれに用いるシリンダ洗浄布
DE3541070C2 (de) Staubsauger
US7107643B1 (en) Lint brush with peel-off strips
US5548861A (en) Adhering cleaning tool
JP2006288605A (ja) ホルダーおよび粘着式のクリーナ
US20010054362A1 (en) Cylinder cleaning device and cylinder cleaning fabric used therefor
JP3083131B2 (ja) シリンダ洗浄用洗浄布、シリンダ洗浄装置及び使用済み洗浄布の処理方法
JPS6038143B2 (ja) 電気乾式ひげそり機における外部カツタ装着構造
JPH07327904A (ja) 掃除具
JP3097987U (ja) 洗車ブラシ
JPH10249439A (ja) プレスにおける上金型
GB2233884A (en) Cleaning equipment provided with a roll of adhesive tape
JPS6032044Y2 (ja) 反物用巻芯
JP3019834U (ja) 折畳式粘着ローラ型掃除器
US11267151B1 (en) Coin wrapper cutter
JPH07250742A (ja) ベッドのシーツ交換装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S802 Written request for registration of partial abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311802

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080326

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090326

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090326

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090326

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100326

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100326

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110326

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110326

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120326

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120326

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130326

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130326

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140326

Year of fee payment: 15

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term