JP2904430B2 - 論理シミュレーション用cad装置 - Google Patents

論理シミュレーション用cad装置

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JP2904430B2
JP2904430B2 JP5143699A JP14369993A JP2904430B2 JP 2904430 B2 JP2904430 B2 JP 2904430B2 JP 5143699 A JP5143699 A JP 5143699A JP 14369993 A JP14369993 A JP 14369993A JP 2904430 B2 JP2904430 B2 JP 2904430B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、論理回路の動作を検証
する際に用いられる論理シミュレーション用CAD(co
mputer aided design )装置に係り、特に、論理シミュ
レーション中に得られるスパイクメッセージをより有効
に活用し、論理シミュレーションの段階で、誤動作する
可能性のある論理回路をより効果的に見出し、これによ
って、対象となる論理回路の設計作業能率を向上させる
ことができる論理シミュレーション用CAD装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ装置が広く普及し、又ソフ
トウェア技術が進歩することによって、例えばEWS
(engineering workstation )等のコンピュータ装置を
用いたCAD装置が、例えば半導体集積回路等に組み込
む論理回路の設計にも広く用いられるようになってい
る。このような論理回路設計用CAD装置においては、
例えば階層設計の考え方を基幹とし、例えば隣接する論
理回路素子の集合によってブロックを定義しながら、
又、該ブロックに対応するブロックシンボルを用いなが
ら順次論理回路を設計する。このように設計された論理
回路において、実際に用いられた論理ゲートについての
情報を、例えばインスタンステーブルへと記憶する。
又、用いられる論理ゲートや入力端子や出力端子を接続
する配線に関する情報を、例えばネットテーブル等に書
き込んでいく。
【0003】又、このような論理回路設計用CAD装置
にて設計され、前述のようなテーブル情報として記憶さ
れたものを用い、設計された論理回路をコンピュータ装
置上で模擬的に動作させるという論理シミュレータも広
く用いられるようになっている。この論理シミュレータ
は、その論理シミュレーションにあたって、設計された
論理回路の配線の長さを種々の条件下で仮配線長として
求め、対象となる論理回路中の各論理ゲートの論理演算
をコンピュータ装置上でシミュレーションしながら、設
計された論理回路を論理シミュレーションするというも
のである。
【0004】又、このような論理シミュレータにおいて
は、最近では、論理回路の誤動作の原因となる、いわゆ
るスパイクについての検討をも行えるようになってい
る。
【0005】このスパイクとは、設計対象となる論理ゲ
ートのそのゲート遅延、即ちその論理ゲートへと信号が
入力されてからその出力の論理状態が変化するまでの遅
延時間より幅の狭いパルスである。通常、ゲート遅延よ
り幅の広いパルスが入力されると、論理ゲートは該ゲー
ト遅延だけ遅延された後に、対応する論理状態を出力す
る。しかしながら、このようなゲート遅延より幅の狭い
パルス、即ちスパイクが入力されると、その論理ゲート
の出力は全く変化しない。即ち、そのゲート遅延より短
時間だけH状態となるスパイクが入力されても、その論
理ゲートの出力は、L状態の入力に対応する論理状態の
ままとなってしまう。
【0006】このようなスパイクが発生してしまうと、
伝播したスパイクによって論理回路に誤動作を生じさせ
てしまう恐れがある。このため、論理シミュレータにお
いて、このようなスパイクの発生を検出したり、検出さ
れたスパイクに関するメッセージを、スパイクメッセー
ジと称して出力するもの等、種々のものがある。
【0007】例えば、トランスポートモデルを用いたス
パイク検出を行う論理シミュレータでは、発生したスパ
イクをそのまま対象となる論理回路へと伝播させる。一
方、イナーシャルモデルを用いたスパイク発生検出を行
う論理シミュレータは、論理シミュレーション中にスパ
イクが発生した場合、発生した該スパイクを論理シミュ
レーション対象となる論理回路中へは伝播させず、該ス
パイク発生及びこれに関する情報を利用者へと伝達する
スパイクメッセージを、例えばプリンタ等へと印字出力
する。
【0008】前記トランスポートモデルを使うものにつ
いても、又前記イナーシャルモデルを使うものについて
も、このようにスパイクの発生を検出しながら論理シミ
ュレーションすることで、論理シミュレーションされる
論理回路の誤動作の可能性のある部分をより効果的に見
出すことができ、論理回路設計作業能率を向上させるこ
とができる。
【0009】
【発明が達成しようとする課題】しかしながら、前述の
トランスポートモデルを用いたスパイク発生検出の場
合、論理シミュレーション中にスパイクが発生したとし
ても、前述のイナーシャルモデルを用いたもののような
スパイクメッセージは出力されず、論理シミュレータの
利用者は、例えばスパイクの発生を確認することが困難
であり、又例えばスパイクの発生源を特定したり、根本
的な論理回路の修正が難しいという問題がある。更に、
該トランスポートモデルを用いたスパイク発生検出を行
う論理シミュレータでは、発生したスパイクを順次論理
回路中を伝播させるため、シミュレーション処理が増大
しシミュレーション速度が低下してしまう。例えば、ス
パイクが多量に発生した場合には、そのスパイク発生数
に対応したシミュレーション処理に関する多量のイベン
トが発生してしまい、前述のイナーシャルモデルを用い
たものより、格段にシミュレーション速度が低下してし
まう。
【0010】一方、前述のイナーシャルモデルを用いた
スパイク発生検出を行う論理シミュレータでは、1つの
スパイクが発生したとしても、これによって多数のスパ
イクメッセージが出力されてしまうことが多いため、ス
パイクメッセージを利用者が解析することが非常に困難
であった。例えば、複数のスパイクが発生した場合に
は、多数のスパイクメッセージが出力されてしまい、利
用者はこのような多数のスパイクメッセージを解析する
ことは実質不可能であった。
【0011】本発明は、前記従来の問題点を解決すべく
なされたもので、論理シミュレーション中に得られるス
パイクメッセージをより有効に活用し、論理シミュレー
ションの段階で誤動作する可能性のある論理回路をより
効果的に見出し、これによって、対象となる論理回路の
設計作業能率を向上させることができる論理シミュレー
ション用CAD装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を達成するための手段】本発明は、論理回路の動
作を検証する際に用いられる論理シミュレーション用C
AD装置において、論理シミュレーション対象となる論
理回路の接続情報を格納する論理接続情報格納手段と、
論理シミュレーションによって得られたスパイクの発生
及びその発生箇所を少なくとも示すスパイクメッセージ
を格納するスパイクメッセージ格納手段と、スパイクが
入力された場合に誤動作を起こす可能性のあるスパイク
入力禁止論理ゲートを予め登録しておくスパイク入力禁
止テーブルと、前記スパイクメッセージ格納手段から前
記スパイクメッセージを読み出し、前記スパイク発生箇
所から出力側へとネットをトレースし、前記スパイク入
力禁止テーブルに登録されている前記スパイク入力禁止
論理ゲートへと、発生したスパイクが伝播されているか
否か判定するスパイク伝播判定手段とを備えたことによ
り、前記課題を達成したものである。
【0013】
【作用】本発明は、前述のようなイナーシャルモデルを
用いたスパイク発生検出を行う論理シミュレータ等、ス
パイクメッセージを出力する論理シミュレータに対応
し、出力されたスパイクメッセージをより有効に活用す
べくなされたものである。特に、得られたスパイクメッ
セージを活用する上で、発生してしまったスパイクがど
の論理ゲートに伝播するか、又、スパイクが伝播される
論理ゲートのうち、特にスパイクが入力された場合に誤
動作を起こす可能性のあるスパイク入力禁止論理ゲート
へと、スパイクが伝播されてしまうか否かを判定するこ
とが重要であることを見出し、又着目してなされたもの
である。
【0014】図1は、本発明の要旨を示すブロック図で
ある。
【0015】この図1に示される如く、本発明の論理シ
ミュレーション用CAD装置の主な構成は、論理接続情
報格納手段12と、スパイクメッセージ格納手段14
と、スパイク入力禁止テーブル16と、スパイク伝播判
定手段18となっている。又、本発明が用いる前記論理
接続情報格納手段12や前記スパイクメッセージ格納手
段14のデータ設定等は、例えば論理シミュレータ本体
3等によって行われる。これら論理接続情報格納手段1
2やスパイクメッセージ格納手段14のデータを設定す
る手段については、本発明は特に限定するものではな
い。
【0016】まず、前記論理接続情報格納手段12は、
論理シミュレーション対象となる論理回路の接続情報が
格納される。該論理接続情報格納手段12には、例え
ば、論理シミュレーションされスパイクメッセージが得
られた対象となる論理回路について、これに用いられる
論理ゲートに関する情報や、これら論理ゲートを接続す
る配線等に関する情報が格納されている。
【0017】前記スパイクメッセージ格納手段14は、
論理シミュレーションによって得られたスパイクの発生
及びその発生箇所を少なくとも示すメッセージを格納す
るものである。該スパイクメッセージ格納手段14に
は、例えば前記論理シミュレータ本体3で行われた、論
理シミュレーション中に得られたスパイクメッセージが
格納される。
【0018】前記スパイク入力禁止テーブル16は、ス
パイクが入力された場合に誤動作を起こす可能性のある
スパイク入力禁止論理ゲートを予め登録しておくもので
ある。該スパイク入力禁止テーブル16には、前記論理
接続情報格納手段12に記憶されている、論理シミュレ
ーション対象となる論理回路に用いられる論理ゲートの
うち、どの論理ゲートがスパイク入力時に誤動作を起こ
す可能性があるか登録されている。
【0019】前記スパイク伝播判定手段18は、前記ス
パイクメッセージ格納手段14から前記スパイクメッセ
ージを読み出し、前記スパイク発生箇所から出力側へと
ネットをトレースし、前記スパイク入力禁止テーブル1
6に登録されている前記スパイク入力禁止論理ゲートへ
と、発生したスパイクが伝播されているか否か判定する
ものである。
【0020】該スパイク伝播判定手段18は、具体的に
は、前記スパイクメッージ格納手段14から、まず前記
スパイクメッセージを読み出す。該スパイクメッセージ
には、そのスパイクの論理シミュレーション対象となっ
た論理回路上にて示されるスパイク発生箇所に対する情
報も含められている。従って、該スパイク伝播判定手段
18は、該スパイク発生箇所に接続される例えばネット
を出力側へとトレースすることで、発生してしまったス
パイクがどの論理ゲートへと入力されるかトレースする
ことができる。更に、ある論理ゲートへとスパイクが入
力され、入力された該スパイクがその論理ゲートの出力
へも伝播される場合、又、論理ゲートが前記スパイク入
力禁止論理ゲートではない場合、伝播された出力のスパ
イクを該論理ゲート以降(出力側)へと更にトレースす
るようにしてもよい。又、このようなトレース中に発生
してしまったスパイクを入力すると判定された論理ゲー
トについては、前記スパイク入力禁止テーブル16を参
照することで、当該論理ゲートが前記スパイク入力禁止
論理ゲートであるか判定する。該判定にて、発生したス
パイクが入力される論理ゲートが前記スパイク入力禁止
論理ゲートと判定された場合には、これを当該スパイク
伝播判定手段18の判定結果出力として出力する。
【0021】以上説明した通り、本発明によれば、例え
ば前述のイナーシャルモデルを用いたスパイク発生検出
を行う論理シミュレータ等が生成するスパイクメッセー
ジを有効に活用することができる。即ち、スパイクが発
生してしまった場合、これによって論理ゲートに誤動作
が生じる可能性があるか否か判定する情報を提供でき
る。更に、その誤動作の可能性のある論理ゲートがどれ
であるかを示す情報をも提供することができる。従っ
て、論理シミュレーションの段階で、スパイク発生によ
って誤動作してしまう可能性のある論理回路をより効果
的に見出すことができ、論理回路の設計作業能率を向上
させることができる。
【0022】なお、前記スパイク伝播判定手段18から
得られる判定結果出力において、例えば、更に別の情報
を付加するようにしてもよい。例えば、前記スパイクメ
ッセージ格納手段14へと格納されるスパイク発生箇所
の情報が、ネット番号のみによってそのスパイク発生箇
所を特定するものである場合、前記スパイク伝播判定手
段18にてそのスパイクを発生させてしまった論理ゲー
トを見い出すべく、入力側へとトレースし、この論理ゲ
ートの名称等を出力するようにしてもよい。
【0023】
【実施例】以下、図を用いて本発明の実施例を詳細に説
明する。
【0024】図2は、本発明が適用された論理シミュレ
ーション用CAD装置の実施例にて行われる処理を示す
フローチャートである。
【0025】この図2において行われる処理は、主とし
て、前記スパイク伝播判定手段18にて行われる。又、
本実施例の構成はほぼ前記図1に示されるものと同じで
あるが、更にスパイク入力消滅テーブル22を備えてい
る。又、前記図1に示された前記論理シミュレータ本体
3には、この図2の論理回路シミュレータ本体3a 及び
論理回路入力手段3b が相当する。特に、前記論理シミ
ュレータ本体3a は、スパイクメッセージメモリ14a
へと、論理シミュレーション中に発生したスパイクに関
する情報、即ちスパイクの発生に関する情報又その発生
箇所に関する情報を書き込む。又、前記論理回路入力手
段3b は、論理接続情報メモリ12a へと、論理シミュ
レーション対象となる論理回路の接続情報を書き込む。
【0026】まず、この図2のフローチャートのステッ
プ102において、後述するステップ116までの処理
が、全てのスパイクメッセージに対して行われたか否か
を判定する。即ち、前記スパイクメッセージメモリ14
a に書き込まれている全てのスパイクメッセージに対し
て処理がなされたか判定する。全てのスパイクメッセー
ジについて処理が完了されていると判定された場合、ス
テップ102から116までの全ての処理を終了する。
一方、処理が行われていないスパイクメッセージがある
場合、前記スパイクメッセージメモリ14a からこれを
1つだけ読み出す。
【0027】続いてステップ104では、前記ステップ
102にて読み出された前記スパイクメッセージに対し
て、出力側へのトレースが全て終了したか判定する。全
てトレースされていると判定された場合、該ステップ1
04からステップ114までの全ての処理を終了する。
一方、トレースされていないものがあると判定された場
合、前記論理接続情報メモリ12a を用いたトレースを
行う。
【0028】続いてステップ106では、前記ステップ
104でトレースされてないとされたものに対するトレ
ースが終了したか否かを判定する。終了していないと判
定された場合、続くステップ108へと進む。一方、該
ステップ106にて、トレースされたと判定された場
合、ステップ116の前方へと分岐する。
【0029】ステップ108では、前記ステップ104
及び106で行われるトレースによって、前記スパイク
入力消滅テーブルメモリ22へと記憶されている前記ス
パイク入力消滅ゲートのピンに到達したか否かを判定す
る。到達したと判定された場合、ステップ110におい
て、スパイク入力消滅ゲートのピンからの出力側へのト
レースを実施済みとする。該ステップ110の終了後に
は、前記ステップ106の前方へと分岐する。
【0030】一方、前記ステップ108において前記ス
パイク入力消滅ゲートのピンに到達していないと判定さ
れた場合、続くステップ112において、スパイク入力
禁止ゲートのピンに到達したか否かを判定する。この判
定は、スパイク入力禁止テーブルメモリ16a を参照し
ながら行われる。
【0031】該ステップ112において、スパイク入力
禁止ゲートのピンに到達したと判定された場合、ステッ
プ113へと進む。該ステップ113では、トレースし
たスパイクの発生源、トレースしたスパイクが影響を与
える論理ゲートに関する情報を印字出力する。
【0032】以下、本実施例を、論理シミュレーション
対象となる具体的な論理回路を用いて説明する。
【0033】図3は、本実施例が対象とする論理回路の
一例を示す論理回路である。
【0034】この図3に示される論理回路は、合計7個
のインバータゲートI1〜I7と、D型フリップフロッ
プI8によって構成されている。又、IN1及びIN2
は入力端子であり、OUT1及びOUT2は出力端子で
ある。又、N1〜N10は、前述のような論理ゲートI
1〜I8又入力端子IN1〜IN2、出力端子OUT1
を接続するネットである。又、前記インバータゲートI
1〜I7の入力はAであり、出力はYである。前記D型
フリップフロップI8は、入力B及び出力Q又反転出力
QN、更にクロック入力CKを備える。
【0035】ここで、この図3に示される論理回路のシ
ミュレーションにおいて、前記ネットN3において1つ
のスパイクが発生し、前記ネットN8にてもう1つのス
パイクが発生したものとする。
【0036】図4及び図5は、前記論理接続情報メモリ
12a の構造を示す線図である。
【0037】特に、図4においては、論理シミュレーシ
ョン対象となる論理回路に用いられる論理ゲートに関す
る情報が書き込まれる「インスタンステーブル」が示さ
れている。一方、前記図5では、論理シミュレーション
対象となる論理回路中のネット、即ち前記インスタンス
テーブルに記憶される入力端子や出力端子、又論理ゲー
ト等を接続する配線に関する情報が書き込まれる「ネッ
トテーブル」が示されている。
【0038】まず、前記図4の前記インスタンステーブ
ルにおいて、各レコードは、インスタンス名と、セル名
と、ピン名と、入出力属性と、ネット名とによって構成
されている。
【0039】前記インスタンス名は、論理回路中の論理
ゲートを示すものである。例えばこの図4においては、
前記図3に示されたインバータゲートI1〜I7又前記
D型フリップフロップI8が示されている。
【0040】次にセル名は、その論理ゲートの種類を示
す。例えばその論理ゲートがインバータゲートである場
合、「INV」となっている。又、その論理ゲートがD
型フリップフロップである場合、「DFF」となってい
る。入力端子あるいは出力端子の場合には、「POR
T」となっている。
【0041】前記ピン名は、それぞれの論理ゲートが有
する入力や出力が、その名称にて示されている。又、I
N1やIN2又OUT1やOUT2等の入力端子や出力
端子では、その端子名が示されている。又、このような
ピン名を有するものそれぞれについて、入力か出力であ
るかを示す入出力属性、又接続されるネット名が示され
ている。
【0042】次に前記図5において、各レコードは、ネ
ット名と、インスタンス名と、セル名と、ピン名と、入
出力属性とによって構成されている。
【0043】まず、前記ネット名は、対象となる論理回
路の各ネットの名称となっている。この図5では、一例
として前記図3に示された論理回路のネット名が、N1
からN10まで示されている。ネット名が付されたこの
ような各ネットに対して、接続される論理ゲートや入力
端子や出力端子を示す前記インスタンス名、又このよう
な接続されるものの種類を示す前記セル名、このような
接続されるものの名称を示す前記ピン名、更にこのよう
に接続されるものの属性を示す前記入出力属性が記憶さ
れている。
【0044】図6は、本実施例で用いられる前記スパイ
クメッセージメモリの構成を示す線図である。
【0045】この図6に示される如く、本実施例の前記
スパイクメッセージメモリ14a においては、発生して
しまったスパイク1つに対して、1行のスパイクメッセ
ージが格納されている。又、各スパイクメッセージは、
ネット名にて示されるそのスパイクの発生箇所に関する
情報と、そのスパイクの発生時刻とが示されている。例
えば、「Spike on N3 at Ti .」では、「N3」
がスパイク発生箇所を示すネット名であり、「Ti 」は
スパイク発生時刻である。
【0046】図7は、本実施例で用いられるスパイク入
力消滅テーブルメモリを示す線図である。このスパイク
入力消滅テーブルメモリ22では、スパイク入力消滅ゲ
ート、及びそのスパイク入力消滅となる入力ピンとが書
き込まれている。
【0047】図8は、本実施例で用いられるスパイク入
力禁止テーブルメモリを示す線図である。このスパイク
入力禁止テーブルメモリ16a においては、スパイク入
力禁止論理ゲートと、スパイク入力禁止となるその入力
ピンとが書き込まれている。
【0048】図9は、本実施例から出力される印字出力
例を示す線図である。
【0049】この図9では特に、前記図3に示される前
述の論理シミュレーション対象の論理回路に対して、図
6に示されるようなスパイクが発生し、又前記図7に示
されるようなスパイク入力消滅テーブルメモリの設定、
又前記図8に示されるようなスパイク入力禁止テーブル
メモリの設定がなされているという前提で、次に列挙す
るような手順の処理がなされた結果が示されている。
【0050】(1)スパイクメッセージ(Spike on N
3 at Ti )からスパイク発生ネット(N3)を取り
出す。
【0051】(2)スパイク発生ネット(N3)に接続
する出力ピンを持つインスタンス(I3)をスパイク発
生源として格納する。
【0052】(3)スパイク発生ネットから出力側(接
続する入力ピンを持つインスタンス)にネットを辿り、
前記スパイク入力消滅テーブルメモリ22に登録されて
いる論理ゲートのピン(I8のD)に到達したなら、そ
のスパイクは消滅するものとして、そのパスの出力側の
トレースを終了し、他のパスのトレースを実施する。
【0053】(4)もしスパイク入力禁止テーブルに登
録されているゲートのピン(I8のCKの場合)に到達
したなら、前記図8に示される前記スパイク入力禁止テ
ーブルメモリ16a に従って誤動作の可能性があるスパ
イクとして、スパイク発生源(I4のY)と、影響され
る論理ゲート(スパイクメッセージ「Spike on N8
at Ti 」から辿った「I8のCK」の場合)を出力す
る。
【0054】(5)次のスパイクメッセージについて
も、上記(1)〜(4)を繰り返す。
【0055】もし、前記スパイクメッセージメモリ14
a に書き込まれた全てのスパイクメッセージに対する処
理が終われば、全ての処理を終了する。
【0056】この図9においては、スパイク発生時刻と
して「Tj 」が示され、スパイクを発生させた論理ゲー
トとして「I4.Y(INV)」が示され、又発生した
スパイクによって誤動作を起こす可能性のある論理ゲー
トとして「I8.CK(DFF)」が示されている。
【0057】以上説明した通り、本発明によれば、論理
シミュレーション結果として得られたスパイクメッセー
ジを有効に活用し、発生してしまったスパイクの発生時
刻、そのスパイクを発生させた論理ゲート名、発生して
しまったスパイクによって誤動作を起こす可能性のある
論理ゲート名とを出力することができる。これによっ
て、論理シミュレーションの段階で、誤動作する可能性
のある論理回路をより効果的に見出すことができ、対象
となる論理回路の設計作業能率を向上させることができ
る。
【0058】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、論
理シミュレーション中に得られるスパイクメッセージを
より有効に活用し、論理シミュレーションの段階で、誤
動作する可能性のある論理回路をより効果的に見出し、
これによって、対象となる論理回路の設計作業能率を向
上させることができるという優れた効果を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要旨を示すブロック図
【図2】本発明が適用された論理シミュレーション用C
AD装置の実施例にて行われる処理を示すフローチャー
【図3】前記実施例が対象とする論理シミュレーション
対象となる論理回路の一例を示す論理回路図
【図4】前記実施例で用いられる論理接続情報メモリの
インスタンステーブルを示す線図
【図5】前記実施例で用いられる論理接続情報メモリの
ネットテーブルを示す線図
【図6】前記実施例で用いられるスパイクメッセージメ
モリを示す線図
【図7】前記実施例で用いられるスパイク入力消滅テー
ブルメモリを示す線図
【図8】前記実施例で用いられるスパイク入力禁止テー
ブルメモリを示す線図
【図9】前記実施例から出力される印字例を示す線図
【符号の説明】
3、3a …論理シミュレータ本体 3b …論理回路入力手段 12…論理接続情報格納手段 12a …論理接続情報メモリ 14…スパイクメッセージ格納手段 14a …スパイクメッセージメモリ 16…スパイク入力禁止テーブル 16a …スパイク入力禁止テーブルメモリ 18…スパイク伝播判定手段 22…スパイク入力消滅テーブルメモリ I1〜I7…インバータゲート I8…D型フリップフロップ N1〜N10…ネット IN1、IN2…入力端子 OUT1、OUT2…出力端子

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】論理回路の動作を検証する際に用いられる
    論理シミュレーション用CAD装置において、 論理シミュレーション対象となる論理回路の接続情報を
    格納する論理接続情報格納手段と、 論理シミュレーションによって得られたスパイクの発生
    及びその発生箇所を少なくとも示すスパイクメッセージ
    を格納するスパイクメッセージ格納手段と、スパイクが
    入力された場合に誤動作を起こす可能性のあるスパイク
    入力禁止論理ゲートを予め登録しておくスパイク入力禁
    止テーブルと、 前記スパイクメッセージ格納手段から前記スパイクメッ
    セージを読み出し、前記スパイク発生箇所から出力側へ
    とネットをトレースし、前記スパイク入力禁止テーブル
    に登録されている前記スパイク入力禁止論理ゲートへ
    と、発生したスパイクが伝播されているか否か判定する
    スパイク伝播判定手段とを備えたことを特徴とする論理
    シミュレーション用CAD装置。
JP5143699A 1993-06-15 1993-06-15 論理シミュレーション用cad装置 Expired - Fee Related JP2904430B2 (ja)

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