JP3104830B2 - 論理シミュレーション用cad装置 - Google Patents

論理シミュレーション用cad装置

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JP3104830B2
JP3104830B2 JP05310042A JP31004293A JP3104830B2 JP 3104830 B2 JP3104830 B2 JP 3104830B2 JP 05310042 A JP05310042 A JP 05310042A JP 31004293 A JP31004293 A JP 31004293A JP 3104830 B2 JP3104830 B2 JP 3104830B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、論理回路の動作を検証
する際に用いられる論理シミュレーション用CAD(co
mputer aided design )装置に係り、特に、設計中の論
理回路中のタイミングエラーをより能率よく見出し、
又、その原因を検討する上でより有用な情報を得ること
ができる論理シミュレーション用CAD装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ装置が広く普及し、又ソフ
トウェア技術が進歩することによって、例えばEWS
(engineering workstation )等のコンピュータ装置を
用いたCAD装置が、例えば半導体集積回路等に組み込
む論理回路の設計にも広く用いられるようになってい
る。このような論理回路設計用CAD装置においては、
例えば階層設計の考え方を基幹とし、例えば隣接する論
理回路素子の集合によってブロックを定義しながら、
又、該ブロックに対応するブロックシンボルを用いなが
ら順次論理回路を設計する。このように設計された論理
回路において、実際に用いられた論理ゲートについての
情報を、例えばインスタンステーブルへと記憶する。
又、用いられる論理ゲートや入力端子や出力端子を接続
する配線に関する情報を、例えばネットテーブル等に書
き込んでいく。
【0003】又、このような論理回路設計用CAD装置
にて設計され、前述のようなテーブル情報として記憶さ
れたものを用い、設計された論理回路をコンピュータ装
置上で模擬的に動作させるという論理シミュレータも広
く用いられるようになっている。この論理シミュレータ
は、その論理シミュレーションにあたって、設計された
論理回路の配線の長さを種々の条件下で仮配線長として
求め、対象となる論理回路中の各論理ゲートの論理演算
をコンピュータ装置上でシミュレーションしながら、設
計された論理回路を論理シミュレーションするというも
のである。
【0004】又、このような論理シミュレータにおいて
は、最近では、論理回路の誤動作の原因となる、いわゆ
るスパイクについての検討をも行えるようになってい
る。
【0005】このスパイクとは、設計対象となる論理ゲ
ートのそのゲート遅延、即ちその論理ゲートへと信号が
入力されてからその出力の論理状態が変化するまでの遅
延時間より幅の狭いパルスである。通常、ゲート遅延よ
り幅の広いパルスが入力されると、論理ゲートは該ゲー
ト遅延だけ遅延された後に、対応する論理状態を出力す
る。しかしながら、このようなゲート遅延より幅の狭い
パルス、即ちスパイクが入力されると、その論理ゲート
の出力は全く変化しない。即ち、そのゲート遅延より短
時間だけH状態となるスパイクが入力されても、その論
理ゲートの出力は、L状態の入力に対応する論理状態の
ままとなってしまう。
【0006】このようなスパイクが発生してしまうと、
伝播したスパイクによって論理回路に誤動作を生じさせ
てしまう恐れがある。このため、論理シミュレータにお
いて、このようなスパイクの発生を検出したり、検出さ
れたスパイクに関するメッセージを、スパイクメッセー
ジと称して出力するもの等、種々のものがある。
【0007】例えば、トランスポートモデルを用いたス
パイク検出を行う論理シミュレータでは、発生したスパ
イクをそのまま対象となる論理回路へと伝播させる。一
方、イナーシャルモデルを用いたスパイク発生検出を行
う論理シミュレータは、論理シミュレーション中にスパ
イクが発生した場合、発生した該スパイクを論理シミュ
レーション対象となる論理回路中へは伝播させず、該ス
パイク発生及びこれに関する情報を利用者へと伝達する
スパイクメッセージを、例えばプリンタ等へと印字出力
する。
【0008】前記トランスポートモデルを使うものにつ
いても、又前記イナーシャルモデルを使うものについて
も、このようにスパイクの発生を検出しながら論理シミ
ュレーションすることで、論理シミュレーションされる
論理回路の誤動作の可能性のある部分をより効果的に見
出すことができ、論理回路設計作業能率を向上させるこ
とができる。
【0009】しかしながら、前述のトランスポートモデ
ルを用いたスパイク発生検出の場合、論理シミュレーシ
ョン中にスパイクが発生したとしても、前述のイナーシ
ャルモデルを用いたもののようなスパイクメッセージは
出力されず、論理シミュレータの利用者は、例えばスパ
イクの発生を確認することが困難であり、又例えばスパ
イクの発生源を特定したり、根本的な論理回路の修正が
難しいという問題がある。更に、該トランスポートモデ
ルを用いたスパイク発生検出を行う論理シミュレータで
は、発生したスパイクを順次論理回路中を伝播させるた
め、シミュレーション処理が増大しシミュレーション速
度が低下してしまう。例えば、スパイクが多量に発生し
た場合には、そのスパイク発生数に対応したシミュレー
ション処理に関する多量のイベントが発生してしまい、
前述のイナーシャルモデルを用いたものより、格段にシ
ミュレーション速度が低下してしまう。
【0010】一方、前述のイナーシャルモデルを用いた
スパイク発生検出を行う論理シミュレータでは、1つの
スパイクが発生したとしても、これによって多数のスパ
イクメッセージが出力されてしまうことが多いため、ス
パイクメッセージを利用者が解析することが非常に困難
であった。例えば、複数のスパイクが発生した場合に
は、多数のスパイクメッセージが出力されてしまい、利
用者はこのような多数のスパイクメッセージを解析する
ことは実質不可能であった。
【0011】このような論理シミュレーション用CAD
装置を用いて設計される論理回路において、同期式順序
回路を有するものが少なくない。
【0012】特に、このような論理シミュレーション用
CAD装置を用いて設計されるもので、ASIC(appl
ication specific integrated circuit )へと組込まれ
る論理回路においては、その同期式順序回路の比率が大
きい。
【0013】論理回路は、一般に、組合せ回路と、順序
回路とに大別することができる。前記組合せ回路は、現
在の入力のみで所定の論理演算を行い、この論理演算結
果を出力するというものである。一方、前記順序回路
は、出力を現在の入力のみでは定めず、入力や該順序回
路の過去の履歴に依存して定めるというものである。該
順序回路は、その入力の過去の履歴や当該順序回路の過
去の履歴を記憶するために、フリップフロップやラッチ
等の、論理状態を保持する回路を備えている。又、この
ような順序回路には、非同期式順序回路と称するもの
と、同期式順序回路と称するものとに大別することがで
きる。
【0014】この非同期式順序回路は、出力を現在の入
力のみでは定めず、入力や該順序回路の過去の履歴に依
存して定めると共に、入力や該順序回路の状態が変化し
た場合には、逐次出力が変化するというものである。一
方、前記同期式順序回路は、その出力の状態変化や、場
合によってはその内部の状態変化を、所定のクロック、
一般にはシステムクロックと称するものを用いて同期さ
せている。
【0015】このような非同期式順序回路、又、同期式
順序回路においては、タイミングエラーと称する、論理
回路の動作異常や不具合が生じてしまうことがある。
【0016】このタイミングエラーは、特に、フリップ
フロップやラッチ回路等の論理状態を保持する回路(以
降、単にフリップフロップと称する)にて生じるもであ
る。これは、フリップフロップのデータ系入力へと入力
される信号と、クロック系入力へと入力される信号との
タイミング関係が、所望するものとはならず、ずれを生
じてしまうために発生するものである。
【0017】このデータ系入力は、例えばD型フリップ
フロップでは入力Dであり、JK型フリップフロップで
は入力Jや入力Kであり、保持させる論理状態を入力す
るための入力である。又、前記クロック系入力は、クロ
ック入力を有するD型フリップフロップやJKフリップ
フロップやマスタスレーブ型フリップフロップにおけ
る、そのクロック入力CK等である。
【0018】例えばフリップフロップのデータ系入力の
前段や、場合によってはクロック系入力の前段には、何
等かの組合せ回路が存在するものである。このような組
合せ回路に含まれる多数のゲートを通過する際の信号の
遅延時間は、設計者が予想するものと異なってしまう場
合もある。このような場合に、前述のような前記データ
系入力への信号と前記クロック系入力への信号とのタイ
ミングずれによるタイミングエラーが生じてしまうもの
である。
【0019】又、前記タイミングエラーには、フリップ
フロップのデータ系入力へと入力される信号へとスパイ
クが混入してしまったり、あるいは、フリップフロップ
のクロック系入力へと入力される信号へとスパイクが混
入してしまう場合に生じてしまうものもある。前述の如
く、スパイクは対象となるゲートの遅延時間より幅の狭
いパルスであるが、このようなスパイクがフリップフロ
ップの前記データ系入力や、前記クロック系入力へと混
入してしまうと、そのフリップフロップが誤動作してし
まう恐れがある。
【0020】従来から、このようなタイミングエラーに
ついても、論理シミュレーションの段階で、あるいはそ
れ以前の段階で発見するよう努力されている。
【0021】例えば、前述のようなフリップフロップの
データ系入力へと入力される信号とクロック系入力へと
入力される信号とのタイミングずれによるタイミングエ
ラーについては、設計者が問題となり得る組合せ回路の
信号経路を、手作業で見付けることによって行われてい
る。あるいは、スタティックパス解析と称する解析を行
い、問題となり得る信号経路の遅延値がより小さくなる
ように回路の修正等を行うようにしている。
【0022】例えば、前述のトランスポートモデルの論
理シミュレーションにおいては、スパイクが発生した場
合、該スパイクは次段の回路へと順次伝播されるので、
該スパイクによってフリップフロップにタイミングエラ
ーが発生した場合、該タイミングエラーに係るメッセー
ジが出力される。従って、このようなトランスポートモ
デルでのシミュレーションの際、対象となる論理回路中
のフリップフロップでタイミングエラーが発生した場合
には、設計者はそのタイミングエラーが発生したフリッ
プフロップから論理回路を順次手作業で辿り、該タイミ
ングエラーの原因となるスパイクの発生箇所を見付ける
ようにしている。
【0023】一方、前述のようなスパイクを原因とした
タイミングエラーについては、論理シミュレーションの
際に発見されるスパイク発生に基づいて、これによって
生じてしまうタイミングエラーを、殆ど手作業で見付け
るようにしている。例えば、前記イナーシャモデルの論
理シミュレーションにて得られたスパイクメッセージに
基づき、論理シミュレーションにて発見されたスパイク
が伝播し得るフリップフロップを手作業で見出し、これ
によって、タイミングエラーの発生し得るフリップフロ
ップを見出すようにしている。
【0024】
【発明が達成しようとする課題】しかしながら、このよ
うに様々な設計能率の向上が検討され、又、過去に比べ
て論理シミュレーション用CAD装置による設計支援さ
れる分野が拡がり、設計作業の能率向上が図られている
ものの、より一層の能率向上が望まれるものである。
【0025】例えば、現在において手作業にて行われて
いる作業を、論理シミュレーション用CAD装置にてよ
り一層の自動化を図ることが望まれている。例えば、前
述のようなタイミングエラーの原因を見出す作業につい
ても、多くの手作業が存在している。
【0026】例えば、前述のようなトランスポートモデ
ルでの論理シミュレーションを行った場合については、
前述のように、タイミングエラーメッセージにてタイミ
ングエラーの発生を即座に知り得る。しかしながら、得
られたタイミングエラーメッセージのタイミングエラー
の原因を見出すことは、多くの手作業を要するものであ
る。即ち、このようなフリップフロップのデータ系入力
へ入力される信号とクロック系入力へ入力される信号と
のタイミングずれによるタイミングエラーについては、
そのタイミングエラーが発生してしまったフリップフロ
ップの、データ系入力やクロック系入力から、順次前段
へと、手作業にて論理回路を辿る作業が必要となってい
た。タイミングエラーが発生してしまったフリップフロ
ップから、手作業にて、順次前段へと論理回路を辿り、
そのタイミングエラーの原因となるスパイクを発生して
いる箇所を見出さなければならない。このような作業
は、対象となる論理回路が大規模になると、実質的に不
可能となってしまうものである。
【0027】又、前述のようなスパイクによるタイミン
グエラーについても、多くの手作業が生じるものであ
る。例えば、前述のようなイナーシャモデルの論理シミ
ュレーションを用いた場合、スパイクが発生する毎にス
パイクメッセージが生成される。このスパイクメッセー
ジ毎に、発生したスパイクが伝播し入力されるフリップ
フロップを見出すという手作業は、非常に手間がかかる
ものである。又、対象となる論理回路の規模が大きくな
るなどすると、このようなイナーシャルモデルの論理シ
ミュレーションを一介のみ行っただけでも、非常に多く
のスパイクメッセージが発生する場合がある。このよう
な場合には、タイミングエラーの発生の可能性を判断す
ることは非常に困難になってしまう。
【0028】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、設計中の論理回路中のタイミングエ
ラーをより能率よく見出し、又、その原因を検討する上
でより有用な情報を得ることができる論理シミュレーシ
ョン用CAD装置を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を達成するための手段】本発明は、論理回路の動
作を検証する際に用いられる論理シミュレーション用C
AD装置において、論理シミュレーション対象となる論
理回路の接続情報に関するデータを格納する論理接続情
報格納手段と、イナーシャモデルの論理シミュレーショ
ンによって得られたスパイクの発生及びその発生箇所を
少なくとも示すスパイクメッセージに関するデータを格
納するスパイクメッセージ格納手段と、トランスポート
モデルの論理シミュレーションによって得られたタイミ
ングエラーの発生及びその発生箇所を少なくとも示すタ
イミングエラーメッセージに関するデータを格納するタ
イミングエラー格納手段と、該タイミングエラー格納手
段に格納されるデータにて識別されるタイミングエラー
のそのタイミングエラー発生箇所から入力側へと、前記
論理接続情報格納手段に格納されるデータに従いながら
トレースし、該トレースの間、前記スパイクメッセージ
格納手段に格納されるデータに従い、そのタイミングエ
ラーの原因となり得るスパイクを検出するネットトレー
ススパイク検出手段とを備えたことにより、前記課題を
達成したものである。
【0030】又、前記論理シミュレーション用CAD装
置において、更に、論理シミュレーション対象となる論
理回路中に用いられるフリップフロップ等の状態保持回
路の存在及びその論理回路中でのその位置に関するデー
タが予め格納されるトレース終点格納手段を備えるよう
にし、又、前記ネットトレーススパイク検出手段が、タ
イミングエラーの原因となり得るスパイクを検出しなが
らトレースしている際に、前記トレース終点格納手段に
格納されるデータにて示される前記状態保持回路に到達
した場合、そのトレースを中止するものであることによ
り、前記課題を達成すると共に、その処理時間が不必要
に延長され、結果として無駄な処理時間が生じてしまう
ことを低減するようにしたものである。
【0031】又、前記論理シミュレーション用CAD装
置において、更に、スパイク影響時間が予め格納されて
いるスパイク影響時間格納手段を備えるようにし、又、
前記スパイクメッセージ格納手段が、発生したスパイク
について、その発生時刻に関するデータをも格納するも
のであって、前記タイミングエラー格納手段が、発生し
たタイミングエラーについて、その発生時刻に関するデ
ータをも格納するものであって、前記ネットトレースス
パイク検出手段が、トレース中にタイミングエラーの原
因となり得るスパイクを検出した際、該スパイクの発生
時刻とこのトレースに関するタイミングエラーの発生時
刻との間の時間が、前記スパイク影響時間より長い場合
には、このスパイクの検出を無視するものであることに
より、前記課題を達成すると共に、見出されるタイミン
グエラーの原因について、より確からしいもののみによ
り限定し、不必要な情報の削減をも図るようにしたもの
である。
【0032】
【作用】本発明は、前述のようなタイミングエラーを見
出したり、又、その原因を検討する際に、手作業とな
り、その作業の能率向上について障害となっており、且
つ、自動化が可能なものを見出しなされたものである。
又、このような自動化の具体的な手段となる装置構成を
見出しなされたものである。
【0033】この自動化の装置構成について、本発明に
おいては、前述のようなイナーシャモデルの論理シミュ
レーションの結果と、前述のようなトランスポートモデ
ルの論理シミュレーションの結果とを共に用いるとい
う、極めて独創的な着眼点に基づいてなされたものであ
る。
【0034】図1は、本発明の要旨を示すブロック図で
ある。
【0035】この図1に示される如く、本発明の論理シ
ミュレーションCAD装置においては、論理接続情報格
納手段12と、スパイクメッセージ格納手段14と、タ
イミングエラー格納手段15と、ネットトレーススパイ
ク検出手段17とを備える。又、この図1に示される論
理シミュレータ10は、本発明の論理シミュレーション
用CAD装置へと内蔵されていてもよく、あるいは本発
明の論理シミュレーション用CAD装置に対して、外付
け、あるいは別置であってもよい。
【0036】まず、前記論理接続情報格納手段12は、
設計中の対象となる論理回路を記憶するものである。具
体的には、論理シミュレーション対象となる論理回路の
接続情報に関するデータを格納するものである。該論理
接続情報格納手段12は、例えば、設計中の対象となる
論理回路に用いられている論理ゲートに関するデータ
や、又、このような論理ゲート間を接続する配線等に関
する情報である。なお、前記ネットトレーススパイク検
出手段17で用いられる、本発明において主として用い
られる情報は、特に、論理ゲート間を接続する配線に関
する情報である。
【0037】前記論理シミュレータ10は、前述のよう
なイナーシャモデルでの論理シミュレーションを実行す
ることが可能であり、又、前述のようなトランスポート
モデルでの論理シミュレーションをも実効可能なもので
ある。本発明はこのような論理シミュレータ10を具体
的に限定するものではない。
【0038】例えば、該論理シミュレータ10は、前述
のようなイナーシャモデルの論理シミュレーションを行
うものと、前述のようなトランスポートモデルの論理シ
ミュレーションを行うものとを、単に組合せたものであ
ってもよい。あるいは、1つの論理シミュレータにて、
例えば動作条件等の設定によって、前述のようなイナー
シャモデルの論理シミュレーションを行ったり、又、前
述のようなトランスポートモデルの論理シミュレーショ
ンをも行えるようにしたものであってもよい。
【0039】即ち、該論理シミュレータ10は、前述の
ようなイナーシャモデルの論理シミュレーションを実行
した際には、その際に発見されるスパイクの発生及びそ
の発生箇所を少なくとも示すスパイクメッセージが生成
されるものであればよく、且つ、前述のようなトランス
ポートモデルの論理シミュレーションを実行した際に
は、その際に発見されるタイミングエラーの発生及びそ
の発生箇所を少なくとも示すタイミングエラーメッセー
ジを生成するものであればよい。
【0040】前記スパイクメッセージ格納手段14は、
前記論理シミュレータ10による前述のようなイナーシ
ャモデルの論理シミュレーションによって得られたスパ
イクの発生、及びその発生箇所を少なくとも示す、スパ
イクメッセージに関するデータを格納するものである。
又、前記タイミングエラー格納手段15は、前記論理シ
ミュレータ10による前述のようなトランスポートモデ
ルの論理シミュレーションによって得られたタイミング
エラーの発生、及びその発生箇所を少なくとも示す、タ
イミングエラーに関するデータを格納するものである。
【0041】前記ネットトレーススパイク検出手段17
は、前記タイミングエラー格納手段15に格納されるデ
ータにて識別されるタイミングエラーの、そのタイミン
グエラー発生箇所から入力側へと、前記論理接続情報格
納手段12に格納されるデータに従ながらトレースす
る。又、このようなトレースの間、該ネットトレースス
パイク検出手段17は、前記スパイクメッセージ格納手
段14に格納されるデータに従い、そのタイミングエラ
ーの原因となり得るスパイクを検出する。
【0042】より具体的には、該ネットトレーススパイ
ク検出手段17においては、まず、前記タイミングエラ
ー格納手段15に格納されるタイミングエラーメッセー
ジに関するデータを読出す。このデータは、対象となる
論理回路中において、タイミングエラーが発生してしま
っているフリップフロップを少なくとも示すデータを含
む。
【0043】前記ネットトレーススパイク検出手段17
では、このようにタイミングエラーが発生してしまって
いるフリップフロップから順次入力側へとトレースす
る。このようなトレースは、前記論理接続情報格納手段
12へと格納されている論理シミュレーション対象とな
る論理回路の、その接続情報に関するデータに基づいた
ものである。
【0044】このようなトレースの間、該ネットトレー
ススパイク検出手段17は、前記スパイクメッセージ格
納手段14へと格納されているスパイクメッセージに関
するデータを参照する。このようなトレースの間、前記
スパイクメッセージに関するデータで示されるスパイク
が発生した箇所に到達した場合、このスパイクはタイミ
ングエラーの原因となり得るものである。即ち、該ネッ
トトレーススパイク検出手段17は、このようなタイミ
ングエラーの原因となり得るものを検出するものとなっ
ている。
【0045】以上説明したとおり、本発明においては、
前述のようなイナーシャモデルの論理シミュレーション
の結果と、前述のようなトランスポートモデルの論理シ
ミュレーションの結果とをより有効に用いながら、従来
人手によっていた作業の自動化を図り、設計中の論理回
路中のタイミングエラーをより能率良く見出し、又、そ
の原因を検討する上でより有用な情報を得ることができ
る。
【0046】なお、本発明はこれに限定されるものでは
ないが、前記図1にも示されるトレース終点格納手段2
2をも備えるようにしてもよい。
【0047】該トレース終点格納手段22は、論理シミ
ュレーション対象となる論理回路中に用いられるフリッ
プフロップ等の状態保持回路の存在及びその論理回路中
でのその位置に関するデータが予め格納されるものであ
る。又、このように該トレース終点格納手段22を備え
るようにする際、前記ネットトレーススパイク検出手段
17は、タイミングエラーの原因となり得るスパイクを
検出しながらトレースしている際に、前記トレース終点
格納手段に格納されるデータにて示される前記状態保持
回路に到達した場合、そのトレースを中止するものとす
る。
【0048】このような中止機能を備えた該ネットトレ
ーススパイク検出手段17及び前記トレース終点格納手
段22は、あるフリップフロップへとタイミングエラー
が発生した場合、該タイミングエラーの原因となり得る
スパイクは、そのタイミングエラーが発生してしまった
フリップフロップの前段での組合せ回路中に存在すると
いう点に着目し、考えられたものである。即ち、そのタ
イミングエラーが発生してしまったフリップフロップの
入力の前段側に別のフリップフロップの出力が存在する
場合、発生したタイミングエラーの原因は、これら2つ
のフリップフロップ間に存在する組合せ回路中で生じる
スパイクであるということに着目したものである。
【0049】従って、前記ネットトレーススパイク検出
手段17によって入力側へと順次トレースする際、前記
トレース終点格納手段22に格納されるデータにて示さ
れる前記状態保持回路、例えばフリップフロップに到達
した場合、そのトレースを中止することで、タイミング
エラーの原因が見出し得る可能性の無いトレースを中止
することができ、不必要な処理時間の浪費を軽減するこ
とができる。
【0050】なお、本発明はこれに限定するものではな
いが、前記図1に示されるスパイク影響時間格納手段2
4をも備えるようにしてもよい。
【0051】該スパイク影響時間格納手段24を備える
場合には、前記スパイクメッセージ格納手段14及び前
記タイミングエラー格納手段15及び前記ネットトトレ
ーススパイク検出手段17についても、これに対応させ
る。
【0052】即ち、まず、前記スパイクメッセージ格納
手段14については、発生したスパイクについては、そ
の発生時刻に関するデータをも格納するものとする。
又、前記タイミングエラー格納手段15については、発
生したタイミングエラーについて、その発生時刻に関す
るデータをも格納するものであるようにする。前記論理
シミュレータ10については、このような発生時刻を検
出し、生成できるものとする。前記ネットトレーススパ
イク検出手段17については、そのトレース中にタイミ
ングエラーの原因となり得るスパイクを検出した際、該
スパイクの発生時刻とこのトレースに関するタイミング
エラーの発生時刻との間の時間が、前記スパイク影響時
間より長い場合には、このスパイクの検出を無視するよ
うなものである。即ち、該ネットトレーススパイク検出
手段17は、トレース中にタイミングエラーの原因とな
り得るスパイクを検出した際、まず、前記スパイクメッ
セージ格納手段14へと格納されるデータに基づいた、
発生した該スパイクの発生時刻と、そのとき行われてい
るトレースに関する、前記タイミングエラー格納手段1
5に格納されるデータに基づいたタイミングエラーの発
生時刻とを参照し、これら時刻間の時間を求める。
【0053】該ネットトレーススパイク検出手段17
は、このような時間が、前記スパイク影響時間格納手段
24へと予め格納されている前記スパイク影響時間より
長い場合には、検出したスパイクは、あるフリップフロ
ップにて発生したタイミングエラーについてトレースし
ている、そのタイミングエラーとは関係ないものとし
て、該スパイクの検出を無視するようにする。これによ
って、タイミングエラーの原因としてより確かなスパイ
クのみを検出することができ、不必要な情報を削減する
ことができ、より有用な情報を提供することが可能とな
る。
【0054】なお、図2は、本発明の要旨を示すフロー
チャートである。
【0055】本発明はこのフローチャートに限定される
ものではないが、この図2のフローチャートは、前記図
1を用いた処理の流れを示すものとなっている。
【0056】この図2において、まずステップ112で
は、前記論理シミュレータ10において行われる前述の
ようなイナーシャモデルでの論理シミュレーションと、
同じく前記論理シミュレータ10で行われる前述のよう
なトランスポートモデルでの論理シミュレーションとに
用いるデータの入力を行う。例えば、前記論理接続情報
格納手段12への、論理回路の接続情報に関するデータ
の設定等を行う。
【0057】続いてステップ114では、前記論理シミ
ュレータ10において、前述のようなイナーシャモデル
での論理シミュレーションを行う。このイナーシャモデ
ルでの論理シミュレーションの結果は、前記スパイクメ
ッセージ格納手段14へと格納される。又、続くステッ
プ116では、前記論理シミュレータ10において、前
述のようなトランスポートモデルでの論理シミュレーシ
ョンを行う。このトランスポートモデルでの論理シミュ
レーションの結果は、前記タイミングエラー格納手段1
5へと格納される。なお、これらステップ114及びス
テップ116については、いずれが先に実行されてもよ
い。
【0058】続いてステップ118では、前記ネットト
レーススパイク検出手段17で用いるデータの設定を行
う。例えば、前記トレース終点格納手段22へ格納され
るデータや、前記スパイク影響時間格納手段24へ格納
されるデータを入力する。なお、このステップ118で
行われるデータ入力は、次に述べるステップ122より
以前に行われていればよく、例えば、前述のステップ1
12にて、合せて行うようにしてもよい。
【0059】続いてステップ122では、前記ネットト
レーススパイク検出手段17にて、タイミングエラーの
原因の検出を行う。これは、前記タイミングエラー格納
手段15に格納されるデータにて識別されるタイミング
エラーそれぞれについて、そのタイミングエラー発生箇
所から順次入力側へとトレースしながら行う。又、この
ようなトレースの際には、前述の如く、前記論理接続情
報格納手段12へと格納されるデータや、前記スパイク
メッセージ格納手段14へと格納されるデータが用いら
れ、タイミングエラーの原因となりと得るスパイクが検
出される。
【0060】
【実施例】以下、図を用いて本発明の実施例を詳細に説
明する。
【0061】まず、本発明が適用された実施例の論理シ
ミュレーション用CAD装置は、前記図1に示した構成
となっている。
【0062】特に、本実施例においては、前記図1に示
される前記論理接続情報格納手段12が、図3に示され
る論理接続情報記憶装置12a となっている。前記図1
に示される前記スパイクメッセージ格納手段14が、図
4に示すスパイクメッセージ記憶装置14a となってい
る。前記図1に示す前記タイミングエラー格納手段15
が、図5に示すタイミングエラー記憶装置15a となっ
ている。前記図1に示す前記トレース終点格納手段22
及び前記スパイク影響時間格納手段24は、それぞれ、
補助記憶装置に記憶されるトレース終点テーブル22a
及びスパイク影響時間テーブル24a となっている。
【0063】まず、前記図3は、本実施例で用いられる
前記論理接続情報記憶装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0064】この図3に示す如く、前記論理接続情報記
憶装置12a は、論理接続情報ファイル12b と、トレ
ースネットテーブル12c と、接続先テーブル12d と
により構成されている。
【0065】まず、前記論理接続情報ファイル12b
は、論理シミュレーション対象となる論理回路の接続情
報に関するデータが格納されている。又、このような対
象となる論理回路に用いられる論理ゲートに関するデー
タ等も格納されている。この論理接続情報ファイル情報
ファイル12b へと格納されているデータは、前記論理
シミュレータ10にて、前述のようなイナーシャモデル
の論理シミュレーションや、前述のようなトランスポー
トモデルの論理シミュレーションを実行する際に用いら
れる。
【0066】なお、前記トレースネットテーブル12c
及び前記接続先テーブル12d は、図6や図7に示すフ
ローチャートを用いて後述する処理の、その能率向上を
図るため、前記論理接続情報ファイル12b から生成さ
れるものである。
【0067】前記図4は、本実施例で用いられる前記ス
パイクメッセージ記憶装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0068】この図4に示す如く、前記スパイクメッセ
ージ記憶装置14a は、スパイクメッセージファイル1
4b と、スパイクテーブル14c とにより構成されてい
る。前記スパイクメッセージファイル14b について
は、前記論理シミュレータ10にて行われる、前述のよ
うなイナーシャモデルの論理シミュレーションの結果が
格納される。又、前記スパイクテーブル14c は、図6
や図7のフローチャートを用いて後述する処理の、その
能率を向上するため、前記スパイクメッセージファイル
14b から生成されるテーブルである。
【0069】前記図5は、本実施例で用いられる前記タ
イミングエラー記憶装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0070】この図5に示す如く、前記タイミングエラ
ー記憶装置15a は、タイミングエラーメッセージファ
イル15b と、タイミングエラーテーブル15c とによ
り構成されている。まず、前記タイミングエラーメッセ
ージファイル15b につていは、前記論理シミュレータ
10にて実行される前述のようなトランスポートモデル
の論理シミュレーションの結果として得られる情報が格
納されるものである。又、前記タイミングエラーテーブ
ル15c は、図6及び図7のフローチャートにて示され
る処理の、その能率向上を図るため、前記タイミングエ
ラーメッセージファイル15b から生成されるものであ
る。
【0071】図6は、本実施例の論理シミュレーション
用CAD装置にて行われる処理を示すフローチャートで
ある。
【0072】この図6においては、特に、本実施例にて
行われる、タイミングエラーの検出及びその原因を検討
する上でより有用な情報を得る処理が示されている。
【0073】まず、この図6のステップ142にて、続
くステップ144で行われるイナーシャモデルでの論理
シミュレーションや続くステップ146のトランスポー
トモデルでの論理シミュレーション等で用いられるデー
タを入力する。例えば、前記論理接続情報記憶装置12
a の前記論理接続情報ファイル12b へと、設計又論理
シミュレーション対象となる論理回路、例えば図8に示
されるような論理回路に関するデータを入力する。この
論理接続情報ファイル12b へと格納されるデータは、
対象となる論理回路に用いられる論理ゲートに関するデ
ータや、各論理ゲート間を接続する配線等に関するデー
タである。
【0074】続いてステップ144では、前記論理シミ
ュレータ10にて、前述のようなイナーシャモデルでの
論理シミュレーションが行われる。このイナーシャモデ
ルでの論理シミュレーションの結果は、前記スパイクメ
ッセージ記憶装置14a 中の前記スパイクメッセージフ
ァイル14b へと格納される。例えば、前記図8のよう
な論理回路について、図9に示されるようなスパイクメ
ッセージが、前記スパイクメッセージファイル14b へ
と格納される。なお、この図9に示されるスパイクメッ
セージは、本来、あるいは従来においては、プリンタ等
にて印字出力されるものである。本実施例においては、
このような印字出力されるものを、前記スパイクメッセ
ージファイル14b へと格納するというものである。
【0075】続いてステップ146では、前記論理シミ
ュレータ10にて、前述のようなトランスポートモデル
での論理シミュレーションを行う。このトランスポート
モデルでの論理シミュレーションの結果は、前記タイミ
ングエラー記憶装置15a 中の前記タイミングエラーメ
ッセージファイル15b へと格納される。このトランス
ポートモデルでの論理シミュレーション結果は、例えば
前記図8に示されるような論理回路については、例えば
図10に示されるようなものである。この図10に示さ
れるようなタイミングエラーメッセージは、本来、ある
いは従来においては、プリンタ等にて印字出力されるも
のである。本実施例においては、このように本来印字出
力されるものを、前記タイミングエラーメッセージファ
イル15b へと格納するようになっている。
【0076】これら論理シミュレーションが終了した
後、続くステップ148では、これ以降のステップにて
用いられるデータの入力を行う。例えば、前記補助記憶
装置中の前記トレース終点テーブル22へと格納される
データや、同じく前記補助記憶装置中の前記スパイク影
響時間テーブル24a に格納されるデータを入力する。
【0077】例えば前記トレース終点テーブル22a へ
と格納されるデータは、図13に示されるようなもので
ある。この図13においては、“DFF”、“JKF
F”が示されている。これらは、それぞれ、D型フリッ
プフロップ及びJK型フリップフロップを示す。即ち、
前記ネットトレーススパイク検出手段17にてトレース
中に到達した際、そのトレースを中止すべきものとし
て、D型フリップフロップとJK型フリップフロップが
登録されている。
【0078】続いてステップ152では、前記スパイク
メッセージ記憶装置14a 中の前記スパイクテーブル1
4c の生成と、前記タイミングエラー記憶装置15a 中
の前記タイミングエラーテーブル15c の生成とを行
う。具体的には、例えば前記図9に示されるような前記
スパイクメッセージファイル14b から、図11に示さ
れるような前記スパイクテーブル14c を生成する。
又、前記図10に示されるような前記タイミングエラー
メッセージファイル15b から、図12に示されるよう
な前記タイミングエラーテーブル15c を生成するとい
うものである。
【0079】なお、前記図11に示される前記スパイク
テーブル14c には、発生したスパイクについて、その
発生時刻(単位:n S)も格納されている。又、前記図
12に示される前記タイミングエラーテーブル15c つ
いては、発生したタイミングエラーについて、その発生
時刻(単位: nS)に関するデータも格納されている。
【0080】続いてステップ154では、図7に詳しく
示すような処理を行い、検出されたタイミングエラーに
ついて、そのタイミングエラー発生箇所から入力側へと
順次トレースする。具体的には、まず、前記図12に示
される前記タイミングエラーテーブル15c の1つのデ
ータを読出し、タイミングエラーのその発生箇所から入
力側へとトレースする。このトレースは、前記論理接続
情報ファイル12b を用いる。
【0081】又、トレース中、例えば前記図13に示さ
れるような、前記トレース終点テーブル22b に格納さ
れるデータにて示されるフリップフロップ等の状態保持
回路に到達した場合、そのトレースを中止するようにし
ている。これは、前述したように、あるフリップフロッ
プでタイミングエラーが発生した場合、その原因となり
得るスパイクは、該フリップフロップの入力と、該入力
より前段の他のフリップフロップとの間の組合せ回路中
でのみ発生するためである。
【0082】例えば図17に示されるような、設計対象
となり又論理シミュレーション対象となる論理回路につ
いて、フリップフロップFF6やフリップフロップFF
7でタイミングエラーが発生した場合、これらのタイミ
ングエラーの原因となり得るスパイクは、組合せ回路3
2b 中でのみ発生し得るものである。即ち、前記フリッ
プフロップFF6のタイミングエラーについて、その原
因となり得るスパイクは、その前段のフリップフロップ
FF4やフリップフロップFF5と、当該フリップフロ
ップFF6との間の前記組合せ回路32b でのみ発生し
得るためである。従って、例えば前記フリップフロップ
FF6でタイミングエラーが検出された場合、組合せ回
路32a をトレースすることは無意味である。従って、
本実施例においては、最初に到達したフリップフロップ
等の状態保持回路にて、そのトレースを中止するように
している。
【0083】又、対象となる論理回路のトレースしたそ
の結果は、前記論理接続情報記憶装置12a 中の前記ト
レースネットテーブル12c 及び前記接続先テーブル1
2dへと格納される。
【0084】例えば前記図8に示されるような対象とな
る論理回路が前記論理接続情報ファイル12b へと格納
されているとすれば、図14に示されるような前記トレ
ースネットテーブル12c が生成され、又、図15に示
されるような前記接続先テーブル12d が生成される。
【0085】なお、このトレースネットテーブル12c
は、続くステップ156の原因スパイク検出処理に用い
られる。
【0086】又、接続先テーブル12d については、タ
イミングエラーのうちフリップフロップのデータ系入力
へ入力される信号とクロック系入力へと入力される信号
とのタイミングのずれによるものについて、その原因を
調べる際の情報出力に用いられる。
【0087】続いてステップ156では、前記図14に
示される前記ネットトレーステーブル12c と前記図1
1に示される前記スパイクテーブル14c とを参照し
て、タイミングエラーの原因となり得るスパイクを検出
するという、原因スパイク検出処理を行う。
【0088】この原因スパイク検出処理は、具体的に
は、まず、ネットトレーステーブル12c の1つのイン
スタンスについてのデータを読み出す。この読み出され
たインスタンスはタイミングエラーが起きているもので
あり、又、読み出された各接続ピン名に対するネット名
は前ステップで出力側へトレースした結果のものであ
る。このデータのネット名と、例えば前記図11に示さ
れるような前記スパイクメッセージ14c のネット名と
を比較して、一致した場合、このスパイクをタイミング
エラーの原因であり得るとする。
【0089】なお、本実施例においては、前記ネットト
レーステーブル12c と前記スパイクテーブル14c と
のネット名が一致した場合、そのスパイク発生時刻とこ
のタイミングエラー発生時刻との間の時間と、前記スパ
イク影響時間テーブル24aへと格納されている時間と
を比較する。この比較の際、前記スパイク影響時間の方
が短い場合には、この検出されたスパイクを無視する。
これは、前記スパイク影響時間にて示される時間内以前
にそのスパイクが発生していないため、該スパイクはタ
イミングエラーの原因ではないとするものである。
【0090】前記図6の続くステップ158において
は、このようにして得られたタイミングエラーの検出結
果、又その原因となる情報を出力する。具体的には、本
実施例においては、図16に示されるような情報をプリ
ンタにて印字出力するようにしている。
【0091】以上説明したとおり、本実施例によれば、
設計中の論理回路中のタイミングエラーをより能率良く
見出し、又、その原因を検討する上でより有用な情報を
得ることができるという優れた効果を得ることができ
る。
【0092】なお、以降、図9〜図16に示される印字
出力やテーブルを詳しく説明する。
【0093】まず、図9は、本実施例の前記論理シミュ
レータから得られるスパイクメッセージを示す線図であ
る。
【0094】この図9においては、前記スパイクメッセ
ージファイル14b に格納されたり、必要に応じてプリ
ンタにて印字出力されるものが示されている。この図9
に示されるスパイクメッセージにおいて、各行は1つの
スパイクエラーに対応する。即ち、この図9において
は、3つのスパイクエラーが示されている。
【0095】例えば、第1行では、時刻35n Sにて、
前記図8のネットN5において1つのスパイクが発生し
たことが示されている。第2行においては、時刻85s
Sにて、前記図8のネットN5において別のスパイクが
発生したことが示されている。第3行においては、時刻
93n Sで、前記図8のネットN6で1つのスパイクが
発生したことが示されている。
【0096】図10は、本実施例で用いられる前記タイ
ミングエラーメッセージを示す線図である。
【0097】この図10においては、前記タイミングエ
ラーメッセージファイル15b に格納され、又、必要に
応じてプリンタにて印字出力することが可能な、前記論
理シミュレーションでの前述のようなトランスポートモ
デルの論理シミュレーション結果として得られるタイミ
ングエラーメッセージが示されている。この図10にお
いて、各行は、1つのタイミングエラーに対応してい
る。即ち、この図10では、合計4個のタイミングエラ
ーが示されている。
【0098】まず、第1行においては、パルス幅エラー
が、時刻87s Sにおいて、前記図8の論理ゲートI6
の入力CKにて発生したことが示されている。第2行で
は、セットアップタイムエラーが、時刻100n Sにお
いて、論理ゲートI6の入力Dとその入力CKに対して
発生したことが示されている。第3行では、セットアッ
プタイムエラーが、時刻123n Sにおいて、論理ゲー
トI6の入力Dでその入力CKに対して発生したことが
示されている。第4行では、ホールドアップタイムエラ
ーが、時刻125n Sにおいて、論理ゲートI6の入力
Dで入力CKに対して発生したことが示されている。
【0099】図11は、本実施例で用いられるスパイク
テーブルを示す線図である。
【0100】この図11においては、前記スパイクメッ
セージファイル14b から生成される前記スパイクテー
ブル14c が示されている。特に、前記図9に示した3
つの行にて示される3つのスパイクが、この図11にて
示されている。
【0101】図12は、本実施例で用いられるタイミン
グエラーテーブルを示す線図である。
【0102】この図12においては、前記タイミングエ
ラーメッセージファイル15b から生成される前記タイ
ミングエラーテーブル15c が示されている。この図1
2では、特に、前記図10に示された合計4行の各タイ
ミングエラーに相当するものが示されている。即ち、前
記論理ゲートI6に関するものである。
【0103】図13は、本実施例で用いられる前記トレ
ース終点テーブルを示す線図である。
【0104】この図13においては、特に、「DFF」
で示されるD型フリップフロップと、「JKFF」で示
されるJK型フリップフロップとが、前記ネットトレー
ススパイク検出手段17でのトレース中に到達した場
合、そのトレースを中止するものであることが示されて
いる。
【0105】図14は、本実施例で用いられる前記トレ
ースネットテーブルを示す線図である。
【0106】この図14においては、前記論理接続情報
ファイル12b から生成される前記トレースネットテー
ブル12c が示されている。特に、この図14において
は、前記図8に示される論理ゲートI6について、その
入力Dの入力側へと、ネットN6、N2、N1及びN3
が存在することが示されている。又、この論理ゲートI
6のそのクロック入力CKについて、その入力側へと、
ネットN7、N5及びN4が存在することが示されてい
る。
【0107】図15は、本実施例で用いられる前記接続
先テーブルを示す線図である。
【0108】この図15においては、前記論理接続情報
ファイル12b から生成される前記接続先テーブル12
d が示されている。特に、この図15においては、前記
図8に示される前記論理ゲートI6について、その入力
Dの入力側に、入力端子IN1(PORPIN)と、論
理ゲート(D型フリップフロップ)I1の出力Qとが存
在することが示されている。又、前記論理ゲートI6が
そのクロック入力CKについて、その入力側に、入力I
N2(PORTIN)が存在することが示されている。
【0109】図16は、本実施例から最終的に出力され
る情報を示す線図である。
【0110】この図16に示される情報は、本実施例に
おいて最終的に得られる、設計対象となり又論理シミュ
レーション対象となる論理回路中の、検出されたタイミ
ングエラーと、そのタイミングエラーの原因に関する情
報である。このような情報は、プリンタ等にて印字出力
することができるようになっている。
【0111】この図16において、まずその第1行で
は、前記図8の前記論理ゲートI6においてタイミング
エラーが発生したこと、又、これ以下の各行で示される
情報が、このインスタンスI6で発生したタイミングエ
ラーに関するものであることが示されている。
【0112】又、第2行〜第5行では、「Connection
」の項目として、タイミングエラーが発生した前記イ
ンスタンスI6の、その入力Dが、「PORTIN“I
N1”」として、外部入力端子IN1に接続されている
こと、又、「Instance I1.Q(DFF)」として、
インスタンスI1の出力Qへと接続されていることが示
されている。又、タイミングエラーが発生した前記イン
スタンスI6の、その入力CKが、「PORTIN“I
N2”」として、外部入力端子IN2へと接続されてい
ることが示されている。
【0113】このような第2行〜第5行の情報にて、発
生したタイミングエラーがスパイクによるものではない
とされた場合、即ち、前記インスタンスI6のデータ系
入力即ち入力Dへと入力される信号と、クロック系入力
即ちクロック入力CKへと入力される信号との間のタイ
ミングズレによるものとされた場合、このような情報に
よって、設計者はそのタイミングエラーの原因を調べる
ことが可能となっている。
【0114】又、この図16の第6行〜第8行の「Spi
ke」の項では、スパイクエラーによって生じてしまう問
題に関する情報が示されている。例えば第7行では、時
刻85n SでネットN5に発生しているスパイクが、時
刻87s Sで発生しているパルス幅エラーの原因である
可能性があることが示されている。又、第8行では、時
刻93n SでネットN6に発生しているスパイクが、時
刻100m Sで発生しているセットアップエラーの原因
である可能性が示されている。
【0115】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
設計中の論理回路中のタイミングエラーをより能率良く
見出し、又、その原因を検討する上でより有用な情報を
得ることができる論理シミュレーション用CAD装置を
提供することができるという優れた効果を得ることがで
きている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要旨を示すブロック図
【図2】本発明の要旨を示すフローチャート
【図3】本発明が適用された論理シミュレーション用C
AD装置の実施例に用いられる論理接続情報記憶装置の
構成を示すブロック図
【図4】前記実施例に用いられるスパイクメッセージ記
憶装置の構成を示すブロック図
【図5】前記実施例に用いられるタイミングエラー記憶
装置の構成を示すブロック図
【図6】前記実施例で行われるエラー原因検出処理を示
すフローチャート
【図7】前記実施例の前記エラー原因検出処理中にて行
われるネットトレース処理を示すフローチャート
【図8】前記実施例が対象とする論理回路の第一例を示
す論理回路図
【図9】前記実施例から得られるスパイクメッセージの
一例を示す線図
【図10】前記実施例で得られるタイミングエラーメッ
セージの一例を示す線図
【図11】前記実施例で用いられるスパイクテーブルの
一例を示す線図
【図12】前記実施例で用いられるタイミングエラーテ
ーブルの一例を示す線図
【図13】前記実施例で用いられるトレース終点テーブ
ルの一例を示す線図
【図14】前記実施例で用いられるトレースネットテー
ブルの一例を示す線図
【図15】前記実施例で用いられる接続先テーブルの一
例を示す線図
【図16】前記実施例から出力される情報を示す線図
【図17】前記実施例が対象とする論理回路の第2例を
示す論理回路図
【符号の説明】
10…論理シミュレータ 12…論理接続情報格納手段 12a …論理接続情報記憶装置 12b …論理接続情報ファイル 12c …トレースネットテーブル 12d …接続先テーブル 14…スパイクメッセージ格納手段 14a …スパイクメッセージ記憶装置 14b …スパイクメッセージファイル 14c …スパイクテーブル 15…タイミングエラー格納手段 15a …タイミングエラー記憶装置 15b …タイミングエラーメッセージファイル 15c …タイミングエラーテーブル 17…ネットトレーススパイク検出手段 22…トレース終点格納手段 24…スパイク影響時間格納手段 FF1〜FF7…フリップフロップ 32a 、32b …組合せ回路 IN、IN1、IN2…入力ピン I1〜I6…インスタンス N1〜N7…ネット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−83168(JP,A) 特開 平1−308977(JP,A) 特開 平3−116382(JP,A) 特開 平4−174074(JP,A) 特開 平5−61931(JP,A) 特開 平2−105943(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50 672

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】論理回路の動作を検証する際に用いられる
    論理シミュレーション用CAD装置において、 論理シミュレーション対象となる論理回路の接続情報に
    関するデータを格納する論理接続情報格納手段と、 イナーシャモデルの論理シミュレーションによって得ら
    れたスパイクの発生及びその発生箇所を少なくとも示す
    スパイクメッセージに関するデータを格納するスパイク
    メッセージ格納手段と、 トランスポートモデルの論理シミュレーションによって
    得られたタイミングエラーの発生及びその発生箇所を少
    なくとも示すタイミングエラーメッセージに関するデー
    タを格納するタイミングエラー格納手段と、 該タイミングエラー格納手段に格納されるデータにて識
    別されるタイミングエラーのそのタイミングエラー発生
    箇所から入力側へと、前記論理接続情報格納手段に格納
    されるデータに従いながらトレースし、該トレースの
    間、前記スパイクメッセージ格納手段に格納されるデー
    タに従い、そのタイミングエラーの原因となり得るスパ
    イクを検出するネットトレーススパイク検出手段とを備
    えたことを特徴とする論理シミュレーション用CAD装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 更に、論理シミュレーション対象となる論理回路中に用
    いられるフリップフロップ等の状態保持回路の存在及び
    その論理回路中でのその位置に関するデータが予め格納
    されるトレース終点格納手段を備えるようにし、 又、前記ネットトレーススパイク検出手段が、タイミン
    グエラーの原因となり得るスパイクを検出しながらトレ
    ースしている際に、前記トレース終点格納手段に格納さ
    れるデータにて示される前記状態保持回路に到達した場
    合、そのトレースを中止するものであることを特徴とす
    る論理シミュレーション用CAD装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、 更に、スパイク影響時間が予め格納されているスパイク
    影響時間格納手段を備えるようにし、 又、前記スパイクメッセージ格納手段が、発生したスパ
    イクについて、その発生時刻に関するデータをも格納す
    るものであって、 前記タイミングエラー格納手段が、発生したタイミング
    エラーについて、その発生時刻に関するデータをも格納
    するものであって、 前記ネットトレーススパイク検出手段が、トレース中に
    タイミングエラーの原因となり得るスパイクを検出した
    際、該スパイクの発生時刻とこのトレースに関するタイ
    ミングエラーの発生時刻との間の時間が、前記スパイク
    影響時間より長い場合には、このスパイクの検出を無視
    するものであること特徴とする論理シミュレーション用
    CAD装置。
JP05310042A 1993-12-10 1993-12-10 論理シミュレーション用cad装置 Expired - Fee Related JP3104830B2 (ja)

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