JP2904324B2 - ポリスルホン系中空糸膜および製造方法 - Google Patents
ポリスルホン系中空糸膜および製造方法Info
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Description
に関するものであり、詳しくは優れた耐圧性と透水性能
を併せもった複合中空糸膜の支持膜として用いるポリス
ルホン系中空糸膜およびその製造方法を提供することに
ある。
した複合分離膜についての研究が盛んに行われている。
複合分離膜とは一般に分離機能を有する分離活性層と耐
圧性を付与するための支持層からなり、これらの二層が
異なる物質で構成されている。複合分離膜の製法として
は耐圧性を有する支持膜上に支持膜とは異なる素材を複
合膜化することが一般的である。現在、複合膜化方法と
しては塗布法、界面重合法、蒸着重合法、プラズマ重合
法などについて検討されており一部実用化されている。
様々な用途の複合分離膜が開発研究される上で、複合膜
化方法の確立は元より支持膜の高性能化が要望されてい
る。
過の範囲で優れた特性を有することが知られているが、
ポリスルホンは耐熱性、耐薬品性、安全性に優れてお
り、このため分離膜の支持膜、医療、食品工業などにも
広く用いられている。しかし、従来のポリスルホンを用
いた中空糸膜は操作圧力10kg/cm2 以下のいわゆる低
圧仕様が多く、操作圧力50kg/cm2 以上のいわゆる高
圧仕様のものは皆無に等しく、支持膜として高圧仕様に
耐え得る中空糸膜の有すべき必要条件さえ明確ではなか
った。
様に耐え得る中空糸支持膜の必要条件を明確にし、更に
その必要条件を踏まえ、優れた耐圧性と透水性能を併せ
もった複合中空糸膜の支持膜として用いるポリスルホン
系中空糸膜およびその製造方法を提供することにある。
膜として最も重要な要件である耐圧性について検討した
結果、膜に耐圧性がない場合は、高圧条件では圧力のた
め中空糸が収縮を起こし、支持膜の単位操作圧力あたり
の純水透過量が低圧条件での場合と比較して小さい値と
なることが判った。そこで、操作圧力55kg/cm2 での
純水透過量と操作圧力2kg/cm2 での純水透過量の比を
耐圧性の指標に用いることが可能であると考え、検討し
た結果、純水透過量の比が0.8より小さい場合は操作
圧力55kg/cm2 での純水透過量が比較的小さく、また
長時間圧力をかけて運転した場合、時間とともに透水性
が低下することが判った。一方、純水透過量の比が1.
0よりも大きい場合は膜構造に欠陥が生じ、リークが起
こっており、膜の除去率が低下していることが判った。
更に支持膜の透水性能および支持膜の形状についても鋭
意検討した結果、発明したポリスルホン系中空糸膜は次
の構成を有するに至った。
2kg/cm2 での純水透過量の比が0.8以上1.0以下
であり、かつ操作圧力55kg/cm2 での純水透過量が1
0(l/m2・日・kg/cm2 )以上であることを特徴とす
るポリスルホン系中空糸膜。 (2)二重管構造の中空糸製造用ノズルを用い、外側の
環状口から紡糸原液を吐出させ乾湿式紡糸法により中空
糸を製造する場合において、該紡糸原液がポリマー濃度
30重量%以上であり、かつ2種類以上の極性有機溶剤
の混合液を含み、また芯部から気体を吐出させることに
より得られることを特徴とする請求項1記載のポリスル
ホン系中空糸膜の製造方法。
おいて用いるポリスルホンは、次の一般式(1)または
(2)で表される繰り返し単位を有する重合体である。 −A−SO2 −A−O−(A−Rm −A−X)n − (1) −A−SO2 −A−SO2 −A−O− (2) (但し、Aはそれぞれ同一または異なる芳香族基を示
し、Rは2価の有機基を示し、XはOまたはSO2 を示
し、mおよびnはそれぞれ0または1を示す。) 特に次式(3)、(4)または(5)で表される繰り返
し単位を有するポリスルホンが入手も容易であるので、
本発明において好適に用いられる。 −φ−SO2 −φ−O−φ−C(CH3 )2 −φ−O− (3) −φ−SO2 −φ−O− (4) −φ−SO2 −φ−φ−SO2 −φ−O− (5) (但し、φはベンゼン環を示す。)
スルホン系中空糸膜を製造するためには、構造が緻密で
あることが必要であり、また中空糸強度も大きくなくて
はならないことから紡糸原液としてのポリマー溶液の濃
度を30重量%以上、好ましくは35重量%以上にする
必要がある。紡糸原液としてのポリマー溶液の濃度が3
0重量%より小さい場合は、中空糸降伏点強度は1kg/
mm2 より小さくなるため中空糸の取扱いが難しく、また
膜を形成する際に中空糸内部に直径10μmをこえて重
合体が欠落した空洞、いわゆるキャビティーが中空糸膜
内部に発生しやすくなり耐圧性が低下する。しかし、従
来の方法ではポリマー溶液の濃度が30重量%を越える
と、得られる中空糸膜の透水性能が実用的な意味を持た
ないほど小さくなる。また、ポリマー溶液の濃度が30
重量%を越えると紡糸原液のゲル化が生じやすくなり、
安定した性能を有する支持膜を得ることが困難であっ
た。このことが高圧仕様に使用可能な耐圧性と透水性能
を併せもつ中空糸を得ることができない一つの原因とな
っていた。
中空糸膜を製造するためには、ある程度の非溶剤を紡糸
原液中に含有する必要がある。ここでいう非溶剤とは溶
剤と混和するがポリマーを溶解しない物質をいう。非溶
剤は膜を形成する際の相分離に関わり、細孔の形成の核
として意味があると考えられ、中空糸の構造および透水
性能、耐圧性にも重要な役割を果たす。非溶剤の例とし
ては、グリセリン類、ポリエチレングリコール類、メタ
ノール、エタノール、テトラヒドロフランなどが好まし
く用いられるがこれらに限定されない。一般に中空糸構
造中にキャビティーの発生を防ぎ、透水性能を向上させ
るためには、紡糸原液中の非溶剤濃度を上げる必要があ
るが、紡糸原液として30重量%以上のポリスルホン濃
度である場合、高非溶剤濃度では紡糸原液のゲル化が進
行するため、透水性能が極端に低下し安定した性能を有
する膜を製造することはできない。そこで、紡糸原液中
の非溶剤濃度をキャビティーが発生しない最低値に設定
することにより、中空糸に耐圧性を付与したまま紡糸原
液のゲル化を低減した。
ーに対する溶解能を持ち、非溶剤と混和することが必要
であり、一般に高沸点性非プロトン性有機溶剤が用いら
れる。例としてはN−メチル−2−ピロリドン、ジメチ
ルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシドなどが好ましく用いられるがこれらに限定され
ない。紡糸原液のポリマー濃度が高い場合、ポリマー濃
度が低い場合と比較して、溶剤の溶解能の違いが膜を形
成する際の相分離性に大きく関わっており、すなわち,
溶剤の溶解能の僅かな違いが膜の透水性能に大きく関係
していることを見出した。
メチル−2−ピロリドン(以下NMPと称す。)の方が
ジメチルアセトアミド(以下DMAcと称す。)より溶
解能が高いため、NMPを溶剤として用いた場合、紡糸
原液のゲル化を抑制することは可能であるが、相分離は
起こしにくく高透水量は期待できない。逆にDMAcを
溶剤として用いた場合、紡糸原液はゲル化を起こしやす
いが、相分離は起こしやすく高透水量が期待できる。ポ
リマーに対する溶解能の異なる溶剤を2種類以上混合
し、ポリマーに対する溶解能を制御することにより、紡
糸原液のポリマー濃度が高い場合でさえ、高い透水性能
を有し、かつ紡糸原液のゲル化を抑制することが可能と
なった。
ル化に関与しない程度に紡糸原液中に添加剤を適宜用い
てもよい。添加剤としては界面活性剤や無機塩類、親水
性高分子重合体などが挙げられる。界面活性剤は、アニ
オン界面活性剤としてアルキル硫酸エステル塩、アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、アルキルリン酸エステル塩、
カチオン界面活性剤として第4級アンモニウム塩、アル
キルアミン塩、非イオン界面活性剤としてポリオキシエ
チレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルなどが挙げられるがこれらに限定されない。無機
塩類は、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸などの
アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩が好適に用いられ
る。例としては塩化リチウム、硝酸リチウム、塩化カル
シウム、塩化マグネシウム、臭化リチウム、硝酸カリウ
ムなどが挙げられるがこれらに限定されない。また親水
性高分子重合体はポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニ
ルなどが挙げられるがこれらに限定されない。
cm2 での純水透過量が好ましくは10(l/m2・日・kg
/cm2 )以上が望まれ、更に好ましくは50(l/m2・
日・kg/cm2 )以上が望まれる。操作圧力55kg/cm2
での純水透過量が10(l/m2・日・kg/cm2 )より小
さい場合は、複合膜とした後の透水性が低く、複合中空
糸膜としての実用性が小さくなる。
体、極性有機溶剤および非溶剤を混合加熱溶解し、脱泡
後、通常の方法により中空糸製造用の二重環状ノズルの
外側の環状口から紡糸原液を押し出し、内外から凝固さ
せることにより中空糸膜が得られる。一般に中空糸を凝
固するための凝固液として水が用いられるが、紡糸溶液
中のポリスルホン濃度が高い場合、中空部を形成するた
めに二重環状ノズルの芯部から水を吐出させると、中空
糸の凝固が早く起こるため中空糸の延糸性を損ねること
になる。また、中空糸の凝固を遅らせるため芯部から溶
剤系の液体を吐出した場合、洗浄が不十分である場合は
中空糸の中空部に溶剤が残留し、結果として経時的にポ
リマーを再溶解し中空糸膜の透水性能の低下を引き起こ
すことになる。そこで、中空糸膜の中空部を形成するた
めの凝固剤について鋭意検討した結果、二重環状ノズル
の芯部からは空気および窒素などの気体を吐出すること
により、中空糸中の残留溶剤量を低減し中空糸膜の性能
の安定化を達成することができた。
した結果、中空糸外径は150μm以上175μm以下
であることが好ましく、特に160μm以上165μm
以下であることが好ましい。中空糸外径が175μmよ
り大きい場合は水圧をかけると径方向に圧縮されやすく
なるため耐圧性が低下する。中空糸外径が150μmよ
り小さい場合は中空部が小さくなるため圧力損失を受け
やすくなり、透水性が低下することが判った。また、中
空糸の中空率は13%以上17%以下が好ましく、特に
14%以上16%以下が好ましい。中空率が13%より
も小さい場合は中空部が小さいため圧力損失を受けやす
くなり、透水性が低下する。一方、中空率が17%より
も大きい場合は中空糸の膜厚が薄くなるため耐圧性が低
下する。
層を複合膜化によって形成する際、支持膜の複合膜形成
面の表面孔径が大きい場合、分離活性層素材が支持膜内
部へ侵入しやすくなるため、形成した複合分離膜の透水
性能の低下の要因となり、更に分離活性層に欠陥が生じ
やすくなるため、複合分離膜の分離能力の低下の要因と
なることが判った。そのため支持膜の表面孔径を小さく
する必要があるが、平均分子量6万のデキストランの除
去率が90%以上である場合、上記の問題点が生じない
ことが判った。
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。中空糸紡糸の際には、特に断らない限り次に示す方
法によった。つまり、紡糸原液を100℃で12時間溶
解攪拌し、紡糸原液が均一溶解できていることを確認
後、100℃で1時間脱泡を行い、紡糸原液を40℃に
冷却した後、紡糸原液吐出部外径660μm、内径50
0μm(スリット幅80μm)、芯ガス吐出部200μ
mを有する二重管構造の中空糸製造用ノズルから紡糸原
液および窒素を吐出させ、乾湿式紡糸を行った。乾式部
の長さは2cmとし、凝固液として25℃の水を使用し
た。また、紡糸原液流量は0.8cc/min、紡速は30m/
min であった。凝固後水洗し、更に90℃の熱水で1時
間湿熱処理を施した。得られたポリスルホン系中空糸膜
の外径は160〜166μm、中空率は14〜15%で
あった。この中空糸を100本束ね、片端開口、中空糸
有効長35cmの中空糸束を得た。
にして求めた。上記中空糸束に操作圧力55kg/cm2 、
温度25℃にてRO水(東洋紡績製Hollosep使用)を透
過させ、60分後からの透水量の測定値を操作圧力55
kg/cm2 における純水透過量(FR55)とした。同様に操
作圧力2kg/cm2 における純水透過量(FR2 )を測定
し、操作圧力55kg/cm2 での純水透過量と操作圧力2
kg/cm2 での純水透過量の比(FR55/FR2 )を求め、耐
圧性の指標とした。また、膜の除去率は300ppmデキスト
ラン(平均分子量 60000)の水溶液を操作圧力5kg/cm
2 、温度25℃にて供給し60分後の測定値を除去率と
した。なお除去率は次式のように定義した。 (1−膜透過液中の溶質の濃度/供給原液中の溶質の濃
度)×100(%)
溶剤としてテトラエチレングリコール13.3重量%、
添加剤として塩化リチウム0.7重量%を含む紡糸原液
においてDMAcとNMPの溶剤組成重量比を変化させ
た場合の100℃、12時間溶解攪拌後の紡糸原液安定
性および透水性について調べた結果を表1に記す。
ど中空糸の透水性は高くなるが、紡糸原液の安定性が悪
化しゲル化が進行した。ゲル化が進行する紡糸原液では
時間とともに透水性は低下し安定な中空糸膜性能は得ら
れない。(ゲル化進行系については紡糸初期の透水量を
示した。)DMAc/NMP=60/40の場合に紡糸
原液のゲル化は抑制され、また、高透水性を示した。以
上のようにポリマーに対する溶解能の異なる溶剤を2種
類以上混合しポリマーに対する溶解能を制御することに
より、紡糸原液のポリマー濃度が高い場合でさえ、高い
透水性能を有する中空糸が製造でき、かつ紡糸原液のゲ
ル化を抑制することが可能となった。
を変化させて紡糸実験を行った結果を表2に示す。な
お、溶剤としてDMAc/NMP=60/40の混合溶
剤を用い、非溶剤としてテトラエチレングリコール18
重量%、また添加剤としてラウリルベンゼンスルホン酸
ナトリウム(LBS)0.1重量%を含む紡糸原液を用
いた。
圧性(FR55/FR2 )が低いため、ポリマー濃度が低いに
もかかわらず操作圧力55kg/cm2 での透水量は比較的
小さい。また、耐圧性が低いため長時間圧力をかけて運
転した場合、時間とともに透水性が低下した。実施例2
ではポリマー濃度を増加させたことにより、耐圧性が向
上し、そのため透水性も向上した。また長時間圧力をか
けて運転した場合でも中空糸性能の経時変化も認められ
なかった。実施例3、4では更にポリマー濃度を増加さ
せたことにより透水性は低下したが、耐圧性は飛躍的に
向上した。また、ポリマー濃度30重量%以上の場合は
デキストラン(分子量 60000)の除去率が90%を上回
っており、ポリマー濃度を増加させたために中空糸の表
面孔径は細孔化したと考えられる。そのため、分離活性
層を複合膜化によって形成した場合、分離活性層に欠陥
が生じにくく、また分離活性層の極薄化が可能であるた
め分離性能および透水性ともに優れた複合分離膜が得ら
れる。
してDMAc/NMP=60/40の混合溶剤を用い、
また添加剤としてLBS0.2重量%を含む紡糸原液系
において非溶剤であるテトラエチレングリコールの含有
濃度を変化させて紡糸実験を行った結果を表3に示す。
膜内部にキャビティーが発生し、耐圧性が低下した。表
のように初期透水量は高いものの長時間圧力をかけて運
転した場合、時間とともに透水性が低下した。一方、比
較例7は非溶剤濃度が高いため、紡糸原液のゲル化が生
じ、耐圧性は高いものの透水性は低下した。実施例5お
よび6の組成では中空糸膜内部にキャビティーは存在せ
ず、スポンジ状の構造を示した。また、紡糸原液の状態
も安定であることから透水性、耐圧性ともに高性能を有
する中空糸支持膜が得られた。
してDMAc22重量%、NMP22重量%、非溶剤と
してポリエチレングリコール(分子量200)26重量
%からなる紡糸溶液を用いて紡糸実験を行う際に、実施
例7では芯ガス(窒素)を用い、比較例8ではNMPを
芯液に用いた。その場合の紡糸実験を行った結果を表4
に示す。
比較例8では、初期透水量は大きいものの、中空糸内に
NMPが残留するため中空糸が再溶解し、12日間浸水
保存した結果、透水量は大幅に低下した。一方、芯ガス
を用いた実施例7では比較例8と比較して初期透水量は
低いものの、透水量は経時変化を起こさないため、結果
的に比較例8の場合よりも高い透水量を示す。また、実
施例7の場合は中空内壁表面にも緻密な層が形成される
ため耐圧性が向上した。
してDMAc30重量%、NMP20重量%、非溶剤と
してテトラエチレングリコール18重量%からなる紡糸
溶液を用いて、中空糸寸法を変化させて紡糸実験を行っ
た結果を表5に示す。なお、中空率は次式により求め
た。 (中空糸内径)2 /(中空糸外径)2 ×100(%)
が圧力によって収縮しやすく、耐圧性が低くなった。比
較例10、11は中空糸内径が小さいため中空糸内の圧力損
失が大きく透水性が低下した。実施例8は上記問題点が
なく高い透水性および耐圧性を有している。
合中空糸膜の支持膜について検討した結果、ポリスルホ
ンからなる多孔膜において操作圧力55kg/cm2 での純
水透過量と操作圧力2kg/cm2 での純水透過量の比が
0.8以上1.0以下であり、かつ操作圧力55kg/cm
2 での純水透過量が10(l/m2・日・kg/cm2 )以上
である高圧仕様に十分耐え得る優れた耐圧性と透水性能
を併せもったポリスルホン系中空糸膜を開発することが
できた。
Claims (2)
- 【請求項1】 操作圧力55kg/cm2 での純水透過量と
操作圧力2kg/cm2での純水透過量の比が0.8以上
1.0以下であり、かつ操作圧力55kg/cm2での純水
透過量が10(l/m2・日・kg/cm2 )以上であること
を特徴とするポリスルホン系中空糸膜。 - 【請求項2】 二重管構造の中空糸製造用ノズルを用
い、外側の環状口から紡糸原液を吐出させ乾湿式紡糸法
により中空糸を製造する場合において、該紡糸原液がポ
リマー濃度30重量%以上であり、かつ2種類以上の極
性有機溶剤の混合液を含み、また芯部から気体を吐出さ
せることにより得られることを特徴とする請求項1記載
のポリスルホン系中空糸膜の製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP34452392A JP2904324B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | ポリスルホン系中空糸膜および製造方法 |
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JPH06190254A JPH06190254A (ja) | 1994-07-12 |
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