JP2904083B2 - 音声符号化切替えシステム - Google Patents

音声符号化切替えシステム

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JP2904083B2
JP2904083B2 JP7309638A JP30963895A JP2904083B2 JP 2904083 B2 JP2904083 B2 JP 2904083B2 JP 7309638 A JP7309638 A JP 7309638A JP 30963895 A JP30963895 A JP 30963895A JP 2904083 B2 JP2904083 B2 JP 2904083B2
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英雄 佐野
茂 小野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音声符号化切替えシ
ステムに関し、特に複数の音声符号化方式に適応した音
声符号化復号化手段であるコーデックを有し、音声符号
化方式に応じて適応するコーデックを切替え選択するよ
うにした音声符号化切替えシステムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】アナログ信号である音声信号を送信側端
末においてディジタル信号に変換して、このディジタル
信号について所要の信号処理を施した後ディジタル伝送
路を介して伝送し、受信側端末においてこれを再度復号
化し、アナログ信号に戻して受信する音声信号のディジ
タル通信技術が開発されている。
【0003】また、この場合、符号化方式としてVSE
LP(Vector−Sum Excited Lin
ear Predictive Coding)とPS
I−CELP(Pitch Synchronous
Innovation Code Excited L
inear Prediction)というように、異
なった符号化方式に対応できるように1つの音声処理シ
ステムに異なった符号化方式のCODECを持ったもの
も提案されている。
【0004】例えば、音声符号化切替え方式として、特
開平2−84830号公報に記載の方法が用いられてお
り、図10にこの従来例を示す。図10において、ディ
ジタル伝送路Tを介して端末A,Bが接続されており、
一方の端末Aには、電話機1A、ハイブリッド2A、第
1CODEC31A、第2CODEC32A、A/D変
換器41A,42A、D/A変換器51A,52Aが設
けられている。
【0005】他方の端末Bには同様に、電話機1B、ハ
イブリッド2B、第1CODEC31B、第2CODE
C32B、A/D変換器41B,42B、D/A変換器
51B,52Bが設けられている。
【0006】更に、符号化方式切替えデータ検出部7
A,7B、D/A変換器一時停止部10A,10Bが設
けられている。
【0007】ハイブリッド2A,2Bは電話機1A,1
Bの送受信信号を振り分けるものである。
【0008】また、各端末A,Bと伝送路Tとの間に
は、切替えスイッチ6A,6Bが設けられており切替え
スイッチ6A,6Bは伝送路上の伝送データから符号化
方式が切替えられたことを判定する判定部7A,7Bか
らの判定結果に基づき同種のCODEC側に連動して切
替えられるようになっている。
【0009】ここで、符号化方式切替えデータ検出部7
A,7Bは、伝送路上の伝送データから符号化方式が切
替えられたことを検知するもので、この符号化方式切替
えデータ検出部7A,7Bは、伝送路T上のデータから
符号化方式判定データや符号化方式切替えデータを検出
する検出部を備えている。
【0010】尚、判定データは、第1CODEC31
A,31Bを「0」、第2CODEC32A,32Bを
「1」とする。そして判定データに変化がないとき(C
ODECの切替えを行っていないとき)は、ハイレベル
の出力を出し、判定データが0→1または1→0と変化
したとき(CODECの切替えを行ったとき)は、一定
時間(例えば通話上全く問題とならない数百μsec程
度の時間)の間、ローレベルの出力を出すようになって
いる。
【0011】また、切替えスイッチ6A,6Bは、同種
のCODECが接続されるように、符号化方式切替えデ
ータ検出部7A,7Bからの符号化方式判定データに基
づき、使用するCODECの切替えを送信側及び受信側
で連動して行うものである。
【0012】更に、D/A変換器一時停止部10A,1
0Bは、切替えスイッチ6A,6Bによる切替え時に受
信側のD/A変換器51A,52A,51B,52Bの
作動を一時的に停止させるものである。
【0013】判定データに変化がない場合は、D/A変
換器への変換クロックは中断されず、D/A変換器の作
動は中断しない。判定データに変化がある場合は、符号
化方式切替えデータ検出部の出力信号がローレベルにな
り、D/A変換器への変換クロックが一時的にローレベ
ルの状態が続き、D/A変換器の作動を一時的に停止さ
せる。これにより、受信側では一時的に無音状態とな
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の音声符号化方式を切替える音声処理システム
は、符号化方式がCELPの様な残差駆動LPC(Li
near Predictive Coding)の場
合において、音声符号化方式切替え後に、エンコーダと
デコーダの内部状態不一致のため、異音が発生する恐れ
があるという問題があった。
【0015】例えば、CELPのCODECは、エンコ
ーダとデコーダで同一の符号帳を持ち、エンコーダでは
入力された音声データのパターンとエンコーダの内部状
態と符号帳を用いて、相関の強いパターンを検索し、そ
のインデックスをデコーダに送信し、デコーダでは受信
したインデックスを基にデコーダの内部状態と符号帳か
ら合成信号を生成する。内部状態が一致することで、エ
ンコーダに入力された音声信号の再生が可能となる。
【0016】しかし、符号化方式切替え直後は、エンコ
ーダの符号化データを復号していないことにより、内部
状態が異なっている。異なった状態で復号処理をする
と、雑音感が生じて最悪の場合には異音が発生するとい
う欠点がある。
【0017】本発明の目的は、音声符号化方式の切替え
時におけるエンコーダとデコーダとの内部状態の不一致
に起因する雑音感の発生をなくして異音の発生を低減可
能とした音声符号化切替えシステムを提供することであ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、複数の
音声符号化方式に適応した音声符号化復号化手段を有
し、音声符号化方式に応じて適応する前記音声符号化復
号化手段を切替え選択するようにした音声符号化切替え
システムであって、前記音声符号化方式の切替えに応答
して前記音声符号化復号化手段の各入出力データを一定
期間無音状態としその後次第にレベルが上昇する特性に
制御する制御手段を含むことを特徴とする音声符号化切
替えシステムが得られる。
【0019】また、本発明によれば、前記音声符号化
号化手段の各復号化部の出力データを前記制御手段で制
御する代わりに、前記復号化部の各々において、復号す
べきフレーム毎のデータのエラー検出訂正をなすエラー
検出訂正手段と、このエラー検出訂正手段により訂正不
可のフレームデータに対してバッドフレームマスキング
処理をなすバッドフレームマスク手段と、このバッドフ
レームマスキング処理後のデータに対して復号化をなす
復号化手段とを設け、前記バッドフレームマスク手段を
前記音声符号化方式の切替えに応答して動作せしめてバ
ッドフレームマスキング処理を行うようにしたことを特
徴とする音声符号化切替えシステムが得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の作用を述べる。エンコー
ダ入力及びデコーダ出力において、音声符号化方式切替
え直後の一定期間は無音状態とし、その後時間の経過と
共に音声レベルが次第に上昇するように制御する。こう
することにより、エンコーダに無音の音声が入力されて
符号化データが生成され、この符号化データがデコーダ
で復号されることになるので、エンコーダとデコーダと
の内部状態の不一致が修正される。そして、その後次第
にレベル上昇制御されるので、復号音声の不連続性がな
くなり違和感がなくなる。
【0021】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例に
ついて詳述する。
【0022】図1及び図2は本発明の一実施例のブロッ
ク図であり、図10と同等部分は同一符号により示して
いる。尚、図1は一方の端末Aのブロック図、図2は他
方の端末Bのブロック図を夫々示している。また、CO
DECの音声符号化方式が2つの場合であるが、これに
限定されるものではない。
【0023】図1,2を参照すると、ディジタル伝送路
Tを介して端末A,Bが接続されており、一方の端末A
には、電話機1A、ハイブリッド2A、第1CODEC
31A、第2CODEC32A、A/D変換器41A,
42A、D/A変換器51A,52Aが設けられると共
に、他方の端末Bには、電話機1B、ハイブリッド2
B、第1CODEC31B、第2CODEC32B、A
/D変換器41B,42B、D/A変換器51B,52
Bが設けられている。更に、符号化方式切替えデータ検
出部7A,7Bが設けられている点は、図10の従来例
と同様である。
【0024】しかしながら、従来例と比較して、COD
ECとA/D変換器、CODECとD/A変換器の各間
に抑圧回路81A,81B,82A,82B,91A,
91B,92A,92Bが夫々設けられ、D/A変換器
一時停止部が除去されている点が構成上異なっている。
【0025】符号化方式切替えデータ検出部7A,7B
は、伝送路上の伝送データから符号化方式が切替えられ
たことを検知するもので、この符号化方式切替えデータ
検出部7A,7Bは、伝送路T上のデータから符号化方
式判定データや符号化方式切替えデータを検出する検出
部を備えている。
【0026】尚、判定データは、第1CODEC31
A,31Bを「0」、第2CODEC32A,32Bを
「1」とする。そして判定データに変化がないとき(C
ODECの切替えを行っていないとき)は、ハイレベル
の出力を出し、判定データが0→1または1→0と変化
したとき(CODECの切替えを行ったとき)は、ロー
レベルの出力を出すようになっている。
【0027】また、切替えスイッチ6A,6Bは、同種
のCODECが接続されるように、符号化方式切替えデ
ータ検出部7A,7Bからの符号化方式判定データに基
づき、使用するCODECの切替えを送信側及び受信側
で連動して行うものである。
【0028】抑圧回路81A,82A,91A,92A
には、符号化方式切替えデータ検出部7Aの出力信号が
入力され、音声データの抑圧制御を行う。同様に、抑圧
回路81B,82B,91B,92Bには、符号化方式
切替えデータ検出部7Bの出力信号を制御信号として入
力し、音声データの抑圧制御を行う。
【0029】例えば、これ等抑圧回路は、符号化方式切
替えデータ検出部からの制御信号を監視して、この制御
信号がローレベルとなったときに、これに応答して数十
msec無音状態になり、時間の経過に伴い抑圧量が次
第に低減されるような抑圧を行う。この無音区間後の抑
圧処理の一例として、音声信号の各サンプルデータiに
対してi/80の重み付け処理(平滑化処理)をするこ
とを提案する。このほかexp(−τt)の関数で表せ
るような重み付けを行っても同様の効果が得られる。
【0030】上記抑圧回路の具体例について以下に説明
する。図3はその一具体例ブロック図であり、図4はそ
の動作タイムチャートの例を示している。音声符号化方
式の切替えが検出されると、切替えタイミング信号aが
そのタイミングに同期してトリガパルス的に生成される
とすると、このトリガパルスaに応答してアドレス生成
回路201がデータROM(リードオンリメモリ)20
2のリードアドレスを初期値“0”から順次インクリメ
ントしつつ生成する。
【0031】データROM202には予め乗算係数が格
納されており、この読出し乗算係数と入力データbとは
ラッチ204,203に夫々ラッチされ2入力乗算器2
05へ入力される。乗算出力はラッチ206を介して出
力信号cとして導出され、抑圧回路出力となる。
【0032】例えば、ROM202に予め図5,6で示
す如き乗算係数を各アドレス対応に格納しておくこと
で、1/80の一定傾斜でレベル上昇する特性や、1−
exp(−t/80)で上昇する特性の抑圧回路が実現
できる。
【0033】尚、符号化方式により異音が発生する継続
時間は異なるので、切替えるべき符号化方式に応じて無
音期間t0の長さを変化させるべく、ROMの乗算係数
の0の値の格納アドレス数を変化させる様にしておく。
また、レベル上昇特性も乗算係数により種々選定可能と
しておく。
【0034】また、抑圧回路の例としては、図3に示す
ハードウェア構成以外にもソフトウェア構成(CPU構
成)とすることができ、この場合も、無音期間t0やレ
ベル上昇特性は所望に制御可能とするのが良く、容易に
実現され得る。
【0035】エンコーダは無音区間t0の音声データを
符号化し、符号化データを送信する。数十msecの無
音データを符号化することにより、内部状態がほぼ初期
化される。デコーダはこの無音区間の符号化データを復
号化することで、内部状態をほぼ初期化でき、エンコー
ダとデコーダの内部状態の不一致を修正することができ
る。しかし、符号化方式切替え直後は、内部状態不一致
の修正の過渡期であるため、異音の発生する恐れがあ
る。そこで、デコーダ出力信号に対して、抑圧処理を行
うことにより過渡期の復号音声出力をミュートする。こ
れにより一時的な異音の発生を抑えることができる。
【0036】デコーダ側のみ抑圧処理をした場合を考え
ると、切替え直後の一時的な異音の発生は抑えることが
できるが、エンコーダとデコーダの内部状態不一致が生
じているため、無音区間になるまで雑音が付加されたよ
うな復号音声を出力する。エンコーダ側に抑圧処理を行
うことは、内部状態不一致を修正するため重要である。
【0037】しかしながら、エンコーダ側のみの抑圧処
理する場合や、デコーダ側のみ抑圧処理する場合でも、
無音区間の時間設定等で異音を抑圧することができる。
【0038】デコーダ側のみの抑圧処理する場合は、符
号方式切替え後、復号音声の無音を検出するまで、復号
音声を抑圧するよう制御するように、無音検出手段と抑
圧処理制御手段を付加することが望ましい。
【0039】また、図1の構成の他に、符号化方式切替
えデータ検出部からの制御信号を各CODECに入力し
て、CODECの内部処理として動作することも可能で
ある。エンコーダでは抑圧処理を符号化処理の前処理と
して、デコーダでは復号処理の後処理として抑圧処理を
行う。
【0040】図7及び図8は本発明の他の実施例のブロ
ック図であり、図1,図2と同等部分は同一符号により
示している。本実施例では、図1,2の実施例でのCO
DECの復号化部側の出力データにおける抑圧回路を用
いる代りに、各CODEC内の復号化部のラインで当該
抑圧回路に代る機能を付与したものである。
【0041】各CODECについて説明する。端末A側
においては、符号化部311A,321Aとエラー検出
訂正符号(CRC)生成部312A,322Aと、エラ
ー検出訂正部313A,323Aと、バッドフレームマ
スキング部314A,324Aと、復号化部315A,
325Aとが設けられている。
【0042】復号化部315A,325Aの復号データ
は抑圧回路を経ることなく直接にD/A変換器51A,
52Aへ夫々入力されている。そして、バッドフレーム
マスキング部314A,324Aには、符号化方式切替
えデータ検出部7Aによる出力信号が制御信号として入
力されている。
【0043】他の端末B側においても端末Aと同一構成
となっている。
【0044】ここで、バッドフレームマスキング部にお
けるバッドフレームマスキング処理について説明する。
このバッドフレームマスキングの技術は音声符号化にお
ける代表的な誤り制御技術の一つであり、例えば、電信
電話株式会社発行のNTTR&D Vol.43,N
o.4,1994のp.377に説明されている。
【0045】エラー訂正符号(CRC)を用いたエラー
検出訂正部313A,323A,313B,323Bに
よっても、伝送路での誤りを完全に訂正できない場合が
あり、結果として伝送路での誤りが残留することが生じ
る。誤りが残留したままの受信データから復号した音声
には大きな歪みが発生することがあり、聴感特性が劣化
する。この場合の聴感特性を改善するため、残留誤りを
検出した場合には、復号音声のレベルを段階的に減衰さ
せたり前後の復号音声とのつながりを滑らかにする波形
処理により聴感特性の劣化を抑える工夫をしている。
【0046】この技術がバッドフレームマスキングであ
り、エラー訂正符号でも修正しきれない伝送路誤りが生
じた場合の復号における補間処理であり、バッドフレー
ムマスキング部314A,324A,314B,324
Bで夫々この処理が行われる。
【0047】更に、図9の状態遷移図を用いてこのバッ
ドフレームマスキング処理の動作について詳述する。こ
の処理は図9に示す如く9状態(0〜8)マシンに基づ
くもので、各状態からは矢印で示した状態へ遷移する。
パス上の1は現フレームにCRCエラーが検出された場
合を示す。受信データを復号するたびに、状態が遷移す
る。通常状態は0で、CRC判定でCRCエラーなしと
なっていることを意味する。状態6には、最低6回連続
でCRCエラーとなる場合に遷移する。各状態では、各
々異なる処理を行う。状態8は、音声符号化方式が切替
えられた場合強制的に遷移する。
【0048】状態0では何も処理を行わない。状態1と
状態2では、単純にフレーム反復を行う。状態3,4及
び5では、音声の反復と減衰を行う。状態6,7及び8
では、音声を完全に無音にする。
【0049】状態番号は、3つの例外を除いて、CRC
判定でCRCエラーの連続フレーム数を示す。例えば、
状態5は5連続フレーム(現フレームも含む)がエラー
となっていることを示す。例外は状態6,7,8であ
る。
【0050】状態6,7の状態では、連続して6フレー
ム以上のCRCエラーが生じている。状態6と状態8を
除く任意の状態においては、受信CRCと再生成CRC
とが一致した場合に、初期状態である状態0に遷移す
る。状態6から状態0に戻るにはCRCエラーが検出さ
れないフレームが2フレーム連続する必要がある。
【0051】長時間の悪条件下で、CRC判定の結果、
誤って有効な音声データあると示すことがあるので、以
上に述べた付加的な保護を加える。状態8から状態0に
遷移する場合もCRCエラーなしのフレームが2フレー
ム連続しなければならない。
【0052】誤りのない状態である状態0はシステムの
初期状態である。状態マシンは、CRCエラーが検出さ
れない場合と、符号化方式切替えの場合を除きこの状態
にとどまる。ここで、CRCエラーは、再生成CRCが
受信CRCと一致しない場合生じると定義される。パリ
ティー多項式は、伝送路誤りを含んでいる可能性のある
復号された入力多項式に基づいて生成される。
【0053】誤りが検出される連続な音声フレームにお
いては、状態マシンは夫々次の番号に遷移する。状態8
は、符号化方式の切替えが行われた場合に総ての状態か
ら遷移し、CRCエラーで状態7へ遷移する。
【0054】音声フレームにCRCエラーが検出されな
い場合、状態6と状態8を除き状態マシンは状態0に戻
る。状態6における遷移は他の場合と異なり、誤りが検
出されない1フレームで状態7へ遷移し、または誤りが
検出されない2連続フレームで状態0に戻る。以下に、
各状態における処理を示す。
【0055】状態0:CRCエラーが検出されない。受
信された復号音声データをそのまま使用する。
【0056】状態1:CRCエラーがそのフレームに検
出されている。符号化の各パラメータ値を状態0であっ
た最後のフレームでの夫々に対応する値と置換える。こ
のフレームにおける残りの復号ビットはそのまま音声符
号器へ送る。
【0057】状態2:状態1の時と同様の処理を行う。
【0058】状態3:R0(フレームエネルギを示すパ
ラメータ)から2を減ずる。それ以外は状態1及び2と
同様にフレームの反復処理を行う。
【0059】状態4:状態3と同様の処理を行う。R0
の値が2小さくなり、現在のパワーレベルは元の値より
8dB低くなる。
【0060】状態5:R0の値から2を減ずる。
【0061】状態6:フレームまたは反復処理を行い、
同時にパラメータR0を0に設定する。あるいは、音声
に代って快適雑音が挿入される。
【0062】状態7:音声信号は無音R0=0のままに
する。
【0063】状態8:状態7と同様の処理を行う。
【0064】尚、状態3から5において、R0の値から
2減じた後、その値が0以上であることをチェックす
る。もし、その値が負の場合には、R0を0に設定す
る。
【0065】以上のバッドフレームマスキング処理にお
いて、本実施例では、符号化方式の切替えタイミングで
各バッドフレームマスキング部314A,324A,3
14B,324Bを起動する。すなわち、図9の状態遷
移図におけるパス2の状態(符号切替え状態)とする。
これにより、状態8へ強制的に移行する。
【0066】この状態8からは連続して2フレームの間
はR0=0として、その後始めて状態0へ戻ることにな
る。よって、符号化方式切替えから2フレームの間無音
データ(R0=0)が復号化部へ入力され、その後受信
データが復号されることになって、異音発生が抑圧され
るのである。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明による第1の
効果は、符号化方式がCELPの様な残差駆動LPCの
場合に、エンコーダとデコーダの内部状態不一致のため
に生じる恐れのある異音の発生を低減することができ
る。
【0068】その理由は、符号化方式の切替え時に音声
信号に対して抑圧処理を行うことにより、無音状態から
始まり緩やかな立上がり特性を示す音声信号をエンコー
ダに入力できる。この抑圧された音声信号を入力するこ
とにより、エンコーダの内部状態が初期化され、緩やか
な立上がり特性を示す音声信号を入力することにより信
号の不連続性が緩和される。また、これらの抑圧信号を
エンコードした符号化データをデコーダで復号すること
により、デコーダの内部状態がエンコーダと同様に初期
化され、エンコーダとデコーダの内部状態不一致を修正
することができたためである。
【0069】更に、デコーダの復号音声出力信号に抑圧
処理をすることにより、エンコーダとデコーダの内部状
態不一致(切替え直後)の復号音声出力を抑圧するため
異音の発生を抑えることができる。
【0070】第2の効果は、符号化方式の切替え時に生
じる一時的な雑音を除去できる。
【0071】その理由は、符号化方式の切替え時に音声
信号に対して抑圧処理を行うことにより、デコーダ出力
信号をミュートするためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の一部ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例の一部ブロック図である。
【図3】本発明の実施例の抑圧回路の一例を示す図であ
る。
【図4】図3の抑圧回路の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図5】図4のデータROMの格納データの一部を示す
図である。
【図6】図4のデータROMの格納データの一部を示す
図である。
【図7】本発明の他の実施例の一部ブロック図である。
【図8】本発明の他の実施例の一部ブロック図である。
【図9】本発明の他の実施例のバッドフレームマスキン
グ処理の動作を示す状態遷移図である。
【図10】従来の音声符号化切替えシステムのブロック
図である。
【符号の説明】
1A,1B 電話機 2A,2B ハイブリッド 6A,6B 切替えスイッチ(切替手段) 7A,7B 符号化方式切替えデータ検出部 31A,31B 第1CODEC 32A,32B 第2CODEC 41A,41B A/D変換器 51A,51B D/A変換器 81A,82A,81B,82B 91A,92A,91B,92B 抑圧回路 A,B 端末 T ディジタル伝送路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G10L 3/00 - 9/18 H03M 7/30 H04B 14/04 JICSTファイル(JOIS)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の音声符号化方式に適応した音声符
    号化復号化手段を有し、音声符号化方式に応じて適応す
    る前記音声符号化復号化手段を切替え選択するようにし
    た音声符号化切替えシステムであって、前記音声符号化
    方式の切替えに応答して前記音声符号化復号化手段の各
    入出力データを一定期間無音状態としその後次第にレベ
    ルが上昇する特性に制御する制御手段を含むことを特徴
    とする音声符号化切替えシステム。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記一定期間の後に一
    定の傾斜でレベルが上昇するよう制御することを特徴と
    する請求項1記載の音声符号化切替えシステム。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記一定期間の後に所
    定時定数でレベルが上昇するよう制御することを特徴と
    する請求項1記載の音声符号化切替えシステム。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、予め前記レベルの上昇
    特性に従った乗算係数を格納したメモリと、前記音声符
    号化方式の切替えに応答して前記メモリの読出しアドレ
    スを順次生成するアドレス生成手段と、このメモリから
    の読出し乗算係数を前記音声符号化手段の各入出力デー
    タに乗算する乗算手段とを有することを特徴とする請求
    項1〜3いずれか記載の音声符号化切替えシステム。
  5. 【請求項5】 前記音声符号化復号化手段の各復号化部
    の出力データを前記制御手段で制御する代わりに、前記
    復号化部の各々において、復号すべきフレーム毎のデー
    タのエラー検出訂正をなすエラー検出訂正手段と、この
    エラー検出訂正手段により訂正不可のフレームデータに
    対してバッドフレームマスキング処理をなすバッドフレ
    ームマスク手段と、このバッドフレームマスキング処理
    後のデータに対して復号化をなす復号化手段とを設け、
    前記バッドフレームマスク手段を前記音声符号化方式の
    切替えに応答して動作せしめてバッドフレームマスキン
    グ処理を行うようにしたことを特徴とする請求項1〜4
    いずれか記載の音声符号化切替えシステム。
  6. 【請求項6】 前記バッドフレームマスク手段は、前記
    音声符号化方式の切替えに応答して少なくとも2フレー
    ムの間復号音声レベルを最小とするよう動作することを
    特徴とする請求項5記載の音声符号化切替えシステム。
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