JP3046213B2 - サブバンド・オーディオ信号合成装置 - Google Patents

サブバンド・オーディオ信号合成装置

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JP3046213B2
JP3046213B2 JP7015946A JP1594695A JP3046213B2 JP 3046213 B2 JP3046213 B2 JP 3046213B2 JP 7015946 A JP7015946 A JP 7015946A JP 1594695 A JP1594695 A JP 1594695A JP 3046213 B2 JP3046213 B2 JP 3046213B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、サブバンド分割符号
化されたオーディオ信号の復号装置に用いられるサブバ
ンド・オーディオ信号合成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、人間の聴覚特性を巧みに利用し、
オーディオ信号を6分の1から8分の1程度に圧縮して
も聴感上音質劣化がほとんど検知されない符号化方式が
開発されてきており、放送、通信及び蓄積メディアの分
野での利用が検討されている。このような符号化方式と
しては、例えば、ISO/ITCで国際標準化されたM
PEG(Moving Picture Expert
Group)オーディオ信号符号化方式がある。
【0003】MPEGオーディオ信号符号化方式による
符号化されたシリアル伝送データ(ビットストリーム)
は、符号化フレームからなり、符号化フレームの構成
は、図14に示すようになっている。ヘッダ情報には、
符号化フレーム検出用の同期ワードやサンプリング周波
数などの情報が含まれる。そして、ヘッダ情報に続き、
後続のオーディオ・データの誤りを検出するためのCR
C(Cyclic Redundancy Check
Code)チェック・ビット(但し、このCRCチェ
ック・ビットはオプションで設けらる。)、(ディジタ
ル)オーディオ信号を所定のサンプル(例えば、384
サンプル)からなるフレームを単位として、サブバンド
に分割して符号化したオーディオ・データが配置され
る。ここで、この方式においては、オーディオ信号は、
32のサブバンドに分割されて、各サブバンドごとに聴
覚特性を利用した符号化がなされおり、符号化されたオ
ーディオ・データは、ビット・アロケーション、スケー
ルファクタ、および各サブバンドごとに符号化された符
号化サンプルデータからなる。ビット・アロケーション
とは、符号化するオーディオ信号の情報量に応じて各サ
ブバンド毎に適応的に割り当てられた量子化ビット数を
表わす情報であり、また、スケール・ファクタとは、各
サブバンドにおけるオーディオ信号を正規化するときの
倍率を表わす情報である。
【0004】さて、一般に、符号化されたビットストリ
ームの受信及びこれを蓄積した媒体の再生には、符号化
されたオーディオ信号を復号して再生するために復号装
置が必要となる。ここで、一般的な符号化方式では、
(ディジタル)オーディオ信号を所定のサンプルからな
るフレームを単位として符号化を行っているため、ビッ
トストリーム上に誤りを生じた場合、そのフレーム全体
を他のフレームで補間する必要性を生じる。このような
サブバンド分割符号化オーディオ信号復号装置につい
て、符号化方式にMPEGオーディオ符号化方式を用い
た場合を例として説明する。
【0005】図15は従来のサブバンド分割符号化オー
ディオ信号復号装置の構成を示すブロック図である。図
において、まず、1は入力されたビットストリームの同
期ワードを検出し同期をとる同期検出器、2はビットス
トリームをCRCコード、ビットアロケーション情報、
スケールファクタ情報、および(符号化)サンプルデー
タ等にアンパッキング(分解)するフレームアンパッキ
ング回路、3はCRC検出器、4はフレームアンパッキ
ング回路2によりアンパッキングされたビットアロケー
ションを復号するビットアロケーション復号器、5は同
じくアンパッキングされたスケールファクタを復号する
スケールファクタ復号器、6は同じくアンパッキングさ
れたサンプルデータの量子化レベルに基づいて所定の係
数C、DよりC×(サンプルデータ+D)なる演算を行
い逆量子化値を求める逆量子化器、7は逆量子化器6に
より得られた逆量子化値に対しスケールファクタを乗じ
ることにより逆正規化値を求める逆正規化器、8は逆正
規化値から出力オーディオ信号を生成し出力するサブバ
ンド・オーディオ信号合成装置、51は逆正規化値から
オーディオ信号を合成するサブバンド合成器、52は補
間信号検出時サブバンド合成器からの出力のフレームメ
モリへの書き込みを止めるスイッチ、53は1つ前のフ
レームのオーディオデータを保存しておくフレームメモ
リ、54はフレームメモリへの書き込みと読み出しのア
ドレスを制御するアドレス・コントローラ、55はデー
タ補間の前後をクロスフェードでつなぐためのクロスフ
ェード回路、56はデータ補間の前後のクロスフェード
期間中にクロスフェード回路へデータを切り換えるスイ
ッチである。
【0006】次に従来例の動作について説明する。ま
ず、復号器に入力されたビットストリームは、同期検出
器1において同期の検出がなされる。同期がとれている
場合、フレームアンパッキング回路2にてヘッダ情報を
抽出し、レイヤ、CRCの有無、ビットレート、サンプ
リング周波数、チャネルモード等の復号に必要となる各
情報が設定される。また、オーディオデータがビットア
ロケーション情報、スケールファクタ情報、サンプルデ
ータに分離される。そして、CRCチェックビットがあ
る場合CRC検出器3にてデータの誤りのチェックを行
う。
【0007】次いで、フレームアンパッキング回路2に
て分離されたビットアロケーション情報は、ビットアロ
ケーション復号器4に入力され量子化レベル(各サブバ
ンドに適応的に割り当てられた量子化ビット数)が求め
られる。スケールファクタ情報は、スケールファクタ復
号器5に入力され、関連するサンプルの逆量子化値に乗
算するスケールファクタ値が得られる。サンプルデータ
は、逆量子化器6に入力され、ビットアロケーション復
号器4により得られる量子化レベルに基づいて所定の係
数C、Dを選択し、C×(サンプルデータ+D)なる演
算により逆量子化値が得られる。
【0008】そして、この逆量子化値は逆正規化器7に
入力され、スケールファクタ復号器5で得られたスケー
ルファクタが乗算され逆正規化値が得られる。各サブバ
ンドの逆正規化値はサブバンド合成器51にてサブバン
ド合成されオーディオ信号として出力される。そして、
サブバンド合成器51にて出力されたオーディオ信号
は、通常の場合には、スイッチ回路52を介し、フレー
ムメモリ53に所定期間ストアされた後、スイッチ56
を介して出力オーディオ信号として出力される。
【0009】ここで、入力されたビットストリームに誤
ったデータが含まれている場合には、それを検出し、誤
ったデータを含むフレームを他のフレームにて補間する
ために補間制御信号が入力される。補間制御信号が入力
されると、スイッチ回路52によりサブバンド合成器5
1から出力されるオーディオデータのフレームメモリ5
3への書き込みを一時中止し、アドレスコントローラ5
4によりフレームメモリ53内にストア(保持、記憶)
されて残っている前フレームのオーディオデータを補間
データとして出力する。また、フレーム補間の前後のデ
ータのつなぎ目においては、クロスフェード回路55に
おいて、データのつなぎ目において異音となったり、聴
感上の違和感が生じないようにデータのつなぎ目の前後
のデータをクロスフェードによりつなげ、クロスフェー
ドを行なったクロスフェードデータをスイッチ56を介
して出力オーディオ信号として出力する。
【0010】なお、ここで、クロスフェードとは、つな
ぎ目の前部のオーディオ信号の大きさ(信号レベル)を
徐々に小さく(フェードアウト)していき、つなぎ目の
後部のオーディオ信号の大きさを徐々に大きく(フェー
ドイン)していき、フェードアウトしたオーディオ信号
とフェードインしたオーディオ信号を加算してつなぎ目
をなめらかにつなぐ処理方法をいう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述のように従来のサ
ブバンド・オーディオ信号合成装置においては、前フレ
ームの復号されたオーディオ信号(データ)を所定期間
ストアするフレームメモリが必要となり、回路規模が増
大するという問題点があった。
【0012】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、復号されたオーディオ信号(デ
ータ)をストア(保持、記憶)するフレームメモリを新
たに追加することなく、ディジタル・オーディオ信号の
補間を行うことのできるサブバンド・オーディオ信号合
成装置を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のサブバ
ンド・オーディオ信号合成装置は、直交変換手段、乗算
手段、メモリ制御手段、及びメモリを備え、Nサンプル
(Nは2以上の自然数)のサブバンド・データに帯域分
割されたサブバンド オーディオ信号を合成して時間領
域のディジタル オーディオ信号を出力するサブバンド
オーディオ信号合成装置であって、前記直交変換手段
は、Nサンプルのサブバンドサンプルを直交変換して、
2MNサンプル(Mは2以上の自然数)の直交変換信号
を生成し、前記乗算手段は、前記直交変換信号に窓関数
を乗算して2MNサンプルの窓信号を生成し、前記メモ
リ制御手段は、第1、第2の処理を行い、前記第1の処
理では、前記2MNサンプルの窓信号と前記メモリに記
憶された2MNサンプルの累積加算信号をNサンプルず
らして加算して前記メモリに書き込むとともに、2M回
加算されたNサンプルの累積加算信号をディジタル
ーディオ信号として出力し、前記第2の処理では、補間
命令が入力された際には、前記メモリの累積加算信号に
基づいて補間信号を作成し、前記補間信号をディジタル
オーディオ信号として出力することを特徴とする。
【0014】請求項2に記載のサブバンド・オーディオ
信号合成装置は、前記メモリ制御手段の第2の処理にお
いて、前記メモリから第1の累積加算信号と第2の累積
加算信号を読み出し、前記第1の累積加算信号と前記第
2の累積加算信号が所定期間重なるクロスフェード処理
を行うことにより補間信号を作成することを特徴とす
る。
【0015】請求項3に記載のサブバンド・オーディオ
信号合成装置は、前記メモリ制御手段の第2の処理にお
いて、前記補間命令が入力された最初の所定期間は、前
記メモリから第1の累積加算信号と第2の累積加算信号
を読み出し、前記第1の累積加算信号と前記第2の累積
加算信号が所定期間重なるクロスフェード処理を行うこ
とにより補間信号を作成し、前記補間信号を前記第1の
累積加算信号が記憶されていた位置に新たな累積加算信
号として書きこみ、前記最初の所定期間経過後は、新た
な累積加算信号に基づいて補間信号を作成するものであ
る。
【0016】請求項4に記載のサブバンド・オーディオ
信号合成装置は、前記メモリ制御手段の第2の処理にお
いて、前記メモリから第1の累積加算信号と第2の累積
加算信号を読み出し、前記第2の累積加算信号に、累積
加算回数が減るに従って増加する特性を付与して第3の
累積加算信号を作成し、前記第1の累積加算信号と前記
第3の累積加算信号を所定期間加算することにより補間
信号を作成するものである。
【0017】請求項5に記載のサブバンド・オーディオ
信号合成装置は、前記補間信号を作成するために用いる
累積加算信号がT(T≦2M)回以上加算したものであ
る。
【0018】請求項6に記載のサブバンド・オーディオ
信号合成装置は、前記補間命令の解除後において、前記
メモリ制御手段では、解除直後の最初のクロスフェード
処理が終わった後に前記第1の処理を行うものである。
【0019】
【作用】請求項1に記載のサブバンド・オーディオ信号
合成装置は、通常のディジタル・オーディオ信号への合
成を行う場合には、2MNサンプルの窓信号とメモリに
記憶された2MNサンプルの累積加算信号をNサンプル
ずらして加算してメモリに書き込むとともに、2M回加
算されたNサンプルの累積加算信号をディジタル オー
ディオ信号として出力する第1の処理を行い、ディジタ
ル・オーディオ信号の補間を行う場合には、補間命令が
入力された際に、メモリの累積加算信号に基づいて補間
信号を作成し、補間信号をディジタル オーディオ信号
として出力する第2の処理を行う。
【0020】請求項2に記載のサブバンド・オーディオ
信号合成装置は、伝送されたサブバンド・オーディオ信
号に対する補間命令に基づいて、新たな窓信号の上記メ
モリへの書き込みを中止するとともに、メモリ制御手段
の第2の処理において、メモリから第1の累積加算信号
と第2の累積加算信号を読み出し、第1の累積加算信号
と第2の累積加算信号が所定期間重なるクロスフェード
処理を行うことにより補間信号を作成して出力する。
【0021】請求項3に記載のサブバンド・オーディオ
信号合成装置は、メモリ制御手段の第2の処理におい
て、補間命令が入力された最初の所定期間は、メモリか
ら第1の累積加算信号と第2の累積加算信号を読み出
し、第1の累積加算信号と第2の累積加算信号が所定期
間重なるクロスフェード処理を行うことにより補間信号
を作成し、補間信号を前記第1の累積加算信号が記憶さ
れていた位置に新たな累積加算信号として書きこみ、最
初の所定期間経過後は、新たな累積加算信号に基づいて
補間信号を作成する。これにより、最初の所定期間中の
み、メモリ制御手段から出力されるクロスフェード信号
を補間信号として出力した以降は、その一部がクロスフ
ェード信号で書き換えられた新たな累積加算信号を補間
信号として出力することが可能になる。
【0022】請求項4に記載のサブバンド・オーディオ
信号合成装置は、第1の累積加算信号と第3の累積加算
信号を所定期間加算することにより補間信号を作成する
ことにより、メモリからの窓信号の読み出し範囲を広げ
ても、減衰特性を利用してクロスフェードによりつなげ
た補間信号を得ることが可能となる。
【0023】請求項5に記載のサブバンド・オーディオ
信号合成装置では、補間信号を作成するために用いる累
積加算信号がT(T≦2M)回以上加算することによ
り、メモリから読み出した窓信号が補間の途中で減衰し
てしまうことがなく、十分な振幅をもった有効な補間信
号を得ることが可能になる。
【0024】請求項6に記載のサブバンド・オーディオ
信号合成装置では、補間命令の解除後において、メモリ
制御手段により、解除直後の最初のクロスフェード処理
が終わった後に第1の処理を行う。これにより、補間期
間中にメモリに記憶された窓信号を利用してディジタ
ル・オーディオ信号の補間信号とサブバンド合成された
ディジタル・オーディオ信号とをつなぐことが可能とな
る。
【0025】
【実施例】まず、本発明のサブバンド・オーディオ信号
合成装置が用いられるサブバンド分割符号化オーディオ
信号復号装置について説明しておく。なお、本実施例に
おいては、オーディオ信号の符号化方法を、上述のMP
EGオーディオ信号符号化方式によるものとし、また、
サブバンドの数Nを32として説明する。図1は、本発
明の一実施例におけるサブバンド分割符号化オーディオ
信号復号装置の構成を示すブロック図である。図におい
て、1は入力されたビットストリームの同期をとる同期
検出器、2はビットストリームをアンパッキングするフ
レームアンパッキング回路、3はCRC検出器、4はフ
レームアンパッキング回路2によりアンパッキングされ
たビットアロケーションを復号するビットアロケーショ
ン復号器、5は同じくアンパッキングされたスケールフ
ァクタを復号するスケールファクタ復号器、6は同じく
アンパッキングされたサンプルデータの量子化レベルに
基づいて、所定の係数C、DよりC×(サンプルデータ
+D)なる演算を行い、逆量子化値を求める逆量子化
器、7は逆量子化器6により得られた逆量子化値に対
し、スケールファクタ復号器5より得られるスケールフ
ァクタを乗じることにより逆正規化値を求める逆正規化
器、8は逆正規化値から出力オーディオ信号を生成し出
力するサブバンド・オーディオ信号合成装置、9は論理
和回路である。
【0026】また、図2は、本発明の一実施例における
サブバンド分割符号化オーディオ信号復号装置のサブバ
ンド・オーディオ合成装置の構成を示すブロック図であ
る。図において、11はサブバンドサンプルを時間領域
のデータに変換する直交変換器、12は窓長512サン
プル分の窓係数をもつROM(Read OnlyMe
mory)、13は直交変換値に窓係数を乗算する乗算
器、14は乗算器13の出力データとリングメモリ15
からの読み出しデータとを加算する加算手段、15は5
12ワード(サンプル)分のデータをストア(保持、記
憶)するリングメモリ、16はリングメモリ15からの
読み出しデータを遮断するスイッチ、17はリングメモ
リ15のデータの読み出しアドレスと書き込みアドレス
を制御(コントロール)するアドレスコントローラ、1
8は32サンプルずつサブバンド合成され出力されるオ
ーディオデータをストア(保持、記憶)する32ワード
(サンプル)分の容量をもつバッファメモリである。
【0027】次に動作について説明する。図1におい
て、まず、サブバンド分割符号化オーディオ信号復号装
置に入力された(オーディオ)ビットストリームは、同
期検出器1において同期の検出がなされる。同期がとれ
ている場合、フレームアンパッキング回路2は、ヘッダ
情報を抽出し、レイヤ、CRCの有無、ビットレート、
サンプリング周波数、パディングの有無、チャネルモー
ド等を設定し、また、ビットストリームを、ビットアロ
ケーション情報、スケールファクタ情報、サンプルデー
タに分離する。そして、オプションで設けられるCRC
チェックビットが有る場合、CRC検出器3にてデータ
の誤りのチェックを行う。なお、以下、入力されるビッ
トストリームには、CRCチェックビットが設けられて
いるものとする。
【0028】次いで、フレームアンパッキング回路2に
て分離されたビットアロケーション情報は、ビットアロ
ケーション復号器4に入力され、量子化レベル(各サブ
バンドに適応的に割り当てられた量子化ビット数)が求
められる。スケールファクタ情報は、スケールファクタ
復号器5に入力され、関連するサンプルの逆量子化の値
に乗算するスケールファクタ値が得られる。サンプルデ
ータは、逆量子化器6に入力され、ビットアロケーショ
ン復号器4により得られる量子化レベルに基づいて、所
定の係数C、Dを選択し、C×(サンプルデータ+D)
なる演算により逆量子化値が得られる。この逆量子化値
は逆正規化器7に入力され、スケールファクタ復号器5
で得られたスケールファクタが乗算され、逆正規化値が
得られる。そして、各サブバンドの逆正規化値は、サブ
バンド・オーディオ信号合成装置(サブバンド合成器)
にてサブバンド合成され、出力オーディオ信号として
出力される。
【0029】一方、同期検出器1により同期ワードによ
り同期がとれない(同期が外れる)等の同期エラーが検
出された場合に、同期検出器1から同期エラー検出信号
が出力される。また、CRC検出器3により符号化フレ
ーム中のデータに誤り(エラー)が検出された場合に
は、CRC検出器3からCRCエラー検出信号が出力さ
れる。そして、同期エラー検出信号、CRCエラー検出
信号、および装置外部より入力される外部補間制御信号
は、論理和回路(ORゲート)9にて、論理和がとら
れ、いずれか一つの信号が入力されたときに、補間制御
信号としてサブバンド・オーディオ信号合成装置8に入
力される。
【0030】次に図2に示すように構成されるサブバン
ド・オーディオ信号合成装置8の動作について説明す
る。MPEGオーディオ信号符号化方式により符号化さ
れた信号を復号する場合のサブバンド合成は、ISO/
ITCに定める規格に従うと、Σ(N×S)(但し、
N:余弦係数、S:サブバンドサンプル。)なる直交変
換と、D×U(但し、D:窓係数、U:直交変換値。)
なる窓掛けと、ΣW(但し、W=D×U。)なる累積加
算で構成される。よって、サブバンド合成を行うために
は、例えば、図2に示すように構成されるサブバンド・
オーディオ信号合成装置8において以下のような動作を
行うことが必要となる。
【0031】まず、逆正規化器7により得られた32の
サブバンドサンプルに対し、直交変換器11にて直交変
換行列を掛けることにより、512サンプルの直交変換
値からなるディジタル信号を得る。次に、直交変換され
たディジタル信号にそれぞれ対応する512の窓係数を
有する窓関数をROM12から読み出して、乗算器13
で乗算して、窓掛けされた512サンプルの窓信号を得
る。ここで、ROM12に記憶された512個の窓係数
は、例えば図3に示すような値である。
【0032】また、加算手段14において、乗算器13
からの出力X 、X 、・・・、X511 と、5
12ワード(サンプル)の容量をもったリングメモリ1
5中のデータを32サンプル分だけシフトした(ずらし
た)読み出しデータY32 t−1、Y33 t− 、・・
・、Y511 t−1とが次式に従って加算される。 式1. Y =Yi+32 t−1+X (i=0、・・・、479) 式2. Y =X (i=480、・・・、511) そして、その結果Y 、Y 、・・・、Y511
が再びリングメモリ15中にストア(保持、記憶)され
る。
【0033】なお、上記の式1および式2を、サブバン
ド数N、窓長2MN(M:整数)として一般的に表現す
ると以下のようになる。 式3. Y =Yi+N t−1+X (i=0、・・・、2MN−N−1) 式4. Y =X (i=2MN−N、・・・、2MN−1) 式1および式2は、式3および式4において、サブバン
ド数Nを32、窓長2MNを512(2×8×32)と
した場合に相当する。
【0034】ここで、リングメモリ15から読み出され
るデータと加算手段14により加算され再びリングメモ
リ15中にストアするための書き込みデータとの関係は
以下のようになる。上記の加算結果のうちY 、Y
、・・・、Y479 は、リングメモリ15のY32
t−1、Y33 t−1、・・・、Y511 t−1を読み
出した位置に順次書き込まれる。そして、残りの加算結
果Y480 、Y481 、・・・、Y511 は、Y
t−1、Y t−1、・・・、Y31 t−1を読み出
した位置に戻って順次書き込まれる。このように、リン
グメモリ15における読み出しおよび書き込み位置は、
累積加算を行って32サンプル分のサブバンドデータを
生成する度に、32サンプル分ずれることになるが、加
算結果のうち最後の32サンプルY480 、Y481
、・・・、Y511 は、Y t−1、Y t−1
・・・、Y31 t−1を読み出した位置に戻って、つま
り、リングメモリ15上のアドレスを巡回してリング状
に制御することにより、512ワードの容量のなかで書
き込みを行うものである。この時、リングメモリ15の
読み出しアドレスと書き込みアドレスを、アドレスコン
トローラ17にて生成し、リングメモリ15の読み出し
と書き込みを制御する。
【0035】また、加算手段14において、乗算器13
からの出力X 、X 、・・・、X511 と、5
12ワード(サンプル)の容量をもったリングメモリ1
5から32サンプル分シフトして読み出された読み出し
データY32 t−1、Y33 t−1、・・・、Y511
t−1を加算する場合に、上記の式2に示されるよう
に、i=480、・・・、511の間は、リングメモリ
15からの読み出しデータは加算する必要がないので、
スイッチ16をオフ(オープン、開放)することによ
り、読み出しデータを加算手段14へ入力しないように
する。そして、加算手段14にて加算された結果Y
のうち、最初の32サンプルY 、Y 、・・・、
32 は32サンプル(ワード)分の容量をもったバ
ッファメモリ18にストア(保持、記憶)された後、所
定のタイミングで読み出され、サブバンド・オーディオ
信号合成装置8の出力データとして出力される。
【0036】次に上記のリングメモリ15中のデータの
性質について説明する。512ワードの容量をもつリン
グメモリ15には、図3に示した窓係数を乗算器13に
て乗算したデータと、前回の加算結果を32サンプルず
つシフトさせながら(ずらしながら)加算手段14にて
累積加算した値がストア(保持)されているため、最も
古い32サンプルは16(512÷32)回分の累積加
算がなされており、以降32サンプルごとに15回分、
14回分、・・・、1回分の累積加算データとなる。よ
って、リングメモリ15中の累積加算データには、図4
に示すような窓係数の累積加算値が掛けられている(乗
算されている)と考えられる。すなわち、リングメモリ
15中のデータのうち、図4に示されるように累積加算
T(T≦2M)の大きいほうから3分の1程度(累
積加算数が10回程度まで)のデータは、ほぼ出力値
に近い値で存在し、累積加算回数がほぼ10〜7回の中
心部付近データは減衰特性を示す。
【0037】従って、データの補間が必要となった場合
には、リングメモリ15中にストアされた累積加算数の
大きいほうから3分の1程度のデータを十分な振幅をも
った補間に有効なデータと考えることができる。以下、
実施例について説明する。
【0038】実施例1.図5は本発明の実施例1による
サブバンド・オーディオ信号合成装置の構成を示すブロ
ック図である。図において、11はサブバンドサンプル
を時間領域のデータに変換する直交変換器、12は窓長
512分の窓係数をもつROM、13は直交変換値に窓
係数を乗算する乗算器、14は乗算器13の出力データ
とリングメモリ15からの読み出しデータとを加算する
加算手段、15は512ワードのデータをストア(保
持、記憶)するリングメモリ、16はリングメモリ15
からの読み出しデータを遮断するスイッチ、18は32
サンプルずつサブバンド合成され出力されるオーディオ
データをストア(保持、記憶)する32ワード(サンプ
ル)分の容量をもつバッファメモリ、20はサブバンド
合成データのリングメモリ15への書き込みデータを遮
断するスイッチ、21はリングメモリ15の書き込みア
ドレス及び読み出しアドレスを制御(コントロール)す
るアドレスコントローラ、22はリングメモリ15から
読み出される2系統の読み出しデータ(以降それぞれ系
列A、系列Bと示す。)を有効な方に切り換えるスイッ
チ、23は上記2系統のデータを切換え、増幅係数乗算
器27へ入力するスイッチ、24は上記2系統のデータ
を切換え、減衰係数乗算器26へ入力するスイッチ、2
5はリングメモリ15から読み出した上記2系統のデー
タに対しクロスフェード係数を乗算する乗算器、26は
上記2系統のデータに対し徐々に減衰(減少)するよう
な係数を乗算する減衰係数乗算器、27は上記2系統の
データに対し徐々に増幅(増加)するような係数を乗算
する増幅係数乗算器、28はリングメモリ15からの読
み出しデータと乗算器13の出力データからなるデータ
対(データ群)と、クロスフェード係数が掛けられた2
系統の読み出しデータ対(データ群)とのいずれかを選
択するセレクタ、29は加算手段14の出力データとリ
ングメモリ15から読み出されたデータとのいずれかを
選択するセレクタ、30は補間制御信号およびアドレス
コントローラからのアドレス信号によりスイッチ22、
23、および24、ならびにセレクタ28および29の
切換えおよび選択のタイミング信号を発生するタイミン
グ信号発生手段である。
【0039】次に、動作について説明する。まず、補間
制御信号が入力されておらず通常のサブバンド合成を行
う場合には、上述したように、図1に示す逆正規化器7
より入力されたサブバンドサンプルは、直交変換器11
において、直交変換器11にて直交変換行列を掛けるこ
とにより512サンプルの直交変換値を得る。
【0040】次いで、512サンプルの直交変換値に対
し、乗算器13にて窓係数ROM12中の512の窓係
数がそれぞれ乗算され、セレクタ28に入力される。一
方、512ワードの容量をもったリングメモリ15から
は、ストアされたデータ(ここでは、上記2系統の読み
出しデータのうちの系統Aとする。)Y32 t−1、Y
33 t−1、・・・、Y511 t−1が順次読み出さ
れ、セレクタ28に入力される。
【0041】そして、後述するデータの補間期間におけ
るクロスフェード区間以外においては、セレクタ28
は、乗算器13およびリングメモリ15から読み出され
たデータ対(図中、aで示すデータ対)を選択し、それ
ぞれを加算手段14に入力する。
【0042】加算手段14においては、乗算器13から
の出力データX 、X 、・・・、X511 と、
512ワードの容量をもったリングメモリ15中の読み
出しデータY32 t−1、Y33 t−1、・・・、Y
511 t−1が上記した式1および式2に従って加算さ
れ、その結果Y 、Y 、・・・、Y511 (以
下、Y と記す。)をセレクタ29へ送る。
【0043】セレクタ29においては、通常のサブバン
ド合成時およびクロスフェード期間においては、加算手
段14からの入力データ(図中、bと示す。)を選択
し、32サンプル(ワード)分の容量をもったバッファ
メモリ18およびスイッチ20へ入力する。
【0044】補間制御信号によりオフとなるように動作
するスイッチ20は、補間が行われない通常のサブバン
ド合成が行われる場合においてはオン状態であり、セレ
クタ29を通過した加算手段14の加算結果Y は、
スイッチ20を介し、再びリングメモリ15中にストア
(保持、記憶)される。また、加算手段14にて加算さ
れた結果Y のうち、最初の32サンプルY 、Y
、・・・、Y31 はバッファメモリ18にストア
(保持、記憶)された後、所定のタイミングで読み出さ
れ、サブバンド・オーディオ信号合成装置8の出力オー
ディオ信号として出力される。
【0045】さて、次に、フレームデータの誤り等によ
り補間制御信号が入力され、データの補間を行う場合の
動作について説明する。まず、スイッチ20が補間制御
信号により遮断され、セレクタ29より出力された新た
に合成されたサブバンドデータがリングメモリ15へ書
き込まれて蓄積加算されるのを中止し、リングメモリ1
5中のデータをそのままの状態で保持する。
【0046】次に、アドレスコントローラ21によりリ
ングメモリ15中のデータを読み出し、読み出されたA
およびBの2系統の読み出しデータを用いてデータ補間
を行う。このとき、上述したように、図4に示すリング
メモリ15中の16回分蓄積加算されたデータから前半
3分の1程度までのデータは補間に有効なデータであ
り、これらのデータを繰り返しつないで出力するため
に、補間開始後、アドレスコントローラ21により、図
6に示すようにリングメモリ中から上記の補間に有効な
データの前半3分の1程度が重なるようにA,B2系統
からデータを読み出し、一方の系統から他の系統に読み
出しを移すために読み出しアドレスをジャンプする際に
クロスフェードを行う。なお、図中の×印はクロスフェ
ードが行われることを示している。
【0047】すなわち、図6において、補間制御信号が
入力されて、補間がオンとなると(図中、補間制御信号
は”Low”レベルで、補間することを表すものとす
る。)、リングメモリ15から補間に有効なデータであ
る16回分の蓄積加算されたデータの中から前半3分の
1程度までのデータを、t1からt3の期間、系統Aの
データとして順次読み出す。そして、系統Aのデータの
前半の3分の2程度が読み出されるt1からt2の期間
は、スイッチ22が図5中a側に切換えられ、A系統の
データがセレクタ29を介し、バッファメモリ18にス
トアされる。次いで、系統Aのデータの後半の3分の1
程度が読み出されるt2からt3の期間は、スイッチ2
4がa側に切換えられ、系統Aのデータがスイッチ24
を介して減衰係数乗算器26に入力され、時間とともに
徐々に減衰(減少)するような係数が乗算されてセレク
タ28に入力される。また、t2において、リングメモ
リ15から補間に有効なデータである16回分の蓄積加
算されたデータの中から前半3分の1程度までのデータ
を、再度、系統Bのデータとして読み出しが開始され、
系統Bのデータの前半の3分の1程度が読み出されるt
2からt3の期間は、スイッチ23がb側に切換えら
れ、系統Bのデータがスイッチ23を介し、増幅係数乗
算器27に入力され、時間とともに徐々に増幅(増加)
するような係数が乗算されてセレクタ28に入力され
る。
【0048】クロスフェード処理を行うt2からt3の
期間においては、セレクタ28は増幅係数乗算器27
よび減衰係数乗算器26の出力データ対(図5中、aと
示す。)を選択し、加算手段14に入力する。加算手段
14においては、減衰係数乗算器26により時間ととも
に徐々に減衰(減少)するような減衰係数を乗算された
系統Aの読み出しデータと増幅係数乗算器27により時
間とともに徐々に増幅(増加)するような増幅係数を乗
算された系統Bの読み出しデータとを加算することによ
り、系統Aおよび系統Bの読み出しデータをクロスフェ
ード処理し、セレクタ29へ出力する。
【0049】セレクタ29は、上述のように、通常のサ
ブバンド合成時と同様、クロスフェード処理時において
も、加算手段14の出力データ(図5中、bと示す。)
を選択し、バッファメモリ18にストアする。
【0050】そして、t3からt4の期間は、系統Bの
読み出しデータがスイッチ22、セレクタ29を介し、
バッファメモリ18にストアされる。さらに、t4から
t5のクロスフェード期間は、スイッチ23がb側に、
スイッチ24がa側にそれぞれ切換えられ、B系統のデ
ータの後半3分の1程度と、A系統のデータの前半3分
の1程度が、それぞれ減衰係数乗算器26および増幅係
数乗算器27により、減衰係数および増幅係数を乗算さ
れ、セレクタ28を介し、加算手段14により加算さ
れ、セレクタ29を介し、バッファメモリ18にストア
される。
【0051】以降、同様にして、図6において、t5か
らt6、およびt9からt10の各期間は系統Aの読み
出しデータが、また、t7からt8の期間は系統Bの読
み出しデータが、さらに、t6からt7およびt8から
t9の各期間は系統Aおよび系統Bの読み出しデータに
より生成されたクロスフェードデータが、それぞれセレ
クタ29の出力信号となり、バッファメモリ18にスト
アされる。以上のようしてバッファメモリ18にストア
されたデータは、32サンプルずつ所定のタイミングで
読み出され、補間データとして出力される。
【0052】また、タイミング信号発生器30は、入力
される補間制御信号が補間を表す“Low”レベルの期
間において、アドレスコントローラから出力されるリン
グメモリ15のアドレスを検出(デコード)することに
より、図6中のt2、t3、・・・、t9の各タイミン
グを検出し、A,B2系統の読み出しデータを切換える
スイッチ22、23、および24の切換信号、ならびに
セレクタ29および27の選択信号を生成し、出力す
る。
【0053】以上のように、フレームデータに誤りが発
生したときなどにおいて、補間制御信号が入力された場
合に、サブバンド・オーディオ信号合成装置8のリング
メモリ15中に残っている補間に有効なデータを繰り返
し出力することによりデータの補間を得るように構成し
たので、補間用のフレームメモリを増加させることなし
にデータの補間が可能となる。
【0054】実施例2.第2の実施例は、第1の実施例
に対し、補間制御信号が入力された後、第1回目のクロ
スフェード区間を検出する回路を設け、第1回目のクロ
スフェード区間のみクロスフェード動作を行うように制
御し、そのクロスフェードデータをリングメモリ15中
のアドレスジャンプ先のもう一方の系統の読み出しデー
タがストアされている位置に上書きを行うことにより、
その後はクロスフェードを行うことなく、リングメモリ
中のデータの読み出しのみで補間データを得るようにし
たものである。
【0055】図8は本発明の実施例2によるサブバンド
・オーディオ信号合成装置の構成を示すブロック図であ
る。図において、31は補間制御信号の入力後に第1回
目のクロスフェード区間を検出するクロスフェード位置
検出器、32はタイミング信号発生器30の出力信号を
クロスフェード位置検出器31の出力信号にてゲートす
るゲート回路である。スイッチ23、スイッチ24、セ
レクタ28はタイミング発生回路30からの出力信号に
より、また、スイッチ20、スイッチ22およびセレク
タ29はゲート回路32の出力信号により、それぞれ切
換えもしくは選択を行う。なお、その他の構成は、実施
例1において説明したものと同様である。
【0056】次に、本実施例の動作について図8をもと
に説明する。補間制御信号が入力されず、通常のサブバ
ンド合成を行う場合は、実施例1と同様にして、入力さ
れるサブバンドサンプルがサブバンド合成され、バッフ
ァメモリ18にストアされたのち、出力オーディオ信号
として出力される。
【0057】フレームデータの誤り等により補間制御信
号が入力され、データの補間を行う場合には、まず、ス
イッチ20が一旦遮断され、セレクタ29より出力され
た新たに合成されたサブバンドデータがリングメモリ1
5へ書き込まれて蓄積加算されるのを中止し、リングメ
モリ15中のデータをそのままの状態で保持する。
【0058】次に、アドレスコントローラ21によりリ
ングメモリ15中のデータを読み出し、データの補間を
行う。このとき、図4に示す補間に有効なデータである
16回分蓄積加算されたデータから前半3分の1程度ま
でのデータを繰り返しつないで出力するために、補間開
始後、アドレスコントローラ21により、図7に示すよ
うにリングメモリ15中の上記の補間データとして有効
なデータを系統Aの読み出しデータとして読み出し、実
施例1と同様に、t1からt2までの期間に読み出され
た系列Aの読み出しデータは、スイッチ22およびセレ
クタ29を介し、バッファメモリ18にストアされる。
一方、前半の3分の1程度が系列Aの読み出しデータと
重なるようにして、t2の時点で、上記補間に有効なデ
ータを系統Bの読み出しデータとして読み出しを開始す
る。そして、系列AおよびBの読み出しデータの重なっ
た期間において、系列Aの読み出しデータは、スイッチ
24を介して減衰係数乗算器26に入力されて減衰係数
が乗算され、また、系列Bの読み出しデータは、スイッ
チ23を介して増幅係数乗算器27に入力されて増幅係
数が乗算され、それぞれセレクタ28を介し、加算手段
14に入力され、加算されることによりクロスフェード
データが生成される。そして、クロスフェードデータ
は、セレクタ29を介し、バッファメモリ18にストア
される。
【0059】一方、図7におけるt2からt3のクロス
フェード期間においては、スイッチ20が導通状態とな
り、t2からt3のクロスフェード期間に系列Bの読み
出しデータとして読み出されたデータがストアされてい
た位置に、セレクタ29から出力されたクロスフェード
データを書き込む。そして、t3からt5の期間におい
ては、クロスフェードに使用された残りの上記補間デー
タとして有効なデータが引き続き系統Bの読み出しデー
タとして読み出され、スイッチ22およびセレクタ29
を介してバッファメモリ18にストアされる。上記補間
に有効なデータを系列Bとして読み出しが終了したt5
以降においては、一部をクロスフェードデータにより書
き換えられた上記補間に有効なデータを再度系列Bのデ
ータとして繰り返し読み出し、スイッチ22およびセレ
クタ29を介して補間データとしてバッファメモリ18
にストアする。
【0060】また、タイミング信号発生器30は、入力
される補間制御信号が補間を表す”Low”レベルの期
間において、アドレスコントローラ21から出力される
リングメモリ15へのアドレスを検出(デコード)する
ことにより、図7中のt2、t3、・・・、t9の各タ
イミングを検出し、A,B2系統の読み出しデータを切
換えるスイッチ23および24の切換信号、ならびにセ
レクタ28の選択信号を実施例1同様に生成して出力す
る。さらに、ゲート回路32は、入力される補間制御信
号が補間を表す”Low”レベルの期間において、スイ
ッチ20に対しては、クロスフェードを行うt2からt
3の期間のみスイッチ20が導通するようにタイミング
信号発生器30からのタイミング信号をゲートし、ま
た、スイッチ22およびセレクタ29に対しては、t3
以降はそれぞれb側、a側に切換えおよび選択が固定さ
れるように、タイミング信号をゲートする。
【0061】なお、上記の実施例2では、t2からt3
のクロスフェード期間に、系列Bの読み出しデータがス
トア(保持、記憶)されていた位置にクロスフェード信
号を書き込むように構成したが、系列Aの読み出し位置
に書き込んでおいてもよい。
【0062】以上のように、フレームデータに誤りが発
生したときなどにおいて、補間制御信号が入力された場
合に、サブバンド・オーディオ信号合成装置8のリング
メモリ15中に残っている補間に有効なデータを重ねて
2系統から読み出してクロスフェードデータを1回のみ
生成し、クロスフェードデータをメモリ中の所定の位置
にストアし、それ以降は、一部をクロスフェードデータ
に書き換えられた補間に有効なデータを繰り返し読み出
して出力することにより補間データを得るように構成し
たので、補間用のフレームメモリを増加させることなし
に補間でき、また、クロスフェード処理回数の削減が可
能となる。
【0063】実施例3.実施例3は、実施例1に対し、
リングメモリ15中のデータをより多く有効に利用する
ために、リングメモリ15中のデータの減衰特性に従っ
てその逆特性となるような増加係数を用いてクロスフェ
ード処理を行うようにしたものである。
【0064】図9は本発明の実施例3によるサブバンド
・オーディオ信号合成装置の構成を示すブロック図であ
る。40はアドレスジャンプ先のリングメモリ15から
読み出したデータに対しリングメモリ15中のデータの
減少特性の逆特性をもつようなクロスフェード係数(増
幅係数)を乗算する乗算器であり、クロスフェード係数
乗算器25はこの乗算器40から構成される。なお、そ
の他の構成は、実施例1において説明したものと同様で
ある。
【0065】補間制御信号が入力されず、通常のサブバ
ンド合成を行う場合は、実施例1と同様にして、入力さ
れるサブバンドサンプルがサブバンド合成され、バッフ
ァメモリ18にストアされたのち、オーディオ信号出力
端子に出力される。さて、フレームデータの誤り等によ
り補間制御信号が入力され、データの補間を行う場合に
は、まず、スイッチ20が補間制御信号により遮断さ
れ、セレクタ29より出力された新たに合成されたサブ
バンドデータがリングメモリ15へ書き込まれて蓄積加
算されるのを中止し、リングメモリ15中のデータをそ
のままの状態で保持する。次に、アドレスコントロー
1によりメモリ中のデータを読み出し、データ補間
を行う。
【0066】このとき、図4に示す補間に有効なデータ
として、リングメモリ15にストアされている16回分
蓄積加算されたデータから完全に減衰してしまうまでの
前半2分の1強のデータを繰り返しつないで出力するた
めに、16回分蓄積加算されたデータから完全に減衰し
てしまうまでのデータを一方の系列Aの読み出しデータ
としてリングメモリ15から読み出し、図10に示すよ
うなリングメモリ15中のデータの減衰特性の逆特性を
もつような増幅係数をアドレスジャンプ先の系列Bの読
み出しデータに乗算し、両者を加算することによりクロ
スフェードを行う。
【0067】すなわち、補間開始後、アドレスコントロ
ーラ21により、図7に示すようにリングメモリ中の1
6回分蓄積加算されたデータから完全に減衰してしまう
までの前半2分の1強のデータを補間に有効なデータと
して系統Aの読み出しデータとして読み出し、実施例1
と同様に、図6におけるt1からt2までの期間に読み
出された系列Aの読み出しデータは、スイッチ22およ
びセレクタ29を介し、バッファメモリ18にストアさ
れる。一方、前半の3分の1程度が系列Aの読み出しデ
ータと重なるようにして、t2の時点で、上記補間に有
効なデータを系統Bの読み出しデータとして読み出しを
開始する。そして、系列AおよびBの読み出しデータの
重なった期間において、系列Aの読み出しデータは、ス
イッチ23を介してそのまま状態で、また、系列Bの読
み出しデータは、スイッチ24を介して乗算器40に入
力されて図10に示すようなリングメモリ15中のデー
タのもつ減衰特性とは逆特性となるような増幅係数が乗
算されたのち、それぞれセレクタ28を介し、加算手段
14に入力され、クロスフェードデータが生成される。
そして、クロスフェードデータは、セレクタ29を介
し、バッファメモリ18にストアされる。
【0068】このとき、クロスフェード期間における系
列Aの読み出しデータの減衰特性と乗算器45の増幅係
数による増幅特性との関係は図11に示すようになり、
t2からt3のクロスフェード期間において、減衰特性
をもつ系列Aの読み出しデータと上記減衰特性の逆特性
をもつ増幅係数を乗算された系列Bとを加算手段14に
て加算することによりクロスフェード処理がなされる。
【0069】以上のように、フレームデータに誤りが発
生したときなどにおいて、補間制御信号が入力された場
合に、サブバンド・オーディオ信号合成装置8のリング
メモリ15中に残っている16回分蓄積加算されたデー
タから完全に減衰してしまうまでの前半2分の1強のデ
ータを補間に有効データとして繰り返し出力することに
より補間データを得るとともに、一方の系列として上記
補間に有効なデータを読み出し、他方の系列の読み出し
データにはリングメモリ15中のデータの減衰特性の逆
特性となるような増幅係数を乗算して、両者を加算して
クロスフェードを行うよう構成したので、補間用のフレ
ームメモリを増加させることなしに補間でき、また、メ
モリ中のデータを最大限有効に利用して補間を行うこと
ができる。
【0070】実施例4.実施例4は、実施例2に対し、
補間信号検出解除後すぐにサブバンド合成を開始せず
に、補間制御信号の解除後、第1回目のアドレスジャン
プ位置を検出する回路を設け、アドレスジャンプしたリ
ングメモリ中の位置からクロスフェードデータを補間デ
ータとして出力したのちに、それに続く位置にストアさ
れたデータを読み出して蓄積加算を開始させることによ
り、補間データと新たにサブバンド合成されたデータと
を歪みなく自然につなげることができるようにしたもの
である。
【0071】図12は本発明の実施例4による復号器の
サブバンド合成器及び補間装置の構成を示すブロック図
である。図において、50は補間信号解除後第1回目の
アドレスジャンプ位置を検出するアドレスジャンプ位置
検出器である。なお、その他の構成は、実施例1におい
て説明したものと同様である。
【0072】次に、動作について図をもとに説明する。
補間制御信号が入力されず、通常のサブバンド合成を行
う場合の動作は、実施例1と同様である。また、フレー
ムデータの誤り等により補間制御信号がオンとなってい
る期間においても、実施例2と同様にして、クロスフェ
ードデータをメモリ中の所定の位置にストアし、それ以
降は、ストアされたクロスフェードデータを含む補間に
有効なデータを繰り返し補間データとして読み出して、
バッファメモリ18にストアする。
【0073】さて、入力される補間制御信号が解除(オ
フ)された場合においては、直ちに補間処理を解除せず
に、図13に示すように、リングメモリ15の前半3分
の1程度までにストアされた補間に有効なデータを引き
続き系列B読み出しデータとして読み出し、補間処理を
続行する。このとき、実施例2同様、スイッチ22およ
びセレクタ29はそれぞれb側およびa側に切換えられ
ている。
【0074】そして、補間に有効なデータ(リングメモ
リ15の前半3分の1程度までのデータ)の系統Bから
の読み出しをt11の時点にて終了し、リングメモリ1
5に対する読み出しアドレスを16回累積加算されたデ
ータ(実施例2において説明したように、16回累積加
算されたデータは、クロスフェードデータに書き換えら
れている。)のストアされているアドレスヘ補間制御信
号が解除(オフ)された後最初にジャンプさせるときに
(ここでは、一部をクロスフェードデータに書き換えら
れたデータをB系列読み出しデータとして読み出し、
の後に続くデータを系列Aの読み出しデータとして読み
出すものとする。)、アドレスジャンプ位置検出器50
により、アドレスコントローラ21により生成されるア
ドレスからアドレスジャンプを行った先のリングメモリ
15における位置を検出し、32サンプルの16回累積
加算されたデータをA系列読み出しデータとして読み出
す。読み出されたデータは、スイッチ22はt11の時
点でa側に切換えられ、スイッチ22およびセレクタ2
9を介してバッファメモリ18にストアされる。
【0075】さらに、アドレスジャンプ位置検出器50
にて検出されたアドレスジャンプを行った先のリングメ
モリ15における位置から32サンプル進んだデータ、
つまり15回累積加算が行われたデータのストアされて
いる位置に対応する読み出しアドレスから順次読み出し
アドレスをコントローラ21により生成し、15回累積
加算が行われた32サンプルのデータから順次14回、
13回、・・・、1回の累積加算が行われたデータを読
み出し、スイッチ16を介し、セレクタ28に入力す
る。
【0076】一方、512サンプルのサブバンドサンプ
ルは直交変換器11にて直交変換されて時間情報に変換
された後、窓係数ROM12から読み出された512個
の窓係数と乗算器13にてそれぞれ乗算され、セレクタ
28に入力される。セレクタ28は、図13におけるt
12の時点以降においては、スイッチ16および乗算器
13からのデータ対bを選択し、それぞれ加算手段14
に入力する。
【0077】加算手段14では、リングメモリ15から
読み出された15回から1回までの累積加算が行われた
データと乗算器13からの窓係数が乗算されたデータと
が加算され、セレクタに入力される。このとき、15回
累積加算が行われた32サンプルのデータは窓係数が乗
算されたデータと加算されることにより加算結果は合計
16回の累積加算が行われることになる。また、上述し
たのと同様に、乗算器13から出力される最後の32サ
ンプルに対しては、スイッチ16をオフとして、加算手
段14にて加算が行われないようにする。
【0078】セレクタ29もt12の時点以降は、加算
手段14からのデータbを選択し、最初の32サンプ
ル、つまり上記16回の累積加算が行われたデータをバ
ッファメモリ18に入力する。一方、スイッチ20も、
補間制御信号が解除されることにより導通状態となって
おり、セレクタ29から出力された512サンプルのデ
ータはリングメモリ15の15回累積加算されたデータ
のストアされた位置から順次書き込まれる。そして、バ
ッファメモリ18にストアされたデータは、実施例1同
様に、所定のタイミングで読み出され出力オーディオ信
号として出力される。
【0079】このように、補間制御信号解除後、第1回
目のアドレスジャンプを行った先のリングメモリ15に
おける位置からまずクロスフェードデータを読み出し、
その後は、その位置から32サンプル進んだ位置からデ
ータを読み出し、新たなサブバンド合成を開始するよう
にする。このようにリングメモリ15中の15回分蓄積
加算されているデータから新たなサブバンド合成を行う
ので、補間解除後においても出力データは常に16回分
蓄積加算されることとなり、サブバンド合成を利用した
スムーズなデータのつなぎが行える。
【0080】以上のように、補間制御信号検出時、サブ
バンド合成器のメモリ中に残っている補間に有効データ
を繰り返し出力することにより補間出力を得るととも
に、補間制御信号解除後、第1回目のアドレスジャンプ
のあと15回分の累積加算データから蓄積加算をスター
トしてサブバンド合成を行うように構成したので、補間
用のフレームメモリを増加させることなしに補間でき、
また、補間前後のオーディオ信号における異音や聴感上
の違和感を生じることなくスムーズな補間解除が行うこ
とが可能となる。
【0081】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、補間命
令が入力された際に、メモリの累積加算信号に基づいて
補間信号を作成し、補間信号をディジタル オーディオ
信号として出力する第2の処理を行うようにしたので、
メモリに記憶された窓信号を累積加算して繰返しディジ
タル・オーディオ信号の補間信号を得ることができ、補
間用のフレームメモリを別途追加することなく、ディジ
タル・オーディオ信号の補間を行うことができる。
【0082】請求項2に記載の発明によれば、メモリ制
御手段の第2の処理において、メモリから第1の累積加
算信号と第2の累積加算信号を読み出し、第1の累積加
算信号と第2の累積加算信号が所定期間重なるクロスフ
ェード処理を行うことにより補間信号を作成して出力す
ことができ、補間用のフレームメモリを別途追加する
ことなく、しかも異音や聴覚上の違和感の少ないディジ
タル・オーディオ信号の補間を行うことができる。
【0083】請求項3に記載の発明によれば、最初の所
定期間中のみ、メモリ制御手段から出力されるクロスフ
ェード信号を補間信号として出力した以降は、その一部
がクロスフェード信号で書き換えられた新たな累積加算
信号を補間信号として出力することが可能になる。した
がって、補間用のフレームメモリを別途追加することな
く、ディジタル・オーディオ信号の補間を行うことが可
能となり、しかもクロスフェードの回数を削減してディ
ジタル・オーディオ信号の補間に係る処理を簡素化する
ことができる。
【0084】請求項4に記載の発明によれば、第1の累
積加算信号と第3の累積加算信号を所定期間加算するこ
とにより補間信号を作成することにより、メモリからの
窓信号の読み出し範囲を広げても、減衰特性を利用して
クロスフェードによりつなげた補間信号を得ることが可
能となる。したがって、補間用のフレームメモリを別途
追加することなく、ディジタル・オーディオ信号の補間
を行うことができ、しかもメモリに記憶された2M回累
積加算された窓信号を最大限に利用してディジタル・オ
ーディオ信号の補間を行うことができる。
【0085】請求項5に記載の発明によれば、メモリか
ら読み出した窓信号が補間の途中で減衰してしまうこと
がなく、十分な振幅をもった有効な補間信号を得ること
ができ、補間用のフレームメモリを別途追加することな
く、しかも良好なディジタル・オーディオ信号の補間を
行うことができる。
【0086】請求項6に記載の発明によれば、補間期間
中にメモリに記憶された窓信号を利用してディジタル・
オーディオ信号の補間信号とサブバンド合成されたディ
ジタル・オーディオ信号とをつなぐことができ、補間用
のフレームメモリを別途追加することなくディジタル・
オーディオ信号の補間を行うことが可能となり、しかも
補間前後のオーディオ信号における異音や聴覚上の違和
感を生じることなくスムーズな補間解除ができる
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例によるサブバンド分割符号化
オーディオ信号復号装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】 本発明の実施例によるサブバンド・オーディ
オ信号合成装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の実施例によるサブバンド・オーディ
オ信号合成装置の窓係数ROM中の窓係数を示す図であ
る。
【図4】 本発明の実施例によるサブバンド・オーディ
オ信号合成装置の窓係数の累積加算値を示す図である。
【図5】 本発明の実施例1によるサブバンド・オーデ
ィオ信号合成装置の構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の実施例1によるサブバンド・オーデ
ィオ信号合成装置における補間動作を示す説明図であ
る。
【図7】 本発明の実施例2によるサブバンド・オーデ
ィオ信号合成装置における補間動作を示す説明図であ
る。
【図8】 本発明の実施例2によるサブバンド・オーデ
ィオ信号合成装置の構成を示すブロック図である。
【図9】 本発明の実施例3によるサブバンド・オーデ
ィオ信号合成装置の構成を示すブロック図である。
【図10】 本発明の実施例3によるサブバンド・オー
ディオ信号合成装置の増幅係数の増幅特性示す特性図で
ある。
【図11】 本発明の実施例3によるサブバンド・オー
ディオ信号合成装置の読み出しデータの減衰特性および
増幅係数の増幅特性の関係を示す説明図である。
【図12】 本発明の実施例4によるサブバンド・オー
ディオ信号合成装置の構成を示すブロック図である。
【図13】 本発明の実施例4によるサブバンド・オー
ディオ信号合成装置における補間解除動作を示す説明図
である。
【図14】 MPEGオーディオ信号符号化方式による
符号化フレームの構成を示す説明図である。
【図15】 従来のサブバンド分割符号化オーディオ信
号復号装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
8 サブバンド・オーディオ信号合成装置、11 直交
変換器、12 窓係数ROM、13 乗算器、14 加
算手段、15 リングメモリ、21 アドレスコントロ
ーラ、25 乗算器、26 減衰係数乗算器、27 増
幅係数乗算器、28 セレクタ、29 セレクタ、40
乗算器。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10L 19/02 H03M 7/30

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交変換手段、乗算手段、メモリ制御手
    段、及びメモリを備え、Nサンプル(Nは2以上の自然
    数)のサブバンド・データに帯域分割されたサブバンド
    オーディオ信号を合成して時間領域のディジタル オー
    ディオ信号を出力するサブバンド オーディオ信号合成
    装置であって、 前記直交変換手段は、Nサンプルのサブバンドサンプル
    を直交変換して、2MNサンプル(Mは2以上の自然
    数)の直交変換信号を生成し、 前記乗算手段は、前記直交変換信号に窓関数を乗算して
    2MNサンプルの窓信号を生成し、 前記メモリ制御手段は、第1、第2の処理を行い、 前記第1の処理では、前記2MNサンプルの窓信号と前
    記メモリに記憶された2MNサンプルの累積加算信号を
    Nサンプルずらして加算して前記メモリに書き込むとと
    もに、2M回加算されたNサンプルの累積加算信号をデ
    ィジタル オーディオ信号として出力し、 前記第2の処理では、補間命令が入力された際には、前
    記メモリの累積加算信号に基づいて補間信号を作成し、
    前記補間信号をディジタル オーディオ信号 として出力
    することを特徴とするサブバンド・オーディオ信号合成
    装置。
  2. 【請求項2】 前記メモリ制御手段の第2の処理におい
    て、 前記メモリから第1の累積加算信号と第2の累積加算信
    号を読み出し、 前記第1の累積加算信号と前記第2の累積加算信号が所
    定期間重なるクロスフェード処理を行うことにより補間
    信号を作成 することを特徴とする請求項1に記載のサブ
    バンド・オーディオ信号合成装置。
  3. 【請求項3】 前記メモリ制御手段の第2の処理におい
    て、 前記補間命令が入力された最初の所定期間は、 前記メモリから第1の累積加算信号と第2の累積加算信
    号を読み出し、 前記第1の累積加算信号と前記第2の累積加算信号が所
    定期間重なるクロスフェード処理を行うことにより補間
    信号を作成し、 前記補間信号を前記第1の累積加算信号が記憶されてい
    た位置に新たな累積加 算信号として書きこみ、 前記最初の所定期間経過後は、新たな累積加算信号に基
    づいて補間信号を作成することを特徴とする請求項1
    記載のサブバンド・オーディオ信号合成装置。
  4. 【請求項4】 前記メモリ制御手段の第2の処理におい
    て、 前記メモリから第1の累積加算信号と第2の累積加算信
    号を読み出し、 前記第2の累積加算信号に、累積加算回数が減るに従っ
    て増加する特性を付与して第3の累積加算信号を作成
    し、 前記第1の累積加算信号と前記第3の累積加算信号を所
    定期間加算することにより補間信号を作成する ことを特
    徴とする請求項に記載のサブバンド・オーディオ信号
    合成装置。
  5. 【請求項5】 前記補間信号を作成するために用いる累
    積加算信号は、 T(T≦2M)回以上加算したものであることを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれか に記載のサブバンド・オ
    ーディオ信号合成装置。
  6. 【請求項6】 前記補間命令の解除後において、 前記メモリ制御手段では、解除直後の最初のクロスフェ
    ード処理が終わった後に前記第1の処理を行うことを特
    徴とする請求項1乃至5 のいずれかに記載のサブバンド
    ・オーディオ信号合成装置。
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