JP2902729B2 - 誘電体多層膜の製造法 - Google Patents
誘電体多層膜の製造法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、反射鏡、帯域フィルターなどとして光学分
野にて一般的に使用される誘電体多層膜の製造法に関す
るものである。
野にて一般的に使用される誘電体多層膜の製造法に関す
るものである。
[従来技術] 反射鏡、帯域フィルターの誘電体多層膜は、高屈折率
誘電体物質の薄膜と低屈折率誘電体物質の薄膜とが基板
上に複数層交互に積層されてなるものであり、従来は、
通常、真空層内に設置された蒸発源より高屈折率膜の材
料と低屈折率膜の材料を交互に蒸発させ、該真空層内に
保持された基板上にそれらの材料を蒸着積層させ、誘電
体多層膜を形成する方法(真空蒸着法)により製造され
てきた。
誘電体物質の薄膜と低屈折率誘電体物質の薄膜とが基板
上に複数層交互に積層されてなるものであり、従来は、
通常、真空層内に設置された蒸発源より高屈折率膜の材
料と低屈折率膜の材料を交互に蒸発させ、該真空層内に
保持された基板上にそれらの材料を蒸着積層させ、誘電
体多層膜を形成する方法(真空蒸着法)により製造され
てきた。
しかし、上記の真空蒸着法では、その実施に際して高
度の真空度が要求されるため、作業効率および条件の制
御等において不利があり、このため、真空槽内に導入さ
れた少量の不活性気体または反応性気体と不活性気体の
混合気体の存在下にて、該真空槽内に設置された蒸発源
より高屈折率膜の材料と低屈折率膜の材料を相互に蒸発
させ、該真空槽内に保持された基板上に誘電体多層膜を
形成させる方法が既に提案されている(特公昭44−8272
号公報)。
度の真空度が要求されるため、作業効率および条件の制
御等において不利があり、このため、真空槽内に導入さ
れた少量の不活性気体または反応性気体と不活性気体の
混合気体の存在下にて、該真空槽内に設置された蒸発源
より高屈折率膜の材料と低屈折率膜の材料を相互に蒸発
させ、該真空槽内に保持された基板上に誘電体多層膜を
形成させる方法が既に提案されている(特公昭44−8272
号公報)。
一方、上記の真空蒸着法に実施に際して、基板上に薄
膜が形成されつつあるときに、その膜面をイオン衝撃す
る操作を行なう方法は、イオンプレーティング法と呼ば
れ、高密度の誘電体多層膜の製造に適していることか
ら、光学用途を考慮した誘電体多層膜の製造にも利用さ
れている。たとえば、特開平1−229202号公報には、反
射基板面に硫化亜鉛の薄膜とフッ化マグネシウムの薄膜
とをイオンプレーティング法を利用して交互に積層して
高密度の多層膜からなる多層膜反射鏡を製造する方法が
開示されている。
膜が形成されつつあるときに、その膜面をイオン衝撃す
る操作を行なう方法は、イオンプレーティング法と呼ば
れ、高密度の誘電体多層膜の製造に適していることか
ら、光学用途を考慮した誘電体多層膜の製造にも利用さ
れている。たとえば、特開平1−229202号公報には、反
射基板面に硫化亜鉛の薄膜とフッ化マグネシウムの薄膜
とをイオンプレーティング法を利用して交互に積層して
高密度の多層膜からなる多層膜反射鏡を製造する方法が
開示されている。
[本発明が解決しようとする問題点] 反射鏡、特に冷光鏡(コールドミラー)などの反射鏡
の誘電体多層膜は、近年では、その使用において300℃
以上の高温となることがあるが、これまでに知られてい
る方法によって製造された誘電体多層膜は、耐熱性が充
分でないため、比較的短期間のうちに、光透過(あるい
は光反射)特性の顕著な変動が発生したり、誘電体多層
膜が基板から剥離するなどの劣化が発生しやすく、長期
間の連続使用には適していない。このような不充分な耐
熱性は、近年における誘電体多層膜の使用条件の過酷化
(更に高い温度になる条件下の長期間の連続使用)で
は、特に改良すべき問題となる。
の誘電体多層膜は、近年では、その使用において300℃
以上の高温となることがあるが、これまでに知られてい
る方法によって製造された誘電体多層膜は、耐熱性が充
分でないため、比較的短期間のうちに、光透過(あるい
は光反射)特性の顕著な変動が発生したり、誘電体多層
膜が基板から剥離するなどの劣化が発生しやすく、長期
間の連続使用には適していない。このような不充分な耐
熱性は、近年における誘電体多層膜の使用条件の過酷化
(更に高い温度になる条件下の長期間の連続使用)で
は、特に改良すべき問題となる。
[発明の目的] 本発明は、耐熱性、すなわち高温使用における耐久性
が顕著に向上する誘電体多層膜の製造法を提供すること
を、その目的とする。
が顕著に向上する誘電体多層膜の製造法を提供すること
を、その目的とする。
[発明の内容] 本発明は、真空槽内に導入された少量の不活性気体ま
たは反応性気体と不活性気体との混合気体の存在下で、
該真空槽内に設置された蒸発源より高屈折率膜の材料と
低屈折率膜の材料とを交互に蒸発させ、イオンプレーテ
ィング法を利用して、該真空槽内に保持された基板上に
誘電体多層膜を形成させたのち、その誘電体多層膜形成
完了後6時間以内に、該誘電体多層膜を、酸素もしくは
酸素含有気体混合物の雰囲気中において、400℃〜600℃
の範囲にあって、誘電体多層膜の実際の使用時の温度よ
りも10℃以上高い温度にて、熱処理を施すことからなる
誘電体多層膜の製造法にある。
たは反応性気体と不活性気体との混合気体の存在下で、
該真空槽内に設置された蒸発源より高屈折率膜の材料と
低屈折率膜の材料とを交互に蒸発させ、イオンプレーテ
ィング法を利用して、該真空槽内に保持された基板上に
誘電体多層膜を形成させたのち、その誘電体多層膜形成
完了後6時間以内に、該誘電体多層膜を、酸素もしくは
酸素含有気体混合物の雰囲気中において、400℃〜600℃
の範囲にあって、誘電体多層膜の実際の使用時の温度よ
りも10℃以上高い温度にて、熱処理を施すことからなる
誘電体多層膜の製造法にある。
[発明の構成] 本発明は、真空槽内に導入された少量の不活性気体ま
たは反応性気体と不活性気体の混合気体の存在下で、該
真空槽内に設置された蒸発源より高屈折率膜の材料と低
屈折率膜の材料を交互に蒸発させ、イオンプレーティン
グ法を利用して、該真空槽内に保持された基板上に誘電
体多層膜を特定の条件にて加熱処理することからなる耐
熱性が向上した誘電体多層膜の製造方法である。
たは反応性気体と不活性気体の混合気体の存在下で、該
真空槽内に設置された蒸発源より高屈折率膜の材料と低
屈折率膜の材料を交互に蒸発させ、イオンプレーティン
グ法を利用して、該真空槽内に保持された基板上に誘電
体多層膜を特定の条件にて加熱処理することからなる耐
熱性が向上した誘電体多層膜の製造方法である。
本発明の誘電体多層膜の製造に用いられる高屈折率膜
の材料と低屈折率膜の材料とは、いずれも公知の誘電体
多層膜の製造に利用される材料から選ぶことができる。
得られる高屈折率膜の例としては、ZnS、TiO2、ZrO2、T
a2O5があり、また低屈折率膜の例としてはMgF2、SiO2、
Al2O3がある。これらの高屈折率と屈折率膜とは種々の
組合せにて利用される。そのような組合せの例として
は、ZnS−MgF2系、ZnS−SiO2系、TiO2−MgF2系、そして
Ta2O5−SiO2系を挙げることができる。
の材料と低屈折率膜の材料とは、いずれも公知の誘電体
多層膜の製造に利用される材料から選ぶことができる。
得られる高屈折率膜の例としては、ZnS、TiO2、ZrO2、T
a2O5があり、また低屈折率膜の例としてはMgF2、SiO2、
Al2O3がある。これらの高屈折率と屈折率膜とは種々の
組合せにて利用される。そのような組合せの例として
は、ZnS−MgF2系、ZnS−SiO2系、TiO2−MgF2系、そして
Ta2O5−SiO2系を挙げることができる。
真空槽にて用いる不活性気体の例としては、アルゴン
(Ar)、クリプトン(K)、キセノン(Xe)を挙げるこ
とができ、また不活性気体と混合して用いられる反応性
気体の例としては酸素ガス(O2)を挙げることができ
る。
(Ar)、クリプトン(K)、キセノン(Xe)を挙げるこ
とができ、また不活性気体と混合して用いられる反応性
気体の例としては酸素ガス(O2)を挙げることができ
る。
上記の不活性気体もしくは不活性気体と反応性気体と
の混合気体は、真空槽の中に、通常は、分圧0.4〜1.4×
10-3mmHgの範囲を示すように導入される。
の混合気体は、真空槽の中に、通常は、分圧0.4〜1.4×
10-3mmHgの範囲を示すように導入される。
真空槽内に設置された蒸発源より高屈折率膜の材料と
低屈折率膜の材料を交互に蒸発させ、イオンプレーティ
ング法を利用して、該真空槽内に保持された基板上に誘
電体多層膜を形成する方法は既に知られており、公知の
装置にて公知の方法を利用して実施することができる。
低屈折率膜の材料を交互に蒸発させ、イオンプレーティ
ング法を利用して、該真空槽内に保持された基板上に誘
電体多層膜を形成する方法は既に知られており、公知の
装置にて公知の方法を利用して実施することができる。
ただし、本発明の誘電体多層膜の製造法においては、
真空槽内に設置された蒸発源より高屈折率膜の材料と低
屈折率の材料を交互に蒸発させて、基板上に誘電体多層
膜を形成させる際に、高周波励起イオンプレーティング
を利用することが好ましく、特に、基板の保持体を電極
としてRF電力を印加することによりRF放電を発生させ、
導入気体と蒸発蒸気のRF放電により電離されたイオンを
用いて、上記のRF放電によって基板表面に誘起された自
己バイアス電圧の作用によって多層膜を形成する操作を
利用することイオン衝撃装置(特開昭61−233957号公報
に記載)を用いることが好ましい。
真空槽内に設置された蒸発源より高屈折率膜の材料と低
屈折率の材料を交互に蒸発させて、基板上に誘電体多層
膜を形成させる際に、高周波励起イオンプレーティング
を利用することが好ましく、特に、基板の保持体を電極
としてRF電力を印加することによりRF放電を発生させ、
導入気体と蒸発蒸気のRF放電により電離されたイオンを
用いて、上記のRF放電によって基板表面に誘起された自
己バイアス電圧の作用によって多層膜を形成する操作を
利用することイオン衝撃装置(特開昭61−233957号公報
に記載)を用いることが好ましい。
本発明においては、イオンプレーティングを利用した
蒸着操作により上記のように起板上に形成した誘電体多
層膜を、すぐに酸素もしくは酸素含有気体混合物の雰囲
気中において、400℃以上、かつ誘電体多層膜の実際の
使用時の温度よりも10℃以上高い温度にて、熱処理を施
すことを特徴とする。
蒸着操作により上記のように起板上に形成した誘電体多
層膜を、すぐに酸素もしくは酸素含有気体混合物の雰囲
気中において、400℃以上、かつ誘電体多層膜の実際の
使用時の温度よりも10℃以上高い温度にて、熱処理を施
すことを特徴とする。
上記の操作における「すぐに」とは、誘電体多層膜形
成完了後6時間以内を意味する。すなわち、イオンプレ
ーティングを利用した蒸着操作により基板上に形成した
誘電体多層膜は、そのまま長時間放置すると、多層膜と
基板との間の剥離が発生しやすく、一旦剥離が発生した
製品は、これを加熱処理しても、発生した剥離はそのま
ま残ってしまう。また、剥離が発生しない場合でも、長
時間経過後の熱処理は、本願発明の目的においては何ら
有効でない。
成完了後6時間以内を意味する。すなわち、イオンプレ
ーティングを利用した蒸着操作により基板上に形成した
誘電体多層膜は、そのまま長時間放置すると、多層膜と
基板との間の剥離が発生しやすく、一旦剥離が発生した
製品は、これを加熱処理しても、発生した剥離はそのま
ま残ってしまう。また、剥離が発生しない場合でも、長
時間経過後の熱処理は、本願発明の目的においては何ら
有効でない。
本発明において、誘電体多層膜の熱処理は、酸素また
は酸素含有気体混合物の雰囲気中において400℃以上、
かつ誘電体多層膜の実際の使用時の温度よりも10℃以上
高い温度にて実施する。
は酸素含有気体混合物の雰囲気中において400℃以上、
かつ誘電体多層膜の実際の使用時の温度よりも10℃以上
高い温度にて実施する。
酸素含有気体混合物としては、空気のような、酸素と
窒素(不活性気体)の混合物が用いられるが、酸素と他
の気体との組合せであってもよい。
窒素(不活性気体)の混合物が用いられるが、酸素と他
の気体との組合せであってもよい。
加熱温度は、400℃以上(好ましくは410℃以上)であ
り、かつ通常では600℃以下、好ましくは590℃以下であ
る。ただし、この加熱温度は、誘導体多層膜製品の実際
の使用に際しての想定到達温度より10℃以上高い必要が
ある。好ましくは、想定到達温度より20℃以上高い温度
であり、さらに想定到達温度より50℃以上高い温度が特
に好ましい。
り、かつ通常では600℃以下、好ましくは590℃以下であ
る。ただし、この加熱温度は、誘導体多層膜製品の実際
の使用に際しての想定到達温度より10℃以上高い必要が
ある。好ましくは、想定到達温度より20℃以上高い温度
であり、さらに想定到達温度より50℃以上高い温度が特
に好ましい。
上記の加熱処理は、通常10分〜5時間の範囲内の時間
をかけて行なわれる。この加熱処理時間は、30分〜3時
間の範囲にあることが特に好ましい。
をかけて行なわれる。この加熱処理時間は、30分〜3時
間の範囲にあることが特に好ましい。
[発明の効果] 本発明の製造法により得られる誘電体多層膜は、基板
との密着性が良いのみではなく、耐熱性が顕著に高く、
大気中の長期間の実際の使用に際しても光学特性の劣化
が少なく、また誘電体多層膜と基板との間の剥離も発生
しにくい。
との密着性が良いのみではなく、耐熱性が顕著に高く、
大気中の長期間の実際の使用に際しても光学特性の劣化
が少なく、また誘電体多層膜と基板との間の剥離も発生
しにくい。
[実施例と比較例] 硫化亜鉛とフッ化マグネシウムとからなる誘電体多層
膜を、下記の条件により製造した。
膜を、下記の条件により製造した。
[実施例1] イオンプレーティング装置: 特開昭61−233957号公報に記載のイオン衝撃装置を
使用 高周波電力:300W 導入気体:アルゴン 真空槽内圧力:8×10-4mmHg 基板:硬質ガラス(120℃) 積層膜数:22層 加熱雰囲気:空気(大気中) 加熱温度:420℃ 加熱開始時期:積層終了後2時間後 加熱時間:1時間 [比較例1] イオンプレーティング装置: 特開昭61−233957号公報に記載のイオン衝撃装置を
使用 高周波電力:300W 導入気体:アルゴン 真空槽内圧力:8×10-4mmHg 基板:硬質ガラス(120℃) 積層膜数:22層 加熱処理:無 [比較例2] 通常の真空蒸着装置を使用 導入気体:アルゴン 真空槽内圧力:8×10-4mmHg 基板:硬質ガラス(120℃) 積層膜数:22層 加熱雰囲気:空気(大気中) 加熱温度:420℃ 加熱開始時期:積層終了後2時間後 加熱時間:1時間 [誘導体多層膜の評価] (1)光学特性変動 上記加熱処理後の実施例1と比較例2の誘電体多層膜
において発生した光学特性の変動を調べた。この光学特
性の変動は、20%透過率点の波長移動量(Δλ)と波長
500nm点の透過率(Δt)を測定することにより評価し
た。その結果を第1表に示す。
使用 高周波電力:300W 導入気体:アルゴン 真空槽内圧力:8×10-4mmHg 基板:硬質ガラス(120℃) 積層膜数:22層 加熱雰囲気:空気(大気中) 加熱温度:420℃ 加熱開始時期:積層終了後2時間後 加熱時間:1時間 [比較例1] イオンプレーティング装置: 特開昭61−233957号公報に記載のイオン衝撃装置を
使用 高周波電力:300W 導入気体:アルゴン 真空槽内圧力:8×10-4mmHg 基板:硬質ガラス(120℃) 積層膜数:22層 加熱処理:無 [比較例2] 通常の真空蒸着装置を使用 導入気体:アルゴン 真空槽内圧力:8×10-4mmHg 基板:硬質ガラス(120℃) 積層膜数:22層 加熱雰囲気:空気(大気中) 加熱温度:420℃ 加熱開始時期:積層終了後2時間後 加熱時間:1時間 [誘導体多層膜の評価] (1)光学特性変動 上記加熱処理後の実施例1と比較例2の誘電体多層膜
において発生した光学特性の変動を調べた。この光学特
性の変動は、20%透過率点の波長移動量(Δλ)と波長
500nm点の透過率(Δt)を測定することにより評価し
た。その結果を第1表に示す。
実施例1と比較例1、2の誘電体多層膜の各々をにつ
いて大気中、400℃、84時間の強制加熱試験を行なっ
た。この強制加熱試験後の各誘電体多層膜において発生
した光学特性の変動を上記と同じ方法により調べた。そ
の結果を第2表に示す。
いて大気中、400℃、84時間の強制加熱試験を行なっ
た。この強制加熱試験後の各誘電体多層膜において発生
した光学特性の変動を上記と同じ方法により調べた。そ
の結果を第2表に示す。
以上の結果から明らかなように、本発明に従いイオン
プレーティング法を利用し、かつ多層膜形成後すぐに高
温加熱処理を行なって製造した誘電体多層膜は、その後
の過酷な加熱試験によっても光学特性の変動が少ない。
すなわち、実用上においての耐久性が顕著に向上してい
る。
プレーティング法を利用し、かつ多層膜形成後すぐに高
温加熱処理を行なって製造した誘電体多層膜は、その後
の過酷な加熱試験によっても光学特性の変動が少ない。
すなわち、実用上においての耐久性が顕著に向上してい
る。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C23C 14/00 - 14/58 G02B 5/00 - 5/32
Claims (1)
- 【請求項1】真空槽内に導入された少量の不活性気体ま
たは反応性気体と不活性気体との混合気体の存在下で、
該真空槽内に設置された蒸発源より高屈折率膜の材料と
低屈折率膜の材料とを交互に蒸発させ、イオンプレーテ
ィング法を利用して、該真空槽内に保持された基板上に
誘電体多層膜を形成させたのち、その誘電体多層膜形成
完了後6時間以内に、該誘電体多層膜を、酸素もしくは
酸素含有気体混合物の雰囲気中において、400℃〜600℃
の範囲にあって、誘電体多層膜の実際の使用時の温度よ
りも10℃以上高い温度にて、熱処理を施すことからなる
誘電体多層膜の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2139473A JP2902729B2 (ja) | 1990-05-29 | 1990-05-29 | 誘電体多層膜の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2139473A JP2902729B2 (ja) | 1990-05-29 | 1990-05-29 | 誘電体多層膜の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0432558A JPH0432558A (ja) | 1992-02-04 |
JP2902729B2 true JP2902729B2 (ja) | 1999-06-07 |
Family
ID=15246065
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2139473A Expired - Lifetime JP2902729B2 (ja) | 1990-05-29 | 1990-05-29 | 誘電体多層膜の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2902729B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5513039A (en) * | 1993-05-26 | 1996-04-30 | Litton Systems, Inc. | Ultraviolet resistive coated mirror and method of fabrication |
EP3901671A4 (en) * | 2018-12-21 | 2022-02-23 | Konica Minolta, Inc. | DIELECTRIC MULTILAYER FILM, METHOD OF MAKING THEREOF AND OPTICAL ELEMENT USING THEREOF |
-
1990
- 1990-05-29 JP JP2139473A patent/JP2902729B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0432558A (ja) | 1992-02-04 |
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