JP2902426B2 - 石英系ガラス導波路と光ファイバとの融着接続方法 - Google Patents

石英系ガラス導波路と光ファイバとの融着接続方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、石英系ガラス導波路と光ファイバとの融着
接続方法に関するものである。
[従来の技術] 従来の石英系ガラス導波路と単一モード光ファイバと
の融着接続方法について、第4図に示す接続装置を参照
して説明する。
まず、石英系ガラス導波路素子10と単一モード光ファ
イバ5とを、結合損失が最小となるように突き合わせて
光軸調整を行う。この光軸調整では、半導体レーザ1か
ら出射したレーザ光をレンズ3を介して、単一モード光
ファイバ5の一端に入射する。そして、微動台6,6を用
いて、石英系ガラス導波路素子10から出射する光パワー
が最大となるように光パワメータ14の指示値を見ながら
調整する。次に、単一モード光ファイバ5の突き合わせ
端面を石英系ガラス導波路素子10の端面に約5μmの圧
着量で圧着する。その後、CO2レーザ8から出射したレ
ーザ光を、Zn−Seレンズ11を用いて集光したのち、石英
系ガラス導波路10と単一モード光ファイバ5との突き合
わせ部に照射して融着する。このとき、CO2レーザ光の
照射時間を約1sec,CO2レーザパワーを約1.2W、また接続
部でのCO2レーザパワー光のスポットサイズを、約150μ
mとしている。なお、7、2は、それぞれミラー4,4と
共にCO2レーザビーム位置検出、単一モード光ファイバ
5と石英系ガラス導波路10との光軸調整に用いられるHe
−Neレーザ、9はCO2レーザ光の電力測定用のカロリー
メータ、12,13及び15はそれぞれ石英系ガラス導波路10
から出射する光のモニタに用いられるテレビカメラ,モ
ニター,ハーフミラーである。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来技術では、それを実用化しようとすると、融
着強度を得るという点で次の欠点がある。
すなわち、石英系ガラス導波路は第5図に示すよう
に、Si基板21上に形成された熱酸化膜22の上に略矩形形
状のコア23が形成され、そのコア23の周囲がクラッド24
によって埋め込まれた構造となっている。そのため、Si
基板21の融点1414℃よりも低温でコア23及びクラッド24
を形成することが必要となり、コア23,クラッド24にはP
2O5,B2O3を添加した低融点ガラス(軟化温度1300℃)
が用いられている。そこで、このような構造のガラス導
波路とクラッドが純粋はSiO2ガラス(軟化温度1500℃)
より成る通常の単一モード光ファイバと融着すると、こ
れらのガラス軟化温度の違いにより融着強度が低くな
り、実用化が困難となってしまう。
本発明の目的は、前記した従来技術の欠点を解消し、
融着強度を大幅に増加させることができる新規な融着接
続方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の要旨は、コアの周囲に融点1414℃よりも低い
低融点ガラスからなるクラッドを備えた石英系ガラス導
波路と光ファイバとを結合損失が最小となるように突き
合わせて圧着した後、集光されたCO2レーザ光を上記突
き合わせ部に照射し、加熱する融着接続方法において、
融着される上記光ファイバとして、そのクラッドガラス
の軟化温度が上記石英系ガラス導波路を形成するガラス
の軟化温度と略等しくなるように、そのクラッドガラス
にFを添加してなる光ファイバを用いたことにある。
[作用] 光ファイバのグラッドガラスにFを添加すると、その
軟化温度は、石英系ガラス導波路を形成するガラスの軟
化温度にほぼ等しくなる。そのため、このグラッドガラ
スにFを添加した光ファイバと石英系ガラス導波路とを
突き合わせ、圧着した後、CO2レーザ光を照射すると、
これらの突き合わせ部では、導波路用のガラスと光ファ
イバのグラッドガラスとがほぼ同時に軟化温度まで加熱
され、均一に溶融されることになる。したがって、光フ
ァイバとガラス導波路とは、飛躍的に増大された融着強
度をもって接続される。
[実施例] 以下に、本発明の一実施例を添付図面に従って説明す
る。
第1図に、一実施例にかかる接続方法によって得られ
た、単一モード光ファイバ34とSi基板31上に形成された
石英系ガラス導波路32との接続状態を示す。これら光フ
ァイバ34及び導波路32の接続は、従来と同様にCO2レー
ザを熱源として、両者の突き合わせ部Bを加熱・融着す
ることによりなされる。ここで、石英系ガラス導波路32
は、コア35の埋め込み構造となっているため安定性等に
優れ、良好な特性を有する導波路素子として、光方向性
結合器や光分岐器等に用いられるものである。
しかし、本実施例では、従来と異なり、石英系ガラス
導波路32を単に矩形に形成するのみでなく、第1図に示
すようにガラス導波路32の端面付近に光ファイバガイド
用溝33を設けている。第2図に、第1図のA−A矢視断
面図を示す。上記光ファバイガイド用溝33は、コア35と
同軸的に作られいると共に、その中に単一モード光ファ
イバ34を挿入したとき、単一モード光ファイバ34のコア
37と、石英系ガラス導波路32のコア35とが一致するよう
に作られている。
また、従来と異なる第2の点は、石英系ガラス導波路
34に融着される単一モード光ファイバ34において、その
コア37を純粋なSiO2ガラス、クラッド36をフッ素(F)
が添加された石英系ガラスにより、それぞれ形成してい
ることにある。第3図に、この単一モード光ファイバ34
の屈折率分布を示す。屈折率差Δは0.2%,コア径は10
μmである。この光ファイバ34においては、クラッド36
にフッ素(F)が添加され、この軟化温度は約1300℃と
なっている。この温度は、石英系ガラス導波路32を形成
しているガラスの軟化温度とほぼ同じ値である。このよ
うに、フッ素(F)を添加したクラッドガラスとして
は、FSiO2系ガラス,P2O5−FSiO2系ガラス,P2O5−B2O5
−FSiO2系ガラス,P2O5−B2O3−SiO2系ガラス等があ
る。
このような構造をもつ単一モード光ファイバ34と石英
系ガラス導波路32とを融着接続するには、まず、光ファ
イバ34の端部を光ファイバガイド用溝33に挿入し、互い
に圧着する。その後、CO2レーザ光をガラス導波路32の
上面側より約100μm、この実施例では150μm程度のス
ポットサイズで照射する。このとき、単一モード光ファ
イバ34のクラッドガラスにはフッ素が添加され、その軟
化温度は既に述べたようにガラス導波路32用ガラスの軟
化温度とほぼ等しくなってる。このため、単一モード光
ファイバ34のグラッド36と石英系ガラス導波路32とがほ
ぼ同時に軟化温度まで達し、均一にかつ互いに密着して
溶融し、融着されることになる。なお、照射時間やレー
ザパワー等の融着接続条件は従来と同じ値に設定すれば
よい。
上記実施例の接続方法によって融着した単一モード光
ファイバ34と石英系ガラス導波路32との間の、融着接続
損失について測定した結果は、従来技術とほぼ同じ0.2d
Bであった。また、融着した試料の強度を評価するため
引張り試験を行った結果、試料数50に対して平均約600g
の引張り強度であった。従来技術における引張り強度の
平均値が180gであることを考えると、ガラス導波路32及
び単一モード光ファイバ34をそれぞれ構成するガラスの
軟化温度をほぼ等しくすると、明らかに、融着強度を大
幅に増加できる。
[発明の効果] 本発明によれば、融着用の光ファイバとして、クラッ
ドガラスにフッ素を添加した光ファイバを用いたことに
より、石英系ガラス導波路との間の軟化温度差を減少で
き、石英系ガラス導波路と光ファイバとの融着強度を大
幅に増加できる。もって、接続部の長期信頼性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例にかかる融着接続方法を適用
して得た石英系ガラス導波路素子と単一モード光ファイ
バとの接続部を示す斜視図、第2図は第1図のA−A矢
視拡大断面図、第3図は本発明の一実施例の融着接続方
法に用いられる単一モード光ファイバの屈折率分布図、
第4図は石英系ガラス導波路と単一モード光ファイバと
の融着接続装置を示す概略構成図、第5図は石英系ガラ
ス導波路素子の断面構造図である。 図中、1は半導体レーザ、5及び34は単一モード光ファ
イバ、6は微動台、8はCO2レーザ、9はカロリメー
タ、10は石英系ガラス導波路素子、14はパワーメータ、
31はSi基板、32は石英系ガラス導波路、33は光ファイバ
ガイド用溝、35は石英系ガラス導波路のコア、36は単一
モード光ファイバのグラッド、37は単一モード光ファイ
バのコアを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−189308(JP,A) 特開 昭60−17406(JP,A) 特開 昭63−91608(JP,A) 特開 昭56−46205(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 6/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コアの周囲に融点1414℃よりも低い低融点
    ガラスからなるクラッドを備えた石英系ガラス導波路と
    光ファイバとを結合損失が最小となるように突き合わせ
    て圧着した後、集光されたCO2レーザ光を上記突き合わ
    せ部に照射し、加熱する融着接続方法において、融着さ
    れる上記光ファイバとして、そのクラッドガラスの軟化
    温度が上記石英系ガラス導波路を形成するガラスの軟化
    温度と略等しくなるように、そのクラッドガラスにFを
    添加してなる光ファイバを用いたことを特徴とする石英
    系ガラス導波路と光ファイバとの融着接続方法。
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JPH0668568B2 (ja) * 1986-10-06 1994-08-31 富士通株式会社 光導波路と光フアイバの接続方法

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