JPH08194125A - 石英系導波路型光部品 - Google Patents

石英系導波路型光部品

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JPH08194125A
JPH08194125A JP557895A JP557895A JPH08194125A JP H08194125 A JPH08194125 A JP H08194125A JP 557895 A JP557895 A JP 557895A JP 557895 A JP557895 A JP 557895A JP H08194125 A JPH08194125 A JP H08194125A
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JP
Japan
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substrate
silica
optical
cores
waveguide type
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Pending
Application number
JP557895A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Morosawa
健一 諸澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 CO2 レーザ光照射時の、基板中の裏面方向
の熱の拡散を制御することにより、表面層とコア下部お
よび基板の温度差を小さくし、また複数の光ファイバと
並列導波路の一括多心融着接続においては、各々の融着
接続部の温度が均一に上昇して、各融着部での溶融速度
差が小さくなるよう補正することにより不完全溶融を防
止し、低損失で高機械強度の融着接続部を有する石英系
導波路型光部品を提供を提供する。 【構成】 石英系基板1上に、石英系材料からなるコア
2を形成すると共に、該コア2を覆うようにクラッド3
を形成した石英系導波路型光部品8において、光導波路
の入出射端面12の基板側に、溝6を設けたことを特徴
としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石英系導波路型光部品
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】石英系導波路型光部品は、石英基板上に
光導波路となるコアを形成しクラッドで覆った構造であ
り、一般的には基板には純粋石英を用い、コアやクラッ
ドにはリン、ボロン等の不純物をドープして屈折率を制
御した石英材料が用いられている。
【0003】このような、導波路型光部品は、将来の広
範囲にわたる光通信網に対応し、量産化と低価格化が可
能で、フォトリソグラフィの技術を応用して光回路を形
成できるため、各種機能化や高密度集積化も実現可能で
ある。
【0004】しかし、この石英系導波路型光部品を光通
信網に適用するには、光ファイバとの低損失結合が不可
欠であり、一般には、光ファイバと光導波路の端面を突
合わせ、接着剤等で固定する方式が用いられている。こ
の方式によれば接続損失は多芯の接続の場合でも0.1
dB以下が実現可能である。しかしながらこの突合わせ
接続方式は、接続部が長期信頼性に欠けたり、接続部の
結合率が周囲温度の変化により変動する等の問題があ
り、種々の環境に対応できる光部品を構成するには、よ
り安定で長期信頼性に優れた接続方法が望まれていた。
【0005】そこで、石英系導波路が光ファイバと同じ
材質で形成されている点を利用した融着接続法が検討さ
れている。光ファイバと同じ材質で形成されている石英
系光導波路と光ファイバとの融着は、低損失で優れた光
学特性を有する光部品を実現できる。例えば、融着接続
に、一般に使用されているCO2 レーザを用いると、単
芯の接続で0.18dB以下が達成できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光部品
と光ファイバの端面を突合せて、上方からCO2 レーザ
を照射すると、レーザエネルギーの大部分が光部品の表
面層であるクラッドで吸収され、接続部の下部の基板と
光ファイバが十分に融着せず、機械強度が低下するとい
う問題があった。
【0007】つまり、図8に示すように石英系光導波路
の入出射端面と光ファイバの端面を突合せた部分に、上
方からCO2 レーザ光10を照射すると、CO2 レーザ
光10は純粋石英からなる石英基板1よりもリンやボロ
ンをドープしたコア2やクラッド3での吸収率が高いた
め、基板1より、速く温度が上昇し、石英系光導波路の
クラッドと光ファイバの上部は十分に溶融して接続され
るのに対し、光ファイバの下部と石英基板はレーザ光が
直接照射される上層部に比べ、到達するレーザエネルギ
ー16が少なく、さらに、図9に示すように、レ−ザー
照射により発生した熱17は、石英基板1内で裏面側に
向かって拡散してしまうため、温度が上昇しにくくな
り、不完全溶融が生じていた。
【0008】この不完全溶融は製造上約30%で発生
し、正常な融着接続では、引張り強度10N以上が得ら
れるのに対し、不完全溶融が生じた融着接続では引張り
強度5N以下で破断してしまう。
【0009】また、複数の並列した石英系光導波路に複
数の光ファイバを同時に融着接続する一括多心融着接続
においては、CO2 レーザがガウス型の強度分布を有す
るために、レーザ光のエネルギー分布は照射した中心部
付近にエネルギーが集中し、中心から離れるにつれて、
急激にエネルギーが減少する。このため、250μm間
隔で形成した4芯の石英系光導波路に4芯テ−プファイ
バを融着接合する際、CO2 レーザを、中央の2本の導
波路が光ファイバと良好に融着するように制御して照射
すると、両端の2本の導波路はCO2 レーザのエネルギ
ーが不足して、温度が上昇しにくいため、不完全溶融が
生じて、機械強度が著しく低下するという問題があっ
た。
【0010】CO2 レーザ光の照射量は、融着接続部の
損失を最少にするために制限され、一定以上は照射でき
ないため、レーザ光の照射量を増加して、これら問題を
解決することはできない。
【0011】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、CO2 レーザ光照射時の、基板中の深さ方向の熱の
拡散を制御することにより、表面層とコア下部および基
板の温度差を小さくし、また複数の光ファイバと並列導
波路の一括多心融着接続においては、各々の融着接続部
の温度が均一に上昇して、各融着部での溶融速度差が小
さくなるよう補正することにより不完全溶融を防止し、
低損失で高機械強度の融着接続部を有する石英系導波路
型光部品を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、石英系基板上に、石英系材料から
なるコアを形成すると共に、該コアを覆うようにクラッ
ドを形成した石英系導波路型光部品において、光導波路
の入出射端面の基板側に、溝を設けたことを特徴とする
石英系導波路型光部品である。
【0013】請求項2の発明は、溝を不均一な形状にし
た請求項1記載の石英系導波路型光部品である。
【0014】請求項3の発明は、複数の光導波路を並列
に形成した石英系導波路型光部品において、外側の光導
波路から中央の光導波路に向かって、基板が厚くなるよ
うな溝を設けたことを特徴とする請求項2記載の石英系
導波路型光部品である。
【0015】
【作用】上記構成によれば、入射端面の基板側に設けた
溝で、深さ方向の熱の拡散を抑制することにより、CO
2 レーザ光照射時のファイバ下部と表面層との温度差を
低減できる。
【0016】また、複数の光ファイバと並列導波路の一
括多心融着接続においては、各々の融着接続部の温度が
均一に上昇して、各融着部での溶融速度差が小さくなる
よう補正することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0018】図1は本発明の石英系導波路型光部品の一
実施例を示す斜視図であり、図2は図1の本発明の石英
系導波路型光部品の作製方法を示す図であり、図3は光
ファイバと接続した様子を示す図である。
【0019】図1に示すように石英系導波路型光部品8
は,厚さ1mmの石英基板1上に、光導波路であるコア
2を2本、その中間で接近するように左右に配し、これ
らのコア2を覆うようにクラッド3を形成し、その側面
のコア2の入出射端面12付近の基板1側に縦幅c=5
00μm、横幅d=175μmに切欠した溝6を、側面
に平行に設けた。
【0020】この溝6は、図2(a)に示すように、基
板裏面側から、幅400μmのダイアモンドブレード5
を用いて基板裏面に垂直に、深さ500μmまで削り、
縦幅c=500μm、横幅e=400μmの溝6を設
け、図2(b)に示すように、幅50μmのダイアモン
ドブレード7を用いて基板裏面に垂直に溝6の中心に位
置させて切断することにより形成する。
【0021】次に実施例の作用を述べる。
【0022】図3に示すように、上記の石英系光導波路
光部品8の入出射端面とシングルモード光ファイバ9の
端面を突合せて、CO2 レーザ光10を照射すると、基
板1に設けた溝6により基板の厚さが薄くなった部分に
おいて、熱の拡散が防げるため、コア下部および基板の
温度を上昇させ、不完全溶融を防ぐことができる。
【0023】この石英系光導波路光部品8の接続損失は
0.1dB以下であり、100個作製して、引張り試験
を行ったところ、大部分の融着接続において破断強度は
18N以上を示し、18N以下の融着接続は5%以下と
なった。
【0024】図4は他の実施例を示したものである。図
4に示すように、石英基板1上に光導波路であるコア2
を2本、その中間で接近するように左右に配し、これら
のコア2を覆うようにクラッド3を形成し、ダイシング
した石英系導波路型光部品11に、基板1の接合側面に
200μmダイヤモンドブレード13を垂直に当て、幅
200μmの溝14を設けて、図5に示すように石英系
導波路型光部品を作製した。
【0025】この石英系導波路型光部品11の入出射端
面とシングルモード光ファイバ9の端面を突合せて、C
2 レーザ光10を照射すると、基板1の裏面に溝6を
設けた上記実施例と同様の接続損失と、破断強度が得ら
れた。
【0026】更にその他の実施例として、図6に示すよ
うに厚さ1mmの石英基板1上に、光導波路であるコア
18,19,20,21を250μmの間隔で4本並設
し、これらのコア18,19,20,21を覆うように
クラッド3を形成し、ダイヤモンドブレード23を用い
て、石英系導波路型光部品22の平行して並んだ4本の
内、中央の2本のコア19,20の付近から、外側のコ
ア18,21のそれぞれに向けて、基板1の厚さが次第
に薄くなるように溝24,25を設けた。
【0027】この実施例の効果を述べる。
【0028】この光部品22の入出射端面と4芯テープ
ファイバ26の端面をそれぞれを突合せ、CO2 レーザ
光を照射し、一括多心融着接続を行った。一括多心融着
接続27した状態を図7に示す。レーザ光を照射時、基
板1に設けた溝24,25により基板の厚さが薄くなっ
た部分(コア18,21に近接した基板部分)は、熱の
拡散が防げられるため、速く温度が上昇し、溶融速度の
大きい中央のコア19,20との溶融速度差を小さくす
ることができる。その結果、外側のコア18,21付近
の不完全溶融を防ぐことができる。
【0029】この一括多心融着接続27の接続損失は
0.06〜0.15dBとなり、接続損失のばらつきは
0.09dBと、極めて均一な一括多心融着接続を得る
ことができる。
【0030】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、光ファイ
バと石英系導波路型光部品のCO2 レーザ融着接合にお
いて、基板裏面方向への熱の拡散を制御することによ
り、不完全溶融を防止し、低損失で高機械強度の融着接
続部を再現性よく提供することができる。また、複数の
光導波路と光ファイバを同時に接続する一括多心融着接
続においては、各溶融接続部の溶融速度差を小さくする
ことにより、不完全溶融を防止し、低接続損失で、接続
損失のばらつきの小さい融着接続部を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による石英系導波路型光部品の一実施例
を示す図である。
【図2】図1に示した本発明の作製方法を示す図であ
る。
【図3】図1に示した本発明とシングルモード光ファイ
バをCO2 レーザで照射している状態を示す図である。
【図4】本発明による石英系導波路型光部品の他の実施
例の作製方法を示す図である。
【図5】本発明による石英系導波路型光部品の他の実施
例を示す斜視図である。
【図6】本発明による複数の光導波路を並列に形成した
石英系導波路型光部品の一実施例を示す斜視図である。
【図7】図6の石英系導波路型光部品に4芯テープファ
イバを一括多心融着接続した状態を示す斜視図である。
【図8】従来の石英系導波路型光部品と光ファイバとの
融着接続部における光ファイバ下部と石英基板へのCO
2 レーザのエネルギー到達状況を示す図である。
【図9】従来の石英系導波路型光部品と光ファイバとの
融着接続部におけるCO2 レーザの熱拡散を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 石英基板 2 コア 3 クラッド 6 溝 8 石英系導波路型光部品 12 入出射端面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石英系基板上に、石英系材料からなるコ
    アを形成すると共に、該コアを覆うようにクラッドを形
    成した石英系導波路型光部品において、光導波路の入出
    射端面の基板側に、溝を設けたことを特徴とする石英系
    導波路型光部品。
  2. 【請求項2】 溝を不均一な形状にした請求項1記載の
    石英系導波路型光部品。
  3. 【請求項3】 複数の光導波路を並列に形成した石英系
    導波路型光部品において、外側の光導波路から中央の光
    導波路に向かって、基板が厚くなるような溝を設けたこ
    とを特徴とする請求項2記載の石英系導波路型光部品。
JP557895A 1995-01-18 1995-01-18 石英系導波路型光部品 Pending JPH08194125A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016218280A (ja) * 2015-05-21 2016-12-22 Nttエレクトロニクス株式会社 Siフォトニクス光波回路及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016218280A (ja) * 2015-05-21 2016-12-22 Nttエレクトロニクス株式会社 Siフォトニクス光波回路及びその製造方法

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