JP2900006B2 - 磁気記録再生装置のリール台 - Google Patents

磁気記録再生装置のリール台

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JP2900006B2
JP2900006B2 JP17977892A JP17977892A JP2900006B2 JP 2900006 B2 JP2900006 B2 JP 2900006B2 JP 17977892 A JP17977892 A JP 17977892A JP 17977892 A JP17977892 A JP 17977892A JP 2900006 B2 JP2900006 B2 JP 2900006B2
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八代 石渡
克彦 渡辺
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Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VTRなどの磁気テー
プを利用した磁気記録再生装置におけるリール台に係
り、詳しくは、円錐スラスト受け型のリール台に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図5に従来構造の円錐スラスト受け型の
リール台の断面を示す。
【0003】図において、1は同心状の内筒部1aと外
筒部1bとを一体化したリール台本体であり、このリー
ル台本体1の内筒部1aに圧縮コイルスプリング2を遊
嵌するとともに、周面に複数のリール羽根3aを有する
リール羽根保持筒3を上下摺動自在にスプライン嵌合し
て、リール羽根保持筒3の下面を圧縮コイルスプリング
2に支持させ、リールキャップ4をリール羽根保持筒3
に対しては内遊嵌する状態でリール台本体1の内筒部1
aに圧入し固定している。円錐スラスト軸受け部5aを
有する高さ調整ネジ5がリールキャップ4に螺合されて
おり、リール軸6の上端円錐部6aに対して高さ調整ネ
ジ5の円錐スラスト軸受け部5aが当接され軸支されて
いる。その当接部は部分円錐スラスト軸受7を構成して
いる。リール台本体1の下方には、フェルト8、スリッ
プギア9、フェルト板10、圧縮コイルスプリング11
からなるスリップ機構が設けられている。
【0004】リール台をリール軸6に挿入した後のリー
ル台の高さの調整は、高さ調整ネジ5をリールキャップ
4に対して相対的に回転させることによって行うように
なっている。ビデオカセットテープのリールがリール台
本体1に載置されたとき、リール軸6の軸方向に沿って
リール台にかかるスラスト荷重はリール軸6の上端円錐
部6aで受け止めることになる。このとき、円錐部6a
の角度および摩擦係数で決まる負荷トルクが発生し、高
速回転時にテープに対して適当なバックテンションを与
えて、安定したテープの巻き取りを可能としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図6は磁気記録再生装
置の使用の初期段階における部分円錐スラスト軸受7を
拡大して示したものである。高さ調整ネジ5の円錐スラ
スト軸受け部5aとリール軸6の円錐部6aとの当接に
よって構成される部分円錐スラスト軸受7は、リール軸
6の円錐部6aの少なくとも下側半分において高さ調整
ネジ5の円錐スラスト軸受け部5aに全面接触してい
る。それは、円錐部6aの傾斜角度と円錐スラスト軸受
け部5aの傾斜角度とが丁度一致しているためである。
【0006】図7は使用の継続に伴って高さ調整ネジ5
の円錐スラスト軸受け部5aが摩耗してきたときの様子
を示す。摩耗部分5bの下端部5b1 は、円錐状ではな
くて円筒状となり、その下端部5b1 に対してリール軸
6の円錐部6aの下端角部6a1 が食い込むような状態
となる。このため、部分円錐スラスト軸受7において軽
圧入部7aが発生し、負荷トルクが増大する。その結
果、高速回転時において磁気テープに対するバックテン
ションが増大し、安定したテープの巻き取りが困難にな
るという問題があった。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、簡単な構造改良のみであまりコスト
アップを招くことなく、円錐スラスト軸受け部の摩耗に
起因した部分円錐スラスト軸受の軽圧入現象を回避でき
るようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気記録再
生装置のリール台は、リール軸の上端とこのリール軸上
端に対するリール台の高さ調整ネジの当接部とをそれぞ
れ円錐状に形成して、リール台のスラスト荷重を前記の
当接部である部分円錐スラスト軸受によって受け止める
ように構成されたリール台であって、リール軸の上端
と、このリール軸上端に対するリール台の高さ調整ネジ
の当接部の間に、圧入逃げ用環状凹所を形成してあるこ
とを特徴とするものである。
【0009】
【作用】リール軸の上端と、このリール軸上端に対する
リール台の高さ調整ネジの当接部の間に、圧入逃げ用環
状凹所を形成してあるので、磁気記録再生装置の使用継
続により円錐スラスト軸受け部が摩耗しても、食い込み
が生じないから、部分円錐スラスト軸受の軽圧入現象が
回避される。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る磁気記録再生装置のリー
ル台の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】図1はVTR(ビデオテープレコーダ)に
おける円錐スラスト受け型のリール台の構造を示す断面
図、図2はVTRの使用の初期段階における部分円錐ス
ラスト軸受を示す要部拡大断面図である。
【0012】従来例の場合と同様に、同心状の内筒部1
aと外筒部1bとを一体化したリール台本体1の内筒部
1aに圧縮コイルスプリング2を遊嵌するとともに、周
面に複数のリール羽根3aを有するリール羽根保持筒3
を上下摺動自在にスプライン嵌合して、リール羽根保持
筒3の下面を圧縮コイルスプリング2に支持させ、リー
ルキャップ4をリール羽根保持筒3に対しては内遊嵌す
る状態でリール台本体1の内筒部1aに圧入し固定して
いる。内周下部に円錐スラスト軸受け部5aを有する高
さ調整ネジ5がリールキャップ4に螺合されており、リ
ール軸6の上端円錐部6aに対して高さ調整ネジ5の円
錐スラスト軸受け部5aが当接され軸支されている。そ
の当接部は部分円錐スラスト軸受7を構成している。リ
ール台本体1の下方には、フェルト8、スリップギア
9、フェルト板10、圧縮コイルスプリング11からな
るスリップ機構が設けられている。以上の構造について
は、従来例と本実施例とは同じである。
【0013】本実施例は、次の点において従来例と相違
している。すなわち、図2の要部拡大断面図に示すよう
に、部分円錐スラスト軸受7の下端側において、リール
軸6の上端円錐部6aの下端角部6a1 に対応する状態
で高さ調整ネジ5の円錐スラスト軸受け部5aに圧入逃
げ用環状凹所5cを形成してある。VTRの使用の初期
段階においては、リール軸6の上端円錐部下端角部6a
1 は、部分円錐スラスト軸受7の当接部とはなっておら
ず、圧入逃げ用環状凹所5cに位置対応し、しかも、圧
入逃げ用環状凹所5cにおいて軸方向の上側に余裕をも
った位置に位置している。
【0014】ビデオカセットテープのリールがリール台
本体1に載置されたとき、リール軸6の軸方向に沿って
リール台にかかるスラスト荷重はリール軸6の上端円錐
部6aで受け止めることになり、円錐部6aの角度およ
び摩擦係数で決まる負荷トルクが発生し、高速回転時に
テープに対して適当なバックテンションを与えて、安定
したテープの巻き取りを可能としている。
【0015】さて、VTRの使用の継続に伴って高さ調
整ネジ5の円錐スラスト軸受け部5aが摩耗してきたと
きの様子を図3に示す。摩耗部分5bが生じることによ
りリール軸6は高さ調整ネジ5に対して相対的に上昇す
る。しかし、圧入逃げ用環状凹所5cが存在するため、
上端円錐部6aの下端角部6a1 は圧入逃げ用環状凹所
5c内では進入するが依然として圧入逃げ用環状凹所5
cに残ることになり、摩耗部分5bへの食い込みは生じ
ない。すなわち、従来例の場合のような軽圧入現象は回
避される。したがって、磁気テープのリールがリール台
に載置された状態での負荷トルクの増大は生じず、安定
した負荷トルクを得ることができる。その結果として、
高速回転時における磁気テープに対するバックテンショ
ンも増大することがなく、磁気テープの巻き取りを安定
したものとすることができる。
【0016】なお、本発明の他の実施例として、図4に
示されるように、リール軸6側に圧入逃げ用環状凹所6
bを形成してもよい。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、高さ調
整ネジの円錐スラスト軸受け部が摩耗しても圧入逃げ用
環状凹所の存在により部分円錐スラスト軸受の軽圧入現
象を回避することができ、磁気テープのリールがリール
台に載置された状態での負荷トルクを安定化できる。す
なわち、圧入逃げ用環状凹所を形成するという簡単な構
造改良のみであまりコストアップを招くことなく、高速
回転時においてテープに与えるバックテンションを安定
したものとでき、常に安定した状態で磁気テープを巻き
取らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る磁気記録再生装置(V
TR)における円錐スラスト受け型のリール台の構造を
示す断面図である。
【図2】実施例のリール台において使用の初期段階での
部分円錐スラスト軸受を示す要部拡大断面図である。
【図3】実施例のリール台において使用継続に伴う摩耗
発生段階での部分円錐スラスト軸受を示す要部拡大断面
図である。
【図4】本発明の他の実施例の図2に対応する拡大断面
図である。
【図5】従来例に係る磁気記録再生装置(VTR)にお
ける円錐スラスト受け型のリール台の構造を示す断面図
である。
【図6】従来例のリール台において使用の初期段階での
部分円錐スラスト軸受を示す要部拡大断面図である。
【図7】従来例のリール台において使用継続に伴う摩耗
発生段階での部分円錐スラスト軸受を示す要部拡大断面
図である。
【符号の説明】
1 リール台本体 3 リール羽根保持筒 4 リールキャップ 5 高さ調整ネジ 5a 円錐スラスト軸受け部 5b 摩耗部分 5c、6b 圧入逃げ用環状凹所 6 リール軸 6a 上端円錐部 6a1 下端角部 7 部分円錐スラスト軸受

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール軸の上端とこのリール軸上端に対
    するリール台の高さ調整ネジの当接部とをそれぞれ円錐
    状に形成して、リール台のスラスト荷重を前記の当接部
    である部分円錐スラスト軸受によって受け止めるように
    構成されたリール台であって、リール軸の上端と、この
    リール軸上端に対するリール台の高さ調整ネジの当接部
    の間に、圧入逃げ用環状凹所を形成してあることを特徴
    とする磁気記録再生装置のリール台。
JP17977892A 1992-07-07 1992-07-07 磁気記録再生装置のリール台 Expired - Lifetime JP2900006B2 (ja)

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JPH0628738A JPH0628738A (ja) 1994-02-04
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