JP2899613B2 - セル遅延変動吸収回路 - Google Patents

セル遅延変動吸収回路

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JP2899613B2
JP2899613B2 JP8339491A JP8339491A JP2899613B2 JP 2899613 B2 JP2899613 B2 JP 2899613B2 JP 8339491 A JP8339491 A JP 8339491A JP 8339491 A JP8339491 A JP 8339491A JP 2899613 B2 JP2899613 B2 JP 2899613B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ATM網を用いて連続
信号{CBR(連続ビットレート)}をセルで転送する
とき、セルがATM網内で受ける遅延変動を吸収し、元
の連続信号に再現するセル遅延変動吸収回路に利用さ
れ、特に、そのバッファの読み出し制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】図12はATM網によって生じる遅延変動
を吸収する従来方式の説明図である。連続信号(CB
R)106 は、セル組立装置51によりセルのペイロードに
区切られてセルヘッダを付与され一定のセル発生間隔T
を持ったセル107 としてATM網52に送り出される。A
TM網52内のノードでキューイング (待ち行列) による
遅延変動を受けたセル107 がセル発生間隔Tの乱れたセ
ル入力101 として遅延変動吸収バッファ53に到着する。
遅延変動吸収バッファ53から周期Tで読み出しセル出力
102 としてセル分解装置54に入力される。セル分解装置
54では、それらセルのペイロードを取り出してつなぎ合
わせることにより元の連続信号106 が再現出力される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図13は図12におけるセ
ル入力101 とセル出力102 との関係を示す説明図であ
る。遅延変動吸収バッファ53からは、セル入力101 の最
初のセル1が到着するとすぐにセル1が読み出され、以
下一定周期Tで読み出しが繰り返される。セル2、3、
4、…はそれぞれキューイング遅延を受けて必ずしも一
定周期Tではなく変動した周期で遅延変動吸収バッファ
53に到着する。もしも、セル6のように一定周期以上遅
延すると、遅延変動吸収バッファ53内には読み出すべき
セルがなくなるアンダフローが生じる。
【0004】すなわち、前述の従来方式によると、遅延
変動吸収バッファ53において、セルの読み出しを最初の
セルが到着するとすぐに行うために、後続のセルの遅延
時間が大きいとき、バッファ内に読み出すべきセルがな
い状態であるアンダフローが生じる欠点がある。
【0005】本発明の目的は、前記の欠点を除去するこ
とにより、アンダフローを生じることのないセル遅延変
動吸収回路を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、連続信号をセ
ルで転送するときにATM網内で受ける遅延変動を吸収
して元の連続信号を復元するバッファ手段を備えたセル
遅延変動吸収回路において、前記ATM網内の最大遅延
時間に相当するセル数+1セル目のセルが到着したこと
を検出したときに前記バッファ手段からのセルの読み出
しを開始する第一のセル読み出し手段を備えたことを特
徴する。
【0007】また、本発明は、連続信号をセルで転送す
るときにATM網内で受ける遅延変動を吸収して元の連
続信号を復元するバッファ手段を備えたセル遅延変動吸
収回路において、任意のセルAの到着を初期位相として
セル発生間隔に等しい周期で基準タイミングを発生する
基準タイミング発生手段と、前記セルAより後に到着し
たセルBの到着時と前記基準タイミングを比較する比較
手段と、比較の結果前記セルBの到着の方が早ければ基
準タイミングの初期位相を前記セルBの到着時に変更し
これを一定時間または一定回数繰り返し行う初期位相変
更手段と、この初期位相変更手段による初期位相変更終
了後、前記ATM網内の最大遅延時間に相当するセル数
+1セル目のセルが到着したことを検出したときに前記
バッファ手段からのセルの読み出しを開始する第二のセ
ル読み出し手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】以下、本発明の原理について詳細に説明する。
【0009】以下の説明に用いる変数を次のように定義
する。 an :セル組立装置からn番目に送信されるセルの送信
時刻 bn :セル分解装置の遅延変動吸収バッファからn番目
に読み出されるセルの読み出し時刻 dn :n番目のセルのATM網内キューイング遅延時間 QDmax:網内最大遅延時間 T:セル組立装置のセル送出間隔=遅延変動吸収バッフ
ァからのセル読み出し間隔 k:kT≧QDmaxとなる最小の整数
【0010】なお、ATM網内の伝送遅延等の固定的な
遅延時間は遅延変動吸収の本質と関係ないから説明を簡
単化するため0とする。
【0011】(1) 非アンダフロー条件 (I) 遅延変動吸収バッファへのk+1番目のセル到着をトリ
ガとして読み出し開始する。 (i) 必要条件の証明 図10にk番目(k=2)のセルまでは遅延時間0で、k
+1番目以降のセルはQDmaxの遅延を受けて到着した場
合を示す。このときk番目のセルの蓄積終了時をトリガ
として読み出し開始を行うとアンダフローが発生するこ
とがわかる。よってバッファ量監視方式で読み出し開始
時刻を決めるアルゴリズムにおいて、アンダフローを防
止するためには少なくともk+1番目のセルの到着時を
トリガとしなければならない。 (ii) 十分条件の証明 変数の定義より任意のn番目のセルについて以下の式
(1) 〜式(3) が成立する。 an =a1 +(n−1)T (1) bn =b1 +(n−1)T (2) 0≦dn ≦QDmax (3) 読み出し開始時刻b1 は、読み出し開始アルゴリズムよ
り b1 =ak+1 +dk+1 (4) となる。式(2) を式(4) の右辺に適用し、 b1 =a1 +kT+dk-1 (5) kの定義より、 kT≧QDmax (6) が成立するので、式(6) を式(5) に適用して、 b1 ≧a1 +QDmax+dk-1 ≧a1 +QDmax1 −a1 ≧QDmax (7) となる。式(3) を式(7) に適用すると全てのnについ
て、 b1 −a1 ≧dn (8) が成立する。式(8) を変形し、 a1 +dn ≦b1 とし、両辺に(n−1)Tを加えると、 a1 +(n−1)T+dn ≦b1 +(n−1)T (9) となる。式(9) に式(1) 、(2) を代入すると、 an +dn ≦bn (10) が成立する。
【0012】式(10)は任意のn番目のセルを遅延変動吸
収バッファから読み出す時刻bn に、n番目のセルが遅
延変動吸収バッファに到着していることを意味する。す
なわち、アンダフローを生じないことを意味する。
【0013】図11にk=2のとき、クリティカルにアン
ダフローを免れる例を示す。
【0014】(2) 非アンダフロー条件(II)任意のm番目
のセルが遅延変動吸収バッファに到着してからQDmax
にm番目のセルの読み出しを開始する。
【0015】(i) 必要条件の証明 dm =0 (11) dm+1 =QDmax (12) であったと仮定する。遅延変動吸収バッファにm番目の
セルが到着してからx時間後に読み出しを行うものとす
ると、式(11)の仮定から bm =am +dm +x =am +x (13) となる。m+1番目のセルに関しては、 am+1 =am +T (14) bm+1 =bm +T (15) となる。式(13)の両辺にTを加え、式(14)、(15)を適用
すると、 bm+1 =am+1 +x (16) となる。
【0016】m+1番目のセルがアンダフローしないた
めには、 bm+1 ≧am+1 +dm+1 (17) である。式(12)の仮定より次の式(18)がm+1番目のセ
ルの非アンダフロー条件 となる。 bm+1 ≧am+1 +QDmax (18) 式(16)と式(18)より、 x≧QDmax (19) となる。よってm+1番目のセルがアンダフローを起こ
さないためには、m番目のセル到着後、少なくともQ
Dmaxの遅延を与えてからm番目のセルを遅延変動吸収バ
ッファから読み出す必要がある。すなわち式(19)の条件
が非アンダフローの必要条件であることがわかる。
【0017】(ii) 十分条件の証明 非アンダフロー条件より、 bm =am +dm +QDmax (20) が成立する。式(1) および式(2) が任意のnについて成
立しているから、式(1)、(2) を式(20)に適用して、 b1 +(m−1)T=a1 +(m−1)T+dm +QDmax すなわち、 b1 =a1 +dm +QDmax (21) が成立する。式(21)の両辺に(n−1)Tを加えて式
(1) 、(2) を適用すると、 bn =an +dm +QDmax (22) が成立する。式(3) が任意のnについて成立するから、 an +dm +QDmax≧an +QDmax≧an +dn (23) が成り立つ。式(23)を式(22)に適用すると、 bn ≧an +dm (24) が成立する。
【0018】すなわち、式(10)は任意のn番目のセルを
遅延変動吸収バッファから読み出す時刻bn に、n番目
のセルが遅延変動吸収バッファに到着していることを意
味する。すなわちアンダフローを生じないことを意味す
る。
【0019】以上説明したように、本発明は、前述の非
アンダフロー条件(I) または(II)を満足するように回路
を構成することにより、遅延変動吸収バッファのアンダ
フローの発生を防止することが可能となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。なお、以下の実施例は、方式としては、図
12に示したと同様の方式に従うものとし、ATM網内の
遅延は、本発明に関係のあるキューイング遅延のみで、
その他の遅延はないものとする。
【0021】図1は本発明の第一実施例を示すブロック
構成図で、前述の非アンダフロー条件(I) による場合を
示す。
【0022】本第一実施例は、連続信号(CBR)をセ
ルで転送するときにATM網内で受ける遅延変動を吸収
して元の連続信号を復元するバッファ手段としての遅延
変動吸収バッファ22を備えたセル遅延変動吸収回路にお
いて、
【0023】本発明の特徴とするところの、遅延変動吸
収バッファ22に蓄積されているセル数が一定数を越えた
ことを検出しスタート信号を出力するセル数検出手段と
しての、ヘッダ識別回路21およびカウンタ24と、カウン
タ24からスタート信号により遅延変動吸収バッファ22か
らのセルの読み出しを開始する第一のセル読み出し手段
としてのセル読み出しクロック発生回路23とを備えてい
る。
【0024】なお、遅延変動吸収バッファ22はRAM
(ランダムアクセスメモリ) またはFIFO(先入れ先
出しメモリ)を用いて実現される。
【0025】次に、本第一実施例の動作について説明す
る。始めに、図2を用いてその基本的な動作について説
明する。
【0026】図2に示すように、k+1個目のセルが到
着した時を読み出し開始とすると、先に非アンダフロー
条件(I) で説明したように、アンダフローを防止するこ
とができる。図2はk=3の場合を示したもので、4個
目のセル4が到着したときにセル1を読み出すことで、
アンダフローが生じないことを示している。
【0027】そして、このk+1個目のセル到着を検出
する手段の違いにより、ろいろな回路を考えることが
でき、本第一実施例はその一例である。
【0028】通信を開始する前に初期状態として遅延変
動吸収バッファ22をリセット信号103 によりリセット
し、空とする。セル読み出しクロック発生回路23の動作
も停止し、遅延変動吸収バッファ22からのセルの読み出
しを停止する。またカウンタ24もリセットし0とする。
通信を開始し、ATM網から遅延変動吸収バッファ22へ
セルが到着すると、ヘッダ識別回路21でセルの到着を検
出し、到着信号を出す。到着信号を書き込み制御信号と
して遅延変動吸収バッファ22へのセルの書き込みを行う
と同時に、セル到着ごとにカウンタ24のカウントアップ
を行う。カウンタ24の値がk+1となったとき、セル読
み出しクロック発生回路23の動作を開始させ、以後、間
隔Tでセルを遅延変動吸収バッファ22から読み出す。こ
のような回路を用いることにより、k+1番目のセルの
到着を遅延変動吸収バッファ22の送出開始タイミングと
することができる。
【0029】図3は本発明の第二実施例を示すブロック
構成図で、非アンダフロー条件(I)で、k+1番目のセ
ルの検出方式を第一実施例とは別にしたものである。ヘ
ッダ識別回路21、遅延変動吸収バッファ22、およびセル
読み出しクロック発生回路23は図1と同様である。ただ
し本第二実施例では、遅延変動吸収バッファ22は、書き
込みアドレスカウンタ25と、読み出しアドレスカウンタ
26と、RAM27とで構成されている。また28は書き込み
アドレスカウンタ25の値とRAM27のk+1番目のセル
の格納アドレス104 とを比較するコンパレータである。
【0030】次に、本第二実施例の動作について説明す
る。通信を開始する前に書き込みアドレスカウンタ25と
読み出しアドレスカウンタ26とをリセット信号103 によ
りリセットし、遅延変動吸収バッファ22を空とする。セ
ル読み出しクロック発生回路23の動作も停止し、遅延変
動吸収バッファ22からのセルの読み出しを停止する。通
信を開始し、ATM網から遅延変動吸収バッファ22へセ
ルが到着すると、ヘッダ識別回路21でセルの到着を検出
し、到着信号を出す。到着信号で書き込みアドレスカウ
ンタ25をカウントアップしてセルの書き込みを行う。セ
ル到着によって書き込みアドレス値がカウントアップさ
れて格納アドレス104 で指定されるk+1番目のセルの
格納アドレスとなったとき、コンパレータ28はセル読み
出し開始信号を送出し、セル読み出しクロック発生回路
23の動作を開始させ、以後、間隔Tで読み出しアドレス
カウンタ26をカウントアップしてセルを遅延変動吸収バ
ッファ22から読み出す。このような回路を用いることに
より、k+1番目のセルの到着を遅延変動吸収バッファ
22の送出開始タイミングとすることができる。
【0031】図4は本発明の第三実施例を示すブロック
構成図で、非アンダフロー条件(I)で、k+1番目のセ
ルの検出方式のさらに別な例である。ヘッダ識別回路2
1、遅延変動吸収バッファ22、およびセル読み出しクロ
ック発生回路23は図1と同様である。ただし、本第三実
施例では遅延変動吸収バッファ22は、FIFO29および
FIFO30で構成されている。FIFO30はk個のセル
を蓄積する容量を持ち、FIFO30に容量いっぱいのセ
ルが蓄積された状態のときに立つフラグを持つ。
【0032】次に、本第三実施例の動作について説明す
る。通信を開始する前にFIFO29とFIFO30とをリ
セット信号103 によりリセットし、空とする。セル読み
出しクロック発生回路23の動作も停止し、FIFO30か
らのセルの読み出しを停止する。通信を開始し、ATM
網から遅延変動吸収バッファ22へセルが到着すると、ヘ
ッダ識別回路21でセルの到着を検出し、到着信号を出
す。到着信号でFIFO29への書き込みを行わせる。F
IFO30に空きがあるときはFIFO29からFIFO30
へただちにセルを転送する。遅延変動吸収バッファ22内
にk個のセルが蓄積されるとFIFO30がいっぱいにな
り、FIFO30のフラグが立つ。FIFO30のフラグと
セル到着信号の論理積を論理積回路31でとるとそれはk
+1番目のセルの到着を意味するから、その信号を用い
てセル読み出しクロック発生回路23の動作を開始させ、
以後、間隔TでFIFO30からセルを読み出す。このよ
うな回路を用いることにより、k+1番目のセルの到着
を遅延変動吸収バッファ22の送出開始タイミングとする
ことができる。
【0033】以下では、遅延変動吸収処理に要する遅延
時間を少なくするための第四および第五実施例について
説明する。使用する変数の定義は第一〜第三実施例と同
じである。第四および第五実施例は、前述の非アンダフ
ロー条件(II)、すなわち、ある任意のセルに対して遅延
変動吸収バッファでQDmaxだけ遅延を与えてから読み出
せばアンダフローが発生しないことを用いたものであ
る。従って、ATM網内でなるべく少ない遅延を受けた
セルの遅延変動吸収バッファへの到着時刻を基準とし
て、そのセルの到着からQDmax後にそのセルを遅延変動
吸収バッファから読み出すこととする。
【0034】図5は基準となるATM網内で少ない遅延
時間を受けたセルを見つける方法の説明図である。最初
のセルが到着するとその時から間隔Tでカウントを開始
し、2個目以降の到着セルと時刻を比較する。到着セル
のほうが遅ければ、最初に到着したセルのほうがATM
網内で受けた遅延が少ないものと判定して、最初のセル
を基準としてセル2〜セル4のようにそのままカウント
を続ける(図5の2〜4番目のセル)。到着セルのほう
が早ければ、最初のセルよりも網内で受けた遅延が少な
いものと判定して、その到着を基準としてその時刻から
間隔Tでカウントし直す(図5の5番目のセル)。再び
カウントとセル到着を比較し、カウンタの方が早ければ
そのままカウントを続け(図5の6番目、8番目のセ
ル)、到着セルの方早ければカウントのし直しをする
(図5の7番目、9番目のセル)。これをしばらくの間
行っていくと順次網内遅延の少ないセルを見つけること
ができる。網内遅延の少ないセルを見つけた後、そのセ
ルの到着からQDmax後にそのセルを読み出し、以降、間
隔Tで読み出していくことにより、少ない遅延時間で遅
延変動吸収ができる。この網内遅延の少ないセルを見つ
ける動作の打ち切り方法の違いにより異なる回路が考え
られる。
【0035】図6は本発明の第四実施例を示すブロック
構成図で、非アンダフロー条件(II)による場合を示す。
【0036】本第四実施例は、本発明の特徴とするとこ
ろの、任意のセルAの到着を初期位相(0タイミング)
としてセル発生間隔Tに等しい周期で基準タイミングを
発生する基準タイミング発生手段としての基準クロック
発生回路32と、セルAより後に到着したセルBの到着時
と前記基準タイミングを比較する比較手段としてのカウ
ンタA34、カウンタB33およびコンパレータ35と、比較
の結果セルBの到着の方が早ければ基準タイミングの初
期位相をセルBの到着時に変更しこれを一定回数繰り返
し行う初期位相変更手段としてのカウンタC36および論
理和回路40と、このカウンタC36および論理和回路40に
よる初期位相変更終了後、一定時間経過後に遅延変動吸
収バッファ22からのセルの読み出しを開始するセル読み
出し手段としてのタイマー37およびセル読み出しクロッ
ク発生回路23とを備えている。なおほかに、ヘッダ識別
回路21と、カウンタ中のセルを遅延させるための遅延回
路38および39とを備えている。
【0037】次に、本第四実施例の動作について説明す
る。
【0038】基準クロック発生回路32は、スタート端子
に信号が入ると周期Tのクロックを出し、ストップ端子
に信号が入るとクロックを止める。またクロック送出中
にスタート端子に信号が入るとその時刻をクロックの初
期位相(0タイミング)に変更する機能を持つ。カウン
タB33は基準クロック発生回路32のクロックをカウント
する。カウンタA34はセル到着をカウントする。コンパ
レータ35はカウンタA34とカウンタB33との値を比較
し、A>Bとなったとき信号を出す。カウンタC36はA
>Bとなった回数をカウントし、あらかじめ設定された
設定値105 と等しくなったら出力信号を出す。なおカウ
ンタC36は、カウンタの最大値まで行ったら停止し、リ
セットしない限り0に戻ることはないカウンタとする。
タイマー37は信号入力後QDmax経過すると信号を出力す
る。遅延回路38および39は、遅延変動吸収バッファ22の
リセットを行っている間に到着するセルを蓄積する。
【0039】設定値=3の場合の本第四実施例のタイミ
ングチャートを図7に示す。通信を開始する前に、リセ
ット信号103 によりカウンタA34、カウンタB33および
カウンタC36を0とする。セル読み出しクロック発生回
路23も止めて、遅延変動吸収バッファ22のセルの読み出
しも停止する。基準クロック発生回路32も停止してお
く。セル入力101 として1番目のセルが到着すると、カ
ウンタA34が1となってA>Bとなるから、コンパレー
タ35から信号が出て、カウンタA34およびカウンタB33
がリセットされ0に戻ると同時にカウンタC36は1とな
る。基準クロック発生回路32が起動されて周期Tのクロ
ックをカウンタB33に供給する。そのためカウンタB33
は周期Tごとにカウントアップされていく。カウンタA
34はセルの到着でカウントアップしていく。図7で2〜
3番目のセルは遅延して到着しているのでカウンタA34
のカウンタアップが基準クロックによるカウンタB33よ
り遅れ、A<Bとなっている。ところが4番目のセルは
基準クロックより早く到着し、カウンタA34が早くカウ
ントアップされてA>Bとなる。そのため、コンパレー
タ35に信号が出力されてカウンタA34およびカウンタB
33はリセットされ、カウンタC36はカウントアップされ
て2となる。基準クロックの位相も4番目のセルの到着
時に変更される。5〜7番目のセルは基準クロックより
も遅れて到着しているのでカウンタはA<Bとなってい
る。
【0040】8番目のセルは基準クロックよりも早く到
着してA>Bの状態となるから、コンパレータ35に信号
が出力されてカウンタA34およびカウンタB33はリセッ
トされ、カウンタC36はカウンタアップされて3とな
る。カウンタC36が設定値3となるとカウンタC36から
信号が出力され、バッファ2をリセットしてそれ以前に
到着したセルを消去する。カウンタC36を設定値3とし
た動作のトリガとなった第8番目のセルは遅延回路38で
遅延されて、前記消去動作の後に遅延変動吸収バッファ
22に入力されるため、消去されない。カウンタC36の信
号はタイマー37を始動し、タイマー37は始動後QDmax
った後、セル読み出しクロック発生回路23を始動させ、
遅延変動吸収バッファ22から間隔Tでセルを読み出す。
すなわち図7に示すように、カウンタC36が設定値3に
なった時からQDmax後にそのトリガとなった8番目のセ
ルを出力し、以後間隔Tで順次セルを出力していく。1
〜7番目のセルは失われるが、連続信号を送る回線また
はパスを設定してからそれを使い始めるまでの間にわず
かな時間をおけば問題とはならない。
【0041】図8は本発明の第五実施例を示すブロック
構成図で、図6の第四実施例において、初期位相変更を
一定時間の間繰り返すようにしたものである。21〜23、
32〜35ならびに37〜39は第四実施例と同じ機能ブロック
である。そして、41はリセットされた後、最初のパルス
のみ通過させるゲート回路、42は信号が入力されてから
Wの時間後に信号の出力を出すタイマー、ならびに43は
制御信号が入力されると信号の伝達を止めるゲート回路
である。
【0042】次に、本第五実施例の動作について、図9
に示すタイミングチャートを参照して説明する。通信を
開始する前に、リセット信号103 によりカウンタA34お
よびカウンタB33を0とする。セル読み出しクロック発
生回路23も止めて、遅延変動吸収バッファ22のセルの読
み出しも停止する。基準クロック発生回路32も停止して
おく。セル入力101 として1番目のセルが到着すると、
ゲート回路41は1番目のセル到着のみタイマー42に伝え
る。タイマー42はWの時間経過後にゲート回路43を閉
じ、コンパレータ35からタイマー37への信号を遮断す
る。
【0043】セル入力101 として1番目のセルが到着す
るとカウンタA34が1となってA>Bとなるから、コン
パレータ35から信号が出て、カウンタA34およびカウン
タB33がリセットされ0に戻る。ゲート回路43はまだ開
いているので遅延変動吸収バッファ22もリセットされて
バッファ2内のセルは全て消去される。ただし、この動
作のトリガとなった1番目のセルは、遅延回路39で遅延
を受けて前記消去が行われた後に遅延変動吸収バッファ
22に書き込まれるため、消去はされない。コンパレータ
35からのA>Bの信号は、ゲート回路43を通って、タイ
マー37を起動する。基準クロック発生回路32が起動され
て周期TのクロックをカウンタB33に供給する。そのた
めカウンタB33は周期Tごとにカウントアップされてい
く。カウンタA34はセルの到着でカウントアップしてい
く。
【0044】図9で2〜3番目のセルは遅延して到着し
ているのでカウンタA34のカウントアップが基準クロッ
クによるカウンタB33より遅れ、A<Bとなっている。
ところが4番目のセルは基準クロックより早く到着し、
カウンタA34が早くカウントアップされてA>Bとな
る。そのため、コンパレータ35から信号が出力されてカ
ウンタA34およびカウンタB33はリセットされる。ゲー
ト回路43がまだ開いているから遅延変動吸収バッファ22
内のセルも消去され、タイマー37も再起動される。基準
クロックの位相も4番目のセルの到着時に変更される。
5〜7番目のセルは基準クロックよりも遅れて到着して
いるのでカウンタはA<Bの状態となっている。第8番
目のセルは基準クロックよりも早く到着してA<Bの状
態となるから、コンパレータ35に信号が出力されてカウ
ンタA34およびカウンタB33がリセットされる。ゲート
回路43がまだ開いているので遅延変動吸収バッファ22も
消去され、タイマー37も再起動される。ただし、8番目
のセルは遅延回路38で遅延を受け、遅延変動吸収バッフ
ァ22の消去後に遅延変動吸収バッファ22に書き込まれる
ため、消去されない。
【0045】11番目のセルでまたA>Bとなるが、この
時はゲート回路43が閉じられているため、遅延変動吸収
バッファ22は消去されず、タイマー37も再起動されな
い。すなわち、最初のセルが到着してからWの範囲内で
最も最後にA>Bとなった時点を起点としてQDmax後に
遅延変動吸収バッファ22からの読み出しが開始され、以
後間隔Tで順次セルを出力していく。1〜7番目のセル
は失われるが、連続信号を送る回線またはパスを設定し
てからそれを使い始めるまでにわずかな時間をおけば問
題とはならない。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、遅延変
動吸収バッファに一定量のセルが蓄積されてからバッフ
ァの読み出しを開始する。または、ATM網内で受けた
遅延が少ないセルの到着を基準として、そこから網内最
大遅延時間たった後にバッファの読み出しを開始する制
御手段を設けたことにより、遅延変動吸収バッファでの
アンダフローを防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施例を示すブロック構成図。
【図2】 その遅延変動吸収バッファの読み出しタイミ
ングの説明図。
【図3】 本発明の第二実施例を示すブロック構成図。
【図4】 本発明の第三実施例を示すブロック構成図。
【図5】 遅延の少ないセルを探す方法の説明図。
【図6】 本発明の第四実施例を示すブロック構成図。
【図7】 その動作タイミングの説明図。
【図8】 本発明の第五実施例を示すブロック構成図。
【図9】 その動作タイミングの説明図。
【図10】 非アンダフロー条件(I) の説明図。
【図11】 非アンダフロー条件(II)の説明図。
【図12】 従来方式の説明図。
【図13】 従来技術によるアンダフロー発生例を示す説
明図。
【符号の説明】
21 ヘッダ識別回路 22、53 遅延変動吸収バッファ 23 セル読み出しクロック発生回路 24 カウンタ 25 書き込みアドレスカウンタ 26 読み出しアドレスカウンタ 27 RAM 28、35 コンパレータ 29、30 FIFO 31 論理積回路 32 基準クロック発生回路 33 カウンタB 34 カウンタA 36 カウンタC 37、42 タイマー 38、39 遅延回路 40 論理和回路 41、43 ゲート回路 51 セル組立装置 52 ATM網 54 セル分解装置 101 セル入力 102 セル出力 103 リセット信号 104 格納アドレス 105 設定値 106 連続信号 107 セル
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−67847(JP,A) 特開 昭55−132159(JP,A) 特開 平4−127746(JP,A) 特開 昭62−175053(JP,A) 特開 昭59−128848(JP,A) 特開 平1−296739(JP,A) 特開 昭64−29141(JP,A) 特開 平2−241245(JP,A) 特開 昭62−266946(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 12/56 H04L 12/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続信号をセルで転送するときにATM
    網内で受ける遅延変動を吸収して元の連続信号を復元す
    るバッファ手段を備えたセル遅延変動吸収回路におい
    て、前記ATM網内の最大遅延時間に相当するセル数+1セ
    ル目のセルが到着したことを検出したときに 前記バッフ
    ァ手段からのセルの読み出しを開始する第一のセル読み
    出し手段を備えたことを特徴するセル遅延変動吸収回
    路。
  2. 【請求項2】 連続信号をセルで転送するときにATM
    網内で受ける遅延変動を吸収して元の連続信号を復元す
    るバッファ手段を備えたセル遅延変動吸収回路におい
    て、 任意のセルAの到着を初期位相としてセル発生間隔に等
    しい周期で基準タイミングを発生する基準タイミング発
    生手段と、 前記セルAより後に到着したセルBの到着時と前記基準
    タイミングを比較する比較手段と、 比較の結果前記セルBの到着の方が早ければ基準タイミ
    ングの初期位相を前記セルBの到着時に変更しこれを一
    定時間または一定回数繰り返し行う初期位相変更手段
    と、 この初期位相変更手段による初期位相変更終了後、前記
    ATM網内の最大遅延時間に相当するセル数+1セル目
    のセルが到着したことを検出したときに前記バッファ手
    段からのセルの読み出しを開始する第二のセル読み出し
    手段とを備えたことを特徴とするセル遅延変動吸収回
    路。
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