JP2898909B2 - テープレコーダのカセット装填装置 - Google Patents
テープレコーダのカセット装填装置Info
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- 230000006835 compression Effects 0.000 description 1
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 1
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は反転ばねを利用してカセ
ットホルダに対するテープカセットの挿脱を行なうよう
にしたテープレコーダに係り、特にイジェクト時におけ
るカセットの不本意な飛出しを防止したカセット装填装
置に関する。
ットホルダに対するテープカセットの挿脱を行なうよう
にしたテープレコーダに係り、特にイジェクト時におけ
るカセットの不本意な飛出しを防止したカセット装填装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】車載用のカセット型テープレコーダは、
一般に上下動自在に設けたカセットホルダを備えてい
る。そしてカセットホルダが上昇位置にあるとき、その
正面開口部より挿入されるテープカセットを内部に引き
込んだ後に該カセットホルダを下降させ、その内部に収
納したテープカセットをリール軸に装着する如く構成さ
れる。またテープカセットの取り出しは、カセットホル
ダを上昇させてテープカセットをリール軸から離反させ
た後、該カセットホルダからテープカセットを押出して
前記正面開口部より、その一部を突出させる如く構成さ
れる。
一般に上下動自在に設けたカセットホルダを備えてい
る。そしてカセットホルダが上昇位置にあるとき、その
正面開口部より挿入されるテープカセットを内部に引き
込んだ後に該カセットホルダを下降させ、その内部に収
納したテープカセットをリール軸に装着する如く構成さ
れる。またテープカセットの取り出しは、カセットホル
ダを上昇させてテープカセットをリール軸から離反させ
た後、該カセットホルダからテープカセットを押出して
前記正面開口部より、その一部を突出させる如く構成さ
れる。
【0003】ところでカセットホルダに対するテープカ
セットの挿脱(ローディング・イジェクト)は、例えば反
転ばねの力を利用して行なわれる。具体的にはカセット
の挿脱方向に移動自在に設けたスライダにテープカセッ
トを係合させ、スライダに取付けられた反転ばねを反転
させる。そして反転ばねの力を利用して前記スライダを
前記カセットホルダの正面開口部側のイジェクト位置か
ら該カセットホルダの奥部のローディング位置、或いは
逆にローディング位置からイジェクト位置へと移動さ
せ、これによってテープカセットのローディング・イジ
ェクトを行うようになっている。尚、反転ばねの反転は
カセットホルダへのテープカセットの挿入に伴うスライ
ダの強制的な移動によって、或いはイジェクトレバーの
操作により制御される。前述したカセットホルダの上下
動は、このようなテープカセットの該カセットホルダに
対するローディング・イジェクト動作に密接に関連して
行なわれる。
セットの挿脱(ローディング・イジェクト)は、例えば反
転ばねの力を利用して行なわれる。具体的にはカセット
の挿脱方向に移動自在に設けたスライダにテープカセッ
トを係合させ、スライダに取付けられた反転ばねを反転
させる。そして反転ばねの力を利用して前記スライダを
前記カセットホルダの正面開口部側のイジェクト位置か
ら該カセットホルダの奥部のローディング位置、或いは
逆にローディング位置からイジェクト位置へと移動さ
せ、これによってテープカセットのローディング・イジ
ェクトを行うようになっている。尚、反転ばねの反転は
カセットホルダへのテープカセットの挿入に伴うスライ
ダの強制的な移動によって、或いはイジェクトレバーの
操作により制御される。前述したカセットホルダの上下
動は、このようなテープカセットの該カセットホルダに
対するローディング・イジェクト動作に密接に関連して
行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】さてテープカセットを
イジェクトするべくイジェクトレバーを操作して反転ば
ねを反転させると、反転ばねの力を受けてスライダがロ
ーディング位置からイジェクト位置へと移動するが、ス
ライダはイジェクト位置に達した時点でその移動が急激
に止められる。するとスライダに係合して該スライダと
一体にイジェクト位置へと一気に移動したテープカセッ
トがその移動慣性力によって該スライダから外れ、カセ
ットホルダから飛出す虞れがあった。
イジェクトするべくイジェクトレバーを操作して反転ば
ねを反転させると、反転ばねの力を受けてスライダがロ
ーディング位置からイジェクト位置へと移動するが、ス
ライダはイジェクト位置に達した時点でその移動が急激
に止められる。するとスライダに係合して該スライダと
一体にイジェクト位置へと一気に移動したテープカセッ
トがその移動慣性力によって該スライダから外れ、カセ
ットホルダから飛出す虞れがあった。
【0005】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、イジェクト時におけるカセット
の不本意な飛出しを効果的に防止し得るテープレコーダ
のカセット装填装置を提供することにある。
たもので、その目的は、イジェクト時におけるカセット
の不本意な飛出しを効果的に防止し得るテープレコーダ
のカセット装填装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明に係るテープレコー
ダのカセット装填装置は、カセットホルダに対するテー
プカセットの挿脱方向に進退自在に設けられて、テープ
カセットと係合して該テープカセットを内部に引き込ん
だローディング位置と該テープカセットを外部に突出さ
せるイジェクト位置との間を移動するスライダと、この
スライダに一端を係合して該スライダの移動に連動して
回動する回動レバーと、前記テープカセットのイジェク
ト方向に付勢されたイジェクトレバーと、このイジェク
トレバーと前記回動レバーとの間に掛け渡されてこれら
のレバーの相対的な位置関係に応じて該回動レバーを前
記ローディング位置およびイジェクト位置の一方に選択
的に付勢する反転ばねとを具備したものであって、特に
前記イジェクトレバーに、該イジェクトレバーが前記ば
ねに抗してローディング方向に押込まれたとき前記回動
レバーを押圧して該回動レバーを前記反転ばねを反転さ
せる位置まで回動させる押圧部を設けると共に、前記回
動レバーには押込み操作位置にあるイジェクトレバーと
係合してその回動が途中で阻止され、且つ前記イジェク
トレバーの押込み操作解除に伴う復動により該イジェク
トレバーとの係合が解除される係合部を設けたことを特
徴とするものである。
ダのカセット装填装置は、カセットホルダに対するテー
プカセットの挿脱方向に進退自在に設けられて、テープ
カセットと係合して該テープカセットを内部に引き込ん
だローディング位置と該テープカセットを外部に突出さ
せるイジェクト位置との間を移動するスライダと、この
スライダに一端を係合して該スライダの移動に連動して
回動する回動レバーと、前記テープカセットのイジェク
ト方向に付勢されたイジェクトレバーと、このイジェク
トレバーと前記回動レバーとの間に掛け渡されてこれら
のレバーの相対的な位置関係に応じて該回動レバーを前
記ローディング位置およびイジェクト位置の一方に選択
的に付勢する反転ばねとを具備したものであって、特に
前記イジェクトレバーに、該イジェクトレバーが前記ば
ねに抗してローディング方向に押込まれたとき前記回動
レバーを押圧して該回動レバーを前記反転ばねを反転さ
せる位置まで回動させる押圧部を設けると共に、前記回
動レバーには押込み操作位置にあるイジェクトレバーと
係合してその回動が途中で阻止され、且つ前記イジェク
トレバーの押込み操作解除に伴う復動により該イジェク
トレバーとの係合が解除される係合部を設けたことを特
徴とするものである。
【0007】更に前記回動レバーには、前記反転ばねの
反転力を受けて前記スライダがローディング位置に達す
るまで前記イジェクトレバーと係合して該イジェクトレ
バーの前記ばねの力によるイジェクト方向への移動を阻
止する係止部を設けたことを特徴とするものである。
反転力を受けて前記スライダがローディング位置に達す
るまで前記イジェクトレバーと係合して該イジェクトレ
バーの前記ばねの力によるイジェクト方向への移動を阻
止する係止部を設けたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明によればイジェクトレバーを押込み操作
し、その押圧部にて回動レバーを押圧して該回動レバー
を回動させると、これによってイジェクトレバーと回動
レバーとの相対的な位置関係が変化して反転ばねが反転
する。そしてこの反転ばねの力を受けてスライダがロー
ディング位置からイジェクト位置に向けて移動開始する
ので回動レバーが更に回動しようとする。しかし回動レ
バーの係合部が押込み位置にあるイジェクトレバーに係
合し、その回動が途中で阻止されるので、イジェクト位
置に向かうスライダの移動が、一旦、その移動途中位置
で止められる。
し、その押圧部にて回動レバーを押圧して該回動レバー
を回動させると、これによってイジェクトレバーと回動
レバーとの相対的な位置関係が変化して反転ばねが反転
する。そしてこの反転ばねの力を受けてスライダがロー
ディング位置からイジェクト位置に向けて移動開始する
ので回動レバーが更に回動しようとする。しかし回動レ
バーの係合部が押込み位置にあるイジェクトレバーに係
合し、その回動が途中で阻止されるので、イジェクト位
置に向かうスライダの移動が、一旦、その移動途中位置
で止められる。
【0009】その後、イジェクトレバーの押込み操作を
解除すると、ばねによるイジェクトレバーの復動によっ
て該イジェクトレバーと回動レバーとの係合が解かれ
る。この結果、回動レバーの回動を伴って前記スライダ
が再びイジェクト位置に向けて移動を開始する。
解除すると、ばねによるイジェクトレバーの復動によっ
て該イジェクトレバーと回動レバーとの係合が解かれ
る。この結果、回動レバーの回動を伴って前記スライダ
が再びイジェクト位置に向けて移動を開始する。
【0010】従って反転ばねの反転に伴ってスライダが
ローディング位置からイジェクト位置へと一気に移動せ
ず、回動レバーの回動途中位置にて一旦止められた後、
イジェクトレバーの押込み操作解除に伴って最終的なイ
ジェクト位置へと移動するので、反転ばねの力が強くて
もテープカセットに与えられる移動慣性力が大幅に軽減
される。この結果、スライダとテープカセットとの係合
部位に、その係合を外すような不本意な力が加わること
がなくなる。
ローディング位置からイジェクト位置へと一気に移動せ
ず、回動レバーの回動途中位置にて一旦止められた後、
イジェクトレバーの押込み操作解除に伴って最終的なイ
ジェクト位置へと移動するので、反転ばねの力が強くて
もテープカセットに与えられる移動慣性力が大幅に軽減
される。この結果、スライダとテープカセットとの係合
部位に、その係合を外すような不本意な力が加わること
がなくなる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係るテープレ
コーダのカセット装填装置の一実施例について説明す
る。
コーダのカセット装填装置の一実施例について説明す
る。
【0012】図1は実施例装置の要部概略構成を示す斜
視図で、1は装置本体部をなすシャーシである。テープ
カセットTを収納保持するカセットホルダ2はその正面
開口部よりテープカセットTを長手方向に沿って挿脱す
る箱枠形状を有し、その下面が大きく開口されている。
このカセットホルダ2は、シャーシ1の奥部において上下
方向に回動自在に取付けられたリフタ3の前縁部に吊架
されて前記シャーシ1に対して上下動自在に設けられて
いる。リフタ3の中央部には前記カセットホルダ2の長手
方向に沿って案内溝3aが設けられており、この案内溝3a
にはスライダ4が移動自在に設けられている。このスラ
イダ4の前端部は、前記案内溝3aに連続してカセットホ
ルダ2に設けられた逃げ溝2a内に進入可能に延ばされて
おり、この逃げ溝2a内において上方に弾性変形可能とな
っている。テープカセットTはスライダ4の前縁部を弾
性変形させながらカセットホルダ2に挿入され、該前縁
部はテープカセットTの上面を乗り越えて弾性復帰して
該テープカセットTのハブ孔に係合する。そしてスライ
ダ4は、上記ハブ孔に係合した前縁部と、テープカセッ
トTの長手方向端部に当接する後端部との間でテープカ
セットTを保持し、カセットホルダ2の正面開口部側の
イジェクト位置と奥部のローディング位置との間を移動
する。
視図で、1は装置本体部をなすシャーシである。テープ
カセットTを収納保持するカセットホルダ2はその正面
開口部よりテープカセットTを長手方向に沿って挿脱す
る箱枠形状を有し、その下面が大きく開口されている。
このカセットホルダ2は、シャーシ1の奥部において上下
方向に回動自在に取付けられたリフタ3の前縁部に吊架
されて前記シャーシ1に対して上下動自在に設けられて
いる。リフタ3の中央部には前記カセットホルダ2の長手
方向に沿って案内溝3aが設けられており、この案内溝3a
にはスライダ4が移動自在に設けられている。このスラ
イダ4の前端部は、前記案内溝3aに連続してカセットホ
ルダ2に設けられた逃げ溝2a内に進入可能に延ばされて
おり、この逃げ溝2a内において上方に弾性変形可能とな
っている。テープカセットTはスライダ4の前縁部を弾
性変形させながらカセットホルダ2に挿入され、該前縁
部はテープカセットTの上面を乗り越えて弾性復帰して
該テープカセットTのハブ孔に係合する。そしてスライ
ダ4は、上記ハブ孔に係合した前縁部と、テープカセッ
トTの長手方向端部に当接する後端部との間でテープカ
セットTを保持し、カセットホルダ2の正面開口部側の
イジェクト位置と奥部のローディング位置との間を移動
する。
【0013】尚、イジェクト位置は図2の平面図に示す
ようにテープカセットTをカセットホルダ2の正面開口
部から半分程突出させた状態の位置であり、ローディン
グ位置は図4の平面図に示すようにテープカセットTを
カセットホルダ2の奥部まで完全に引き込んで収納した
状態の位置である。
ようにテープカセットTをカセットホルダ2の正面開口
部から半分程突出させた状態の位置であり、ローディン
グ位置は図4の平面図に示すようにテープカセットTを
カセットホルダ2の奥部まで完全に引き込んで収納した
状態の位置である。
【0014】しかしてリフタ3の上面には、前記スライ
ダ4の上部に突出したピン4aに先端二股状の腕部を係合
させた回動レバー5が設けられている。この回動レバー5
は案内溝3a内を移動する前記スライダ4と連動して回動
する。またこの回動レバー5の基部には前記先端二股状
の腕部とは反対側に向けて延ばされた第1及び第2の制
御腕部5a,5bが設けられており、更に第1の制御腕部5a
の端部には係合部5cが設けられている。この係合部5cは
第1の制御腕部5aの端部を上方に曲折することにより形
成されている。
ダ4の上部に突出したピン4aに先端二股状の腕部を係合
させた回動レバー5が設けられている。この回動レバー5
は案内溝3a内を移動する前記スライダ4と連動して回動
する。またこの回動レバー5の基部には前記先端二股状
の腕部とは反対側に向けて延ばされた第1及び第2の制
御腕部5a,5bが設けられており、更に第1の制御腕部5a
の端部には係合部5cが設けられている。この係合部5cは
第1の制御腕部5aの端部を上方に曲折することにより形
成されている。
【0015】一方、シャーシ1の側壁面には、前記カセ
ットホルダ2に対するテープカセットTの挿脱方向に移
動自在にイジェクトレバー6が設けられている。このイ
ジェクトレバー6は、シャーシ1の側壁面に沿って長手方
向に延びた垂直部と、その上端を内側に折曲げて形成さ
れ、主体部をカセットホルダ2およびリフタ3の上面側に
位置させた水平部とからなる。この水平部の一部は、カ
セットホルダ2とは反対側の外方に向けて突出形成され
ている。そしてこのイジェクトレバー6は、シャーシ1と
の間に掛け渡された引張りばね7によりカセットホルダ2
の手前側、つまりテープカセットTのイジェクト方向に
付勢されている。この引張りばね7に抗してイジェクト
レバー6を押込み操作することで、後述するようにテー
プカセットTのイジェクトが行なわれる。
ットホルダ2に対するテープカセットTの挿脱方向に移
動自在にイジェクトレバー6が設けられている。このイ
ジェクトレバー6は、シャーシ1の側壁面に沿って長手方
向に延びた垂直部と、その上端を内側に折曲げて形成さ
れ、主体部をカセットホルダ2およびリフタ3の上面側に
位置させた水平部とからなる。この水平部の一部は、カ
セットホルダ2とは反対側の外方に向けて突出形成され
ている。そしてこのイジェクトレバー6は、シャーシ1と
の間に掛け渡された引張りばね7によりカセットホルダ2
の手前側、つまりテープカセットTのイジェクト方向に
付勢されている。この引張りばね7に抗してイジェクト
レバー6を押込み操作することで、後述するようにテー
プカセットTのイジェクトが行なわれる。
【0016】尚、イジェクトレバー6の垂直部には前記
カセットホルダ2のシャーシ1に対する上下動を司どる2
つのリフト溝6a,6bと、下降させたカセットホルダ2をそ
の下降位置に安定に保持するための押え溝6cとが設けら
れている。これらのリフト溝6a,6bおよび押え溝6cには
前記カセットホルダ2の側板に突出形成された舌片2b,2c
およびリフタ3の前縁側部に突出形成された舌片3bがそ
れぞれ挿通されている。イジェクトレバー6の移動に伴
って前記リフト溝6a,6bにて前記舌片2b,2cを案内するこ
とでカセットホルダ2が上下動される。またカセットホ
ルダ2を下降させたリフタ3の舌片3bを前記押え溝6cにて
下方に押え込むことにより、このリフタ3を介してカセ
ットホルダ2がその下降位置に安定に保持される。
カセットホルダ2のシャーシ1に対する上下動を司どる2
つのリフト溝6a,6bと、下降させたカセットホルダ2をそ
の下降位置に安定に保持するための押え溝6cとが設けら
れている。これらのリフト溝6a,6bおよび押え溝6cには
前記カセットホルダ2の側板に突出形成された舌片2b,2c
およびリフタ3の前縁側部に突出形成された舌片3bがそ
れぞれ挿通されている。イジェクトレバー6の移動に伴
って前記リフト溝6a,6bにて前記舌片2b,2cを案内するこ
とでカセットホルダ2が上下動される。またカセットホ
ルダ2を下降させたリフタ3の舌片3bを前記押え溝6cにて
下方に押え込むことにより、このリフタ3を介してカセ
ットホルダ2がその下降位置に安定に保持される。
【0017】またイジェクトレバー6の水平部の前記カ
セットホルダ2の上方位置への張出し部分と前記回動レ
バー5の略中間部との間には捩りコイルばねからなる反
転ばね8が張架されている。この反転ばね8はイジェクト
レバー6と回動レバー5との相対的な位置関係に応じて反
転動作して回動レバー5の先端二股状の腕部をカセット
ホルダ2の奥側または手前側に向けて択一的に回動付勢
するもので、これによって前記スライダ4がローディン
グ位置またはイジェクト位置に移動され、且つ位置付け
られる。
セットホルダ2の上方位置への張出し部分と前記回動レ
バー5の略中間部との間には捩りコイルばねからなる反
転ばね8が張架されている。この反転ばね8はイジェクト
レバー6と回動レバー5との相対的な位置関係に応じて反
転動作して回動レバー5の先端二股状の腕部をカセット
ホルダ2の奥側または手前側に向けて択一的に回動付勢
するもので、これによって前記スライダ4がローディン
グ位置またはイジェクト位置に移動され、且つ位置付け
られる。
【0018】更にイジェクトレバー6の水平部のカセッ
トホルダ2とは反対側に張出された部分には押圧ピン(押
圧部)6dが下方に向けて取付けられている。この押圧ピ
ン6dはイジェクトレバー6の前記引張りばね7に抗する押
込み操作時に前記回動レバー5の第1の制御部5aを押圧
して該回動レバー5を回動させるものである。
トホルダ2とは反対側に張出された部分には押圧ピン(押
圧部)6dが下方に向けて取付けられている。この押圧ピ
ン6dはイジェクトレバー6の前記引張りばね7に抗する押
込み操作時に前記回動レバー5の第1の制御部5aを押圧
して該回動レバー5を回動させるものである。
【0019】またイジェクトレバー6の水平部の上記押
圧ピン6dが設けられた張出し部分の奥側段部は、前記回
動レバー5の係合部5cと係合可能な当接部6eとなってい
る。この当接部6eはイジェクトレバー6が押込み操作位
置にあるとき前記回動レバー5の係合部5cと係合して、
反転ばね8の力を受けてカセットホルダ2の手前側に向け
て回動しようとしている回動レバー5の回動を、その回
動途中で阻止する役割を担っている。
圧ピン6dが設けられた張出し部分の奥側段部は、前記回
動レバー5の係合部5cと係合可能な当接部6eとなってい
る。この当接部6eはイジェクトレバー6が押込み操作位
置にあるとき前記回動レバー5の係合部5cと係合して、
反転ばね8の力を受けてカセットホルダ2の手前側に向け
て回動しようとしている回動レバー5の回動を、その回
動途中で阻止する役割を担っている。
【0020】またイジェクトレバー6の垂直部と水平部
との連結部には、前記回動レバー5の第2の制御腕部5b
が進入可能な孔部6fが設けられている。そして回動レバ
ー5の回動に伴って上記孔部6fに第2の制御腕部5bが進
入しているとき、孔部6fの縁部と第2の制御腕部5bとの
当接により、引張りばね7により付勢されたイジェクト
レバー6のそれ以上の復動が阻止されるものとなってい
る。
との連結部には、前記回動レバー5の第2の制御腕部5b
が進入可能な孔部6fが設けられている。そして回動レバ
ー5の回動に伴って上記孔部6fに第2の制御腕部5bが進
入しているとき、孔部6fの縁部と第2の制御腕部5bとの
当接により、引張りばね7により付勢されたイジェクト
レバー6のそれ以上の復動が阻止されるものとなってい
る。
【0021】尚、図1中符号9は、カセットホルダ2の下
方に位置して前記シャーシ1に設けられたリール軸であ
る。カセットホルダ2の下降により、該カセットホルダ2
にローディングされたテープカセットTのハブ孔を上記
リール軸9に嵌合させることで、その装着が行なわれ
る。このリール軸9や、その駆動系等については、本発
明の要旨とは直接関係がないので、その説明を省略す
る。
方に位置して前記シャーシ1に設けられたリール軸であ
る。カセットホルダ2の下降により、該カセットホルダ2
にローディングされたテープカセットTのハブ孔を上記
リール軸9に嵌合させることで、その装着が行なわれ
る。このリール軸9や、その駆動系等については、本発
明の要旨とは直接関係がないので、その説明を省略す
る。
【0022】次に上述した如く構成されたカセット装填
装置におけるテープカセットTのローディング・イジェ
クト動作について図2乃至図8を参照しながら説明す
る。
装置におけるテープカセットTのローディング・イジェ
クト動作について図2乃至図8を参照しながら説明す
る。
【0023】これらの図2乃至図7は実施例装置の作動
状態を分解して示したもので、図2はイジェクト状態、
図3は反転ばね8に抗してテープカセットTを押込んだ
ときの状態、図4はローディング完了状態をそれぞれ示
している。また図5はカセットホルダ2に対するテープ
カセットTのローディング完了に伴うカセットホルダ2
の下降動作を説明する為の図で、図6はイジェクトレバ
ー6を押込み操作したときの状態、図7および図8はイ
ジェクトレバー6による回動レバー5の回動阻止状態をそ
れぞれ示している。
状態を分解して示したもので、図2はイジェクト状態、
図3は反転ばね8に抗してテープカセットTを押込んだ
ときの状態、図4はローディング完了状態をそれぞれ示
している。また図5はカセットホルダ2に対するテープ
カセットTのローディング完了に伴うカセットホルダ2
の下降動作を説明する為の図で、図6はイジェクトレバ
ー6を押込み操作したときの状態、図7および図8はイ
ジェクトレバー6による回動レバー5の回動阻止状態をそ
れぞれ示している。
【0024】図2に示すイジェクト状態にあってはカセ
ットホルダ2は上昇位置に位置付けられ、その正面開口
部よりテープカセットTの挿脱が可能な状態とされてい
る。このときイジェクトレバー6はその孔部6f内に進入
した回動レバー5の第2の制御腕部5bと係合し、引張り
ばね7に抗した所定の押込み位置に留められている。
ットホルダ2は上昇位置に位置付けられ、その正面開口
部よりテープカセットTの挿脱が可能な状態とされてい
る。このときイジェクトレバー6はその孔部6f内に進入
した回動レバー5の第2の制御腕部5bと係合し、引張り
ばね7に抗した所定の押込み位置に留められている。
【0025】このイジェクト状態にあってテープカセッ
トTを正面開口部より挿入し、該テープカセットTをス
ライダ4に係合させた後、テープカセットTを更に押込
むと、スライダ4は反転ばね8に抗して奥部(ローディン
グ位置)に向けて移動し、これに伴って回動レバー5が回
動する。テープカセットTを押込み続けると、やがてス
ライダ4は図3に示すように案内溝3aの中間部に達し、
イジェクトレバー6と回動レバー5との間に掛け渡された
反転ばね8の両端間距離が最小(反転ばね8を圧縮した状
態)とされる。この位置を僅かに越えるまでテープカセ
ットTを押込むと、今までイジェクト位置側に向けて作
用していた反転ばね8の力が反転し、ローディング位置
側に向けて作用する。するとこの反転ばね8の力を受け
てスライダ4は図4に示すローディング位置へと移動
し、テープカセットTをカセットホルダ2内に完全に引
き込む。
トTを正面開口部より挿入し、該テープカセットTをス
ライダ4に係合させた後、テープカセットTを更に押込
むと、スライダ4は反転ばね8に抗して奥部(ローディン
グ位置)に向けて移動し、これに伴って回動レバー5が回
動する。テープカセットTを押込み続けると、やがてス
ライダ4は図3に示すように案内溝3aの中間部に達し、
イジェクトレバー6と回動レバー5との間に掛け渡された
反転ばね8の両端間距離が最小(反転ばね8を圧縮した状
態)とされる。この位置を僅かに越えるまでテープカセ
ットTを押込むと、今までイジェクト位置側に向けて作
用していた反転ばね8の力が反転し、ローディング位置
側に向けて作用する。するとこの反転ばね8の力を受け
てスライダ4は図4に示すローディング位置へと移動
し、テープカセットTをカセットホルダ2内に完全に引
き込む。
【0026】このカセットホルダ2に対するテープカセ
ットTのローディングが完了したとき、スライダ4の移
動に伴って回動した回動レバー5の第2の制御腕部5bが
イジェクトレバー6の孔部6fから抜け出し、イジェクト
レバー6との係合が解除される。すると図5の(a)に示
すように今まで所定の押込み位置に留められていたイジ
ェクトレバー6が引張りばね7の力を受けてテープカセッ
トTのイジェクト方向(図5中右側)に移動する。そして
イジェクトレバー6はその移動に伴って前記リフト溝6a,
6bにてカセットホルダ2の舌片2b,2cを下方にガイドし、
図5の(b)に示すようにカセットホルダ2を下降位置に
移動させる。その後、イジェクトレバー6はカセットホ
ルダ2の下降完了に伴い、押え溝6cにてリフタ3の舌片3b
を下向きに押え込んで該カセットホルダ2を下降位置に
安定保持する。
ットTのローディングが完了したとき、スライダ4の移
動に伴って回動した回動レバー5の第2の制御腕部5bが
イジェクトレバー6の孔部6fから抜け出し、イジェクト
レバー6との係合が解除される。すると図5の(a)に示
すように今まで所定の押込み位置に留められていたイジ
ェクトレバー6が引張りばね7の力を受けてテープカセッ
トTのイジェクト方向(図5中右側)に移動する。そして
イジェクトレバー6はその移動に伴って前記リフト溝6a,
6bにてカセットホルダ2の舌片2b,2cを下方にガイドし、
図5の(b)に示すようにカセットホルダ2を下降位置に
移動させる。その後、イジェクトレバー6はカセットホ
ルダ2の下降完了に伴い、押え溝6cにてリフタ3の舌片3b
を下向きに押え込んで該カセットホルダ2を下降位置に
安定保持する。
【0027】以上のようにしてカセットホルダ2に対す
るテープカセットTのローディングとテープカセットT
のローディングを完了したカセットホルダ2の下降が相
互に関連して行なわれ、リール軸9へのテープカセット
の装着が完了する。そしてこの状態にてテープカセット
Tの再生が行なわれる。
るテープカセットTのローディングとテープカセットT
のローディングを完了したカセットホルダ2の下降が相
互に関連して行なわれ、リール軸9へのテープカセット
の装着が完了する。そしてこの状態にてテープカセット
Tの再生が行なわれる。
【0028】一方、リール軸9に装着されて再生位置に
あるテープカセットTの排出(取り出し)は、前記イジェ
クトレバー6を引張りばね7に抗して奥部側に押込み操作
することによって行なわれる。
あるテープカセットTの排出(取り出し)は、前記イジェ
クトレバー6を引張りばね7に抗して奥部側に押込み操作
することによって行なわれる。
【0029】イジェクトレバー6を奥部側に押込み操作
すると、その移動初期段階で先ず押え溝6cがリフタ3の
舌片3bから外れ、リフタ3およびカセットホルダ2の押え
込みを解く。その後、イジェクトレバー6の奥部側への
移動に伴って前記リフト溝6a,6bがカセットホルダ2の舌
片2b,2cを上方へとガイドし、カセットホルダ2を上昇さ
せる。このカセットホルダ2の上昇は、イジェクトレバ
ー6の全押込み移動量の約 1/3 程度の初期移動によっ
てなされる。
すると、その移動初期段階で先ず押え溝6cがリフタ3の
舌片3bから外れ、リフタ3およびカセットホルダ2の押え
込みを解く。その後、イジェクトレバー6の奥部側への
移動に伴って前記リフト溝6a,6bがカセットホルダ2の舌
片2b,2cを上方へとガイドし、カセットホルダ2を上昇さ
せる。このカセットホルダ2の上昇は、イジェクトレバ
ー6の全押込み移動量の約 1/3 程度の初期移動によっ
てなされる。
【0030】カセットホルダ2が所定の上昇位置に持上
げられた後、更にイジェクトレバー6が奥部側に押込ま
れると、該イジェクトレバー6の水平部に設けられた前
記押圧ピン6dが回動レバー5の第1の制御腕部5aに当接
し、これを押圧して回動レバー5を回動させる。すると
回動レバー5はその第2の制御腕部5bをイジェクトレバ
ー6の孔部6f内に進入させながら回動する。この回動レ
バー5の回動に伴って、スライダ4がテープカセットTを
伴ってイジェクト位置に向けて移動する。同時に回動レ
バー5とイジェクトレバー6との相対的な位置関係が変化
し、これらの間に張架された反転ばね8が徐々に圧縮さ
れる。
げられた後、更にイジェクトレバー6が奥部側に押込ま
れると、該イジェクトレバー6の水平部に設けられた前
記押圧ピン6dが回動レバー5の第1の制御腕部5aに当接
し、これを押圧して回動レバー5を回動させる。すると
回動レバー5はその第2の制御腕部5bをイジェクトレバ
ー6の孔部6f内に進入させながら回動する。この回動レ
バー5の回動に伴って、スライダ4がテープカセットTを
伴ってイジェクト位置に向けて移動する。同時に回動レ
バー5とイジェクトレバー6との相対的な位置関係が変化
し、これらの間に張架された反転ばね8が徐々に圧縮さ
れる。
【0031】このようにしてイジェクトレバー6の移動
により回動レバー5を回動させて、反転ばね8が図6に示
すような最大圧縮状態となる位置を越えさせると、それ
までローディング位置側に向けて作用していた反転ばね
8の力が反転し、イジェクト位置側に向けて作用する。
つまりイジェクトレバー6を押込み操作して前記反転ば
ね8が反転する位置まで回動レバー5を回動させると、回
動レバー5はこの反転ばね8の力を受けて回動し始め、テ
ープカセットTを係合保持したスライダ4を更にイジェ
クト位置に向けて移動させる。
により回動レバー5を回動させて、反転ばね8が図6に示
すような最大圧縮状態となる位置を越えさせると、それ
までローディング位置側に向けて作用していた反転ばね
8の力が反転し、イジェクト位置側に向けて作用する。
つまりイジェクトレバー6を押込み操作して前記反転ば
ね8が反転する位置まで回動レバー5を回動させると、回
動レバー5はこの反転ばね8の力を受けて回動し始め、テ
ープカセットTを係合保持したスライダ4を更にイジェ
クト位置に向けて移動させる。
【0032】ところが図7に示すように回動レバー5が
所定の位置まで回動すると、図8に詳しく示すように回
動レバー5の係合部5cが押込み操作位置にあるイジェク
トレバー6の当接部6eに当接し、該回動レバー5のそれ以
上の回動が阻止される。つまり回動レバー5は、その回
動途中でイジェクトレバー6により回動阻止される。こ
の結果、回動レバー5によりイジェクト位置側に向けて
移動されているスライダ4はイジェクト位置に到達する
前の途中位置で止められる。このようにして途中で止め
られるスライダ4の前縁部の上方位置には、丁度、前記
逃げ溝2aを跨ぐようにストッパ2dが設けられており、こ
のストッパ2dにより前記スライダ4の前縁部の上方への
弾性変形が阻止されるようになっている。
所定の位置まで回動すると、図8に詳しく示すように回
動レバー5の係合部5cが押込み操作位置にあるイジェク
トレバー6の当接部6eに当接し、該回動レバー5のそれ以
上の回動が阻止される。つまり回動レバー5は、その回
動途中でイジェクトレバー6により回動阻止される。こ
の結果、回動レバー5によりイジェクト位置側に向けて
移動されているスライダ4はイジェクト位置に到達する
前の途中位置で止められる。このようにして途中で止め
られるスライダ4の前縁部の上方位置には、丁度、前記
逃げ溝2aを跨ぐようにストッパ2dが設けられており、こ
のストッパ2dにより前記スライダ4の前縁部の上方への
弾性変形が阻止されるようになっている。
【0033】しかる後、イジェクトレバー6の押込み操
作を解除すると、イジェクトレバー6は引張りばね7の力
を受けて前記回動レバー5の第2の制御腕部5bとの当接
によって規制される位置まで復動する。このイジェクト
レバー6の復動により、回動レバー5の係合部5cとイジェ
クトレバー6の当接部6eとの係合が解除されるので、回
動レバー5は反転ばね8の力を受けて前記スライダ4をイ
ジェクト位置に位置付けるまで回動する。この結果、ス
ライダ4に係合保持されているテープカセットTは図7
に示すイジェクト途中位置から図2に示すイジェクト位
置へと移動され、その略半分がカセットホルダ2から外
方に突出された状態とされてそのイジェクトが完了す
る。
作を解除すると、イジェクトレバー6は引張りばね7の力
を受けて前記回動レバー5の第2の制御腕部5bとの当接
によって規制される位置まで復動する。このイジェクト
レバー6の復動により、回動レバー5の係合部5cとイジェ
クトレバー6の当接部6eとの係合が解除されるので、回
動レバー5は反転ばね8の力を受けて前記スライダ4をイ
ジェクト位置に位置付けるまで回動する。この結果、ス
ライダ4に係合保持されているテープカセットTは図7
に示すイジェクト途中位置から図2に示すイジェクト位
置へと移動され、その略半分がカセットホルダ2から外
方に突出された状態とされてそのイジェクトが完了す
る。
【0034】以上のように本装置にあっては、カセット
ホルダ2からテープカセットTをイジェクトするべくイ
ジェクトレバー6を押込み操作すると、イジェクトレバ
ー6によって回動レバー5が押されて、前記反転ばね8が
反転する位置まで回動し、それ以後は回動レバー5は反
転ばね8の力を受けて回動する。ところが回転レバー5に
は押込み操作されているイジェクトレバー6と係合して
その回動が阻止される係合部5cが設けられているので、
回動レバー5はその回動途中においてイジェクトレバー6
により回動阻止される。そしてイジェクトレバー6の押
込み操作の解除に伴って該イジェクトレバー6が復動し
たとき、これによって回動レバー5の回動阻止が解除さ
れ、再び回動レバー5が回動する。
ホルダ2からテープカセットTをイジェクトするべくイ
ジェクトレバー6を押込み操作すると、イジェクトレバ
ー6によって回動レバー5が押されて、前記反転ばね8が
反転する位置まで回動し、それ以後は回動レバー5は反
転ばね8の力を受けて回動する。ところが回転レバー5に
は押込み操作されているイジェクトレバー6と係合して
その回動が阻止される係合部5cが設けられているので、
回動レバー5はその回動途中においてイジェクトレバー6
により回動阻止される。そしてイジェクトレバー6の押
込み操作の解除に伴って該イジェクトレバー6が復動し
たとき、これによって回動レバー5の回動阻止が解除さ
れ、再び回動レバー5が回動する。
【0035】この結果、回動レバー5の回動に伴ってロ
ーディング位置からイジェクト位置に向けて移動するス
ライダ4の動きが、一旦、その移動途中位置で止められ
る。そしてその後、イジェクトレバー6の押込み操作の
解除により、スライダ4がその移動途中位置からイジェ
クト位置へと移動することになる。
ーディング位置からイジェクト位置に向けて移動するス
ライダ4の動きが、一旦、その移動途中位置で止められ
る。そしてその後、イジェクトレバー6の押込み操作の
解除により、スライダ4がその移動途中位置からイジェ
クト位置へと移動することになる。
【0036】従ってスライダ4の移動に伴ってテープカ
セットTに与えられる移動慣性力がその移動途中の停止
位置で一旦抑えられるので、該スライダ4を上記停止位
置からイジェクト位置に移動させたときの上記移動慣性
力が過度に大きくなることがない。しかもスライダ4が
止められた位置においては、前記ストッパ2dによってス
ライダ4の前縁部の上方への弾性変形が阻止されている
ので、仮にスライダ4を上記移動途中で止めたときのテ
ープカセットTに与えられる移動慣性力が大きくても、
該テープカセットTがスライダ4から外れることがな
い。
セットTに与えられる移動慣性力がその移動途中の停止
位置で一旦抑えられるので、該スライダ4を上記停止位
置からイジェクト位置に移動させたときの上記移動慣性
力が過度に大きくなることがない。しかもスライダ4が
止められた位置においては、前記ストッパ2dによってス
ライダ4の前縁部の上方への弾性変形が阻止されている
ので、仮にスライダ4を上記移動途中で止めたときのテ
ープカセットTに与えられる移動慣性力が大きくても、
該テープカセットTがスライダ4から外れることがな
い。
【0037】これ故、反転ばね8の力にてスライダ4をロ
ーディング位置からイジェクト位置へと一気に移動させ
ていた従来装置のように、テープカセットTに与えられ
る移動慣性力が該テープカセットTとスライダ4との係
合力よりも上回り、スライダ4がイジェクト位置に到達
した時点でテープカセットTがスライダ4から外れてカ
セットホルダ2の外部に飛出してしまうような不具合が
生じることがない。
ーディング位置からイジェクト位置へと一気に移動させ
ていた従来装置のように、テープカセットTに与えられ
る移動慣性力が該テープカセットTとスライダ4との係
合力よりも上回り、スライダ4がイジェクト位置に到達
した時点でテープカセットTがスライダ4から外れてカ
セットホルダ2の外部に飛出してしまうような不具合が
生じることがない。
【0038】しかも回転レバー5に、押込み操作位置に
あるイジェクトレバー6と係合する係合部5cを設けてお
き、特に第1の制御腕部5aの端部を上方に向けて折曲
げ、これを係合部5cとすると云う簡単な構成で回動レバ
ー5の回動を制御し、イジェクト時におけるスライダ4の
動きを規制してテープカセットTの飛出しを効果的に防
止することができる。
あるイジェクトレバー6と係合する係合部5cを設けてお
き、特に第1の制御腕部5aの端部を上方に向けて折曲
げ、これを係合部5cとすると云う簡単な構成で回動レバ
ー5の回動を制御し、イジェクト時におけるスライダ4の
動きを規制してテープカセットTの飛出しを効果的に防
止することができる。
【0039】また本装置にあっては、テープカセットT
のローディング時にスライダ4がローディング位置に到
達するまでの間、スライダ4の移動に連動した回転レバ
ー5の第2の制御腕部5bにてイジェクトレバー6の所定位
置からの復動を阻止している。従ってカセットホルダ2
に対するテープカセットTのローディング完了前に、ス
ライドレバー6に設けられたカセットホルダ2の上下動機
構(リフト溝6a,6b)によってカセットホルダ2が下降移動
されることがなく、リール軸9に対するテープカセット
Tの装着を確実に行なうことができる。
のローディング時にスライダ4がローディング位置に到
達するまでの間、スライダ4の移動に連動した回転レバ
ー5の第2の制御腕部5bにてイジェクトレバー6の所定位
置からの復動を阻止している。従ってカセットホルダ2
に対するテープカセットTのローディング完了前に、ス
ライドレバー6に設けられたカセットホルダ2の上下動機
構(リフト溝6a,6b)によってカセットホルダ2が下降移動
されることがなく、リール軸9に対するテープカセット
Tの装着を確実に行なうことができる。
【0040】尚、本発明は上述した実施例に限定される
ものではない。例えば回動レバー5の回動を途中で阻止
してスライダ4の動きを規制する位置については、回転
レバー5にて反転ばね8を反転させた直後としてもよい。
またカセットホルダ2に設けたストッパ2dに変えて、同
様な機能をもつストッパをリフタ3の前縁部に設けてお
くことに有用である。またスライダ4の前縁部側方に、
カセットホルダ2の逃げ溝2a内に位置するときには該逃
げ溝2aの縁部から離れ、リフタ3の案内溝3aに位置する
ときには該案内溝3aの縁部下方に潜り込んその弾性変形
が阻止されるガイド片を設けておくことも有用である。
ものではない。例えば回動レバー5の回動を途中で阻止
してスライダ4の動きを規制する位置については、回転
レバー5にて反転ばね8を反転させた直後としてもよい。
またカセットホルダ2に設けたストッパ2dに変えて、同
様な機能をもつストッパをリフタ3の前縁部に設けてお
くことに有用である。またスライダ4の前縁部側方に、
カセットホルダ2の逃げ溝2a内に位置するときには該逃
げ溝2aの縁部から離れ、リフタ3の案内溝3aに位置する
ときには該案内溝3aの縁部下方に潜り込んその弾性変形
が阻止されるガイド片を設けておくことも有用である。
【0041】更に実施例ではイジェクトレバー6に設け
たリフト溝6a,6bにてカセットホルダ2の上下動を制御し
たが、回動レバー5やイジェクトレバー6の動きに連動す
る別の部材を用いてカセットホルダ2の上下動を制御す
るようにしてもよい。また反転ばね8をイジェクトレバ
ー6とスライダ4との間に直接張架してスライダ4の移動
を制御するように変形することも可能である。その他、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施する
ことができる。
たリフト溝6a,6bにてカセットホルダ2の上下動を制御し
たが、回動レバー5やイジェクトレバー6の動きに連動す
る別の部材を用いてカセットホルダ2の上下動を制御す
るようにしてもよい。また反転ばね8をイジェクトレバ
ー6とスライダ4との間に直接張架してスライダ4の移動
を制御するように変形することも可能である。その他、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施する
ことができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば反転
ばねを利用してカセットホルダに対するテープカセット
の挿脱を行なうようにしたテープレコーダのカセット装
填装置において、テープカセットのイジェクトを制御す
る回動レバーの回動を、該回動レバーを回動させるべく
押込み操作されたイジェクトレバーに係合させてその回
動途中で阻止し、テープカセットを係合保持したスライ
ダの移動を一旦停止させるので、テープカセットに与え
られる移動慣性力を抑えてカセットホルダからのテープ
カセットの飛出しを効果的に防止することができる。し
かも回動レバーに押込み操作されているイジェクトレバ
ーと係合可能な係合部を設けると云う簡単な構成にてテ
ープカセットの飛出しを防止できるので、その実用的利
点が多大である。
ばねを利用してカセットホルダに対するテープカセット
の挿脱を行なうようにしたテープレコーダのカセット装
填装置において、テープカセットのイジェクトを制御す
る回動レバーの回動を、該回動レバーを回動させるべく
押込み操作されたイジェクトレバーに係合させてその回
動途中で阻止し、テープカセットを係合保持したスライ
ダの移動を一旦停止させるので、テープカセットに与え
られる移動慣性力を抑えてカセットホルダからのテープ
カセットの飛出しを効果的に防止することができる。し
かも回動レバーに押込み操作されているイジェクトレバ
ーと係合可能な係合部を設けると云う簡単な構成にてテ
ープカセットの飛出しを防止できるので、その実用的利
点が多大である。
【図1】 本発明の一実施例に係るテープレコーダのカ
セット装填装置の概略構成を示す斜視図
セット装填装置の概略構成を示す斜視図
【図2】 実施例装置のイジェクト状態を示す平面図
【図3】 実施例装置におけるテープカセットの挿入状
態を示す平面図
態を示す平面図
【図4】 実施例装置におけるテープカセットのローデ
ィング完了状態を示す平面図
ィング完了状態を示す平面図
【図5】 実施例装置におけるカセットホルダの上下動
を説明するための要部側面図
を説明するための要部側面図
【図6】 実施例装置におけるイジェクトレバーの押込
み操作状態を示す平面図
み操作状態を示す平面図
【図7】 実施例装置におけるイジェクトレバーによる
回動レバーの回動規制状態を示す平面図
回動レバーの回動規制状態を示す平面図
【図8】 実施例装置におけるイジェクトレバーと回動
レバーとの係合による回動規制状態を詳しく示す要部斜
視図
レバーとの係合による回動規制状態を詳しく示す要部斜
視図
1…シャーシ,2…カセットホルダ,2a…逃げ溝,2b,2c
…舌片,3…リフタ,3a…案内溝,3b…舌片,4…スライ
ダ,5…回動レバー,5a…第1の制御腕部,5b…第2の
制御腕部(係止部),5c…係合部,6…イジェクトレバ
ー,6a,6b…リフト溝,6c…押え溝,6d…押圧ピン,6e
…当接部,6f…孔部,7…引張りばね,8…反転ばね,9
…リール軸,T…テープカセット。
…舌片,3…リフタ,3a…案内溝,3b…舌片,4…スライ
ダ,5…回動レバー,5a…第1の制御腕部,5b…第2の
制御腕部(係止部),5c…係合部,6…イジェクトレバ
ー,6a,6b…リフト溝,6c…押え溝,6d…押圧ピン,6e
…当接部,6f…孔部,7…引張りばね,8…反転ばね,9
…リール軸,T…テープカセット。
Claims (2)
- 【請求項1】カセットホルダ(2)に対するテープカセッ
ト(T)の挿脱方向に移動自在に設けられ、且つ前記テー
プカセットのイジェクト方向に付勢されたイジェクトレ
バー(6)と、 前記カセットホルダに対するテープカセットの挿脱方向
に進退自在に設けられて、テープカセットと係合して該
テープカセットをカセットホルダの内部に引き込んだロ
ーディング位置と該テープカセットを外部に突出させる
イジェクト位置との間を移動するスライダ(4)と、 このスライダに一端を係合し、該スライダの移動に連動
して回動する回動レバー(5)と、 この回動レバーと前記イジェクトレバーとの間に掛け渡
されて該回動レバーを前記ローディング位置およびイジ
ェクト位置の一方に選択的に付勢する反転ばね(8)とを
具備し、 前記イジェクトレバーは、付勢力に抗してローディング
方向に押込み操作されたとき前記回動レバーを押圧して
前記反転ばねを反転させる位置まで回動させる押圧部(6
d)を備え、前記回動レバーは、押込み操作されたイジェ
クトレバーと係合してその回動が途中で阻止され、該イ
ジェクトレバーの押込み操作解除に伴う復動により該イ
ジェクトレバーとの係合が解除される係合部(5c)を備え
たことを特徴とするテープレコーダのカセット装填装
置。 - 【請求項2】請求項1に記載のテープレコーダのカセッ
ト装填装置において、 前記回動レバーは、前記スライダのイジェクト位置から
ローディング位置への移動に伴う前記反転ばねの反転力
を受けて前記スライダがローディング位置に達するまで
前記イジェクトレバーと係合して該イジェクトレバーの
イジェクト方向への移動を阻止する係止部(5b)を備えて
いることを特徴とするテープレコーダのカセット装填装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7210063A JP2898909B2 (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | テープレコーダのカセット装填装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7210063A JP2898909B2 (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | テープレコーダのカセット装填装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0944949A JPH0944949A (ja) | 1997-02-14 |
| JP2898909B2 true JP2898909B2 (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=16583212
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7210063A Expired - Fee Related JP2898909B2 (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | テープレコーダのカセット装填装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2898909B2 (ja) |
-
1995
- 1995-07-26 JP JP7210063A patent/JP2898909B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0944949A (ja) | 1997-02-14 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990302 |
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| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |