JP2898504B2 - 金庫のロック機構 - Google Patents

金庫のロック機構

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JP2898504B2
JP2898504B2 JP5083137A JP8313793A JP2898504B2 JP 2898504 B2 JP2898504 B2 JP 2898504B2 JP 5083137 A JP5083137 A JP 5083137A JP 8313793 A JP8313793 A JP 8313793A JP 2898504 B2 JP2898504 B2 JP 2898504B2
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金融自動化機器等に使
用される、紙幣を収納する金庫のロック機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金融自動化機器等に使用される、
紙幣を収納する金庫のロック機構には、金庫を筐体に装
着することにより、筐体の装着口の装着方向に延在する
カムが金庫の上扉の係止部のロックを解除可能にするも
のがある。以下に、そのような従来の金庫のロック機構
について図面を参照しながら説明する。図7は従来の金
庫を示す斜視図である。 図7において、金庫1は、金
融自動化機器である筐体2の挿入口3に挿入されて使用
される。筐体2には、扉4が蝶番5によって矢印A−A
´方向に回動可能に取り付けられている。扉4は、通常
は錠6によってロックされる。筐体2の挿入口3の両側
の側壁には、板カム7、8が装着方向に延在して設けら
れている。
【0003】一方、金庫1は、側面に側扉9を、上面に
上扉10を有している。側扉9は、矢印B−B´方向に
回動可能に取り付けられており、通常は錠11によって
ロックされている。筐体2の扉4の錠6と金庫1の側扉
9の錠11とは、操作者が鍵を使用することによって解
除される。上扉10は、矢印C−C´方向に摺動可能に
取り付けられており、取手12を有している。上扉10
は、通常は金庫1の両側部13、14内に設けられた後
述のロック機構によってロックされている。この上扉1
0のロックは、操作者が金庫1を筐体2の挿入口3に完
全に挿入した時のみ解除される。つまり、板カム7、8
が金庫1の両側部13、14に設けられた孔15、16
にそれぞれ挿入されて、上扉10のロックが解除される
のである。
【0004】金庫1内の紙幣の補充等をする場合は、ま
ず扉4の錠6のロックを鍵を使用して解除し、扉4を矢
印A方向に回動して開く。次に、金庫1が筐体2に装着
された状態で、金庫1の上扉10の取手12を持ち、上
扉10を矢印C方向に押して完全に閉める。次に金庫1
を挿入口3から引き出す。この時板カム7、8が金庫の
孔15、16から抜かれて上扉10がロックされる。側
扉9の錠11のロックを鍵を使用して解除し、側扉9を
矢印B方向に回動して開き、紙幣の補充等を行う。紙幣
の補充等の終了後は、側扉9を矢印B´方向に回動して
閉め、錠11を鍵を使用してロックする。次に金庫1を
挿入口3に挿入する。この時板カム7、8が金庫の孔1
5、16に挿入し、金庫1を完全に筐体2に装着した時
点で上扉10のロックが解除される。次に取手12を持
ち、上扉10を矢印C´方向に引いて完全に開ける。筐
体2の扉4を矢印A´方向に回動して閉め、錠6を鍵を
使用してロックする。
【0005】次に上述した金庫1のロック機構について
説明する。図8は図7の矢印D方向から見た金庫の側部
を外した側面図である。図において、金庫1の側部14
の側壁と、側扉9側の側壁は省略してある。ロック機構
19は、主にスライドレバ20、21、ガイドプレート
22、ローラ25、ロックギア27、リンク31、3
3、34、ストッパ29、ロック部材36とから成る。
スライドレバ20は、矢印E−E´方向に移動可能に、
金庫1の内壁17に取り付けられている。スライドレバ
21は、矢印E−E´方向と矢印C−C´方向とに移動
可能に、内壁17に取り付けられている。ガイドプレー
ト22は、外側からポスト23、24に固着され、スラ
イドレバ21のT型孔37と長孔38とが、それぞれポ
スト23、24から外れないようにしている。ローラ2
5は、矢印F−F´方向に回転可能にスライドレバ21
に取り付けられ、スライドレバ20の下端部に当接して
いる。なお、スライドレバ21は、スプリング26によ
って常に矢印C方向に引っ張られている。
【0006】ロックギア27は、軸28を中心にして矢
印G−G´方向に回転可能に、内壁17に取り付けられ
ている。ストッパ29は、軸30を中心にして矢印H−
H´方向に回動可能に、内壁17に取り付けられてお
り、ロック時にスライドレバ21の矢印C´方向への移
動を規制している。リンク31は、一端がロックギア2
7に他端がストッパ29に連結しており、スプリング3
2によって常に矢印C´方向に引っ張られている。逆L
字型のリンク33は、ポスト33aを中心にして矢印I
−I´方向に移動可能に、内壁17に取り付けられてお
り、一端がスライドレバ21に、他端がリンク34の一
端に連結部39で連結している。リンク34は、ポスト
34aを中心にして矢印J−J´方向に移動可能に、内
壁17に取り付けられており、一端がリンク33の他端
に連結部39で、他端が金庫1の側扉9側の内壁35を
貫通してロック部材36に連結している。ロック部材3
6は、矢印E−E´方向に移動可能に、内壁35に取り
付けられており、ロック時に上扉10の矢印C´方向へ
の移動を、その凸部40で規制している。また、板カム
8は、先端部8a、斜辺部8b、ラック部8cと凹部8
dとを有している。
【0007】次に、以上のような構成のロック機構19
の動作の説明をする。まず、金庫1の装着時に、金庫1
を矢印C方向に移動すると、板カム8が孔16に挿入さ
れる。板カム8の先端部8aがローラ25に当接する
と、ローラ25は、矢印F方向に回転しながら斜辺部8
bに沿って矢印E方向に移動する。ローラ25の矢印E
方向への移動に伴って、スライドレバ20、21が矢印
E方向へ移動する。板カム8がさらに挿入されると、板
カム8のラック部8cによってロックギア27が軸28
を中心にして矢印G方向に回転する。ロックギア27の
矢印G方向への回転に伴ってリンク31が矢印C方向に
移動し、ストッパ29が矢印H方向に回動して、スライ
ドレバ21の矢印C´方向への移動の規制が解除され
る。
【0008】スライドレバ21は、板カム8が挿入され
るに伴って矢印E方向に移動するが、ローラ25が板カ
ム8の凹部8dに嵌まり込んだ時、ポスト23がT型孔
37の中央に位置する位置まで矢印E´方向に移動す
る。板カム8がさらに挿入されてローラ25を矢印C´
方向に押すことにより、スライドレバ21も矢印C´方
向に移動する。これによってリンク33が軸33aを中
心にして矢印I方向に回動し、リンク33とリンク34
との連結部39が矢印E方向に移動し、リンク34が軸
34aを中心にして矢印J方向に回動する。ロック部材
36は、リンク34の矢印J方向への回動に伴って矢印
E´方向に移動する。これによって上扉10のロックが
解除され、上扉10は、その凸部40が解放されて矢印
C´方向に移動可能となる。
【0009】上扉10をロックする際は、上扉10を矢
印C方向に押して完全に閉め、金庫1を矢印C´方向に
引き出すと、板カム8が孔16から抜ける。まず板カム
8がその凹部8dによりローラ25を矢印C方向へ引っ
張るので、スライドレバ21が矢印C方向に移動する。
これによってリンク33が軸33aを中心にして矢印I
´方向に回動し、リンク33とリンク34との連結部3
9が矢印E´方向に移動し、リンク34が軸34aを中
心にして矢印J´方向に回動する。ロック部材36は、
リンク34の矢印J´方向への回動に伴って矢印E方向
に移動する。これによって上扉10の凸部40の矢印C
´方向への移動が規制されて上扉10がロックされる。
【0010】板カム8がさらに抜けることによってロー
ラ25が凹部8dから外れ、ラック8cによってロック
ギア27が軸28を中心にして矢印G´方向に回転す
る。ロックギア28の矢印G´方向への回転に伴ってリ
ンク31が矢印C´方向に移動し、ストッパ29が矢印
H´方向に回動して、スライドレバ21の矢印C´方向
への移動を規制する。ローラ25は、矢印F´方向に回
転しながら斜辺部8bに沿って矢印E´方向に移動す
る。ローラ25の矢印E´方向への移動に伴って、スラ
イドレバ20、21が矢印E´方向へ移動し、ロック機
構19は、ロック状態となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の金庫のロック機
構にあっては、スライドレバ、ガイドプレート、ロー
ラ、ロックギア、ストッパ、リンク、ロック部材等の部
品点数が多く、コスト高になってしまうという問題点が
あった。
【0012】また、紙幣の補充等の作業をしようとする
とき、上扉を開けたまま金庫を筐体から取り外すと、板
カムが金庫から引き抜かれるので、ロック機構がロック
状態となり、この金庫を筐体から取り外した状態では、
上扉を完全に閉めてロックすることができず、金庫を筐
体に挿入して上扉を閉めてから、再び金庫を筐体から取
り外して上扉のロックをしなければならず、操作性が悪
いという問題点があった。
【0013】本発明は、部品点数を減らし、上扉の閉め
忘れを防止して、低コストで操作性の優れた金庫のロッ
ク機構を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、本発明の金庫のロック機構の第一の手段において
は、金庫の側部に取り付けられ、カムによって回動する
カム機構と、カム機構に係合し、カム機構の回動に伴っ
て上扉の係止部に進入、退避することにより上扉を開閉
可能にするロック部材とを設けた。
【0015】さらに、第二の手段においては、金庫の側
部に取り付けられ、上記カムによって回動する第一のカ
ム機構と、第一のカム機構に係合し、第一のカム機構の
回動に伴って上扉の係止部に進入、退避することにより
上扉を開閉可能にするロック部材と、上扉の移動に伴っ
て移動する、上扉が開状態の時にロック部材の移動範囲
に進入してロック部材の移動を規制する規制手段と、上
扉が開状態の時に第一のカム機構によって回動を規制さ
れることによりカムに対する移動を規制して金庫の取り
出しを不可能にする第二のカム機構とを設けた。
【0016】
【作用】上記のように構成された第一の手段としてのロ
ック機構を有する金庫を筐体に装着すると、カムがカム
機構を回動し、カム機構がロック部材を係止部から退避
させて上扉のロックを解除する。逆に、金庫を筐体から
取り外すと、カムがカム機構から離れてカム機構が逆方
向に回動し、カム機構がロック部材を係止部に進入させ
て上扉をロックする。
【0017】また、上記のように構成された第二の手段
としてのロック機構を有する金庫を筐体に装着すると、
カムが第一のカム機構を回動し、第一のカム機構がロッ
ク部材を係止部から退避させて上扉のロックを解除し、
上扉を開くと、規制手段がロック部材の移動範囲に進入
してロック部材の移動と第二のカム機構の回動を規制
し、第二のカム機構がカムの移動を規制して金庫の取り
外しを不可能にする。逆に、上扉を閉めると、規制手段
がロック部材の移動範囲から退避してロック部材の移動
と第二のカム機構の回動を可能にし、第二のカム機構が
カムの移動の規制を解除し、金庫を筐体から取り外す
と、カムが第一のカム機構から離れてカム機構が逆方向
に回動し、第一のカム機構がロック部材を係止部に進入
させて上扉をロックする。
【0018】従って本発明によれば、部品点数を減ら
し、上扉の閉め忘れを防止して、操作性の優れた、低コ
ストの金庫のロック機構を提供し得るのである。
【0019】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照しながら
説明する。なお、各図面に共通な要素には同一の符号を
付す。図1は本発明の第一実施例を示す斜視図である。
本実施例が従来技術と異なるのは、金庫の側部に取り付
けられ、カム、ここでは板カムによって回動するカム機
構と、カム機構に係合し、カム機構の回動に伴って上扉
の係止部に進入、退避することにより上扉を開閉可能に
するロック部材とを設けた点である。
【0020】図1において、金庫1の側部13に設けら
れたロック機構51は、主に円形カム52、53、ロッ
ク部材54と規制部材55とから成る。円形カム52、
53は、半径が同じであり、互いに噛み合う切欠56、
57を有し、それぞれ矢印K−K´方向に回動可能に、
内壁17に設けられている。円形カム52は、トーショ
ンスプリング58によって常に矢印K方向への回転力が
付与されている。また、円形カム52の回動範囲は、図
示せぬ規制部材によって、円形カム52に固着された凸
部59が図1に示す位置から矢印K´方向へ180゜回
動する位置までに限定されている。
【0021】ロック部材54は、矢印E−E´方向に移
動可能に、内壁17に設けられている。また、ロック部
材54は、スプリング60によって常に矢印E方向へ引
っ張られている。上扉10は、係止部61において、ロ
ック部材54の上端部62によって矢印C´方向への移
動を規制されている。ロック部材54の下端の長穴63
には、円形カム53の裏側に設けられたポスト64が遊
嵌されている。従って、ロック部材54は、円形カム5
3の矢印K−K´方向への回動に伴って矢印E´−E方
向に移動する。また、円形カム53の回動範囲は、ロッ
ク部材54によって一定範囲内に限定されている。な
お、円形カム53は、スプリング65によって常に矢印
L方向に引っ張られている。規制部材55は、矢印C−
C´方向に移動可能に、内壁17に設けられ、スプリン
グ66によって常に矢印C´方向に引っ張られている。
規制部材55は、端部67が上扉10の側部68に当接
することによって、矢印C´方向への移動が規制されて
いる。従来技術と同様に、筐体に設けられた板カム69
は、先端部69a、斜辺部69b、69c、水平部69
d,69eを有している。
【0022】次に、上述したロック機構51の動作につ
いて説明する。図2、図3は図1の矢印D方向から見た
ロック部材の正面図である。図2において、ロック機構
51がロック状態の時は、ロック部材54の上端部62
が上扉10の矢印C´方向への移動を規制している。ロ
ック部材54は、円形カム53によって矢印E´方向へ
の移動を規制され、円形カム53は、円形カム52によ
って矢印K´方向への回動を規制されている。
【0023】ロック機構51のロックを解除する場合
は、従来技術と同様に操作者が金庫を筐体に取り付ける
と、板カム69が金庫の孔に挿入される。孔に挿入され
た板カム69の先端部69aは、円形カム52の凸部5
9の下側に接する。凸部59は、板カム69の斜辺部6
9bに沿って矢印K´方向に回動する。円形カム52
は、凸部59の回動に伴って矢印K´方向に回動する
が、凸部59が板カム69の水平部69eに接した位置
で停止する。これにより、円形カム53の矢印K´方向
への回動の規制が解除される。
【0024】さらに板カム69が挿入されると、板カム
69の先端部69aは、次に円形カム53の凸部70の
下側に接する。凸部70は板カム69の斜辺部69bに
沿って矢印K´方向に回動する。円形カム53は、凸部
70の回動に伴ってスプリング65を矢印L´方向に引
っ張りながら矢印K´方向に回動する。ロック部材54
は、円形カム53の回動に伴って、スプリング60を矢
印E´方向に引っ張りながら矢印E´方向に移動する。
ロック部材54が矢印E´方向に移動したことにより、
ロック部材54の上端部62が係止部61から退避し
て、上扉10の矢印C´方向への移動が可能となり、上
扉10のロックが解除される。この時、円形カム53
は、凸部70が板カム69の水平部69dに接している
ので、図3に示す位置でその回転が保持される。また、
円形カム52の矢印K−K´への回動も規制される。
【0025】操作者が上扉10を矢印C´方向へ引いて
開けると、図3に示すように、規制部材55は、上扉1
0の移動に伴ってスプリング66に引っ張られ、矢印C
´方向に移動する。規制部材55は、端部67がロック
部材54の上端部62の真上に位置する位置で停止し、
ロック部材54の矢印E方向への移動を規制する。ロッ
ク部材54の矢印E方向への移動が不可能となるので、
円形カム53は、ロック部材54によって、矢印K−K
´方向への回動を規制される。つまり、上扉10が開状
態である時は、ロック部材54が移動できず、また円形
カム53と52が回動できないので、ロック機構51の
ロックを解除することは不可能となる。
【0026】従って、操作者が上扉10を閉め忘れて開
状態のまま金庫1を引き出そうとしても、円形カム52
の矢印K−K´方向への回動が円形カム53によって規
制されているので、板カム69の斜辺部69cに円形カ
ム52の凸部59が引っ掛かり、それ以上金庫を引き出
すことができないのである。なお、操作者が上扉10を
矢印C方向に押して上扉10を完全に閉めると、上扉1
0の側部68が規制部材55の端部67を矢印C方向に
押す。これによって、規制部材55がスプリング66を
引っ張りながら矢印C方向へ移動して、ロック部材54
の矢印E方向への移動の規制を解除し、ロック機構51
のロックが解除可能となる。
【0027】上扉10をロックする場合は、従来技術と
同様に金庫を筐体から取り外す。つまり、金庫1が図3
中の矢印C´方向へ移動する。これによって、円形カム
53の凸部70が、板カム69の斜辺部69bに沿って
矢印K方向に回動し、同時に円形カム53も矢印K方向
に回動する。円形カム53の矢印K方向への回動に伴っ
て、ロック部材54が矢印E方向に移動し、図2に示す
ように、ロック部材54の上端部62が係止部61に進
入して上扉10が矢印C´方向への移動を規制する。こ
の時、円形カム53による、円形カム52の矢印K−K
´方向への回動の規制は解除される。さらに金庫1が矢
印C´方向に移動すると、円形カム52の凸部59が板
カム69の斜辺部69cに沿って矢印K´方向に回動す
る。凸部59は、水平部69d上を摺動した後、斜辺部
69bに沿って矢印K方向に回動し、板カム69が金庫
の孔から完全に引き抜かれて上扉10がロックされる。
【0028】次に本発明の第二実施例について説明す
る。図4は本発明の第二実施例を示す斜視図である。第
二実施例が第一実施例と異なるのは、規制手段の代わり
に、筐体の装着口に板カムと平行に取り付けられたラッ
クと、金庫の装着時にラックと噛み合って回転するギア
群と、上扉に取り付けられ、ギアと噛み合い、ギアの回
転に伴って上扉を水平方向に移動するラックとを設けた
点である。
【0029】図4において、図示せぬ筐体の装着口に
は、板カム69と平行に、上面に歯を有するラック71
が設けられている。また、金庫1の側部13の孔15の
上方には、ラック71が挿入される孔72が設けられて
いる。ロック機構79は、主に次のものから成る。ロッ
ク部材84には、ラック71が挿入されてくる側に、ギ
ア73が取り付けられている。ギア74、75、76、
77は、内壁17に固定されており、互いに噛み合って
いる。最上部のギア74は、上扉10の移動方向と平行
に、上扉10に設けられたラック78と噛み合ってい
る。ロック機構79のその他の要素については、従来技
術と同様であるので、説明は省略する。
【0030】次に、上述したロック機構79の動作につ
いて説明する。図5、図6は図4の矢印D方向から見た
正面図である。ロック機構79がロック状態の時は、ロ
ック部材84の上端部62が上扉10の裏側に設けられ
た係止部材80の溝81に入り込んで係止部82を形成
し、上扉10の矢印C−C´方向への移動を規制してい
る。ロック部材84は、円形カム53によって矢印E´
方向への移動を規制され、円形カム53は、円形カム5
2によって矢印K´方向への回動を規制されている。
【0031】ロック機構79のロックを解除する場合
は、従来技術と同様に操作者が金庫を筐体に取り付ける
と、板カム69が金庫の孔15に挿入される。孔15に
挿入された板カム69の先端部69aは、円形カム52
の凸部59の下側に接する。凸部59は、板カム69の
斜辺部69bに沿って矢印K´方向に回動する。円形カ
ム52は、凸部59の回動に伴って矢印K´方向に回動
するが、凸部59が板カム69の水平部69eに接した
位置で停止する。これにより、円形カム53の矢印K´
方向への回動の規制が解除される。 さらに板カム69
が挿入されると、板カム69の先端部69aは、次に円
形カム53の凸部70の下側に接する。凸部70は板カ
ム69の斜辺部69bに沿って矢印K´方向に回動す
る。円形カム53は、凸部70の回動に伴ってスプリン
グ65を矢印L´方向に引っ張りながら矢印K´方向に
回動する。ロック部材84は、円形カム53の回動に伴
って、スプリング60を矢印E´方向に引っ張りながら
矢印E´方向に移動する。ギア73は、ロック部材84
とともに矢印E´方向に移動し、ギア73と噛み合う。
また、この時ギア73は、板カム69より少し遅れて図
4中の孔72に挿入されたラック71とも噛み合う。ロ
ック部材84が矢印E´方向に移動したことにより、ロ
ック部材84の上端部62が溝81から外れて係止部8
2から退避し、上扉10のロックが解除される。この
時、円形カム53は、凸部70が板カム69の水平部6
9dに接しているので、図に示す位置でその回転が保持
される。また、円形カム52の矢印K−K´への回動も
規制される。
【0032】金庫1がさらに矢印C方向に移動すると、
ラック71と噛み合ったギア73が矢印K´方向に回転
する。ギア73が矢印K´方向に回転することによりギ
ア77が矢印K方向に、ギア76が矢印K´方向に、ギ
ア75が矢印K方向に、ギア74が矢印K´方向に回転
する。これにより、最上位置のギア74が上扉10に取
り付けられたラック78と噛み合っているので、上扉1
0が矢印C方向に移動して開く。
【0033】上扉10を閉める場合は、金庫1を筐体か
ら取り外す。金庫1が矢印C´方向へ移動すると、ラッ
ク71と噛み合ったギア73が矢印K方向に回転する。
ギア73が矢印K方向に回転することによりギア77が
矢印K´方向に、ギア76が矢印K方向に、ギア75が
矢印K´方向に、ギア74が矢印K方向に回転する。こ
れにより、最上位置のギア74が上扉10に取り付けら
れたラック78と噛み合っているので、上扉10が矢印
C´方向に移動して閉まる。
【0034】金庫1が筐体から取り外されることによ
り、板カム69が図4中の孔15から引き抜かれる。つ
まり、金庫1が図6中の矢印C´方向へ移動する。これ
によって、円形カム53の凸部70が、板カム69の斜
辺部69bに沿って矢印K方向に回動し、同時に円形カ
ム53も矢印K方向に回動する。円形カム53の矢印K
方向への回動に伴って、ロック部材84が矢印E方向に
移動し、図5に示すように、ロック部材84の上端部6
2が係止部61に進入し、係止部材81の溝82に入り
込んで上扉10の矢印C−C´方向への移動を規制す
る。また、ギア73もロック部材84とともに矢印E方
向に移動してギア77から離れる。この時、円形カム5
3による、円形カム52の矢印K−K´方向への回動の
規制は解除される。さらに金庫1が矢印C´方向に移動
すると、円形カム52の凸部59が板カム69の斜辺部
69cに沿って矢印K´方向に回動する。凸部59は、
水平部69d上を摺動した後、斜辺部69bに沿って矢
印K方向に回動し、板カム69が金庫の孔から完全に引
き抜かれて上扉10がロックされる。
【0035】このように、第二実施例においては、金庫
を筐体に取り付けることにより、上扉のロックが解除さ
れて上扉が自動的に開き、逆に金庫を筐体から取り外す
ことにより、上扉が自動的に閉まり、上扉がロックされ
る。従って操作者が、金庫を筐体に着脱する度に、上扉
を手で開け閉めする必要がなくなるのである。
【0036】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。す
なわち、第一の手段として、金庫の側部に取り付けら
れ、板カムによって回動するカム機構と、カム機構に係
合し、カム機構の回動に伴って上扉の係止部に進入、退
避することにより上扉を開閉可能にするロック部材とを
設け、また、第二の手段として、金庫の側部に取り付け
られ、上記板カムによって回動する第一のカム機構と、
第一のカム機構に係合し、第一のカム機構の回動に伴っ
て上扉の係止部に進入、退避することにより上扉を開閉
可能にするロック部材と、上扉の移動に伴って移動す
る、上扉が開状態の時にロック部材の移動範囲に進入し
てロック部材の移動を規制する規制手段と、上扉が開状
態の時に第一のカム機構によって回動を規制されること
により板カムの移動を規制して金庫の取り出しを不可能
にする第二のカム機構とを設けたことにより、上扉の閉
め忘れを防止するので操作性が向上し、部品点数が減る
ので低コストとなるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の矢印D方向から見たロック機構の正面図
である。
【図3】図1の矢印D方向から見たロック機構の正面図
である。
【図4】本発明の第二実施例を示す斜視図である。
【図5】図4の矢印D方向から見たロック機構の正面図
である。
【図6】図4の矢印D方向から見たロック機構の正面図
である。
【図7】従来の金庫を示す斜視図である。
【図8】図7の矢印D方向から見た側部を外した金庫の
側面図である。
【符号の説明】
1 金庫 2 筐体 3 挿入口 7、8、69 板カム 10 上扉 51、79 ロック機構 52、53 円形カム 54、84 ロック部材 55 規制部材 61 係止部 71、78 ラック 73、74、75、76、77 ギア

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金庫を筐体に装着することにより、上記
    筐体の装着口の装着方向に延在するカムが上記金庫の上
    扉の係止部のロックを解除可能にする金庫のロック機構
    において、 上記金庫の側部に取り付けられ、上記カムによって回動
    するカム機構と、 上記カム機構に係合し、カム機構の回動に伴って上記上
    扉の係止部に進入、退避することにより上扉を開閉可能
    にするロック部材とを設けたことを特徴とする金庫のロ
    ック機構。
  2. 【請求項2】 金庫を筐体に装着することにより、上記
    筐体の装着口の装着方向に延在するカムが上記金庫の上
    扉の係止部のロックを解除可能にする金庫のロック機構
    において、 上記金庫の側部に取り付けられ、上記カムによって回動
    する第一のカム機構と、 上記第一のカム機構に係合し、第一のカム機構の回動に
    伴って上記上扉の係止部に進入、退避することにより上
    扉を開閉可能にするロック部材と、 上扉の移動に伴って移動し、上扉が開状態の時に上記ロ
    ック部材の移動範囲に進入してロック部材の移動を規制
    する規制手段と、 上扉が開状態の時に第一のカム機構によって回動を規制
    されることにより上記カムに対する移動を規制して金庫
    の取り出しを不可能にする第二のカム機構とを設けたこ
    とを特徴とする金庫のロック機構。
  3. 【請求項3】 金庫を筐体に装着することにより、上記
    筐体の装着口の装着方向に延在するカムが上記金庫の上
    扉の係止部のロックを解除可能する金庫のロック機構に
    おいて、 上記筐体の装着口に上記カムと平行に取り付けられた第
    一のラックと、 上記金庫の側部に取り付けられ、上記カムによって回動
    する第一のカム機構と、 上記第一のカム機構に係合し、第一のカム機構の回動に
    伴って上記上扉の係止部に進入、退避することにより上
    扉を開閉可能にするロック部材と、 金庫の装着時に上記第一のラックと噛み合って回転する
    ギア群と、 上扉に取り付けられ、上記ギアと噛み合い、ギアの回転
    に伴って上扉を水平方向に移動する第二のラックと、 上扉が開状態の時に第一のカム機構によって回動を規制
    されることにより上記カムに対する移動を規制して金庫
    の取り出しを不可能にする第二のカム機構とを設けたこ
    とを特徴とする金庫のロック機構。
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